昨夕は友人の計らいで現代音楽を聴くことが出来た。銀座の森岡書店とギャラリー小柳の共同企画展「One Singlebook」に付随した音楽会、向井山朋子ピア...
このあいだ實吉捷郎のご子息(晴夫)が訳したシューペルトの「白鳥の歌」に感心した。懐かしくなって捷郎さんのことを調べていたら、彼の遺稿集が本になっていること...
『愛と、利と』(사랑의 이해、JTBC、2022年)の視聴はようやく第6話に入った。展開が遅いのは韓国ドラマの常だから少しも慌てないけれど、しかしこの作品...
村上龍の『ユーチューバー』(幻冬舎)を読了。表題の書き下ろし作品を含めた短篇集だった。表題作は、作家か昔話をする構図。都心のホテルのVIPルームで執筆活動...
NHKの連続テレビ小説『らんまん』に魅入っている。→https://www.nhk.jp/p/ranman/ts/G5PRV72JMR/牧野万太郎演じる神...
『街とその不確かな壁』(村上春樹、新潮社)を読了。誰にもでも大切にしてきた夢はある。それはいろいろな形だろう。踏破したかった旅。成功させたかった仕事。成就...
久し振りに聴いてみている。ずいぶん前に買い求め聴いていた音盤だ。こちらも優しく朗らかだ。ブレンデルは寄り添い方が素晴らしい。しかし、こちらのジャケットも蒼...
イアン・ボストリッジが歌うシューベルトの「白鳥の歌」を聴いている。伴奏はあのラルス・フォークト。ジャケット写真からして鬼気迫る理由が分かった。この演奏録音...
Netflixで新しく韓流ドラマを観始めるには勇気がいる。映画と違って16話や32話、長丁場を付き合わなくてはならないからだ。途中まで観て駄作と気づくとそ...
先だって相模原市営のキャンプ場で倒木があり事故になったという報道があった。→https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20...
『街とその不確かな壁』(村上春樹、新潮社)を読み始めた。第一部の半ば過ぎくらいまで読んできているのだけれど、まだまだ依然として「その夢」のなかにいるような...
僕の祖父は専売局の専門技監だった。戦前に台湾に赴任して酒、砂糖、塩などの製造を管轄・指導していたという。だから僕の父親が生まれたのも台北で、そこで中学まで...
『真実の終わり』(ミチコ・カクタニ著、岡崎玲子訳、集英社)を読了。ピューリッツァー賞を受賞したアメリカの文芸評論家によるノンフィクションだ。予感しながら読...
映画『パリタクシー』(原題: Une Belle Course、クリスチャン・カリオン監督、2022年)を観た。→https://movies.shoch...
『半導体戦争』(原題: CHIP WAR, クリス・ケラー、ダイヤモンド社)を読了。副題は「世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防」。初めて知った裏話...
古本屋さんチェーン店の棚に並んでいて買い求めた。『半島へ、ふたたび』(蓮池薫、新潮社)。一昔前に売れていたのを思い出したからなのだけれど、北朝鮮に拉致され...
『ウクライナ戦争』(小泉悠、ちくま新書)を読了。この戦争の背景と実際がよくわかった。ブーチンの異常な信念と思惑も理解した。一方で次のような一節では、おなじ...
仕事帰りに神保町シアターでまたも芦川いづみの作品を観た。今回のプログラムの最終週は『硝子のジョニー 野獣のように見えて』(1962年、日活)が掛かっている...
ラドゥ・ルプーによるベートーヴェンのピアノソナタ 第14番嬰ハ短調作品27-2「月光」が入っている音盤を手に入れて聴いている。これは怖ろしく素晴らしくて、...
絶対音感をおおよそ理解出来たので、続いて五嶋龍の本も読む。これも近所の古本チェーン店でDVD付き美本が220円だったので驚いて買い求めた(割引クーポンがあ...
