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  • 春日武彦の猫の本は

    『猫と偶然』(春日武彦、作品社)を読了。直前に読んだ保坂和志の小説でも猫が沢山出ていて、犬派の僕にとっては、おいおい、あいつらが僕を丸め込もうとしているの...

  • 郷愁と恋慕の軌跡の小説

    保坂和志の『鉄の胡蝶は』(講談社、2026年)を読了。これは小説なのだろうかと思いながら、幼き頃からの郷愁と恋慕の軌跡の作品だと分った。本の表紙含めて猫が...

  • 怨恨の昇華としての『霧の旗』と倍賞千恵子

    このあいだ読んだ『松本清張の深層心理』。そのなかで『霧の旗』が最も重要な作品だとしていた。→https://hankichi.exblog.jp/3488...

  • 取り憑かれた男による一冊『『カサブランカ』偶然が生んた名画』

    瀬川裕司による『『カサブランカ』偶然が生んた名画』(平凡社、2024年)の主なところを読了(第一章「『カサブランカ』の成立と反響」と「おわりに──『カサブ...

  • 艶歌がチェロに継がれる

    友人がセザール・フランクに日本的な「艶歌」を覚えた、と言っていた。「感情を爆発させず、内側で揺らし続ける」と表現していた。その曲「メランコリー」を僕も聴き...

  • そこで暮らしてみたかった

    『本郷菊冨士ホテル』(近藤富枝、中公文庫)を読了。その世界に惹き込まれて思わずその界隈に出掛けた友人のことが良く分かった。→https://maru333...

  • 絵本の記憶に陶然となる

    休み中に訪れたのは偶然にも生誕100年記念の二人の絵本作家展覧会だった。「安野光雅展」(PLAY! MUSEUM) →https://play2020....

  • 溌剌のフランク

    セザール・フランクの生誕200年記念として、2022年に出された室内楽全曲アルバムを手に入れた。フランクの母国、ベルギーのレーベルFuga Liberaが...

  • 極みの『松本清張の深層心理』

    『松本清張の深層心理 ~隠された潜在メッセージ~』(藤脇邦夫、幻冬舎、2025年)を読了。清張の膨大な作品群のなかから映画化された何作かを分析したもので、...

  • 『地獄に堕ちるわよ』で味わう戦後の昭和

    https://www.e-kinenkan.com/house/house.htmlえ、その人は怖いし嫌いだから観ないよ!と一旦は言いながら、「そう思う...

  • 正論の『民族でも国家でもなく』

    『民族でも国家でもなく ~北朝鮮・ヘイトスピーチ・映画~』(李鳳宇、四方田犬彦、平凡社、2015年)を読了。二人の対談本だった。李鳳宇は、映画配給会社シネ...

  • 南埼玉の聖地巡礼

    昨日は南埼玉へ街角探検。浦和の埼玉会館は素晴らしかった。映画『砂の器』(野村芳太郎監督、1974年)の後半で「ヌーボー・グループ」の音楽家・和賀英良がピア...

  • (捻くれた)心を浄化させる佳作

    映画『ラプソディ・ラプソディ』(利重剛 監督、2026年)が封切られたので、あまり期待せずに映画館に観に行ったら、それどころではなく涙に溢れ心が浄められ、...

  • 『花嫁はどこへ?』の勧善懲悪

    インド映画はあまり観ない。最近のものを振り返ってみると10年ほど前の『女神は二度微笑む』ぐらいだ。→https://hankichi.exblog.jp/...

  • 奥多摩の低山、侮れず

    昨日は高校時代の部活仲間と奥多摩の低山歩きに臨んだ。武蔵御嶽神社、御嶽山(929m)、そして日の出山(909m)。低山だと聞いていたので高尾山ぐらいかと思...

  • 障害者との共生へ

    俳優ソル・ギョング(설경구)のことは、映画『キング・メーカー 大統領を作った男』(原題:킹메이커、ビョン・ソンヒョン監督、2022年)やドラマ『旋風』(原...

