060426 明日より黄金週 Xを休むかどうか迷いましたが生きの証のようなものなので年末年始以外は投稿ということにしました(^^) 少し融けミルキーな道春銀河 天頂の一メートルへ酸葉薹 遅れ咲き犬のふぐりが青可憐 カボスの芽よく伸びくれよ蝶が来る 辛夷咲く北の大地の幻に (...
別府荘園北町団地の向かいで行政書士事務所を開業しています田邊誓司と申します。どうぞよろしくお願いいた
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060426 明日より黄金週 Xを休むかどうか迷いましたが生きの証のようなものなので年末年始以外は投稿ということにしました(^^) 少し融けミルキーな道春銀河 天頂の一メートルへ酸葉薹 遅れ咲き犬のふぐりが青可憐 カボスの芽よく伸びくれよ蝶が来る 辛夷咲く北の大地の幻に (...
060425 愛犬の名残のいまだ夏隣 五本木に行かず久しや四照花 四照花はやまぼふしと読みアメリカハナミズキのこと わてほんまどないかしてや紫蘭咲く 姫神と男神神体山笑ふ 鶴見岳は男女二体のご神体 昭和平成令和と生きて夏隣 (らしさ)
060424 草は青弱きに与する性分に お人好しのみの一生に樟若葉 緞帳を見し日もありぬ四月行く 花菖蒲風やはらかな中に咲き 花菖蒲何か吉事のありやとも (愛犬)
060423 幼絵の川を越え飛ぶチユーリツプ チユーリツプ花の緑は君の夢 叔母の行くホームが決まる夏隣 蒲公英のほほけて我の老進む 犬ふぐり俺もやつぱり土が好き (湯たんぽ)
060422 無に帰すといふ理の謎や草青む 春ヒーターそこには愛犬良の霊 ハイデガーを地で行く独裁国落花 初蝶に遇ふそのための芹庭に 蜆蝶蝶言葉一言かけにけり (工作員)
060421 事務所への背戸路にして花馬酔木 凹みたる心を癒し樟紅葉 産業路無駄に広きに茅花咲く 関崎も今年で終り老の春 お人好しのみが取柄や落花晴 (花菖蒲)
060420 愛犬の量子はいづく夏隣 海髪干して海村は皆働き手 清掃船黄に出航す春の湾 べら笠子小さくも良し釣了はんぬ 密漁と言ふなよ若布一本抜く 一般漁業権か (老人)
060419 八重桜桃色が降る下歩む 山吹に時代はかなりずれてゐる 戦争をしたがる馬鹿に春長くる パネル張り今年の山は笑はざり 電波盗られ山も盗られて春深し (X-エックス)
060418 赤茶けし海髪(おご)干して波止波無音 老いし青鷺老人我の魚を待つ 蒲公英のほほけて庭が季移る 湯の街の助演女優の八重桜 魚釣れぬ晩春の釣鳩と遊ぶ (志満先生)
060417 暖竹の筍伸ぶや潮の音 虎杖やここ関崎の我がいくり(いくりは岩礁) 魁けて著莪咲く旧市役所横 山吹の黄に咲き社協静かなり 諸葛菜咲き渚辺に恋心 (蛇崩)
060416 蕺草の芽の魚臭き噛みゐたり 昭和ほぼ何処にもなくて茗荷の子 未明覚め居間にさみしき春はやち 「らしい」とふ語は禁止とも桜散る 花仰ぐ日本の日本らしきもの (過程)
060415 春暁の駅故郷出て来し寝台車 そこここのとんがり帽子茗荷の芽 半義務の気楽さに鳴く遠雲雀 急がずに休んでお行き仏の座 蒲公英の黄も白も良し競り合ふな (関崎)
060414 清明やプラトニックの広野原 人はみな挫折を重ね青き踏む 時を消すための何でも春一句 二人一頭一頭の亡き春炬燵 苦しまず逝ければ至福落花はも (マーテル)
060413 白魚の中途半端を愛しけり 独活掘るや土の香りに涙して 目高をり川の端には淀みあり ガサガサをするクレソンの青を踏み 剽軽な顔で出でたりビリチョコが ビリチョコは国東両子弁でヨシノボリ (しづやかに)
060412 父母の亡き故郷に春の風 あまりにも歳月経たり花なづな 里川に鮠を釣らぬか友いづこ 春ヒーター老の季節は繰り下がり 春深し美味い物食ふのみの幸 (十薬茶茶2)
060411 しのび来る心筋の張り蕗の花 花桃の門や両子の払郷 清明の未明にひとり幽親し 花木枯れ写真の花と花見酒 落花して無常を更に言ひ張るか (十薬茶)
060410 厨まで侵略が居る花の昼 芽茗荷の下に愛狗の碗眠る 落胆もいつしか癒えて静か春 菜の花やこの国にまだ希望あり 老兄と老弟の春酒少し (実相寺)
