1320句目……煤籠の「り」■流感の妻と静かなダイニング季語……流感(りゅうかん)流感とは、流行性感冒の略ですね。早い話が、インフルエンザのこと。何年か前の…
954句目……鐘凍るの【る】■ルール無き押しくら饅頭泣き笑ひ季語……押しくら饅頭(おしくらまんじゅう)数人で、背中やお尻で押し合って身体を温める遊びです。次…
953句目……冴ゆる月の【き】■キンコンカンコン学校の鐘凍る季語……鐘凍る(かねこおる)さて、凍ると氷るの違いはなんだろう?氷るは、主に水が固体なった状態で…
952句目……天狼星の【い】■生き霊の渦巻く杜や冴ゆる月季語……冴ゆる月(さゆるつき)凍りついた様に見える月です。さて、杜と森の違いはなんだろう?森は、自然…
951句目……日向ぼこの『こ』■子供から学びし一日天狼星季語……天狼星(てんろうせい)大犬座のシリウスのこと。太陽を除き、地球から一番に光り輝いて見える恒星…
950句目……室の花の『な』■「内緒だよ」言つてぺらぺら日向ぼこ季語……日向ぼこ冬のぽかぽかした日差しが嬉しくて、つい内緒の話をぺらぺら……次は、日向ぼこの…
雑詠のページに、二句載りました。稲畑廣太郎さんと加古宗也さんに、選んで貰った『佳作』です。■長靴を揃へ小上がり心太降ったり止んだりの蒸し蒸しした日、長靴を脱…
949句目 冬の虫の『し』■歯科助手は女性ばかりや室の花季語/室の花(むろのはな)温室の中で、促成栽培をして咲かせた花のこと。シクラメンが、その代表です。男…
お知らせです。この度、写真俳句のグループ展に参加することになりました。主催するのは、俳人の倉田有希さんです。俳句だけでなく、写真俳句の作家です。お時間ある方…
948句目 堪へけりの『り』■理科室の開かずの扉冬の虫季語/冬の虫理科室の奥に扉あって、大きな南京錠が掛かって居て、誰も入れません。扉に耳を付けると、シーン…
947句目 着膨れての『て』■手毬つくをさな涙のを堪へけり季語/手毬(てまり)手鞠は、基本的に新年の季語になりますが、冬の季語として詠まれている句もあります…
946句目 日向ぼこの『こ』■コーラ手に飯食ふ大人着膨れて季語/着膨れ(きぶくれ)まるまるに着膨れるほど寒いのに、冷たいコーラをぐびぐびやりながら、飯を食う…
945句目 古き傷の『ず』■図に乗りてぺらぺら喋る日向ぼこ季語/日向ぼこちょっとウケると、調子に乗ってしまう俺です。次は、日向ぼこの『こ』
944句目 置炬燵の『つ』■月冴えて痛み出したる古き傷季語/月冴ゆる(つきさゆる)冷え切った大気に、鏡のように澄んだ月です。次は、古き傷の『ず』
943句目 初時雨の『れ』■連ドラの続きわくわく置炬燵季語/炬燵(こたつ)仕事から帰ると、風呂にさっさと入ってから、焼酎の焙じ茶割と大根の浅漬をやりながら、…
942句目 貰ひけりの『り』■陸橋の錆びし手摺や初時雨季語/初時雨冬になって降る冷たい通り雨を、時雨と言います。その初めに降る時雨を初時雨と呼びます。次は、…
941句目 水つ洟の『な』■鍋焼の御麩を母から貰ひけり季語/鍋焼(なべやき)土鍋に、肉、魚介、野菜などを入れ、醤油や味噌で煮ながら食べたものがそれでしたが、…
940句目 リュックかなの『な』■長靴の店主のすする水つ洟季語/水つ洟(みずっぱな)鼻水ですね。長靴履いて仕事をして居る、八百屋さん、魚屋さん、肉屋さんとか…
939句目 帰り花の『な』■長葱の緑はみ出すリュックかな季語/葱(ねぎ)どんな袋に入れてもはみ出す長葱。子供頃は嫌いだったけど、今は大好き冬の野菜です。次は…
938句目 わかし酒の『け』■消しゴムで消せぬ過去あり帰り花季語/帰り花冬の初めに、思いがけず二つ三つ返り咲いて花のこと。桜や桃、山吹やツツジなどに見られま…
937句目 着膨れての『て』■テレビつ子いやテレビ爺わかし酒季語/わかし酒燗酒(かんざけ)ことですね。寒い夜は、酒をちびちびテレビを観るのが好きな、テレビ爺…
936句目 寒さかなの『な』■泣き真似を覚へしをさな着膨れて季語/着膨れ親の気を引く為に、泣き真似をする幼い子。次は、着膨れての『て』
395句目 空つ風の『ぜ』■絶壁の頭を叩く寒さかな季語/寒さあんなに暖かだったのに、急に冷たい風が吹き始めました。俺のハゲ頭の絶壁の後頭部を、叩くように吹く…
934句目 冬温しの『し』■支持率の下がる内閣空つ風季語/空つ風(からっかぜ)冬に吹く乾燥した激しい風です。岸田内閣の支持率が過去最低だとか。次は、空つ風の…
