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  • やさしい拒絶

    やさしく 澄んだ眼の中に一瞬 翳る拒絶ああ やっぱりきみもだから嫌なんだ心を開くことなんてまたひとつ ぼくは鍵を掛けその鍵をへし折るよ二度と鍵穴に入らないように誰にも話せないぼくの核心なんて もう誰にもぼくはぼくでいてはいけないそれが答えならば 偽りのレールで生きていかなきゃいけないのだろう本当の自分を 抑えて生きるこんな苦しさまで分かってくれだなんて思わないさただ 少し ぼくを知ってこの心に触れ...

  • 愛をおしえて

    愛されたい生まれた意味を知るために抱きしめられたい生きていると感じるために寂しいとか 哀れだとかこんなぼくだって他の誰かと変わらないさ誰かに愛され抱きしめられたい愛を通わせ触れた温もりだけで枯れない花を咲かせてみたい愛したいここにいる意味を知るために抱きしめたい揺るがぬ想いを感じるために不憫だとか 汚いだとかこんなぼくだって他の誰かと変わらないさ誰かを愛して抱きしめたい嘘のない優しさの渦の中で熱を...

  • ボクらの空

    今日はとても天気が良かったから久しぶりに顔を上げて空を見てみたんだなんだかすっかり忘れていたよ毎日毎日 自分の世界のことだけで自分自身を支配していたけれど頭の上ではこんなにも大きくて澄みきった青い空がボクを見下ろしてくれていたことにひっそりと浮かぶ真昼の月や刻々と形を変えていく雲風に乗って自由に飛ぶ 鳥のことまでもすっかり忘れていたよほら 真上を向いて晴れた空を見てごらんボクが見た空とは違うかもし...

  • 本能

    君だけは違うと信じていたんだ君だけは割り切れない僕が悪いのかもしれない煮え切らない僕が悪いのかもしれない本能に負けている君に気づいてしまって悲しかったんだ とてもそれでもまだ どこかで違うはずだと期待をしている僕と隠さない君の優しさに心は破れて僕はどうしたらいい僕はどうしたら君だけは違うとそう信じていたんだ君だけはそれなのにそれなのにまた僕は 鍵を外して君の微笑みに 引き寄せられて溺れてるああ 駄...

  • 儚きわたしたちへ

    ああ 時は なんと儚いのだろう夢のような温もりに包まれ甘美なる世界を漂うもすべては刹那時の流れは残酷で生あるものはいずれ腐敗し過ぎ去りし日々の出来事はおぼろ気な輪郭となり記憶の淵で霧消するああ 人は なんと儚いのだろうこの星に生まれ歩むともその役目など誰ひとりとして知るものはいない日々の雑踏に流され痛みをただひた隠しにしとこしえに果てなき昼夜を幾度も幾たびも繰り返し魂を削り散らしている仮にそうだと...

  • やめてくれ

    誰もいない放課後 きみのグランドコートに こっそり袖を通した 断片的で危ない記憶は いまもまだこの胸に残ってる きみのような存在に憧れて きみのような振る舞いをしたくて きみの何かをもっと知りたくて きみの温もりを感じたくて 【やめてくれ】 根源が何かなんてわからないまま 胸の底から湯水の如くあふれてくる 見てはいけない 気づいてはいけない 何かに怯えながら 誰もいない朝の教室 きみがバ...

  • 旅立ちの日

    この星に生まれたわたしたちにはいつか必ず訪れることがあるそれは旅立ちの日どんなに大切な人であってもどんなに最愛の人であってもそしてどれほど憎い人であってもいつか 必ず旅立ちの日はやってくるそれは 逃れられない宿命命のともし火という名の時計に繋がれたわたしたち必ずやってくるその日がいつなのか誰にもわからないどんなに頭脳明晰な人でもその日を予め知ることはできやしない人はいつか 必ず旅立ちの日を迎えるな...