060409 クルボアジエの萌ゆる勢ひ青き踏む 出過ぎなる蕺草の芽は茶に制す 蕺草の芽の厄介を薬にす 目の前に蕺草の芽を陰干す リンメイシアンツオンチヨンユエンマ春の鬱 (敬宮内親王殿下)
060407 やまざくら早赤茶けし葉が騒ぐ 目白来て葉から花へと遊ぶ昼 なりはひに着けと落花の散り急ぐ 花の昼うつつ真つことまほろばに 善悪も損得もみな花の昼 (デマ)
060407 春風やほぼ赤子なる我が向かふ 憧れはなほも東京春の雲 旅をせぬ日々とて踏むや春の土 連翹のとんとん拍子には咲かず 屯して蝌蚪は至福の時の中 (大嘘)
十分に生きたと思ふ春の月 長実雛芥子愛でをり己一人のみ 春宵に変体仮名の深化あり 晩春の朝起きしかば常の打坐 鬼野芥子の絮ほほけ飛ぶ庭の中
春昼のひねもす仮名の虜かな 春の暮介助車を引き犬歩く 車通らぬ時晩春の坂となる 逃水を見たり横峰の下り坂 人はしばしば春の海辺に恋拾ふ
うららかや老人歩く手を腰に 閉め切りし飲食店の暮れのこる 四月にて故なき躁の我が居る 春暁のやさしさ満ちて湾の沖 書肆となる夢春宵の行田舎
寒暖のこれほどまでの春暑し 愛犬も春の暑さに喘ぎをる 暑いかとおもへば寒さ春の朝 すかんぽの薹あまた立ち庭盛ん 自然薯の蔓いく本も伸ぶ庭に
茅花食ひ戦後は山野輝けり 引きちぎり韮は塩揉み喰らふべし 木瓜咲いて花の朱色は花のもの 遠足の帰路ため池を標とす 春暁をふり返る坂沖低し
春月と我とが睦む徒歩通ひ さきがけて大紫のつつじ咲く 春風に心まかせて鶴見坂 星宿は緑の闇に移ろへり 母の二本が四十二本に茗荷竹
うまごやし一遍上人上りし浜 かたかごやもう悩むのはよせよ君 寝転んで空を見よとぞ紫雲英咲く 覗き見る仏所の枝垂桜かな 沈丁の平等互恵の香りかな
朧かな対人赤面恐怖症 狭けれど蜥蜴のあそぶ庭長閑 鬼野芥子の絮風に乗る目借時 花馬酔木近道といふせどの道 大義なく人と疎遠や晩の春
地下車庫に帰りて久しつばくらめ 燕来るしばらく返る技見せず 草野球に興ずる平和雲雀鳴く 赤提灯いつしかなくて馬酔木咲く 育める関の虎杖をさなけれ
田の傷は泥にて癒す畦を塗る 青き踏むとき老人も生きてゐる さしあたり馬刀に塩差す磯遊び 春燈の下にしのぶや真砂女さん 四阿(あずまや)の遍路覗きし日も遥か
尺取の虚空を探しあぐねをる 大手毬汝をつく娘はもうゐぬぞ 満天星(どうだん)や媼(おうな)の庭に君臨し 蛙よりお玉杓子を愛しけり 宇宙とふ無限の流蝌蚪の紐
不穏なる世の中となり春愁ふ 声上げて若きら通る落花路 菜の花やいつより情緒失くししか ありあけの春月清き此岸かな 春月と我の一人の歩みかな
プリムラのいまだに眠るただ低く ありあけの春の月みゆ山のきは 木香茨たとふれば黄の舞踏会 何がなし飛ばして気づく灌仏会 落花してしばしの夢にひたるかな
俳人として近づく7月8日を悼み「万緑忌」を提起します(他のいいのがあれば同意します)230414詠 美しき虹へ呼びしか万緑忌 この国に在るを讃へし万緑忌 示したる未来は広し万緑忌 自由をば善と示せり万緑忌 草々をゆく風の音万緑忌
柿若葉農滅ぶとぞ嘆きしが 葉桜や地位争ひに敗れし日 争ひの渦中にゐし日樟若葉 朝に生れ夕べ白骨新樹光 とかとんとん未だに鳴るや春炬燵
柿若葉農滅ぶとふ夢さめて はたと湧き「メデイアは死んだ」春未明 春潮の届く先まで歩み寄る 春の浪へと踏み入つて釣るをとこ うつむいて浜を彷徨ふ防風摘
ロゴ作る窓外の木は葉桜に なるべくは無為に居りたし鳥雲に 新葉の中帰りけり払郷 ふるさとはいつも懐かし新樹の香 緑闇真夜が息づく頃たのし
230410詠 春月の下わたつみの遠き沖 明けゐたる春天の下出勤す ありあけのオリオンにして朧なる 坂多き出湯の街や春の夕 花菜みち遍路のごとく帰郷せり
貧しくてツツジを食ひし昭和かな 酢漿の酸つぱき葉つぱ食ひし日も をちこちに酸葉の薹の立ちにけり 春の夕白き月みゆ湾の上 くたびれて飲む珈琲の湯気朧
椿落つ天地揃への一移動 樟落葉降るや挫折の日のやうに 葉桜や一斉奪還策動く 老人に青梅まぶし未来はも さきがけてつつじ咲きそむ出湯(でゆ)の街