医師の順調、患者の順調2―検査しましょう、明日の午後―つづけて治療も行います夕方の呼び出しカンファレンスルームで医師が淡々と説明するどうして熱が下がらないのでしょう?この検査の値は予測の範囲でしょうか?わからない家族分かっている医師そのあいだを不安と心配の河が流れるこれでも順調ですよと 医師は慰めるほんとうに順調ですかと家族の顔はしなびていく◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(医師の順調、患者の順調2)
医師の順調、患者の順調2―検査しましょう、明日の午後―つづけて治療も行います夕方の呼び出しカンファレンスルームで医師が淡々と説明するどうして熱が下がらないのでしょう?この検査の値は予測の範囲でしょうか?わからない家族分かっている医師そのあいだを不安と心配の河が流れるこれでも順調ですよと 医師は慰めるほんとうに順調ですかと家族の顔はしなびていく◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(医師の順調、患者の順調2)
応えられなかった叫び仲間だけの回覧ノートにー悩んでいる、助けて!という文字が迫った仲間に心をさらけだそうと始めたノートなのにドギマギして応じられなかった 高二の私 情けない、恥ずかしい そう思ったのは卒業して数年経ち街でばったり会ったとき彼は冷ややかな目で私を見た そして無言ですれ違っていったそのときもドギマギしてお詫びもできなかった 二十歳を過ぎた私◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。 祈りうた・いのちうた(応えられなかった叫び)
イッパイがいいなイッパイがいいな わらうのも泣くのも 怒るのだって イッパイがいいな ぜんぶが自分 ぜんぶが命の愉しみ ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(イッパイがいいな)
わたしの心臓がわたしの心臓が弱っても子どものからだは良くならないわたしの心臓がタフでないと子どもの苦しみに押しつぶされてしまうわたしの心臓がなだらかになったら子どもの心に笑みがもどるかもしれぬ朝晩一喜一憂するなと子どもにいう朝昼晩一喜一憂するなとわたしの心臓に言う◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(わたしの心臓が)
わたしの心臓はわたしの心臓は強くないいやわたしの心臓は弱っている術後の子どもの熱が下がらないいや明け方下がって夜中に上がる病院は遠くないいや集中治療室には隔たりがある医師も看護師も休んでいないいやマニュアル越えの技を繰り出しているわたしの心臓は一晩中眠れないいや心配のベルが鳴りつづけているわたしの心臓は強くないいやわたしの心臓は弱っている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(わたしの心臓は)
家族1二十四時間じゃたりないくらい思っている2なんとなく面倒なときもある3ときどき愛情をたしかめたくなる4アルバムから泣き声笑い声がきこえてくる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(家族)
祈りⅡ切羽詰まって叫んだことがありますか足をバタバタさせて駄々をこねたことがありますか神さま!って◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(祈りⅡ)
カーテンの裾風の日は桟(さん)を拭くのでいそがしい◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(カーテンの裾)
死1死んだ人はもう死ぬほどつらいとは言わないだろう2生きててもしょうがない?でも死んでてもしょうがないという開き直りもあるよ3この世へ遺していく?それともこの世で棄てていく?◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(死)
能登のひと―能登のために何ができる?そう自分に問うた―これからを発信するしかないじゃないそう自分に答えた能登で生きてきたひとそして能登で家族を亡くしたひと地震から一年あまり経ち拳のいちばん底に哀しみをしまったひと◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(能登のひと)
夫婦毎日温度が変わるでも、着ている服は一緒◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(夫婦)
ボールペン弾まない◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ボールペン)
思春期1うるさいと恋しいが渦をまいている2本当はどうしたいんだっ!と自分に怒っている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(思春期)
お花見の子ども屋台をみながらときどき花を見上げる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(お花見の子ども)
肩何人も背負ってきたと思ったら大きな肩におぶわれていた◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(肩)
怒りとつぜん突き上げてくることがあるかなしみ何かの拍子に噴き上げてくることがある◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(怒り、かなしみⅡ)
怒りきっとしずめられるかなかなしみとつぜん噴き上げてくることがある祈りうた・いのちうた(怒り、かなしみ)
医師の順調、患者の順調傷口が痛むとか何となく気分がわるいとかでも昨日より回復している右肩上がりの直線だ―そう患者は期待する夜中に吐いたとか、腹を下したとか熱が出たとか、癒着があったとか血糖値も血圧も高いとか震える手でメールを打つ―高い波、強い波それが患者を襲っているそれでも順調ですよと 医師はほほ笑むこれでも順調ですかと患者はドギマギする◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(医師の順調、患者の順調)
バアバとジイジ妻はいつのまにかバアバはねと自分を呼んでいるジイジと呼ばれてもなぁとわたしは無駄な抵抗をしている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(バアバとジイジ)
休息つぎの波が寄せくるまでの一瞬の間◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(休息)
送別温もりは握手した手に残ったままで◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(送別)
ここへ来ると 小さな教会に寄せてここへ来ると自然に笑いたくなるここへ来ると自然に歌いたくなるここへ来ると自然に祈りたくなるここへ来ると自然に愛したくなる春空へ賛美の声の響きあい◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ここへ来ると)
ふうふそりゃあとうふじゃないんだから角がたつことだってあろうじゃないかふうふふううを共にくぐりぬけてきたんだもの上からでも下からでもデンとかまえてるさふうふ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ふうふ)
ストレス傷が噛みついてくる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ストレス)