  • ともし火

    君も見えているだろうどんなに果てしなく遠くてもたどり着く場所がこの先にあるのだと君も分かっているだろうどんなに耐え難き苦しみでもいずれ乗り越えられる日が必ずや来るのだとその思いをそのともし火を消さないで 消さないで君が歩いたその道をまた他の誰かが歩くはずだから君がつけた足跡が他の誰かの道標になるから傷ついて流し落とした涙の跡に咲く花が誰かの痛みを和らげる刹那の癒やしになるのだから君が我武者羅に生き...

  • 不器用な生き方

    不器用な生き方しかできない と言うキミを カッコ悪いだなんて思ってないよ またやっちゃったと肩をすくめるキミが なんだかちょっといじらしい それでいいんじゃない べつにいいんじゃない完璧な生き方をしている人なんてねたぶん 世界中どこを探してもいないと思うからやってみて できなかったそれは結果だけれどやってみた という行動力や勇気はボクは評価してあげたい他の誰も キミを評価しなくても苦労や辛さを...

  • ボクは知っている

    ボクは知っている 今回の自分の人生のテーマが 「孤独」だということを 大切だと思える人も いつかボクから離れて 宇宙に散る星々のように 音なく瞬くだけになる 楽しいと思える時も いつか必ず終わりが来て 永遠なんてないことを ちゃんと教えてくれる 別に頼みもしないのに そんなこと 望んでもいないのに ちゃんと教えてくれている ボクは知っている 今回の自分の人生のテーマが 「孤独」だということ...

  • ユニバース

    月の光 願いを乗せて 放つ銀の矢 数多の星々を引き連れて いま きみの胸を撃ち抜く なんだか少し 流星みたい 青白く縁取られて ぼんやり明滅する きみの胸の穴のむこうには ぼくの果てしない宇宙が 広がっていた こっちを見て ねえ こっちを見て 虚無 そこには 何も無い こっちを見て ねえ こっちを見て 虚空 深淵しか 見えない目を閉じて まぶたの裏広がる宇宙に漂えば無念・夢想 ぼくのすべ...

  • 駱駝と旅人

    さようなら ぼくは旅人痩せた駱駝の上汚れたゴーグル古びた革袋と水筒錆びたブリキのカップごわごわになった茶褐色の指此処はいい町だきっと また来るよ夜を案内してくれた名も知らぬ男にぼくはそう告げるけれどもう二度と 此処へは来ないだろうほんの少しの潤いを心に分けて貰えればそれで良かったんだ砂についた足跡は風が吹き消していくしこの町にいた痕跡など残る筈もない顔も名も知らぬ旅人など気に留める者さえいないだろ...

  • 罰をください

    あれは確か 秘密の約束で繋がってしまったふたり会うのならいつも星の刻薄暗く 近くにいても互いの顔さえ朧げで分かるのは 胸の熱さと 震える心そんなふたりの間に思い合う愛など無いきっといつか ぼくらには そうきっといつか罰が下る名前すら知る必要のない世界ふたり乗りの小さな舟が青黒い水面(みなも)を歪に揺らして浮いている目を伏せたくなるような残念なリアルは本当に ここで誰にも望まれずひっそりと息づいてい...

  • 後ろ傷

    こんなこと胸を張って言えることじゃないけれどぼくらの生きる世界がたとえ狭かったとしてもぼくらは人を愛せるよろこびをきっと誰よりも知っているはずだからこんなにも誰かの気持ちが痛いほどわかるんだよまるで 振り子から落とされるように仕分けられたとしても限りなく狭き門を繰り返し 繰り返しくぐり抜けていかなきゃいけないその時に負う痛みと傷はきっと避けられないことなんだだからここで生きていけるようにきっと強く...

  • 気づく心

    たとえばとても頭のいい人が10人集まっても共に過ごしていくその中で自然と優劣が生まれてしまうことがあるようにどこか人ってそういう部分を持っているんだと思う性格が合わないだとかそりが合わないだとか仲間からどこか飛び出してる存在がいてその人が抜けたらいつの間にかまた残った仲間の中から「飛び出してる」人が定まってどこか人ってそういう醜い部分を持っているんだと思う集団意識というのかなまたは 類は友を呼ぶって...

