chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
おだやか読書日記 https://theblankpage.hatenablog.com

国内海外問わずミステリ小説が好きな管理人の読書日記です。稀にミステリ以外にも、怪奇小説やSF小説、ユーモア小説などを読んだりもします。

Portrait
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2024/01/14

arrow_drop_down
  • 青崎有吾『地雷グリコ』(角川書店)

    収録作品 「地雷グリコ」 「坊主衰弱」 「自由律ジャンケン」 「だるまさんがかぞえた」 「フォールーム・ポーカー」 グリコ、坊主めくり、神経衰弱、ジャンケン、だるまさんがころんだ、ポーカー。誰もが知っている遊びに、独自のルールを加えることでオリジナリティー溢れる頭脳バトルが繰り広げられる連作短編集。 各賞を総なめし直木賞にもノミネートされている話題作とあって読んでみたが、これは相当面白かった。 主人公は女子高校生の射守矢真兎。表題作では文化祭での屋上使用権をめぐり地雷グリコなるゲームに挑む。ジャンケンで勝ったら階段を上るという遊びに、各プレイヤーが指定の段に地雷を仕掛けることができ、この地雷を…

  • エドワード・アンダースン『夜の人々』(新潮文庫)

    ベテランの囚人仲間二人と脱獄した若者ボウイ。彼らは思いつくままに次々と銀行強盗を繰り返しながら逃亡の日々を続けるなか、ボウイは恋人となるキーチーと出会う。 巻き込まれ型ではなく、冒頭から既に堕ち切った完全なる犯罪者が主人公のノワール小説。潔いくらいの悪党の逃亡劇と強盗の繰り返しの中で描かれる破滅的ながら叙情的でもあるアメリカ文学として非常に味わいのある作品だった。故にアクションやサスペンスといったインターテインメント成分はかなり控えめだが、本書にはそのような要素は必要ではなく、発表当時の1930年代における社会批判を描いた犯罪小説、またキーチーと出会ったことで揺れ動くボウイの葛藤を感じさせる青…

  • ラモーナ・エマーソン『鑑識写真係リタとうるさい幽霊』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

    鑑識課写真係の主人公リタが女性が轢死した現場にやってくると、被害者女性の幽霊が「私は何者かに殺された。娘のところへ帰るのを手伝ってくれ、そして犯人を突きとめてくれ。さもなくば生き地獄にしてやる」とリタに付きまとい始める。ほかの人間に伝えてもおかしな奴だと言われるだけなのは目に見えているためリタは独自に捜査を始める。 幽霊が見え、会話もできる女性が主人公のミステリ。先日読んだ『死者は嘘をつかない』も同じく幽霊と意思疎通できる少年が主人公だったが、アプローチはだいぶ異なる。 鑑識課写真係として事件を調べる現在のパートに、幽霊が見えるリタの生い立ちを描いたパートが間に挟まれる構成で、この生い立ちのパ…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、Portraitさんをフォローしませんか?

ハンドル名
Portraitさん
ブログタイトル
おだやか読書日記
フォロー
おだやか読書日記

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用