「こんな番組を観るようになったら私もオバハンやな」昭和の懐かしい歌番組を観て妻がつぶやくちゃんと聞き取れなくて聞き直したから二度も言わせて悪かったでもこの番組…
僕の手のひらに指先がほんの少し触れた一瞬で響いた刺激はなんの魔法だろうくるりと回った君の後ろ姿をずっと目でなぞって追いかけてしまう触れた指が人差し指だったらそ…
1円玉を拾った人が笑いながらいらないと言うので貰うことにした1円を笑うと1円で泣くよと心の中で思いながら1円玉を小銭入れに入れたその日の帰り道急に降り出した雨…
この頃はよく白湯を飲むけどマグカップでちびちび飲むうちにすぐに冷めてしまう真空断熱タンブラーを買おうかと迷って迷ってもう一週間いい方法を思いついた!!!①常温…
「今日の晩ごはんはお父さんがバターチキンカレーを作るよ」部活を終えてきた長男に言うと「お父さんが作ってくれるの? すっごい楽しみだな」僕も作るのは初めてなので…
ふと耳にした歌に目頭が熱くなる懐かしさはそれ以外の何かも一緒に連れて来る思い出そうとしても思い出せないものや思い出したくないものを薄く広げてぐるぐる巻いて輪切…
ぽつりぽつりの雨だった急いで歩くことはないなのにかなり早く着いてしまった君は大きな紙袋を持って驚いた顔で僕を見たきっと自分の方が早く着くと思っていたのだろうす…
久しぶりに机に向かって鉛筆を持つそういえば中学生の頃同級生の女の子に「なんかおかしい」と笑われた僕は左手に消しゴムを持って右手に鉛筆を持って書いていた普通は消…
ちょっとした修理を任されていた直すというよりは工夫して改善が目的だったひとりで考えるとどうしても思考が直線になってほんの少しのズレが先々でとんでもない場所まで…
午後四時過ぎどれもが3mはあったと思う川沿いの公園を縁取るように植えられていた数十本の木々が50cmほどを残して残らず切られていた「ああっ」っと僕は声を震わせ…
いつもいる人がいないと心が落ち着かないのはいつも弧を描いた掌の上に乗せてもらっているからだろうこんな時でないと気付けなかったのは余りに居心地が良すぎて掌の上だ…
ちょっと手が滑って電動バリカンを持つ手が滑って左のモミアゲが消えた妻に見せるととても冷たい目で睨まれたこんな時は嘲笑の方が救われるのに誰かと会う時には左側を向…
二十歳の誕生日は彼女と過ごすからと数日前に我が家でケーキを食べた僕らはそれでいい数日の誤差は気にしない僕だってきっと彼女を選ぶしハッピバースデーを唄った思った…
腰痛が治って普通にソックスが履ける喜びを噛みしめる思うままに体を動かせることに感謝僕は何に感謝しているのだろう僕の体に?心配して気遣ってくれた人に? 温まっ…
雪が降ってるよと君が教えてくれた窓の外をどんなに目を凝らしても僕には見えないほら降ってるよ見えない?道が濡れないほどの雪だったらしくついに僕は雪に会えなかった…
今日は鍋だから早く帰るそういって僕は立ち上がり上着を羽織ったいつもの店で僕はいつものようにルイボスティーでいつものように友は焼酎のお湯割りそして店主はビールを…
出て行く時もドアはそうっと閉められた君はきっと僕が寝たふりしてるのを知ってるはずだそしてこんな場面では僕が寝たふりしてることに気付かないふりをする長い付き合い…
どのくらい時間が経っただろう僕は寝たふりをすると決めていた予想通りにドアが意外にもそうっと開いたでも掃除機の音はいきなり大きくなって僕のテリトリーに入って来る…
僕は二階の寝室で横になっていた遠くでヘリコプターの音がするその音は少しずつ近付いて階段を上って廊下を通り迫って来るそのヘリコプターは妻が操作する掃除機だった時…
「お父さん、お勧めの映画教えて」ネット配信の映画にはまっている君は週に五本は映画を観ている「お父さんが今まで観た本数に一年で追い付くんじゃないかな」いやいやそ…
「ほら、この革ジャンに親父のシャツ合ってるやん」買ったばかりの古着の中に僕のお気に入りのシャツを着て君はご満悦だった「おい、そのシャツは着るなよ」「でもこの古…
突然の移動でバイトリーダーが他店に行った様々な思惑が重なっての結果に喜ぶ人の方が多い僕はといえばその存在のプラス面とマイナス面が同じ位で感情はゼロ地点そして今…
それは謙虚になる為の修行なんだと思うよだからあなたはここにいるんだその時が来たら出会いたいと思ってる人が現れるからいつ現れてもいいように準備しておかないとヒン…
前の日に食べ過ぎたから昼ごはんはミカン1個にしたと言うと「それはダメやん」と家族全員に総ツッコミされたミカン食べる前に白湯を飲んでミカン食べた後に白湯を飲んだ…