  • 2016年の英国に此れからの日本の方向を学ぶ

    映画『オールド・オーク』(原題:The Old Oak、ケン・ローチ監督、2023年)を観た。→https://oldoak-movie.com/舞台は2...

  • 房総の最南端へ

    昨年の春は房総半島最東端・犬吠埼までドライブしたが、今年は最南端へ。途中、保田漁協が運営する漁師食堂の「ばんや」で舌鼓を打ったあとで一般道を延々と走る。い...

  • 北欧音楽へ誘う『ポポヨラの調べ』

    随分と溌剌とした指揮者だなあと思った。新田ユリのことである。→https://hankichi.exblog.jp/34783006/調べてみたら僕らとほ...

  • 川口の街角探検としての『キューポラのある街』

    そして『キューポラのある街』(浦山桐郎監督、1962年)を観た。荒川の鉄橋を渡るとすぐ埼玉県川口市につながり、500もの鋳物工場、キューポラという特色ある...

  • 清張の対談を読んで

    『清張が聞く!』(松本清張、文藝春秋、2025年)を読了。雑誌『文藝春秋』の1968年1月号〜12月号に毎回異なる人を相手にした対談シリーズだった。東久邇...

  • 『映画に導かれて暮らす韓国』で観たくなる

    『映画に導かれて暮らす韓国』(成川彩、クオン、2024年)を読了。韓国映画や文化にまつわる50のエッセイ集で楽しめた。著者は2008年から10年ほど朝日新...

  • 半信半疑でも観にいくべき『KÖLN 75』

    夜の部に出掛けて観てきたのが『KÖLN 75』(邦題:『1975年のケルン・コンサート』、イド・フルーク監督・脚本、ドイツ/ポーランド/ベルギー、2025...

  • 立原の原点と思念の記録

    『冬の旅』(立原正秋、新潮文庫)は、1966年に『白い罌粟』で直木賞を得た作者の初めての新聞連載小説だったそう(読売新聞、1968年5月〜1969年4月)...

  • シベリウスの「アンダンテ・フェスティーヴォ」

    昨日は新日本交響楽団の演奏会の出掛けた(於:すみだトリフォニーオール)。初めて聴くアマチュアオーケストラだったのだけれど、これがプロ顔負けの素晴らしいもの...

  • 『コーランを知っていますか』を読めども難しく

    『コーランを知っていますか』(阿刀田高、新潮社、2003年)をざっと読んだ。イスラム教についてのエッセイだが、生易しいものではなくまるで歯が立たなかった。...

  • ストーリーと記憶⋯『片岡義男〘本読み〙術・私生活の充実』

    古書店で買い求めた『片岡義男〘本読み〙術・私生活の充実』(片岡義男、晶文社、1987年)を読了。出版社が企画した「日常術」と題して毎日を気持ちよく生きてい...

  • 『世に出ないことば』で触発される

    『世に出ないことば』(荒川洋治、みすず書房、2005年)を読了。いつものことながら、たくさん触発される。今回、初めて知ったのは、荒川さんが文学作品を読むと...

  • 『八雲の妻』で知る実母と実弟

    『八雲の妻 小泉セツの生涯』(長谷川洋二、潮文庫、2025年)を読了。改めて凄い人生を送ったことを知った。また、彼女の家系のことも良く理解出来た。彼女の実...

  • その状態になってしまった

    『世界が完全に思考停止する前に』(森達也、角川書店、2004年)を読了。そして嗚呼、もはや世界は「思考停止」してしまったということを悟った。ちょうとアメリ...

  • 鶴田浩二の遺作

    このあいだ読んだ坪内祐三の『最後の人声天語』のなかには映画・ドラマ評も幾つかあった。例によって作品の観方もめちゃくちゃマニアックで、邦画は任侠作品に深く、...

  • 久々の新潮日本文学アルバムは「立原正秋」

    立原正秋の小説を一度読むと、その夢のような幽玄のような世界のなかから中々戻れなくなる。そしてなにか関連したものを眺めたくなって、買い求めて読了。『新潮日本...

  • 『ガザとは何か』で改めて頷く

    『ガザとは何か』(岡真理、だいわ文庫、2026年)を読了。理解をしていながら、現状をそのまま受容し仕方なくそのまま放置している自分の状況に鋭く突きつけられ...