祈り願いは神を引き寄せること祈りは神のふところに入ること◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(祈り)
卒業また会おうね!といってから何十年経ったろう◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(卒業)
ふとんおもっただけでふかふかになる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ふとん)
三月小唄花弁にキラキラ花粉にクション杉はイヤイヤ桜はまだかいな◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(三月小唄)
メロンパンカリフラワーじゃないわよカリフラワーメロンパンとちがうぜ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(メロンパン、カリフラワー)
家族二十四時間じゃたりないくらい思ってる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(家族)
正義赤穂浪士はひとごろしをしたひとごろしをしたが正義とみなされた浪士は義士となったひとごろしはもてはやされた義士なる者がしたので正義であると―聖戦そういわれて浪士の鼻は高かった◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(正義)
心配心をポストへ入れる おずおずとうまく届いてくれたらーそう祈りながらだれが配ってくれたか分からなくてもいいあなたのポストがちょっと光りさえすれば◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(心配)
誕生日ーうまれてきて良かったーオトンとオカンの子で良かった弟に肝臓を分けた息子からの返信涙が出るよ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(誕生日)
愛の笑み冷たい手をしていても心はあったかいぞ愛想わらいをしている奥に冷ややかな目があるーどちらもボクのことああ、ボワッと燃え出ないかな愛の笑み◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(愛の笑み)
お疲れさまのうた疲れに取りつかれるにげても追いつかれるからだも心もつつかれるいっそ疲れがつかれるまでつかれて枯れるまで飯食べまい眠るまい◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(お疲れさまのうた)
ご返信かつての上司―明日手術を受けるので、万が一を思ってメールしましたかつての先輩―明後日手術を受けるので、その前に会えますかそんな大事な時に思い出してもらえたなんて!―有難うございますと、正座してご返信した ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ご返信)
共存 ―お互いに平和を保ちなさい(聖書)1じつに共存である草も花も虫も鳥もそしてミミズもみごとな共存なのであるあの星でもないその星でもないこの地球このうえでどのいきものも生きてることをよろこんでたがいに「どうぞ」とゆずりあってそれなのにニンゲンはどうだっ!2ハロウィン昼大使館の前に集まるひとプラカードを手に戦争反対!と叫ぶ夜シブヤに集まるひと仮装して愉しもう、目立とうと嬌声をあげるこのちいさな地球に住まう隣り組なのになかなか手と手をつなぎあえないわれわれの愛の手はそんなにも短いか3亜米利加つよい者たちが弱っている人を取り囲むキリストを磔(はりつけ)にした者のようにおどしたりののしったりあざわらったり―君は弱虫我々は何でもできるのです聖なるものをわきまえない者たちぬくぬくの部屋で思いを高ぶらせる正しきは金と...祈りうた・いのちうた(共存)
祈る祈ることしかできませんと言うそれでもう充分ですとこたえるふたりともその時おんなじ方を見上げている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(祈る)
忘れたくない時間がー2025年3月11日東日本大震災14年忘れたくない時間が忘れられない時間を追い越していこうとする笑顔になる時がすこしずつ増えていくにつれて十年の敷居をまたいだ足は二十年の旗をめざして歩いているうずくまってしまいたくなる記憶それを一枚いちまい心のアルバムに貼り収めながら◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(忘れたくない時間が)
亜米利加「荒らす憎むべき者」が、聖なる所に立つのを見たならば(新約聖書「マタイの福音書」二四章)つよい者たちが弱っている人を取り囲むキリストを磔(はりつけ)にした者のようにおどしたりののしったりあざわらったり―君は弱虫我々は何でもできるのです聖なるものをわきまえない者たちぬくぬくの部屋で思いを高ぶらせる正しきは金と武力そう言い放つ大きな口いちども祈ったことのないしぼんだ魂戦場からたどりついたヘトヘトのひとに向かって―頭を下げなさい、貢ぎ物を出しなさいそうすれば助けてやるかもしれません陸も海も地下も空も我が物にしたいのか、亜米利加◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(亜米利加)
病院は1病院はうつむいてもいいところ病院は声をだして笑わないところ病院はいのちに謙虚になるところ病院は祈りで癒やしを求めるところ2患者が廊下の真ん中を歩く患者が何時間だって座っている患者が自分より辛そうな人に心を痛める病院はそんな患者が生きている所◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(病院は)
心の皮膚信頼できるお医者笑みが浮かんでいる信頼できる看護師キビキビしている患者も患者の家族も心の皮膚で見つめている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(心の皮膚)
いいひと②いいひとは心の真ん中に笑みがあるいいひとは魂の深海に祈りがある◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(いいひと②)
いいひとあの人はいいひとだね、と言う感謝をこめてそのひとはたぶん自分をいいひととは思うまいが困っている人、弱い人にためらわずに伸ばせる手そのうつくしい手を持っているひとそれがいいひと◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(いいひと)
手術のあくる日1モニター心臓が命の波を映し出す大きい小さい色色の波モニターよやつれたほっぺの髭の波も映しておくれ息する内臓のムクムクの波も映し出せ2ナース痛み順調に痛んでいますよ熱順調に出ていますよむくみ順調に腫れていますよ―手術の翌日回復は順調、ですよ3家族ガツガツ食えちゃうんだよなあ三食グルグル回しちゃうんだよなあ洗濯機ガシゴシ吸っちゃうんだよなあ掃除機フット息とめちゃうんだ植木鉢の花びら◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(手術のあくる日)
お医者様医師とか医者とかドクターとか人によって変えている呼び名十二時間の手術着で現れたそのひと思わずお医者様!と頭をさげた◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(お医者様)
手術の日―二〇二五年〇月〇日1時間時計が進んでも時間は進まない待機室からメスの音は聞こえない息子らよ血は管をちゃんと流れているか2オロオロ家族誤字脱字の頭同士がメールのやり取り新たな生命のために今の命を削る患者と看護師と医師その周りに散らばるオロオロ家族3口口が動くのでおしゃべりをしている口が動くのでおにぎりを食べている今日のまったくの青空を仰ぎながら口を動かして神さまに祈っている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(手術の日)
