雑誌『東京人』の今年8月号の特集は「東京23区の「島」散歩」。島しょ部ではなく23区にそんなに島があったっけ、と思って読んでいくとなるほど、と感心する。ま...
吉田修一の『愛に乱暴』が映画化され(監督: 森ガキ侑大)それを観てきた。→https://www.ainiranbou.com/早い時間から上映していると...
中古音盤店のバロック音楽棚を眺めていて、何だろうと手に取ってみると佐藤豊彦という人がヴァイスのリュート曲を演奏したものだった。気になって買い求めて聴いてみ...
去る木~金曜日は、朝の連続テレビ小説『虎に翼』もとうとう終わりか!?と焦った。一つ屋根の下に(事実婚として)住み始めた寅子らと星航一一家なのだけれど、航一...
『文禄・慶長の役』(崔官、講談社選書メチエ)を読了。副題は「文学に刻まれた戦争」。このあいだ観た韓国映画「ノリャン」の戦争についてである。この役は韓国ては...
神保町シアターの「太陽族とギラギラの若者たち ~狂熱の刹那的青春映画史~」という今月の特集が今週で終わる。何も観ずに過ぎるのは残念なので、とにかく一作でも...
友人から『キネマ旬報』今月号は河合優実だぞと教えられた。「河合優実の時代はもう、はじまっていたんだ。」という特集だ。慌てて買い求めて読み進めた。そして樋口...
8月は日本が起こした戦争のことを特に振り返っていた。読みかけてそのままにしていた本も読み終えたり、東アジアの中世からの歴史についてさらに理解を深めたりもし...
朝の連続テレビ小説『虎に翼』で、主人公の寅子が事実婚の夫・星航一が子育てで悩む姿を見て、いきなり腕を回しながらこう言った(8月27日)。「ちちんぷいぷい」...
「クラシック百貨店~フレンチ・クロニクル」という企画ものからもう一枚買っていた。→https://www.universal-music.co.jp/cl...
友人がモニク・アースの弾くラヴェルを、色に譬えると「白」だと言っていた。それも、藤原定家の歌の持つ、白に白を重ねていく冷え冷えとした美しさ。→https:...
今月は半島に旅行したことで触発され、韓国・朝鮮事情についての映画や本に臨む機会も多くなった。そして『ソウルの春』(原題:서울의 봄、キム・ソンス監督、20...
『在日二世から見た日本と韓国』(文一倉、彩流社)を読了。副題は「終戦っ子、解放っ子の足跡」。日韓の両側から実に聡明に整理された日韓関係の分析だった。歴史事...
昨日から大阪。何度来ても地理や風習、言葉には慣れないけれど、ここは父が青年時代に育ったところだからどこか繋がりを感じてはいる。空港に来ると雲がポッカリと浮...
朝の連続テレビ小説『虎に翼』の主人公・佐田寅子(猪爪寅子、星寅子?)のモデルとなった三淵嘉子の本を読んだ。1955年に東京地方裁判所で広島・長崎の被爆者5...
文禄・慶長の役のことは日本史の授業でさらっと習ったぐらいだった。ところが韓国の知人と話をしていると、その戦いで日本軍を撃破し追いやった英雄として必ず李舜臣...
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子、新潮文庫)を初めて読了。高校生相手に五日間にわたっておこなった講義録だということだけれど、本当に詳細でま...
昨晩、こんな夢を見た。余暇を楽しみなさいという指導のもと、人々がジャンルごとに拠点に集まるというもの。どうやら政府の肝いりでの施策のよう。運動系も良いのだ...
戦時中の米国のプロパガンダ映画は徹底的だった。いっぽうで日本でも軍部のみならず教育界、隣組、そしてマスコミも含めて、あらゆる方面でプロパガンダが行われてい...
このあいだ読んだ本に出ていたフランク・キャプラが監督したというプロパガンダ映画を観た。『汝の敵を知れ:日本』(原題:Know Your Enemy: Ja...
「モーリス・ラヴェル ある生涯」(ベンジャミン・イヴリー、アルファベータ刊)を雑に読了。“謎めいた作曲家の知られざる生涯。同性愛という性的特質に着目し、そ...
この日までには読まなくてはと思ってページを繰ってきて読了。『容赦なき戦争 ~“太平洋戦争における人種差別~』(ジョン・W・ダワー[John W. Dowe...
ドビュッシーかラヴェルかと問われればドビュッシーと答えていたのが学生時代の僕。教科書やノートの裏に自分の名前に併記してClaude Achille Deb...
昨日は連休の最後。久々に中華街に行ってみるか、と何の気無しに呟いてしまったら、途端に一同そわそわし始める。何を食べたいかどの店に行きたいかを決めないとね、...
