060423 幼絵の川を越え飛ぶチユーリツプ チユーリツプ花の緑は君の夢 叔母の行くホームが決まる夏隣 蒲公英のほほけて我の老進む 犬ふぐり俺もやつぱり土が好き (湯たんぽ)
別府荘園北町団地の向かいで行政書士事務所を開業しています田邊誓司と申します。どうぞよろしくお願いいた
060423 幼絵の川を越え飛ぶチユーリツプ チユーリツプ花の緑は君の夢 叔母の行くホームが決まる夏隣 蒲公英のほほけて我の老進む 犬ふぐり俺もやつぱり土が好き (湯たんぽ)
060422 無に帰すといふ理の謎や草青む 春ヒーターそこには愛犬良の霊 ハイデガーを地で行く独裁国落花 初蝶に遇ふそのための芹庭に 蜆蝶蝶言葉一言かけにけり (工作員)
060421 事務所への背戸路にして花馬酔木 凹みたる心を癒し樟紅葉 産業路無駄に広きに茅花咲く 関崎も今年で終り老の春 お人好しのみが取柄や落花晴 (花菖蒲)
060420 愛犬の量子はいづく夏隣 海髪干して海村は皆働き手 清掃船黄に出航す春の湾 べら笠子小さくも良し釣了はんぬ 密漁と言ふなよ若布一本抜く 一般漁業権か (老人)
060419 八重桜桃色が降る下歩む 山吹に時代はかなりずれてゐる 戦争をしたがる馬鹿に春長くる パネル張り今年の山は笑はざり 電波盗られ山も盗られて春深し (X-エックス)
060418 赤茶けし海髪(おご)干して波止波無音 老いし青鷺老人我の魚を待つ 蒲公英のほほけて庭が季移る 湯の街の助演女優の八重桜 魚釣れぬ晩春の釣鳩と遊ぶ (志満先生)
060417 暖竹の筍伸ぶや潮の音 虎杖やここ関崎の我がいくり(いくりは岩礁) 魁けて著莪咲く旧市役所横 山吹の黄に咲き社協静かなり 諸葛菜咲き渚辺に恋心 (蛇崩)
060416 蕺草の芽の魚臭き噛みゐたり 昭和ほぼ何処にもなくて茗荷の子 未明覚め居間にさみしき春はやち 「らしい」とふ語は禁止とも桜散る 花仰ぐ日本の日本らしきもの (過程)
060415 春暁の駅故郷出て来し寝台車 そこここのとんがり帽子茗荷の芽 半義務の気楽さに鳴く遠雲雀 急がずに休んでお行き仏の座 蒲公英の黄も白も良し競り合ふな (関崎)
060414 清明やプラトニックの広野原 人はみな挫折を重ね青き踏む 時を消すための何でも春一句 二人一頭一頭の亡き春炬燵 苦しまず逝ければ至福落花はも (マーテル)
060413 白魚の中途半端を愛しけり 独活掘るや土の香りに涙して 目高をり川の端には淀みあり ガサガサをするクレソンの青を踏み 剽軽な顔で出でたりビリチョコが ビリチョコは国東両子弁でヨシノボリ (しづやかに)
060412 父母の亡き故郷に春の風 あまりにも歳月経たり花なづな 里川に鮠を釣らぬか友いづこ 春ヒーター老の季節は繰り下がり 春深し美味い物食ふのみの幸 (十薬茶茶2)
060411 しのび来る心筋の張り蕗の花 花桃の門や両子の払郷 清明の未明にひとり幽親し 花木枯れ写真の花と花見酒 落花して無常を更に言ひ張るか (十薬茶)
060410 厨まで侵略が居る花の昼 芽茗荷の下に愛狗の碗眠る 落胆もいつしか癒えて静か春 菜の花やこの国にまだ希望あり 老兄と老弟の春酒少し (実相寺)
060409 クルボアジエの萌ゆる勢ひ青き踏む 出過ぎなる蕺草の芽は茶に制す 蕺草の芽の厄介を薬にす 目の前に蕺草の芽を陰干す リンメイシアンツオンチヨンユエンマ春の鬱 (敬宮内親王殿下)
060407 やまざくら早赤茶けし葉が騒ぐ 目白来て葉から花へと遊ぶ昼 なりはひに着けと落花の散り急ぐ 花の昼うつつ真つことまほろばに 善悪も損得もみな花の昼 (デマ)
060407 春風やほぼ赤子なる我が向かふ 憧れはなほも東京春の雲 旅をせぬ日々とて踏むや春の土 連翹のとんとん拍子には咲かず 屯して蝌蚪は至福の時の中 (大嘘)
