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アンチ人間が吐く毒素。

ライフスタイルブログ / 残りの人生

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2015/02/04

  • 惨敗の後の静けさ。

    去年引退したスピード・スケートの小平奈緒さん。覚えておいでかどうか、2018年の平昌オリンピック、500メートルで金メダル、1000メートルで銀メダルになった。金メダルは、日本の女子スピードスケート界で初の快挙だった。★ところが。4年後の北京オリンピック。小平さんは500メートルで17位。1000メートルでは10位だった。★ぼくはレースをすべて終えた時の小平さんの表情をよく覚えている。とても意外だったのは、少しもガッカリ...

  • 死に至る大罪を逃れて。

    江戸時代初期まで、日本人は朝夕の二食だった。おやつが生まれたのはそのため。八つ刻(どき)はいまの午後2時~4時頃。晩ご飯までの間に何かをつまんで空腹をまぎらわせる。おやつは、だから小昼(こびる)とも呼ばれた。★日本人が三食になったのは江戸中期、元禄時代から。その一因には「菜種油が一枚かんでいる」との説も。★その根拠。ロウソクはもとより菜種油も高いので、庶民は晩ご飯を早々にかき込んで、早々に寝た。が、元禄の...

  • 日本人の増やし方。

    ぼくが住む集合住宅の年齢構成を俯瞰すると、日本の現状を思わずにはいられない。出会う人の三分の一以上が、ぼくのように老人になったのだから。★(用語解説をしますと)65歳以上が人口構成比で7%を超えると高齢化社会。14%超で高齢社会。21%を超えると超高齢社会。★ちなみに。高齢化率の1位が日本で29%。2位がイタリアの24%。3位がポルトガルの23%。4位がドイツの22%となっている。★高齢化するスピードを見ても、日本がダン...

  • 犬死に。

    ぼくという人間は、親として失敗者だった。① 自分の価値観で 子どもの人生を勝手に描き、 それを押しつけようとした。② つまり、 自分のしくじった悪路は 歩ませたくない一心で (←それを愛情と勘違いして) この子はどんな人間なのか、 どんな人生を送りたいのか、 どんな悩みや不安を抱えているのか、 それらに気持を向けなかった。③ それともう一つ。 自主性を重んじることと 甘やかすこ...

  • 犯罪脳を持つ隣人たち。

    シレッとしておよそ罪悪感のない詐欺師たち。なんど捕まっても万引きをくり返す主婦や老人。闇バイトで人を殴り殺す強盗殺人犯。何十人もの女性の一生を破壊する常習的レイプ魔。「誰でもいいから殺したかった」と包丁をふるう少年。歩行者天国にトラックを暴走させる無差別殺人犯。同級生や老女を殺して「長い間の願いがやっとかなった」と興奮する殺人願望の女子高生や女子大生。★犯罪者は法で裁かれます。しかしそれが犯罪抑止...

  • あるサッカー選手からの警鐘。

    乗り物の中では飛行機と船が自動化の先輩格だ。電車では東京の山手線が2028年をめどに自動化を目指している。もとよりクルマも自動運転に向けまっしぐら。★乗り物だけではない。いろいろな製品の製造工程の自動化を見せる番組があるが、その発明のすごさにぼくなんか、初めてマジック・ショーを観た子ども状態になる。★自動化の波はサービス分野にも。ちょっと前、用事で大阪まで行った時のこと。一晩眠れれば上等と、所用先にいち...

  • 詐欺師の正体。

    何年か前、区役所から「還付金があります」と電話がかかってきた。話題の還付金詐欺にうちが狙われるとは、何の名簿が出回ってるんだ?気持悪い。以後、受信を詐欺電話対応に変えたが、いまでも週に数回は怪しい電話がかかってくる。★みなさんもそうでしょうが、フィッシング詐欺のメール数も毎日すごい。通販会社、運送会社、銀行、カード会社…を偽装する「誰か引っかかれば儲けもの」のスパム・メールの数々。削除するたびに「メ...

  • 紙のつぶて。

    ネタ切れにつき、きょうは雑談。ゴメンナサイ。★携帯電話が登場するまで、こんなに多くの人が写真を撮ってはいなかった。それ以前、カメラを携行することには少々「わざわざ感」がつきまとった。しかし、いまやカメラは常時ポケットに。観光名所の混雑がテレビで流れると、100人いれば99人がスマホを掲げている。そのとき、ぼくがどう思うか言いましょうか。…やめときます。★自分の話ですみません。ぼくは写真を撮らない。撮られる...

  • 隣の子。

    朝、ぼくが遅めの新聞取りで1階の集合郵便受けまで行くとき、ときどきエレベーターでいっしょになるお隣さんの子。ぼく「おはようございます」隣の子「お…おはよう… ご、ございます」ぼく「元気にやってますか」隣の子「は、はい…」★その子はダウン症だ。いまや世間的にはSサイズになったぼくの胸あたりまでしか背がない。子と言ったが、もう19歳になったはずだ。★狭いマンションの同じフロアに、同じ年の同じ頃に産まれた...

