自分は2年前に胃がんが見つかり、手術で処置ができたので、余命宣告を受けませんでしたが、「5年生存率」などの言葉が頭をよぎり、あと何年生きることができるのだろうかと気分が沈むこともありました。「無人島のふたり120日以上生きなくちゃ日記」を半日で一気に読みました。この本は、著者である山本文緒さんの、膵臓がんが見つかり亡くなるまでの約4か月の闘病記でした。手術ができない状況で受けた抗がん剤治療が辛くて、抗がん剤治療をやめ、自宅での緩和ケアを決断。余命半年のところが、抗がん剤治療でもそれが9か月になるだけだったらしい。自分だったら、自分の家族だったら、どう決断するだろうかと考えさせられる。日記は緩和ケアが始まるところからである。日々の体調や、お見舞いに来てくれた人のこと、ご主人のことなどが書かれている。体調の良...「無人島のふたり」は膵臓がんの闘病日記でした