060426 明日より黄金週 Xを休むかどうか迷いましたが生きの証のようなものなので年末年始以外は投稿ということにしました(^^) 少し融けミルキーな道春銀河 天頂の一メートルへ酸葉薹 遅れ咲き犬のふぐりが青可憐 カボスの芽よく伸びくれよ蝶が来る 辛夷咲く北の大地の幻に (...
別府荘園北町団地の向かいで行政書士事務所を開業しています田邊誓司と申します。どうぞよろしくお願いいた
春昼のひねもす仮名の虜かな 春の暮介助車を引き犬歩く 車通らぬ時晩春の坂となる 逃水を見たり横峰の下り坂 人はしばしば春の海辺に恋拾ふ
うららかや老人歩く手を腰に 閉め切りし飲食店の暮れのこる 四月にて故なき躁の我が居る 春暁のやさしさ満ちて湾の沖 書肆となる夢春宵の行田舎
寒暖のこれほどまでの春暑し 愛犬も春の暑さに喘ぎをる 暑いかとおもへば寒さ春の朝 すかんぽの薹あまた立ち庭盛ん 自然薯の蔓いく本も伸ぶ庭に
茅花食ひ戦後は山野輝けり 引きちぎり韮は塩揉み喰らふべし 木瓜咲いて花の朱色は花のもの 遠足の帰路ため池を標とす 春暁をふり返る坂沖低し
春月と我とが睦む徒歩通ひ さきがけて大紫のつつじ咲く 春風に心まかせて鶴見坂 星宿は緑の闇に移ろへり 母の二本が四十二本に茗荷竹
うまごやし一遍上人上りし浜 かたかごやもう悩むのはよせよ君 寝転んで空を見よとぞ紫雲英咲く 覗き見る仏所の枝垂桜かな 沈丁の平等互恵の香りかな
朧かな対人赤面恐怖症 狭けれど蜥蜴のあそぶ庭長閑 鬼野芥子の絮風に乗る目借時 花馬酔木近道といふせどの道 大義なく人と疎遠や晩の春
地下車庫に帰りて久しつばくらめ 燕来るしばらく返る技見せず 草野球に興ずる平和雲雀鳴く 赤提灯いつしかなくて馬酔木咲く 育める関の虎杖をさなけれ
田の傷は泥にて癒す畦を塗る 青き踏むとき老人も生きてゐる さしあたり馬刀に塩差す磯遊び 春燈の下にしのぶや真砂女さん 四阿(あずまや)の遍路覗きし日も遥か
尺取の虚空を探しあぐねをる 大手毬汝をつく娘はもうゐぬぞ 満天星(どうだん)や媼(おうな)の庭に君臨し 蛙よりお玉杓子を愛しけり 宇宙とふ無限の流蝌蚪の紐
不穏なる世の中となり春愁ふ 声上げて若きら通る落花路 菜の花やいつより情緒失くししか ありあけの春月清き此岸かな 春月と我の一人の歩みかな
プリムラのいまだに眠るただ低く ありあけの春の月みゆ山のきは 木香茨たとふれば黄の舞踏会 何がなし飛ばして気づく灌仏会 落花してしばしの夢にひたるかな
俳人として近づく7月8日を悼み「万緑忌」を提起します(他のいいのがあれば同意します)230414詠 美しき虹へ呼びしか万緑忌 この国に在るを讃へし万緑忌 示したる未来は広し万緑忌 自由をば善と示せり万緑忌 草々をゆく風の音万緑忌
柿若葉農滅ぶとぞ嘆きしが 葉桜や地位争ひに敗れし日 争ひの渦中にゐし日樟若葉 朝に生れ夕べ白骨新樹光 とかとんとん未だに鳴るや春炬燵
柿若葉農滅ぶとふ夢さめて はたと湧き「メデイアは死んだ」春未明 春潮の届く先まで歩み寄る 春の浪へと踏み入つて釣るをとこ うつむいて浜を彷徨ふ防風摘