060406 しんしんと春茸の菌が榾に沁む 田平子が花穂立て旅に出よと言ふ 末端の俳人にして酸葉食む 時長けて早蒲公英が穂絮上ぐ 山桜盛んなる下四苦ひそむ (不穏)
060405 むしやむしやと蕺草の芽を食ふ男 サンタマリアの船形酒に春の雷 春昼に師の酒J.GAUVINを知る 生かじり蕺草の芽で身を惜しむ ひる返る燕は歴史めくれるか (山桜)
060404 春雷の遠くなりたる未明覚む 心いま内へ向かふに春の雷 轟きて何を諌むや春の雷 春雷の一閃時空過去に開く 政治家が民を欺く花の昼 (故志満先生施与)
060403 しづかさや無音たて糸春の雨 涅槃過ぎて為楽の雨のやはらかに 菜種梅雨かな我が庭の時移り 朝まだき目覚一響春雷す 闇を破る音けたたまし春の雷 (故志満先生施与)
060402 ドービル飲んで異国の春の潮の音 春の句にあまねく沁みて老の影 ドービルからサンタマリアで春の旅 春の短詩意味のなければ祈りとす 優しかり日本蒲公英の花の白 (舵なき船)
060401 サンタマリアのドーヴィル〆めや燕来る 注.サンタマリアもドーヴィルもブランデーの銘柄です 吹く南風に心がそよぐ一日かな 万作のほぐれて黄なる幸の中 霞立つ朝間の街を出勤す 窓外に咲く山桜褒美とす (まほろば)
060331 木蓮の咲けりわぎもこゐる雅 優しくて囁く声す黄水仙 白木蓮が今年も声のなく話す 生くるには地べたが良いと犬ふぐり 水温み少し心の癒ゆるかな (安楽死法)
060330 きれいな身の君を偲べる涅槃かな 春愁を消さむ風池の局圧す まんさくの黄に解れ咲き愚を隠す 野遊びの代替にして庭に立つ 酸つぱさで腹を満たししギシギシか (元総理暗殺)
何かあと2時間を寝付けないので今日の分投稿します(^^) 060329 南風吹くや淡き希望を思はせて 日照雨にも希望のありと濡れてをり 芹摘んで故郷の昔果てしなし 梅の新葉いでていくつか実も見ゆる よく見れば三分咲きなり山桜 (変体仮名ほか)
060328 ポール卿よりのメールや春吉祥 句会せる窓外の木に目白かな 庭一面蕺草の芽に陥落す 菜の花や蘇軾の国が牙を剥く 菜の花の頃か蘇軾の中原も (山桜)
060327 守破離とふ習ひの流春幾度 春彼岸過ぎぬマフラー外さむか 宇に征きし大和もののふ春盛ん 人死ぬを鬼無頓着国霞む 露中日 蕗咲いていよいよ庭に蝶が来る (日本酒の会2)
060326 飯を食ふ形いろいろ花衣 街上に風の音なき花曇 蕗の花咲くらし萼の解れけり そこら中物打ち鳴らし春疾風 過ぎゆけばただの記憶と春一句 (日本酒の会1)
060325 侵略がそこに来てゐる春の波 うるはしき国へ街へと春の波 世が崩れゆくまのあたり霞むかな 年寄に時あり余る日永かな 菜の花や若きは外へ老内へ (統覚)
060324 龍天に鶴見嶺の背に雲が立つ 鷹鳩に化す申告を今年もし 蕺草の芽の立てば摘み見れば摘む 菜の花や荘園最後の空地にも 黒ちやんは黄ちやんはとぞ蝶を恋ふ (駄歌)
060323 思はざるどんでん返し春の乱 委細巨細は世の付物や春の更 旅に出でたし田平子の花咲けば 健気にも白花蒲公英株増やす 芹摘むや故郷を離れ五十年 (愛犬良君)
060322 血脈も自他の闇あり春の夜 時計音無機に刻んで春夜なる 春宵をのたうち廻る老男子 春一夜無福祉団に敗北す 蝶飛んで我が家の庭に生きてゐる (信頼)
060321 老介護頓挫となりぬ龍天に 金銭欲のヌエの誘惑春夜の怪 春深し魚腥草らしき生臭さ ドクダミを陰干ししたり新芽時 通説は開花時 老介護にてくたくたの目借時 (陰干)
060320 きれいなまま旅に出し君春彼岸 春宵は寂しさばかり君思ふ 電竸に気を紛はし春の夜 電竸は造語ネットオークション 落札し安けく眠る春の宵 菜の花や荘園郷に余す土地 (吾亦紅)