  • 幸せになりたいのなら

    僕はもちろん 自分自身の幸せを心ひそかに思ってはいるけれどなんとなく分かった気がしてるんだ自分自身が幸せになりたいのならその前に僕のまわりの人の幸せを願わなきゃってね家族や友人お世話になっている人たち楽しくて なんだか絶好調で最近めちゃくちゃ運気がいいって自分ひとりで調子に乗ってまわりの大切な人たちの顔を忘れそうになっていたらそんなときふと我に返ってハッとするんだ自分自身が幸せになりたいのならその...

  • ボクの本心

    大きく広がる空を真下に見て ボクは逆さまになったまま 目を閉じてる 風の音も 時が刻まれる音も なにも聞こえない ただひとり ここにボクはいて ただひとり ことの行く末を見ているよ 手を広げても 拳に力を込めても この魂の入れ物は「子供」だから 物理的な力なんて 全然ないんだ 精神的な力だって 実はないんだ 何年 何十年 何百年 何千年と ボクは逆さまになったまま 空を真下に見て うごめ...

  • そこは自由

    なんだかんだいって 結局人ってさ 比べる生き物なんだよね あの時に比べたら 今なんて とか 今の人より あの人のほうが良かった とか あの人はあの子よりも性格悪いし とか 人ってそんなふうに 何かと何かの優劣をつけて 自分の心に生まれたわだかまりを 自己解放するんだよね そうやってなんとなーく 納得したりしてさ 心の整理 してるわけ べつに悪いことじゃなくて そういうものなんだと思う ...

  • 仮面

    僕の裏側なんて きっとなにもないよ 裏も表も もうわからないんだから 余計な詮索なんかやめて ありのままを感じてよ 想いや言いたいことは 漠然とあるけれど それをうまく組み立てて 並べることができない日もある それに人は所詮 飽きていく生き物だし 僕だっていつかは捨ててしまうかも きっと ただぼくら すれ違っていく人の流れのようなもの すれ違いざまに目を合わせて 微笑む人なんかいるわけな...

  • PECCATUM

    きっと あなたには あなたなりの鬱屈した想いが あったのでしょう 華やかなネオンの影で 地位や権力を刃にしなきゃ 欲望を得ることができないと いつからかそんな風に あなたは 変わってしまった 罪を犯したら 失うものは 計り知れないけれど 罪を犯しても あなたを導く か弱き光は消えない 心を正して向き合うことができたなら あなたを赦し 受け入れてくれる笑顔と いつか出会える 生き方が変わって...

  • 友よ

    きみの住む街は 梅雨の合間の日差しも強く もうひどく蒸し暑いだろうか ぼくの住む街は 相変わらず風が冷たくて 霧が灯台の光を滲ませる夜さえある 離れて暮らす友のきみは さぞ日々をきらきらと輝かせ 華やかな時を送っていることと思う ふと 生きる意味を考えている 寄せて引く波のように 毎日を繰り返し 繰り返し過ごし 同じ時間に起き 本を読み 同じ時間に飯を食う 不思議と日々の行いは繰り返す ...

  • 骨と肉

    この胸にはこれまで いくつかの恋が芽生えては 枯れていったんだ ひたむきに誰かを想う一途な気持ちは 何よりもきっと清らかで 穢れなどないと思いたい 報われない恋だったとしても 打ち明けられない恋だったとしても 生きているうちに 本気で誰かを想う人数なんて 知れてるはず 形や結果はどうであれ 食欲もなくなってしまうくらい 好きだったのだから きっと本気 そんな恋 簡単にできやしない 本能とい...

  • 太陽よりも控えめな月ならば

    太陽よりも控えめな月ならば 寄り添ってくれるような気がしてる 心に穴を開けられた その日の夜 灯りを消した濃藍の部屋 ふと見た窓に月が見えた 月が 月だけが 僕に 言葉なき慰めの光をくれる 熱を持たないその帯が 僕に慰めの静寂をくれる 何がいけなかったの 何が僕には足りないの 眠りなさい 眠りなさい この光の届くところ 乱さず今は 眠りなさい 月が 月だけが 僕に 言葉なき慰めの光をく...