933句目 雪もよひの『ひ』■左から靴履くルーティン冬温し季語/冬温し必ず左から靴を履く俺。そして、脱ぐ時は右からです。次は、冬温しの『し』
932句目 日向ぼこの『こ』■この道は夢に見た道雪もよひ季語/雪もよひ今にも雪が降り出しそうな空を言います。あれ?夢で見たような?なんてことが、時たまある俺…
931句目 文化の日の『ひ』■秘め事をぺらぺら喋る日向ぼこ季語/日向ぼこぽかぽか日差しに、気持ちのが緩み秘密の話をぺらぺら言ってしまう俺。駄目じゃん!次は、…
930句目 晩秋よの『よ』■世が世なら俺は大臣文化の日季語/文化の日一昨日は、文化の日。各地で色んなイベントがあったようですね。知らんけど。次は、文化の日の…
929句目 うそ寒しの『し』■新宿の長き地下道晩秋よ季語/晩秋(ばんしゅう)秋の終わり頃の薄暗い地下道は、何だかもの静かで寂しさがあります。次は、晩秋よの『…
928句目 冬隣の『り』■利口ぶる自分が嫌ひうそ寒し季語/うそ寒し秋の半ばから晩秋の薄ら寒い感じこと。この句は、初めは無季でした。■利口ぶる自分を責めて利口…
927句目 秋日向の『た』■タンメンが凄く食べたき冬隣季語/冬隣流石に、もう11月になって寒くなって来ましたね。ここ数日、タンメンのことばかり考えている俺で…
926句目 夜寒かなの『な』■ナマケモノみたいにあくび秋日向季語/秋日向あのスローモーなナマケモノが、あくびをして居るところを見た事は無いけど、きっとおそら…
「ブログリーダー」を活用して、杉本とらをさんをフォローしませんか?
1320句目……煤籠の「り」■流感の妻と静かなダイニング季語……流感(りゅうかん)流感とは、流行性感冒の略ですね。早い話が、インフルエンザのこと。何年か前の…
1319句目……すすりたるの「る」■ルーぺ手に歳時記ひらく煤籠季語……煤籠(すすごもり)年末の大掃除や煤払いをする時に、子供や老人、病人は邪魔にならない様に…
1318句目……聖夜かなの「な」■縄跳びを潜り鼻水すすりたる季語……縄跳び(なわとび)すみません、鼻水も冬の季語でした。次は、すすりたるの「る」
1317句目……肉饅頭の「う」■初孫とビデオ通話す聖夜かな季語……聖夜(聖夜)クリスマスイブの夜に、出来たら良いな!!ジジ馬鹿俳句でした。次は、聖夜かなの「…
1316句目……クリスマスの「す」■酢醤油と辣油小皿に肉饅頭季語……肉饅頭(にくまんじゆう)血圧が高いので、薬を飲んでいる俺。だけど、これが一番美味い肉まん…
1315句目……蛇口かなの「な」■仲良しのふりする職場クリスマス季語……クリスマス仲良しのふりをしないと、孤立してしまう職場。最低のクリスマスのプレゼント交…
1314句目……冬日和の「り」■理科室の必ず凍る蛇口かな季語……凍る(こおる)窓側の蛇口は、毎年必ず凍って使えません。次は、蛇口かなの「な」
1313句目……赤き錆の「び」■ビー玉に映す紺碧冬日和季語……冬日和(ふゆびより)濃い青空の広がる、冬の晴れた日です。次は、冬日和の「り」
1312句目……読む紳士の「し」■時雨るるやビニール傘の赤き錆季語……時雨(しぐれ)突然の時雨に借りたビニール傘。次は、赤き錆の「び」
1311句目……冬うららの「ら」■欄干の冷たし点字読む紳士季語……冷たし地下道から地上へ上がる階段に、付けられた欄干が、に冷たくなっていて、そこに貼られた点…
1310句目……燃ゆるごみの「み」■三つ編みの女の子スキップ冬うらら季語……冬うらら寒いけど、お日様が明るく照らし晴れやかな冬の日です。女の子は、めのこと読…
1309句目……年用意の「い」■息白し嫌々提ぐる燃ゆるごみ季語……息白し(いきしろし)嫌いやだから、白い息がたくさん出る俺。次は、燃ゆるごみの「み」
1308句目……聖夜の「や」■やれること出来るだけやる年用意季語……年用意結局は、ほとんどせずに新たな年を迎える俺です。次は、年用意の「い」
1307句目……家畜たちの「ち」■地図広げフィンランドを探す聖夜季語……聖夜「せいや」♫もーいくつ寝ると〜クリスマス♫サンタクロースの現住所は、フィンランド…
1306句目……年用意の「い」■イオマンテ野生目覚むる家畜たち季語……イオマンテイオマンテとは、熊祭のことですね。熊を神の使いとするアイヌの人たちが行う祭で…
1305句目……言はなひがの「が」■がま口は開き放しや年用意季語……年用意(としようい)新しい年を迎える為に、御飾りや餅とか、お節料理の具材を買ったり、がま…