  • 中村伸郎のエッセイ集

    古書店で見つけた中村伸郎のエッセイ集『永くもがなの酒びたり』(早川書房、1991年)を読了。上善如水のようにさらさらと読みやすい文章で驚いた。長い役者歴の...

  • 最後まで坪ちゃん節の『最後の人声天語』

    『最後の人声天語』(坪内祐三、文春新書、2021年)を読了。著者は2020年1月13日に心不全のため急逝。本書は文藝春秋に連載されていたコラム「人声天語」...

  • 素晴らし過ぎる哉『ハムネット』

    待ちに待った『ハムネット』(原題:Hamnet、監督:クロエ・ジャオ(Chloé Zhao)、イギリス、2025年)が漸く封切りになった。取る物も取り敢え...

  • 立原正秋でノスタルジックな気分に浸かる

    このあいだ乙川優三郎の『立秋』を読んだとき、友人たちから「乙川優三郎の小説と立原正秋の小説は、その人物設定や筋書き、美意識が少し似ているようだ」とか「乙川...

  • 落ちゆく先に一筋でも光明を

    映画『オーロラの涙』(原題:On Falling、監督・脚本:ローラ・カレイラ、イギリス・ポルトガル、2024年)を観た。スペインのサン・セバスティアン国...

  • 目から鱗の『プーチンの歴史認識』

    『プーチンの歴史認識』(上月豊久、新潮選書、2026年)を読了。目から鱗が落ちるような新鮮で明快な知見を得た。著者は計17年のモスクワ勤務(うち8年間は駐...

  • 解説としてはよいけれど薄味だった

    新聞に「この本は読まなきゃダメだ!」という宣伝とともに載っていて、思わず買い求めて読了。『新書 世界現代史 なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか』(川北省...

  • 『セツと八雲』で走馬灯

    『セツと八雲』(小泉凡、聞き手:木本健二、朝日新書、2025年)を読了。『ばけばけ』のシーンが走馬灯のように瞼の裏に蘇る読み物だった。知らなかった話、知っ...

  • あれはエヴァンジェリストによるものだと漸く理解する

    『福音派 ──終末論に引き裂かれるアメリカ社会──』(加藤喜之、中公新書、2025年)を読了。あの国が引き起こす一連の事柄はエヴァンジェリストによるものだ...

  • それ、最優秀主演男優賞でしょ

    昨年劇場公開された映画『爆弾』(永井聡監督、呉勝浩原作、2025年)がもうNetflixで観られるよと友人から教わって、恐る恐る観た。→https://w...

  • 現代の怪談としての『改元』

    今春『叫び』で芥川賞を受賞した畠山丑雄の以前の二作品を収めた『改元』(石原書房、2024年)を読んだ。「群像」2023年3月号に掲載された表題作のほかに、...

  • 『立秋』・・・相互を尊重した大人の恋

    乙川優三郎の『立秋』(小学館、2024年)を読了。主人公の男は親の残した不動産資産で生計を続けている。そしてその傍らで小説を書き一定の評価を得ている作家で...

  • 『片思い』は両想い

    NHKのドラマ『片思い』を観終えた。→https://www.nhk.jp/g/ts/RNN2GM8P3G/#cast「長年片想いだった“あの人”が、突然...

  • 平穏に花見ができるだろうか

    今年は28日(土)に東京の桜が満開宣言された。満開だから100%かと思ったら、8割が開花することが満開の定義だという。初めて知った。そして昨日は千鳥ヶ淵か...

  • ヘルン先生の論評・エッセイは冷静だ

    ドラマ『ばけばけ』のなかでヘルンが『怪談』を書いて送るとイライザは「なんでこんな子供じみたものを!」と苛々して憤った。では彼女はどのような作品を期待してい...

  • 『怪談』は聞くほうが怖い

    NHKのドラマ『ばけばけ』が終わって、“ばけロス”状態になってしまった。ドラマのあんなシーンこんなシーンを思い出してしまって、ドキドキしたりしている。とは...

