プロフィールPROFILE

伸神 紳さんのプロフィール

住所
上尾市
出身
旭川市

或る時はファンタジー、或る時はSF、又或る時は探偵もの・・・などと色々なジャンルに挑戦して参りたいと思っています。中途参入者では御座いますが、どうか、末永くお付き合いくださいますように、隅から隅まで、ず、ず、ずぃ〜っと、御願い、奉りまする!

ブログタイトル
お話
ブログURL
https://blog.goo.ne.jp/shin-nobukami
ブログ紹介文
日々思いついた「お話」を思いついたままに書く
更新頻度(1年)

234回 / 365日(平均4.5回/週)

ブログ村参加:2007/11/10

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伸神 紳さんの新着記事

1件〜30件

  • ジェシル 危機一発! ㉛

    カルースとペゴのコントのようなやり取りに、すっかり笑わされたジェシルは、張りつめていた気分が和らいだのを感じた。もちろん、料理も美味しかった。カルースに礼を言い、自分のオフィスに戻った。制服の前ジッパーを大きく下ろし、ほうっと深い息を吐き出す。滑らかな肌と下着を見せたまま、ジェシルはソファに転がった。……身を隠す話をしたとき、カルースは場所を聞いてこなかったわね。ジェシルはぼうっと天井を見ながら考えていた。……と言う事は、カルースは犯人じゃないって事かしら?犯人なら、わたしがどこへ行くのか関心があるはずだから。ジェシルが身を隠すと言うのは、あの場の作り話だった。しかし、これで犯人の目星が付けられるのなら実行した方が良い。ジェシルはソファから起き上がり、インターホンを操作した。「何だ?」不機嫌そうなトールメン部長...ジェシル危機一発!㉛

  • ジェシル 危機一発! ㉚

    「ジェシル!おい、ジェシル!」カルースの低い声がする。ジェシルはソファから勢い良く身を起こした。……あいつ、また侵入してきたのね!しかし、カルースはいなかった。声はデスクにあるインターホンから流れていた。「もう昼だぜ!いくら公私混同可でも、ちょっとのんびりしすぎだ」カルースに説教された。ジェシルはぶんむくれる。「ま、いいや。それより昼食でもどうだ?オレがいてやるから外で食わないか?」「……」ジェシルはインターホンを操作する。「カルース……朝早くにトールメン部長に呼び出されちゃったから、眠いのよ……」ジェシルはわざと眠そうな声を出した。付き合うつもりはないと言外に強くにおわせている。しかし、わかっていても挫けるカルースではなかった。「そうかい?じゃ眠気覚ましに辛いもので食べに行こうか。これからそっちに向かうから、...ジェシル危機一発!㉚

  • ジェシル 危機一発! ㉙

    ジェシルはクェーガーとは面識がなかった。自分のオフィスに戻り(扉は外から開かないように手動開閉にしたのをしっかりと確かめた)、ホログラムを立ち上げて、クェーガーの立体像をデスクの上で回転させる。「やっぱり、会ったことはないわねぇ……」クェーガーはパルマ人特有の毛深い顔をしている。会っていれば覚えているはずだ。「ま、パトロールも広いから、わたしの知らない人もいるわよね」ジェシルは言いながらベルザの実を頬張る。朝食べていなかったからか、いつもは甘酸っぱいベルザの実がとても美味しく感じられた。次いで、ジェシルはクェーガーの経歴を調べた。特段目立つものはなかった。「やっぱり、パトロールの資料はこんな所が限界よね……」ジェシルは革張り椅子に背もたれに寄り掛かる。「でも、こう言う人が、思いの外、異様に専門知識が豊富だったり...ジェシル危機一発!㉙

  • ジェシル 危機一発! ㉘

    翌日の早朝、ジェシルはトールメン部長の呼び出しを受け、部長のオフィスに向かった。誰も信用が出来なくなったジェシルは、ドクター・ジェレミウスの作ってくれた、小型だが威力は通常のものより強いメルカトリーム熱線銃(ドクター曰く「ジェシルモデル」だそうだ)を制服の脇ポケットに忍び込ませていた。「ジェシル、聞いたと思うが、モーリーが死んだ」トールメン部長はいつものように挨拶抜きでいきなり用件を切り出した。慣れっこのジェシルだったが、こんなに早いのだから、せめて詫びの一言くらいあっても良いだろうと思い、むっとした。「昨夜、カルースから聞きました」ジェシルはぶっきらぼうに答えた。「部長の編成した調査班が見つけたって聞きました」「そうだ。それにしても、聞いたのなら、確認の連絡くらいはするものではないのかね?」「すみませんでした...ジェシル危機一発!㉘

