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永子の窓
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永子の窓さんの新着記事

1件〜30件

  • 枕草子を読んできて(126)その1

    113方弘は、いみじく(126)その12019.11.11方弘は、いみじく人に笑はるる者。親いかに聞くらむ。供にありく者ども、いと人々しきを呼び寄せて、「何しにかかる者には使はるるぞ。いかがおぼゆる」など笑ふ。物いとよくするあたりにて、下襲の色、うへの衣なども、人よりはよくて着たるを、「これをこと人に聞かせばや」など、げにぞことばづかひなどのあやしき。◆◆方弘は、ひどく人に笑われる者だ。いったい親はどう聞いているのだろう。供として歩いている者たち、その中のひとかどの者を呼び寄せて、「どうしてこんな者に使われているのか。どう思うのか」などと笑う。方弘の家衣服などの調製をとても上手にするところで、下襲の色、袍なども、人よりは立派に着ているのを、「これを他の人に聞かせたいものだ」などと、なるほど言葉遣いなどが変だ。【...枕草子を読んできて(126)その1

  • 枕草子を読んできて(124)(125)

    111はるかなるもの(124)2019.11.9はるかなるもの千日の精進はじむる日。半臀の緒ひねりはじむる日。陸奥国へ行く人の、逢坂の関超ゆるほど。生まれたるちごの大人になるほど。大般若経、御誦経一人してよみはじむる日。十二年の山籠もりの、はじめてのぼる日。◆◆はる先の遠いもの御嶽詣でのために千日間精進潔斎をはじめる日。半臀の緒(はんぴのお)袍と下襲との間に着る、袖のない衣■はるかなるもの=先の遠いもの。112物のあはれ知らせ顔のるもの(125)2019.11.9物のあはれ知らせ顔のるもの鼻垂り、間もなくかみつつ物言ひたる声。眉ぬくをりのまみ。◆◆何かにつけてのしみじみとした気持ちを知らせ顔であるもの鼻が垂れて、ひっきりなしに鼻をいみながら物を言っている声。眉毛を抜くときの目つき。◆◆枕草子を読んできて(124)(125)

  • 枕草子を読んできて(123)

    110二月つごもり、風いたく吹きて(123)2019.9.21二月つごもり、風いたく吹きて、空いみじく黒きに、雪すこしうち散るほど、黒戸に主殿寮来て、「かうして候ふ」と言へば、寄りたるに、「公任の君、宰相の中将殿」とあるを見れば、懐紙、ただ、すこし春ある心地こそすれとあるは、げに今日のけしきに、いとようあひたるを、これが本はいかがつくべからむと思ひわづらひぬ。「たれたれか」と問へば、「それそれ」と言ふに、みなはづかしき中に、宰相中将の御いらへをば、いかが事なしびに言ひ出でむと心ひとつに苦しきを、御前に御覧ぜさせむとすれども、うへもおはしまして、御とのごもりたり。◆◆二月の末、風がひどく吹いて、空が真っ黒で、雪が少しちらつくころ、黒戸に主殿寮(とのもりづかさ)の男が来て、「こうしてお伺いしております」と言うので、...枕草子を読んできて(123)

  • 枕草子を読んできて(122)

    109殿上より(122)2019.9.9殿上より、梅の花の散りたるに、その詩を誦して、黒戸に殿上人いとおほくゐたるを、うへの御前きかせおはしまして、「よろしき歌などよみたらむよりも、かかる事はまさりたりかし。よういらへたり」と仰せらる。◆◆殿上の間から、梅の花が散っているのに、(以下脱文があるか?)その詩を誦んじて、黒戸に殿上人がとてもたくさん座っているのを、主上がお聞きあそばしていらっしゃって、「並み一通りの歌などを詠んでいようのよりも、こういうことはずっと優れていることだね。うまく応答したことだ」と仰せになる。◆◆■その詩=「その詩」は何を指すか分からない。■黒戸=清涼殿の北の廊にある戸。ここはその戸のある部屋。枕草子を読んできて(122)