060319 虎猫がけふも出勤春麗ら 出ては摘むドクダミの芽や手に負へず 空吹かしのバイクが過ぐる日永かな なす事のなくて句を練る春の夕 ブランデー少し酔ひたり春の宵 (他力)
060318 春昼のコニヤツク納戸から座敷 あるかなき音は未明の春の雨 春茸(はるこ)の菌しづかに及べ伏せ榾に 向三軒独居の林春の雨 田平子の花盛んなり愛狗亡し (高速パタ)
060317 ドーヴィルの朽実(きうじつ)の香に春深し マリオンは日差しの丘や春風裡 ナポレオン飲み鷹鳩に化すを待つ 梅散るや青春は風幻に しば花の咲いていよいよ死人(しびと)の香 (ブランデー)
060316 啓蟄の啓の他動の意志を見よ 理屈屋の己はいまも春深し 蝶待つや庭を見て立つきのふけふ 日本が崩るる日々の霞かな 田の岸は荒放題に草の青 (東災忌)
060315 良君が恋ほし春宵もて余し 空しさは春ヒーターの無機の音 翻訳は失敗したかと山笑ふ 青い山脈英訳 蕗の薹ほぐれて心解れけり 眠るとは良君のこと薄暑の日 昨年五月十日 (事案)
060314 狗を看取り今は肯ふ春の夜 両腕の中で看取り 見るテレビなき沈黙の物芽時 しんしんと命の音か春の身に 狗が先に逝きてもどかし春の夕 春宵や背表紙を貼る拙句集 (先師)
060313 継合せの紙片に春の句を一句 春未明老は今日食ふ物案ず それにしても動悸がするなあ老の春 巨大な越年晩白柚二句 俺様に文句あるかと晩白柚 煮て食ふなり何なりせよと晩白柚 (別離苦)
060312 啓蟄や母逝きてより早二年 朝より腰を気遣ふ春炬燵 コニヤツクの琥珀嬉しき弥生かな 見守りケアそろそろ幕か梅も散り 啓蟄が過ぎて命の出を待つ (改革三案)
060311 先ずは東災忌に黙祷(東日本大震災の日を前述のように呼び句作してきました)-黙祷終わり- 老健を辞めて久しや東災忌 ユニツトケアを共に組む事始にて 包割れて緑鮮らし蕗の薹 二つ落ち白花椿早黄ばみ 孤独なる踊子草を見る孤独 (生命ーいのちーの光)
060310 春宵の千金床に入り憩ふ 回転とふ初元のちから春銀河 光とふ空間の波春北斗 空間が媒体 昼は良し野辺は楽しと踊子花 梟の玩具いまなし目借時 (酸鹹の外ーさんかんのほか)
060309 思はざる三月の雪早出の路 法舎報に載せんと踊子草を撮る 梅咲くや散り方の花震へゐて 踊子草庭狭けれどよく踊れ 冬は冬春は早よから蛙鳴く 耳鳴の蛙 (わたつみ)
060308 良のゐぬ時がつまらぬ春炬燵 政治屋の無能に倦むや目借時 獣の方が賢し春の鬱 大人の亡き後の混沌世の朧 男つ子(をとつこ)の気骨が嬉し明日の香 注.大分弁で気概のある男性をオトッコといいます(^^) (一字語)
060307 ひのもとの言葉優しき弥生かな 春空の青を見る日も近くなり 潮吹の一とわたり吹き石となる 庭粗き石土めげず踊子草 春深し友の俳人役に就き (近隣国)
060306 良い物を少し老我は(自由律) 暁の朧へ昇る湯のけむり 花は花葉は葉の自在やまざくら 白昌画に 春昼の老人が待つ販売車 けふは何食ふかピザ良し春未明 (国際法)
060305 咫尺はや踊子草が紅を撒く 青めるは犬のふぐりの花未だ 田の岸の粗草の陰蝌蚪の水 春風の百田千田に吹きそよぐ 屯して田群して人春耕す (逆転私学)
060304 春宵の静寂先師の声がする 頑張れの声耳の中春宵に 春星のオリオン優し自高なく 七十路にして閏年夜しんしん 母上様春宵の老孤独です (代議士)
060303 良は本当いいヤツだつた夜のおぼろ 記憶なき妹の雛ありし否 記憶なき雛(ひいな)の日とぞなりにけり 陽炎ふをかつて見し横峰の坂 何もかも朧の中に老い果つる (豊後南画)