  • ♪雨々ふれふれ、ジイサンに~♪

    先のワールド・カップでは、日本人サポーターが観戦後にスタンドの掃除をし、選手はロッカー・ルームを整理整頓して、おまけに折り鶴を美しく飾って去りました。大リーグでも大谷選手がグランドに落ちているゴミを拾って尻ポケットに入れていました。「日本人は素晴らしい!」それらの行いは世界の人々から称賛されました。★同様な称賛は、幕末、日本にやって来た欧米人の日本滞在記にも散見されます。たとえば。宿場町にはゴミひ...

  • タテ男にヨコ女。

    市のデイサービスのお手伝いをしていて感じたこと。それは…「女性たちはなぜあんなにすぐ群れるのか」ということ。テーブルについたとたん、数十年来の友だちのようにお隣さん、お向かいさんと大声でしゃべり始める。★それに対して。「男性たちはなぜあんなに女性からも他の男性からも孤立し、沈黙しているのか」ということ。「おまえらはオレサマの必死で頑張った過去を知るまい。こんなススけたジジババと、やすやす口がきけるか...

  • ダイナマイト・ジイサン、爆発!

    去年、オンラインでの就職試験の不正が摘発された。そのときテレビ局が例によって巷の声を拾ったのだが、その中の発言の一つが、「ダイナマイト・ジイサン」の導火線に火をつけた。それは…「不正をするより、自分のレベルに合った会社を選べばいいと思う」というある若者の発言。★この言葉のどこが問題なんだと思います?「まっとうな意見じゃないか」と、まあ、ふつうは思うでしょうね。NO!言いましょうか、ダイナマイト・ジイ...

  • われら、殺意を帯びて生まれけり。

    先天的な殺人脳の人間を除き、理性がきちんと働いてさえいれば、ふつうは殺人などしない。だけど。人は時に人生の損得勘定も倫理観もどこかにフッ飛ばして人殺しをする。★恨んでも恨みきれないから?気がついたら殺してた?殺人に至るケースは様々だろう。が、ぼくは思う。じつは誰もが殺人を犯す可能性を持って生まれており、殺人者と被殺人者とは背中合わせなんじゃないかと。★ジョージ・ドヴォルスキーの「なぜあなたの脳は恨み...

  • 正妻の目を盗んでぼくは…

    人間の体のなかには数百兆個の細菌が棲みついているらしい。そのほとんどは小腸・大腸の間借り人。1平方センチあたり100万個というから驚く。★そんなに混みあっていて苦しくないのか?明石大橋や韓国での大惨事を知ってるだろう?…と心配するのはよけいなお世話。からだに悪さをする細菌退治に元気いっぱい活動している。★しかし。その強い味方も両手の指先は手薄だったらしく、悪玉に不意をつかれてしまった。★それは去年の6月末...

  • 砂場の幼児やチンパンジー。

    いま世界ではいくつぐらいの戦争が継続中だと思われますか。ウクライナをはじめとして25だそうです。★人類は数えきれないほど多くの戦争をしてきました。原因の主たるものは、権力(覇権)争い、領土争い、食糧や資源の争い、そして宗教戦争。★数を調べてみました。ウィキペディアの「戦争一覧」によると、紀元前12世紀の「トロイア戦争」を皮切りに、主だった戦争だけでも400~500。名前をつけられていない中小規模の戦争を入れれば...

  • 狂気。悔恨。幽霊。

    自分の追い求めるものを手に入れようと、無我夢中で突っ走っているとき、人は競走馬がブリンガー(遮眼革)をしているような状態になる。視界に入るのは自己実現に関係した情報だけ。前後左右の視野は、ある種「狂気のブリンガー」で遮蔽されている。両眼からあふれ出るのは煮えたぎる欲心。穏やかに人生を送っている人からすれば、1秒たりとも正対したくないタイプだ。★思い起こせば、40代半ばから約20年、ぼくはその状態にかなり...

  • ゴブリン・モードへの衝動。

    オックスフォード辞典の2022年を代表する言葉として、圧倒的な支持を得て1位になったのが、ゴブリン・モードだった。「ゴブリン」とは、人間社会の良識を蹴飛ばして好き勝手に生きる妖精の名前なのだが…そのゴブリンの持つ反社会的性向が、新語ゴブリン・モードの芯になっているようにぼくには思える。★つまりゴブリン・モードとは、気持のおもむくままにダラダラ過ごす在りようと紹介されているのだが、言葉どおりに「怠惰な状態...

  • カピバラ一族の弱腰。

    「はっきりしなさい。いったい、どっちなんだ」と近頃は叱らないのだろうか。昭和の子どもは先生から、親から、よくそう言われたもんです。★昨今は誰もが「…かなと思います」と、「かな」を語尾にくっつける。あれ、何?自信ない?間違ってた場合のホケン?それともキツクならないよう気をつかってる?★なんとまあ、国会議員が議場のやりとりで「…かなと思います」と言っていた。医者も学者も「そういうことになるのかなと…」世間...