ぬくもり ある日のこと、イエスは弟子たちと舟に乗り込み、「湖の向こう岸へ渡ろう」と言われたので、一同が船出した。渡って行く間に、イエスは眠ってしまわれた。すると突風が湖に吹きおろしてきたので、彼らは水をかぶって危険になった。そこで、みそばに寄ってきてイエスを起こし、「先生、先生、わたしたちは死にそうです」と言った。イエスは起き上がって、風と荒浪とをおしかりになると、止んでなぎになった。イエスは彼らに言われた、「あなたがたの信仰は、どこにあるのか」。(新約聖書「ルカの福音書」8章)1からだは…心配するなと言われても指の先で脈打つ動悸は止まない不安を払えと言われても足の先から冷気がよじのぼってくる―からだは心よりナイーブなのだホットミルクに蜂蜜それとゆっくりゆっくりの呼吸からだが優しい温もりを欲しがっている2...祈りうた・いのちうた(ぬくもり)
愛の河親から子へ最初のいのちが渡されたこんどは子から子へ再びのいのちがつながれるへその緒から流れ出た血よぬくもったまま愛の河となって子らの心臓を巡っておくれ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(愛の河)
連祷1息子たちの入院前夜に―二〇二五年〇月〇日今日が来る今日が来ることを待っていた今日が来ることを恐れていたどちらもの今日がついに来る―肝臓の移植、それがいま治療と言える唯一のことです医師はおだやかに告げた―臓器提供者(ドナー)、それが見つかりさえすれば良いのです生体肝移植―初めての診察の予期しなかった告げ知らせ―自分は受けたくない弟の拒みは強かったドナーの兄の言葉それがこころに沁み入るまで兄の愛を裏切れないそう思い至るまで―移植のほかに治療はないのだナその自答までの父母のためらい―移植手術をすることそれを医師に託そうその決断までの父母の葛藤心配が胸で弾ける不安が足の先から湧いてくる真っ暗な天井打ち続ける鼓動来て欲しかった、来て欲しくなかった息子たちの入院どちらもの日がとうとう来た2声―祈っていてください...祈りうた・いのちうた(連祷)
生体肝移植1―もう十分にしあわせだから兄は言った―弟のいのちが延びることそれもしあわせだからからだの一部を弟に提供する―健康な今だからこそできること愛という言葉をつかわずに愛を伝えた兄2―寿命を延ばしたいとおもわない弟は言った―治療せずに尽きる命ならそれでいい兄の生きたからだを裂く―でももう兄を裏切ることはできない愛という言葉をつかわずに愛を染みこませた弟◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(生体肝移植)
声―祈っていてくださいという信頼の・熱い・切なる声―祈っていますという静かな・温かな・力強い声虹を仰ぐ者同士の望みは叶うと信じる者同士の声◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(声)
その男たちは「荒らす憎むべき者」が、聖なる所に立つのを見たならば(新約聖書「マタイの福音書」二四章)そこは高くない所だのにその男たちは思いを高ぶらせているぬくまった部屋で満腹になりながら餓えた子らへ同情をしてみせるボディーガードに守られながら若者たちを戦場へと投げこんでいく正しきは金と武力そう言い放つ大きな口いちども祈ったことのないしぼんだ魂祈りうた・いのちうた(その男たちは)
「哀」と「衰」と衰えたひとは哀しむだろうか若さはじぶんから飛んでいったとわたしは老いたとだが悲哀のこころに衰弱をしのびこませるなあなたの積んできた時間それはこんなにも厚いのだ!◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(「哀」と「衰」と)
再生の時へⅢ悩みの日がわたしに立ち向かっている。(旧約聖書「ヨブ記」三〇章)どうしてそんなにこわがるのです。信仰がないのは、どうしたことです。(新約聖書「マルコの福音書」四章)するとすぐに、その子の父は叫んで言った。「信じます。不信仰な私をお助けください」 (新約聖書「マルコの福音書」九章)朝緊張がとつぜん心臓から走り出したのでわたしはドキドキが止まらない肺がびっくりして一瞬息するのを忘れたほど明日入院か!そう思ったとたんの不意打ちである―ああ、ドキドキする妻がとなりでささやく朝となく昼となくああ、おんなじ気持ちなのだと思いつつわたしは強がる―なんでそんなにこわがるの?神さまが味方なんだよ―散髪へ行ってきた息子が北風のなかをくぐって帰ってくる昨日と今日と変わらない声と表情何としても生きたい!そう一度も言わ...祈りうた・いのちうた(再生の時へⅢ)
今日をあなたがたのうちのだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも延ばすことができますか。(新約聖書「ルカの福音書」一二章)今日をじぶんの不安で埋める今日をじぶんの痛みで埋める今日をじぶんの不満で埋める今日をじぶんの後悔で埋める今日をじぶんの怒りで埋める今日をじぶんの悲哀で埋める今日をじぶんの心配で埋める今日をひとへの思いやりで埋めたいのに祈りうた・いのちうた(今日を)
再生の時へⅡ悩みの日がわたしに立ち向かっている。(旧約聖書「ヨブ記」三〇章)どうしてそんなにこわがるのです。信仰がないのは、どうしたことです。(新約聖書「マルコの福音書」四章)するとすぐに、その子の父は叫んで言った。「信じます。不信仰な私をお助けください」 (新約聖書「マルコの福音書」九章)七夕の朝救急車のサイレンが医師たちの心を刺した七夕の昼止血と輸血のたたかいが始まった七夕の夕べ家族の胸が張り裂けそうになった七夕の夜腹水パンパンの患者はICUで意識朦朧(もうろう)塩分、一日六グラムを越えない生もの、食べない肝臓に負担をかけないマスクと手洗いとうがい感染症にかからないないないのこの半年、検査検査のこの半年つながった命の半年―入院期日が迫っているので打ちましょう肝炎A型、肝炎B型、肺炎球菌、帯状疱疹、RS...祈りうた・いのちうた(再生の時へⅡ)
再生の時へⅠ悩みの日がわたしに立ち向かっている。(旧約聖書「ヨブ記」三〇章)どうしてそんなにこわがるのです。信仰がないのは、どうしたことです。(新約聖書「マルコの福音書」四章)するとすぐに、その子の父は叫んで言った。「信じます。不信仰な私をお助けください」 (新約聖書「マルコの福音書」九章)それでは、と医師が淡々と言った―手術は〇月〇日にしましょうそれまで揺れていた振り子が告げられた者たちそれぞれの胸で停まったこれからいよいよ治療が始まるという期待葛藤してきたことが現実へと変わっていくという緊張―息子さんの現在の最善の治療、それは生体移植です父母に初診の日の医師のことばがよみがえる―兄から臓器をもらうなんて受け入れられない弟が拒んできた時間―命を大事にしろ、おれは自分の意思で提供するんだから兄が説いてきた...祈りうた・いのちうた(再生の時へⅠ)
せいぜい下着は二枚せいぜい三枚靴は一足せいぜい二足本は五冊せいぜい七冊妻は一人せいぜいは無い◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(せいぜい)
頭痛歴ー頭痛持ちのうた②職歴二箇所あわせて三十六年働きました結婚歴ひとりの妻で四十一年をかぞえます信仰歴イエス・キリストお一人で四十二年の恵みです頭痛歴はい、これが実に四十九年のお付き合いなのです◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(頭痛歴ー頭痛持ちのうた②)