ロゴ作る窓外の木は葉桜に なるべくは無為に居りたし鳥雲に 新葉の中帰りけり払郷 ふるさとはいつも懐かし新樹の香 緑闇真夜が息づく頃たのし
230410詠 春月の下わたつみの遠き沖 明けゐたる春天の下出勤す ありあけのオリオンにして朧なる 坂多き出湯の街や春の夕 花菜みち遍路のごとく帰郷せり
貧しくてツツジを食ひし昭和かな 酢漿の酸つぱき葉つぱ食ひし日も をちこちに酸葉の薹の立ちにけり 春の夕白き月みゆ湾の上 くたびれて飲む珈琲の湯気朧
椿落つ天地揃への一移動 樟落葉降るや挫折の日のやうに 葉桜や一斉奪還策動く 老人に青梅まぶし未来はも さきがけてつつじ咲きそむ出湯(でゆ)の街
春の雨やさしや母のいまは亡く 春月の坂下くろき湾の面 春天に燃えありあけの火星かな 玄関の枠茶に塗りて春深し 春暁の光る平の別府湾
落花してあとは甲辰年を待つ 母植えし桜満開みて宴 帰郷せば母の手植の花盛ん 草の香のあふるる両子風光る 春風を心の中に溜めゐたり
茗荷の子日に日に伸ぶる庭の中 春茸吹くとも喰らはるる蛞蝓に 蒲公英のことしもこなし絮飛ばす 田平子の黄のちりぢりに庭を占め 挿木して葉の出でし梅力尽く
230404趣業融合 委任時は本人依頼落花前 委任状通帳と印落花受く 委任受け鷹は鳩身元人に化す 全支出セカンドオピニオン青き踏む 葬祭は前渡預かり花明り (ニ) 遺言書は公正証書鷹鳩に 本人の意志は敬聴花仰ぐ(最重要なり) 身元人即相続人花明り 禁忌とは利益相反花に雨 春...
一様に咲く潔さチューリップ 時長けて踊子草の汚れけり 連翹の終りのしどろもどろかな 春めくや肩の軽さのいくばくか 陽炎へる坂を下れば水車小屋 横峰の精米所
プーチンは、海外のロシア人を守る必要があるときは軍隊を出すと正式に表明したとのこと。ちなみに、北海道のアイヌ人はロシア由来とか???
落花しんしんひととき空に遊ぶかな 肋骨のごとき雲行く春の空 白椿ぼてぼて落ちてよごれけり 花衣高崎山のニ三日 菜の花の坂下とほく沖光る
春深し無為なる時が身を癒し しんしんと春宵の時身に沁むる よくふえて黄の田平子の嫌はるる 見守りを負ひたる重さ鬼野芥子 長閑さや愛狗にうたふ仔守唄
孤高の画人白昌 画人白昌豊後南画の花盛ん 白昌書「春ゝきニ名月」秋気満つ 春宵の画人白昌多弁なる 平成丁丑紙上に梅の香が満つる 白昌の心経清し春の宵
昨日大分県庁の、大分県警の相談室に行きましたが、まだマスク、つい立てをして、(県民の相談なのに)15分で時間制限されていました。田舎の役所は時代遅れになっています。相談員は偉いようにふるまっていました。
居酒屋といふに卯波の音をきく 下のゐの句の少なきを春愁ふ 井桁とふ父家の紋も遠霞む 草笛を吹いて故郷の日々おもふ 四本のなづなの花や庭したし
230329詠 ゐから始まる句自作に少なし 居酒屋に千金の夜呆と過ぐ 井戸深き父の生家も芽吹く木々 居間に起き未明千金の静寂中 居ながらに事務室に見ゆ山桜 居場所なき夢覚めし朝春の鬱
菜の花や趣味を仕事に包摂し 趣味仕事主客未分に花盛ん よくもまあ夢追ひきたり過去朧 かぎろひの坂は過去へと遡る 沖とほく遠くかすみて一生(ひとよ)よし
