ブロッコリー・レボリューション - 岡田利規 (新潮文庫)
昭和文学ばかり読んでるとジジイヘッドになってしまうので、たまには近年の本も読まねばと書店散歩中に手に取った一冊。三島由紀夫賞は、新潮社が取材する芥川賞といった感じの賞で、「文学の前途を拓く新鋭の作品一篇に授与する」そうです。この賞を受賞作、候補作の作家は芥川賞をとっているケースも多くみられます。5篇の短篇からなります。『楽観的な方のケース』近所に出来た美味しいパン屋をめぐる、男女二人の心理変化を描いてます。ですます調で書かれていて、女性の「私」の視点から書かれています。どこでもありそうな日常を描いた小品。『ショッピングモールで過ごせなかった休日』突然の訪問者フジワラくんの押しかけラップ(?)によって休日の朝を乱された「僕」の話。なにげない日常がわずかに乱されたことによる「僕」の心情や、承認要求、自己啓発に...ブロッコリー・レボリューション-岡田利規(新潮文庫)
2025/02/24 06:13