  • 黒い死と虹。

    「さようなら」という言葉は人の心に小石を投げる。★お葬式やお別れ会。だれそれを偲ぶ会。好きだね、世間は。儀式という虚飾、虚栄、偽善に集まる人々。葬式なんて、死者にとっては大きなお世話じゃないのか?誰のため、なんのためなんだ、その儀式。それぞれの心の内で、別れはもうすませているだろうに。★何色をしているのだろうな、「さようなら」は。多くの宗教は死を黒色で語る。死を怖れさせなければ、宗教はあがったりだか...

  • 天秤の皿はカラッポ。

    人間は日常を脱したくていろんなことをする。コンサート、観劇、写真、会食、登山、旅行、スポーツ…。★しかし。齢をとると思いがけないことになります。それら非日常への脱出なんて「もう勘弁してよ」★じつは、ぼく。これまで非日常を求めて旅、旅、旅。美味いもの探しにも熱心だった。森の緑へのゾッコンは35年も続いている。★そんな非日常の載った天秤のもう片方の皿には何が載っていたのかといえば、毒々しい日常がてんこ盛り。...

  • 奴隷。

    桃や梨、サクランボなど、果物泥棒にはみんなが怒っている。この泥棒には「元技能実習生が…」のケースもある。★ところが元技能実習生の場合、彼らを牢屋にぶち込めば一件落着というわけにはいかないのだ。なぜなら、その背後には日本の人権侵害が横たわっているからだ。★こんなことがあったそうだ。( 2022年10月7日の毎日新聞の記事より) 高松市内の建設会社で技能実習をしていたベトナム人のTさん。休暇を利用して東京の知人...

  • ペット教信者の皆様へ。

    一気に敵を増やしそうな話です。★2020年、犬&猫の実態調査。お犬さま:約849万頭。お猫さま:約964万頭。合計、約1800万頭。それに対して15歳以下の日本人、約1500万人。犬&猫さま組の勝ち。子どもを育てるよりペットを飼う方がラクだもんなあ。皮肉。★ただ。多いように感じるけど、犬猫に加えて、他の動物や魚類、鳥類なども含めると、ペットを飼っている人は、日本人の30%前後なんだとか。(調査によって27%~37%のバラツキ...

  • おじいさんのオモチャ。

    【おわび】今回以降、 毎週一回 水曜日に お目に かかります。 すみません。 ぼく、見つけたんです、オモチャを。それは脂肪、筋肉、骨、水分など身体を構成する成分量を看破する体重計。★古い体重計の針の動きがおかしくなったので買い替えたのですが、付録で体重以外のこともわかるようになったしだいです。たとえば。体脂肪率、内臓脂肪率、筋肉量、基礎代謝量、体内...

  • お迎えは無言で。

    生きるテーマを失う自分ほど空虚なものはない。★テーマはあるはず…だった。物心ついて以来、いつも「こうありたい、ああしなければ」に追われていた。追われすぎだったほどに。★しかし。齢を重ね、世間のいろんなことの外に出てしまうと、ぼーとして、自分の後ろ姿を眺めているような時がある。★父は死期が近づいた頃、庭の隅の大きな石に向かって立ち、日が暮れるのも知らないかのように佇んでいたそうだ。「父ちゃん、どしたんね...

  • 無人島で降ってきた使命。

    無人島化してしまった故郷の小さな島に戻って民泊を始め、賑わいを取り戻そうとしている女性がおられる。その人の言葉。「わたしは何のために生きているのかとずっと思っていたけど、何十年ぶりかで荒れ果てた故郷の島に降り立ったとたん、ここを昔のようにしよう!そう思った。わたしの使命はこれだったんだと思った」★その人が神の存在を信ずる人かどうかはわからないが…一般論として、人為をコントロールする絶対的な存在、神が...

  • まんじゅう 怖い。

    生まれ育った広島地方では、自分勝手で無作法、しかも図太い人間のことを「あいつは野風増(のふうぞう)なやつじゃのう」と言います。★で。言葉の由来を調べたら、人形浄瑠璃や浮世草子に「野風俗(のふうず)」という言い方が散見されるとか。たとえば。「世をはばからぬ野風俗の友を集め」というように。「ルーツはこれだな」と勝手に決め込みました。★ぼくは若い頃、老人を見かけると「野風増だなあ」とよく思ったものです。そして...

  • 回る回るよ。

    テレビで見かけるなんだか誇らしげにつけてるカラフルな丸いバッヂ。お気づきでしょうか。あれは「SDGsの理念に賛同し、その推進に一役かってます」という意思表示です。(ポーズだけの人も)★ま、それはさておきまして。SDGs。わかりにくいですね。でもまあ察すれば、「人類が末永く幸せに暮らすためにこれだけのことをしましょう」という世界的運動のようでして。その中には循環型社会も含まれます。★循環型社会。これまたわかった...

