第14章 上流意志が下流意志に敗け、殆ど滅せられたる如く思われる時に為すべき事『心戦(霊魂の戦い)』
第14章上流意志が下流意志に敗け、殆ど滅せられたる如く思われる時に為すべき事時々上流意志が下流意志、及びその敵に対して最早力及ばずと思われる事がある。けだし、これらに反対するだけの強き意志が心中に覚えぬようになるのである。斯くの如き心持ちの時にも屹然[しっかり]して、戦う事をやめてはならぬ。いよいよ負けたと云う明らかな証拠のない間は、やはり勝利者の如く心得る権利があるのである。我らの上流意志がその行為を起こす為には、下流意志の必要はないのであるから、上流意志が承認せぬうちは、如何ほど下流意志の攻撃が激しくとも、これを強いて負けたと自白させられる理由はない。神は人の意志に自由と勇気とを付与し給うから、たとえ感覚、悪魔、世間等がこぞって軍[いくさ]を起こし、力を合せ、謀り事を共にして、意志と戦い、意志を押さえ...第14章上流意志が下流意志に敗け、殆ど滅せられたる如く思われる時に為すべき事『心戦(霊魂の戦い)』
2022/09/30 22:04