誰かに馬鹿みたいと言われ続けても自分では馬鹿だと思わなかった馬鹿だったとやっと気付いたコダワッていないつもりでも周りから見たらコダワッているように見えていたの…
君は成人式に僕が40年前に着ていたスーツと僕が40年前に締めていたネクタイと僕が20年前に履いていた靴と僕が15年前に着ていたシャツで行くらしいなんでもそのク…
私の周りは自分さえ良かったらいいという身勝手な人ばっかりなのそれって・・・・いやこれは言えないな何よ言ってよ気になるじゃないそれって君がそういう人だから同類が…
ちょっと面倒なことでも明日の予定があるっていうのはいいだらりと過ぎてしまいそうな毎日に打ち込まれた杭はリズムとアクセントをくれる直前になって嫌になって止めても…
夢を見ていた僕は実家の裏の犬走りを自転車で通っていた狭いので両足をつきながらよたよたと通っていたすると実家の家の窓が開いて妻が顔を出した妻と出会った時にはもう…
職場の二十歳過ぎの男の子は やたらと高い声でよく笑い言ってることは年相応に幼いその存在の雑な軽さは新鮮で年配の人のウケはいいみんなは若さを貰ってしかも当人はど…
元旦に投稿したつもりでしたが、画像だけになってたようです。再投稿いたします。人生は映画のようだという台詞は映画が発明されてからのものでそれ以前は小説のようだと…
同い年の友達が新聞配達を始めただけど周りの反応は否定的だった深夜二時から六時までの仕事を毎日休みなくするのは年齢的にも無謀だと皆が口を揃えた僕はいいなと思った…
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「こんな番組を観るようになったら私もオバハンやな」昭和の懐かしい歌番組を観て妻がつぶやくちゃんと聞き取れなくて聞き直したから二度も言わせて悪かったでもこの番組…
これはもう夏の雲なのではと思った日昨日ちょっとしたミスで落ち込んでいると言う人にどんな言葉も昨日のその人には届く筈もなく今日のその人には気休め未満でしかない遠…
挨拶しても無視されるまあいいか煙草の臭いがやってきたまあいいか自分の方が雑なのに細かい事を指摘してきたまあいいか何を話しても自分の話にすり替えられるまあいいか…
いっぱい知ったからいっぱい忘れられるのかいっぱい知ろうとすればいっぱい忘れられるのか忘れたいと思ってることは忘れたいと思えば思うほど忘れるリストの先頭から後ろ…
窓を開ければレースのカーテンがぐぐっと部屋の内側にふくらんでふくらんで耐えきれずしぼんでいって外に出たいけど叶わずそうこうしているうちにまたぐぐっとそんな永遠…
ポーチュラカが咲いた冬を越して春に少し伸びて梅雨になって蕾を付けた今日落ちてしまう一日花だけど次の蕾がすぐ隣で明日を待っている時の過ごし方は違うけど人の世と同じ
辺りはもう明るいほんの30分ほど前はまだ薄暗かったのに太陽の偉大さに改めて気付かされて外に出ると肌寒かった陽を浴びた風は後からやって来るんだ小鳥のさえずりが一…
夕暮れに雑木林に入ってすぐ話し声が聞こえる目を凝らせばオレンジ色の短パンに黒Tシャツで緑色のキャップ口ひげを生やした太ったオジサンが一人で立ち止まってずっと喋…
もうあと数日たてば職場で健康診断がある誰もが考える愚かなことだけど少しでも体重を落とそうと頑張ろうと思って本当に頑張れるのは十人に一人くらいかその一人になろう…
ポーチュラカを植える為のスペースを確保しようと土を掘り起こしているとでっかいミミズが現れた騒がしてゴメンなさい君がここの土をフワフワのフカフカにしてくれてたん…
からりと晴れた日でも雑木林の中は程よい湿気を纏っているいつものコースを歩き進めると前から若い女性もしかしてこの前の魔女かいいや黒いパンツに黒い靴だけど真っ白な…
この時期はもう夕方の庭いじりは危険でほんの30分程の間に20ヶ所も蚊に刺された最初はちょっとくらいならいいよと刺されても無視していたけどとろい奴がいるよと連絡…
ぼっぽつぱぽばぱぱぼっぽばぽばぱら雨合羽に落ちる雨粒は紛れもないアナログの音フードの中で共鳴するのは頭の中の遠い記憶かずっと聴いていられるしずっと聴いていたい…
雨はそんなに嫌いじゃないこれは周りに気を遣って本心を隠した言葉雨も結構好きだなんて言うと醒めた目で0.5秒程見られてすぐに視線を逸らされて嫌な顔をされる若い頃…
雨水を吸い込んだ雑木林は新芽がぐんと伸びて緑が濃く深くなっている時を忘れて佇めば足から根が生えて木になってしまいそう前から来た女性は上下が真っ黒で黒いフェイス…
雨あがりの夕暮れ前小鳥たちは騒ぎいつもはのんびりのダンゴムシも少し早足雨あがりの宴に僕も参加させて貰おうと長雨で溶けそうな花を摘み進めれば遠目に鮮やかさが蘇り…
