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RIPES BLOG https://ripe.hatenablog.jp/

記事の中身は「R65」。年の功がある人(RIPE)向け。だからジャリは侵入禁止!

RIPEとは成熟の意味。昔、クリントイーストウッドらが出た「スペースカウボーイ」という映画があった。ジジイ宇宙飛行士が地球を救うために宇宙に行く痛快作。由緒正しい宇宙飛行士は「ライトスタッフ」と呼ばれたが、彼らは尊敬と揶揄を込めて「ライプスタッフ」と呼ばれた。「熟年」という言葉は嫌いだが、「ライプ」はイカス!と思って命名。

R65 RIPEKUN
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新宿区
出身
佐渡市
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2015/06/19

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  • LINE残して逝く、時世だなぁ

    今日は7月に亡くなった叔母(享年80)の四十九日法要だった。寺が天台宗だったから僧侶は法要をこう説明した「死後49日の間に霊は、自らの諸悪の行いを懺悔(さんげ)して自分の心を清らかにします。そして位階の高い仏様になられます」と。でも死後の世界観としては、芥川賞作家で僧侶(臨済宗)玄侑宗久流の、「この世とあの世の中間(=中陰)」を光速で通過する49日間というイメージの方が魅力的だ。 それはともかく香典を用意している時に「あ、そうだったな」と変な既視感を覚えた。あほっぽいルール(しきたり)がある。例「香典袋」の名前は黒々した墨ではなく灰色の「薄墨」で、金額は「漢数字」で、紙幣は顔のある方を内側に、…

  • これは劣化か?新陳代謝か?

    現場の若い監督(27歳)が職人の真似事をしてミニユンボを動かし、それを職人がおだてて「ウン免許皆伝だ」と言ったら、「それ何?」と返された。会社の管制の若い担当(25歳)と話をしてたらチャチャをいれてきたので「話の腰を折るな」とたしなめた。すると「腰が何ですか?」と聞かれた。いっそ「話の腰を揉むな」と言えば良かったかな……Y・Z世代(図版は「Y&Z世代」の特長by読広)と話す時は「通じない」と予測して言い換えるために疲れる。ま、昔から離れた世代間の対話は不毛なものだけどね。 思いついた「通じない言い回し」を列挙しよう。ジジババがつい勢いで使いそうな言い回しだ。昭和な死語、四文字熟語や故事成句は省…

  • 頑固ジジイのホンネ愚痴

    団塊世代は草創期から見て育ったのだからマンガ、アニメは好き。でも、自分は「カワイイ系アニメ」の、あのデカ目玉で発育不全のアンバランスな体と嬌声がつくキャラが大嫌いだ。 それが今週、地下鉄の車内広告で四方八方から”攻めて”来るのだからゾッとする。マンガや雑誌の広告だけでなく口腔ケアやAC(公共広告機構)のもある。 今やKAWAIIは世界語だ。韓国娘のジニーちゃんもYouTubeで「カワイイは日本人のDNAだ」と言っていたことは紹介した。また、「かわいい」という言葉の流行は大正3年に呉服橋で画家の竹久夢二が出したグッズの店からだとの説もあるが、それはどうでもいい。ジジイとしてはひと言言っておきたい…

  • 「抜き書き帖」から武田百合子

    武田泰淳は『史記』からずっと中国もの、そして戦後の『ひかりごけ』『風媒花』などを読んだが、もう若い読者はいないと思う。ましてその妻・百合子(1925-1993年)が書き続けた山荘日記『富士日記』(全三巻)を知る人は少ないかもしれないが、このタダモノじゃない主婦・百合子の愛らしさ、健気さはなんとか読み継いで欲しいと思う。なお、路地裏や猫の写真で女性たちに人気の写真家武田花は彼女の娘である。 昭和39(1964)年から13年間の日常が実に沁みる。59年前の同じ季節の日記をつまんでみよう。「七月十九日 朝十時ごろまで風雨。ひる ホットケーキ。河口湖の通りは大変な人出と車の排気ガスで、東京と同じにおい…

  • 「抜き書き帖」から『たき火』

    猛暑真っただ中におすすめ。凍り付く「寒さ」が感じられるのはジャック・ロンドンの『たき火』。彼の代表作『野生の呼び声』の後に買った短編集にあった。 男は極夜でマイナス60度の凍ったアラスカ・ユーコン川を下り、仲間のいる古い採掘場に向かって歩いていた。一匹のハスキー犬とともに。この男「頭の回転が速く、警戒心も強いのだが、それはすべてその場その場のことだけで、先を見通した思慮には欠けていた」。昼飯に用意してきたパンを食べようとするのだが、口のまわりのひげが氷でツララになってそれを阻む。気づかなかった自分を笑ってしまう。「しかし、笑っているあいだにもミトンをはめていない手の感覚はなくなっていく。さらに…

  • 「抜き書き帖」から森茉莉

    森鴎外の娘(1903-1987年) 。気位高くて気難しいと言われるが自分は好き。ブログにも何度か書いた。生活力なし。でも黒柳徹子とは初対面で意気投合したという辺りにピュアなものを感じる。文章が独特で上手い! 「私は貧乏でもブリア・サヴァラン(注1)である。精神は貴族なのである。この頃流行の庶民は大嫌いである…(中略)……贅沢貧乏の名人で「代沢湯」の湯船に浸かっていて、西班牙のアルハンブラのバッサン(注2)を空想する(無論眼は瞑るのである。ちりちりの髪を洗っている真っ赤に肥った中婆さんや地獄の針の山に追い上げられている女亡者のような痩せさらばえたお内儀さんが見えたらおしまいである」(注1 サヴァ…

  • 「抜き書き帖」から「江戸弁」

    本を棄てる準備をしているが、すでに廃棄した本の「抜き書き」ノートも多数ある。これを読み返すと面白くて棄てるには惜しい気もする。だからネット上に少し残してみよう。誰か興味を持ってくれるかもしれない。 今回のタネ本は古本屋経営者でもあった作家出久根達郎氏の『万骨伝』。副題にある「饅頭本」というのは古書業界用語で、人の死去や顕彰などに際して出される饅頭みたいな「記念出版物」のこと。たくさんの人のエピソードが掲載されている。選んだのは演劇批評家・作家の岡鬼太郎(1872 - 1943)が残した1926年頃の「江戸弁」噺で「田舎言葉」と対比している。以下、カッコ内は田舎弁で当時は正しくない用法。(なお、…

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