chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 『トラスト・ミー』

    ザ・シネマメンバーズにて。ハル・ハートリー監督作。インディ感の溢れまくる小品だった。社会にまるで馴染めない不器用すぎる青年と、うっかり妊娠してしまった少女が出会う。青年は父親に虐待されていたし、少女は母親に搾取されるような生活を送っていた。それぞれ子供に依存する親を持ちながらも、そこから抜け出すこともできずにいたふたりはやがて、恋というよりは共感とか共振とでもいうような感じで、互いに惹かれあうようになるのだったが…! 物語は終始鬱々としていて、閉塞感が強く、とにかく暗い。描写はオフビートでユーモラスな感じもあって、ちょっとジャームッシュ作品のような雰囲気もあるのだけれど、でもダークであることには変わりがない。また、映像は全体的に青みがかっていて、主人公ふたりの若さゆえのヒリつくような感覚、自分を持て余しているような痛々しさを強調するようでもある。そんな暗さや痛みに満ちた物語のなかで、ふたりの心が触れ合うような瞬間の美しさが描かれていて、それは本当に数少ない瞬間ではあるのだけれど、それだけに強く印象に残る。

  • 『本を愛しなさい』/長田弘

    長田が愛する本たちとその書き手たちに関する、小伝というか掌編というか、ちょっとした文章たちを集めた一冊。本書を読んだだけでは、扱われている作品や著者について具体的なことはほとんどわからないだろうけれど、それらの本を読んだことのある人であれば、いくつもうなずける箇所があるはず…という感じの、ややハイコンテクストな作品になっている。

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、hayamonoguraiさんをフォローしませんか?

ハンドル名
hayamonoguraiさん
ブログタイトル
Show Your Hand!!
フォロー
Show Your Hand!!

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用