060302 春宵の良呂祭妻快癒祭 春愁や妻真後ろに倒れ込み 救急車呼ぶか呼ばぬの脳おぼろ 起立性低血圧症木の芽時 拒食症かもと怖るる木の芽時 (画人白昌)
060301 響よき相合傘に春の雨 子への希望(^^) 青春は女人を恋ひぬ春の雨 水淀む処必ず蝌蚪の群 春泥の一つ宿酔の老骨は 神代文字の論にも飽きて目借時 (ロバートさん2)
060229 散り敷ける梅の花踏み早出かな やはらかに並木を濡らし春の雨 定例の診察受けて青き踏む 老癒す薬はないか春の雨 啓蟄を待つや蝶の子案じつつ (ロバートさん1)
060228 老いて各々病あり過去皆朧 菜の花の咲く両子谷父母は亡し 四十余(よそまり)の年を住む家梅の花 バカラボトルの透明に吹き風光る 安寧は連続の糸春の風 (青い山脈)
060227 梅咲いて老幹黒く過去まとふ 立眩み妻仆れたり梅咲く日 起立性低血圧症恐し春 咲く梅に目白の番来て遊ぶ 沈黙は寂や春宵不是千金 (組織と野山)
060226 妻寝ねし後の静けさ春の夜 犬死んで春愁こころ何に置く 春愁をさしあたり消し酒の宴 春雨や朝の暗さもほのかにて 朝より雨音まるき雨水かな (琥珀色)
060225 やり直せやり直せ直せとぞ春一番 挫折など過ぎれば風よ春はやて 乾坤を行く行人に春の風 古里の久保どん山の木の芽かな 春空へH III上る夢開き 2月17日9時22分22秒 (生活介護)
060224 良と呂のニ神に守られ花菜酒 レミー飲んでさながら沈む春泥に ニ人一頭一頭が欠け春炬燵 肩書はかなぐり捨てた春の風 行人の如き一生に春の風 (この家)
060223 蕗味噌のほろ苦さ我が生きに似て 歯跡蓋とり飲む水温む未明の座 引き連れて亡者が過ぐる春疾風 初蝶が心を救ふ如く飛ぶ 草青む愛狗の死をば受け容れて (誓也大叔父)
060222 初蝶や姿見てすぐ水流す 黄揚羽が行く我が庭に生れし子か 兄来ると三つほど摘む蕗の薹 春昼に兄とヘネシー飲まむとす 老兄弟の褒美蕗味噌蒟蒻酒 蒟蒻酒はコニャックのダジャレです(^^) (久保どん山)
060221 寝所は良呂庵なり春の宵 良と呂のニ神と夜を千金に 春疾風老の心を寂しうし 真砂女さん隣る酒席に春疾風 銀座卯波にて 銀座柳通りの卯波夜千金 (従妹)
060220 千金の夜や天才のピアノ聴く 辻井伸行氏 千金の静寂破り春はやて 浅春の民を見下す国に住む 羽ちぎれゐし黒揚羽今いづこ 真夜に覚め音の寂しき春疾風 (回想)
060219 沢庵を食ふ喜びも老のうち 久びさの麗かな昼酒美味し 春日和韓国客がバスで来る ミニチユアの我が作り川水温む 法舎への道背戸となり蝋梅花 (幾歳)
060218 内弁慶の兵擬(つはものもどき)鬼は外 屯して犇くのみや蝌蚪の黒 おうい春の雲さん東京へ行くんかえ 暮鳥詩碑見し日も遠し春の雲 大洗にて 春泥を付けて農夫の脚確と (初蝶)
060217 水美味し旧正月の朝なれば 春節の語不要 蹴をして脚振らついて春炬燵 春宵の無為が千金オンス酒 外笑内貶裸大将春風裡 韜光養晦遍く及び春無辺 (七十年)
060216 友の社の玩具が月へ春快挙 侵略を許してならぬ春の陸 春炬燵戦のデマが空を舞ふ 春愁や己が死場を探すなど 鎮台に死したる父祖や草青む 田邊善三郎 (人の最期3)
060215 巨大ロケツトH3延期雨水前 17日に 庭芹を摘むやほとほと田舎人 如月や未解がいまや心地よく 文化への干渉はよせ春侵侵 民貶す長珍しや春の怪 (人の最期2)
060214 劣化せし戦後の仕組花を待つ 保守といふ花咲爺よ花咲かせ 春炬燵その支配下を離れ得ず 寛容に寄生する闇深し春 潤ひの雨降るといふ雨水待つ (人の最期1)
060213 春深し電波ジヤツクといふ新語 国際化なる混沌の冴返る 混沌を祝ふ輩に負けじ春 千金の夜が石ころに大人の後 春愁が来る政界の魔界から (車椅子移乗介助)3