フランス音楽に再び覚醒してしまった盛夏。聴き始めたのはラヴェルではなくベルリオーズの「幻想交響曲」。シャルル・ミュンシュ指揮によるパリ管弦楽団。アンドレ・...
映画『ボレロ』を観た(原題:Bolero、アンヌ・フォンテーヌ監督、2024年)。→https://gaga.ne.jp/bolero/物凄く素晴らしい作...
昨日は実家で父(95歳)の通院などを手伝う。整形外科医院では医師を前にすると父は思っていた以上に訥々と語る。足腰がどういう時に如何に痛むのか。毎日家のなか...
友人もブログ・SNSに書いていたが、僕もオリンピックが少し苦手だ。自分のブログをオリンピックというキーワードで調べてみると50件ぐらいになっている。開催さ...
今朝の新聞で作家の大崎善生の訃報に接した。深い溜息が出た。咽頭がんを患っていたことを知らなかった。享年66歳。僕とそれほど変わらない年齢で去ってしまうなん...
ソウルには数々の王宮が残されている。其々に歴史が刻まれていて、物語の中には必ず今回は計画したうちの一箇所しか行くことが出来ず、後ろ髪を引かれる思いで街をあ...
憧れのペクビン踏切に立つことが出来た。韓国ドラマ『私のおじさん』の大事な舞台だ。→https://maps.app.goo.gl/hwP1cqyNgRMg...
旅行の4日目は大学院時代の友人たちと会った。二人ともソウルの漢江を臨む高層マンションに住んでいるのだけれど、今回は西の江華島まで案内してくれるという。その...
夏休みも3日目を過ぎた。昨日の午前は梨泰院にあるLEEUM美術館を訪れた。韓国古美術の常設展と現代美術の企画展が併設されているが、今週は古美術のほうだけ開...
子どもの頃から、かき氷は家で削り器を使って食べるもので、夏休みとなれば日課となっていた。「Myシロップ」という名だったか、赤や緑、黄や青のそれを掛けるだけ...
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雑誌『東京人』の今年8月号の特集は「東京23区の「島」散歩」。島しょ部ではなく23区にそんなに島があったっけ、と思って読んでいくとなるほど、と感心する。ま...
吉村昭といえば父親の書斎にあった『戦艦武蔵』『零式戦闘機』。だからずっと戦記物の小説家だとばかり思っていた。最近、高校時代の友人からトンネルものも良いと言...
日曜日に訪れた美術展で買い求めた『藤田嗣治 パリを歩く』(清水敏男、東京書籍)を読了。美術評論家が藤田の足跡を追ってパリや周辺の町を追体験していくもので、...
熱帯夜に映画『ハルビン』(ウ・ミンホ監督、2024年、韓国)を観た。昨年の百想芸術大賞の作品賞大賞を得たものだ。→https://harbin-movie...
友人から話を聞いて、ああそうだったと慌てて出かけて来た。『藤田嗣治 絵画と写真』展 @東京ステーションギャラリー。→ https://www.ejrcf....
映画『国宝』(李相日監督、2025年)を漸く観に行った。→https://kokuhou-movie.com/小説を読んだときの記憶と異なるところが幾つも...
『今日もウルトラセブンのことを考えていた』(青山通、アルテスパブリッシング)に目を通した。読了した、と書けないのは、全く歯が立たなかったからで、二合目まで...
今年は成瀬巳喜男の生誕120年ということで雜誌「ユリイカ」の7月号特集となっている。普段の「ユリイカ」の特集ものとは違って一冊の殆どが成瀬巳喜男の論評に費...
映画『秘顔』(原題:히든 페이스、英題:Hidden Face、キム・デウ監督、韓国)を観た。→https://synca.jp/higan/オーケストラ...
『ルポ・韓国戒厳令』(日本経済新聞社 ソウル支局編、日本経済新聞出版)を読了。昨年12月3日の事件の背景とその後についてだ。戒厳令は、次のような時期に早く...
社会、会社、組織、学校、家族、趣味、部活など、様々な組織のなかで生きてきた。ひとは生まれてから死ぬまでずっとそういう組織の一員として、或いはそこに属した意...
僕の父親は鋼板を剪断する大型機械を設計製造する仕事をしていた。晴海で開かれていた国際見本市にも出展していて毎年連れていって貰ったし、ときどき会社にも連れて...
赤瀬川原平の『ゼロ発信』に小松崎茂と会われたことが書かれていた。“あの小松崎茂さんである。軍艦と飛行機を描いたら日本一。ぼくはもういまを去ること小学生のこ...
週中日は、あまり気乗りせぬまま外壕近くに足を向けた。大久保利通が暗殺された(紀尾井坂の変)のもこの近くだったなと再び思いだしながら、或る店に入る。約束まで...