  • 枕草子を読んできて(121)その6

    一〇八淑景舎、東宮にまゐりたまふほどの事など(121)その62019.8.6羊の時ばかりに、「筵道まゐる」といふほどもなく、うちそよめき入らせたまへば、宮もこなたに寄らせたまひぬ。やがて御帳に入らせたまひぬれば、女房南面にそよめき出でぬ。廊、馬道に殿上人いとおほかり。殿の御前に宮司召して、くだ物、さかな召さす。「人々酔はせ」など仰せらる。まことにみな酔ひて、女房と物言ひかはすほど、かたみにをかしと思ひたり。◆◆午後二時ごろ、「筵道をお敷き申し上げる」と声がすると間もなく、主上がお召し物の衣ずれの音をおさせになってお入りあそばされたので、中宮様もこちらの母屋のほうにお移りあそばされた。そのままお二人が御帳台にお入りあそばされたので、女房は南の廂に衣ずれの音をさせて出た。郎や馬道に、殿上人がたくさんいる。殿の御前に...枕草子を読んできて(121)その6

  • 枕草子を読んできて(121)その5

    一〇八淑景舎、東宮にまゐりたまふほどの事など(121)その52019.7.24しばしありて、式部丞なにがしとかや、御使ひまゐりたれば、おものやりとの北に寄りたる間に、御褥さし出でて、御返りは、今日はとく出ださせたまひつ。まだ褥も取り入れぬほどに、春宮の御使ひに、周頼の少将まゐりたり。御文取り入れて、殿、うへ、宮など御覧じわたす。「御返りはや」などあれど、とみにも聞こえたまはぬを、「なにがしが見はべれば、書きたまはぬなンめり。さらぬをりは間もなく、これよりぞ聞こえたまふなる」など申したまへば、御面はすこし赤みながら、すこしうちほほゑみたまへる、いとめでたし。「とく」など、いへも聞こえたまへば、奥ざまに向きて書かせたまふ。◆◆しばらくして、式部丞なにがしという者が、主上の御使いに参上したので、配膳室の北に寄っている...枕草子を読んできて(121)その5

  • 枕草子を読んできて(121)その4

    一〇八淑景舎、東宮にまゐりたまふほどの事など(121)その42019.7.4おもののをりになりて、御髪あけまゐりて、蔵人ども、まかなひの髪あげて、まゐらすほどに、へだてたりつる屏風も押しあけつれば、かいま見の人、隠れ蓑取られたる心して、あかずわびしければ、御簾と几帳との中にて、柱のもとよりぞ見たてまつる。衣の裾、裳など、唐衣はみな御簾の外に押し出されたれば、殿の端の方よりご覧じ出だして、「誰そや。霞の間より見ゆるは」ととがめさせたまふに、「少納言が物ゆかしがりて侍るならむ」と申させたまへば、「あなはづかし。かれは古き得意を。いとにくげなるむすめども持ちたりともこそ見はべれ」などのたまふ御けしき、いとしたり顔なり。◆◆朝のお食事時になって、御髪あげの女官が参上して、女蔵人(にょくろうど)たちや陪膳(はいぜん)の女...枕草子を読んできて(121)その4

  • 枕草子を読んできて(121)その3

    一〇八淑景舎、東宮にまゐりたまふほどの事など(121)その32019.6.10殿、薄色の御直衣、萌黄の織物の御指貫、紅の御衣ども、御紐さして、廂の柱にうしろをあてて、こなたざまに向きておはします。めでたき御ありさまどもをうちゑみて、例のたはぶれ言どもをせさせたまふ。淑景舎の、絵にかきたるやうにうつくしげにてゐさせたまへるに、宮はいとやすらかに、いますこし大人びさせたまへる御けしきの、紅の御衣ににほひ合はせたまひて、なほたぐひはいかがでかと見えさせたまふ。◆◆殿は、薄い紫色の御直衣、萌黄の織物の御指貫、下に紅の御内着を何枚か召され、直衣の御紐をきちんとしめて、廂の間の柱に背を当てて、こちらの方を向いておいでになる。中宮様と淑景舎の女御とのすばらしいご様子をにこにこして、いつものように冗談を仰っていらっしゃる。淑景...枕草子を読んできて(121)その3

  • 枕草子を読んできて(121)その2

    一〇八淑景舎、東宮にまゐりたまふほどの事など(121)その22019.5.24さてゐざり出でさせたまひぬれば、やがて御屏風に添ひつきてのぞくを、「あしかンめり。うしろめたきわざ」と聞こえごつ人もあり。いとをかし。御障子のいとひろうあきたれば、いとよく見ゆ。うへは白き御衣ども、紅の張りたる二つばかり、女房の裳なンめり、引きかけて、奥に寄りて、東向きにおはすれば、ただ御衣などぞ見ゆる。淑景舎は北に少し寄りて、南向きにおはす。◆◆さて、中宮様が御席へと膝行してお出ましあそばされてしまったので、私はそのまま御屏風にぴったり寄り添って覗くのを、「悪いでしょう。気がかりなやりようだこと」と中宮様にお耳に入るように言う女房もいる。たいへんに面白い。御襖障子がとても広く開いているのでよく見える。殿の北の方は白いお召し物を何枚か...枕草子を読んできて(121)その2