060212 落胆を命を乗せて春の風 春寒の雨降る未明チヨコを食む 愛犬の逝きて十月へ春空虚 福祉の押売はせぬよ(自由律) 早春の雨はますぐに降り沈む (車椅子移乗介助)2
060211 駒打つて楽しみが増す目借時 連続の一非連続蝌蚪の紐 オリオンの巨大へ向かふ春の夢 俳句とふ己探しに春立てり 延々と未解が続く春風裡 (車椅子移乗介助)1
240210 人はみな過去となりたり老の春 未明より我に親しや春炬燵 めげるなき君か今年も蕗の薹 春立つや空しく軽き右腕も 春愁や今更に知る母の海 (昼酒)
240209 意に沿はぬ怪体のメディア盛ん春 パソコンとスマホが救ひ春愁は テレビなき世に戻りけりみな朧 法治とふ真が崩れ春泥に 作為より自然に帰れ春の夢 (愛犬良君)
240208 久々にお手伝いで契約書(案)を作成(現役モドキ呆けです(^^)) 駒打つて春の山気の如き吸ふ 隠遁の安心が即春愁に 無へ歩む生きの現や春無辺 七十路の孤独に慣れて豆を撒く 負の連鎖尽く去れ鬼やらひ (愛狗)
240207 梅咲くや賞など必要ないで賞 ニン月の榾木茸の駒を打つ 駒打をせし腕疼く春の宵 とろろ飯両子の郷は此がある 季節越え春の蚊となり攻撃す (火の子)
240206 立てるとふ言葉を死語に名残雪 菜の花や仏も遊ぶ両子谷 代りなき不他の両子の山笑ふ 良く死ぬは良く生きるかな黄水仙 風光るここはひんがし荘園郷 (駒打ち)
240205 朝から春寒の雨です 幾人も人去りにけり水温む さしあたり黄揚羽を待つ時すさび 人間(じんかん)に少しく迷ひ青き踏む 父生家舗装路になる春現 大洗にかつて聞きたり春の潮 (人間:じんかん)
240204 今日は立春、嬉しいですね(^^) 湯の街のここ竹瓦梅の花 路傍より湯げむりが立ち黄水仙 生かされて生きむと老が青き踏む 春の雲一つがちぎれ東京へ 生きるとふ重き連鎖に犬ふぐり (時の中)
240203 丹念に鬼を遣らはむ豆つぶて 鬼やらひ七十二個も豆食へぬ ともあれや冬了るかな豆撒いて もう少し生きてみようと青き踏む 春立ちぬ母逝きてより兄が病み (下ん道)
240202 白みゆく東北東の恵方かな 庭なかの榊の方の恵方とぞ 良君の逝き八カ月春浅し 沖おぼろ二艘三艘漁り船 悲喜なべて過去へ流れて草青む (甲辰の年)
240201 大人しく立てる並木に春近し 朝月のすでに下弦へ睦月尽 風光る街より帰り居間に坐す 石垣の石の白さに春来る 坂下に始まる海の沖朧 (転生)
240131 六十年のコニヤツクを飲む春隣 ヘネシーの年月の味日脚伸ぶ 訳のなくカレー食ひたし寒緩む コップの水呆と見てをり春近し 血圧の薬三粒春隣 (ナポレオン)
240130 待春の満月を見て早出かな 笹子来て庭木に遊びをり日和 心少し和らぐ午後の四温かな 宿酔の日々遥けしに寒の水 日脚伸び喜ぶ老の夕餉かな (別離苦)
240129 寒月にすりむ降りたり万万歳 良き事は黙すテレビや独り鍋 レナードバーンスタインタクト春近し 良君の量子帰れと春を待つ 見守りが一縷の光春近し (お袋)
240128 沈黙し冬の静寂の底にをり テレビ見ぬ暮らしに慣れて春を待つ 老いて知る世間の歪春恋ほし 両子川水のちろちろ枯葦へ 山深き両子の里の枯木立 (価値観)
240127 石垣に朝日差しをり春隣 三寒の寝不足埋むる朝の事務 柴漬を添ヘて寒九の水美味し 愛狗ゐぬ居間に空しく日脚伸ぶ ひんがしの中空見えて日脚伸ぶ (媒体)
240126 いけんだ煮味噌鍋囲み両子弁 平塚の叔父叔母も亡し鍋偲ぶ 献体をしたる母娘を偲ぶ冬 うたかたの如き現を浮寝鳥 待春といふ終末の方を恋ふ 日吉下車で赤門坂の枯葎 水仙や綱島までの畑の道 欠乏は果てしなきもの寒昴 七島の藺を打つ音や母夜鍋 虚と実の境は何か冬海市 (...
