誰でもよかった誰でもよかったと犯人がいう自分のうっ憤を晴らせるなら自分の欲望が満たせるなら自分が刑務所に入れるなら自分が死刑にされるなら―誰でもよかったきみの命も大事なんだがひとの命も大事なんだとそんなことも分からぬ者が―ダレデモヨカッタなにを傲然(ごうぜん)と言い放っているんだ!◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(誰でもよかった)
誰でもよかった誰でもよかったと犯人がいう自分のうっ憤を晴らせるなら自分の欲望が満たせるなら自分が刑務所に入れるなら自分が死刑にされるなら―誰でもよかったきみの命も大事なんだがひとの命も大事なんだとそんなことも分からぬ者が―ダレデモヨカッタなにを傲然(ごうぜん)と言い放っているんだ!◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(誰でもよかった)
「人」と「方」とひき逃げを目撃したひとが―あの方は向こうへ逃げていったというあの人はではないあいつはでもないあのヤロウはなんてとんでもなさそうそのひとはひかれた子どもに同情しているひいて逃げた者を怒っている同情と怒りを真顔で伝えようとしているだのにあの方はという―あの方は向こうへお逃げになったという口調でなぜかしらん?◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(「人」と「方」と)
でも…弱虫だと認めるでも自分を卑下しない自信家だと認めるでも人を見下さない人嫌いだと認めるでも愛を求めている罪深い者だと認めるでも赦(ゆる)しを知っている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(でも…)
笑い悩みの日にわたしを呼べ、わたしはあなたを助け、あなたはわたしをあがめるであろう。(詩編50)病人だって笑っていい病人だからこそ笑っていい病人を抱えた家族にも笑いがあっていい病人を抱えた家族だからこそ笑いがあっていい◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(笑い)
神が主治医静まって、わたしこそ神であることを知れ。(詩編46)悩みの日にわたしを呼べ、わたしはあなたを助け、あなたはわたしをあがめるであろう。(詩編50)神が主治医である という信頼がある神なら何とかしてくださるという信頼がある医師にも期待しているその技量と経験熱意と体力それらに期待しているだが医師は知るまい検査のたび熱が出るたび細っていく患者の心を患者の顔を見るたび紫色の注射の跡が増えるたび膨らんでいく家族の不安を二十四時間病の芯を捉えてくださっている心の底まで見守ってくださっているそんな神がおられる神が主治医である神が掬(すく)いとりたもう神なら癒やしたもうという信頼がある◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(神が主治医)
おかあちゃんおかあさん!とも呼ばなかったおふくろ!とも呼ばなかったママ!とも呼ばなかったおかあちゃん!と呼んだいつも、いつまでもどくだみの季節は、亡母の季節◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(おかあちゃん)
弱いわたしは弱いと言えるひとでもわたしはもろいとは言わないわたしは弱虫と言えるひとでもわたしはいくじなしとは言わないかな◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(弱い)
ほほえみほほえみって瞳がわらうんだね◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ほほえみ)
洗濯物1ぶら下がってるだけじゃつまらなくてときどき風に揺られたりする2太陽が好きなんだけれど雨の日のお風呂場もわるくない3いい香りってほめられるともっとふんわりしたくなる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(洗濯物)
母1子どものためなら死ねると母から教わった2母への済まない気持ちってときおり噴き出してくるよ3ゴメンネもアリガトウも皆母への言葉が始まりのような◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(母)
笑う1何か月わらうときに声をだしていないかな、そういえば2喜怒哀楽―どれが君のいまの一番?◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(笑う)
いちにちの重たさこのいちにち―昼のくらさ夜のながさ病や悩みに沈んだ者のいちにち閉じこめられたようないちにちだがあなたは落ちまいとするだろう引きずられまいとするだろう心細さで肌がささくれても不安でことばが出口をなくしてもあの方がおられると思う深い傷を負ったあの方がみてくださっているとそれが慰め心のつっかえ棒だ光を宿した重たさあなたのいちにちの重たさ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(いちにちの重たさ)
寝息聞いているとなんだか安心する◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(寝息)
エール―大丈夫だった?熱出なかった?病院の息子へメールを送る―大丈夫!6度台!治療明けの返信が来たそう、よかったなんだか元気が出てきた息子からエールを送られたよう◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(エール)
命1いつもどおり来ない朝があるきのうの夜までいつもどおりだったのに2ずっと続きがあると思っていたが身近なひとの笑顔が一人ふたりと遺されていくと期限つきの命なのだとおもわれてくる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(命)
昼寝の後つい何かしら食べてしまう◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(昼寝の後)
サア朝だ!サア朝だ!今日も生きてるありがとうサア朝だ!空の上まで伸びをするサア朝だ!熱も頭痛も飛んでいけユウウツも自分の一部サア朝だ!サア朝だ!祈りの扉開けに行くサア朝だ!不安のヒゲを剃り落とせサア朝だ!今日の労苦へ歯を磨くリラックス!三回言おうサア朝だ!サア朝だ!人間みんなちょぼちょぼさサア朝だ!今日も記念日いのちの日◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(サア朝だ!)
