カナレットとヴェネツィアの輝き
イタリア18世紀の画家・カナレットは精密な都市景観図で有名である。都市が発展するにつれ、西欧の風景画は単に自然を描いた田園風景のみではなく、都市の景観も描き出すようになった。「ヴェドゥータ」と呼ばれるカナレットの景観図は、しかし、必ずしも単に現実を忠実に写生しただけではない。現実にはあり得ない建物を一つの画面に組み合わせたり、名所を一つ所に集めたり、建物ごとに目で見た角度が違っていたりと、現実の写生ではないが人々が見たいと思っている、理想の風景を描き出したと言われている。京都文化博物館がこうした西洋絵画の展覧会を催すのは珍しい。今回はカナレットとヴェドゥータの歴史的展開を、「日本初の大規模展」として開催した。京都文化博物館https://www.bunpaku.or.jp/カナレットとヴェネツィアの輝きh...カナレットとヴェネツィアの輝き
2025/03/07 10:49