  • あの夏を数えて

    社会人になって何度目の夏だろうきみの居場所もいつからか分からなくなって“転居先不明”舞い戻ってきたハガキは今でも大切にしまってあるよ遠い記憶 あの日の放課後長い廊下 つきあたりの窓ふたりで肩並べて 夕焼け空みてたね跡切れ跡切の会話がもどかしくてグラウンドから聞こえる運動部のかけ声に耳を澄ましているだけだったきっと もう あの時ぼくの想いには気づいていたんだろ?ほんの少しの言葉の切れ目でキスをくれよう...

  • 青い線香花火

    大人になってから線香花火を見ることもやることもなくなった指先の加減で長く灯すも消すも自分次第なんだかそれが今の僕の恋と似ているとふと思った恋人がいる君を一方的に僕は想ってるそんな君が大切な親友だから少し複雑なんだけれど僕とふたりきりでいるとき恋人にもみせない顔を見せてくれてると信じたい寂しいけれどそんなささいな意地で僕はこの片想いの優越感に浸れている誰も悪くないってことくらいよくわかってるよ僕も君...

  • 雨に咲く花

    雨だけが音立てて降っているよ目の前で回る 青い傘雨粒が 滑り落ちて見え隠れする楽しそうな あの子の口元と横で笑う彼の輪郭やっぱり そうだね不自然だね自分が ここにいることあの子から飛んだ 雨の雫が彼の服に 染みこむことさえこの心を 刺していくかたちのない針空から見れば逆三角形に咲いてる 3つの花雨だけが音立てて降っていたよ雨だけが音立てて降っていたよもし あした 晴れたとしても心から 笑えないきっ...

  • Adam

    そのエデンという場所は本当に楽園だった?ぼくの世界にはそんなもの 無かった教えて Adamきみの声でその漆黒の瞳は美しいものしか映したことがないんだろ?だからきみから見た ぼくなんてきっと汚れて映るはず悲しいけれど生まれる時 どういうお役目があるかなんて選べないんだね自ら望んだわけじゃないそういう宿命だと決まってるそう はじめから教えて Adamきみの声でぼくの生き方はすべてに背いているのかを罰が下された...

  • ありがと片想い

    話してくれてありがときみの人生の中で ぼくと話をしてくれた限りある時間笑ってくれてありがときみが生涯笑ったうちのいくつかはぼくだけに向けられた笑顔なんだか大げさだけどそういうこと世界でただひとりのきみが世界でただひとりのぼくにくれたものだよ遊んでくれてありがときみの人生の中で ぼくと会ってくれたとっても貴重な時間言葉をくれてありがときみが生涯 生み出す言葉のいくつかをぼくだけにくれた大切なメッセー...

  • あなたへ

    デリカシーの欠片もないあなたにも愛すべき人がいて自己中心的な性格にみえるあなたも 誰かには愛されているふと 客観的にそう考えるとあなたにもきっと素敵なところがあるのね大切な人と思い合える心をあなたも持っているのね愛や優しさなんてかけらもない人のように思ってたわたしの知らないあなたわたしには見せない一面だけど ごめんなさいそんな 意外で素敵な一面をたとえ知ったとしてもやっぱりわたしはあなたが嫌いです...

  • パーティクル

    その熱を 欲求という名の優しさで包み込んだらぼくは ゆっくり目を閉じる少しずつ 少しずつ胸の鼓動が 高鳴って波のように 何度もさざめいて目の前が 白くなってその輝きの向こうに愛しき人が浮かんで消える今夜もぼくは 独り刹那の空を飛ぶ...

  • スクリーン

    公園で小花を摘み取る子のあどけない笑顔を見て ぼくは思うきっといつか君も 花の命の短さを知り摘み取らない愛し方を覚えるのだろうと純粋さは時に 残酷な刃になり無知は時に 諸刃の剣となって傷を残すことさえあるまだ 君に話してもわからないよな?どうか君は穢けがれるな──母の手に引かれ帰っていくその背中を見ていた小さな影が遠くの風景に混ざるまで ずっと見ていたぼくが 幼かった頃のスクリーンをそこに重ねながら...

