羊飼いが飼っている羊を草原に連れて草を食べさせていた。その草原には野生の羊も一緒に草を食べていた。急に嵐になって羊飼いは野生の羊も一緒に畜舎に連れ帰った。次の日も大荒れの天気が続き草原へ出る事が出来ない‥羊飼いは今まで飼っていた羊には少しの餌を野生の羊にはたっぷりの餌を与え続けた。「野生の羊を手なずけて、自分の家の羊にしよう‥」との下ごころがあったからです。天気が回復して羊たちを連れて草原へ‥ところが野生の羊たちはすべて逃げてしまった。羊飼いは野生の羊にたくさん餌を与えたのに「恩知らずめ!」と腹を立てたそうだ。野生の羊たちは「新しい羊を大切にしてそれまでいた羊を粗末に扱った。また新しい羊が入ったらそちらを大切にするだろう‥」と考えたそうだ。教訓、古い友人より新しい友人を大切にする人とは友達になるな!‥と云...羊飼いの下ごころ‥(イソップ)