  • ダジャレ日本。

    ぼくは家でダジャレをたくさん言います。錆びついた夫婦の会話の潤滑油になるからです。たとえばこんなふうに。●妻「あなた、バカだから、 若い頃バンジー・ジャンプ やったんじゃないの?」ぼく「トンデモナイ!」 (※跳ンデモナイ)●妻「雲間から満月が しっかり見えたわ」ぼく「ついてたね」 (※ツキがある →月がある)●妻「天気予報が降るって 言ったから降らないと思う。 洗濯しよっと」ぼく「賢い選択だ...

  • 壊し屋の血。

    「××君は壊しながら前に進むんやなあ」それはぼくという一般的でない人間を理解してくれた唯一の上司の言葉だった。その人はそれを非難がましく言ったのではない。微笑みながら言ったのだった。 (ちなみに神戸生まれの人で、 おおむね関西弁)★出会いはぼくがその人に咬みついたことから始まった。当時その人はぼくの所属する部門の長という立場だったが、ある会議の最後にこう言った。「以上のこと、各々部署に戻ったら、みん...

  • 最後のお使い。

    これはコロナ禍が始まってまだ日が浅く、日本中がコロナをものすごく怖れていた頃の話。★ぼくが分担する家事の一つに買い物がある。行くのは主として日用品店化したドラッグ・ストア。買うのは、牛乳、ヨーグルト、豆乳、醤油、油、酢、あるいは徳用ビンの化粧水など、重たい水ものが主。それもコロナのため十日分ぐらいをまとめ買い。総重量は何キロあるか知らないが、三歩と歩かないうちに持ち手が千切れてしまった。で、二度目...

  • ブラック・パワー

    日本女性がアフリカ系の男性と結婚するケースがけっこう増えたように感じる。おかげでスポーツ界がパワー・アップした。★アフリカからの移民を大量に受け容れた結果、人的資本を最も増やした国は、間違いなくアメリカだ。アメリカはアフリカからの移民を積極的に受け容れた結果、陸上競技では多数のメダルを獲得できるようになり、実業界でも軍隊でも政界でも学界でも芸能界でも、アフリカ系の人々に牽引されている場面が多い。そ...

  • 中学生のシッポ。

    中学生の頃。「ああ、もっとハンサムに生まれたかったなあ」こんなワタシに誰がしたと親を恨んだものです。ま、顔の造作はともかく、せめて澄んだ目をした人間になりたいと思いました。★なぜそんな思いになったのか。映画や小説の影響?そうです。ジェームス・ディーンマーロン・ブランドジョン・スタインベックアーネスト・ヘミングウェイコリン・ウィルソン…彼ら及び彼らの作品は、みんな澄んだ孤独な、そしてちょっと反抗的な目...

  • 力を抜いて、バカに至る。

    「肩の力を抜け」というのは、監督やコーチがよく選手に言うことだ。ぼくは人生で肩に力が入って、絶好球を空振りしたことがしばしば。「あそこで打ってたら、人生変わったなあ」と未だにその場面を思い出す。ぼくの場合、肩の力がやっと抜けたのは、70代の末になってからだ。★そのことに気づかされたきっかけは、ニュース番組の某女性アナウンサーだった。ぼくは彼女のプロフィールをHPで知っていた。その人は少女時代から放送コ...

  • 老人に義務教育を課せよ。

    老人の一人であるぼくは、老人が非常に嫌いだ。見るのもイヤ。エレベーターで乗り合わせたら、自然に息を止めている。★汚い。クサイ。粗暴。歩き方が不格好。無愛想。やかましい。すぐキレル。自分勝手。わけもなく威張る。オシャレじゃない。体型が無茶苦茶。 💀「おっと、ソレ、みんな、 あんたのことじゃ ないのかい?」★そういう老人が増殖に増殖を続け、ついに日本人の三人に一人となった。選挙ポスターじゃ...

  • ステ。

    「これは?」「ステ!」「これは?」「ステ!」「これも?」「もちろんステ!」ステとは、捨てる。面倒だから、ルは捨てた。★末期高齢者になると、かつては必要だった物も使うあてがなくなる。たとえば。五客揃いの食器は三客無駄。お客さんを迎える時の大皿も不要。大量のスリッパもいらない。服はもちろん、靴もバッグもアクセサリーも必要最小限に。文字が小さい昔の本も読めないから束ねてゴミ置き場に。こんなに捨てると、オレサ...

  • 宗教狂い。

    ぼくの母は根っからの宗教好きだった。末娘に生まれた母は幼くして養子に出されたが、その養子先から実家への家出をくり返し、見かねた長姉が自分の婚家に引き取った。長姉もその夫もクリスチャンだった。それゆえ母もおのずから受洗。それが母の信仰生活の第一歩となった。★時は飛んで昭和20年8月6日。広島に原爆が投下された。母とぼくは郊外の山中に疎開していて無事。父は市中にいて被爆したが、奇蹟的に一命はとりとめた。し...

