「向田邦子の水羊羹」がなんでィ!
寝落ち用にネットの「朗読」を聴く。先日は向田邦子の短編集『眠る盃』(1979)を前編・岸田今日子、後編・山岡久乃でやっていた。作家も朗読の二人も大好きだから愉しくて「寝落ち」できなかった(笑)。その一編に「水羊羹」があって「私は味醂干し評論家または水羊羹評論家」と口上し、「まず水羊羹の命は切口と角であります」に続くのが彼女の「水羊羹論」。桜の葉っぱの奥ゆかしさ、宵越しさせてはいけない、固すぎも黒過ぎも良くない=薄墨色、ふたつ食べるものではない、お茶の器は白磁のそば猪口と根来の茶托。さらに照明、空調、BGMまでこだわる。気に入っている店は南青山の「菊屋」だという。そして「水羊羹は1年中あれば良い…
2023/09/28 20:30