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  • ちょっといっぷく54 らんまん

    今日(4/26)の朝ドラ『らんまん』で主人公の槙野万太郎が吠えていた。「名もなき草というものはこの世にはなかっち。人がその名前や能力を知らんだけじゃ!」これを聞いて、畑の厄介者の雑草を思い出した。名前はカタバミ。ハート形の葉が、一部分を虫に喰われたように切れ込んでいるので、漢字では「片喰」と書く。種をつけたのを引き抜こうものなら50㎝四方に種を弾け飛ばす。だから、黄色い花を見つけたら、今のうちに引き抜く。一方では「鏡草」ともいって、昔は真鍮の鏡や仏具を磨くために使われていたそうな。葉っぱに含まれるシュウ酸という成分が、酸化銅を溶かしてくれるのだという。実際に錆びた10円玉を磨けばピカピカになる。そんな能力をもっている。そこで、家の周囲を一回り。こぼれ種で生えたミツバの中にまざってピンクの綺麗な花が咲いてい...ちょっといっぷく54らんまん

  • 畑――ややこしい

    アサツキ。ネギより浅い緑色をしていることから漢字では「浅葱」と書く。しかし、アサツキはネギとは違う。アサツキはネギ科で、ネギはユリ科。だから、アサツキがネギで、ネギはネギではない。そんなややこしいアサツキの花が咲きだした。ネギの白い花は目立たないが、アサツキの紫いろの花はよく目立つ。畑の花の中でも美しい花の一つである。放っておくと種をつけるが、球根を植えたほうが手っ取り早いので、一通り干渉して掘り起こしてしまう。球根を植えるという意味ではワケギと同じである。ワケギ。一つの球根からいくつもの球根ができることから漢字では「分葱」と書く。しかし、ワケギはアサツキとは違う。ワケギはヒガンバナ科で、アサツキはネギ科。だから、アサツキがネギで、ワケギはネギではない。そんなややこしいワケギが早くも休眠(葉が枯れる)しだ...畑――ややこしい

  • 畑――ひばりのす

    町内の農業組合長や水利の組合長がいっぺんに回って来て、先週はドタバタ。引継ぎなどでブログにまったくタッチできなかった。ようやく、余裕ができて畑へ。畑を一回りして野菜の状態を確認していると、畑と田を区切っている畦道にヒバリの巣を発見!卵が三つ。ちょうど親鳥がいない時だったのでパチリ!休憩用の椅子から7、8メートルの所なので、椅子に座って観察していると、雌鳥が帰って来て巣の周りをうろうろ。日中は地温で温められるので抱卵しないとか。しばらくは子どもたちが巣立つまで静かにしておいてやろう。そう思っていると、上空で雄鳥だろうか。縄張りを主張しているのかピーチクと鳴いている。「おおきに!ありがさんでございます」とでも言っているのか。なんとものどかな光景に心が和んでくる。百姓仲間で作っているライングループにトークを流す...畑――ひばりのす

  • ちょっといっぷく54 おかいさん

    屋外で食べる食事は美味い。退職前は、日曜日しか畑に行けない。日曜日は仕事に行くより早く起きて、畑に行く。しばらくするとオ母ンが来る。一時間ほど作業をすると朝食。オ母ンが作った弁当。俵型のお握り二つに卵焼きと漬物、紅ショウガ。小学校の時の弁当のまんま。それでも屋外で食べる食事は美味かった。小学生の頃、田植えや稲刈りの手伝いに行った。家に帰る間を惜しんで、昼食は田んぼの畔道にムシロ。弁当ではなく「おかいさん」。直径20㎝、高さ30㎝ほどのおかいさん鍋に、茶袋(ちゃんぶくろ=粉のほうじ茶を入れた木綿の袋)で煮だした茶粥。これとキュウリとナスの古漬け。それでも屋外で食べる食事は美味かった。我が喜志村からほど近い大ケ塚(河南町)の『河内屋可正旧記』に「奈良茶の事」という記事がある。「昔往、南都ニ弥二ト云(いふ)者、...ちょっといっぷく54おかいさん