  • 妻より先に死にたい私。

    この前、妻の具合が悪くなった。高熱を出し、生命力がなくなった。三日目にしぶとく回復したが、その間ぼくは、人生のクレバスに落ちた。★ぼくは家事を妻と分担している。が、「妻が死んで独りになってもやるだろうか」それを想い始めたのが最初だった。★たとえばぼくは病的なほどきれい好きときている。床に見つけた1ミリの塵だって見逃さない。移動時はだから絶えず視線が床を這う。猫背になるのももっともだ。しかし。「塵や埃...

  • デジャヴ。

    ぼくはなぜかイギリス人に対しては敵対心が湧くが、イタリア人に対しては「やあ! 元気だった?」と何十年来の友人のような親しみがわく。リアルな話ではない。感覚として…なのだけど。★またぼくは、カントリー・ウェスタンを聴くと、生々しい生活感と共に胸をかきむしられる。アメリカには行ったこともないし、シンパシーもない。だから、わけがわからない。★同様な感覚は地名に対しても。いわゆるアイヌ語由来の地名、「○○内」...

  • ボ~。

    父は当時の男性の平均寿命、72歳で亡くなった。いまはそれが81歳の延びたが、ぼくがその年齢に達した時、予期せぬ気持ちの変化が起こった。ぼくは急にラクになった…ように感じた。生きる義務から解放された…ように感じた。★それまで、ぼくの人生を父に影響されたことはなかった。父にも母にもぼくがどんな穴に落ちているのか、話したことはなかった。ぼくは20歳前後の数年を右往左往したあげくやっと卒業すると、勝手に職を得、勝...

  • 結果って何?

    この世では、「結果を出せ」が常套句。結果を出さなきゃクビになる。結果を出さなきゃ合格できない。結果を出さなきゃ出世できない。結果を出さなきゃ儲からない。★しかしね、結果を問われない大ジジイになってわかったことは、「結果にとらわれていたから、ずっと不幸だったんだな」ってこと。★そもそもね、結果を出すことに人を追い込むのが、おかしいのですよ。それが人生をクソおもしろくもないものにする。★ (自慢で話すわ...

  • 人間砂漠。

    太平洋戦争が始まった年に生まれて81年少々、いろいろなことがあった。この間、ぼくはバカだった。その結果、失敗し、後悔し、そのつど少しずつバカ量が少なくなった?かなあと思う。★これまでぼくは「成長するために人生はある。なぜなら、人間は誰もが幸せになろうとして生きているが、その手段として最も有効なのが成長することだから」そのように何度も言ってきた。★しかし、露骨な言い方をすれば、「バカを治すために人生はあ...

  • 神様を生ゴミに出す。

    子どもの頃、切羽詰まって「かみさま~っ」と叫んだことがある。「困ったときの神頼み」という科学的根拠のない刷り込み。情けない。いや、不思議なもんです。★受験シーズンになると、何を考えてるのか21世紀のいま、平安時代の右大臣様に「どうか受かりますように」とお願いに行く。日本中の寺社や教会では、病気快癒の祈願、交通安全祈願、良縁祈願、商売繁盛の祈願、金運の祈願、家内安全の祈願…。みなさん、ご自分でも努力をな...

  • お地蔵さんスタイル。

    鏡に映る自分の姿。顔の老化についてはもう蹴っ飛ばしたが、胴体はどうなのか?と珍しく点検の目を向けた。ガ~ン‼脇腹の肉がパンツから垂れている。こんなワタシに誰がした。ワタシです。★思い当たるのはこの1年、ご飯がおいしくて腹いっぱい食べるようになったことだ。で。「オレサマの美意識が許さん」ということで、節食開始。同時に、ネットで見つけたおなか引き締め運動も開始。「齢を考えてチョーダイ」とおっしゃる奥様の...

  • 心の月。

    シミ?取らなくていいです。シワ?いまさら何を…。出っ歯もダンゴっ鼻もそのままでよし。不自然に白い歯は新庄さんにお任せして。★角は立つけど、表だって言いたくなった。人間は「美の基準」とやらに従わない方がいいです。こんなインチキなものはないのだから。江戸時代では絶世の美女が、明治になって欧米文化にひれ伏すと、「こんな醜女が!」に。もし今後、アフリカ系の人々が世界の文化を牽引すれば、欧米主導の美の基準なん...

  • 言葉は世につれ。

    言葉は世につれ。世は言葉につれ。言葉は時代を映す。だから、「近ごろの言葉はなんだよ」なんて嘆くのは、時代とズレた、言い換えりゃあ年をとった証拠となる。「マジ、ヤバイっす」「おいしぇ~」「それ、ちが(違)くネ?」黙っていよう。ぼくも何十年か前、年配者のヒンシュクを買っていたにちがいないから。★そのヒンシュク、もう終わったわけではない。ぼくは未だに言い間違える。「えーと、まず最初に…」「すみません、まだ未...

