これはもう夏の雲なのではと思った日昨日ちょっとしたミスで落ち込んでいると言う人にどんな言葉も昨日のその人には届く筈もなく今日のその人には気休め未満でしかない遠…
手強い人と対峙する昔の僕なら気に入られようと背伸びして人とは違った視点からものを言って存在感を出そうと分かった風を装ってたそれらはすべて見抜かれていて今思えば…
その人を想い焦がれるときその人が纏っていた空気を記憶の中でさがして袖を通す背中から広がるあたたかさがその身をすっかり覆うまで自分を抱きしめて待つしゃぼん玉が割…
もうすでに暑いらしい妻は今にもエアコンのスイッチを入れたそうな顔をしながら棒付きのアイスを咥えている短距離走に入れ込んでる長男が去年は早々にエアコンをつけて過…
懐かしいな今日の風は汐の香りがする生まれ育った家は海から30mの場所にあって波の音と柱時計の音が大きくて小さい頃はなかなか寝付けなかった永遠に続くような音の中…
南風だった職場で三階の窓を開けると向こうの山を登った風がするりと滑ってやって来た「いい風だな〜」誰に言うでもなくでも独り言よりも大きくだからといって同意を求め…
一日のうちでも午後四時は大好きな時間帯なぜかと言われてもなんとも言いようがないしいて言うなら十個ぐらいは言えそうで五個目以降はもう誰も聞いてはくれていないこと…
男の人ってこういう時どう思ってるのかな?いきなりの恋愛話に僕の凪いだ心にさざ波が起きるもう何十年も前の記憶が波間に現れては消え白濁するこの浮遊感はなんだろう僕…
目を閉じて厚い雲の向こうの西日を感じると瞼の裏に映るのは赤オレンジ黄色ピンクそれらが色んな模様を作っては変化してずっと見ていられる屋上の隅に何かの小さな骨が落…
これを遠慮の塊というのだろうか誰かのお土産のお菓子はあまり美味しくなかったもらって三週間たってやっと個別包装で8個あったのが1個になっていて僕は最初の1個に手…
派遣で三ヶ月ほど働いて一ヶ月ほど何もせず過ごすのをずっと繰り返している人が僕が週に七日働いてると聞いて目を丸くして驚いたみんなそれぞれ事情があるけど心と身体が…
長い雨が上った朝まだ濡れている落ち葉はホウキで掃いてもちっとも動いてくれないしゃがんで指でつまんで一枚ずつ拾う何故か時間がぐにゃりと曲って心が空に吸い上げられ…
上半身ハダカの男が二人いる一人は風呂上りでソファでくつろぐハダカでソファの生地に密着することは禁止だけどそれを管理する妻は入浴中もう一人はランニングしてきて暑…
屋上でずっと風に吹かれていただからといって今日の予定をキャンセルした言い訳にならない行こうかどうしようか迷って自分で決められずポーチュラカが咲いたら行こうと決…
白竜と朱雀か太古の昔から空ではこんな生き物が現れては消え見惚れた人々が物語を紡ぐのはあまりにも自然なことどんなことにも結果を急いでしまう僕に空はまあそう急ぐな…
フローリングの床に寝転がって窓越しに空を見上げる間にあるのはレースのカーテンと風にゆれる木の葉床の堅さが僕の重心を押し下げて真っすぐにしてくれる葉の動きはそれ…
気温22℃で全くの曇り空風はほとんどないこれは絶好の園芸日和生い茂ったシマトネリコの枝を高枝切り鋏で切っていると突然現れたアゲハチョウいつものような楽しげなリ…
ある人が誰にも言わないで下さいよ僕の憶測なんですけどねそう言いながら噂話をみんなに伝えるうちに確証はないですけど絶対にそうだと思うんですと自分で勝手にほぼ本当…
僕は昼寝をしていた雨で夕方の予定が流れていたポツポツと聞き慣れた雨音大学生の長男はリモート授業をパソコンから垂れ流したままギターを弾いているポツリポツリと優し…
陽を浴びながら風にゆれる木の葉もしかしたら今時は止まっているんじゃないかとでもそこにあるアナログ時計の針はずっと動いているもしかしたら今僕だけが止まっているん…
ちょっと待ってというくらいに一週間が過ぎる仕事で週に一度しか会わない人が頁をめくるきっかけに風にゆれるカーテンを見てるともしかしたら時間もこんな風にゆらいでい…
午前0時半お腹空いたと言い放った君はすぐにキッチンに立ったバタンバタンガチャガチャ君は冷やしぶっかけうどんをあっと言う間に作ってそれよりも速く食べ終えたそして…
青くて青くてあおいそらに見とれた五月のよく晴れた日は昔も今もこれからもこんな青だったらいいけどきっとそうだろう年を取ると人生の秋とか人生の夕暮れとかって言う人…
冷蔵庫にはレタスとベビーリーフいつも使うトマトとキュウリを今日は使わないでおこうそして僕はスーパーへ赤いパプリカを買いに行ったこれで彩りがよくなるそろそろカレ…