古本チェーン店でたまたま目に留まって購入。『絶対音感 ABSOLUTE PITCH』(最相葉月、小学館)。第4回(1997年)21世紀国際ノンフィクショ...
昨晩はイベントがあって仲間と痛飲してしまった。宴ではいろいろな人と歓談して楽しかったけれど、随分と話し込んでいたらしく、終わるころになってそれを言われて痛...
二夜連続で上野の同じホールに足を運ぶことになった。今夜はピアノ独奏会。以前、友人から「すごいピアニストが居る」と紹介をされていたその人が来日していたのだ。...
このあいだドラマ『ブラームスは好きですか?』を観終えて、たいそうこの作曲家の音楽を聴きたくなっていた。そんなとき仕事がたまたま早く終わって夜の時間が空いた...
夜に上野を歩いた。桜の木の下の酒宴はあらかた無くなり、ただ静寂だけが訪れていた。この地に足を運んだ学生時代の日々のことを思い出す。記憶の軌跡は、出逢いの奇...
『ラドゥ・ルプーは語らない。』(板垣千佳子編、アルテス・パブリッシング)を読了。副題は「沈黙のピアニストをたどる20の素描」。僕はこのピアニストがインタビ...
黒澤明作品のリメイク『生きる -LIVING』を観た。→https://ikiru-living-movie.jp/ストーリーは似ているけれど、舞台が19...
書店で友人と出会うや否や、「こんな本が出てるぞ」といきなり袖を引かれて棚に導かれた。『「昭和」の子役』(樋口尚文、国書刊行会)。副題は「もうひとつの日本映...
昨晩は花見飲み会。とはいっても桜の木の下ではなく小料理屋で。ふらっと訪れてほしいという思いで付けられたという店名通り、気さくで心地よい空間だった。どの料理...
題名に惹かれて思わず買い求めて『左京・遼太郎・安二郎 見果てぬ日本』(片山杜秀、新潮文庫)を読み始めた。小津の部だけはざっと読んだもののその他は気持ちが受...
少し前、この先ブレークする女優は豊嶋花だ、と友人が言っていた。映画『ちひろさん』のなかで、その豊嶋が焼きそばを食べていていきなり泣き崩れるシーンがあって、...
保阪正康による回想記『Nの廻廊 ある友をめぐるきれぎれの回想』(講談社)を読了。「群像」2020年8月号〜2022年12月号に連載されたものだそうだが、想...
『巨大映画館の記憶』(青木圭一郎、ワイズ出版)にざっと目を通した。ざっと、と書いたのは、あまりの量塊に精読は諦めたからだ。東京にあった客席数1000を超え...
週末に高校の学友たちと久しぶりに会った。クラスが同じであったのに、ほとんど話をしたことも無い人たちも多くて(特に女性)、何を話題にすべきか戸迷う事ばかり。...
・・・『ブラームスは好きですか?』(브람스를 좋아하세요?)第13〜最終話。物語のなかで夫々の登場人物は、自分との対話を深めてゆく。ほしてそれを内に秘めた...
『ブラームスは好きですか?』(브람스를 좋아하세요?)の第9〜12話。後半に入った。登場人物たちが抱えている各々の悩みが次々に明かされてゆく。それぞれ長い...
日本映画界の動きについては、戦後の五社協定くらいしか伝え聞いていなかった。そんなときにこんな本を目の前にして、難しそうかもなあ、詳しく知って意味あるかなぁ...
ヴァイトハースによるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を漸く手に入れて聴いている。友人が「冬の夜空に白く輝く三日月を見ている時のような演奏だった」と評し...
『ブラームスは好きですか?』(브람스를 좋아하세요?)の第5〜8話(NETFLIXでのエピソード9〜16)。ストーリーは敢えて詳しくは書かない。ソンアとジ...
こころ惹かれる佳きドラマ・・・『ブラームスは好きですか?』(브람스를 좋아하세요?)
ドラマ『ブラームスは好きですか?』(原題: 브람스를 좋아하세요?、韓国SBS, 2020年)をNETFLIXで観始めた。→https://www.cul...