240125 襲ひ来るさへ羽音出ぬ冬の蚊よ 呆として時を消しゐる春隣 鉄に就きあとは茫茫老の冬 日本鋼管から社会 五欺法はサランヘと見よ春を待つ 待春のそろそろ路の草を見る (ヨーグルト)
240124 名も哀れ枯れしママコノシリヌグヒ しばれるぞ暖を探せよ寒鴉 つつましき食懐かしや大根汁 老の身の臓止まりさう虎落笛 手を尽くし此の猛寒波負けられず (待春)
240123 水仙や家は自慢の南向き 画人白昌宅 見守りが一生の仕上げ日脚伸ぶ 水仙や画人出でゆく日が迫り 蜜柑農家の身寄りの我ら蜜柑食ふ 叔母と甥夫婦が睦み春を待つ (民意)
240122 水仙の花で岐れて奥の院 岩淵も今は舗装路寒椿 蝋梅や買食ひをせし店辺り 蜜柑食へば父の生家の潮の音 花アロエ伊豆のめぐりは海ばかり (曖昧)
240121 早朝も車は飛ばす寒路かな 辛うじて芽を膨らます街樹らし 待春といふ薄下しの魚の筋 道夫見しガンジスに似るどんどかな 冬潮の遊ぶは亀の手にばかり (七島藺)
240120 いよよ我が日本が至る冬の月 アポロより五十八年寒月へ 日本機が月に降りたり寒の日に 寒月に降りて白兎を覚ますのか 風信子の頭も擬態白き冬 (甲辰年)
240119 人為ならまだしも作為冬ざるる 否応もなく時過ぎて寒九かな 卓上の蜜柑怒涛の音ぞする 得心し寒九の水が喉を落つ いい加減露よ幕を引け寒の汐 (SLIM-スリム)
240118 七十路や暖房の音ぼうぼうと 生日や皿に蜜柑の二個豊か 連作のいづこが幕か春隣 冬の蚊とともにふらふら揺れてゐる 道夫さんお元気ですかおでん酒 (歯形)
240117 冬晴も石は心を開かざる 冬草の悲しみを踏み通ひ路 くつきりと四国が見ゆる冬の沖 沖寒し白く大きな船が去る わたつみの悲しみ冬の雲映し (リベラル)
240116 連作の誓子の偉業冬北斗 冬天の下重おもと市街域 冬街路心を重く支配され 街樹もつ冬芽に未だ明日見えず 良君の声を聞いたり寒の夢 (都会)
240115 伝へざる自由の詭弁凍てわたる 国好きを右翼と貶す世の寒さ 南より北かも知れぬ冬北斗 十余り七の法のまほらに生き睦月 嘘是盗の真行き渡れ寒昴 (スルー)
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060423 幼絵の川を越え飛ぶチユーリツプ チユーリツプ花の緑は君の夢 叔母の行くホームが決まる夏隣 蒲公英のほほけて我の老進む 犬ふぐり俺もやつぱり土が好き (湯たんぽ)
060422 無に帰すといふ理の謎や草青む 春ヒーターそこには愛犬良の霊 ハイデガーを地で行く独裁国落花 初蝶に遇ふそのための芹庭に 蜆蝶蝶言葉一言かけにけり (工作員)
060421 事務所への背戸路にして花馬酔木 凹みたる心を癒し樟紅葉 産業路無駄に広きに茅花咲く 関崎も今年で終り老の春 お人好しのみが取柄や落花晴 (花菖蒲)
060420 愛犬の量子はいづく夏隣 海髪干して海村は皆働き手 清掃船黄に出航す春の湾 べら笠子小さくも良し釣了はんぬ 密漁と言ふなよ若布一本抜く 一般漁業権か (老人)
060419 八重桜桃色が降る下歩む 山吹に時代はかなりずれてゐる 戦争をしたがる馬鹿に春長くる パネル張り今年の山は笑はざり 電波盗られ山も盗られて春深し (X-エックス)