白魚の進化は白といふかたち 単簡を是とする自然白魚は 老梅の枝をさし木して命継ぐ 土堤青む川辺は心水になる 猫柳山と隔たる間がきよし
ヘルパーも家政婦もよし福祉の春 後見の法の間埋めんケアの春 後見は法の過剰にて家族さへ介入不能のケースありとぞ 司法行政薄むる深化ケアおぼろ 春日和新しきケア創るべく 非営利を骨格にケア探る春 民間且非営利の仕組を
老身にやさしき微風春ヒーター 春子出てたちまち天白どんこかな さし木せし梅に小葉いでそむる 辛夷咲き津軽の海の思はるる 連翹の咲けり隣の独居にも
愛狗癒え花の昼などなく眠る 病して犬弱りたり桜咲く 春燈や波乱万丈なべて夢 春彼岸母はすつかり黄泉の人 七十二へとまつしぐら花菜風
沈思する街の一時花の雨 街上がざわめき花の風が過ぐ 麦踏めり母の後ゆく安らかさ 少しくはためらひ声で鬼やらひ 甘茶寺への人の列両子谷
書士業を十六度目の春に閉む 書士会に証返納し鳥雲に 働きし四十八年酸葉長く 白花の蒲公英場所を変へて増ゆ 正業の行田法舎立つおぼろ
赤心亭行田法舎夢おぼろ 非営利をとことん目指す花の昼 まづもつて叔母のケアより花咲かす 老介護身障介護花三分 奥沢に見し花筏花の夜 かつて住んで
芽吹くまま春子は喰はる蛞蝓に 目借時変体の屋と遍に悩み 白花蒲公英ニ場所増やし咲きにけり 本性を現じし美かも花盛ん 西田先生活動説 つぎはぎの睡眠ノルマ転寝も
木瓜さくや我は惚作老い果てて 夕まけて降る春の雨榾木にも ふりそそぐ白き光や雪柳 花落ちて白花椿褪せゐたり 耕しや十薬の根を引つこ抜き
耕耘機ぐらりと父もともに揺れ 長針のコトリと進み目借時 もう休みたいぞと止る田鋤牛 農具市発動機の輪たのもしき 無残かな野を焼いて命更始とは
ひとり言(ご)つ画眉鳥(がびてう)を聞く長閑かな 変体の仮名の歪みも目借時 白木蓮(はくれん)の宇宙(そら)へ向かひて咲きにけり 沈丁の香りて季(とき)を確固とす 田打してでんぐり返し出来ぬ田に
力溜め未発の中の花待たゆ 開くまで力を充す花の下 ベクトルの矢印が好き辛夷さく 放たれし矢が地に落ちて草青む 掌に載るほどの園庭の春
千年前の随筆かこれ花衣 平仮名の生るる約まり春暁か 春愁や人の心の善悪に 春の闇自他を隔つる淵がある しんしんと未発の中の花息吹
失敗の報踊る日に土が降る 失敗を喜ぶメディア春埃 迎合をせぬ頑なに春の雨 安寧は時来れば咲く梅の花 ドクダミを掘ればそこここ蕗芽吹く
愛狗病み食を拒むや土降る日 蛇穴を出でたる日より嫌はるる 蒲公英や時を遡り得るなら 春愁やテレビに顔のシミが出て グローバルとふ偏向化沖おぼろ
啓蟄のひらく他動の意志おもふ 終焉へ歩める春か我も狗も 母逝きて丸一年の涅槃かな 夕帰路尓弥生小望月海能上 万葉仮名で サエちやんの一年忌なる涅槃かな 母呼称
千金の夜に癒ゆるべし嗚呼愛狗 愛狗寝ていま千金の寝息かな 日の上り流氷既に地を離る ウトロにて 畦焼いて老終章の農に就く 耕牛に鋤重からんしきり引く
匂ひ立つナバ(椎茸)御飯かな春の夕 春めくや石敷のみち目映ゆくて 上り下りの車も長閑鶴見坂 うらら日に愛犬がまた病を得 耕しやわきてどくだみの根を除き