ゆるすということ善き人の顔して裁く人の罪「主の祈り」というキリスト教の祈りがある。イエス・キリストが「主」で、その主が弟子たちに教えられた祈りである。その祈りの中に、―われらに罪をおかす者をわれらがゆるすごとくわれらの罪をもゆるしたまえという祈りの言葉がある。「われらがゆるす」は、まず「わたし」がゆるす、である。仲間である「あなた」もゆるしなさい、という前に、「わたしがゆるせ」というのだ。ときおりフラッシュバックが襲い、過去のつらい思い出がよみがえることがある。親の仕打ち、友人の変わり身、上司の暴言、同僚の上目線のふるまい、医師の冷たい言葉、警官の横暴な態度、店員のぶしつけな応対など。一言でいえば「ひどい目に遭った」という思い出である。いや、正確にいえば「ひどい目に遭った、と、わたしが思った」、その思い出...祈りうた・いのちうた(ゆるすということ)
医師の順調、患者の順調2―検査しましょう、明日の午後―つづけて治療も行います夕方の呼び出しカンファレンスルームで医師が淡々と説明するどうして熱が下がらないのでしょう?この検査の値は予測の範囲でしょうか?わからない家族分かっている医師そのあいだを不安と心配の河が流れるこれでも順調ですよと 医師は慰めるほんとうに順調ですかと家族の顔はしなびていく◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(医師の順調、患者の順調2)
応えられなかった叫び仲間だけの回覧ノートにー悩んでいる、助けて!という文字が迫った仲間に心をさらけだそうと始めたノートなのにドギマギして応じられなかった 高二の私 情けない、恥ずかしい そう思ったのは卒業して数年経ち街でばったり会ったとき彼は冷ややかな目で私を見た そして無言ですれ違っていったそのときもドギマギしてお詫びもできなかった 二十歳を過ぎた私◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。 祈りうた・いのちうた(応えられなかった叫び)
イッパイがいいなイッパイがいいな わらうのも泣くのも 怒るのだって イッパイがいいな ぜんぶが自分 ぜんぶが命の愉しみ ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(イッパイがいいな)
わたしの心臓がわたしの心臓が弱っても子どものからだは良くならないわたしの心臓がタフでないと子どもの苦しみに押しつぶされてしまうわたしの心臓がなだらかになったら子どもの心に笑みがもどるかもしれぬ朝晩一喜一憂するなと子どもにいう朝昼晩一喜一憂するなとわたしの心臓に言う◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(わたしの心臓が)
わたしの心臓はわたしの心臓は強くないいやわたしの心臓は弱っている術後の子どもの熱が下がらないいや明け方下がって夜中に上がる病院は遠くないいや集中治療室には隔たりがある医師も看護師も休んでいないいやマニュアル越えの技を繰り出しているわたしの心臓は一晩中眠れないいや心配のベルが鳴りつづけているわたしの心臓は強くないいやわたしの心臓は弱っている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(わたしの心臓は)
家族1二十四時間じゃたりないくらい思っている2なんとなく面倒なときもある3ときどき愛情をたしかめたくなる4アルバムから泣き声笑い声がきこえてくる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(家族)
祈りⅡ切羽詰まって叫んだことがありますか足をバタバタさせて駄々をこねたことがありますか神さま!って◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(祈りⅡ)
カーテンの裾風の日は桟(さん)を拭くのでいそがしい◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(カーテンの裾)
死1死んだ人はもう死ぬほどつらいとは言わないだろう2生きててもしょうがない?でも死んでてもしょうがないという開き直りもあるよ3この世へ遺していく?それともこの世で棄てていく?◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(死)
能登のひと―能登のために何ができる?そう自分に問うた―これからを発信するしかないじゃないそう自分に答えた能登で生きてきたひとそして能登で家族を亡くしたひと地震から一年あまり経ち拳のいちばん底に哀しみをしまったひと◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(能登のひと)
夫婦毎日温度が変わるでも、着ている服は一緒◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(夫婦)
ボールペン弾まない◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ボールペン)
思春期1うるさいと恋しいが渦をまいている2本当はどうしたいんだっ!と自分に怒っている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(思春期)
お花見の子ども屋台をみながらときどき花を見上げる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(お花見の子ども)
肩何人も背負ってきたと思ったら大きな肩におぶわれていた◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(肩)
怒りとつぜん突き上げてくることがあるかなしみ何かの拍子に噴き上げてくることがある◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(怒り、かなしみⅡ)
怒りきっとしずめられるかなかなしみとつぜん噴き上げてくることがある祈りうた・いのちうた(怒り、かなしみ)
医師の順調、患者の順調傷口が痛むとか何となく気分がわるいとかでも昨日より回復している右肩上がりの直線だ―そう患者は期待する夜中に吐いたとか、腹を下したとか熱が出たとか、癒着があったとか血糖値も血圧も高いとか震える手でメールを打つ―高い波、強い波それが患者を襲っているそれでも順調ですよと 医師はほほ笑むこれでも順調ですかと患者はドギマギする◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(医師の順調、患者の順調)
バアバとジイジ妻はいつのまにかバアバはねと自分を呼んでいるジイジと呼ばれてもなぁとわたしは無駄な抵抗をしている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(バアバとジイジ)
休息つぎの波が寄せくるまでの一瞬の間◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(休息)
送別温もりは握手した手に残ったままで◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(送別)
ここへ来ると 小さな教会に寄せてここへ来ると自然に笑いたくなるここへ来ると自然に歌いたくなるここへ来ると自然に祈りたくなるここへ来ると自然に愛したくなる春空へ賛美の声の響きあい◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ここへ来ると)