060418 赤茶けし海髪(おご)干して波止波無音 老いし青鷺老人我の魚を待つ 蒲公英のほほけて庭が季移る 湯の街の助演女優の八重桜 魚釣れぬ晩春の釣鳩と遊ぶ (志満先生)
060417 暖竹の筍伸ぶや潮の音 虎杖やここ関崎の我がいくり(いくりは岩礁) 魁けて著莪咲く旧市役所横 山吹の黄に咲き社協静かなり 諸葛菜咲き渚辺に恋心 (蛇崩)
060416 蕺草の芽の魚臭き噛みゐたり 昭和ほぼ何処にもなくて茗荷の子 未明覚め居間にさみしき春はやち 「らしい」とふ語は禁止とも桜散る 花仰ぐ日本の日本らしきもの (過程)
060415 春暁の駅故郷出て来し寝台車 そこここのとんがり帽子茗荷の芽 半義務の気楽さに鳴く遠雲雀 急がずに休んでお行き仏の座 蒲公英の黄も白も良し競り合ふな (関崎)
060414 清明やプラトニックの広野原 人はみな挫折を重ね青き踏む 時を消すための何でも春一句 二人一頭一頭の亡き春炬燵 苦しまず逝ければ至福落花はも (マーテル)
060413 白魚の中途半端を愛しけり 独活掘るや土の香りに涙して 目高をり川の端には淀みあり ガサガサをするクレソンの青を踏み 剽軽な顔で出でたりビリチョコが ビリチョコは国東両子弁でヨシノボリ (しづやかに)
060412 父母の亡き故郷に春の風 あまりにも歳月経たり花なづな 里川に鮠を釣らぬか友いづこ 春ヒーター老の季節は繰り下がり 春深し美味い物食ふのみの幸 (十薬茶茶2)
060411 しのび来る心筋の張り蕗の花 花桃の門や両子の払郷 清明の未明にひとり幽親し 花木枯れ写真の花と花見酒 落花して無常を更に言ひ張るか (十薬茶)
060410 厨まで侵略が居る花の昼 芽茗荷の下に愛狗の碗眠る 落胆もいつしか癒えて静か春 菜の花やこの国にまだ希望あり 老兄と老弟の春酒少し (実相寺)
060409 クルボアジエの萌ゆる勢ひ青き踏む 出過ぎなる蕺草の芽は茶に制す 蕺草の芽の厄介を薬にす 目の前に蕺草の芽を陰干す リンメイシアンツオンチヨンユエンマ春の鬱 (敬宮内親王殿下)
060407 やまざくら早赤茶けし葉が騒ぐ 目白来て葉から花へと遊ぶ昼 なりはひに着けと落花の散り急ぐ 花の昼うつつ真つことまほろばに 善悪も損得もみな花の昼 (デマ)
060407 春風やほぼ赤子なる我が向かふ 憧れはなほも東京春の雲 旅をせぬ日々とて踏むや春の土 連翹のとんとん拍子には咲かず 屯して蝌蚪は至福の時の中 (大嘘)
060406 しんしんと春茸の菌が榾に沁む 田平子が花穂立て旅に出よと言ふ 末端の俳人にして酸葉食む 時長けて早蒲公英が穂絮上ぐ 山桜盛んなる下四苦ひそむ (不穏)
060405 むしやむしやと蕺草の芽を食ふ男 サンタマリアの船形酒に春の雷 春昼に師の酒J.GAUVINを知る 生かじり蕺草の芽で身を惜しむ ひる返る燕は歴史めくれるか (山桜)
060404 春雷の遠くなりたる未明覚む 心いま内へ向かふに春の雷 轟きて何を諌むや春の雷 春雷の一閃時空過去に開く 政治家が民を欺く花の昼 (故志満先生施与)
茅花食ひ戦後は山野輝けり 引きちぎり韮は塩揉み喰らふべし 木瓜咲いて花の朱色は花のもの 遠足の帰路ため池を標とす 春暁をふり返る坂沖低し
春月と我とが睦む徒歩通ひ さきがけて大紫のつつじ咲く 春風に心まかせて鶴見坂 星宿は緑の闇に移ろへり 母の二本が四十二本に茗荷竹
