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RIPES BLOG https://ripe.hatenablog.jp/

記事の中身は「R65」。年の功がある人(RIPE)向け。だからジャリは侵入禁止!

RIPEとは成熟の意味。昔、クリントイーストウッドらが出た「スペースカウボーイ」という映画があった。ジジイ宇宙飛行士が地球を救うために宇宙に行く痛快作。由緒正しい宇宙飛行士は「ライトスタッフ」と呼ばれたが、彼らは尊敬と揶揄を込めて「ライプスタッフ」と呼ばれた。「熟年」という言葉は嫌いだが、「ライプ」はイカス!と思って命名。

R65 RIPEKUN
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住所
新宿区
出身
佐渡市
ブログ村参加

2015/06/19

  • 「コンフォートゾーン」を脱して

    今日は「夏日」の予報。エアコンの効いた部屋のように居心地の良い快適な(comfortable)環境は抜け出たくない。心理学の「コンフォートゾーン」だ。でもそこを抜けないと自分が変われない、前へ進めないこともある。 自分は2018年秋にB社に所属して「警備業務」をイチから教わり資格も取らしてもらった。だが、2021年に2度も長期入院する事態になり、諸方面に迷惑をかけたので年末に退社した。そして療養明けの2022年春、職安の勧めで警備会社Aに入った。そのことを後で知ったB社からは、「それならウチに戻って」という声を何度もかけてもらっていた。 A社はある意味で「ぬるい環境」で、そのまま居続ければ「コ…

  • 春の「うらら」を嗅いで……

    のっけに悪臭の悪口。地下鉄迷宮・大手町の東西線ホームは便所クサい。汚水が壁に沁み出しているのに昔から放置のままだ。どうして皆ガマンしてるの? 気分一新。今週は春っぽい「うららか(麗らか)」な空気を味わったよという話。「うらら」というのは空が晴れて穏やかな様子や気分が明るくハレバレする様子だが、まさに「春のうららの~♪」で今こそふさわしい。 真ん中の写真は一昨日の現場。手前は葉桜でその向こうの立ち木はピンクのハナミズキ。アメリカ伝来だが都内の街路樹として急速に普及している。その足元の植え込みは真っ赤過ぎるツツジ(霧島系?)。隙間に嫌われ者だが可愛いポピー(長実ひなげし)、そして歩道反対側のすずら…

  • この子らの「30年後」を想う

    一昨日の現場は公立小学校。校舎の一部工事中ながら「入学式」があった。約80組の親と子供が列席し校門前で記念写真を撮っている姿が微笑ましかった。昨日までは幼児だから幼くてあどけなく、ランドセルや校帽も大きすぎる。が、両親や親族の安堵したような笑顔を観ると、「おめでとうございます」と声をかけずにいられなかった。充実した学校生活になって欲しいよ…… 周囲を巡回していたら通学路に妙なモノを発見。話題の昆虫食自販機だった。「セミ、タイ産、塩味、1600円」「サソリ、タイ産、毒なし、エビ・カニ味、2300円」「コオロギ、群馬、煮干し風味、850円」などとある。これが飢餓問題に役立つとも思えん。いっときの流…

  • チャットボットに「推敲」は無理?

    気づけばもう4月に突入。2週間以上投稿しなかったのは体調不良と気だるさのせい。風邪のような症状がダラダラ続き、仕事も休んでゴロゴロしてた。ヒマつぶしは例によってYouTubeとtiktokで、期待もせずに流していたら一つだけ中国の木彫ネタに目が留まった。 横割りした丸太に切れ目を入れて扉に見立て、それに手を触れる僧侶が小さくあしらわれている。明らかに故事「推敲」のモチーフだ。ざっくりした彫り方が良い。 「推敲」の故事。唐の詩人・賈島(かとう)がロバに乗りながら詩を作っていた。詩は、月夜に荒園に建つ屋敷を訪う僧が主題で、僧が門を「推(おす)」とすべきか「敲(たたく)」とすべきかと迷い、「僧敲月下…

  • 炊飯器で「タルトタタン」に挑む

    安いリンゴが手に入ったらまず朝食用のジャムを作る。この頃は、リンゴの他に牛乳や小麦粉、卵などが身近にある時は「リンゴケーキ」に挑んでいる。作りたいのはフランスの「タルトタタン(写真右下)。タルトは果物焼き菓子で「タタン」は19世紀に最初に作った姉妹および彼女たちの経営したホテル名。なんだか語呂がいい! 要は砂糖とバターでカラメルを作りリンゴを加えて焼く。そこにボディになる小麦粉のドロドロ(?なんて言うの)を投入してさらにじっくり焼く。そして焼けたやつを天地ひっくり返して皿に受ければ完成! 「なんだぁカンタン、おいらできらい!」とやったが、フライパンで作った1度目(左上)は見事にカラメルを焦がし…

  • 花見前にやっておきたいこと

    今年を含め3年連続で3月高温のため桜の開花が早いらしい。今日の現場近くの町内会掲示板のビラには「25日に桜まつりをやる」とある。あと10日もモツかなぁ~。個人的には花見に巻き込まれる前にやっておきたいことがいくつかある。●その1:白木蓮(木蘭)が咲き出しているが、街の並木程度は小さいのが多い。どうせなら巨木で観たい。それには新宿御苑のヤツが個人的にベスト。色んな茶店や弁当も出ているらしいからとにかく出かけねば。でもこの花を仰ぎ見ていると、スタレビの要さんの歌のせいか、亡くなった人たちのことを思い浮かべる。なんで良い人たちはみんな向こうに行っちゃったんだよ~って(泣)●その2:会社をかわるための…

  • 「おこめクーポン」に申込む

    コロナで眠っていたインフレ圧力が噴出して世界中で物価高騰と生活困窮層の急増が起きている。日本でもその対策として大阪府は「子ども一人に5000円相当の米ないし食品クーポン」を支給する政策を打ち出し、東京都でも、ワシのような低所得者向けに「おこめクーポン」を配布することになった。 今日、その「申込み」用通知が来た。お米25キロを2~3回に分けて配送するコースから米15キロとカット野菜か緑茶かジュースのコース、乾麺と飲料のコースなど全8コースから第3希望まで選んでハガキかネットで申込み、3~6月の配送を待つ仕組みだ。なお、Web申込みには米15キロと東京都産野菜というコースがある。 自分の第一希望は…