  • 生きるに値しない命。

    人生100年時代だそうだ。それを言う時、メディアがずいぶん嬉しげだ。 腹立たしい。長寿を礼賛する社会があり、個人がいる。 気が知れない。そんなもん、嘘っぱちだと気づかないだろうか?★この世は平等主義が舵を握っている。だが、つねづね思うのは、「齢を重ねるとともに、命の価値は低減していく」ということだ。★思い出すのは、その昔、生産性のなくなった老人を遺棄する姥捨てが存在していたことだ。間引きといって、産ま...

  • 逆転。

    長く生きてると、「昔はこうじゃなかった」と、しばしば価値観がひっくり返される。★たとえば、日焼け。わりと最近まで「夏に日に焼けてないと不健康でオシャレじゃない」と引け目を感じたものだ。メディアや化粧品会社は「小麦色に焼けた肌こそ美しく健康的だ」と国民を煽った。が、いまは真反対に「日焼けは皮膚癌のもと。シミ、シワ、タルミのもとです」と警鐘を鳴らす。「早く言ってよォ~」もうオレのコメカミや頬はシミだら...

  • 老人は海馬にまたがって。

    「海馬」という器官が脳の中にある。加齢によって物忘れが進むのは、この海馬の衰えが原因だ。★認知症の多くもまた海馬の萎縮が関係しているとか。認知症は脳の萎縮であり、脳は海馬から萎縮するからだ。★海馬はしかし、老人になってから衰えるのではない。衰えは20代から始まるというから驚きだ。★では。衰えると、どうなるのか。それには海馬の役割をまず。★海馬は、見たり聞いたり読んだり、味わったり嗅いだり触れたりしたこと...

  • そこに○○があるから。

    1923年3月のこと。エベレスト登頂を目指す二度の遠征隊に参加したイギリスの登山家J・マロリーがアメリカで講演をした時、NYタイムズの記者が質問した。「あなたはなぜエベレストに登りたかったのか」すると、彼はこう答えた。「そこにそれがあるからです」  Because it's there.★その言葉が日本では「そこに山があるから」と変えられて、いろいろなケースで転用されるようになった。たとえば。90歳でフル・マラソンを走る...

  • 黒肘ショック。

    ぼくはある日トツゼン、黒い肘のショックに襲われた。★それはバスでのこと。乗って来たぼくより少し高齢そうなご夫婦。お二人とも帽子から靴まで、気をつかってオシャレをされていることがわかる。姿勢もよい。「この年齢では珍しいな」と思ったがしかし、ご主人の肘が目に入った瞬間、「えええっ」肘が錆びついたネジのようにゴワゴワしていて赤黒かった。★もう、キレイなシャツも帽子もあったもんじゃない。気持悪さが背中を走る...

  • 「さらば愛しき人よ」的な。

    デパートの食品売り場をうろつく。妻が料理をほぼ卒業したから。同時にぼくも。妻は後ろめたいらしい。テレビで料理が映ると、「わたしも、これ作った」「これ、わたしも漬けた」と必ずつぶやく。罪悪感の埋め合わせか。★卒業は旅行も。先だって、旅先で下痢をした。で、早々に切り上げた。家に着くと、二人ほぼ同時に言った。「もういいね、旅行は」下痢が直接的な原因ではないが、非日常はもういい。「長崎にもういちど行って、...

  • 死神のロウソク。

    年齢を重ねると、「どうでもいい」ことが増える。知らん顔していたい出来事が増える。★若い頃でも、もちろんこの世の取捨選択は行った。が、それは、状況や生活観による必然だった。★末期高齢者ともなると、線路の先には車止めのバッテン・マークが見えている。間もなく終着駅到着だ。運転士はブレーキに手をかけ、「どうか穏やかに停まれますように」と願っている。★こんなことがあった。住んでいる集合住宅で、「駐車場に電気自...

  • 神経で生きている。

    いま、あなたをあなたであらせているものは何でしょう。強烈な向上心?凄まじい野心?高い目的意識?激しい競争心?忘れられない悔しさ?あの時の怒り?どす黒い復讐心?それとも追い詰められた焦り?あるいはただ、なんとか生きている?★どれであれ、それらは神経の一つのありようです。神経といっても、注射でチクっとするヤツではなく、精神科が対象にする神経の方ですが。★この神経は、産まれる前に胎内で発芽し、人生経験によ...

  • 精子、おまえってやつは。

    質問。トツゼンだが、精子の製造工場はどこか。答。キンタマである。失礼、精巣。別名、睾丸である。★質問。その工場はいつ閉鎖するのか。答。キンタマ工場は命あるかぎり閉鎖しない。ただ、問題がなくはない。生産量と品質が30代半ばから落ち始め、ふつうは60歳ともなると、女性のお宅にお邪魔しても本来の役割、つまり子孫繁栄のお役には立てなくなる。★質問。では、平均寿命を超えたジイサンたちが本来の機能を果たせない劣悪な...