ふうふそりゃあとうふじゃないんだから角がたつことだってあろうじゃないかふうふふううを共にくぐりぬけてきたんだもの上からでも下からでもデンとかまえてるさふうふ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ふうふ)
ストレス傷が噛みついてくる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ストレス)
祈り願いは神を引き寄せること祈りは神のふところに入ること◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(祈り)
卒業また会おうね!といってから何十年経ったろう◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(卒業)
ふとんおもっただけでふかふかになる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ふとん)
三月小唄花弁にキラキラ花粉にクション杉はイヤイヤ桜はまだかいな◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(三月小唄)
メロンパンカリフラワーじゃないわよカリフラワーメロンパンとちがうぜ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(メロンパン、カリフラワー)
家族二十四時間じゃたりないくらい思ってる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(家族)
正義赤穂浪士はひとごろしをしたひとごろしをしたが正義とみなされた浪士は義士となったひとごろしはもてはやされた義士なる者がしたので正義であると―聖戦そういわれて浪士の鼻は高かった◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(正義)
心配心をポストへ入れる おずおずとうまく届いてくれたらーそう祈りながらだれが配ってくれたか分からなくてもいいあなたのポストがちょっと光りさえすれば◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(心配)
誕生日ーうまれてきて良かったーオトンとオカンの子で良かった弟に肝臓を分けた息子からの返信涙が出るよ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(誕生日)
愛の笑み冷たい手をしていても心はあったかいぞ愛想わらいをしている奥に冷ややかな目があるーどちらもボクのことああ、ボワッと燃え出ないかな愛の笑み◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(愛の笑み)
お疲れさまのうた疲れに取りつかれるにげても追いつかれるからだも心もつつかれるいっそ疲れがつかれるまでつかれて枯れるまで飯食べまい眠るまい◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(お疲れさまのうた)
ご返信かつての上司―明日手術を受けるので、万が一を思ってメールしましたかつての先輩―明後日手術を受けるので、その前に会えますかそんな大事な時に思い出してもらえたなんて!―有難うございますと、正座してご返信した ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ご返信)
共存 ―お互いに平和を保ちなさい(聖書)1じつに共存である草も花も虫も鳥もそしてミミズもみごとな共存なのであるあの星でもないその星でもないこの地球このうえでどのいきものも生きてることをよろこんでたがいに「どうぞ」とゆずりあってそれなのにニンゲンはどうだっ!2ハロウィン昼大使館の前に集まるひとプラカードを手に戦争反対!と叫ぶ夜シブヤに集まるひと仮装して愉しもう、目立とうと嬌声をあげるこのちいさな地球に住まう隣り組なのになかなか手と手をつなぎあえないわれわれの愛の手はそんなにも短いか3亜米利加つよい者たちが弱っている人を取り囲むキリストを磔(はりつけ)にした者のようにおどしたりののしったりあざわらったり―君は弱虫我々は何でもできるのです聖なるものをわきまえない者たちぬくぬくの部屋で思いを高ぶらせる正しきは金と...祈りうた・いのちうた(共存)
祈る祈ることしかできませんと言うそれでもう充分ですとこたえるふたりともその時おんなじ方を見上げている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(祈る)
忘れたくない時間がー2025年3月11日東日本大震災14年忘れたくない時間が忘れられない時間を追い越していこうとする笑顔になる時がすこしずつ増えていくにつれて十年の敷居をまたいだ足は二十年の旗をめざして歩いているうずくまってしまいたくなる記憶それを一枚いちまい心のアルバムに貼り収めながら◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(忘れたくない時間が)
亜米利加「荒らす憎むべき者」が、聖なる所に立つのを見たならば(新約聖書「マタイの福音書」二四章)つよい者たちが弱っている人を取り囲むキリストを磔(はりつけ)にした者のようにおどしたりののしったりあざわらったり―君は弱虫我々は何でもできるのです聖なるものをわきまえない者たちぬくぬくの部屋で思いを高ぶらせる正しきは金と武力そう言い放つ大きな口いちども祈ったことのないしぼんだ魂戦場からたどりついたヘトヘトのひとに向かって―頭を下げなさい、貢ぎ物を出しなさいそうすれば助けてやるかもしれません陸も海も地下も空も我が物にしたいのか、亜米利加◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(亜米利加)
病院は1病院はうつむいてもいいところ病院は声をだして笑わないところ病院はいのちに謙虚になるところ病院は祈りで癒やしを求めるところ2患者が廊下の真ん中を歩く患者が何時間だって座っている患者が自分より辛そうな人に心を痛める病院はそんな患者が生きている所◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(病院は)
心の皮膚信頼できるお医者笑みが浮かんでいる信頼できる看護師キビキビしている患者も患者の家族も心の皮膚で見つめている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(心の皮膚)
いいひと②いいひとは心の真ん中に笑みがあるいいひとは魂の深海に祈りがある◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(いいひと②)
いいひとあの人はいいひとだね、と言う感謝をこめてそのひとはたぶん自分をいいひととは思うまいが困っている人、弱い人にためらわずに伸ばせる手そのうつくしい手を持っているひとそれがいいひと◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(いいひと)
手術のあくる日1モニター心臓が命の波を映し出す大きい小さい色色の波モニターよやつれたほっぺの髭の波も映しておくれ息する内臓のムクムクの波も映し出せ2ナース痛み順調に痛んでいますよ熱順調に出ていますよむくみ順調に腫れていますよ―手術の翌日回復は順調、ですよ3家族ガツガツ食えちゃうんだよなあ三食グルグル回しちゃうんだよなあ洗濯機ガシゴシ吸っちゃうんだよなあ掃除機フット息とめちゃうんだ植木鉢の花びら◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(手術のあくる日)
お医者様医師とか医者とかドクターとか人によって変えている呼び名十二時間の手術着で現れたそのひと思わずお医者様!と頭をさげた◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(お医者様)