  • 若尾文子は都営バス121系統に乗った

    このあいだ観た映画『女は二度生まれる』(川島雄三監督、1961年、大映)のなかで、バスに乗っていた若尾文子は靖国神社東門前のバス停(九段坂上)で降りた。そ...

  • そんなカフェーを贔屓にしたい・・・『カフェーの帰り道』

    今年の直木賞受賞作をブログ友が読まれていて、気になって買い求めて読了。『カフェーの帰り道』(島津輝、東京創元社、2025年)。5つの連作短篇集だった。帯に...

  • 『女は二度生まれる』は見知った界隈だった

    録画しておいた映画『女は二度生まれる』(川島雄三監督、1961年、大映)を観た。BS12での若尾文子主演作・三週連続放映の最後だ。4K修復版で非常に鮮明に...

  • 40年以上ぶりのモームであの時代のことが蘇る

    佐藤正午の『どこ吹く風』(岩波書店、2026年)のなかで、ゆえ有ってサマセット・モームの小説集を取り寄せて読んだことが出てきた。『雨・赤毛(モーム短篇集Ⅰ...

  • 佐藤正午は『どこ吹く風』

    佐藤正午の『どこ吹く風』(岩波書店)を読了。副題は「小説家の四季」で、それは「WEB岩波 たねをまく」での同名コラムから付けられている。このコラムのことは...

  • 春の夜が怖い

    参道を歩くからといって信心深いというわけではない。単に喧騒を避けているだけで、その神殿に足を運ばなくなって久しい。夜にそこを歩くことが多いのだけれど、いつ...

  • 神秘と因果転生に当惑する

    白石一文の作品はこのところ神秘系に入り込んでいたが、『睡蓮』(新潮社)では少し現生に戻って安堵していた。→https://hankichi.exblog....

  • 丸ビルを知る

    このあいだ映画『最高殊勲夫人』を観て、昭和34年ごろの丸の内界隈の活気に驚いた。オフィスの活気、ビルの商店街の賑わい(スタジオ撮影かもしれないが)など、現...

  • 日韓アート80年展を観て

    横浜美術館のリニューアルオープン記念展「いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年」を観た。日韓国交正常化60周年を記念しての開催で、決して物見遊...

  • 『昭和天皇の敗北』に感嘆する

    『昭和天皇の敗北』(小宮京、中央公論新社、2025年)を読了。副題は「日本国憲法第一条をめぐる闘い」。憲法第一条は次のようにある。“〔天皇の地位と主権在民...

  • 『平和と愚かさ』を読み暫し水の上に漂う

    『平和と愚かさ』(東浩紀、ゲンロン、2025年)を漸く読了。易しくはなかった。そしてまた難しすぎるということでもなかった。いまはプールの水の上でぷかぷかと...

  • 金川真弓の達観

    金川真弓のアルバム「Voyage」 を聴いている。このあいだフォーレの室内楽コンサートで彼女の滔々とふくよかな音色に感嘆していたが、友人からバッハも凄かっ...

  • 『愛の光』に惹き込まれゆく

    韓国ドラマ『愛の光』(原題:샤이닝/Shining、JTBC制作、2026年)の放映がNetflixで始まっている。第4話まで進んだところだけれど、とても...

  • 全ての現実は虚構との狭間にある

    Hédiardというブランドの紅茶を頂いた。アールグレイだ。パリジャンになったかの気分を味わう。どんな店なのだろうと調べてみると、むむむ、と暗雲が立ち込め...

  • 国鉄本社で撮られた『最高殊勲夫人』で昭和を楽しむ

    録画してあった増村保造監督による『最高殊勲夫人』(1959年、大映)を観た。→https://www.kadokawa.co.jp/product/vid...

  • 卓球映画が評価されるならば・・・

    卓球映画が第98回アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞など9部門にノミネートされていると聞いて、高校・大学と卓球部で鍛え熱中した日々が懐かしくなり観に...

  • あれから15年

    3.11となった。あれから15年。もうそんなに経ったのか、と驚く。あの日のこと、その夜のこと、そしてそれからの日々のこと。思い出すだけで心重くなる。部屋は...