俳句も少々マンネリ気味ですが継続に意義を見て続けます。この後確定申告のP/L B/S 変動作成。 230309詠 春昼の書士に一大仕事入る 春宵に練る新しきケアレール 非営利の担保を探し春愁に 千金の夜ケア案のなほ未解 事理弁識不能時難し春の問
真夜に吹く涅槃西風かな仏陀の日 国を盗り海を埋めて虚し春 強に与む人のあはれや土降る日 平等の互恵の理想沈丁花 春深し凝も深しよふくらはぎ
師の逝きて二十五年か二月尽 師の忌日二月尽なるアリラン忌 小学を四年学びて卒業す 朝鮮の師範出の師のアリラン忌 小学時聴きしアリラン二月の忌
貧たれば心豊かに弥生かな 鎮台に戦死のうから過去おぼろ 田邊善三郎 善三郎死して我あり涅槃西風 春一閃朱に交はれば赤くなる 突如ひらめき 句作して時の速さや弥生けふ
存在を尋ぬる句作アリラン忌 元三浦梅園学会長財前豊弘師忌日2月28日 反観合一ニの一元気春山居 血肉ほぼ先師に根づくアリラン忌 先師唱ひしアリランの唄謝恩会 知恵もてと恩師の言葉卒業日
日々我のコギトエルゴスム春未明 自他に立つ恒等式に生き弥生 春はあけぼの変体仮名にある歴史 もののふの義に及ぶなし老の春 そらみつこの国よけれ辛夷咲く
末黒野(すぐろの)や射撃場隣る大野原 十文字 雪解けの道雨が池へと登る 剱より出でしと掬ふ雪濁り 流氷や宇登呂の海の悲史いまも 葦を焼く人いまはなし水の音
げんげ田や眩しきアストラガ(ラス)カーペット 無くしたる土のドクロのげんげ田よ 寝転んで見た青い空げんげの田 菜の花や故郷くにさき浄土なり 春宵や四方(よも)なる闇の音の中
あぢさゐに朝よりやさし木の芽晴 母の忌を修して更に水温む ふるさとの溝に我が知る蝌蚪の紐 蝌蚪の紐いのちは流我も亦 踊子草の宴酣に帰り着く
春雷や闇破られてすぐに闇 一歩づつ脚を踏み出す雨水かな 啓蟄の来向かふ頃に引籠る 春泥を爪に残して代書室 無位無賞の一生もよろし春炬燵
雨水過ぎて街降る雨も山は雪 春の雪古き挫折の残滓(ざんし)とも 幻想に狂ひし普京戈の春(独善・普京>幻想・宇、の構図の暴走) 退化せし世に春の雷暴れ出づ 愛犬の喉を拭きやる梅日和
春深し心に孤独住まはせて 希望をも乗せて吹きをり春疾風 刀自命様咲きました梅の花 山は鶴見海は別府湾朝の月 犬よろけ己も蹌踉け老の春
瓜生島の伝へも経りぬ湾凪げり 春一番をりをり吹けば心晴れ ふくらはぎ揉んで貰ひて春の昼 長閑かな寝ねれば跳びし一時間 麗かや海山統ぶる出湯街
春一番やさしさを呼ぶ音も容れ 未明しばしの春一番のあとしじま 春未明犬の快癒のなほ途上 ぎしぎしを庭に生ひしめ野とおもふ 草青めど矢筈豌豆伸びて摘む
有明の大弦月(だいげんげつ)や春めきぬ ありあけの大弦月も朧かな 春子いづ榾木(ほだぎ)朽ちしと思ひしに 春はやてらし遠音の迫り来ず 老といふ諦めに吹け春疾風
一本の朽木を捨てず春茸(はるこ)出る 朽ちしかと思ひし榾木春茸吹く 春泥を目地にと詰めて庭遊び もののふの命を守れ佐保姫は 梅の木を挿して祈るや安寧を