  • ジェシル 危機一発! ㉗

    事件以降、ジェシルはオフィスで寝泊まりをしていた。オフィスは完全に私室と化していた。ジェシルの屋敷から持ち込まれた小物があちこちに置かれている。自宅では何かあったら近隣がうるさし、ニンジャ野郎に忍び込まれてからは警備が強化されたし、何よりも通勤時間が無いのが、ジェシルには一番うれしい事だった。なので、モーリーに襲われたにもかかわらず、その夜もジェシルはオフィスで寛いでいる。照明を弱くし、最近気に入っている歌手アンデラー・ヴェルスの甘い歌声を低めの音で流しながら、ベッド兼ソファにフリソデを羽織った姿で横になって、ソファの前に置かれたザドクリスタルのテーブルの上の籠からベルザの実をつまんではもぐもぐと食べている。そうしながら、モーリーが自分を襲ってきた理由を考えていた。「とくに恨まれるようなことは無いんだけどなぁ…...ジェシル危機一発!㉗

  • ジェシル 危機一発! ㉖

    ジェシルは、ふと気を変えて、資料室へ向かうエレベーターホールへと足を向けた。こんな気分で自分のオフィスに戻ったら何かを破壊してしまうかもしれない、そんな気がしたからだった。エレベーターに乗って地下十階に向かう。……わたし、資料室の利用記録を更新中って感じかしらね。ジェシルは思って、にやりと笑う。気分が晴れてきたようだ。資料室の扉の前に立つ。認証装置を横目で見ながら扉をノックした。しばらくすると内側から扉が半開きになった。「やっぱりジェシルか……」オムルが不自由な足を引きずりながら、扉の隙間から顔を出す。「いいぜ、入って来な。お前さんなら顔パスだ」「ありがとう」ジェシルは微笑む。「また調べ物をさせてもらうわね」「例の爆弾騒ぎがあってから、使えるブースが三つになっちまった。……ま、それでもブースが埋まることはないけ...ジェシル危機一発!㉖

  • ジェシル 危機一発! ㉕

    「でも、何故、部長までビョンドル統括管理官のオフィスに呼ばれたんですか?」ジェシルはトールメン部長のオフィスで聞いた。ここの方がビョンドル統括管理官のオフィスより断然くつろぐわ。あそこは無駄に広いだけよね。ジェシルは思った。「君が、たまたま拾ったメモを見てビョンドル統括管理官の所へ行ったからだ」トールメン部長は抑揚のない声で答えた。「そうなんですか、それは大変でしたね。でも、メモを落とす方が悪いんです」ジェシルはつらっとした顔で言う。「で、部長は減給ですか?それとも降格ですか?」「どちらでもない」トールメン部長はジェシルの皮肉にも表情を変えない。「それは良かったですね。わたしもあのメモを落としたのは部長だって言ってませんしね」「ジェシル……」トールメン部長はジェシルを見つめる。「わたしは何の処分も無い。しかし、...ジェシル危機一発!㉕

  • ジェシル 危機一発! ㉔

    「ジェシル……」トールメン部長がつぶやいた。ここはビョンドル統括管理官のオフィスだ。ビョンドル統括管理官は自身の椅子に座り、からだを前後に揺らしている。そのために背もたれの軋む音が断続して鳴っている。そして、二人の視線は平然とした顔で突っ立っているジェシルに注がれている。「ジェシル・アン捜査官」ビョンドル統括管理官が苦々しげな表情を浮かべている。「この度の街中での事件、一歩間違えたら一般民に死傷者が出たかもしれない……」「そんな事はありません」ジェシルは言うと、ずんと痛みの走った胸を押さえる。「狙ってきたのはプロですから、わたしだけが標的です」「それは君の思い込みだ。偶然上手く行ったと言うだけの事だろう」「いいえ、考えて行動しました」「だがな、ジェシル……」横に立つトールメン部長が口を挟んできた。ジェシルは面倒...ジェシル危機一発!㉔