  • 田の人の言葉。

    新潟県の山奥、長野県との県境に近い温泉地のブナ林と棚田に魅かれて行った時のこと。畔の草刈りの手を休めている60代後半の男性からとてもおもしろい話を聞いた。そこかしこに咲いている淡いピンクの花をつけた低木の名前を尋ねたのがきっかけだった。★その1:ホッチキスで肉を縫う。柄の長い草刈り鎌の尖端が足の甲に突き刺さった時、その人は何をやったか。医者にとんで行った?ブ~!家に帰ると肉と皮をつまみ上げ、ホッチキス...

  • 亡骸は目を閉じて。

    若い頃。いつも穏やかな微笑みを浮かべている老人になりたいと思っていた。で。その年齢になった。それで?穏やかな微笑みを浮かべているかって?ぜ~んぜん!めったに見ない鏡だけど、おそるおそる覗いてみると、険のある顔がそこにある。とても自分だとは思えない。が、自分なのだ。正視に堪えません。★なぜ穏やかになれないのか。その理由は言いたくない。大方、お察しのとおりです。★ほかの老人たちもたいがいそうだ。顔つきが...

  • 自然死させてくれ。

    人間、平均寿命を超えてくると、「自分はどんな死に方をするんだろう」という思いが、ときどき過るようになる。寝たきり?認知症?それとも突然死?そしてその思いは、時として「もし植物人間になったら…」に飛ぶことがある。そのとき自分は延命措置をされるのだろうか…?もっと言うなら、尊厳死を選べないのだろうか?そういう問題にぶつかる。★ふつう、終末期に受ける医療では、もはやすべての医療の効果がなく、余命が数か月以...

  • 断末魔の叫び。

    ぼくはバランスが悪い人間です。そもそもバランスをとろうなんて思ったこともありませんし。★ かつてぼくもやっていたサラリーマンは、諸欲のバランスの中で生きています。お得意先、上役、同僚、若手との。お店も政治も芸能人もジャーナリストもほとんどの人がそう。国対国だって、ふつうの国は諸欲のバランスをとる。★ぼくはただ、この種のバランス第一主義がガチガチの保守になると、生来のアンチ魂、破壊的衝動に火がついいて...

  • 雷横丁はどこに消えた。

    昭和の20~30年代は、そこかしこに雷おやじがいて、横丁を闊歩していた。死語になっているかもしれないのでいちおう説明しておくと…何かというと大声で怒鳴りつけ、口やかましい人。だけど、それは何事にも堂々と自分の意見を持っているからで、信念に基づいた骨のある言動だと言うこともできる。★そういう人が町内だけじゃない、政界にも学界にもマスコミ界にもいて、ガンガン文句をつけていた。いまは政府のご機嫌とりが10人中9...

  • お困りジジイの取扱説明書。

    同じ老人でありながら、ぼくはある種の老人が苦手です。その① ワケなく偉そうにする人。その② ワケなく無愛想な人。★まず①。偉そうにふるまう老人の共通項は、手前勝手な自負心です。「オレサマはおまえらとは比べ物にならないほど修羅場をくぐって来てるんだ」その結果つかんだ自信、おカネ、肩書などなど。しかし。「そりゃどうもおめでとうございますが、それって私、関係ないですよね」あなたがその修羅場とやらで奮闘なさっ...

  • おれはバカでした。

    老人たちの胸には、ふとしたことで若かった頃の情景がよみがえります。一方ではハラハラと散る晩秋の木の葉のように記憶が抜け落ちているというのに。★思い出すのはきまって恥じ入るようなことばかり。そして苦々しさに首を振ります。「ああ、おれはなんてバカだったんだ」後悔、それから反省。★でも、それがいいんでしょうね。だって、後悔するってことは、過去より成長したって証しだから。★ある調査記事を読みました。それによ...

  • Sサイズの男。

    情けないことになってしまった。シャツを買いに行った時のこと。「お客さまはSでよろしいでしょう、Sで。Mではなく、Sで」気のせいか、Sと言う声がどんどん大きくなったように感じた。しかも。1回言えばすむところを3回も言った、3回も!「昔はこれでもMだったんですけどねえ」と、いちおう軽く流しはしたが、内心ではショックだった。「そうか、おれはもう立派なチビか」と。★年をとってからワタクシメ、不本意ながら食欲までS...

  • ぼくが上書きされていく。

    最近、ボーッとすることがけっこうありまして。★扉を開けたが、何のためだかわからない。まだ片づけてはいけない物を片づけている。風呂掃除をやったばかりなのに、またやろうとして気づく。テーブルでは手が(勝手に)器にぶつかる。出かけるとき靴をはこうとすると、靴下をはいてない。 …きりがないから やめます。★戦い終わり、リングを下りたボクサーは、長年の殴り合いから解放され、もうノック・アウトされる心配がない。日...

  • 黒カビ、枯れすすき、ブルドッグ。

    ぼくを含めてたいていの老人は「自分はまだまだ若い」と思っている。しかもそれが、思い上がり、もしくは錯覚にすぎないことになかなか気づかない。★ぼくがまだ40代だった頃、電車で老人に席を譲ろうとした。するとその人が憮然として言った。「そんな年寄りに見えますか」★その逆。それはぼくがバスで席を譲られた時のことだった。①席を譲られる→老人に見える。そのこと自体ですでに傷ついているのに、②声をかけてくれた男性がぼ...