春愁の里山剱には如ず 寒うして只事ならずこの春は 曇の下に四国が見ゆる春の沖 春寒し父母の亡き欠落も 春泥に触つてみたく庭いじり
縮まりし心をほぐせ春の風 黄水仙黄の光浴むいやさかよ 東京へ夢はこぶんか春の雲 食む口に茅花の甘さ過去遥か 春の夢ありしと歩む川の土堤
雨の音やさしがはたと冴返る 土叙の地震(なゐ)術なく祈る戻り寒 農事暦読みてひらめき梅を挿す 春寒の雨にさながら心閉づ 母の忌や春のオリオン被さり来
春深む五上四下の音階も ホ短調の我が歌声を春宵に 虐めらる夢千金の夜に目覚む お袋に後に従いて麦を踏む ラッカイネの田 春宵に弔ふ土叙の御霊をぞ
千金の夜音階の謎を知る 冴返る仕掛くる国はみな潰れ 愛狗癒え命令戻る春の昼 犬に合ふ忠義の一語水温む 街に住み春耕といふ庭いじり
夫婦一頭無為に至るや春炬燵 原色のCM疎む春の冷 春の温室(むろ)パイナツプルが熟れてきた らつさんといふ愛犬と春炬燵 春の雨音なくぬるる路悲し
一如とふ如一に気づく午後長閑 和製語の一如は如一正す春 土叙の地震(なゐ)佐保神さへや贄(にえ)執るか 人の愚は斯様と佐保の神言ふか 土叙ニ国弔ふひとり春未明
中国哉気球外警無法春 ㄋㄏㄎ(NHK)内有電視台春超寒 徐徐地蕗薹大了春深了 我望是和平耳哉春風裡 老我的超喜歓是春炬燵
調号のわきて♯の謎二月 音階は神の調べか水温む 残雪の固き汚れに心澄む 七十一歳春前蹴が完成す ♯一個の五上四下に風光る
テトラ核は無有の界ひ(さかひ)涅槃西風(ねはんにし) 中性子核生成成功に 撥ねられし猫いつか無く路の春 路の猫いつしか春の塵となり 石蕗の絮(わた)摘むやいづこに撒かむかと 大人(うし)逝きし静寂あはれ春の風
班雪(はだれ)もちほのをほのめの神の山 春の霜母逝きて早一年か 雪あはく湯郷温研いまはなく 薄氷(うすらひ)を置き蓴菜の池といふ 終活の家系図整理春浅く
左背に朝の春日や坂上る 春の夕満月の下欠け始む クレミンナリマンへ食指邪鬼二月 質量のなき原子核生れし春 春寒や心といひ何かを知らず
脚弱き老犬に寒明けにけり ニン月や音楽のなき床につく 雪嶺の際明るみて春となる 夕空に満月春の立ちにけり 東風吹いて心動けど釣に行かず
ひんがしに十四夜月や節分会 春立つて中国気球米を飛ぶ 春いまだ寒き路上の陰を過ぐ 節分会日々平凡を幸として 帰路に見る春満月を愛でにけり
春立つや夜尿ついでに早起し 立春や早起分は炬燵寝に 右肩に帯状疱疹感じ春 イブ飲んで生態系も春にする 浅春のアメリカ上空気球飛ぶ
長ドラマ大声に倦み老いて春 俳句三昧全て句材の春来る 後進へ継ぐツイッター春立ちぬ 行く道に芽吹乏しく寂し春 ささやかにせし鬼やらひ満ち足らふ
衰へて夫婦一頭鬼やらひ その方(かた)に幸確(しか)とある恵方かな 豆撒いて七十一個食つてみるか 未明の居間庭は蕗の薹太りゐん 南南東のやや南とふ恵方かな
非道への抗ひ止まず宇の春は ワグネルは非道の会社春寒し ロシアなす戦争犯罪春寒に 拷問虐殺見ぬは黙認宇の凍土 佐保姫の足音とみて青き踏む
二ン月の草の幼き香を愛す つくばひの氷昭和が生きてゐる 万作の黄にほぐれたる平和あり 猫柳池あるゆゑに池へ歩む 庭の草よごれ汚れて年越えし