  • ジェシル 危機一発! ㉓

    ジェシルはパールマーの店を出ると、通りを歩いた。考えをまとめるためだ。明らかに自分は狙われている。しかし、狙っている相手は分からない。自分に恨みを持つ者の犯行だろうとは思う。しかし、恨みを買い過ぎて相手が特定できない。一番に恨んでいると思われたテトではないかった。占い師(実態は犯行代理請負人だ)のパールマーも絡んではいないようだ。……じゃあ誰なの?ジェシルの足が止まる。本当にパトロール内部に犯人がいるのだろうか。ビョンドル統括管理官の顔が浮かぶ。上層部の誰かさんかしら?ジェシルはまだ会ったことの無い、パトロールの責任者たちのことを考える。まさか、親戚のいる政界絡みとかじゃないわよね?全宇宙に関する様々な部署にいる親戚たちのことを考える。「あ~あ!もう考えるのやめた!」ジェシルは突然大きな声で言った。通りすがりの...ジェシル危機一発!㉓

  • ジェシル 危機一発! ㉒

    ジェシルはパールマーの仕事部屋へ入った。薄暗くて狭い部屋だ。壁全体に棚が設えらえており、相談者に売りつける像が並んでいた。どれも形も大きさも色も違っている。共通しているのは安物と言う点だ。「で?ジェシル、用は何だい?」パールマーは部屋の真ん中にある小卓の一方にでんと構えた偉そうな椅子に座ってふんぞり返る。ジェシルは小卓を挟んで向かい合うように置かれた安物の椅子に座る。軋る音が騒々しい。「相談事でもあるのかい?お前さんがこんな所に来るんてさ」「まあ、無いわけじゃないけど……」「ジェシルなら、無料で協力するぜ」「……いや、結構よ」「そうかい。まさか、わたしを逮捕に来たわけじゃないだろうね?仮に逮捕しても五分もかからずに釈放されると思うけどな」「逮捕じゃないわ」コートの右ポケットの膨らみを上からそっと撫でながらパール...ジェシル危機一発!㉒

  • ジェシル 危機一発! ㉑

    無表情で規則至上主義の警備たちと別れて、ジェシルは自分のオフィスに戻った。「たしかに、パトロール内に妙に通じているヤツがいそうねぇ……」ジェシルはつぶやきながら革張りの椅子を軋らせる。「統括管理官は内部の者って線で追ってくれているから、わたしは外部のヤツで、こんなことしそうなのを追ってみようかな……」ジェシルはデスクに頬杖を突き、デスクのパネルを操作してホログラムを起動させた。いかにも凶悪な風体の者たちが次々と入れ替わって現われる。これらはジェシルが逮捕した者たちの主要な連中だった。未だ服役している者もいるが、大半はもう復帰してる。「大物たちは色んなコネクションがあるからなあ……捕まえてもすぐ釈放だもん……やっぱり消滅させるのが一番よねぇ」ぶつぶつと危険な事を呟きながら、ホログラムを流し見していたが、一体の映像...ジェシル危機一発!㉑

  • ジェシル 危機一発! ⑳

    「ジェシル……言葉を慎むように……」ビョンドル統括管理官がジェシルを睨みつける。普通ならその威圧感に気圧されてしまうだろう。しかし、ジェシルは普通ではなかった。こういう手合いが一番嫌いだった。ジェシルは負けじと睨み返す。しばしの沈黙の後、ビョンドル統括管理官が視線を下げた。「ジェシル、わたし個人としては、その線が無いとは思ってはいない……」ビョンドル統括管理官は弱々しく言った。「しかし、公にして捜査をすることはできない」「どうしてですか?」「メインコンピューターを操作出来る可能性があるのは、わたしよりも上の役職の者たちだ。下手な事は出来ないのだ」「保身、ですか?」ジェシルは軽蔑を込めて言う。「全宇宙を守るパトロールが、そんな事でどうするんですか?」「保身ではない」ビョンドル統括管理官は静かに言う。「慎重に行わな...ジェシル危機一発!⑳

  • ジェシル 危機一発! ⑲

    ビョンドル統括管理官はデスクに付いている赤いパネルを押した。デスク上にホログラムでファイルブックと写真が現われ、ゆっくりと回転した。ジェシルはそれを目で追う。「これ……」「そうだ。これが君の件の調査書と関連資料だ」「後でコピーを頂きますね」「その前に言っておくことがある」ビョンドル統括管理官はホログラム越しに、むっとした顔をするジェシルを見る。「政府関係者は宇宙パトロール内で事件など起こり得ないと言うスタンスだ。なので、これは極秘扱いとなっている」「起こったことは起こったことで、仕方がないじゃありませんか」ジェシルは唇を尖らせる。「それを極秘扱いだなんて……」「絶対に表に出してはいけない、と言う事だ」ビョンドル統括管理官は厳しい視線をジェシルに向ける。「ジェシル、君は結構大立ち回りをするそうだが、そこからこの件...ジェシル危機一発!⑲

