『碧巌録』より 第二三則 保福妙峰頂 / 保福長慶遊山(その3)

『碧巌録』より 第二三則 保福妙峰頂 / 保福長慶遊山(その3)

禅が目指すのはもちろん、「妙峯孤頂」の境地であるが、そこはどのような世界なのか。存在は存在として、独露している。相対的な差別相の世界を超越しているのだから、目、耳、鼻、舌、身体の感覚も手掛かりを失い、冷熱、物質といった物理法則も及ばない。しかも、禅はその「妙峯孤頂」にとどまることも忌む。「妙峯孤頂」を常に超えていくことを求める。

2025/02/09 11:18