  • 枕草子を読んできて(121)その1

    一〇八淑景舎、東宮にまゐりたまふほどの事など(121)その12019.5.16淑景舎、東宮にまゐりたまふほどの事など、いかがは、めでたからぬことなし。正月十日まゐりたまひて、宮の御方に、御文などはしげう通へど、御対面などはなきを、二月十日、宮の御方にわたりたまふべき御消息あれば、常よりも御しつらひ心ことにみがきつくろひ、女房なども、みな用意したり。夜中ばかりにわたらせたまひしかば、いくばくもなくて明けぬ。登華殿の東の二間に、御しつらひはしたり。◆◆淑景舎が東宮の妃として入内なさるころのことなど、どうして、素晴らしくないことは何一つない。正月十日に(小右記では十九日)参上なさって、中宮様の御方に、お手紙などは頻繁に通うけれども、ご対面などはないのを、二月十日、中宮様の御方にお出でになるはずのご案内があるので、いつ...枕草子を読んできて(121)その1

  • 枕草子を読んできて(120)

    一〇七雨のうちはへ降るころ(120)2019.5.7雨のうちはへ降るころ、今日も降るに、御使ひにて、式部丞のりつねまゐりたり。例の御褥さし出だしたるを、常よりも遠く押しやりてゐたれば、「あれはたれが料ぞ」と言へば、笑ひて、「かかる雨にのぼりはべらば、足がたつきて、いとふびんにきたなげになりはべりなむ」と言へば、「など。けんそく料にこそはならめ」と言ふを、「これは御前に、かしこう仰せらるるにはあらず。のぶつねが足がたのことを申さざらしかば、えのたまはざらまし」とて、かへすがへす言ひしこそをかしかりしか。◆◆雨が引き続いて降るころ、今日も降るのに、帝の御使いとして、式部丞のりつねが中宮様の御方に参上している。いつものように御敷物を差し出してあるのを、普段よりも遠くに押しやって座っているので、「あれは誰が使う物ですか...枕草子を読んできて(120)

  • 枕草子を読んできて(119)

    一〇六中納言殿まゐらせたまひて(119)2019.4.30中納言殿まゐらせたまひて、御扇奉らせたまふに、「隆家こそいみじき骨を得てはべれ。それを、張らせてまゐらせむとするを、おぼろげの紙は張るまじければ、もとめはべるなり」と申したまふ。「いかやうなるにかある」と問ひきこえさせたまへば、「すべていみじく侍る。『さらにまだ見ぬ骨のさまなり』となむ人々申す。まことにかばかりのは見ざりつ」と、こと高く申したまへば、「さては扇のにはあらで、くらげのなり」と聞こゆれば、「これは隆家がことにしてむ」とて、笑ひたまふ。◆◆(藤原隆家)中納言殿が参上あそばして、御扇を中宮様にお差し上げあそばすのに、「この隆家こそ、すばらしい骨を手に入れましてございます。それを、紙に張らして差し上げようと思うのですが、いい加減な紙を張るわけにはま...枕草子を読んできて(119)

  • 枕草子を読んできて(118)

    一〇五御方々、君達、上人など、御前に(118)2019.4.24御方々、君達、上人など、御前に人おほく候へば、廂の柱に寄りかかりて、女房と物語してゐたるに、物を投げ給はせたる、あけて見れば、「思ふべしやいなや。第一ならずはいかが」と問はせたまへり。◆◆中宮様の御身内の方々、若君たち、殿上人たちと大勢が伺候しているので、わたしは廂の間の柱に寄りかかって、女房と話をして座っていると、中宮様が物を投げてお与えくださっているので、開けて見ると、「そなたを可愛がるのがよいか、それともいやか。第一番でなければどうか」とお尋ねになっていらっしゃる。◆◆■御方々=中宮の身内の方々。兄弟姉妹であろう。御前に物語などするついでにも、「すべて人には一に思はれずは、さらに何にかせむ。ただいみじうにくまれ、あしうせられてあらむ。二三にて...枕草子を読んできて(118)