手術の日―二〇二五年〇月〇日1時間時計が進んでも時間は進まない待機室からメスの音は聞こえない息子らよ血は管をちゃんと流れているか2オロオロ家族誤字脱字の頭同士がメールのやり取り新たな生命のために今の命を削る患者と看護師と医師その周りに散らばるオロオロ家族3口口が動くのでおしゃべりをしている口が動くのでおにぎりを食べている今日のまったくの青空を仰ぎながら口を動かして神さまに祈っている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(手術の日)
ぬくもり ある日のこと、イエスは弟子たちと舟に乗り込み、「湖の向こう岸へ渡ろう」と言われたので、一同が船出した。渡って行く間に、イエスは眠ってしまわれた。すると突風が湖に吹きおろしてきたので、彼らは水をかぶって危険になった。そこで、みそばに寄ってきてイエスを起こし、「先生、先生、わたしたちは死にそうです」と言った。イエスは起き上がって、風と荒浪とをおしかりになると、止んでなぎになった。イエスは彼らに言われた、「あなたがたの信仰は、どこにあるのか」。(新約聖書「ルカの福音書」8章)1からだは…心配するなと言われても指の先で脈打つ動悸は止まない不安を払えと言われても足の先から冷気がよじのぼってくる―からだは心よりナイーブなのだホットミルクに蜂蜜それとゆっくりゆっくりの呼吸からだが優しい温もりを欲しがっている2...祈りうた・いのちうた(ぬくもり)
愛の河親から子へ最初のいのちが渡されたこんどは子から子へ再びのいのちがつながれるへその緒から流れ出た血よぬくもったまま愛の河となって子らの心臓を巡っておくれ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(愛の河)
連祷1息子たちの入院前夜に―二〇二五年〇月〇日今日が来る今日が来ることを待っていた今日が来ることを恐れていたどちらもの今日がついに来る―肝臓の移植、それがいま治療と言える唯一のことです医師はおだやかに告げた―臓器提供者(ドナー)、それが見つかりさえすれば良いのです生体肝移植―初めての診察の予期しなかった告げ知らせ―自分は受けたくない弟の拒みは強かったドナーの兄の言葉それがこころに沁み入るまで兄の愛を裏切れないそう思い至るまで―移植のほかに治療はないのだナその自答までの父母のためらい―移植手術をすることそれを医師に託そうその決断までの父母の葛藤心配が胸で弾ける不安が足の先から湧いてくる真っ暗な天井打ち続ける鼓動来て欲しかった、来て欲しくなかった息子たちの入院どちらもの日がとうとう来た2声―祈っていてください...祈りうた・いのちうた(連祷)
生体肝移植1―もう十分にしあわせだから兄は言った―弟のいのちが延びることそれもしあわせだからからだの一部を弟に提供する―健康な今だからこそできること愛という言葉をつかわずに愛を伝えた兄2―寿命を延ばしたいとおもわない弟は言った―治療せずに尽きる命ならそれでいい兄の生きたからだを裂く―でももう兄を裏切ることはできない愛という言葉をつかわずに愛を染みこませた弟◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(生体肝移植)
声―祈っていてくださいという信頼の・熱い・切なる声―祈っていますという静かな・温かな・力強い声虹を仰ぐ者同士の望みは叶うと信じる者同士の声◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(声)
その男たちは「荒らす憎むべき者」が、聖なる所に立つのを見たならば(新約聖書「マタイの福音書」二四章)そこは高くない所だのにその男たちは思いを高ぶらせているぬくまった部屋で満腹になりながら餓えた子らへ同情をしてみせるボディーガードに守られながら若者たちを戦場へと投げこんでいく正しきは金と武力そう言い放つ大きな口いちども祈ったことのないしぼんだ魂祈りうた・いのちうた(その男たちは)
「哀」と「衰」と衰えたひとは哀しむだろうか若さはじぶんから飛んでいったとわたしは老いたとだが悲哀のこころに衰弱をしのびこませるなあなたの積んできた時間それはこんなにも厚いのだ!◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(「哀」と「衰」と)
再生の時へⅢ悩みの日がわたしに立ち向かっている。(旧約聖書「ヨブ記」三〇章)どうしてそんなにこわがるのです。信仰がないのは、どうしたことです。(新約聖書「マルコの福音書」四章)するとすぐに、その子の父は叫んで言った。「信じます。不信仰な私をお助けください」 (新約聖書「マルコの福音書」九章)朝緊張がとつぜん心臓から走り出したのでわたしはドキドキが止まらない肺がびっくりして一瞬息するのを忘れたほど明日入院か!そう思ったとたんの不意打ちである―ああ、ドキドキする妻がとなりでささやく朝となく昼となくああ、おんなじ気持ちなのだと思いつつわたしは強がる―なんでそんなにこわがるの?神さまが味方なんだよ―散髪へ行ってきた息子が北風のなかをくぐって帰ってくる昨日と今日と変わらない声と表情何としても生きたい!そう一度も言わ...祈りうた・いのちうた(再生の時へⅢ)
今日をあなたがたのうちのだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも延ばすことができますか。(新約聖書「ルカの福音書」一二章)今日をじぶんの不安で埋める今日をじぶんの痛みで埋める今日をじぶんの不満で埋める今日をじぶんの後悔で埋める今日をじぶんの怒りで埋める今日をじぶんの悲哀で埋める今日をじぶんの心配で埋める今日をひとへの思いやりで埋めたいのに祈りうた・いのちうた(今日を)
再生の時へⅡ悩みの日がわたしに立ち向かっている。(旧約聖書「ヨブ記」三〇章)どうしてそんなにこわがるのです。信仰がないのは、どうしたことです。(新約聖書「マルコの福音書」四章)するとすぐに、その子の父は叫んで言った。「信じます。不信仰な私をお助けください」 (新約聖書「マルコの福音書」九章)七夕の朝救急車のサイレンが医師たちの心を刺した七夕の昼止血と輸血のたたかいが始まった七夕の夕べ家族の胸が張り裂けそうになった七夕の夜腹水パンパンの患者はICUで意識朦朧(もうろう)塩分、一日六グラムを越えない生もの、食べない肝臓に負担をかけないマスクと手洗いとうがい感染症にかからないないないのこの半年、検査検査のこの半年つながった命の半年―入院期日が迫っているので打ちましょう肝炎A型、肝炎B型、肺炎球菌、帯状疱疹、RS...祈りうた・いのちうた(再生の時へⅡ)
再生の時へⅠ悩みの日がわたしに立ち向かっている。(旧約聖書「ヨブ記」三〇章)どうしてそんなにこわがるのです。信仰がないのは、どうしたことです。(新約聖書「マルコの福音書」四章)するとすぐに、その子の父は叫んで言った。「信じます。不信仰な私をお助けください」 (新約聖書「マルコの福音書」九章)それでは、と医師が淡々と言った―手術は〇月〇日にしましょうそれまで揺れていた振り子が告げられた者たちそれぞれの胸で停まったこれからいよいよ治療が始まるという期待葛藤してきたことが現実へと変わっていくという緊張―息子さんの現在の最善の治療、それは生体移植です父母に初診の日の医師のことばがよみがえる―兄から臓器をもらうなんて受け入れられない弟が拒んできた時間―命を大事にしろ、おれは自分の意思で提供するんだから兄が説いてきた...祈りうた・いのちうた(再生の時へⅠ)
せいぜい下着は二枚せいぜい三枚靴は一足せいぜい二足本は五冊せいぜい七冊妻は一人せいぜいは無い◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(せいぜい)