  • 中年男の哀愁の秀作『ブルームーン』

    素晴らしい作品に出会った。『ブルームーン』(原題:Blue Moon、監督:リチャード・リンクレイター、2026年、アメリカ)。→https://long...

  • その音楽でも流れていれば・・・『アンダーカレント』

    2026年WBCの日本国内における全試合の放映権は約150億円に高騰。地上波テレビ局は断念しNetflixが独占し、ネット配信でしか野球が観られない時代が...

  • 黄昏から夜の闇の浮世絵

    僕は浮世絵のことを知らな過ぎた。お茶漬海苔のオマケのほかは、NHKの大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で良く分かった気になっていた。『トワイライト、...

  • 持田ワールドを知る

    『荷風へ、ようこそ』(持田叙子、慶應義塾大学出版会、2009年)を読了。サントリー学芸賞(社会・風俗部門)を得た作品だった。こういう近代文学研究者、文芸評...

  • 生い立ちが佳作を生み出す・・・『松本清張の昭和』

    友人から松本清張の初めての本格評伝だと渡されたのが『松本清張の昭和』(酒井信、講談社現代新書、2025年)。松本清張の生い立ちから技能を持った社会人として...

  • 愛と嫉妬だけにフォーカスした新しい『嵐が丘』

    NHKの朝の連続テレビ小説『ばけばけ』は本当に素晴らしくて、僕の朝ドラ歴代ベスト1に踊り出してきつつある。3/5(木)[第109回]の放映も素晴らしくて、...

  • たどたどしさが味わいのモンポウ

    フェデリコ・モンポウが自ら弾くピアノ曲全集を手に入れて聴いている。作曲家が必ずしも演奏が上手ではないことを知って驚くが、それは朗読の下手な小説家による自作...

  • 胸のすくような『木挽町のあだ討ち』

    去る週末の夜に観に行ったのが『木挽町のあだ討ち』(源孝志監督、2026年)。→https://kobikicho-movie.jp/物語の導入は次のよう。...

  • 一家の没落を救ったのが太宰の系譜だった

    『津島家の人々』(秋山耿太郎、福島義雄、ちくま学芸文庫、2000年)を読了。もとは1980年9月から1981年4月まで朝日新聞の青森県版に連載され朝日ソノ...

  • マラソンで途中棄権して至福となる

    東京マラソンが開催された昨日、それを脇目に別のマラソンに臨んだ。「フォーレ室内楽全曲マラソンコンサート」と題する音楽会だ(@横浜みなとみらいホール)。→h...

  • 「研修生」との交差を空想した

    ブログ友が紹介していた多和田葉子の『研修生』(中央公論新社)を読了。果敢で何に対しても興味を持ち、怖いもの知らずの女性を描いた半自伝的小説だった。そしてま...

  • モンポウの歌曲が

    モンポウの歌曲の音盤を買い求めて聴き始めている。これが素晴らしい曲ばかりで、おいおい凄いじゃないか、と膝を呟き続ける。古くは第一次世界大戦の頃から近年に至...

  • 『本に狂う』の境地

    『本に狂う』(草森紳一、平山周吉編、ちくま文庫、2026年)を読んだ。草森さんの元連載担当者だった平山周吉が、数あるエッセイから選んだものだそう。僕はこの...

  • 「災」転じて「狂」と為す

    連休中に観ていた映画がもうひとつ。『災』(さい、監督:関友太郎・平瀬謙太朗、2026年)。→https://www.bitters.co.jp/SAIdi...

  • キーンさん、すみませんでした

    連休の終わりの昼前に墨東界隈でぐだぐだとしていたら、友人から、世田谷文学館に来ていて『ドナルド・キーン展』が内容充実でとても素晴らしい、と連絡を貰った。→...

  • ふたたび『モオツァルト』で触発される

    連休の中日にmusic book café 第6回に参加した。→https://mbc006.peatix.com/view今回は初めて読書会の形式で開催...