  • 枕草子を読んできて(117)その6

    一〇四五月の御精進のほど、職に(117)その62019.4.19夜うちふくるほどに、題出だして、女房に歌よませたまへば、みなけしきだちゆるがし出だすに、宮の御前に近く候ひて、物啓しなど、事をのみ言ふも、おとど御覧じて、「などか歌はよまで離れゐたる。題取れ」とのたまふを、「さるまじくうけたまはりて、歌よむまじくはりてはべれば、思ひかけはべらず」。「ことやうなる事。まことにさる事やは侍る。などかはゆるさせたまふ。いとあるまじき事なり。よし、こと時は知らず、今宵はよめ」と責めさせたまへど、清う聞きも入れで候ふに、こと人どもよみ出だして、よしあしなど定めらるるほどに、いささかなる御文を書きて給はせたり。あけてみれば、元輔がのちといはるる君しもや今宵の歌にはづれてはをるとあるを見るに、をかしき事ぞたぐひなきや。いみじく笑...枕草子を読んできて(117)その6

  • 枕草子を読んできて(117)その5

    一〇四五月の御精進のほど、職に(117)その52019.4.16二日ばかりありて、その日の事など言ひ出づるに、宰相の君、「いかにぞ、手づから折りたると言ひし下蕨は」とのたまふを聞かせたまひて、「思ひ出づる事のさまよ」と笑はせたまひて、紙の散りたるに、下蕨こそ恋しかりけれと書かせたまひて、「本言へ」と仰せらるるもをかし。郭公たづねて聞きし声よりもと書きて、まゐらせたれば、「いみじううけばりたりや。かうまでにだに、いかで郭公の事をかけつらむ」と笑はせたまふ。◆◆二日ほどしてのち、あの郭公を聞きに行った日のことを口に出して話していると、宰相の君が「どうでしたか、自分で折ったといった下蕨の味は」とおっしゃるのを、中宮様がお聞きあそばされて、「思い出すことといったら、(郭公の声でなく)まったく」とお笑いあそばして、お手元...枕草子を読んできて(117)その5

  • 枕草子を読んできて(117)その4

    一〇四五月の御精進のほど、職に(117)その42019.4.9さてまゐりたれば、ありさまなど問はせたまふ。うらみつる人々、怨じ心憂がりながら、籐侍従、一条の大路走りつるほどに語るにぞ、みな笑ひぬる。「さていづら歌は」と問はせたまふ。かうかうと啓すれば、「くちをしの事や。上人などの聞かむに、いかでかをかしき事なくてあらむ。その聞きつらむ所にて、ふとこそよまましか。あまりぎしきことさめつらむぞ。あやしきや。ここにてもよめ。言ふかひなし」などのたまはすれば、げにと思ふに、いとわびしきを、言ひ合はせなどするほどに、籐侍従の、ありつる卯の花つけて、卯の花の薄様に、郭公の鳴く音たづねにきみ行くと聞かば心を添へもしてまし◆◆そうして中宮様に参上しますと、今日の様子などをお聞き遊ばされます。一緒に行けなった人々が、嫌味を情けな...枕草子を読んできて(117)その4

  • 枕草子を読んできて(117)その3

    一〇四五月の御精進のほど、職に(117)その32019.4.3近う来ぬ。「さりとも、いとかうてやまむやは。この車のさまをだに、人に語らせてこそやまめ」とて、一条殿のもとにとどめて、「侍従殿やおはします。郭公の声聞きて、今なむ帰りはべる」と言はせたる使、「『ただいままゐる。あが君あが君』となむたまへる。さぶらひにまひろげて。指貫奉りつ」と言ふに、「待つべきにもあらず」とて、走らせて、土御門ざまへやらするに、いつの間にか装束しつらむ。帯は道のままに結ひて、「しば、しば」と追ひ来る。◆◆御所近くに来てしまった。「そうとしても、全く人にも知らせないままで終わってしまってよいものか。せめてこの車の様子だけでも、人に語り草にさせてこそ『けり』をつけよう」ということで、一条大宮にある故太政大臣藤原為光の邸のあたりに車を止めて...枕草子を読んできて(117)その3