このあいだ観た映画『東京の人』で衝撃を受けて、思わず買い求めていた。『芦川いづみ 愁いを含んで、ほのかに甘く』(高橋俊夫・朝倉史明篇、文藝春秋)。彼女がデ...
このあいだ読んだ『笑犬楼 vs. 偽伯爵』(筒井康隆、蓮實重彦、新潮社)で、筒井康隆の映画通ぶりが尋常ではないことを知った。『活劇映画と家族』(講談社現代...
今春のテレビドラマは、昨年のいろいろなドラマと違ってレベルが高い。僕の推しは『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS)、『罠の戦争』(フジテレビ)、『100万回言...
内田樹の『夜明け前(が一番暗い)』(朝日新聞出版)を読了。雑誌「AERA」2018.7.30〜2022.11.21号のコラム「eyes」に連載されたものだ...
遅い時間に映画『東京の人』を観た(西河克己監督、日活)。神保町シアター。昭和31年の作品なのだけれど、未亡人・敬子を演じる月丘夢路の美しさと、そしてその義...
映画『オットーという男』(原題:A Man Called Otto)を観た。→https://www.otto-movie.jp/「幸せなひとりぼっち」と...
友人から紹介されたのは穂村弘の『彗星交叉点』(筑摩書房)。彼は穂村さんに風貌が似ているだけでなく感性も似ているから、もちろん気になって買い求めた。帯に「偶...
このあいだ友人がバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタの弦楽四重奏版を聴いていた。パウル・ヒンデミットも、この曲について一つのヴァイオリンで弾くより弦楽四重奏の...
蒼穹へ叩け太鼓を打ち破れ(コンヴィチュニー/ゲヴァントハウスによるベト4)
第4番なのに既に舞踏の権化だ、狂喜乱舞の祭典だ。そう思った。フランツ・コンヴィチュニー指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によるベートーヴェンの交...
白石一文の最新作『松雪先生は空を飛んだ』を読んでいた。題名通り空を飛ぶ話だ。惹きこまれるのだけれど、問題があった。登場人物が多すぎて覚えきれないのだ。人と...
このところ、アンヌ・ケフェレックによるハイドンを聴いている。これは実に朗らかで楽しくて、諧謔と愉悦と遊びに満ち溢れている。どうしてこんなに優しくてうれしい...
バッハのヴァイオリンとハープシコードのためのソナタは、どうしても後回しにしがちだ。それでも、このあいだグレン・グールドとハイメ・ラレードによる素晴らしい演...
昨日は美術館の歩き巡り。一部電車も使ったけれど、20000歩余りを費やして体力増強を図った。東京ステーションギャラリーの「佐伯祐三展」は素晴らしかった。そ...
こちらの対談は読めるだろうかと恐る恐るページを繰っていったら、ぐいぐいと引き込まれてあっという間に読了してしまった。これもまた素晴らしい対談集・往復書簡集...
これほどまでに不穏な、わさわさした音魂で始まるヨハネは聴いたことがなかった。アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック( エンシェント室内管弦楽団)によ...
街に出ると、いろいろなところで黒々とした行列に出くわす。大抵がラーメン店だ。無言のまま佇んでいるそのあたりの空気は何となく淀んでいて遣る瀬ない。「好きだね...
講演集や対談集というのは読むのはあまり得意ではなかった。そうはいえども、こんな本が出ていれば買わざるを得ない。『歴史をうがつ眼』(松本清張、中央公論新社)...
バッハの管弦楽組曲を聞くたびに、第3番の「ガヴォット」で、頭のなかに別の歌が流れて閉口する。「真っ赤だな〜真っ赤だな〜」そのあとに「ツタ〜の葉っぱが真っ赤...
店頭でふと見つけて期待せずに買い求めたバッハのDVDだった。Brilliant Classicsの‘The Great Composers’シリーズの一枚...