漸くドラマ『財閥家の末息子』を観終えた。凄い作品だった。財閥が財閥として出来上がったあと、二世、三世、また四世と継承されていくことがある。跡取りが優秀であ...
このあいだ読んだ『日吉アカデミア一九七六』(原武史、講談社)が面白かったから、その著者の本業の著作『日本政治思想史』(新潮選書)を読んでみた。そして挫折し...
斎藤宗吉が自分のペンネームを北杜夫とした理由はウィキペディアに次のように書かれている。“杜夫の由来は仙台(杜の都)在住時、心酔するトーマス・マンの『トニオ...
坪内祐三の『文学を探せ』で取り上げられていた赤瀬川原平の『ゼロ発信』(中央公論新社)を読了。味がある一冊だった。2000年1月11日から6月4日まで読売新...
学生時代から喫茶店が苦手だった。第一において飲み物は一気飲みするたちなのであっという間に手持ち無沙汰になる。(すると)第二に他の席の人のことが気になってし...
真夏のような暑さだったけれど、ようやっと三鷹市美術ギャラリーを訪れることが出来た。太宰治展示室「三鷹の此の小さな家」の公開だ。→https://mitak...
オットー・クレンペラー指揮のブルックナー交響曲第9番(第3楽章)を聴いたとき以来久しぶりに心にひどく警鐘を鳴らされた気がした。ほんわかした気持ちで毎日楽し...
古今亭志ん生の『びんぼう自慢』(ちくま文庫)を読了。高校時代のクラスメートの友達だという男が、僕の馴染みにしていた日本橋の小料理屋に通っていたことをSNS...
『日本茶の実践マーケティング』(前田冨佐男、キクロス出版)を読了。このあいだの静岡旅行の際に買い求めた一冊だ。日本茶について僕は殆ど何も知らなかったことに...
静岡の二日目。製茶問屋が営むお茶とお菓子の店「茶町KINZABURO」を訪問した。→https://kinzaburo.com/静岡駅から15分ほど歩いた...
昨日は静岡まで足を伸ばす。県立美術館にはオーギュスト・ロダンのブロンズ彫刻が非常に沢山あって、間近にそれらを眺めているとその量塊に圧倒される。→https...
『なぜBBCだけが伝えられるのか』(小林恭子、光文社新書)を読了。副題は「民意、戦争、王室からジャニーズまで」。帯にはジョージ・オーウェルの言葉が書いてあ...
友人に誘われて現代音楽とテクノ音楽(クラブ音楽)の演奏会を聴いた。フランチェスコ・トリスターノによる「Piano 2.0」と題するプログラムだ。→http...
月曜ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ)の初回を観た。→https://www.fujitv.co.jp/uminohajimari/夜に観終えたあと床に...
坪内祐三が毎日新聞に連載した文章が先月末に久しぶりに上梓された。『日記から 50人、50の「その時」』(本の雑誌社)。2005年4月からの1年間、毎週さま...
ベルリン映画祭で銀熊賞を5度も受賞しているホン・サンス監督の作品を観たのはこれが初めてだった。『Walk Up』(韓国題名:탑、2022年、韓国)。「탑」...
ミン・ジン・リーの小説『パチンコ(Pachinko)』がドラマ化されていることは知っていたがなかなか観ることが出来なかった。ようやくその機会が訪れて一気に...
『国家と音楽家』(中川右介、集英社文庫)を読了。「週刊金曜日」に2011年から二年間に亘って連載されたものに大幅に加筆された力作だった。ナチスに協力したと...
テレビで人間を支援するロボット技術について紹介されていた。凄いなあ、もう既にこんなレベルに至っているのか、と感嘆した。しばらく見ているうちに、これらのロボ...
軽井沢を後にして野沢温泉に泊まった。この週は「たけのこまつり」という催し物が開かれていて賑わいを見せていた。→https://nozawakanko.jp...
随分と前のことになる。入った大学はクラブ活動だけでなく地域名を冠した同窓会が盛んだった。当時住んていた東京の隣町にもそれは有って、だから自動的にそこの地域...
先週末の金曜日は関東もようやく梅雨に入ったが、そんな夕べに演奏会で「春」を聴いていた。シューマンの交響曲第1番だ。トレヴァー・ピノックの指揮するものを初め...
川本三郎の『日本映画を歩く ~ロケ地を訪ねて~』(JTB刊)を読了。雑誌『旅』の1997年5月号~1998年4月号、1998年9月号の「映画の舞台へ」とい...
夜につらつらとBS放送のチャンネルを繰っていたら、WOWOWで韓国のテレビ番組が放映されていた。今年4月に行われたMBNの「トロット・ガールス・ジャパン」...
高橋源一郎の『「不適切」ってなんだっけ』(毎日新聞出版)を読了。「サンデー毎日」の連載をもとにした『これは、アレだな』シリーズの第3弾だ。→https:/...