  • 枕草子を読んできて(117)その2

    一〇四五月の御精進のほど、職に(117)その22019.3.30かういふ所には、明順の朝臣家あり。「そこもやがて見む」と言ひて、車寄せておりぬ。田舎だち、事そぎて、馬の形かきたる障子、網代屏風、三稜草の簾など、ことさらに昔の事をうつしたる。屋のさまは、はかなだちて、端近き、あさはかなれどをかしきに、げにぞかしがましと思ふばかり鳴き合ひたる郭公の声を、御前に聞こしめさず、さはしたひつる人々にもなど思ふ。◆◆このようにいう所には、明順朝臣の家がある。「そこも早速見物しよう」と言って、車を寄せて降りてしまった。田舎風で、簡素な造りで、馬の絵を描いてある衝立障子、網代屏風、三稜草(みくり)の簾など、わざわざ昔の事の様子を写している。建物のありさまは、かりそめの様で、端近なのは、奥深さはないがおもしろく、全く人が言ってい...枕草子を読んできて(117)その2

  • 枕草子を読んできて(117)その1

    一〇四五月の御精進のほど、職に(117)その12019.3.27五月の御精進のほど、職におはしますに、塗籠の前、二間なる所を、ことに御しつらひしたれば、例様ならぬもをかし。ついたちより雨がちにて、曇り曇らずつれづれなるを、「郭公の声たづねありかばや」と言ふを聞きて、われもわれもと出で立つ。賀茂の奥に、なにがしとかや、七夕のわたる橋にはあらで、にくき名ぞ聞こえし。「そのわたりになむ、日ごとに鳴く」と人の言へば、「それは日ぐらしなンなり」といらふる人もあり。「そこへ」とて、五日のあした、宮司、車の事言ひて、北の陣より、五月雨はとがめなきものぞ、とて、入れさせおきたり。四人ばかりぞ、乗りてゆく。◆◆五月の御精進のころ、中宮様が職の御曹司にお出であそばすので、塗籠の前の二間である所を、特別に御設備を整えてあるので、いつ...枕草子を読んできて(117)その1

  • 枕草子を読んできて(116)

    一〇三くちをしきもの(116)2019.3.24くちをしきもの節会、仏名に雪の降らで、雨のかきくらし降りたる。節会、さるべきをりの、御物忌にあたりたる。いどみ、いつしか思ひたる事の、さはる事出で来て、にはかにとまりたる。いみじうほしうする人の、子生まで年ごろ具したる。遊びをもし、見すべき事もあるに、かならず来なむと思ひて呼びにやりつる人の、「さはる事ありて」など言ひて来ぬ、くちをし。◆◆残念なもの節会、仏名に雪が降らないで、雨が空を暗くして降っているの。節会やしかるべき行事の折が宮中の物忌みに当たっているの。競争して、早くその日が来てほしいと思っているのに、用事ができて、急に中止になってしまうの。ひどく子を欲しがっている人が子を産まないで何年の連れ添っているの。音楽の遊びもし、見せようと思っている時に、必ず来る...枕草子を読んできて(116)

  • 枕草子を読んできて(115)

    一〇二あさましきもの(115)2019.3.21あさましきものさし櫛みがくほどに、物にさへて折りたる。車のうち返されたる。さるおほのかなる物は、所せう久しくなどやあらむとこそ思ひしか、ただ夢の心地してあさましう、あやなし。◆◆あまりの意外さにあきれてしまうもの挿し櫛を磨くうちに、物に突き当たって折ったの。牛車のひっくり返されたの。そんなに物凄く大きな物は、そのままそこにあるだろうと思っていたのが、ただ夢のような気がして、意外で、何がなんだがわからない。◆◆■さし櫛みがく=飾りとして髪に挿す櫛。つげや象牙で作り木賊(とくさ)で磨く。■あやなし=「あや」は物事の筋目。筋が通らない。物の道理がわからない。人のためにはづかしき事、つつみもなく、ちごも大人も言ひたる。かならず来なむと思ふ人の、待ち明かして、暁がたに、ただ...枕草子を読んできて(115)

  • 枕草子を読んできて(114)