  • 梅の名句とイキな俳人

    季節が終わる前に梅の話を書いておきたい。 数年前まで、この時期になると小田急線「梅が丘」の羽根木公園「梅まつり」(世田谷区HPより)と近所にある「美登利」の寿司を愉しんだ(鯖寿司おすすめ)のだが、自分の病気やコロナで足が遠のき、気づいたら昨日でまつりも終わっていた。残念! でも、街中ではまだちらほらと梅を見かける。 とくに生け花をやっていない人でも、美しいのを見かけると「一枝欲しいな」と思うだろう……で、ある情景の噺……失敬しようと枝に手を伸ばしたら、運悪く梅園の主人に見つかり「折らないで」とたしなめられる。「ごめんなさい」と恐縮するこちらの様子を見て、主人は「ま、そんなに欲しいなら差し上げま…

  • 「食」に出るわが深層心理

    ワシはこの頃、ヘンである。「食」に関して抑えていた箍(たが)が少し外れたようなのだ。食べたいものがあっても(手術の後遺症で)身体的に難しく、ご飯ツブ系や刺激の強いものがアウト。急いだり大口で食べるのもダメ。せっかくアツアツの麺類を食べても時間がかかるから冷めてのびてしまう。誰かと会食するのは愉しいのだが、つい遠慮する。 パンやうどん、お粥系など何とか食べられるもので、結果として質素な食ですませることがずっと続いていた……意識していなかったが、潜在的に「欲求不満」が溜まっていたと思う。それがここに来てボコボコと噴出してプチ贅沢したがっているのかも。 たとえば昨日は、トンカツ屋「サボテン」のカキフ…

  • せこいいさかいせせこましい

    米国のTVドキュメント「the nightmare neighbor next door(隣人の悪夢)」が人気でYouTubeにシリーズが載っている。近隣に悩まされる話がリアルだ。国家もそうだが隣同士というのは仲が悪いことが多い。 写真左を説明しよう。左のブロック塀のマンションが外壁修繕のために足場を巡らしたのだが、隣の木造アパートとの境目がどうにもややこしい。双方の窓枠や階段、波板屋根、塀などが、せせこましく入り組んでいる。これはどうみても双方の家が我を張り合い「わが土地」の件で「せこい」諍いを続けた結果だろう。家主を見たので偏見入っている(笑) 自分の佐渡の家も、かつて元の隣人(片側の)と…

  • 長生きしすぎな鉢植え

    すでに何度か記事にしたが、この冬もわが家のカランコエの鉢植えが花をつけた。アロエの「不夜城」も親株子株揃って元気だ。両者とも2011年に入手したので12年も生きている。とくにカランコエは、葉も茎もポロポロになるような枯死状態を何度も経てきた。冬場に室内に取り込む以外、水忘れはしょっちゅう、根が張り詰めたので鉢替えをしたのは1回だけ。いい加減に放置だしてきたのに何度も生き返る。尊敬して?今年は100均の「植物活力剤」やらをあげてみているが、効能はわからん。 鉢植えが元気なのは良いが、ワシが生きてるうちに”天寿”をまっとうしてもらうというシナリオは幻想のようだ。おそらくワシより長生きするだろうが、…

  • 自戒「塩垂れ」てはイカン!

    街で同年配の男たちを見て思わず溜め息することがある。マスクの端からゴマ塩の無精ひげ、耳や襟にかかる白髪の蓬髪、今コタツから出てきたばかりのよれた服。おまけに猫背で小さな歩幅で傾いで歩く……概して「ショッタレ」ているのである。溜め息の理由は、「自分もそう観られてるかなぁ」と思うからだ。 一つ思い当たったのは、制服ズボンの長すぎる裾を踏んづけて擦り切れていることに半年も気づかずにいたこと。先日やっとアイロンで裾上げしたが、エスカレーターなどでワシの足元を後ろから見た人は「ショッタレジジイ」と思っていたに違いない。恥~(泣) 独りものジジイを「ショッタレ」から救う3種の神器は、バリカン、髭剃り、爪切…

  • イヌとネコの話

    ●「犬を連れた奥さん」 現場近くの公園で昼休みしてたら、トイプーを連れた奥さんが来た。トイプーが馴れ馴れしくじゃれてくるので「可愛いですね~」とか言って少し相手をした。奥さん「この仔はヒトが好きなもんでホホ」なんて言う。それが3日も続いたので、さすがに適当な相槌も愛想も言えない(口下手越後人だな)。面倒になってその公園には行かなくなった。 チェーホフに「犬を連れた奥さん」という小説がある。主人公は女たらしの中年男で、クリミアの避暑地ヤルタで見かけた若い奥さんを口説こうとする。きっかけは奥さんが連れている子犬だった。犬をからかってから「骨をあげてもいいですか?」なんて話しかけ、ぐんぐんと距離を縮…

  • 「石敢當」と「いけず石」

    練馬の現場の近くで「石敢當(いしがんとう。奄美ではせきかんとう)」を見つけた。小さな印刷工場の玄関付近に貼ってあった。どうやら出入りする車両に「ぶつけないでね」の注意喚起らしい。 「石敢當」は中国・道教起源。中華文化圏、台湾にもたくさんある。本土でも古いものが各地にあるが、やはり沖縄・奄美が中心。沖縄では不気味な直進性の魔物「マジムン」(これ水木しげるの絵で観たい!)が襲ってくるのを「敢當(あえて当たるスゴイ神=向かうところ敵なし、の石)」で粉砕してしまうという魔除け。辻々に置かれたが、いつしか車除けの交通安全標識扱いになっている。この印刷屋さんもそうなんだろう。 もしかして沖縄ゆかりの人か?…

  • 人柄も含めて尊敬する「娘さん」

    唄って踊って演技してプロデュースも……とマルチなタレントを魅せてくれるビヨンセ(41歳)は、史上初とかNo.1などの称号がたくさんある。その彼女が今年のグラミー賞で88回目の史上最多受賞をした。25年も芸歴があるとはいえ、常にトップ中のトップでやってこれたというのは凄すぎる。 ワシからみれば娘みたいな彼女を「すごいな」と尊敬したパフォーマンスがある(前にも書いたかな?)。ティナ・ターナーが2005年12月にケネディセンター名誉賞を受賞した際、たくさんの歌手たちが彼女の曲をトリビュートして祝福したのだが、圧巻だったのが『プラウド・メアリー』を唄ったビヨンセだった。原曲であるCCRのも淡々として良…