隠し味は幾つかのスパイスをほんの少しよりもっと少なく誰にも気付かれないように夕方の風は少し冷たく少し強い人が早く家に帰るように大自然の中に仕組まれているのだろ…
挽き肉しかなかったのでキーマカレーにした玉ネギと人参をみじん切りにして炒めニンニクをひとかけ刻み入れ挽き肉を入れて煮込む米を研いで炊飯器にセットサラダ用に玉ネ…
それにしてもこの心地よさはなんだろう春の乾いた風がリビングに入ってはあちこちの軽いものをゆらして出ていく今は心配事もなくて僕の心は軽いんだろうゆらりゆらりとゆ…
朝に今日の晩ごはんは僕がカレーを作るよと考える前に言ってしまった天気がよかったからそれで午前中はどんな手順で作ろうかと思案するもまとまらず午後になって家じゅう…
何故か朝早く目覚めたいつもならごろごろとまどろむうちに二度寝なのに何故かすくっと起き上がったリビングのカーテンを引くと控え目な朝焼けがストレッチとかするうちに…
元気な人と一緒にいると前向きな気分になるけど元気過ぎる人と一緒にいると置いていかれたような気分になってしまう心は落ち着かず考えは浅く時間が空回りさてどうしたも…
雨が降ってたら嫌だなとその人は言った来る時は降ってなかったけど帰りを心配していただけど天気予報を信じて傘は持って来ていただったらいいじゃないですかと言えば角が…
常緑の木でもこの時期は新芽の成長の為に古い葉を落とすことがある木にとっては当然の自然の営みだけど人間の場合は自分を見えてなかったり周りを見えてなかったりで今の…
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これはもう夏の雲なのではと思った日昨日ちょっとしたミスで落ち込んでいると言う人にどんな言葉も昨日のその人には届く筈もなく今日のその人には気休め未満でしかない遠…
挨拶しても無視されるまあいいか煙草の臭いがやってきたまあいいか自分の方が雑なのに細かい事を指摘してきたまあいいか何を話しても自分の話にすり替えられるまあいいか…
いっぱい知ったからいっぱい忘れられるのかいっぱい知ろうとすればいっぱい忘れられるのか忘れたいと思ってることは忘れたいと思えば思うほど忘れるリストの先頭から後ろ…
窓を開ければレースのカーテンがぐぐっと部屋の内側にふくらんでふくらんで耐えきれずしぼんでいって外に出たいけど叶わずそうこうしているうちにまたぐぐっとそんな永遠…
ポーチュラカが咲いた冬を越して春に少し伸びて梅雨になって蕾を付けた今日落ちてしまう一日花だけど次の蕾がすぐ隣で明日を待っている時の過ごし方は違うけど人の世と同じ
辺りはもう明るいほんの30分ほど前はまだ薄暗かったのに太陽の偉大さに改めて気付かされて外に出ると肌寒かった陽を浴びた風は後からやって来るんだ小鳥のさえずりが一…
夕暮れに雑木林に入ってすぐ話し声が聞こえる目を凝らせばオレンジ色の短パンに黒Tシャツで緑色のキャップ口ひげを生やした太ったオジサンが一人で立ち止まってずっと喋…
もうあと数日たてば職場で健康診断がある誰もが考える愚かなことだけど少しでも体重を落とそうと頑張ろうと思って本当に頑張れるのは十人に一人くらいかその一人になろう…
ポーチュラカを植える為のスペースを確保しようと土を掘り起こしているとでっかいミミズが現れた騒がしてゴメンなさい君がここの土をフワフワのフカフカにしてくれてたん…
からりと晴れた日でも雑木林の中は程よい湿気を纏っているいつものコースを歩き進めると前から若い女性もしかしてこの前の魔女かいいや黒いパンツに黒い靴だけど真っ白な…
この時期はもう夕方の庭いじりは危険でほんの30分程の間に20ヶ所も蚊に刺された最初はちょっとくらいならいいよと刺されても無視していたけどとろい奴がいるよと連絡…
ぼっぽつぱぽばぱぱぼっぽばぽばぱら雨合羽に落ちる雨粒は紛れもないアナログの音フードの中で共鳴するのは頭の中の遠い記憶かずっと聴いていられるしずっと聴いていたい…
雨はそんなに嫌いじゃないこれは周りに気を遣って本心を隠した言葉雨も結構好きだなんて言うと醒めた目で0.5秒程見られてすぐに視線を逸らされて嫌な顔をされる若い頃…
雨水を吸い込んだ雑木林は新芽がぐんと伸びて緑が濃く深くなっている時を忘れて佇めば足から根が生えて木になってしまいそう前から来た女性は上下が真っ黒で黒いフェイス…
雨あがりの夕暮れ前小鳥たちは騒ぎいつもはのんびりのダンゴムシも少し早足雨あがりの宴に僕も参加させて貰おうと長雨で溶けそうな花を摘み進めれば遠目に鮮やかさが蘇り…
何故だろうミルクティーは好きじゃないのにふと飲みたくなったその前にミルクティーが好きじゃないのは何故だったか思い出せないままひと口飲むとミルクティーが好きで飲…
