YouTubeに映画『無用の人』がアップされたので観た。つげ義春による原作は1985年に漫画誌に載り、6話で本になった。マンガを描かなくなった時期の、何をやっても上手くいかなかった時期のリアルな暮らし。その話の中から「石を売る男」をメインにして竹中直人が初監督映画にしたのが1991年。 多摩川の府中辺りの河原で拾った石をバラック小屋で売る商売。当然売れず、女房(風吹ジュン)に責められる。ジタバタあって心入替えてマンガに戻るのだが、それも時代遅れと言われて頓挫。 あるレビュー氏によれば「夢見るばかりで実行力がない。世の中の役に立たず、無力、無用、無能の人。共感できるようで共感していてはいけない人…