  • 情念の肉池。

    NATIONAL  GEOGRAPHICの気になる記事を読みました。それは…三島和夫氏の「睡眠の都市伝説を斬る」です。https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20140818/411699/?P=2以下、その記事を勝手に&大々的に意訳させていただきました。★ゾウとネズミ、どちらの睡眠時間が長いと思います?ほとんどの方がゾウとお答えになるでしょう。ところが、それが大きな間違いでして、正解はネズミ。なぜなら、ネズミは昼も夜も走り回って...

  • 食欲は語る。

    人間の欲はいろいろです。が、年齢とともに変化していくものの一つが食欲ではないでしょうか。★たとえば。若いころ好んで食べていた肉類をぼくはもうどうでもいい。じゃあ魚かといえば、刺身はほんの数切れでよく、それ以上なら酢じめ、昆布じめの方が食べやすい。お酒の量も当然減りましたが、ビールならグラス半分程度で十分。 😄ハハハハハ。嗤われても、残念ながら事実なんです。大のビール党だったんですけどね。★で。こ...

  • お白州で開き直る。

    年齢を重ねておられる全国のみなさん、爪を不自由なく切っておいででしょうか。ぼくはダメです。★母が八十代後半だった頃。「すまんが爪を切ってくれんんかね」と言われた時はびっくりしました。自分で爪が切れないのかと。「目が薄うなったけえね」母は遠慮がちに言いました。いいえ。遠慮はいらない。視力は誰でも落ちます。それが爪切りを困難にする第一の原因です。★ぼくが母と同じようになったのは、ここ2、3年でしょうか。...

  • 主役交代。

    デジタル化していないジイサン&バアサンは、1秒ごとに時代に置いて行かれています。ITだのAIだのSNSだの、「ありゃ何の暗号だい?」と、みんなで顔を見合わせるばかり。★恥ずかしながら、たとえばワタクシメ。これでも時代に後れまいともがいています。しかし。高速で走り去る時代の船に小指の先がかろうじて引っかかっている程度。いまにも波に呑まれそうです。★脳科学者によれば、音楽の好き嫌いは脳の情報処理方法で決まると...

  • 天国と地獄。

    会社員であれ、自営業であれ、専業主婦であれ、10代、20代、30代。「早くちゃんとなりたいな」とガンバル。40代以降は老後のことをチラチラ頭に入れながらガンバル。★そういうガンバリは、老後になっても新たな存在理由づくりのために継続されたり、されなかったり…。どうあれ。見ていると、70代後半にはみなさんそれとなくリングを下り始める。なぜなら。平均寿命ってやつが視野に入ってくるから。特に男性は、平均寿命が80歳...

  • 四角い人生。

    多くの人が言う。「うまく年をとりたいもんだね」と。が。80歳が近づくと、もう「うまく年を…」なんてことは言わなくなる。かわりに言う。「オレはオレ。オレらしく生きて、オレらしく死ぬ] 😠「文句が あるか!」★ま、文句の有無は置いといて…。うまく年をとるのは、ホント、むずかしい。でも。どうすればいいかは、みなさん、頭じゃよくわかってる。「心を広くしてさぁ、ものわかりがよくなりゃいいんだろう?」そのとおり...

  • 熟年離婚も悪くない。

    人生、死ぬまで何があるか、わかりませぬ。★ある平凡な一日の昼下がり。夫が悠然と新聞を読んでいると、妻が正面に立ち、棒のように言い放った。「あなたとの生活はきょうで終わりにします。離婚に伴うもろもろのことは、追って弁護士を通じて連絡いたします。それでは」グァラ ラ~ン!ビックリマークを100個つけても足いませぬ。夫殿はただ呆然とするのみ。★熟年離婚の70%は話し合いでではなく妻が突きつける!という。★そこで...

  • 巣穴の奥の幸せ。

    旅にも適齢期があると最近知った。それは悲しい現実だった。★まず:老人はオシッコが近い。だから、行き先に多数のトイレがあるかどうかは、風景の良し悪しよりずっと気になる。次に:たいていの老人は膝や足腰を何かしら傷めている。延々と続く石段なんて、「おまえは来るな」と冷たく突き放されているようなもんだ。3つ目には:スタミナの衰え。70代前半までは5泊だろうとロングステイだろうと平気だった。それが3泊4日でさえつ...

  • お弔い。

    人生、最終コーナーをまわった人間は、やがて最後の儀式を迎える。ペルシャでは死者を塔に吊るし、猛禽に食べさせて弔いとした。エジプトは王族をミイラにした。バビロニアでは死者をロウで固め、イスラムの神秘主義では、マトンの肉と共に死者を食べた。★日本では、平安時代まで死者を山野に放置する風葬が主流だった。平安京には三か所も風葬地が設けられていた。風葬後に骨を洗い、死者を弔う思想は、現在でも沖縄の離島で息づ...

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