頭痛歴ー頭痛持ちのうた②職歴二箇所あわせて三十六年働きました結婚歴ひとりの妻で四十一年をかぞえます信仰歴イエス・キリストお一人で四十二年の恵みです頭痛歴はい、これが実に四十九年のお付き合いなのです◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(頭痛歴ー頭痛持ちのうた②)
野菜たちの声長ネギ冷蔵庫には長すぎるぜらっきょうそうして甘酢につかりつづけていてもたまねぎまでには膨らまないにんにくの芽どうしてこんなに長いの?芽なのに野菜クズこのクズ!なんてののしられたりなどしない尻尾も皮もいのちを養ってくれたんだものじゃがいも名前を口にするだけで心がホクホクしてくる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(野菜たちの声)
きゃべつ③シワシワの手にシワシワの手を重ねるあのパリパリの音はもうたてられないけれど苦労もいっしょ、喜びもいっしょの時間をこのシワにたくわえてきたーおいしかったよ子や孫がそう言ってくれたらうれしいね、母さん◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(野菜たちの声きゃべつ③)
パスワードパスワードを忘れたのでログインできないような!顔は思い出せるが名前が出てこない苗字は覚えているがさてどんな風貌だったかーかつての同級生たちパスワードのあちらの記憶◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(パスワード)
息子と親父との会話②息子「親父には直してでも使い続けたい物はないの?」親父「そうね、何もないな。全部捨てていい物ばかりだよ」息子「物に執着がないって、どんな心境?」親父「からっぽの心臓に青空がそっくり入ってる心境、かな」息子「好きな物も欲しい物も、何もないすがすがしさっていうこと?」親父「物にこだわらなくなると、なんだかね命が透きとおっていく気がするんだ」◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(息子と親父との会話②)
病院の順番待ち1病院で半日過ごす順番を待つ時間はながーい隣りでうつむいている患者さんに思わず「まだ、お元気ですかあ」と聞きたくなる2ーこんなに待ったんだからいっぱい聞いてもらわなくちゃとにかく膝やら腰やら痛むのだものーお医者の腕は聞く耳次第よね前の椅子でおばあちゃん二人意気投合◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(病院の順番待ち)
頭痛もちのうた1天井がさがってくるような曇り空ねじり鉢巻きがむくむく起き上がってきて万力を納屋からとりだす―ははあ、奴さんおれの頭をまた締めつける気だな2頭痛のたねともいうが種の頭痛ともいう一年三百六十五日どこの土からでも芽を出すバオバブの木に育っちまう前に摘まみださないと!3頭痛と腰痛おれが全身打撲で助かったごほうび肩こりと首のつっぱりはオマケ季節の変わり目は怒りっぽくなるそうなせっかくのご褒美だカンシャク玉にこね直してはなるまいぞ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(頭痛もちのうた)
前立腺十句レッツゴー!採尿コップちょぼちょぼとお隣りも立往生のトイレかな老身の痩せにあらがい肥大する三倍に増大ですと医者の言い夜間尿二回ですんだ温(ぬく)い夜前立腺同窓会を盛り上げてPSA半年ごとの黄信号老医師も診察中はおむつして処方薬めまいと尿とどちら取る?カフェインのないお茶あった!妻拍手◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(前立腺十句)
「憂」と「優」と②憂の字をみただけで憂鬱になりません?優の字にであうと優しい気持ちになれそうです憂いをいだくひとそのそばに人(イ)がそっと寄りそうなんだか自分にも人にも優しくなれそうなんです◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(「憂」と「優」と②)
いつもの妻の声が鼻声の朝ぼくの鼻もなんだか湿ってくるよういつもの声、いつもの響きのもったいなさがわかるいつもの髭そりをしながらぼくはつぶやく―きょうはケンカしまいぞ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(いつもの)
眼眼が笑っていないといわれるときがある満面の笑みだねといわれるときもあるおんなじショボショボの眼なのに疲れ目になるわけだ◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(眼)
孫自分の過去は消したいのに孫の動画は消せない自分の今日はくたびれているのに孫の明日は輝いて!と祈る◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(孫)
ことば詩を書こうと思って書いた詩はたいがいつまらない思いを掘りさげよう、心をひろげようそう声かけして書いた詩のほうが好きだことばを大事にね―叔父さんの葉書をときどき読み返す◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(ことば)
ゆる屈伸―深い屈伸よりゆるい屈伸のほうが膝によいです体をいじめられない齢になった私はこれだ!と膝をたたく―スクワットを毎日百回してから床につきましょうその縛りからスクワレタと膝をなでる◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(ゆる屈伸)
りんごのなかの星は海のなかに母がいるそれはみんな知っているでは、りんごのなかに星がすんでいるそれはどう?海の母は荒れた晩にも「大丈夫!」と抱きしめてくれるりんごの星は寒い夜にも「寂しくないよ!」と微笑んでくれる◆ことばに愛を宿したい。◆ご訪問、いつもありがとうございます。祈りうた・いのちうた(りんごのなかの星は)
かみさまの樹ー誕生日の息子へ愛を受けるには勇気がいる愛を与えるには慎みがいる―勇気と慎み手のひらよりちいさな葉っぱだがかみさまの樹にはいつも愛の樹液がながれている◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(かみさまの樹)
詩人・星野富弘活字になった詩がほんとうは口にくわえた筆で書かれたとは分からない詩が自由な心で書かれるからだそして愛がかなしみをユーモアでくるむからだ(学研)◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(詩人・星野富弘)
息子と親父との会話息子「おれは病気もちのビョウニンだね」親父「いいや、ちがうよ。おまえは病むヒトだよ」息子「それって、同じことじゃないの?」親父「いいや、ちがうよ。病気に負けたらビョウニン、病気と向き合えたら病むヒト―そう思っているよ」◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(息子と親父との会話)
「増」と「憎」とⅡ1愛がくるむことで憎しみはしぼんでいくのに悪が増すと憎しみも増していくのだ増えひろがれちいさな愛の細胞よ心のひだひだから憎悪の芽を摘みとってしまえ2そんなに憎憎しい顔をするとシワが増えるよほら!眉間に寄せたシワを伸ばしてのばして十パーセント増量の憎悪液なんて誰が買う?笑顔のうらに涙があっても憎しみなんかに負けるな◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(「増」と「憎」とⅡ)