野菜たちの声長ネギ冷蔵庫には長すぎるぜらっきょうそうして甘酢につかりつづけていてもたまねぎまでには膨らまないにんにくの芽どうしてこんなに長いの?芽なのに野菜クズこのクズ!なんてののしられたりなどしない尻尾も皮もいのちを養ってくれたんだものじゃがいも名前を口にするだけで心がホクホクしてくる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(野菜たちの声)
きゃべつ③シワシワの手にシワシワの手を重ねるあのパリパリの音はもうたてられないけれど苦労もいっしょ、喜びもいっしょの時間をこのシワにたくわえてきたーおいしかったよ子や孫がそう言ってくれたらうれしいね、母さん◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(野菜たちの声きゃべつ③)
パスワードパスワードを忘れたのでログインできないような!顔は思い出せるが名前が出てこない苗字は覚えているがさてどんな風貌だったかーかつての同級生たちパスワードのあちらの記憶◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(パスワード)
息子と親父との会話②息子「親父には直してでも使い続けたい物はないの?」親父「そうね、何もないな。全部捨てていい物ばかりだよ」息子「物に執着がないって、どんな心境?」親父「からっぽの心臓に青空がそっくり入ってる心境、かな」息子「好きな物も欲しい物も、何もないすがすがしさっていうこと?」親父「物にこだわらなくなると、なんだかね命が透きとおっていく気がするんだ」◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(息子と親父との会話②)
病院の順番待ち1病院で半日過ごす順番を待つ時間はながーい隣りでうつむいている患者さんに思わず「まだ、お元気ですかあ」と聞きたくなる2ーこんなに待ったんだからいっぱい聞いてもらわなくちゃとにかく膝やら腰やら痛むのだものーお医者の腕は聞く耳次第よね前の椅子でおばあちゃん二人意気投合◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(病院の順番待ち)
頭痛もちのうた1天井がさがってくるような曇り空ねじり鉢巻きがむくむく起き上がってきて万力を納屋からとりだす―ははあ、奴さんおれの頭をまた締めつける気だな2頭痛のたねともいうが種の頭痛ともいう一年三百六十五日どこの土からでも芽を出すバオバブの木に育っちまう前に摘まみださないと!3頭痛と腰痛おれが全身打撲で助かったごほうび肩こりと首のつっぱりはオマケ季節の変わり目は怒りっぽくなるそうなせっかくのご褒美だカンシャク玉にこね直してはなるまいぞ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(頭痛もちのうた)
前立腺十句レッツゴー!採尿コップちょぼちょぼとお隣りも立往生のトイレかな老身の痩せにあらがい肥大する三倍に増大ですと医者の言い夜間尿二回ですんだ温(ぬく)い夜前立腺同窓会を盛り上げてPSA半年ごとの黄信号老医師も診察中はおむつして処方薬めまいと尿とどちら取る?カフェインのないお茶あった!妻拍手◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(前立腺十句)
「憂」と「優」と②憂の字をみただけで憂鬱になりません?優の字にであうと優しい気持ちになれそうです憂いをいだくひとそのそばに人(イ)がそっと寄りそうなんだか自分にも人にも優しくなれそうなんです◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(「憂」と「優」と②)
いつもの妻の声が鼻声の朝ぼくの鼻もなんだか湿ってくるよういつもの声、いつもの響きのもったいなさがわかるいつもの髭そりをしながらぼくはつぶやく―きょうはケンカしまいぞ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(いつもの)
眼眼が笑っていないといわれるときがある満面の笑みだねといわれるときもあるおんなじショボショボの眼なのに疲れ目になるわけだ◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(眼)
孫自分の過去は消したいのに孫の動画は消せない自分の今日はくたびれているのに孫の明日は輝いて!と祈る◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(孫)
ことば詩を書こうと思って書いた詩はたいがいつまらない思いを掘りさげよう、心をひろげようそう声かけして書いた詩のほうが好きだことばを大事にね―叔父さんの葉書をときどき読み返す◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(ことば)
ゆる屈伸―深い屈伸よりゆるい屈伸のほうが膝によいです体をいじめられない齢になった私はこれだ!と膝をたたく―スクワットを毎日百回してから床につきましょうその縛りからスクワレタと膝をなでる◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(ゆる屈伸)
りんごのなかの星は海のなかに母がいるそれはみんな知っているでは、りんごのなかに星がすんでいるそれはどう?海の母は荒れた晩にも「大丈夫!」と抱きしめてくれるりんごの星は寒い夜にも「寂しくないよ!」と微笑んでくれる◆ことばに愛を宿したい。◆ご訪問、いつもありがとうございます。祈りうた・いのちうた(りんごのなかの星は)
かみさまの樹ー誕生日の息子へ愛を受けるには勇気がいる愛を与えるには慎みがいる―勇気と慎み手のひらよりちいさな葉っぱだがかみさまの樹にはいつも愛の樹液がながれている◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(かみさまの樹)
詩人・星野富弘活字になった詩がほんとうは口にくわえた筆で書かれたとは分からない詩が自由な心で書かれるからだそして愛がかなしみをユーモアでくるむからだ(学研)◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(詩人・星野富弘)
息子と親父との会話息子「おれは病気もちのビョウニンだね」親父「いいや、ちがうよ。おまえは病むヒトだよ」息子「それって、同じことじゃないの?」親父「いいや、ちがうよ。病気に負けたらビョウニン、病気と向き合えたら病むヒト―そう思っているよ」◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(息子と親父との会話)
「増」と「憎」とⅡ1愛がくるむことで憎しみはしぼんでいくのに悪が増すと憎しみも増していくのだ増えひろがれちいさな愛の細胞よ心のひだひだから憎悪の芽を摘みとってしまえ2そんなに憎憎しい顔をするとシワが増えるよほら!眉間に寄せたシワを伸ばしてのばして十パーセント増量の憎悪液なんて誰が買う?笑顔のうらに涙があっても憎しみなんかに負けるな◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(「増」と「憎」とⅡ)
人間アレルギー②好きになりたいけれどノドがつっかえて呼吸は楽にならない嫌いだと言いきりたくはないけれど胸のモヤモヤは晴れないもしも相手と私との間に神さまが入ってくださるなら笑顔が透きとおるかもしれない◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(人間アレルギー②)
人間アレルギー苦手なひとの前だと心に湿疹が出る人間アレルギーというそうだたいがいは避けてときどき話す(目をみなくてもいい)湿疹が出そうになったら非常口から逃げればいいさ◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(人間アレルギー)