    一〇一かたはらいたきもの(114)2019.3.19かたはらいたきものまらうどなどに会ひて物言ふに、奥の方にうちとけと人の言ふを、制せで聞く心地。思ふ人のいたく酔ひさかしがりて、同じ事したる。聞きゐたるをも知らで、人の上言ひたる。それは何ばかりならぬ使人なれど、かたはらいたし。旅立ち所近き所などにて、下衆どものざれかはしたる。◆◆いたたまれない感じのもの来客などに会って話をしている時に、奥の方でくつろいだ内輪話を人がするのを、止めないで聞く気持ち。自分の思っている人ひどく酔って偉そうにして、同じことを繰り返しているの。側にゐて聞いているのも知らないで、人のうわさをしているの。それはたいした身分の人でもない使用人であるけれども、いたたまれない感じがする。外泊してしる家の近い所で、下男たちがふざけあっているの。◆◆...枕草子を読んできて(114)

  • 枕草子を読んできて(113)その2

    一〇〇ねたきもの(113)その22019.3.13見すまじき人に、ほかへやりたる文取りたがへて持て行きたる、いとねたし。「げにあやまちてけり」とは言はで、口かたうあらがひたる。人目をだに思はずは、走りも打ちつべし。おもしろき萩、薄などを植ゑて見るほどに、長櫃持たる者、鋤など引きさげて、ただ掘りに堀りていぬるこそ、わりなうねたかりけれ。よろしき人などのあるをりは、さもせぬものを、いみじう制すれど、「ただすこし」など言ひていぬる、言ふかひなくねたし。受領などの家に、しもめなどの来て、ながめに物言ひ、さりとてわれをばいかが思ひたるけはひに言ひ出でたる、いとねたげなり。◆◆見せてはならない人の所へ、余所へ送った手紙を取り違えて持って行っているのは、ひどくいまいましい。使いの者が、「なるほど間違えてしまいました」とは言わ...枕草子を読んできて(113)その2

  • 枕草子を読んできて(113)その1

    一〇〇ねたきもの(113)その12019.3.9ねたきものこれよりやるも、人の言ひたる返事も、書きてやりつる後に、文字一つ二つなどは思ひなほしたる。とみの物縫ふに、縫ひ果てつと思ひて、針を引き抜きたれば、はやう結ばざりけり。また、かへさまに縫ひたるも、いとねたし。◆◆いまいましいものこちらから送る手紙でも、人が言ってきてる手紙の返事でも、書いてしまった後で、文字の一つや二つなどは考えなおしているの。急ぎの物を縫うときに、縫い終わってしまったと思って、針を引き抜いたところ、もともと糸の尻を結んでおかなかったのだった。また、裏表を反対に縫っているのも、ひどくいまいましい。◆◆■ねたきもの=してやられたとか、しくじったとか、他に対して引け目を覚えて、忌々しい、癪だと感じる気持ち。■はやう結ばざりけり=「はやう……けり...枕草子を読んできて(113)その1

  • 枕草子を読んできて(112)

    九九御乳母の大輔の、今日の(112)2019.3.3御乳母の大輔の、今日の、日向かへくだるに、給はする扇どもの中に、片つ方には、日いとはなやかにさし出でて、旅人のある所、ゐ中将のたちなどいふさま、いとをかしうかきて、いま片つ方には、京の方、雨いみじう降りたるに、ながめたる人などかきたるに、あかねさす日に向かひて思ひ出でよ都ははれぬながめすらむとことばに御手づから書かせたまひし、あはれなりき。さる君を置きたてまつりて、遠くこそえ行くまじけれ。◆◆御乳母の大輔が、今日の、日向(ひゅうが)に下るというときに、中宮様がお与えになるたくさんの扇の中に、片方には、日がぱっと差し出て、旅人が居る所、井中将の館などというありさまを、とてもおもしろく描いて、もう片一方には、京の方面のありさまで、雨がひどく降っているのに、物思いを...枕草子を読んできて(112)

  • 枕草子を読んできて(111)

    九八うへの御局の御簾の前にて(111)2019.2.27うへの御局の御簾の前にて、殿上人日一日、琴、笛吹き遊びくらして、まかで別るるほど、まだ格子をまゐらぬに、御となぶらをさし出でたれば、取り入れたるがあらはなれば、琵琶の御琴を、たたざまに持たせたまへり。紅の御衣の、言ふも世の常なる、打ちも張りたるも、あまた奉りて、いと黒くつややかなる御琵琶に、御衣の袖をうちかけて、とらへさせたまへる、みでたきに、そぼより御額のほど白くけざやかにて、はつかに見えさせたまへるは、たとふべき方なく、近くゐたまへる人にさし寄りて、「なかば隠したりけむも、えかうはあらざりけむかし。それはただ人にこそありけめ」と言ふを聞きて、道もなきを、わりなく分け入りて啓するば、笑はせたまひて、「われは知りたりや」となむ仰せらるる、と伝ふるもをかし。...枕草子を読んできて(111)