  • 雨の夜は味噌煮込みうどん

    しばらく暖かい日が続いていたがどうやら下り坂。午後にパラついていた雨が夜になってしっかり降った。風呂上がりの温もりがあるうちに夕飯を作る。 うどんに白菜、人参、糸コン、割った車麩、冷凍舞茸の残骸を入れて、ボトル入り赤だし味噌で濃いめに煮た。 赤だしの煮込みうどんの旨さを知ったのは、名古屋駅地下の山本屋本店だった。東京でも食べたくて新宿の三国一や東京駅の玉丁などにも行くが、やはり名古屋が一番だ。なかなか出かけることできないけど…… 有り合わせのモノで、自分で作って「本モン」に近づけようなんて不遜なことは考えない、ただ、赤みその風味とたっぷりの具材で、温まりそうなものができれば良かったのである。結…

  • 今日は「立春」なんだね~

    暦では「立春」。風がなくて体感的には暖かな一日だった。でも恵方巻は食べなかったし、心の中は少し寒々しかった(写真はウェザーニュース)。 理由は仕事上の色んな、実に色~んなイライラが溜まっていたからだ。イライラ高じて、この数日、気分が攻撃的になり、BGMでいうと陽水の「♪人を傷つけたいな 誰か傷つけたいな♪」の方がホンネに近かった(『氷の世界』これは名盤!)。前に載せた「ルフィ=白浪」噺にもその気分が出たんだけどね。 苛立ち、ストレスの中身をいちいち書く気はない。そして「傷つけたい」と言いながら「♪だけどできない理由は やっぱりただ自分が恐いだけなんだな♪」(前出歌詞続き)と、自分に言い訳してし…

  • 「ルフィ」を名乗るのがむかつく!

    時節便乗ネタで恐縮だが、一連の強盗事件の首謀者としてマニラの入管に収容?されている男の写真が出まくり、所業だけでなくその悪相にも吐気が増す。数十人の闇バイトを使い全国各地で強盗をやらせる。それもリモートで、というのに世間が驚いているが、あの「ルフィ」を綽名にしていることにもムカついているのはワシだけかな? 似て非だろう。 また広域盗犯だから江戸時代の大盗賊・日本左衛門(図版中央)と比較するのはどうか?こちらも200人の部下を使い、中部8カ国で14件、2622両(現代ならいくら?)の犯行。自首したが市中引廻し磔になった。でも「白浪五人男」の首領のモデルになるほどの義賊で殺人はなし。池波ものにも登…

  • 「ナンプレ等号遊び」と命名

    気象庁が「10年に1度の大寒波」と騒ぐから、コロコロ着膨れ&カイロペタペタで立哨警備の仕事に出ている。おかげで顔上半分以外はさほど寒くない。だが現場は超ヒマなのに2人配置だから気が緩む。すると脳が遊びたがる。そこで始めたのが「ナンプレ等号遊び」。目についたクルマのナンバープレート(4ケタ)の数字を、順序を変えず、四則演算(加減乗除)と()(カッコ)だけで、等号=(イコール)を1つ附けるのだ。たとえば「4478」なら「4÷4+7=8」とか、「8621」なら「8÷(6+2)=1」、「2006」は「2×0=0×6」てな具合。小学校3年並みで、べき乗やルートは使えないが「2369」を「2÷3=6÷9」…

  • ベトナム正月「テト」雑感

    調べていないが旧中国文化圏のアジアでは旧暦で正月を祝う人口の方が多いだろう。今年は今日22日が元旦に当たり中国の「春節」がよく報道される。でも今の自分はベトナムのTet(節の意味、読みは「テッ」が近く「テト」は間違い)に興味が湧く。今の現場の足場職人がベトナム人だからだ。昨日(大晦日)を「歳の最後の日」と呼んでいた。 故国に居れば20日から26日まで国の休暇だが実習生には日本流の休日しかない。国を出る時に負った100万近くの借金を3年(特例は5年)で返し、かつ仕送りと「錦を飾る手土産=貯金」もしなくてはならない。若くして結婚する人も多いから両親や妻子の世話をしてくれている末弟・親戚たちへの義理…

  • 「仲良き事は美しき哉」(実篤)

    今週は同じ現場だったので、毎朝同じ電車同じ車両で通った。数日して気づいたのだが、いつも同じ席に小柄な女の子(女子高生?)が座っている。自分が乗って2駅ほど進むと、もう一人の少し大柄な女の子が乗って来てその横に座る。と、すっかり笑顔になったちびこい子が、まるで犬か猫の子が戯(じゃ)れるようにして大きい子の腕を叩く。どうも「LINE送ったのに見なかったのぉ?」との抗議らしい。おっとりめの大きい子は猫パンチ受けながらペコリと頭をさげたところで落着。今度は二人でスマホの画面を見比べっ子しながら楽しそうに話していた。みれば色違いのスタジャン。慎みのある戯れ合いと無邪気さ。ほんとに仲良しな空気が伝わってき…

  • ワシも「ずくなし」になった!

    佐渡は新潟県にしては豪雪でも厳寒でもないが、朝など氷点下になって雪も水道も凍ることが年に数回はあった。凍った道をガシガシ踏んで、歯をくいしばって通学し、学校では乾布摩擦(上半身裸になって手拭いでこする体操)が年中行事だった。今思えば元気なものだ。だから高校生の冬に上京した時、新潟は鉛色の雲の下一面の銀世界だったのに、湯沢を越えたら関東平野はピーカン青空。その差に愕然とし「こりゃ裏日本は損だな」「関東人はずるい」とも思ったが、「このぬるさは人間をダメにするかも」「関東人は『ずくなし』になるとも思った。根性なし、気力に欠けるという意味だ(写真は新庄・角巻姿の女性)。 でも人生の半分以上を東京で暮ら…

  • 本物の「大根餅」って……?