1304句目……独り酒の「け」■毛皮着てバスに乗るなと言はなひが季語……毛皮(けがわ)高そうな毛皮のコートを着て、バスに乗るなとは言わないけど、タクシーに乗…
1303句目……冴ゆる月の「き」■絹ごしの湯豆腐もろし独り酒季語……湯豆腐(ゆどうふ)鍋から救うときに、気を付けても少し崩れる絹ごし豆腐。そのもろさが、切な…
1302句目……冬至かなの「な」■馴染客ばかりの酒場冴ゆる月季語……冴ゆる月(さゆるつき)仕事帰り、ちょっと呑みたくなり、目に入ったのは赤ちょうちんの店。中…
1301句目……息白しの「し」■終バスを見送り歩く冬至かな季語……冬至(とうじ)12月21日は、昼がもっとも短い日、冬至です。早く帰って、柚子湯に入り南瓜を…
976句目……冬の月の【き】■北風を理由にしたる遅刻かな季語……北風(きたかぜ)本当は寝坊です。次は、遅刻かなの【な】
975句目……十二月の【つ】■ついて来て優しく包む冬の月季語……冬の月仕事で疲れて帰る夜道を、家に着くまで、包むように優しく照らす冬の月です。次は、冬の月の…
974句目……母と叔母の【ば】■バタバタやドタキャンありし十二月季語……十二月人と急に会うことなって、当日に駄目になったり。落ち着かない12月です。次は、十…
973句目……冬の朝の【さ】■歳末や値切り上手の母と叔母季語……歳末(さいまつ)歳末の安売り商品を更に値切る、母と叔母です。次は、母と叔母の【ば】
972句目……二十六の【く】■薬飲む為に飯食ふ冬の朝季語……冬の朝朝はあまり食欲の無い。特に寒い冬は食べたくないけど、薬を飲む為に、仕方なくパンやおにぎりを…
971句目……私鉄かなの【な】■納豆を掻き混ぜること二十六季語……納豆ネバネバにする為に、納豆を掻き混ぜる回数は、26回以上とされます。納豆の栄養素、ナット…
970句目……冬温しの【し】■終電の煖房強き私鉄かな季語……煖房(だんぼう)最終電車で座って、うとうとしているとふくらはぎ辺りが、アチチアチチなんて、あるあ…
969句目……出来し軒の【き】■刻み葱たつぷりチャーハン冬温し季語……冬温し(ふゆぬくし)卵と刻み葱だけのチャーハンが好きな俺。肉は無くても良い年齢になりま…
968句目……酢だこぞの【ぞ】■雑巾の凍り豆腐の出来し軒季語……凍り豆腐(こおりとうふ)茹でた豆腐を冬の寒気に凍らせて、天日に干して造るのが凍り豆腐。軒下に…
967句目……元乙女の【め】■メキシコのタコス日本の酢だこぞ季語……酢だこは季語じゃありませんが、おせち料理の一つですね。てなわけで、『おせち』は新年の季語…
966句目……年用意の【い】■息白き井戸端会議の元乙女季語……息白き幾つになっても乙女です。わーわー、きゃきと楽しそう!次は、元乙女の【め】
965句目……隙間風の【ぜ】■全集を纏めて捨てる年用意季語……年用意(としようい)新年を迎えるために、掃除したりおせちの材料を買ったり。全く読まないのに、な…
964句目……紛らはすの【す】■住み慣れし我が家なれども隙間風季語……隙間風(すきまかぜ)やっぱり我が家が一番。なんて、隙間風がヒューヒューして寒い家です。…
963句目……頼もしきの【き】■きびきびと動きて寒さ紛らはす季語/寒さ普段は何でもかでも、だらだらのそのそしているけど、あまりに寒いので、無駄にきびきび動い…
962句目……寒夜の【や】■焼鳥を頬張る妻の頼もしき季語……焼鳥(やきとり)一年中、何時でも食べられる焼鳥ですが、元々は冬の猟で捕らえた野鳥を、串に刺して焼…
961句目……咳一つの【つ】■爪を切る音の明白なる寒夜季語……寒夜(かんや)寒さの厳しい夜の爪切。次は、寒夜の【や】
960句目……金太郎の【う】■嘘ばれて嘘を重ねて咳一つ季語……咳(せき)咳は、冬の乾燥や風邪よって、炎症した喉が刺激されて出るわけですが、この句の咳は慌てて…
959句目……冬の月の【き】■着膨れて家から出ない金太郎季語……着膨れ夏は腹掛け一枚の金太郎だけど、冬は苦手だとか。……知らんけど。次は、金太郎の【う】
958句目……浮き立つ妻の【ま】■丸いのに見事にクール冬の月季語……冬の月怖いぼと冷たい冬の満月です。次は、冬の月【き】
957句目……好きじやないの【い】■「いしや〜きいも、ほくほく」浮き立つ妻季語……焼芋(やきいも)だんだんと近くなる売り声に、お迎えに家を出る、うちの妻です…