  • 明けない夜

    眠れない夜明けの空 今は 目にやさしい色ね まだ汚れていない 街が動き出す前の風は 何よりもやさしい かたちのない あの人の思惑が こころの闇を縁取って 核心に辿り着くのが怖いから 夜の秒針に 身を委ねてた 明けない夜なんてないの いずれ細い光の線 引いて 朝がやってくる 明けない夜があるならば それはわたしが 作り出した わたしの中の闇 明けない夜なんてないの 時に残酷だけれど 今...

  • 言葉の葬列

    内に秘めていた言葉声にはできない言葉打ち込んだままの言葉晒すことを躊躇する言葉本当は 毎日 毎日増えているこぼれ落ちてぱらぱらと散らばって置き去りになったままの言葉たち今日くらいは読み返し 思い返して送ってあげるよ僕の心が生み落とし磨かれることのなかった破片滑稽で 幼くて猥雑で 毒々しくて痛々しくて 女々しくて重くて そして切なくて愛おしい未完成の言葉たちよありがとうさあ 逝くべき場所へまた 生ま...

  • ハッピーライフ

    ぼくがずっと 声に出して言えないこと それを どこかで吐き出せたら 今よりも少しは この心 磨かれますか 大人になることは 擦り切れていくこと 幾度も 幾度も 痛みを両手で押さえて そんなふうに 生きることが 正しいのですか 太陽が落ちて 薄暗くなれば ぼくの時間が ゆっくりやってくる 古びた街灯に 照らされて伸びた影は 少し先の漆黒に 馴染んでいました 許してください 許してください ぼく...

  • きらきら

    青い夜明けに 森の風 胸に深く沁み込んでいくもう少しあとに 朝が来るいま 身を翻し目醒めの空に 弧を描いて 軽やかに跳んでいきたい高く 高く 跳ぶの つま先だけで嫌なことすべて わたしの体から鱗が剥がれ落ちてゆくようにきらきら光る今までの痛みも わたしの体から風に乗り 渦を巻きながらきらきら光るねえ きっとわたし 大丈夫そうね朝が来てももう 忘れてあげる消してあげる朝日を浴びたらこの想いは この痛...

  • 時の螺旋

    この先 何億年経っても 雨の音は変わらないかもしれない 海の音も変わらないかもしれない 風の音も変わらないかもしれない 永遠に 長い長い間 変わらないものって きっとどこかにはあるんだよね それに比べて なんて短いんだろう 人生ってこんなに短いんだ 短いと思うのに なぜつらい時間のほうが 多い気がするんだろう もしも 生まれた瞬間から 内面が変わることなく 純粋に今を迎えていたならば ぼ...

  • 今はまだ 深淵

    ぼくはらきっと 繋がっている その意識のずっと奥 ここに生まれる 言葉の内側で 想いのとなりで きっとぼくら 繋がっている 繋がってはいるけれど 互いに手を差し出して 物理的に救済することはできない けれど 信じて 強く 信じて ぼくらの 似たような痛みは きっとどこかで繋がっている そこで絶えず生まれる 痛みの中で 深淵の底で きっとぼくら 分かち合える 互いに手を差し出して 指...

  • 引っかき傷

    真剣に恋をしていても届くことのない想いが つらい甘くて苦い 痛みだけを残して忘れたい気持ちへと クロスフェードする思いを伝える 努力わたしなりに してきたけれど今度は愛するその人を諦める 努力をしてる忘れる 努力をしてるゆらゆら 揺れ動く気持ち毎日 胸を引っ掻いていくあなたの仕草あなたの言葉あなたの笑顔好きだから愛されたい痛いから諦めたいつらいから忘れたい不安定な 気持ちがわたしを もっと苦しめる...

  • その笑顔

    自分の目に映る景色と君の見ている景色が同じではないと知ったときまたひとつ 僕には寂しさが増えていくミルクティーのようにまろやかで温もりのある声のトーンに乗せた君のやさしさの成分に恋や愛は含まれていないのだと思い知らされ またかと視線を落とすもうすでに 何度も経験してきたこと今さら錆びつく僕じゃないけれど すでに芽生えてしまった気持ちのリセットには慣れなくてこの感情を 無理矢理 喉の奥に押し込めるそ...