詩人・八木重吉1八木重吉は雨といっしょに降っていた八木重吉は四季の美しさに溶けこんだ八木重吉は涙を弱いものへの愛情とした 八木重吉はキリストの手のひらでこそ温もった2八木重吉は反戦の詩は書かなかったけれど八木重吉に触れたひとは心が澄んで戦争は嫌だなあと心から願うだろう<八木重吉の詩>雨雨は土をうるおしてゆく雨というもののそばにしゃがんで雨のすることをみていたい雨雨の音がきこえる雨が降っていたのだあのおとのようにそっと世のためにはたらいていよう雨があがるようにしずかに死んでいこう夜の薔薇(そうび)ああはるかよるの 薔薇素朴な琴この明るさのなかへひとつの素朴な琴をおけば秋の美くしさに耐えかね 琴はしずかに鳴りいだすだろう草にすわるわたしのまちがひだつたわたしのまちがひだつたこうして草にすわればそれがわかる虫虫...祈りうた・いのちうた(詩人・八木重吉)
「赦す」と「救う」と1そのとき十字架の上から声がした―真っ赤な血を流さずに赦しはない必死な求めなしに救いはない 処刑の果てた後人人は二千年の放浪に散っていった2赦さない!という叫びが真っ暗な空に響くこの世に救いはない、怒りと哀しみだけがあるとだが「求めていこうよ」というささやきも聞こえる「わたしたちの血がまだ赤いうちに赦しの心を」と◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(「赦す」と「救う」と)
「心」と「悪」と心がひしゃげると悪が増していくよき心よおしつぶされてはいけない悪事に皮膚の痛みを感じつづけよおぞましさへの嫌悪こそ健やかな心だとわが魂に刻みこめ◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(「心」と「悪」と)
「嘘」口から次々と虚しいことばが吐き出される吐いた口は上機嫌聞いた耳たちも大はしゃぎ―ひとつの真実は八百の嘘にかなわない 君よそう失望するなかれ嘘から出たまことである日とつぜん 世界の雲間に光が射すかもしれない◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(「嘘」)
「輝」と「晃」と軍の支配する国に輝きはない祝福の光につつまれた戦などありはしない正義の日よ、まっすぐにのぼって光となれ平和を待ち望むすべての瞳を晃晃(こうこう)*と照らせ*「煌々と照らす」が一般的に使われる◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(「輝」と「晃」と)
あかぎれあかぎれが子どもたちの冬の手だった指先も手の甲もひび割れて赤黒かった―みんなあかぎれ少年あかぎれ少女だったナ爪の脇が赤黒く切れた親指それをみながら思い出した◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(あかぎれ)
フレイル腕の筋肉が垂れてきた―フレイルぷるぷる三十分歩くともうアカン―フレイルがくがく膝がわらうわたしもわらう隣りで妻があきれてぼそぼそ―くたびれジイジのふうらふら◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(フレイル)
葉っぱの童話1―わたしがいちばんきれいよとこちらの葉っぱが自慢した―ぼくがいちばんおおきいよとむこうの葉っぱが自慢した秋がすぎて冬になったきれいな葉っぱもおおきな葉っぱも地に落ちて犬にふまれた2落ちるときは最後がいいなと葉っぱが枝の先でつぶやいたそうでなければ最初がいいなと葉っぱは考えをかえたある晩風がはげしく吹いた朝になると公園は葉っぱだらけになっていた◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(葉っぱの童話)
あと幾日でとつぜん外国にさらわれてしまったわが子とつぜん戦場へひっぱりだされてしまったわが子あと幾日であと幾日で帰って来るの?◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(あと幾日で)
あと幾日カレンダーをみながら数える―あと幾日?だれにでもある祈って待つ日◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(あと幾日)
行方不明石碑に「行方不明」と刻まれたひと歳月はただ過ぎていくが父か母か妻か夫か息子か娘かその家族に「行方不明のひと」はいない◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(行方不明)
歩道1だんまりでスマホ眺める川の土手犬よおまえは主(あるじ)が好きか土手の朝、土手の夕、犬たちが飼い主とともに歩いてくる。その犬に話しかけながら歩く人もいれば、黙って歩く人もいる。なかには、スマホを見ながらの人もいる。主(あるじ)とのせっかくの散歩である。声をかけられたり撫でられたりしたらうれしかろう。 どんな主なら、その犬は今日の散歩に満足するのだろうかと、犬を飼っていない私は、余計な心配をしてしまう。2譲るとき礼して急ぐ老婦人顔まっすぐに過ぎる若ママ近所の歩道は狭い。すれ違うときに、お互いドシドシ歩いてはいけない。電柱がある所などは一人しか通れない。ある日、向こうからやってくるお婆ちゃんがいた。電柱の近くで、ほぼ同時に気づいた。わたしが先に止まった。すると、それを見たお婆ちゃんが、急ぎ足になった。そし...祈りうた・いのちうた(歩道)
拉致(らち)1金品を盗んだ者たち見つけられ顔も名前もさらされ罰せられる人をさらった者たち見つけられ顔も名前もさらされそれでも罰せられない2迷子になった我が子どこだどこだと捜し回った三十分その長かったこと!拉致された我が子、我が親、我がきょうだい今日こそは今日こそはと待つ時間その長さはどれほどだろう!◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(拉致)
病むひと―健やかに病むそんな望みがある生き死にを手玉に取りたいのではない動くのも、話すのも、食べるのも、立つのも、息吸うことさえ辛くなっても「病人」でなく「病むひと」どうかそんなイノチでありつづけたい◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(病むひと)
お医者さん②1―薬が効いて元気になりましたと報告したそう、それは良かった!と手をたたいてくれたあなたは元気がいい、元気な姿があなたらしい ―そうですか、らしいですかと思わず声がジャンプした2―もしかしたらあのときの先生かと思いましたそう頭を下げたええ、いましたよ、あの病院!と正面を向いてくれた十三年ぶりですか、これも何かのご縁ですね―この病院で再会できたなんてとちょっと声がうわずった◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(お医者さん②)
ノーベル平和賞Ⅲおめでとうございますと首相は笑顔で頭をさげた核をなくす会議にぜひ出てくださいと被団協のひとたちは訴えた分かりました、参加しますと首相は決意の返事をしなかった原発は止めません、軍事費は増額します―そう断言する首相の当然だった祈りうた・いのちうた(日向ぼっこノーベル平和賞Ⅲ)
みんなで手をたたこう! 世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない(宮沢賢治)かつて「幸せなら手をたたこう」という歌がはやった―幸せなら、ホラみんなで手をたたこう!今年の正月も神社でたくさんのひとが手をたたいた家族のこと、恋人のこと、友だちのこと病気のひとのこと、被災地のひとのこと、戦場にいるひとのこと肩を寄せ合ってみんなで手をたたいた自分のこともちょっと願いながらみんなが幸せになってほしいとみんなで手をたたいた◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(日向ぼっこみんなで手をたたこう!)