人間アレルギー②好きになりたいけれどノドがつっかえて呼吸は楽にならない嫌いだと言いきりたくはないけれど胸のモヤモヤは晴れないもしも相手と私との間に神さまが入ってくださるなら笑顔が透きとおるかもしれない◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(人間アレルギー②)
人間アレルギー苦手なひとの前だと心に湿疹が出る人間アレルギーというそうだたいがいは避けてときどき話す(目をみなくてもいい)湿疹が出そうになったら非常口から逃げればいいさ◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(人間アレルギー)
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誰でもよかった誰でもよかったと犯人がいう自分のうっ憤を晴らせるなら自分の欲望が満たせるなら自分が刑務所に入れるなら自分が死刑にされるなら―誰でもよかったきみの命も大事なんだがひとの命も大事なんだとそんなことも分からぬ者が―ダレデモヨカッタなにを傲然(ごうぜん)と言い放っているんだ!◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(誰でもよかった)
「人」と「方」とひき逃げを目撃したひとが―あの方は向こうへ逃げていったというあの人はではないあいつはでもないあのヤロウはなんてとんでもなさそうそのひとはひかれた子どもに同情しているひいて逃げた者を怒っている同情と怒りを真顔で伝えようとしているだのにあの方はという―あの方は向こうへお逃げになったという口調でなぜかしらん?◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(「人」と「方」と)
でも…弱虫だと認めるでも自分を卑下しない自信家だと認めるでも人を見下さない人嫌いだと認めるでも愛を求めている罪深い者だと認めるでも赦(ゆる)しを知っている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(でも…)
笑い悩みの日にわたしを呼べ、わたしはあなたを助け、あなたはわたしをあがめるであろう。(詩編50)病人だって笑っていい病人だからこそ笑っていい病人を抱えた家族にも笑いがあっていい病人を抱えた家族だからこそ笑いがあっていい◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(笑い)
神が主治医静まって、わたしこそ神であることを知れ。(詩編46)悩みの日にわたしを呼べ、わたしはあなたを助け、あなたはわたしをあがめるであろう。(詩編50)神が主治医である という信頼がある神なら何とかしてくださるという信頼がある医師にも期待しているその技量と経験熱意と体力それらに期待しているだが医師は知るまい検査のたび熱が出るたび細っていく患者の心を患者の顔を見るたび紫色の注射の跡が増えるたび膨らんでいく家族の不安を二十四時間病の芯を捉えてくださっている心の底まで見守ってくださっているそんな神がおられる神が主治医である神が掬(すく)いとりたもう神なら癒やしたもうという信頼がある◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(神が主治医)
おかあちゃんおかあさん!とも呼ばなかったおふくろ!とも呼ばなかったママ!とも呼ばなかったおかあちゃん!と呼んだいつも、いつまでもどくだみの季節は、亡母の季節◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(おかあちゃん)
弱いわたしは弱いと言えるひとでもわたしはもろいとは言わないわたしは弱虫と言えるひとでもわたしはいくじなしとは言わないかな◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(弱い)
ほほえみほほえみって瞳がわらうんだね◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ほほえみ)
洗濯物1ぶら下がってるだけじゃつまらなくてときどき風に揺られたりする2太陽が好きなんだけれど雨の日のお風呂場もわるくない3いい香りってほめられるともっとふんわりしたくなる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(洗濯物)
母1子どものためなら死ねると母から教わった2母への済まない気持ちってときおり噴き出してくるよ3ゴメンネもアリガトウも皆母への言葉が始まりのような◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(母)
笑う1何か月わらうときに声をだしていないかな、そういえば2喜怒哀楽―どれが君のいまの一番?◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(笑う)
いちにちの重たさこのいちにち―昼のくらさ夜のながさ病や悩みに沈んだ者のいちにち閉じこめられたようないちにちだがあなたは落ちまいとするだろう引きずられまいとするだろう心細さで肌がささくれても不安でことばが出口をなくしてもあの方がおられると思う深い傷を負ったあの方がみてくださっているとそれが慰め心のつっかえ棒だ光を宿した重たさあなたのいちにちの重たさ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(いちにちの重たさ)
寝息聞いているとなんだか安心する◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(寝息)
エール―大丈夫だった?熱出なかった?病院の息子へメールを送る―大丈夫!6度台!治療明けの返信が来たそう、よかったなんだか元気が出てきた息子からエールを送られたよう◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(エール)
命1いつもどおり来ない朝があるきのうの夜までいつもどおりだったのに2ずっと続きがあると思っていたが身近なひとの笑顔が一人ふたりと遺されていくと期限つきの命なのだとおもわれてくる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(命)
昼寝の後つい何かしら食べてしまう◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(昼寝の後)
サア朝だ!サア朝だ!今日も生きてるありがとうサア朝だ!空の上まで伸びをするサア朝だ!熱も頭痛も飛んでいけユウウツも自分の一部サア朝だ!サア朝だ!祈りの扉開けに行くサア朝だ!不安のヒゲを剃り落とせサア朝だ!今日の労苦へ歯を磨くリラックス!三回言おうサア朝だ!サア朝だ!人間みんなちょぼちょぼさサア朝だ!今日も記念日いのちの日◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(サア朝だ!)
ゆるすということ善き人の顔して裁く人の罪「主の祈り」というキリスト教の祈りがある。イエス・キリストが「主」で、その主が弟子たちに教えられた祈りである。その祈りの中に、―われらに罪をおかす者をわれらがゆるすごとくわれらの罪をもゆるしたまえという祈りの言葉がある。「われらがゆるす」は、まず「わたし」がゆるす、である。仲間である「あなた」もゆるしなさい、という前に、「わたしがゆるせ」というのだ。ときおりフラッシュバックが襲い、過去のつらい思い出がよみがえることがある。親の仕打ち、友人の変わり身、上司の暴言、同僚の上目線のふるまい、医師の冷たい言葉、警官の横暴な態度、店員のぶしつけな応対など。一言でいえば「ひどい目に遭った」という思い出である。いや、正確にいえば「ひどい目に遭った、と、わたしが思った」、その思い出...祈りうた・いのちうた(ゆるすということ)