何故だろうミルクティーは好きじゃないのにふと飲みたくなったその前にミルクティーが好きじゃないのは何故だったか思い出せないままひと口飲むとミルクティーが好きで飲…
戻れるならいつに戻りたい?なんて話に花が咲いてでも仕事が始まり僕の番は回って来ずその日は終わったそしてお風呂の中でゆっくり考えるはからずも人生を振り返ることに…
花の植え替えをしているとフリーペーパーを配布する人が「いつも勉強になるなと思って見させて貰ってるんですよ。園芸の専門家の方ですか?」「いえいえ、趣味でやってる…
だから人は心の凪を求めてトイレやお風呂に籠もるのかそれなら歩き慣れたコースのウォーキングはもっといい意識しなければ手足は勝手に動いて景色だけが過ぎる水面を行く…
店の駐車場にはロープが張られて定休日の文字も昨日あんなに練った予定がボロボロと崩れ落ちるその後は何をやってもうまくいかない今日はそういう日だったんだと諦めかけ…
結局車の買い替えはやめて車検を受けることにしただけど10日ほどの間に夫婦であれこれ話し合って改めてお互いの考えや何に重きを置いて生きているのかがよく分かってよ…
夢を見ながらこれは今後の人生の指針となる夢だから一語一句漏らさず覚えておこうと思っていたそして目覚めるときれいさっぱり忘れていたなんとかして思い出そうと五十音…
雨の日車の中で人を待つスマホがあるからいくらでも待てるでもスマホがなかった時代でもフロントガラスにぶつかって流れ落ちる雨粒の様子はいつまででも見ていられた今な…
車検のタイミングで買い替えの案が出たディーラーを三軒回れば三人の営業と出会うよく喋る人こっちが喋らされる人雜談ばっかりの人人間って面白いだけど三台も買えない誰…
ウォーキングの折り返しに大きな木が群生しているこんにちは挨拶するけど何も言わないでも本当は僕より先に何か言ってるのに僕には聞こえていないのだろうこの世はきっと…
思いがけない休日の朝予定はまだないだらりと伸びた身体は水飴のようだけどそんなに甘くはない学生の頃炉端焼き屋でバイトしていて経営者が醤油ダレを作るのを見せてくれ…
僕は気が動転していたと思うみんなが食べてもちろん僕も食べて残ったわらび餅が三つきな粉を薄く纏って肩を寄せているこういう時は僕が完食するのが通例だけどなんだか気…
時々やってくる浮遊感身体は軽いけど軽過ぎず心はすべすべの縁取りの中を行ったり来たりおかげで心もすべすべのつやつやぎゅっとつかんでもすぐに元に戻りそうだからとい…
僕はその人が苦手だったその人がいきなりやって来て何かの説明を始めたけど全く理解できないその人の言った言葉が頭の中には入らず目の前でフライパンで煽られて跳び跳ね…
今年初めてスイカを食べた年に一度か二度しか食べないのにまだ六月なのにもう食べてしまったスイカはスイカ以上でもスイカ以下でもスイカ以外でもなくスイカだった思った…
風に揺れる枝葉に心奪われるのはとても疲れているからか悟りの境地に近いのかそれほど疲れていないからきっとどっちも違う手を伸ばして触れたい何かがあるとぼんやり分か…
年配女性のコミュニケーション能力の高さには頭が下がったまま上がらない整形外科の待ち合いでそれはすぐに始まるしかも声が大きいから会話の内容は全筒抜けで個人情報は…
念願の朝五時に起きた目覚まし時計に頼ることなくとういうことは起きられたら起きてそうでなかったらまあいいかという淡い念願だった朝焼けに間に合うそう思って屋上に出…
他人のせいで自分の予定が狂ったことを空間をねじ曲げるように自分の思いをねじ曲げて自分のせいにしたり狂った結果が予定より良かったと思うことは出来ると思う空間をね…
雲が繋がっているのか離れているのかまだら模様でどっち付かずそこに飛行機が繋げようと縫っていくもう充分に繋がったタペストリーキャロル・キングの歌を聴きたくなる夕…
夕方六時前でもこんなに明るいのは水平線の向こうまで夏が来ている証拠だ歩幅を少し広くとって足首を使って歩くそう決めていても歩いていると色んな思いが浮んでおろそか…
こんな時代が来るなんてひとつの部屋に家族全員がいてみんな別の方向を向いて手にはスマホかタブレットそれでも誰かの声に反応はして言葉が行ったり来たり昔は視線も姿勢…
天気は下り坂坂はまだまだ続くだろう身体が重く感じる午後ふとやって来た小鳥がひょいひょいと枝を渡っているから僕は窓に駆け寄ったけど思ったよりも身体は鈍くて窓ガラ…
宝石が浮かんだような空はほんの少し立ち止まっただけですぐに消えた目は見開き口は半開きで声は出ない思考もないこの一瞬を永遠と呼ぶのか同じ空には二度と会えない誰も…