うまごやし一遍上人上りし浜 かたかごやもう悩むのはよせよ君 寝転んで空を見よとぞ紫雲英咲く 覗き見る仏所の枝垂桜かな 沈丁の平等互恵の香りかな
朧かな対人赤面恐怖症 狭けれど蜥蜴のあそぶ庭長閑 鬼野芥子の絮風に乗る目借時 花馬酔木近道といふせどの道 大義なく人と疎遠や晩の春
地下車庫に帰りて久しつばくらめ 燕来るしばらく返る技見せず 草野球に興ずる平和雲雀鳴く 赤提灯いつしかなくて馬酔木咲く 育める関の虎杖をさなけれ
田の傷は泥にて癒す畦を塗る 青き踏むとき老人も生きてゐる さしあたり馬刀に塩差す磯遊び 春燈の下にしのぶや真砂女さん 四阿(あずまや)の遍路覗きし日も遥か
尺取の虚空を探しあぐねをる 大手毬汝をつく娘はもうゐぬぞ 満天星(どうだん)や媼(おうな)の庭に君臨し 蛙よりお玉杓子を愛しけり 宇宙とふ無限の流蝌蚪の紐
不穏なる世の中となり春愁ふ 声上げて若きら通る落花路 菜の花やいつより情緒失くししか ありあけの春月清き此岸かな 春月と我の一人の歩みかな
プリムラのいまだに眠るただ低く ありあけの春の月みゆ山のきは 木香茨たとふれば黄の舞踏会 何がなし飛ばして気づく灌仏会 落花してしばしの夢にひたるかな
俳人として近づく7月8日を悼み「万緑忌」を提起します(他のいいのがあれば同意します)230414詠 美しき虹へ呼びしか万緑忌 この国に在るを讃へし万緑忌 示したる未来は広し万緑忌 自由をば善と示せり万緑忌 草々をゆく風の音万緑忌
柿若葉農滅ぶとぞ嘆きしが 葉桜や地位争ひに敗れし日 争ひの渦中にゐし日樟若葉 朝に生れ夕べ白骨新樹光 とかとんとん未だに鳴るや春炬燵
柿若葉農滅ぶとふ夢さめて はたと湧き「メデイアは死んだ」春未明 春潮の届く先まで歩み寄る 春の浪へと踏み入つて釣るをとこ うつむいて浜を彷徨ふ防風摘
ロゴ作る窓外の木は葉桜に なるべくは無為に居りたし鳥雲に 新葉の中帰りけり払郷 ふるさとはいつも懐かし新樹の香 緑闇真夜が息づく頃たのし
230410詠 春月の下わたつみの遠き沖 明けゐたる春天の下出勤す ありあけのオリオンにして朧なる 坂多き出湯の街や春の夕 花菜みち遍路のごとく帰郷せり
貧しくてツツジを食ひし昭和かな 酢漿の酸つぱき葉つぱ食ひし日も をちこちに酸葉の薹の立ちにけり 春の夕白き月みゆ湾の上 くたびれて飲む珈琲の湯気朧
椿落つ天地揃への一移動 樟落葉降るや挫折の日のやうに 葉桜や一斉奪還策動く 老人に青梅まぶし未来はも さきがけてつつじ咲きそむ出湯(でゆ)の街
春の雨やさしや母のいまは亡く 春月の坂下くろき湾の面 春天に燃えありあけの火星かな 玄関の枠茶に塗りて春深し 春暁の光る平の別府湾
落花してあとは甲辰年を待つ 母植えし桜満開みて宴 帰郷せば母の手植の花盛ん 草の香のあふるる両子風光る 春風を心の中に溜めゐたり
茗荷の子日に日に伸ぶる庭の中 春茸吹くとも喰らはるる蛞蝓に 蒲公英のことしもこなし絮飛ばす 田平子の黄のちりぢりに庭を占め 挿木して葉の出でし梅力尽く
230404趣業融合 委任時は本人依頼落花前 委任状通帳と印落花受く 委任受け鷹は鳩身元人に化す 全支出セカンドオピニオン青き踏む 葬祭は前渡預かり花明り (ニ) 遺言書は公正証書鷹鳩に 本人の意志は敬聴花仰ぐ(最重要なり) 身元人即相続人花明り 禁忌とは利益相反花に雨 春...