医師の順調、患者の順調2―検査しましょう、明日の午後―つづけて治療も行います夕方の呼び出しカンファレンスルームで医師が淡々と説明するどうして熱が下がらないのでしょう?この検査の値は予測の範囲でしょうか?わからない家族分かっている医師そのあいだを不安と心配の河が流れるこれでも順調ですよと 医師は慰めるほんとうに順調ですかと家族の顔はしなびていく◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(医師の順調、患者の順調2)
応えられなかった叫び仲間だけの回覧ノートにー悩んでいる、助けて!という文字が迫った仲間に心をさらけだそうと始めたノートなのにドギマギして応じられなかった 高二の私 情けない、恥ずかしい そう思ったのは卒業して数年経ち街でばったり会ったとき彼は冷ややかな目で私を見た そして無言ですれ違っていったそのときもドギマギしてお詫びもできなかった 二十歳を過ぎた私◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。 祈りうた・いのちうた(応えられなかった叫び)
信仰くねくね讃美歌「示し給え歩むべきわが道を」讃美歌の「神の時の流れの中で」(新聖歌333番)に「示し給え歩むべきわが道を」という歌詞がある。これは信仰に迷いが生じたときの思いでもあるが、信仰をもたないひとでも、人生に迷いが生じ、この先どうしていったらわからない、ということがあるだろう。仕事でも、家庭でも、友情でも、恋愛でも、近所づきあいでも、体のことでも、お金のことでも、くねくねすることは山ほどある。そんな心細くなったとき「歩むべき道を示してほしい」と切に思う。今ぶつかっている「躓(つまず)きの石」、この石の理由や原因が何かがわからない。自分が及ばない解釈のしかたがあるのだと思うから、それを教えてほしい。できるなら、どうしたらその石が取り除けるか、良いアドバイスももらいたい。―そう願う。もし信仰があれば...祈りうた(信仰くねくね讃美歌「示し給え歩むべきわが道を」)
さみしいときさみしいとき―さみしいとわたし自身にいえたらいいなすなおに、ごまかさずに孤独な自分を認められたらいいなさみしいとき―さみしいといえる相手がいたらいいなカッコわるいなと己をつっつく声がきこえてもボロボロの自分がだせたらいいなさみしいとき―もっとさみしい人がいるかもしれないそうおもうことができたらいいなひとりぼっちの心にそっと手をおくことができたらいいな★神は愛です。(聖書)★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた(信仰くねくねさみしいとき)
愛Ⅷずっと埋まらないできた君のさみしさうれしいことはたくさんあったのに「愛」のかたちをした穴それがまだ空いたままだと君はいうその穴に「神」の姿を合わせたら良いのかもしれないーそう気づき始めたとも★神は愛です。(聖書)★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。祈りうた(信仰くねくね愛Ⅷ)
聖句つれづれ神さまへのジャンプ神は信頼に値するかたです。(新約聖書「コリント人への手紙Ⅰ」一〇章)息子が小一くらいの頃の話である。私が帰宅すると、息子は玄関の上がり口で待ち構えていた。私は、カバンを置き、足を踏ん張り、両手を広げる。「さあ、来い!」そのかけ声で、息子は私めがけてジャンプする。サルが木の枝から別の枝に飛び移るような勢いである。軽いといっても小学生だ。私は、ちょっとよろける。よろけながらも両腕でキャッチする。そして息子を抱きしめる。息子は、身を空(くう)に放つとき、私がその全身を受け止めることを信じきっていた。そしてそのまま強く抱きしめてくれることも。「神は信頼に値するかたです。」―神さまも同じだなと思う。神さまは、私たち人間に、特に弱い人に、いつでも両手を広げて待っておられる。「さあ、おいで...祈りうた(聖句つれづれ名を呼ぶ①)
「母の日」二〇二四1鉢植えを買いに行ったらカーネーションが並んでいた五軒ともカーネーションがびっしり―翌日が「母の日」となる土曜日いつもの細巻きが買えない「恵方巻の日」を思いだした2息子夫婦からカーネーションが届いた自分も母親なのにと言いながら妻はさっそくテーブルに飾った来月はこんどは父の日かと赤やピンクをながめながら僕はちょっと気の毒にもなってくる3大好きだった母の死後深い感謝をカーネーションに託したひとりの娘の一本のカーネーションそれが千万人の娘・息子の千万本のカーネーションに増えた―戦火が消えぬぼろぼろの地球「母の日」二〇二四★開けた目に太陽ママの笑い声★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。ジャービス夫人という教会学校の教師がいました。ある日曜日に「皆さんの中で、お母さんの偉大...祈りうた(信仰くねくね「母の日」二〇二四)
愛Ⅶ1愛されている子どもは親の前でも顔を上げて泣く愛されていない子どもはどうするのだろう?己を愛している親は子どもの前でも声をだして泣く己を受け入れられない親はどうするのだろう?2子どもがはじめて親に怒鳴った日から親は子どもを叱らなくなった親と子のあいだに深い溝ができたから?いいや、その日子どもは愛されることから愛することへ舵(かじ)を切ったのだ全身を振り絞って★神は愛です。(聖書)★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。祈りうた(信仰くねくね愛Ⅶ)
愛Ⅵ孫を嫌うことはできるだろう子どもを憎むことはできるだろう嫌われること憎まれることその覚悟をもって愛することができたら★神は愛です。(聖書)★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。祈りうた(信仰くねくね愛Ⅵ)
スイマセン1カレー屋さんで水のおかわりをするとき―スイマセン!買い物をしてお釣りをもらうとき―スイマセン!宅配便の荷物を受け取るとき―スイマセン!神さまに「スイマセン!」って今日の自分をお詫びした?2アリガトウとゴメンナサイどちらもためらわずに言える?真心こめたアリガトウこころの底からのゴメンナサイ自分を好いていないひとへの―アリガトウ自分よりうんと年下のひとへの―ゴメンナサイ★たんぽぽの何とかなるさ飛んでれば★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。「すいません」は言えても「ごめんなさい」って、すぐに言えないわたしのつぶやきです。「ごめんなさい」は言えても「すいません」って、なかなか言えない人もいるかもしれませんね。祈りうた(信仰くねくねスイマセン)
信仰くねくね愚痴ってもいいよ1生きることに苦労する迷いながら路地をうろうろする子育ても、人間関係も、仕事も、病気も、みな悩みの種―愚痴ってもいいよ、シンドイってつぶやいてもかまわないよそんな声がきこえてくるどこか上の方から聞こえてくる2ひとに教える立場なので弱音は吐けないって?今朝寝床から出られなかった、ご飯も残したのに―愚痴ってもいいよ、投げ出したいって泣いてもかまわないんだよおおきな手が触れてくるプライドで膨らんだ頭をなでようとしてくれる★たんぽぽの何とかなるさ飛んでれば★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた(信仰くねくね愚痴ってもいいよ)