  • フレンズ

    海はこれまで何度 満ちて引いたの月はこれまで何度 満ちて欠けたの見えないところで 互いに影響しあうあのころの あなたと わたしみたいね磁石のように 永久に引き合って変わらないと思えていた日々流れる雑踏の影に 見向きもされず踏み潰されていく 哀しみや淋しさをどれくらい 人は隠して生きているの?ああ 思い出が剥がれてあなたの幼げな笑顔を 季節がさらっていく移ろいのなかで色あせてしまう想いを止められずに...

  • 足跡

    君が痛みを伴いながら歩いた足跡がうっすらとそこに滲んでいるそれをなぞっていくように僕も歩幅を合わせてみた初めて分かったんだ一歩ずつ 一歩ずつ迷いながらも ちゃんと君は 歩いていたんだと時に道を逸れて 引きずるような跡も欠けて消えそうな跡も君が ひとりで歩いていた証が点々と残ってるそんな足跡を見ていたら君が人知れず精いっぱい頑張っていたのだと胸が苦しくなったけれど僕も負けずに 君が残してくれた道標あ...

  • どうして

    どうして どうして濁っていくのどうして どうして擦り切れていくの大人になるとなぜ狡ずるくなっていくのなぜ嘘を簡単につくのなぜ割り切っているのみんな みんなそんな平気な顔してさぼくは大人になんてなりたくなかったいつまでも 大の字になって草むらで寝転がり青い空と 遠い雲目で追っていたかった誰がぼくを大人にしたのきれいだった頃の歪みない心を返して穢けがれなき涙を返してあの日吹いたシャボン玉足元で割れたん...

  • 月灯り 絡む腕水墨の瞳に 光の粒碧くぼやける 薄い唇互いの傷 癒やすことさえそれは 慰めでしかなくてただ夜に ただ夜に融けていたぼくら夢に浮かぶように感じていたの?泣いていたの?駄目な二人に満月は何も言わないこころの隙間も埋められない蜜な夜月灯りが落としたきみの影は もうここには無くて約束もないままに微かな残り香だけがリアルを教えてる...

  • 独り占め

    話し疲れて眠る 君の胸にそっと耳をあてて生きているその音を聴いたうたた寝の間だけでいいからごめん 君を独り占めたとえ同じものを求め合えなくてもこの想いが重ならなくても横顔をここに置いて君を聴いていたい心は もうずっと 土砂降りだけどこの部屋には 何も聴こえない今は この耳に君の胸が打ち鳴らすやさしい音しか聴こえない...

  • ブルーライト

    こんなにも色々な世界観や思いをわたしなりに自由に紡いでいるつもりでいてもあなたとのやり取りでは言葉を上手く操れないみたい素直な気持ちを文字に乗せてみてもきっとその手のひらの上青白い光が あなたの目に映すものは無機質なシステムフォントでしかないのガラスフィルムの向こう側どんな言葉も響かない 溢れないあなたの胸に染み込まない何を伝えてもわたしの言葉には何の効力もないと悟ったのもう 自分に呆れて笑うしか...

  • 裏道

    みんなと同じ道を歩きたいそうすればきっと 誰かには認めてもらえるんじゃないかってでもみんなと同じですよって顔をしながら同じ道を歩こうとしてもやっぱり駄目なんだねどうしても いつの間にか誰も知らない道を歩いてしまうだから 振り返った時には周りに誰もいなくてそれまで同じ道で笑い繋がり合えていた筈の人を見失ってる捨てたいわけじゃないのに独りになりたいわけじゃないのに友情だって愛だって分かち合い 共に育て...

  • クルフィスへの手紙

    君は幾つになったのかな何処で何をしているんだろ僕と同じ空を見上げているかそれとも 結局君は旅立って空の上から 僕のことを見下ろしているのかな今になって後悔しているんだ君との言葉のやりとりを何ひとつ残していないことにあのとき どれほどの闇に怯え苦しみに囚われていたのか今の僕になら 少しは分かってあげられる気がするねえ クルフィス君は 茜色の空の下 哀しげにトランペットを吹いていたんだねねえ クルフィ...

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