いま歩いてやっと事務所に着きました 昨日の夕方少し春一番らしき風が生暖かく吹いたのですが、今日は少し寒いです 「冴返る」か 230202詠 連祷は成長なるよ四温けふ 連祷の沁みたるわれに日脚伸ぶ 連祷の磴上り来て春日浴む 連祷のみるみるうちに雪柳 連祷の時熟すれば花れんぎやう
冬更けて俳句三昧定着す 炬燵のうへに紙片置いて句現待つ 老いにつれ子どもに戻り蜜柑剥く 赴くまま心を遊ばせ冬一日 ふるさとは遠くなりたり霜柱
音楽の夢締め括り春を待つ ラストアルバムFINALEをなし冬送る 母の亡き身を整理して春や来ん 一趣味を了へて身軽に春隣 冬の蚊とまがふ飛蚊も今追はず
耳弱くなりヒーターの音の中 しんしんと寒さ極まる闇の音 冬ざるる心の内に灯し欲る 冬草の凌ぐ力を羨しみぬ 粉雪ふる街は朝より暗うして
大雪のどつかと降りぬ戦争も 凍路(いてみち)をカニの横ばひ出勤す 凍結を調ぶる老が朝歩く 愛狗癒えこの冬一の危機を越ゆ 寒き朝H II四六打上がる
大雪の降つて一気に過去の中 日もすがら雪を恐れて眠りけり 窓外の闇の無音は雪積むか 寒中の脳裏を写す句作かな 暖房の音かうかうと外は雪
牛乳を搾れば赤字とふ寒さ 分業が機能をなさず酪氷る 平和なれ経済軍事春隣 大国が世を掻き乱し冬ざるる 月暦の新年にして愛狗癒ゆ
春近き月新年となりにけり 月暦の大旦にして人移る 冬芹の群生ふる庭日々したし さきがけて蕗の薹いづ狭き庭 冬帝の降臨すると報さわぐ
愛犬を何とか救ひ炉にいこふ 若き日は奮闘したり老いて炉辺 世の寒さ例へば民の私物化も 湯湯婆に守られ日々を辛うじて 冬更けて心逆まく波がある
蝋細工を出でし蝋梅夢現 缶ビールを寒ビールにて晩酌す 二時間を寝ねたり寒の午後の雨 いつも行くわが家に寄らず寒夜の夢 小鳥食ふこと今はなしおでん酒
冠毒の流行鎮まり春近し 春節といひて火葬場不足とも 中国 国際は混沌として春へ向く かすかなる希望か梅の蕾増え 待春の心いや増す老我に
ラさん癒え高速パタす春隣 愛犬の癒えたり炬燵側に寝ね 平成昭和へと遡及して露宇混沌 国よりも心凍つるか侵略し 愛犬の癒えて凍てたる心解く
ラさん臥して全てが揺らぐ冬麗も 狗の病めばみな意義が消ゆ寒行も 愛狗とふ存在揺らぐ寒さかな ヒーターに寄りて愛狗の治癒を待つ 大寒の此岸へ愛狗連れ戻す
けふこそは狗を引き戻す寒の内 食べてゆくことこそ一生四温けふ 待春はすなはち回帰快癒とも 狗が恋ほし抱く者なき腕寒く 代書室の窓外白み日脚伸ぶ
寒の水一碗に愛狗入院す 寒天へ祈るや愛狗帰れとぞ 愛狗ゐぬ寒夜空しく祈るのみ 七時前明るさ少し日脚伸ぶ 日脚伸ぶ神のご加護をらつさんに
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060426 明日より黄金週 Xを休むかどうか迷いましたが生きの証のようなものなので年末年始以外は投稿ということにしました(^^) 少し融けミルキーな道春銀河 天頂の一メートルへ酸葉薹 遅れ咲き犬のふぐりが青可憐 カボスの芽よく伸びくれよ蝶が来る 辛夷咲く北の大地の幻に (...