星野富弘の「大きな手」に導かれて星野富弘の詩「大きな手」に導かれた。飛びたいのに大きな手におさえられてしまうんだって誰の手だい自分の手じゃないのかい(星野富弘「星野富弘全詩集Ⅱ空に」学研)ユーチューブで星野富弘さんのご葬儀の様子を見た(ユーチューブ「前橋教会星野富弘兄葬儀式」)。大きな教会の礼拝堂、その中の大きな祭壇。多くの参列者。厳かな式に映ったが、「トミヒロさん」とのお別れの場を、わたしは勝手に、もっとちいさな教会でのご葬儀と思っていた。ほんとうに勝手な思いであるが。*大事故にあい、いのちのすれすれのところを幾度も通りながら、そして生きることに葛藤しながら、神を見上げる信仰心を研(と)ぎ澄ましていったひと。車椅子の高さで見た世界は傷つき、汚れ、うめいていたかもしれない。けれど、よく見れば、気づきさえす...祈りうた(本に導かれて星野富弘「大きな手」)
星野富弘の「ただ一つ」に導かれて星野富弘の詩「ただ一つ」に導かれた。ただ一つのものからただ一つのものがなくなった時そこに美しい言葉が残った(星野富弘「星野富弘全詩集Ⅱ空に」学研)若いときに首を損傷したため、口で筆をくわえて絵と詩をかきつづけた詩人であり画人であるひとが、先日亡くなった。―星野富弘。そのひとの絵と詩に心が洗われ、慰められ、また勇気づけられたひとは少なくないだろう。イエス・キリストと出会い、その掌のうえで生き続けた。生きつづける間に、自分の魂をたくさんの傷ついた魂と重ねた。「トミヒロさん」、そう呼んだ。詩画をカレンダーにしたものを毎年買い、親しい方々にお贈りした。みんなよろこんでくださり、年が変わっても、詩画の部分を取りためておかれた(カレンダーとは別に、詩画はがきや詩画集などがたくさんある)...祈りうた(本に導かれて星野富弘「ただ一つ」)
聖句つれづれ悩んでもいい③まことに、主は悩む者の悩みをさげすむことなく、いとうことなく、御顔を隠されもしなかった。むしろ、彼が助けを叫び求めたとき、聞いてくださった。(旧約聖書「詩篇」二十二篇二十四節、新改訳聖書)あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります。(新約聖書「マタイの福音書」六章三十四節、新改訳聖書)1ゲジゲジもハエもたぶん悩まないだろう蝉はちょっと悩むかもしれないイノチハ短イナってニンゲンって悩めるいきものなんだよねすごくない?今日の悩みを肚一杯ためこんで袋小路へ入りこんでいくんだもの2十七歳のとき聖書を初めて手にした二十五歳のとき聖書を読むようになった三十二歳のときイエス・キリストを信じたその間いつまで悩みつづけるのかと、神は一度もいわれなか...祈りうた(聖句つれづれ悩んでもいい③)
聖句つれづれ悩んでもいい②まことに、主は悩む者の悩みをさげすむことなく、いとうことなく、御顔を隠されもしなかった。むしろ、彼が助けを叫び求めたとき、聞いてくださった。(旧約聖書「詩篇」二十二篇二十四節、新改訳聖書)あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります。(新約聖書「マタイの福音書」六章三十四節、新改訳聖書)1孫の朝一番のお仕事それは今日へ向かってベッドから駆けだすことあなたの朝一番のお決まりごとそれは今日の心配へスイッチを入れること2心配の種がないと不安になるなんだか自分がじぶんでないようで首筋が寒くなるけれどいざ胸がふさがってしまうと晴れた空が恋しくなるその空からヤレヤレというあったかい声がきこえてくるような3地上に生い茂る悩みの草草―貧しさ、病気、...祈りうた(聖句つれづれ悩んでもいい②)
聖句つれづれ悩んでもいい①まことに、主は悩む者の悩みをさげすむことなく、いとうことなく、御顔を隠されもしなかった。むしろ、彼が助けを叫び求めたとき、聞いてくださった。(旧約聖書「詩篇」二十二篇二十四節、新改訳聖書)あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります。(新約聖書「マタイの福音書」六章三十四節、新改訳聖書)1くよくよしたいんだからくよくよすればいいさそのうち何でこんなことでと気づくかもしれないでもずっとグズラグズラしてるかもしれない悩むってけっこうくたびれるから風邪、ひかないでね2あれはどうなる?これはどうしよう?と黒い種をほじくり出すちょっとした言葉で傷つくちいさなことで心が縮こまるだから悩む人は始終うつむいている「考える人」みたいにねでもヒトが壁の...祈りうた(聖句つれづれ悩んでもいい①)
ノット・アローン―四か月冷たい弁当がカレーの温かい給食に変わった四か月仮設を申し込んでも全然数が足りない四か月行政が窓口を小さくし報道が他にカメラを向けだした四か月帰りたくない人は一人だっていない!―声がふり絞られる四か月★ノット・アローン(能登はひとりじゃない)★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。ロシアによるウクライナへの侵略戦争は、時折のニュースになった。イスラエルのガザ地区への攻撃は、アメリカの大学での反対運動に視点が移りつつある。台湾での大地震は、その後ほとんど報道されない。そして、北陸の震災ーNHK以外に大きく取り上げる放送局はなくなりつつある。現地を訪れたボランティアの言葉が重く響いた。「震災当時も行ったが、そのときに目撃した光景と、今もほとんど変わっていなかった」祈りうた(つぶや句ノット・アローン―四か月)
W氏の道ーきびしい裁判を戦った君へかれはその日背筋をピンとのばした顔をあげて歩きだした険しい道をかれはついに歩きとおした―独りでもいいそうつぶやきながら道はすこし平らかになった★祈り求めるものはすべて得たと信じなさい。その通りになる。(聖書)★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。祈りうた(信仰くねくねW氏の道)
愛十―感謝と祈りをこめて四十年とひとくちにいうが笑うも泣くも、病むも弔うもふたり一緒で来た―もし居なくなったら?というこの世いちばんの恐ろしい想像あと何千回もアリガトウといいたい妻よ★たんぽぽの何とかなるさ飛んでれば★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた(信仰くねくね愛十ー感謝と祈りをこめて)
愛Ⅴ口笛の先からしあわせがこぼれてくる少女よ昼も夜もその口笛を吹き鳴らせ破壊された街涙さえ出なくなった子どもたち爆音より深くしみいる平和の口笛それを天へと吹き鳴らせ★神は愛です。(聖書)★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。祈りうた(信仰くねくね愛Ⅴ)
聖句つれづれ良くなりたいか・補遺その後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエルサレムに上られた。エルサレムには羊の門の傍らに、ヘブライ語で「ベトザタ」と呼ばれる池があり、そこには五つの回廊があった。この回廊には、病気の人、目の見えない人、足の不自由な人、体の麻痺した人などが、大勢横たわっていた。 さて、そこに三十八年も病気で苦しんでいる人がいた。イエスは、その人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるのを知って、「良くなりたいか」と言われた。病人は答えた。「主よ、水が動くとき、わたしを池の中に入れてくれる人がいないのです。わたしが行くうちに、ほかの人が先に降りて行くのです。」イエスは言われた。「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」すると、その人はすぐに良くなって、床を担いで歩きだした。(...祈りうた(聖句つれづれ良くなりたいか・補遺)
葬送1玉入れアリガトウでこの世へ入場するアリガトウでこの世から退場するそのあいだにゴメンナサイの玉をいっぱい投げこみ投げこまれて2ほんとうにサヨナラだけかじんせいはまたネだってありそうだけどまたネがあるからひとまず左様ならって笑顔で送れそうなんだけど★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。祈りうた(信仰くねくね葬送)