祈りうた・いのちうた(日向ぼっこ 無意味な語呂合わせー理不尽さのうた)
無意味な語呂合わせ理不尽さのうたイケイケと池に飛び込む雨蛙風雅ぶっ飛びたまげる芭蕉とつぜんに眼前おそう大自然全然予知せぬヒトは茫然(ぼうぜん)ほっぺたを母がつねくる寝るまぎわネルのパジャマですねる幼な子えら張ったエゴの課長のパワハラにチームバラバラ部長ハラハラストレスをスッとは出せぬレストランウェートレスは歯を食いしばるしあわせがだれかに寄せる皺(しわ)寄せはいたみ、哀しみ、ねたみ、憎しみ長すぎる―ルナールの「蛇」*長すぎる―冷蔵庫の「ネギ」*ジュール・ルナール『博物誌』の中の「蛇」という詩全文通院の合間合間の日々である日々の合間の通院でなく長生きはロングブレスよ!息長く腹で吸いこみ腹から吐いてふるふると雨や細菌降る街だ振れ振れバット場外ホーマー!◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。祈りうた・いのちうた(日向ぼっこ無意味な語呂合わせー理不尽さのうた)
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医師の順調、患者の順調2―検査しましょう、明日の午後―つづけて治療も行います夕方の呼び出しカンファレンスルームで医師が淡々と説明するどうして熱が下がらないのでしょう?この検査の値は予測の範囲でしょうか?わからない家族分かっている医師そのあいだを不安と心配の河が流れるこれでも順調ですよと 医師は慰めるほんとうに順調ですかと家族の顔はしなびていく◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(医師の順調、患者の順調2)
応えられなかった叫び仲間だけの回覧ノートにー悩んでいる、助けて!という文字が迫った仲間に心をさらけだそうと始めたノートなのにドギマギして応じられなかった 高二の私 情けない、恥ずかしい そう思ったのは卒業して数年経ち街でばったり会ったとき彼は冷ややかな目で私を見た そして無言ですれ違っていったそのときもドギマギしてお詫びもできなかった 二十歳を過ぎた私◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。 祈りうた・いのちうた(応えられなかった叫び)
イッパイがいいなイッパイがいいな わらうのも泣くのも 怒るのだって イッパイがいいな ぜんぶが自分 ぜんぶが命の愉しみ ◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(イッパイがいいな)
わたしの心臓がわたしの心臓が弱っても子どものからだは良くならないわたしの心臓がタフでないと子どもの苦しみに押しつぶされてしまうわたしの心臓がなだらかになったら子どもの心に笑みがもどるかもしれぬ朝晩一喜一憂するなと子どもにいう朝昼晩一喜一憂するなとわたしの心臓に言う◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(わたしの心臓が)
わたしの心臓はわたしの心臓は強くないいやわたしの心臓は弱っている術後の子どもの熱が下がらないいや明け方下がって夜中に上がる病院は遠くないいや集中治療室には隔たりがある医師も看護師も休んでいないいやマニュアル越えの技を繰り出しているわたしの心臓は一晩中眠れないいや心配のベルが鳴りつづけているわたしの心臓は強くないいやわたしの心臓は弱っている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(わたしの心臓は)
家族1二十四時間じゃたりないくらい思っている2なんとなく面倒なときもある3ときどき愛情をたしかめたくなる4アルバムから泣き声笑い声がきこえてくる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(家族)
祈りⅡ切羽詰まって叫んだことがありますか足をバタバタさせて駄々をこねたことがありますか神さま!って◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(祈りⅡ)
カーテンの裾風の日は桟(さん)を拭くのでいそがしい◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(カーテンの裾)
死1死んだ人はもう死ぬほどつらいとは言わないだろう2生きててもしょうがない?でも死んでてもしょうがないという開き直りもあるよ3この世へ遺していく?それともこの世で棄てていく?◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(死)
能登のひと―能登のために何ができる?そう自分に問うた―これからを発信するしかないじゃないそう自分に答えた能登で生きてきたひとそして能登で家族を亡くしたひと地震から一年あまり経ち拳のいちばん底に哀しみをしまったひと◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(能登のひと)
夫婦毎日温度が変わるでも、着ている服は一緒◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(夫婦)
ボールペン弾まない◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(ボールペン)
思春期1うるさいと恋しいが渦をまいている2本当はどうしたいんだっ!と自分に怒っている◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(思春期)
お花見の子ども屋台をみながらときどき花を見上げる◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(お花見の子ども)
肩何人も背負ってきたと思ったら大きな肩におぶわれていた◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(肩)
怒りとつぜん突き上げてくることがあるかなしみ何かの拍子に噴き上げてくることがある◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(怒り、かなしみⅡ)
怒りきっとしずめられるかなかなしみとつぜん噴き上げてくることがある祈りうた・いのちうた(怒り、かなしみ)
医師の順調、患者の順調傷口が痛むとか何となく気分がわるいとかでも昨日より回復している右肩上がりの直線だ―そう患者は期待する夜中に吐いたとか、腹を下したとか熱が出たとか、癒着があったとか血糖値も血圧も高いとか震える手でメールを打つ―高い波、強い波それが患者を襲っているそれでも順調ですよと 医師はほほ笑むこれでも順調ですかと患者はドギマギする◆言葉に愛を宿したい。◆いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた・いのちうた(医師の順調、患者の順調)