    例年、正月は「餅」をノドに詰まらせる事故が起きる。不謹慎だが死に方としてマンガ的で日本独特だ。中華圏には「餅」料理は多いが事故の話は聞かない。どうやら「餅」が違うらしい。 どんな種類があるか? 韓国にはトッ(ク)があり、中国にはネギ入りのおやきみたいな葱油餅①、春節に作られる縁起物の年糕(ねんごう)②もあるし、香港や台湾では大根餅(萝卜糕:ローボーガオ)③が人気。そういえば月餅もあるか……。 どうも日本の「餅」(米を蒸して搗く)にやや近いのは「.糕」の仲間であるが。米粉を練って蒸すか焼く。「餅」といった場合は、小麦粉をベースに焼いたり揚げた丸いものを指すのである。ガレットだ。 話に出てきた大根…

  • 箱根駅伝応援しつつ悠々正月

    リアルタイムで箱根駅伝を往復両路とも観たのは何年ぶりだろう? TVは無いがTVerアプリのお陰でタブレットでもPCでも繋ぎっぱなしで観られた。ついでに高校サッカーも(履正社負けたけど……)。 1日の東日本駅伝も観たが15日の京都女子駅伝も観ようと思う。この「駅伝愛」の正体は何だろう? 佐渡に帰っている期間(60歳前後だったけど)、同級生たちが作っていたチームに参加してヘッポコながら自分も走ったことがある。チームへの想いと自分との闘い、そこにケガとかライバルとかのドラマが加わる、それがイイんだよね。とても日本的だ。 歴代の箱根ヒーローの中でも2009年の東洋大・柏原が一番印象に残る。あの山登りの…

  • イヴの夜と夏の砂漠と

    カナダ人ホリー・コールの唄う「I'm calling you~♪」のカン高くももの哀し気な聲が終日頭から離れなかった。現場で低い陽射しをまともに受けて皮膚感覚が半年逆ネジを喰らったからかもしれない。そう、これはドイツ映画「バクダット・カフェ」(1989)の主題歌であり、歌詞にある通りベガス近郊の砂漠にあるドライブインが舞台。話は淡白なのに濃いめの映像がえらく印象的だった。 歌は「あなたを呼んでいるのよ(だがら帰ってきて)」と訴える。立場を替えると、こういって呼んでくれる「誰か」が「どこか」にいるというのは、人としてとても幸せなことであり。大事なことなのではないかと思う。今日がイブだから想い一入…

  • 冬至の透視図2022

    今日は冬至。日の出は6時47分、日の入りは16時32分だったから昼間は9時間45分、1年で一番昼が短い日だった。古人は沈んだ太陽は仮死状態になるが翌朝には蘇ると考えた(一陽来復)、明日から日を追うごとに昼が長くなる。大好きな節季の一つ。 写真は今日の14時45分に現場の朝霞(埼玉)で撮影したもの。もう絵を描かなくなって久しいが、これを「冬至の昼下がり」らしく描くならどこに気をつけるかなぁ……目立つのは右手の武蔵野線のフェンスと架線。これで透視図(パースペクティブ)風に奥行きが出せる。太陽が低いから影が長いが色が薄い。晴れてはいるが午前中に降った雨の影響で地表寄りが少しガスってる。遠くの建物ほど…

  • 一年の「回顧」もほどほどに

    あと2週間で今年も終わるので人並みに1年を振り返ってみようかな……3ヵ月の入院を「卒業」したのは去年の12月21日。そのまま3月まで療養兼ねながら生活再建のバタバタ(主に役所巡り)が続き、迷いながらも仕事についたのが4月下旬。実際には5月の連休明けから今の生活のペースができた。以来、とことん禁欲的な?暮らしを続けており洒落た外食や遠出もなし、酒もたばこも歌も友人もなし。YouTubeやTikTokと青空文庫の読書だけが気晴らしだった。 病気して失ったものは、多大な金銭、嚥下能力、歯10本、体重8Kgそして社交めいた外向きのこと。逆に今年得たものは何だろう?ないなぁ……結局、回顧するほどのことは…

  • 「語り部」責任?両国橋2題

    今日14日は赤穂浪士討ち入りの日。「忠臣蔵」好きとしては日本人が忘却せぬよう「語り部」の責任感で何か話さねばと思う。現場が両国橋に近かったからその話を2つ。 一つは義士の一人で煤払いの竹売りに化けた大高源五が、俳句の師匠であった蕉門・宝井其角と討ち入り前夜に両国橋で出会う。其角はやつれた源五を憐れんで「川の流れのように人生は移ろうもの」という旨の句を詠んだが、源五は「明日の宝船が待ち遠しい気分です」と返歌した。後に其角は幕閣の土屋主税から討ち入りの話を聴いて深く感じ入ったとか。この土屋は実は赤穂ひいきでしかも吉良邸の隣人。討ち入りの際には「三つ石」(土屋家の紋)描いた高張提灯を架け並べて味方し…

  • 気分は「もっとフルーツを!」だが

    旬の果物をたっぷり食べたいが、値段が高すぎたり多すぎたりして買いそびれる。そんなわが家に久々に複数種の果物が揃った。柿にバナナにみかんにリンゴ、ついでに?白桃のヨーグルトも足すと5種もある。ワーイ😄 (絵はP.セザンヌ。ドクロと一緒の静物!スゴ!) このうちリンゴはジャムになり、バナナとヨーグルトは朝食用に潰して一体化。柿は「焼き柿」にしようと思っている。今や柿の調理法に「焼く」のが定着したようだ。柿を焼くと甘味が増すだけでなく栄養値も増すらしい(とくにGABAやシトルリン)。私見だとこのアイデアは2017年頃にカレー屋があぶり柿カレーを出したあたりから広まり、YouTube では2021年に…

  • 「駅メロ」にも盛衰あり

    鉄道開業して今年で150年、東京駅ギャラリーも素敵な展示があるようだ。それを意識していたわけではないが、今日、東海道線で川崎の現場に行く途中、品川駅ホームで聞いた発車チャイム(駅メロ)が「汽笛一声新橋を~♪}の鉄道唱歌だった。でも歌詞の出だししか知らない。愛宕山とか泉岳寺とかも出てきたと思うが曖昧だ。 帰りに川崎で聞いたのは「上を向いて歩こう」だった。坂本九の出身地という縁。出身地繋がりだとエレカシの「今宵の月のように」が赤羽で流れていて驚いた。他にも三鷹の「めだかの学校」は作曲者・中田喜直ゆかり。高田馬場の「鉄腕アトム」も有名だが、これは手塚治虫の「虫プロ」がかつてこの町にあったからだ。個人…