060425 愛犬の名残のいまだ夏隣 五本木に行かず久しや四照花 四照花はやまぼふしと読みアメリカハナミズキのこと わてほんまどないかしてや紫蘭咲く 姫神と男神神体山笑ふ 鶴見岳は男女二体のご神体 昭和平成令和と生きて夏隣 (らしさ)
060424 草は青弱きに与する性分に お人好しのみの一生に樟若葉 緞帳を見し日もありぬ四月行く 花菖蒲風やはらかな中に咲き 花菖蒲何か吉事のありやとも (愛犬)
060423 幼絵の川を越え飛ぶチユーリツプ チユーリツプ花の緑は君の夢 叔母の行くホームが決まる夏隣 蒲公英のほほけて我の老進む 犬ふぐり俺もやつぱり土が好き (湯たんぽ)
060422 無に帰すといふ理の謎や草青む 春ヒーターそこには愛犬良の霊 ハイデガーを地で行く独裁国落花 初蝶に遇ふそのための芹庭に 蜆蝶蝶言葉一言かけにけり (工作員)
060421 事務所への背戸路にして花馬酔木 凹みたる心を癒し樟紅葉 産業路無駄に広きに茅花咲く 関崎も今年で終り老の春 お人好しのみが取柄や落花晴 (花菖蒲)
060420 愛犬の量子はいづく夏隣 海髪干して海村は皆働き手 清掃船黄に出航す春の湾 べら笠子小さくも良し釣了はんぬ 密漁と言ふなよ若布一本抜く 一般漁業権か (老人)
060419 八重桜桃色が降る下歩む 山吹に時代はかなりずれてゐる 戦争をしたがる馬鹿に春長くる パネル張り今年の山は笑はざり 電波盗られ山も盗られて春深し (X-エックス)
060418 赤茶けし海髪(おご)干して波止波無音 老いし青鷺老人我の魚を待つ 蒲公英のほほけて庭が季移る 湯の街の助演女優の八重桜 魚釣れぬ晩春の釣鳩と遊ぶ (志満先生)
060417 暖竹の筍伸ぶや潮の音 虎杖やここ関崎の我がいくり(いくりは岩礁) 魁けて著莪咲く旧市役所横 山吹の黄に咲き社協静かなり 諸葛菜咲き渚辺に恋心 (蛇崩)
060416 蕺草の芽の魚臭き噛みゐたり 昭和ほぼ何処にもなくて茗荷の子 未明覚め居間にさみしき春はやち 「らしい」とふ語は禁止とも桜散る 花仰ぐ日本の日本らしきもの (過程)
060415 春暁の駅故郷出て来し寝台車 そこここのとんがり帽子茗荷の芽 半義務の気楽さに鳴く遠雲雀 急がずに休んでお行き仏の座 蒲公英の黄も白も良し競り合ふな (関崎)
060414 清明やプラトニックの広野原 人はみな挫折を重ね青き踏む 時を消すための何でも春一句 二人一頭一頭の亡き春炬燵 苦しまず逝ければ至福落花はも (マーテル)
060413 白魚の中途半端を愛しけり 独活掘るや土の香りに涙して 目高をり川の端には淀みあり ガサガサをするクレソンの青を踏み 剽軽な顔で出でたりビリチョコが ビリチョコは国東両子弁でヨシノボリ (しづやかに)
060412 父母の亡き故郷に春の風 あまりにも歳月経たり花なづな 里川に鮠を釣らぬか友いづこ 春ヒーター老の季節は繰り下がり 春深し美味い物食ふのみの幸 (十薬茶茶2)
060411 しのび来る心筋の張り蕗の花 花桃の門や両子の払郷 清明の未明にひとり幽親し 花木枯れ写真の花と花見酒 落花して無常を更に言ひ張るか (十薬茶)
060410 厨まで侵略が居る花の昼 芽茗荷の下に愛狗の碗眠る 落胆もいつしか癒えて静か春 菜の花やこの国にまだ希望あり 老兄と老弟の春酒少し (実相寺)
060409 クルボアジエの萌ゆる勢ひ青き踏む 出過ぎなる蕺草の芽は茶に制す 蕺草の芽の厄介を薬にす 目の前に蕺草の芽を陰干す リンメイシアンツオンチヨンユエンマ春の鬱 (敬宮内親王殿下)
060407 やまざくら早赤茶けし葉が騒ぐ 目白来て葉から花へと遊ぶ昼 なりはひに着けと落花の散り急ぐ 花の昼うつつ真つことまほろばに 善悪も損得もみな花の昼 (デマ)