聖句つれづれ死と罪の淵から何の働きもない者が、不敬虔(ふけいけん)な者を義と認めてくださる方を信じるなら、その信仰が義とみなされるのです。(新約聖書「ローマ人への手紙」、新改訳聖書)洗礼先月の初め、三人の方が「洗礼」を受けました。その洗礼をとおして、わたしも、神の恵みをいただくことができました。洗礼式というのは、「式」という言葉がつく以上、儀式的な面をもっているわけですが、わたしには、洗礼式はいつも新鮮で感動的なものです。「洗礼」と題した詩を作ったことがあります。洗礼水に浸かりあがる。ただそれだけで洗礼は終わる。しずくとともに涙のごときものがこぼれ祈りの会堂に賛美の声声が響く。水につかり上がる。ただそれだけでわたしの生涯にはじめとおわりができる。洗礼の時というのは、受洗する方と一緒に神の恵みをいただける、...祈りうた(聖句つれづれ死と罪の淵から)
愛Ⅳちいさな虫がとんできたたたいたが当たらなかったたたいた掌の痛みだけが残った殺意に愛などないと 痛みが教えてくれた★神は愛です。(聖書)★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。祈りうた(信仰くねくね愛Ⅳ)
おならのうた1拍手赤ちゃんと腸の手術をしたひとガスをだしたらよろこばれる―ようがした!と拍手さえされるちょっとばかり鼻つまみでもね2ことばあそびガスがでる そのスガスガしさ!無音無臭のおすまし顔なんて うさん臭いよぶっちょうずらの腸からきみのたまった不満をぶっぱなせ★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。祈りうた(日向ぼっこおならのうた)
聖句つれづれ良くなりたいか全二回の二その後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエルサレムに上られた。エルサレムには羊の門の傍らに、ヘブライ語で「ベトザタ」と呼ばれる池があり、そこには五つの回廊があった。この回廊には、病気の人、目の見えない人、足の不自由な人、体の麻痺した人などが、大勢横たわっていた。 さて、そこに三十八年も病気で苦しんでいる人がいた。イエスは、その人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるのを知って、「良くなりたいか」と言われた。病人は答えた。「主よ、水が動くとき、わたしを池の中に入れてくれる人がいないのです。わたしが行くうちに、ほかの人が先に降りて行くのです。」イエスは言われた。「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」すると、その人はすぐに良くなって、床を担いで歩きだした...祈りうた(聖句つれづれ良くなりたいか全二回の二)
聖句つれづれ良くなりたいか全二回の一その後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエルサレムに上られた。エルサレムには羊の門の傍らに、ヘブライ語で「ベトザタ」と呼ばれる池があり、そこには五つの回廊があった。この回廊には、病気の人、目の見えない人、足の不自由な人、体の麻痺した人などが、大勢横たわっていた。 さて、そこに三十八年も病気で苦しんでいる人がいた。イエスは、その人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるのを知って、「良くなりたいか」と言われた。病人は答えた。「主よ、水が動くとき、わたしを池の中に入れてくれる人がいないのです。わたしが行くうちに、ほかの人が先に降りて行くのです。」イエスは言われた。「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」すると、その人はすぐに良くなって、床を担いで歩きだした...祈りうた(聖句つれづれ良くなりたいか全二回の一)
口きょうもなんども開けてしまったなわるくちという口にくしみというシミそれをずっと心から消せないでいやらしさという自分らしさなんてすがすがしさに脱皮したいよはやく★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。祈りうた(日向ぼっこ口)
クズ紙くずも野菜くずもカンナくずもじぶんはクズだとおもうまいメモ用紙ですたまねぎの皮です家の柱ですきっと胸はってそういうさなに、わたしは人間のクズですって?きみにもあなたにもわたしにだって―何の何べえ ほこれる名前がちゃあんとあるのに★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。祈りうた(日向ぼっこクズ)
愛Ⅲ愛という名前がなんとたくさん!いとしいともかなしいとも読める愛だれかがだれかの荷を背負い上りの坂をのぼっていくその尊い荷を子に託した父の祈り母の祈り★神は愛です。(聖書)★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。祈りうた(信仰くねくね愛Ⅲ)
聖句つれづれ食事の感謝かれらが陸地に上がると、そこには炭火がおこされていて、その上には魚があり、またパンがあるのが見えた。……イエスは彼らに言われた。「さあ、朝の食事をしなさい。」……イエスは来てパンを取り、彼らにお与えになった。また、魚も同じようにされた。(新約聖書「ヨハネの福音書」二一章、新改訳聖書二〇一七版)1いただきます、魚のいのち、家畜のいのち、野菜のいのち―そういう思いを込めて「いただきます」と食前に言う。手を合わせながら。その魚のいのち、家畜のいのち、野菜のいのちは、神があたえてくださると、わたしたちクリスチャンは受け止めている。神からのいただき物だと。有難いもの(有ることが難しいほど大事なもの)だと。もちろん、野菜を、魚を、家畜を日々わたしたちの食卓へと届けてくださる大勢の生産者や業者さん...祈りうた(聖句つれづれ食事の感謝)
愛Ⅱ餓えた子どもに必要なものそれは地球一杯の食べ物だつまようじの先っぽに刺した愛なんて!とうつむかないできみの一円玉あなたの一円玉わたしの一円玉ペットボトルにちょっとずつ栄養ドリンクはたまっていく★神は愛です。(聖書)★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。祈りうた(信仰くねくね愛Ⅱ)
聖句つれづれ暴虐者主よ悪者の願いをかなえさせずその企みを遂げさせないでください。かれらは高ぶっています。(旧約聖書「詩篇」一四〇篇、新改訳聖書二〇一七版)戦争のニュースを見ると、そして争いを止めないでいる指導者の顔を見ると、大きな「高ぶり」を感じる。ひとが傷つき、苦しみ、かなしむ、そのさまに心がまったく揺さぶられないかのようだ。彼の今の行いをはげしく後悔させてください。思いを、行いを、どうか改めさせてください―と祈らずにはいられない。その「悪者の願いや企み」を、神さま、あなたは見抜いておられます。ひとびとを不幸へ追い詰めるその歪んだ欲望を「かなえさせない」でください、押しつぶしてください、時を延ばさずに―と。そしる者が地上で栄えませんように。★神は愛です。(聖書)★いつも読んでくださり、ほんとうにありがと...祈りうた(聖句つれづれ暴虐者)