  • 「人の行く裏に道あり」の紅葉散歩

    NHKBSで「赤ひげ」シリーズが断続的に続いており、小説(山本周五郎)とも映画(黒澤)とも違うオリジナル脚本らしい。でもその舞台が小石川養成所であることは変わらない。時代は享保、実在の町医者がモデルで。その場所は「後楽園」にあった。今はドーム球場や遊園地に圧されている感があり、岡山の後楽園ほどの広さはないが、なかなか凝った手入れの良い庭園だ(65歳以上割引150円!) 先日この近くが現場になり、イイものを見つけたから紹介したい。世に「人の行く裏に道あり花の山、いずれを行くも散らぬ間に行け 」(千利休)と言う言葉があり、株屋たちの投資心得のように流布しているが、言葉通りに、後楽園の樹々も借景にし…

  • 「老害」と言われる側のヒヤヒヤ感

    今週の地下鉄車内広告で目を引いたのは、内館牧子の本『老害の人』だ。それもシルバーシートの場所に掲示されていて笑ってしまった。100万部突破らしいが、内容は、引退して娘婿に会社経営をゆずったはずの会長が、どっこい出張ってきて「老害」を振りまく話。ネットで試し読みできるから、そこから冒頭のエッセンスだけ抜き書きしてみよう。購読者が増えるなら長い引用も許されるかな? ●自分がどれほど「老害の人」かということに、当の本人はまったく気づいていないものだ。●自分は実年齢よりずっと若くて、頭がしっかりしていて、分別がある。男女ともにだ。そうではない人を見ると、彼らをいたわったりさえする。●困ったことに「老害…

  • 人形町は「浮世の町」?

    仕事は生産的ではないが色んな町に行けるのが愉しく思える時がある。先日の現場は日本橋人形町だった。 隣町・蛎殻町の水天宮で祈った「有喜」の子は、この世が「憂き世」でもあることをまだ知らない。長じて裏切りや悲しみや不条理をさんざん味合わされてそのことを知り、束の間の気晴らしを求めて、この町界隈に来たかもしれない。 この町は元吉原。歌舞伎三座の2座があり、浄瑠璃の人形師が住んだことが地名の由来になった。明和の頃には陰間(男娼)茶屋が賑わい、文明開化後は隣する浜町に明治座が建ち、大正にはカフェが並んだ。 「玄治店(げんやだな)」は『お富さん』に出てくるが、粋な黒塀の並んだ妾宅エリアだった。宇江佐真理の…

  • 「11月」って「ヘビー」な月じゃない?

    個人的に、1年12ヵ月で一番影の薄い印象があったのが11月だった。朝夕は寒く、日はみぢかくなる一方で、印象的な祝日もない。それがこの数年で変化して一番「ヘビー(しんどい)」気分になる月になった。 4年前の11月には初めて交通警備員という仕事に就いた。前後のいきさつは「就老」(就活老人日記)シリーズで書いたから省くけど、それまでとは懸け離れた仕事に飛び込むのはやはりヘビーだった(今は元気にやってるけどね)。 2年前は頸部膿瘍で喉を切開し、スピーチカニューレを使ってやっと声が出たのが術後40日目の11月だった。でもまだ経管栄養で先が見えず気分は「ヘビー」だった(退院は12月)。 そんな気分を映す「…

  • 「11月」って「ヘビー」な月じゃない?

    個人的に、1年12ヵ月で一番影の薄い印象があったのが11月だった。朝夕は寒く、日はみぢかくなる一方で、印象的な祝日もない。それがこの数年で変化して一番「ヘビー(しんどい)」気分になる月になった。 4年前の11月には初めて交通警備員という仕事に就いた。前後のいきさつは「就老」(就活老人日記)シリーズで書いたから省くけど、それまでとは懸け離れた仕事に飛び込むのはやはりヘビーだった(今は元気にやってるけどね)。 2年前は頸部膿瘍で喉を切開し、スピーチカニューレを使ってやっと声が出たのが術後40日目の11月だった。でもまだ経管栄養で先が見えず気分は「ヘビー」だった(退院は12月)。 そんな気分を映す「…

  • 昔住んでいた場所

    ①大田区長原:「♪池上線の走る町に~♪」(西島三重子)住んでいたのは1968年3月からの1年。浪人を決め、就職で上京した姉と一緒にミニ台所つき6畳、共同便所、風呂なしの木造アパートだった。代ゼミに登録したものの小田実や鈴木武樹などの名物講師の授業だけ覗いていつも渋谷全線座に通っていた(B級映画3本立て100円だった)。だが世間は大変でベトナム戦争、キング暗殺、新宿騒乱、3億円事件とあり、年明けても安田講堂事件などで東大と教育大は入試中止……生活実感なく映画と世間をキョロっていたから町の記憶は不鮮明。いや脳内地図ではピンポイントで色々記憶しているのだが、先日、偶然この町が現場だったので歩いてみた…

  • 品川v.s.大田の「大森」争い

    今の現場は大田区。ここは大森と蒲田が合併して生まれたから「太田区」は間違い。それほど「大森」の存在感は大きいし、海苔養殖、馬込文士村、競艇場など多彩な歴史もある。その一つにエドワード・モース(モールスと呼ぶべき)が日本で最初に発見した「大森貝塚」(1877)もある。縄文後期(約4千年前)の人々が食べた貝殻や魚骨、壊れた土器などをゴミとして捨てたものが地層になっている(この話、知らない人が多くて驚くんだけど……) しかし、モールスの調べた貝塚がどこにあったのかが長年曖昧だった。品川区は大井六丁目にあったとして記念碑を建て、負けじと大田区は山王一丁目に「大森貝墟」の碑を建てた。後年の調査で、軍配は…

  • ローズマリーからウクライナの話へ

    先日まで通った現場は、マンションの狭い植え込みに多彩な植物が植えてあった。とくに目についたのは香草の「ローズマリー」。葉を摘まむと松の葉に似ているが、甘くもある爽やかな匂いがした。気に入って今日はドライの香料を買ってきた。 香りを楽しみながらつい口ずさんだのが~♪Parsley, sage, rosemary and thyme♪~、そうサイモンとガーファンクルの『スカボローフェア』。 この歌は映画『卒業』の挿入歌の一つだが、ラストの『 The Sound of Silence』ほか印象的な曲が一杯だったから歌詞を聴き込んだことはなかった。でも「ローズマリー」に縁あって今回聴き直してびっくり。…