  • ジェシル 危機一発! ⑱

    エレベーターが止まり、扉が開いた。ジェシルは降りる。一緒に乗っていたジョグは乗ったままだった。「降りないの?」「ここからは、このフロアの担当が付く」「これも規則?」エレベーターの扉が閉まった。ジェシルはやれやれとばかりに溜め息をつき、頭を左右に振った。「ジェシル・アン捜査官」背後から声を開けられ、ジェシルは振り返った。ジョグよりもさらに厳つい体格の警備員が二人立っていた。「我々に付いて来るように」「これじゃ、連行される犯人じゃない!」警備員の二人は返事をせず、ジェシルを間に挟んで歩き出した。ジェシルのいるフロアとは違い、上品で広々としている。通路も広い。そのくせ誰も歩いていない。幾つかの部屋の前を通り過ぎる。扉には何の表示も無い。誰のオフィスかを把握することはできなかった。それらの部屋の扉の前には、レーザーライ...ジェシル危機一発!⑱

  • ジェシル 危機一発! ⑰

    ビョンドル統括管理官のオフィスは、高層の本部ビルの上層階にある。どうして偉くなると高い所へ行きたくなるのかしら。ジェシルは常に疑問に思っていた。上級幹部たちは宇宙パトロールの威信と権威の保持に尽力しており、基本的には宇宙の治安を守る現場とは全く別な組織と言ってよいだろう。彼らのオフィスのある最上階から下へ五階分には、事前に申請しなければ、たとえ宇宙パトロール各セクションの部長であっても会う事は出来ない。さらに言えば、呼び出されて訪ねることはあっても、自ら訪ねる場所ではない。また、そこまでに行くエレベーターの昇降口や非常階段口には、各部署から選出され特別に訓練された警備員が付いている。上層部の連中は、よほど臆病のダメ野郎か、偉ぶりたい見栄っ張り野郎に違いない。ジェシルはそう思っていた。宇宙パトロールの捜査官が建物...ジェシル危機一発!⑰

  • ジェシル 危機一発! ⑯

    「ジェシル」トールメン部長がいつもの無表情で言う。「話は聞いた。大変だったな」「そうですね」ジェシルも無表情で答える。「これで、パトロール本部内に居ても安全とは言えなくなりました」「まあ、座れ……」部長が来賓用のソファ指した。部長のオフィスでは初めての事だった。ジェシルは驚いた表情に変わる。「どう言う風の吹き回しですか?」ジェシルは座らない。座ると負けのような気がしたからだ。「それよりも、報告書は読んでくれましたか?」「ああ、読んだ」「そうですか」どうせざっと目を通しただけなのよね、ジェシルは思った。「それで、カルースはどこなんですか?直接話を聞こうと思ったのに見つからないんですが」「カルースは、ある事件の調査でベディック星へ出張中だ」「あんな遠い所へ?いつ帰って来るんですか?」「調査が長引くかもしれないので、...ジェシル危機一発!⑯

  • ジェシル 危機一発! ⑮

    数分後、ジェシルは医療部の制服を着た通路にいた。サイズが少し小さかったのか、自分の制服よりもきつめな感じで、からだのラインがきっちりと出てしまっている。すれ違う男性職員がにやにやしながら振り返る。それらの視線に一々殺気立った睨みを返しながら、ジェシルは保安部へと向かう。保安部の扉が開く。職員が一斉に扉の方を見た。不機嫌な表情のジェシルが立っていた。職員の幾人かが一歩退く。A班の連中だ。……今のが昨日わたしのオフィスに来た連中ね。ジェシルは思い、さらに不機嫌な表情になる。「や、やあジェシルじゃないか!」A班の班長のジャコモが白々しい笑みを浮かべて言った。「救出に向かった時はぐったりしていたけど、元気になって何よりだ。医療部の制服も良く似合ってるけど、医療部へ異動にでもなったのかい?」ジェシルはそれに答えず、つかつ...ジェシル危機一発!⑮