愛計量カップで愛をはかるならこぼれでることを惜しむな、恐れるなあそこでもここでも誰かが愛に渇いている縮こまった君の手でもきっと注ぐことができる★神は愛です。(聖書)★いつも読んでくださり、ほんとうにありがとうございます。祈りうた(信仰くねくね愛)
聖句つれづれウソとホント―詩篇第一篇⑵幸いなことよ。悪しき者のはかりごとに歩まず罪人の道に立たず嘲る者の座に着かない人。主の教えを喜びとし昼も夜もそのおしえを口ずさむ人。その人は流れのほとりに植えられた木。時が来ると実を結びその葉は枯れずそのなすことはすべて栄える。悪しき者はそうではない。まさしく風が吹き飛ばす籾殻だ。それゆえ悪しき者はさばきに罪人は正しい者の集いに立ち得ない。まことに正しい者の道は主が知っておられ悪しき者の道は滅び去る。(旧約聖書「詩篇」一、新改訳聖書二〇一七版)1真っ暗な地の上に生きるわれらニンゲンこのありさまはどうだ弱さをおおう羽それをちぎりちぎられ素肌を傷つけあうことに夢中になっている2弱い者いじめをすまい、ひとに迷惑をかけまい、たがいに助け合おう―そんな合言葉で生きてきたはずなの...祈りうた(聖句つれづれウソとホント―詩篇第一篇⑵)
聖句つれづれウソとホント―詩篇第一篇⑴幸いなことよ。悪しき者のはかりごとに歩まず罪人の道に立たず嘲る者の座に着かない人。主の教えを喜びとし昼も夜もそのおしえを口ずさむ人。その人は流れのほとりに植えられた木。時が来ると実を結びその葉は枯れずそのなすことはすべて栄える。悪しき者はそうではない。まさしく風が吹き飛ばす籾殻だ。それゆえ悪しき者はさばきに罪人は正しい者の集いに立ち得ない。まことに正しい者の道は主が知っておられ悪しき者の道は滅び去る。(旧約聖書「詩篇」一、新改訳聖書二〇一七版)1風邪をひいてしまって…とウソをつくとき最初はドキドキするでも案外かんたんに信じてくれる「おだいじに!」とさえ言ってくれる電話の向こうで一度くらいは経験あり、でしょう?学校へも勤め先へも2ウソは抜け目ないどの心にもぐりこめばいい...祈りうた(聖句つれづれウソとホント―詩篇第一篇⑴)
距離―おやこ1子どもより親が大事と思いたい悔やみながらそう書いた小説家病んだ子どもと代わりたい涙でそう綴った詩人わが子をかばって焼け死んだ原爆の母―誰だろう、私が似ているオヤは?2叩いたことあります夕飯抜きにしたことありますいまでも頬を打った掌が痛みますご飯が今でものどにつかえます3川柳父知らで父となりたる怖い奴父という生き方うずくオヤシラズ「オトウサン」自称しながら浮いてく歯天の父まだまだ遠慮甘えない「わが父」と呼びかけてみよ天あおぎ★たんぽぽの何とかなるさ飛んでれば★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた(信仰くねくね距離―おやこ)
ことばとあそぼう三1めおとおとめとめおとになったとおめにもちかめにもおとめは愛らしいただしなまえは「おと」でも「とめ」でもなかったよ2ふうふうふふは新婚ふうふかもしれないふう~は熟年ふうふかもしれないでも仲人はかみさまだからさいごまで一体型だよふ・う・ふ★たんぽぽの何とかなるさ飛んでれば★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた(日向ぼっこことばとあそぼう三)
ことばとあそぼう二1ウソウとソのあいだにウん、ソうだ、ちょろいもんだのうなずきがはいるだから心をいためずにウソをつけるウんとソんな人生になるとは気づけない2いたみいたみは「いたむ・身」だろうかそれとも「いのる・民」だろうかわたしのいたみがあなたのいたみとつながりおたがいいたむ身だねといのりあうことだろうか★たんぽぽの何とかなるさ飛んでれば★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。祈りうた(日向ぼっこことばとあそぼう二)
聖句つれづれいち日いち日を大事に生きるということ浅はかさを捨てて、生きなさい。分別のある道を、まっすぐに歩みなさい。 (旧約聖書「箴言」九章、新改訳聖書二〇一七)―たとえば食器や調理道具を洗うとき洗剤をすくなめにスポンジにつけよく揉んで泡立てる茶碗のふちや鍋の隅っこまできちんとこする蛇口を全開にしない終わったら流しの周りをきれいに拭き取る―たとえばまちがい電話がかかってきたとき「うちじゃありませんよ!」などとつっけんどんに切らないできたら「どちらへおかけですか」と訊いてあげる6996を6966とまちがえたかもしれないからね―たとえば仕事の最中に妻が話しかけてきたときちょっと手をとめて耳をかたむけるほとんど急ぎでも重要なことでもないけれど妻とわたしたったふたりのただ一度きりの時間と思って★いつも読んでくださ...祈りうた(聖句つれづれいち日いち日を大事に生きるということ)
聖句つれづれ「命の恩人」キリスト全三回の三ネブカドネツァル王は驚いて急に立ち上がり、顧問たちに尋ねた。「われわれは三人の者を縛って火の中に投げ込んだのではなかったか。」彼らは王に答えた。「王様、そのとおりでございます。」すると王は言った。「だが、私には、火の中を縄を解かれて歩いている四人の者が見える。しかも彼らは何の害も受けていない。第四の者の姿は神々の子のようだ。」(「ダニエル書」三章、新改訳聖書二〇一七年版)〈要約〉国が亡ばされ、異国へ連れてこられた青年たち三人。その国の王に従い、金の像を拝めと命令を受ける。だが、三人は、自分たちの信じる神がおられる、その方だけに従う、と言って、命令を拒んだ。そこで、怒った王は、縛った三人を火の燃える炉の中に投げ込み、焼き殺せと命じた。ところが、その真っ赤に燃える炉の...祈りうた(聖句つれづれ「命の恩人」キリスト全三回の三)
聖句つれづれ「命の恩人」キリスト全三回のニネブカドネツァル王は驚いて急に立ち上がり、顧問たちに尋ねた。「われわれは三人の者を縛って火の中に投げ込んだのではなかったか。」彼らは王に答えた。「王様、そのとおりでございます。」すると王は言った。「だが、私には、火の中を縄を解かれて歩いている四人の者が見える。しかも彼らは何の害も受けていない。第四の者の姿は神々の子のようだ。」(「ダニエル書」三章、新改訳聖書二〇一七年版)〈要約〉国が亡ばされ、異国へ連れてこられた青年たち三人。その国の王に従い、金の像を拝めと命令を受ける。だが、三人は、自分たちの信じる神がおられる、その方だけに従う、と言って、命令を拒んだ。そこで、怒った王は、縛った三人を火の燃える炉の中に投げ込み、焼き殺せと命じた。ところが、その真っ赤に燃える炉の...祈りうた(聖句つれづれ「命の恩人」キリスト全三回のニ)