  • 「寒暖差疲労」ってヤツかも……

    おとといまでは27度あって日向では暑かった。昨日は雨も降ったが22度だった。そして今日はいきなり13度。雨と時折の突風で、より寒く感じてブルブルだった。それだけでなく、何となくイラついて、攻撃的な気分だった。外での立ちッぱ仕事を「シンドイなぁ」と思うのはこんな時。 気象が体調と関係し、自律神経が乱れて(過剰に働いて)不調になるのを「気象病」と言うようになってきた。それが身体だけでなく心理にも影響し、うつ病、イライラ、不安感などを訴える人が多くなる。そして今日のように、前日(あるいは1日の最高/最低)の寒暖差が7度以上で起きる症状を「寒暖差疲労」と言うのだそうだ……TV屋たちは、よくまぁ、次々と…

  • 『生きる』のリメイクと「公園」の今

    来春、東宝が配給することになったのが、黒澤明『生きる』の英国リメイク版(英題「LIVING」)。脚本はカズオ・イシグロで舞台は第二次大戦後の英国。すでに各地の映画祭でも上映され、とくに志村喬の役を演じたビル・ナイの評判が良い……今のところ、予告編しか観れないがイシグロの脚本は、死病を知った衝撃、元気な若い娘、公園プロジェクト、ブランコのシーンなどオリジナルを活かしたものらしい。でも主人公の葬儀の後で、また退屈な小役人生活に戻っていく同僚たちの姿も描かれているのかどうかは分からない(これが一番面白いんだけど)。ともあれ、劇場に観に行きたい映画だ。 それにしても1950年代は「公園作り」に夢があっ…

  • 「モノ言えば唇寒し」は秋の心?

    この句は「秋の風」と結ぶ(秋は穐の字)。秋もめっきり寒くなって、話そうと口を開けたら冷っとした……という繊細かつ新鮮な感覚。さすが芭蕉、と言いたいところだが、一般的な解釈は「人の欠点をあげつらったあとは、自分が不快な気分になり、対人関係も気まずくなる」という意であり、さらには「不用意に余計なことを言うと、とかく人の恨みを買って災いを招く、ということ」(『三省堂故事ことわざ・慣用句辞典』)になっている。道徳クサい諺並みに扱われているのだ。これはオカシイのではないかと思う。 こうなった理由はある。出典の「芭蕉庵小文庫」には、句の前に「人の短をいふ事なかれ 己が長をとく事なかれ」とあって「座右の銘」…

  • 還暦から絵師になったキーヤン(80歳)

    その作品を知ったのは、京都旅のあるVlogで粟田口・青蓮院の襖絵が紹介されたのを見てからだ。強い輪郭線と陰影をつけた鮮やかな地色で描かれた蓮が強烈だった。伝統的な日本画とは違う……で、調べたら木村英樹という1942年生まれで京都市美の図案科を出た人だった。でも人生の大半はロックコンサートやアートイベントのプロデューサーとして活躍した人で70年前後の日比谷野音、京大西部講堂、万博などの伝説的なコンサートの仕掛け人だった。それが還暦を機に、主に壁画を描く絵師として再スタート。国内外200ヵ所以上に作品を残している。詳しくは彼のチームのHP(https://ki-yan.com/)にあり制作風景の動…

  • 昔取った”杵柄(きねづか)”ってヤツ

    あるYouTuberが大宮の鉄道博物館で、元国鉄の機関士だった祖父を「D51シミュレーター」に載せた。すると、ふだんは「ちょっとボケ気味」という祖父が急にシャキッとし目つきまで変わった。インストラクターにまず尋ねたのは牽引車両数や燃料積量、乗客数など動力にかかる負荷の数値だった。片腕を窓外に出し、時々計器を見ながら微妙にブレーキを操作する。線路状況によって「乗客の頭の揺れ」がひどくならないことを心掛けての調整らしい。VRの画面に踏切が映るとすかさず警笛、終点ではホーム先端にピタリと停車……てな具合。この人すでに故人で撮影当時80代後半と思えるが、まことに「昔取った杵柄」という言葉がぴったりだっ…

  • 「サイゼ」で昼飯のルーティン

    仕事日の昼飯に、以前のように自分で作った弁当を持参したいのだが、まだ踏み切れない。イングリッシュマフィンのサンドイッチにしたこともあったが、ゆっくり食べられる場所が限られるし、面倒なので止めた、他の職人や勤め人のように松屋や日高屋でサクッとすませられたらいいなぁと思うが、ご飯ツブものや麺類をササっと食べる自信がない。少しづつ噛んで呑み込むので時間がかかる。 でもある日勇気を奮って?「サイゼリア」に行くことにした。相席にしないし500円ランチのメニューも豊富。でもアルデンテ気味のパスタやツブ感のあるハンバーグはまだ苦手なのでそれ以外を選び、いろんな組合せにして、毎日500~550円で食べている。…

  • 情緒に浸る「おわら風の盆」中継

    昨晩(9/1)から明晩(9/3)まで富山・八尾町で伝統の「おわら風の盆」が3年ぶりに開催され、いくつかのチャネルがYouTube中継もやっている(写真は越中八尾観光協会)。町流しと舞台公演の両方が観られから晩酌しながら鑑賞するのが良さそうだ。 立春から二百十日にあたるこの時期は台風の厄日。収穫目前の稲が無事であって欲しいと風に祈るから「風の盆」で、「おわら」は唄の掛け声だろう。やたら高い声と胡弓が妙に哀切を帯びる。ま、かったるいとも見えるが、女衆の妖艶さもいいが、男衆の農作業の動作をふまえたというキレのある所作も悪くない。 暗くて狭く、アクセスも不便で、旅館も飯屋も数軒しかない山間の小さな町に…

  • 秋刀魚は「さまな(狭真魚)」がなまった?

    現場近くに定食屋「やよい軒」の店があり、「9月2日から秋刀魚塩焼き定食」を始めるとポスターにある。旬だから食べたいが、何年も不漁・高騰と報じられたので積極的に食べる気は起きない。塩焼きよりも和歌山・新宮で食べた「さんまの姿ずし」や新橋・玉木屋の姿煮(佃煮)に未練がある。 ところで「サンマ」をなぜ「秋刀魚」と書くのか?漢字と音・訓が合わない。江戸時代は「三馬」と書いた説もあるから「サンマ」という音はあったのだろう。調べると、元は「さまな(狭真魚)」と言ったらしい。細い体幅(狭い)の魚(真魚=まな板の語源)の意味だろう。それがなまって「サンマ」に転じ、更に美化した当て字で「秋刀魚」と書き、かつ読む…