  • ジェシル 危機一発! ⑭

    自分のオフィスに保安部がやってきたところで気を失ったジェシルが目を覚ましたのは医療部のベッドの上だった。安物のベッドが三つ並んだ狭くて埃っぽい部屋だ。照明が冗談かと思うほど眩しい。ジェシルは上半身を起こした。まだ頭がはっきりしない。ジェシルは虚ろな目で周りを見ている。ふと寒さを感じた。自身の姿を見ると、フリソデは殆どがはだけている状態だった。下着姿がむき出しになっている。「えっ?何?」ジェシルは慌ててフリソデの前を合わせる。そこへ、医療部のチーフであるアラルがドアを開けて入ってきた。医療部の制服である白いカラム生地の柔らかい質感の制服を着た、恰幅の良いメラン人の女性だった。メラン人特有の七色の髪の毛を肩の所で切り揃えている。「ジェシル、気がついたね。大丈夫かい?」アラルが言う。「気を失ったお前さんをここまで運ぶ...ジェシル危機一発!⑭

  • ジェシル 危機一発! ⑬

    ジェシルのオフィスの扉が音も無く静かに開いた。通路の照明が一瞬差し込むが、すぐに闇になる。ジェシルは椅子に腰かけたまま眠っている。何かが動いている気配はあるが、闇に同化している。ジェシルは全く気付くことなく、規則正しい寝息を立てている。気配は迷うことなくジェシルに近づいて行く。この闇の中でもジェシルが見えているようだった。「……う……うん……」ジェシルは小さく唸りながら組んでいた右脚を下ろした。気配の動きが止まる。ジェシルの様子を見ているようだった。しばらくもぞもぞとしていたジェシルだったが、その動きが止まり、再び規則正しい寝息が聞こえ始めた。気配がそれを待っていたかのように動き出す。気配はジェシルのデスクの前にあった。ゆっくりとデスクの縁を回り、ジェシルに近づく。ジェシルの細い首を狙うかのように両腕を上げる。...ジェシル危機一発!⑬

  • ジェシル 危機一発! ⑫

    ジェシルは自分のオフィスに戻った。扉の自動開閉スイッチをオフにし、外から開けられないようにした。まっすぐにクロークに入ると、着苦しい制服を脱ぎ捨ててフリソデを羽織った。「外も内も油断できないわねぇ……」ジェシルはつぶやくと、クローク脇のベルトを吊り下げるバーに、ベルトと混じってぶら下がっているホルスターからメルカトリーム熱線銃を抜き出して握った。「……それにしても、お腹が空いたわ」考えてみると、今日はベルザの実をちょっとかじった他は何も食べていなかった。本当なら、喫茶店でベルザの実のジュースを飲んでから、行きつけのウェイローのレストランでランチを楽しんで、新しい服を買って、リムゼ通りの洒落た店でちょっと気取ったディナーを取って帰ると言う充実した休日を過ごすはずだったのだ。それがダメになった。この恨みは大きい。と...ジェシル危機一発!⑫

  • ジェシル 危機一発! ⑪

    「ジェシル、君が狙われていると言うのは本当の様だな」ジェシルはトールメン部長のオフィスにいた。ついさっき命を狙われた部下に気遣いの言葉もなく、部長は淡々とした口調で、そう言った。「部長、それじゃまるで信じていなかったんですか!」ジェシルはぶんむくれて言った。……この人、生命体としてどうかしている。ジェシルは部長の無表情な顔を見て思った。「そう言うわけではないのだが……」部長は言葉を濁した。絶対信じていなかったんだ、この腐れ部長!ジェシルは見えない気体毒の詰まった爆弾を部長に投げつけた。「とにかく、宇宙パトロール本部内での犯行となると、ジェシル一人の問題ではなくなったのだ」「ところで、オムルはどうしたんです?」「無傷だ。大事を取って早退をしてもらった」「そうですか……」ジェシルはほっとした。乱暴に扱ったので怪我で...ジェシル危機一発!⑪

