「ラッパと娘」『舞台は廻る』
このところ、朝ドラ「ブギウギ」で趣里が歌った「ラッパと娘」(作詞・作曲:服部良一)が耳について離れない。この曲は笠置シヅ子のデビュー曲で昭和14(1939)年に発表されたもの。調べてみると、もともとの発想は、ハリウッド映画『画家とモデル』(37)で、コメディエンヌでシンガーでもあったマーサ・レイと、サッチモことルイ・アームストロングが掛け合いをする「パブリック・メロディー・ナンバー・ワン」から得たものだったという。「ラッパと娘」は、笠置のまるで黒人シンガーを思わせる歌いっぷりが圧巻で、笠置と掛け合う斉藤広義のトランペットをはじめ、バックの演奏も素晴らしい。とにかくすごい曲だ。何かの映画で使われてはいないかと思って探してみたら、あった。それが、戦後の昭和23年に笠置が出演した『舞台は廻る』(48)で、監督は...「ラッパと娘」『舞台は廻る』
2023/12/09 09:50