  • 小雨でも決行「神宮外苑花火大会」

    仕事の帰り時から四谷三丁目駅付近が混んでいた。今夜7時半から明治神宮外苑で3年ぶりに花火大会が開催されるので、この駅と信濃町付近から会場に向かう人がたくさんいるのだ。浴衣姿も多い、しかし、あいにくの小雨。傘さしながら、煙も雲に遮られて晴れない中での鑑賞はベストではない。それでも人々は何となく愉しそうな表情をしていた。ま、一応東京三大花火大会(隅田川。お台場)の一つで1万2千発上がるし、レーザーショーも音楽もある。 数年前までは、うちのマンションでも大家さんがお友達を招き、屋上にご馳走を並べて楽しんでいた。自分もそのお相伴をさせてもらった。でも諸般の事情からそれはなくなり、有志が片手に缶ビール持…

  • 『銀河鉄道の夜』と「幸(さいわい)」

    仕事現場近くの掲示板に1枚のチラシが掲出された。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を音楽と朗読付きのミュージカルでやるという。区民割引もあって「意識高い系文化タウン」らしい。俳優のことは知らないが、「ほんとうのしあわせ」……ってなんだろう、という副題に違和感。こりゃまた、大上段だなぁ……。答えがあけすけ過ぎる。 これは、死者たちと一緒に夢想の銀河旅行に出かける主人公ジョバンニと親友カンパネルラの物語。随所に賢治の鉱物&天体マニアぶりが出ている。そして、たしかに「幸(さいわい)」に言及している箇所も数か所ある。まずカンパネルラが亡き母を偲び、自分が母を幸いにしてあげられなかったと悔やむくだり。次に船の事…

  • 「朝焼け」と「お盆ブルー」

    明け方5時前にひとしきり雨が降ったようだ。寝ぼけ眼でカーテンの隙間から見えた空が真っ赤だった。驚いてベランダに出ると朝焼けの空に虹までかかっていた。だが近所は誰も気づいていない。ネットで中継している奴もいない。なんてことだ!こんなに胸騒ぎさせる光景だというのに……朝焼けは雨の予兆。たしかに後で何度も降っている。 今朝でなくてもいつかどこかで朝焼けに同じ胸騒ぎを覚えた人が居たはずだ……やはりあった。斉藤和義も中島みゆきも「朝焼け」という歌を唄っていた。だけど違うなぁ……そして見つけたのがCreepy Nuts。ヒップホップだけどこれは語り風。Jasracから怒られるかもしれないけど、歌詞の一部を…

  • ひろみ君の「アチチ」を唄ってみようかしら

    一度降った雨を取り消すように連日33度越えの猛暑が続く。現場では足場の鉄パイプが熱せられてうっかり触ったトビの兄さんが思わず「アチッ!」と叫んでいる。街なかや電車では人々が「フゥ、アチーヨー」と言いながら携帯扇風機を当てている。まさに「カンカン照りの昼は怖い♪」だ(「夜へ急ぐ人」友川かずき) 「アチチ」といえばやはり郷ひろみの『GOLDFINGER'99』(1999年)。リッキー・マーチンの原曲(Livin' La Vida Loca)には「アチチ」なんてひと言も出てこない。繰りかえされるのは彼女の性格「upside,inside out」のフレーズ(何もかも逆さま=めちゃくちゃ)。ひろみ君は…

  • 好不好?某亀先生的日常和人生

    住宅街の角で通行禁止の看板を立てて立哨。すると何人かの通行人が右手の家の庭先をのぞき込んで行く。「いるかな~?」とか「タケちゃんおはよー」なんて声をかける人もいる。気になってよく見ると大きな水鉢の中から亀が首を出し、半眼で空を見ていた。頭部の両脇に赤い筋がある。この亀先生(かめさん)の名前は「タケちゃん」らしい。首出しポーズに飽きると、青黒く淀んだ水の中に潜る。その繰り返し。 老婦人の車椅子を押した介護者らしきおばさんが、「タケちゃんはいいわね~。結構なご身分で」と言ったのに思わず笑った。う~ん、これが「結構な身分」かな? でも印象が変わったのは、昼時に見た光景だった。 家の奥さんが庭の柵越し…

  • 寛永寺「月の松」に癒されたよ

    上野広小路から京成上野駅前を通るのが中央通り。基準道路なので、たかが「幅寄せ」(車線変更依頼)といえども有資格の警備員が配置される。だが、半日もやっているとイライラが溜まってくる……車線変更せずにギリギリですり抜ける田舎モン・アルファード、少しでも有利な歩道側車線を走ろうと執着するタクシー、歩道の赤信号を無視して突破するデリバリーバイク、ブリンカーなしで割り込みをしようとしてハブられるモタモタ運転等々、こちらはあくまで「依頼」する立場で強制力はない(警備業法15条)。イラつきが高じると八つ当たり。歩道でパチンコ屋の開店を待つ連中にも腹が立つ。ほとんどが40歳以下の連中が200人以上もいる。「く…

  • ジビエの「予告ネタ」回収

    ここに「後日報告」なんて書きながら、放置してしまうことが多い。誰に責められたり望まれたりする話題でもないからどうでもいいんだけど、ジビエ肉のことは思い出したから書きます。 大家さんからイノシシのチョリソーと鹿をいただいたが、チョリソーの方は炒めたりサンドに挟んだりでペロリ(写真ないから豚ウィンナので代用)。鹿肉は筋膜を剥いでから薄切りにして塩コショウと練りにんにくを塗ってバター焼き。残りは赤ワインに漬けて保存し、後日、角切りにして大豆や玉ねぎとトマト味に煮て食べた。 イノシシは豚より脂分が少し強めだがおいしかった。鹿肉は希少かつ美味の部位(背ロース)らしいが、脂分も少なく、牛の赤味肉とか上等な…

  • あるJC(青年会議所)への歯がゆさ

    今や夏の風物詩である野外ロックフェス。昨年はコロナ対策なしで密なコンサートをやった結果、感染者が出て世間のバッシングを受けたものもあったし、「万全の対策」過ぎて声も出せないショボくれた「大コンサート」もあった。では今年はどうなる? 世間の「コンプラ警察」を気にする主催者はやはり自粛する。さもなくば「ショボくれ」開催で茶を濁す。 自分の意見は「もうガンガンやってもいい!」と思う。いや、風見鶏的にそう思うだけで理屈はないんだが……。念頭にあるのは、群馬のヘソ・渋川のJC(青年会議所)が、今年も3年連続で「1000人ROCK」の中止を決めたことだ。このフェスは2015年からイタリアで開催されている「…

  • 大好きな駅弁が食べられないのか!