  • ジェシル 危機一発! ⑩

    「ジェシル、今日は二度目だな。一日に二度来るなんて、新記録だぜ」資料室の扉を開けながらオムルが言った。ジェシルは着苦しそうな制服姿になっていた。いくら休みだとは言え、フリソデで歩きまわれない。「あら、あなたも冗談めいたことを言うのね」ジェシルは笑う。「トールメン部長のせいでイライラしていたのが吹っ飛んだわ」「そうかい……じゃ、今度は五番ブースだ」「でも、全ブース空いているじゃない?どこを使っても良いと思うんだけど……」「管理者としての唯一のわがままなんだよ、ブース決めってさ」「……なるほど、分かったわ。ここは責任者の言う事に従うわね」ジェシルがオムルを見ると、オムルはすでに自分のデスクに陣取って電子雑誌を見ていた。「ねえ、オムル……」ジェシルの言葉にオムルが無表情の顔をあげる。「わたしの用件、気にならない?」「...ジェシル危機一発!⑩

  • ジェシル 危機一発! ⑧

    「どう言う事なのだ、ジェシル?」「見ての通りです」宇宙パトロール本部のトールメン部長のオフィスで、ジェシルは部長と相対していた。私服のスーツが汚れ、所々破れている。自分の屋敷近所で爆弾による攻撃を受け、何とか逃げ出し、自らパトロールに通報した。パトロールや消防隊が急行し、保護されたのだ。「ほう……」「ほうって……」心配している素振りを全く見せず、逆に迷惑そうな口ぶりの部長に、ジェシルは腹を立てた。「見て分かんないんですか?もしそうなら、単なる無能野郎ですよ!」「ジェシル、君は狙われていると言うのか?」トールメン部長はジェシルの罵り言葉を全く無視して言う。「相手は分かっているのか?」「良くは分かりませんが、狙われていると思います」ジェシルはうんざりしたように言う。「それに、もうへとへとなんです。せっかくの休みが台...ジェシル危機一発!⑧

  • ジェシル 危機一発! ⑧

    ジェシルはクラブを出ると通りを足早に歩いた。クラクションが鳴った。ジェシルは振り返った。「貸切」の表示をしたロボ・タクシーだった。ジェシルは面倒臭そうな表情でロボ・タクシーの所へ向かった。ドアが開いた。「もう良いわ」ジェシルは顔だけを車内に入れて言った。「待っていてくれてたのはありがたいけど、もう用は終わったわ」「じゃあ、パトロール本部へ戻るのかい?」「いいえ、なんだか疲れちゃったから、家へ帰るわ」「そうかい。それなら送って行くぜ。料金は受け取らねえよ」「あら、気前が良いじゃない」ジェシルは笑う。「でも、大丈夫よ、検挙したりしないから」「いや、そうじゃねえんで」ロボ・タクシーは改まったような言い方をする。「姐さんの気風の良さに惚れこんじまいましてね。あのテトを手玉に取るなんて、大したお人だと……」「あなた、テト...ジェシル危機一発!⑧

  • ジェシル 危機一発! ⑦

    「いやあ、これはこれは、宇宙パトロール筆頭捜査官のジェシル・アン様ではありませんか!」支配人室に通されたジェシルは、テトの皮肉に満ちた挨拶を受けた。余り金のかかっていない室内は殺風景で、テトが座っている安物の事務机と、テトの部下が数人座っているソファと吸殻が山盛りになった灰皿の置かれたテーブル、出入りのドアを背にして立っているさらに数名の部下がいるだけだった。テトの部下たちは、突っ立ったままでテトを見ているジェシルを睨み付けている。「それで?今日は何の御用ですかな?まだ我々を潰したりないとでもおっしゃるんですかな?」テトは凶悪な顔に無理矢理笑顔を浮かべていた。額に汗がにじんでいた。「相変わらず、薄気味悪い顔をしているわねぇ……」ジェシルはテトに言う。「あなた、わたしを狙って楽しいの?遅らばせの復讐なんて、あなた...ジェシル危機一発!⑦

  • ジェシル 危機一発! ⑥

    ジェシルは宇宙パトロール本部を出て、ロボ・タクシー乗り場へと向かう。すっと目の前に一台停まった。ジェシルは眉をひそめた。……こいつ、潜りのロボ・タクシーね。ロボ・タクシーはそれぞれが国の決めたタクシー会社に所属している。それらのロボ・タクシーは定期的なメンテナンスを受けており、安全性が高い。また、幼い子供一人で乗っても安心と言う健全さも併せ持っている。しかし、たまにそれらに属さず、個人や不正規のタクシー会社で走らせているものがある。明らかに違法行為なのだが、低料金だったり、いかがわしい場所へ直接乗り付けたりでき、何かと重宝がられている。取り締まっても後を絶たず、ほぼ野放し状態だった。ジェシルの前に来たロボ・タクシーは、派手な塗装と言い、タクシー会社名がどこにも付いていない事と言い、自分は正規のものではないと宣伝...ジェシル危機一発!⑥