生きることと映画の素晴らしさ・・・『エンパイア・オブ・ライト』
時間が空いたのでウォーキングを兼ねて映画館に向かった。昼飯は有楽町ガード下の立ち食いそば「慶屋」。カレー蕎麦を頼んだら「蕎麦ね?」とおやじさんから念を押さ...
人が本を読んでいると気になってその外装サイズや字体・字面から何であるかをずっと考え続けてしまう、というようなことを三浦しをんが以前エッセイか何かで書いてい...
以前、私家版の子役批評を簡単にまとめたことがある。→https://hankichi.exblog.jp/32397456/それもあってか友人から、これは...
昨日「予科練平和記念館」「予科練記念館」を見学したあと夕方に書店を訪れた。書棚をみたとき、友人が言っていた次のようなことが頭の中に響いた。「「見つける」と...
蓮根を買いに少し遠出した。いつもの農家で所望のもの(有機栽培のやつと蓮の葉茶など)を求めたあと、このあいだ気づいた霞ヶ浦の畔の記念館に向かった。「予科練平...
世のなかは パンとサーカス 変わらない 踊らされるな 我が目を保て
朝の連続テレビ小説では短歌が話題になっている。歌人の誠実な人柄が好ましい。そんなわけで今朝詠む短歌。オリパラは 令和の疑獄 ブレイキン次の開催 不安がよぎ...
またも誘惑に負けてその筋の本(ディストピア・ミステリー)を買ってしまい、後半は挫折してしまった。読んだことにしようと斜め読みで終了。自分の弱さは書評や本の...
ギター曲に嵌ると暫く抜け出られない。シンプルな楽器なのに深い余韻があるからなのだろうか。演奏家も幾つか聴いてきた。福田進一、村治佳織、パク・キュヒ、マリア...
昨日記したアレクシス・ワイセンベルクは1947年にレーヴェントリット国際コンクールで優勝、同年、カーネギーホールでジョージ・セル指揮のニューヨーク・フィル...
ドラマ『天気がよければ会いにゆきます』でのパク・ミニョン彼女のそれまでとは随分と違う。俳優としての新しい境地を作ったといって良く、だからこれは彼女の代表作...
2022年のカンヌ映画祭で監督賞を得たという作品を観た。『分かれる決心』(原題:헤어질 결심、英題:Decision to Leave)。→https:/...
温かな陽射しになってきた。早春の朝に聴くのはベートーヴェンの二重奏曲、それもフルートとファゴットによるものだ(原曲はクラリネットとファゴット)。その曲想は...
永井荷風が戦時中に書いた小説があると知って思わず買い求めて読んだ。もう立派に素晴らしくて、ページを繰るのも常にどきどきする。本当に頽廃的なる恋愛小説だった...
NETFLIXの視聴契約を始めてから半年が経つ。随分と韓国ドラマを見たように思えて、数えてみたら10作品あった。そんなことからこのあたりで、韓国作品マイベ...
金石範の『火山島』をいずれ読みたいと思っていたけれど、なかなか機会が無かった。そんなところで、『鴉の死』を入手した。雑誌「游漁」(木の聲舎)に掲載されてい...
ワイマール共和国の本を持って出かけていたときに立ち寄った中古CDショップで、こんな音盤を見つけてしまった。ここにも「偶然は必然」があって、ちょっと空恐ろし...
映画『ヒトラーのための虐殺会議』をこのあいだ観た。それに対して友人から、“僕が卒論のテーマとして書いた「理想的民主主義体制だと思われていたワイマール共和国...
岸井ゆきの。僕はこの女優が苦手だった。考えていることがわからない謎めいた役柄ばかりが印象に残っているからかもしれない。だからキネマ旬報のベストテン(第96...
主演をしている女優イ・ボヨンは、原田知世にちょっと似ているだけでなく更に美しさに磨きがかかったような風情(こんな貧弱な表現をしたら友人から叱られそうだけれ...