  • 枕草子を読んできて(110)

    九七無名といふ琵琶(110)2019.2.22「無名といふ琵琶の御琴を、うへの持てわたらせたまへるを、見などして、かき鳴らしなどす」と言へば、弾くにはあらず、緒を手まさぐりにして、「これが名な。いかにとかや」など聞こえさするに、「ただいとはかなく、名もなし」とのたまはせたるは、なほいとめでたくこそおぼえしか。淑景舎などわたりたまひて、御物語のついでに、「まろがもとにいとをかしげなる笙の笛こそあれ。故殿の得させたまへりし」とのたまふを、僧都の君の「それは隆円に給うべ。おのれがもとにめでたき琴侍り。それにかへさせたまへ」と申したまふを聞きも入れたまはで、なほことごとをのたまふに、いらへさせたてまつらむとあまたたび聞こえたまふに、なほ物ものたまはねば、宮の御前の「いなかへじとおぼいたるものを」とのたまはせけるが、いみ...枕草子を読んできて(110)

  • 枕草子を読んできて(109)その2

    九六内裏は、五節のほどこそ(109)その22019.2.19ことの蔵人の掻練襲、物よりことに清らに見ゆ。褥など敷きたれど、なかなかえものぼりゐず、女房の出でゐたるさま、ほめそしり、このころはこと事はなかンめり。◆◆ことにあたる蔵人の掻練襲は、何よりもましてきれいに見える。褥などがしいてあるけれど、かえってその上に座っていることもできず、女房が出て座っている有様は、ほめたりけなしたりして、このころは念頭にないようだ。◆◆■掻練襲(かいねりがさね)=紅の練絹の下襲をさすという。帳台の夜、行事の蔵人、いときびしうもてなして、「かいつくろひ二人、童よりほかは入るまじ」とておさへて、面にくきまで言へば、殿上人など、「なほこれ一人ばかりは」などのたまふ。「うらやみあり。いかでか」などかたく言ふに、宮の御方の女房二十人ばかり...枕草子を読んできて(109)その2

  • 枕草子を読んできて(109)その1

    九六内裏は、五節のほどこそ(109)その12019.2.15内裏は、五節のほどこそすずろにただならで、見る人もをかしうおぼゆれ。主殿司などの、いろいろのさいでを物忌みのやうにて、さいしきつけたるなども、めづらしく見ゆ。清涼殿のそり橋に、元結のむら濃、いとけざやかにて出でゐたるも、さまざまにつけてをかしうのみ。上雑仕、童べども、いみじき色ふしと思ひたる、いとこたわりなり。山藍、日陰など、柳筥に入れて、かうぶりしたるをのこの持てありく、いとをかしう見ゆ。殿上人の直衣ぬぎたれて、扇やなにやと拍子にして、「つかさまされとしこきなみぞたつ」といふ歌うたひて、局どもの前わたるほどはいみじく、添ひたちたらむ人の心さわぎぬべしかし。ましてさと一度に笑ひなどしたる、いとおそろし。◆◆内裏は、五節のころこそ何やら無性にいつもと違っ...枕草子を読んできて(109)その1

  • 枕草子を読んできて(108) 

    九五細太刀の平緒つけて、清げなるをのこ(108)2019.2.12細太刀の平緒つけて、清げなるをのこのこの持てわたるも、いとなまめかし。紫の紙を包みて封じて、房長き藤につけたるも、いとをかし。◆◆細太刀の平緒をつけて、きれいな感じの召使の男が持って通るのも、たいそう優雅だ。紫の紙を包んで封じて、房の長い藤につけてあるのも、たいへんおもしろい。◆◆■細太刀の平緒(ほそだちのひらを)=束帯の時につける儀礼用太刀で、その太刀につける平組の緒。緒の結び余りを前に垂らす。*写真は細太刀長さ85江戸時代三条家伝来の細太刀。鞘は唐木の素木とし青貝の孔雀で装剣される。細太刀は、華麗な飾りで知られる唐剣系の飾剣の飾りを簡略にしたもので、束帯着用のとき平緒で佩用することから平緒の太刀とも呼ばれる。刀身は水牛角。枕草子を読んできて(108)

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