  • ジェシル 危機一発! ⑤

    メインコンピューターの基部のある地下十階のごく一部に、十の小さなブースで仕切り、それぞれに最早閲覧しかできない数世代前の旧式のコンピュータが置かれた、各部署でお払い箱になっような机と椅子が設置した部屋がある。それが資料室と呼ばれていた。誰も来たがらないような、薄暗く陰気で薄気味悪い雰囲気を醸し出している。実際、一度も来た事のない者もいる。オムルはこの部屋の管理を任されていた。管理とは言え、人の出入りを見ているだけだった。実際は監視システムが作動しているので、オムルは飾りだった。それでも、オムルを雇っている宇宙パトロールをジェシルは評価していた。この件にトールメン部長が絡んでいないと言うのもジェシルには嬉しい事だった。「ジェシル、七番のブースを使ってくれ」オムルは言った。ジェシルは礼を言おうとオムルに顔を向けたが...ジェシル危機一発!⑤

  • ジェシル 危機一発! ④

    宇宙パトロール本部には地下十階から五階までをぶち抜いた巨大なメインコンピューターが設置してある。全宇宙の様々な情報がここに集結している。取るに足らない軽犯罪から、幾つもの国家を巻き込むような絶対表に出せない重犯罪まで、まさに犯罪の全てがここにある。捜査官たちは、ある程度の資料は各自のオフィスのコンピューターで検索できる。しかし、より高度な極秘的な案件になると、上層部以外の者は、資料室と言う名の地下十階にある、ひんやりとしたこの場所でしか検索も閲覧も出来なかった。それでも、閲覧も検索も制限がある。なので、ほとんどの者はここへ来ることはなかった。自分の捜査に関するものだけを調べられれば良いからだ。しかし、ジェシルはこの差別感がイヤだった。捜査をする現場の事を全く考えていないと感じていたからだ。だからジェシルは他の捜...ジェシル危機一発!④

  • 新 怪談(Shin-Kwaidan) 12

    怖い幽霊1「このところ、毎晩、寝ていたら幽霊が乗っかって来るんだよ」「そりゃ、怖いなあ……」「ただ怖いってだけじゃないんだよ。それが男の幽霊でさ、しかも裸で、艶っぽい視線で僕を見つめるんだよ……」「そりゃ、本当に怖いなあ……」怖い幽霊2「このところ、毎晩、寝ていたら幽霊が乗っかって来るんだよ」「男かい?女かい?どっちにしても怖い話だなあ」「それが動物霊なんだよ。それも、アフリカ象なんだ……」怖い幽霊3「このところ、毎晩、寝ていたら幽霊が乗っかって来るのよ」「あらイヤだ!怖いわねぇ……」「でも、素敵な若い男性だから、つい許しちゃうの……」怖い幽霊4「このところ、毎晩、寝ていたら幽霊が乗っかって来るんだよ」「そりゃ、怖いなあ……」「だから、退魔の法ってのを教わって試したんだ」「どんな法なんだい?」「立ったまま寝るっ...新怪談(Shin-Kwaidan)12

  • ジェシル 危機一発! ③

    「おい、ジェシル!」背後から声をかけられたジェシルだったが、振り向かなかった。低い声でカルースだと分かったからだ。ジェシルはカルースが嫌いだった。相性が合わないのだとジェシルは思っていた。カルースの呼びかけを無視して足早に歩く。「ジェシルってば!」駈け寄ってくる靴音がしている。返事をするまで後をついて来るに違いない、ジェシルはそう思い、諦めて足を止めた。「あら、カルースじゃない!」ジェシルはわざとらしく驚いた顔をして振り返る。「わたしは、ぶっ壊れた換気扇の音かと思ったわ」「なんだ、そりゃ?」カルースは呆れた顔をする。「この美声がぶっ壊れた換気扇って……ジェシル、一度、耳の医者に行くか、サイボーグ化してしまえよ」「ええ、そうね。そうするわ。ご忠告ありがとう。じゃあね!」「おいおい、待てよ」カルースは立ち去りかけた...ジェシル危機一発!③

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