ああ、これは吉田健一が書きたかった小説だと思った。ウイットに富んだ会話に溢れていて、しかしそこで知性をひけらかすことなく、さりげなく語られていく。会話の相...
何の気なしに佐藤俊介らによるバッハのヴァイオリン協奏曲集を買い求めた。少しだけ期待していたのが間違っていた。肝を据えて期待しておくべきものだったと気づいた...
学生時代、そして社会人になりたてのころ、建築家になりたかったという思いが何度も込み上げてきていた。叔父がマンションなどの建築設計士だったこともあって、その...
週末に観た映画『イニシェリン島の精霊』のことを友人とやりとりしていたなか、あっ、と気づいた。友人が昨日ブログで次のように語っていた。“最近「情報」や「検索...
有楽町で観た映画は『イニシェリン島の精霊』(原題:The Banshees of Inisherin)→https://www.searchlightpi...
ぐずついた身体の具合を整えようと、今日は少しだけ散策を企てた。足腰を鍛えることも兼ねてなので、ゆっくりと歩く。英国大使館の裏を歩いてみたら、新しい公園が来...
このあいだ平松洋子の立ち食いそばの本を読んで、そういう店を訪ねたくなった。「進化系立ちそば」と呼ばれるカテゴリーがあるそうで、昨晩はそのうちのひとつに行っ...
今観ているドラマのなかで若いころを振り返るシーンで必ず流れる曲がある。それはギターで奏でられるもので、愛しあう二人の想い出と、そのときの彼らの気持ちに寄り...
年末に買い求めていた音盤を聴き始めている。普段ならば買わない作曲家なのだけれど、ジャズアルバムと銘打ってあるから気になってバスケットに入れた。ショスタコー...
銀座に出掛けたときのルートはほぼ決まっている。最初に前もって映画のチケットを買い求め、有楽町の交通会館(三省堂書店と自治体アンテナショップ)、路地裏うろつ...
星野博美の『戸越銀座でつかまえて』(朝日新聞出版、『週刊朝日』で2008年7月から2009年9月まで連頼されたエッセイをまとめたもの)を読んでいた。なんだ...
このあいだ読んだ『本の雑誌』2023年2月号はどの記事も面白かった。本の話ばかりかと思っていたらコラム「そばですよ」もある。それにも気持ちを寄せられた。平...
このところエレーヌ・グリモーによるバッハのアルバム「Transcribed」を聴いている。彼女が初めてバッハの演奏を収録したものだ。グリモーというとラフマ...
最近欠かさず観ているロケ番組はBSフジの『ビルぶら! レトロ探訪』。→https://www.bsfuji.tv/builbura/これは東京の昭和の高度...
『映画の中の昭和30年代 成瀬巳喜男が描いたあの時代と生活』(片岡義男、草思社)を読んでいる。これは映画評という括りの内容ではなかった。映画の中身の詳細な...
さらに足を運んだのは『ヒトラーのための虐殺会議』(原題:Die Wannseekonferenz、英題:The Conference)。→https://...
2021年のベネチア国際映画祭・金獅子賞受賞作品だと聞いて、思わず観に行ってしまった。『あのこと』(原題:L'Événement、監督:オドレイ・ディワン...
藤田嗣治の作品だけを集めた美術館が軽井沢に出来たと知って、足を運びたいと思いながら冬になってしまった。訪れる代わりに画集を買い求めて楽しんだ。『藤田嗣治 ...
昨晩は友人と遅まきながらの新年会。ちょっと気になっていた小料理店に足を運んだ。九州の食材を中心として、料理人の腕が存分に発揮された品が振る舞われた。お酒に...
友人が感嘆していた『本の雑誌』2023年2月号を買い求めて読んだ。特集「本を買う!」。たぶんこの雑誌を買い求めるのは三回目ぐらいなのだけれど、いつになく面...
またも騙されてしまった。ちょっと気になっていた本『脳の外で考える』(原題:The Extended Mind、アニー・マーフィ・ポール、ダイヤモンド社)を...