    JR東京駅を経由して帰宅するたびに、駅弁屋「祭」をのぞくのだが、夕方には大抵売り切れているのが、大増の「深川めし」。何度かの挑戦で、やっと昨日ゲットできたのである。うれし~。 味噌味で炊いたたっぷりのアサリとゴボウ、ネギがごはんの上にのっている。江戸情緒味わえるアサリ飯、それに税込み950円という値段もステキなのだ。 夕飯の愉しみとして味噌汁まで用意していざ、実食!ウマいにきまってますよね……しかし3分の1ほど食べ進んだところで、どうもムセル。やっぱり米ツブがひっかかる。愉しみにしてた駅弁だからといってノドが許してくれない。やはりおかゆやおじやでないと難しい。ノドにきつく細ひもをまきつけられた…

  • 「ルーティン」が崩れる時

    誰にもroutine(決まった手順)がある。「朝起きて、顔洗って、トイレ、朝食……」なんてのもその一つ。こんなのは習慣だが、これを頑なに守ろうとする人もいれば、その日その日の「出来心」で構わない人もいる。それなりの合理的理由もあったりする。 自分の場合、夕方4時過ぎに翌日の勤務先指令が来る。それを受けてからのルーティンは、まず現場住所をグーグルmapで確認。最寄り駅やバス路線などを調べて、乗換案内アプリで自宅からの経路や所要時間、金額などを調べる。それで何時に家を出るかも決める。 起床するのはその約1時間前。自分の朝飯と昼飯用のサンドイッチを作らねばならない。これも一種のルーティンで、今、続け…

  • ソラマメにホイコーローが負けた?

    今日は日曜で休み。気分ものんびりできたのでちゃんと夕飯を作る気になり、ホイコーローを作った。そしたらそこに「ピンポーン♪」と大家さんが来て、採り立てのソラマメをくださった。大きなサイズの立派なものを約3kgも。毎年のことながら旬のものをいただけるのはありがたい。 ソラマメは足が速いから放置できない。パックに入れて3分2を即冷凍、残りのカラを向いて刻みを入れて塩ゆで。アツアツの奴をほうばると風味が口中に広がってウマいウマい!止まらない。 結局、これでかなり腹が膨れてしまって、ホイコーローと黒米ごはんは手つかずのまま冷蔵庫行き。ソラマメに負けた……たくさんのソラマメを、これからしばらくどう楽しもう…

  • サービス業なら「巧言」者たれ?

    「巧言令色、仁すくなし」という言葉があり、「上手いおべんちゃらを言う人や容色を立派に見せる人は、『仁(他人への思いやり)』が足りない」の意味になる。キャバレーで鼻毛を読まれない用心としては大事だね。だが、「巧言」を「言葉使いが巧みである」という意味にとればどうだろう? 相手の気持ちと状況に合わせてタイムリーな言葉がかけられることはすばらしいじゃないか? 自分などは北国人らしく瞬発的な「返し」が下手くそで、モゴモゴ濁すか的外れな駄弁を重ねることが多い。人間相手の接客・サービス業なら「巧言」は必須の才能かもしれない。 警備業も産業分類上はサービス業であり人間相手の商売だ。先日はこの「巧言」を考える…

  • 「かもめ食堂」なぜ今も人気

    今日、電車の中で「かもめ食堂」のコットン地トートバッグを肩にかけた人を見た。小太りのかもめをあしらったデザインで、ボクはすぐにそれとわかったし、30代後半か40代の地味目のその女性を「あ、いかにも……っぽい」と思った。「っぽい」という独断的分類を述べると、映画版の『かもめ食堂』のファンである。決して”若すぎない”年頃で、北欧モノとくにマリメッコやイッタラの食器などが好き。一人旅行も食べ歩きも好き。昔の『やっぱり猫が好き』もよく観ていた人、てな属性が見えるのだ。ボクも好きな映画だけど。 『かもめ食堂』は、フィンランド・ヘルシンキにて日本女性(小林聡美)が経営する和食とコーヒーを出す店が舞台。そこ…

  • 笑わんで欲しい。ビール再挑戦記

    昨日は横浜の「みなと祭」に仕事で行ってきた。好天かつ3年ぶり開催とあって街は賑わっていた。GW後半の今日もネット上には全国行楽地のライブ映像がネットに上がり、上高地なども大変な人出だった。晴れてるのに家に居るのが少し落ち着かない。 遅い昼飯に何か作ろう! まずは 焼き塩サバの残骸処分を兼ねてジャガイモとセブンの枝豆をバターで炒める。もう一品はマカロニのオーロラソース和え……「どう見てもオカズというよりツマミだな」と思ったのがコトの始まりだった。冷蔵庫の隅に昔から転がっていたスーパードライのミニ缶(135ml)を思い出し、チャレンジすることにした。病後の自分とアルコールの関係をテストしてみたくな…

  • 「丁寧な暮らし」をする女性たち

    絵本作家で園芸家でもあるターシャ・テューダさん(1915-2008)という米国女性を回顧するドキュメントがYouTubeに流れていた(写真は彼女の著書『何があっても前を向いて』角川書店)。92歳の生涯を「夢に向かって自信を持って努力すれば成功できる」というヘンリー・ソロー(『森の生活』著者)の言葉を指針に生きられた幸福な人。家族や花、愛犬への愛情があふれる人柄に感じた。 齢を重ねた人の顔は人種・性別の差がなく同じように見えるものだが、テューダの顔は107歳で亡くなった書家で抽象画家でもあった篠田桃紅さん(1913-2021)によく似ている。最晩年まで毎朝墨を摺ることから一日を始める暮らしを続け…

  • 人の評価も「晴れたり降ったり」

    「雨予報なので休工」になりうれしい反面、予報が度外れして晴れたので、逆に稼げぬ悲しい気分にもなった。ともあれ時間はあるので、ウクライナ話から先送りしてきた「ナイチンゲール」のことを書きあげようとした。 彼女はクリミア戦争の戦場で献身的に働いた「白衣の天使」というだけではなく、傷病者の多くが感染症で亡くなる因果を、レーダーチャートやグラフを駆使する統計学的手法で明らかにした。他にも医療衛生改革、専門教育による看護婦とその管理者の育成、ナースコールやナースステーション、リフトなどを備えた病院の設計にも多大な実績を積んだ。没後110年以上経つが、近代医療と看護術の偉人として尊敬を集めている……話はこ…

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