戻れるならいつに戻りたい?なんて話に花が咲いてでも仕事が始まり僕の番は回って来ずその日は終わったそしてお風呂の中でゆっくり考えるはからずも人生を振り返ることに…
花の植え替えをしているとフリーペーパーを配布する人が「いつも勉強になるなと思って見させて貰ってるんですよ。園芸の専門家の方ですか?」「いえいえ、趣味でやってる…
だから人は心の凪を求めてトイレやお風呂に籠もるのかそれなら歩き慣れたコースのウォーキングはもっといい意識しなければ手足は勝手に動いて景色だけが過ぎる水面を行く…
やっぱりひとりの時間っていうのは大切なようで・・・・しかもこの時間までという明確な区切りも必要ひとりの時間にゆったりと浸っていたのに思いがけなく人がやって来て…
結局車の買い替えはやめて車検を受けることにしただけど10日ほどの間に夫婦であれこれ話し合って改めてお互いの考えや何に重きを置いて生きているのかがよく分かってよ…
夢を見ながらこれは今後の人生の指針となる夢だから一語一句漏らさず覚えておこうと思っていたそして目覚めるときれいさっぱり忘れていたなんとかして思い出そうと五十音…
雨の日車の中で人を待つスマホがあるからいくらでも待てるでもスマホがなかった時代でもフロントガラスにぶつかって流れ落ちる雨粒の様子はいつまででも見ていられた今な…
車検のタイミングで買い替えの案が出たディーラーを三軒回れば三人の営業と出会うよく喋る人こっちが喋らされる人雜談ばっかりの人人間って面白いだけど三台も買えない誰…
ウォーキングの折り返しに大きな木が群生しているこんにちは挨拶するけど何も言わないでも本当は僕より先に何か言ってるのに僕には聞こえていないのだろうこの世はきっと…
思いがけない休日の朝予定はまだないだらりと伸びた身体は水飴のようだけどそんなに甘くはない学生の頃炉端焼き屋でバイトしていて経営者が醤油ダレを作るのを見せてくれ…
僕は気が動転していたと思うみんなが食べてもちろん僕も食べて残ったわらび餅が三つきな粉を薄く纏って肩を寄せているこういう時は僕が完食するのが通例だけどなんだか気…
時々やってくる浮遊感身体は軽いけど軽過ぎず心はすべすべの縁取りの中を行ったり来たりおかげで心もすべすべのつやつやぎゅっとつかんでもすぐに元に戻りそうだからとい…
僕はその人が苦手だったその人がいきなりやって来て何かの説明を始めたけど全く理解できないその人の言った言葉が頭の中には入らず目の前でフライパンで煽られて跳び跳ね…
今年初めてスイカを食べた年に一度か二度しか食べないのにまだ六月なのにもう食べてしまったスイカはスイカ以上でもスイカ以下でもスイカ以外でもなくスイカだった思った…
風に揺れる枝葉に心奪われるのはとても疲れているからか悟りの境地に近いのかそれほど疲れていないからきっとどっちも違う手を伸ばして触れたい何かがあるとぼんやり分か…
年配女性のコミュニケーション能力の高さには頭が下がったまま上がらない整形外科の待ち合いでそれはすぐに始まるしかも声が大きいから会話の内容は全筒抜けで個人情報は…
念願の朝五時に起きた目覚まし時計に頼ることなくとういうことは起きられたら起きてそうでなかったらまあいいかという淡い念願だった朝焼けに間に合うそう思って屋上に出…
他人のせいで自分の予定が狂ったことを空間をねじ曲げるように自分の思いをねじ曲げて自分のせいにしたり狂った結果が予定より良かったと思うことは出来ると思う空間をね…
雲が繋がっているのか離れているのかまだら模様でどっち付かずそこに飛行機が繋げようと縫っていくもう充分に繋がったタペストリーキャロル・キングの歌を聴きたくなる夕…
夕方六時前でもこんなに明るいのは水平線の向こうまで夏が来ている証拠だ歩幅を少し広くとって足首を使って歩くそう決めていても歩いていると色んな思いが浮んでおろそか…
こんな時代が来るなんてひとつの部屋に家族全員がいてみんな別の方向を向いて手にはスマホかタブレットそれでも誰かの声に反応はして言葉が行ったり来たり昔は視線も姿勢…
天気は下り坂坂はまだまだ続くだろう身体が重く感じる午後ふとやって来た小鳥がひょいひょいと枝を渡っているから僕は窓に駆け寄ったけど思ったよりも身体は鈍くて窓ガラ…
宝石が浮かんだような空はほんの少し立ち止まっただけですぐに消えた目は見開き口は半開きで声は出ない思考もないこの一瞬を永遠と呼ぶのか同じ空には二度と会えない誰も…
西日が届いた松林に海からの生暖かく湿った風松葉と海風は互いに何かを手渡して何かを受け取り松林の中は冷めて乾いた風になり松は長い時間をかけて海風の形になる会社と…