向山佳絵子というチェリストのことがずっと気になっていた。仲道郁代とのデュオアルバムが素晴らしかったせいもある。その彼女がバッハの無伴奏チェロ組曲を弾いた音...
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昨夕は友人の計らいで現代音楽を聴くことが出来た。銀座の森岡書店とギャラリー小柳の共同企画展「One Singlebook」に付随した音楽会、向井山朋子ピア...
吉田健一の『本が語ってくれること』(新潮社)を読み始めた。神保町の「春の古本まつり」で買い求めたもの。昭和46年に1年間に亘って雑誌「文藝」に連載された時...
松本清張の『日本の黒い霧 (上)』。下山事件の次は「「もく星」号遭難事件」だった。昭和27年4月9日に羽田発福岡板付行「もく星」号が離陸20分後に消息を絶...
アンナー・ビルスマが無伴奏ヴァイオリンソナタやパルティータ、無伴奏フルートソナタを弾く音盤を見つけて聴いている。チェロ・ピッコロという通常のチェロより一回...
『日本の黒い霧 (上)』(松本清張、文春文庫)を読み始めた。日本の戦後期に起きたさまざまな事件に対しての清張による論考だった。この本の名前は昔から知ってい...
中学校の同窓会に出て旧友と話をしていると、思い出だけても楽しめる。ちょっと話していただけでも忘れていたその先を思い出す。こんな記憶が脳のなかに眠っていたと...
昨日は卒業した中学の同窓会総会に出席した。これまで出たことは一度も無かったのだけれど、そういう会があると知り思わず足を運んでしまったのだ。出てみて分かった...
昨晩は久しぶりに音楽会に出かけた。紀尾井ホール室内管弦楽団の第138回定期演奏会だ。→https://kioihall.jp/20240419k1900....
『齟齬の誘惑』(蓮實重彦、講談社学術文庫)を読んでいる。前半は大学の入学式、卒業式、学位授与式などでの講話だ。それぞれの人生の契機に対して蓮實さんは、温か...
『バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る』(アンナー・ビルスマ、渡邊順生、アルテスパブリッシング)を読了。ビルスマの知己である渡邊氏との対談集だっ...
『「無伴奏チェロ組曲」を求めて』(エリック・シブリン、白水社)を読了。これはこの曲を核に、バッハの生涯と、曲を発見し世に知らしめたカザルスの生涯、そして曲...
アンドレイ・タルコフスキーという監督の名前は知っていたけれど、彼による映画を観たことがなかった。そんななか、柏の映画館で『ノスタルジア』(1983年、イタ...
映画『パスト ライブス』(原題:Past Lives、セリーヌ・ソン監督、2023年、アメリカ・韓国合作)を観た。→https://happinet-ph...
沢木耕太郎の『テロルの決算』(文春文庫)を読了。ものすごい緊迫感のあるノンフィクションだった。昭和35年10月12日のテロルに至るまでの、山口と浅沼のそれ...
NHKスペシャルの余韻がまだ残っている。あとを引くという言葉があるけれど、それは余韻が続くということなのかもしれない。そして今朝は坂本龍一の「12」を聴い...
昨春亡くなった坂本龍一の最後の日々を辿った番組を観た。放送をリアルタイムで観ていたら動揺しすぎて観るのをやめ、改めて録画を観なおした。→https://w...
アンナー・ビルスマのことは気になっていたのに、実は彼による無伴奏チェロ組曲を此れまで聴いたことがなかった。それを聴き始めた。彼はこの曲を3回録音しているそ...
3月の末にNHKスペシャルで「下山事件」が取り上げられていた。未解決事件シリーズ No.10だ。第1部は再現ドラマ仕立て。放送時間にリアルタイムで観たのだ...
桜の名所はどこもかしこも人の山。東京中の人が来ているのではないかと思うほど。千鳥ヶ淵も同様で、歩くだけでも一苦労。お花見に宴会は付き物だけれど、なかなかそ...
