1988年のヨーロッパ鉄道旅行とトーマスクック時刻表──昭和最後の冬を駆けた赤い一冊《AI嬢ミナと語る 017》
いつも本棚に静かに眠っている、一冊の赤い時刻表。それは1988年、ヨーロッパを旅したときに現地ロンドンで買った、トーマスクックの鉄道時刻表です。 時々取り出して、ページをめくるたびに思い出すのは、夜行列車の揺れ、知らない国のホームの風、そして昭和最後の冬の空気。その37年前の古びたヨーロッパの時刻表を手に、ミナと汽車のりの静かな会話が始まります──。
2025/06/12 12:05