  • 『よみがえる声』で歴史の真実が蘇る

    週末から上映が始まるというので急いで駆けつけた。『よみがえる声』(監督:朴壽南 / 朴麻衣、日韓合作、2025年)。2025年のキネマ旬報ベストワン(文化...

  • 沁み入る映画『パヴァーヌ』

    映画『パヴァーヌ』(原題:Pavane、イ・ジョンピル監督、2026年、NETFLIX)を観た。→https://en.wikipedia.org/wik...

  • 『私の話』で知る辛さ

    鷺沢萌の『私の話』(河出文庫、2005年)を読了。1992年、1997年、2002年の三つの章に分けられた自伝的小説だった(最初の上梓は2002年11月)...

  • 詩人の書いた小説は

    小説『ここはとても速い川』(井戸川射子、講談社)を読了。表題で第43回(2021年)野間文芸新人賞を得たそうだ。このほかに『膨張』が入っている。著者は詩人...

  • 『モオツァルト』を読んで

    故あって、小林秀雄の『モオツァルト』(新潮文庫)を何十年ぶりかで読んだ。以下、思い込み激しいと思うけれど、感じたことを記す。ウィキペディアによると、小林秀...

  • 銀二郎の失踪ふたたび

    映画『たしかにあった幻』(河瀨直美監督、2026年)を観た。主人公は神戸の臓器移植医療センターで働くフランス人医師・コリー(ヴィッキー・クリープス演じる)...

  • こんなときに沁みる曲は

    パンとサーカスさながらの冬期国際体育大会に日々が飲み込まれて、なるほどこれが政治家たち目指した忘却の世界なのだと遣る瀬ない気持ちが募る。そんななか若しかし...

  • こういうものを小説と云う

    友人から紹介されて、今年の芥川賞の受賞作を読んだ。畠山丑雄の「叫び」。→https://maru33340.exblog.jp/38432157/読み終え...

  • 「君はこの国を好きか」という問いかけ

    20年ほどまえ、韓国ドラマ『悲しき恋歌』(原題:슬픈 연가、2005年、MBC)に嵌って気持ちを同化させていた。そのときと似た気持ちになった。鷺沢萌の『君...

  • 『令和ファシズム論』で徐々に理解する

    『令和ファシズム論 ──極端へと逃走するこの国で』(井出英策、筑摩書房)を、なんとか読了。難しかったけれど、いまのこの国の現状に際して、どう考えればよいの...

  • ブレンデルによるモーツァルトが

    友人がモーツァルトのピアノソナタを聴いていた。ピアノソナタ第11番 イ長調 K331。それは藤田真央が弾く放送番組やグレン・グールドが弾く音盤だったが、僕...

  • 美苗の母による流転の小説

    水村美苗の『無駄にしたくなかった話』に載っていた、彼女の母・水村節子が書いた小説『高台にある家』(中公文庫)を読了。唯一にして最後の著作だという。文庫カバ...

  • 『結局、人生最後に残る趣味は何か』に当惑する

    『結局、人生最後に残る趣味は何か』(林望、草思社)をアッという間に読了。題名に誘われて買い求めてしまったが、気丈夫なエッセイみたいなものだった。次のような...

  • 「どうしても」のリフレインからの出発

    世界スポーツ大会の番組を次々と観ていると、その度に流れるテーマソングで脳が侵蝕されてくる。そしてその歌が次のように聴こえてきてそれを友人に伝えた。どうして...

  • 恋愛小説で心を温かくしたあとに

    雪が止んだ日曜の午後は『ハ長調のキャリア』(原題:Career in C Major、初出:1938年、ジェイムズ・M・ケイン、文遊社、2026年)を読ん...

  • 『今は何時ですか?』と『茶色い戦争ありました』

    “生誕百年記念出版”と銘打たれていて買い求め読了。『今は何時ですか?』(丸谷才一、新潮社)。表題作については、帯に「〈失踪した恋人の鎮魂のために女性作家が...

  • 僕はウルトラQ世代ではなかった

    子供の頃、毎回の放映がとても待ち遠しかったことを思い出して、思わず買い求めて読了。「ウルトラQ」の誕生 増補版』(白石雅彦、双葉社)。しかし通して読んでみ...

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