060407 春風やほぼ赤子なる我が向かふ 憧れはなほも東京春の雲 旅をせぬ日々とて踏むや春の土 連翹のとんとん拍子には咲かず 屯して蝌蚪は至福の時の中 (大嘘)
春昼のひねもす仮名の虜かな 春の暮介助車を引き犬歩く 車通らぬ時晩春の坂となる 逃水を見たり横峰の下り坂 人はしばしば春の海辺に恋拾ふ
うららかや老人歩く手を腰に 閉め切りし飲食店の暮れのこる 四月にて故なき躁の我が居る 春暁のやさしさ満ちて湾の沖 書肆となる夢春宵の行田舎
寒暖のこれほどまでの春暑し 愛犬も春の暑さに喘ぎをる 暑いかとおもへば寒さ春の朝 すかんぽの薹あまた立ち庭盛ん 自然薯の蔓いく本も伸ぶ庭に
茅花食ひ戦後は山野輝けり 引きちぎり韮は塩揉み喰らふべし 木瓜咲いて花の朱色は花のもの 遠足の帰路ため池を標とす 春暁をふり返る坂沖低し
春月と我とが睦む徒歩通ひ さきがけて大紫のつつじ咲く 春風に心まかせて鶴見坂 星宿は緑の闇に移ろへり 母の二本が四十二本に茗荷竹
うまごやし一遍上人上りし浜 かたかごやもう悩むのはよせよ君 寝転んで空を見よとぞ紫雲英咲く 覗き見る仏所の枝垂桜かな 沈丁の平等互恵の香りかな
朧かな対人赤面恐怖症 狭けれど蜥蜴のあそぶ庭長閑 鬼野芥子の絮風に乗る目借時 花馬酔木近道といふせどの道 大義なく人と疎遠や晩の春
地下車庫に帰りて久しつばくらめ 燕来るしばらく返る技見せず 草野球に興ずる平和雲雀鳴く 赤提灯いつしかなくて馬酔木咲く 育める関の虎杖をさなけれ
田の傷は泥にて癒す畦を塗る 青き踏むとき老人も生きてゐる さしあたり馬刀に塩差す磯遊び 春燈の下にしのぶや真砂女さん 四阿(あずまや)の遍路覗きし日も遥か
尺取の虚空を探しあぐねをる 大手毬汝をつく娘はもうゐぬぞ 満天星(どうだん)や媼(おうな)の庭に君臨し 蛙よりお玉杓子を愛しけり 宇宙とふ無限の流蝌蚪の紐
不穏なる世の中となり春愁ふ 声上げて若きら通る落花路 菜の花やいつより情緒失くししか ありあけの春月清き此岸かな 春月と我の一人の歩みかな
プリムラのいまだに眠るただ低く ありあけの春の月みゆ山のきは 木香茨たとふれば黄の舞踏会 何がなし飛ばして気づく灌仏会 落花してしばしの夢にひたるかな
俳人として近づく7月8日を悼み「万緑忌」を提起します(他のいいのがあれば同意します)230414詠 美しき虹へ呼びしか万緑忌 この国に在るを讃へし万緑忌 示したる未来は広し万緑忌 自由をば善と示せり万緑忌 草々をゆく風の音万緑忌
柿若葉農滅ぶとぞ嘆きしが 葉桜や地位争ひに敗れし日 争ひの渦中にゐし日樟若葉 朝に生れ夕べ白骨新樹光 とかとんとん未だに鳴るや春炬燵
柿若葉農滅ぶとふ夢さめて はたと湧き「メデイアは死んだ」春未明 春潮の届く先まで歩み寄る 春の浪へと踏み入つて釣るをとこ うつむいて浜を彷徨ふ防風摘
ロゴ作る窓外の木は葉桜に なるべくは無為に居りたし鳥雲に 新葉の中帰りけり払郷 ふるさとはいつも懐かし新樹の香 緑闇真夜が息づく頃たのし
230410詠 春月の下わたつみの遠き沖 明けゐたる春天の下出勤す ありあけのオリオンにして朧なる 坂多き出湯の街や春の夕 花菜みち遍路のごとく帰郷せり
貧しくてツツジを食ひし昭和かな 酢漿の酸つぱき葉つぱ食ひし日も をちこちに酸葉の薹の立ちにけり 春の夕白き月みゆ湾の上 くたびれて飲む珈琲の湯気朧
椿落つ天地揃への一移動 樟落葉降るや挫折の日のやうに 葉桜や一斉奪還策動く 老人に青梅まぶし未来はも さきがけてつつじ咲きそむ出湯(でゆ)の街
春の雨やさしや母のいまは亡く 春月の坂下くろき湾の面 春天に燃えありあけの火星かな 玄関の枠茶に塗りて春深し 春暁の光る平の別府湾