『月夜の森の梟』(小池真理子、朝日文庫)を読了。ブログ友の紹介だ。夫の藤田宜永に先立たれた小池真理子が、朝日新聞に連載したものだ。直木賞作家としての書とい...
このあいだ實吉捷郎のご子息(晴夫)が訳したシューペルトの「白鳥の歌」に感心した。懐かしくなって捷郎さんのことを調べていたら、彼の遺稿集が本になっていること...
『愛と、利と』(사랑의 이해、JTBC、2022年)の視聴はようやく第6話に入った。展開が遅いのは韓国ドラマの常だから少しも慌てないけれど、しかしこの作品...
村上龍の『ユーチューバー』(幻冬舎)を読了。表題の書き下ろし作品を含めた短篇集だった。表題作は、作家か昔話をする構図。都心のホテルのVIPルームで執筆活動...
NHKの連続テレビ小説『らんまん』に魅入っている。→https://www.nhk.jp/p/ranman/ts/G5PRV72JMR/牧野万太郎演じる神...
『街とその不確かな壁』(村上春樹、新潮社)を読了。誰にもでも大切にしてきた夢はある。それはいろいろな形だろう。踏破したかった旅。成功させたかった仕事。成就...
久し振りに聴いてみている。ずいぶん前に買い求め聴いていた音盤だ。こちらも優しく朗らかだ。ブレンデルは寄り添い方が素晴らしい。しかし、こちらのジャケットも蒼...
イアン・ボストリッジが歌うシューベルトの「白鳥の歌」を聴いている。伴奏はあのラルス・フォークト。ジャケット写真からして鬼気迫る理由が分かった。この演奏録音...
Netflixで新しく韓流ドラマを観始めるには勇気がいる。映画と違って16話や32話、長丁場を付き合わなくてはならないからだ。途中まで観て駄作と気づくとそ...
先だって相模原市営のキャンプ場で倒木があり事故になったという報道があった。→https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20...
『街とその不確かな壁』(村上春樹、新潮社)を読み始めた。第一部の半ば過ぎくらいまで読んできているのだけれど、まだまだ依然として「その夢」のなかにいるような...
僕の祖父は専売局の専門技監だった。戦前に台湾に赴任して酒、砂糖、塩などの製造を管轄・指導していたという。だから僕の父親が生まれたのも台北で、そこで中学まで...
『真実の終わり』(ミチコ・カクタニ著、岡崎玲子訳、集英社)を読了。ピューリッツァー賞を受賞したアメリカの文芸評論家によるノンフィクションだ。予感しながら読...
映画『パリタクシー』(原題: Une Belle Course、クリスチャン・カリオン監督、2022年)を観た。→https://movies.shoch...
『半導体戦争』(原題: CHIP WAR, クリス・ケラー、ダイヤモンド社)を読了。副題は「世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防」。初めて知った裏話...
古本屋さんチェーン店の棚に並んでいて買い求めた。『半島へ、ふたたび』(蓮池薫、新潮社)。一昔前に売れていたのを思い出したからなのだけれど、北朝鮮に拉致され...
『ウクライナ戦争』(小泉悠、ちくま新書)を読了。この戦争の背景と実際がよくわかった。ブーチンの異常な信念と思惑も理解した。一方で次のような一節では、おなじ...
仕事帰りに神保町シアターでまたも芦川いづみの作品を観た。今回のプログラムの最終週は『硝子のジョニー 野獣のように見えて』(1962年、日活)が掛かっている...
ラドゥ・ルプーによるベートーヴェンのピアノソナタ 第14番嬰ハ短調作品27-2「月光」が入っている音盤を手に入れて聴いている。これは怖ろしく素晴らしくて、...
絶対音感をおおよそ理解出来たので、続いて五嶋龍の本も読む。これも近所の古本チェーン店でDVD付き美本が220円だったので驚いて買い求めた(割引クーポンがあ...