  • 畑――無農薬

    「無農薬、無肥料、自然水でなければダメなのじゃ!」という「幻の当帰」の件で思ったことは、無農薬有機栽培をするどころか、それに見合う土地を見つけることすら、いかに困難であるかということだ。化学合成農薬や化学肥糧を使っていなくても、周りの田畑が使っていれば無農薬有機栽培とは言えない。いきおい、山奥の草ぼうぼうの土地を開墾しなければならなくなる。それには膨大な費用と労力が必要になる。だから農家は農薬を使用する。そして、「無農薬など有り得ない!」と豪語するまでになる。「無農薬の野菜を食べたことありますか?」とたずねて、「はい!」と言える人が何人いるだろうか。世界の無農薬有機農業の取組面積は、全耕地面積のうちの約1.2%程度とか。比率が高い国は、1位イタリア(15.4%)・2位スペイン(8.9%)・3位ドイツ(8....畑――無農薬

  • 畑――トウキ2

    今日はどうやら雨模様。ひまつぶしに当帰を植替えた。畑に植えようかと思ったが、おそらく夏場の管理が難しそうなので大きな鉢にして、家で管理することにした。というわけで、「ちょっといっぷく51」の奈良県の大宇陀の道の駅で買った大和当帰(やまととうき)の話題に当に帰る。当帰はセリ科の多年草で、根は「当帰」という生薬で、主に婦人薬として使用され、血の道症などに効果がある。当帰芍薬散などの処方が有名である。あの有名な女性薬にも当然入っている。※小林製薬HPより借用。当帰を漢文読みすると「当(まさ=すぐさま)に帰る」。子宝に恵まれず里へ返された嫁が、当帰を飲んで妊娠しやすい体調に整えて夫の元へ帰る。あるいは里で出産して体調がすぐれない嫁が、当帰で体調を回復して夫の元へ帰るなどの意味から付けられた名である。日本では大和当...畑――トウキ2

  • 畑――山笑う

    金曜日に大阪にも雨が降ったのか、岡山の旅から帰って畑へ行くと湿ったまま。日・月と農作業は無し。五日間たった今日、久々に作業再開。世の中は三日見ぬ間の桜かな※江戸中期の俳人。以下の俳句も蓼太毎日見ていると気づかないが、五日たって見ると大きく変化している。豌豆は20㎝ほど伸び、スナップ豌豆が実をならしている。気の早い早生タマネギの中には、まだ大きくなっていないのに倒れているものもある。むつとしてもどれば庭に柳かな畑の隅に、こぼれ種のネモフィラの青い花にまざって黄色い花。写真を撮ってすぐに引き抜く。カタバミ。花を見ているぶんには綺麗なのだが、あちこちに種をばらまく厄介者。菜の花に長閑(のどけ)き大和河内かなイチゴに雨除けのビニールをかけ、里芋の土寄せ。セルトレイの苗をポットに植替え、夏菊を露地に定植する。気にな...畑――山笑う

  • ちょっといっぷく53 妖怪退治へ

    「我が家の近くで奇妙な妖怪が農民に悪さをしている。満開の桜を見がてらに退治にこないか」と高校時代の友人に誘われて、備前の国へ旅に出た。昼過ぎに大坂を立ち、高速で摂津を抜け播磨の国へ。まずは池田家52万石の姫路城へ行き藩主輝政公にご挨拶。世界遺産とあって伴天連の旅人のなんと多いことか。早々に姫路を出てバイパスで備前へ。和気(わけ)という地に至る。ここは奈良時代末の貴族、和気清麻呂の誕生地である。清麻呂は、神護景雲3年、僧道鏡が皇位を奪わんとする時、宇佐八幡宮に勅使として詣で、神託を受け復奏、銅鏡の野望を阻んで国家の危機を救った人物である。その霊験にあやからんと清麻呂を祀る和気神社に参拝する。例年になく桜の開花が早かったので、ここの神社の桜もわずかな花を残すのみ。「一週間前は、満開で綺麗あったんやけどなあ」神...ちょっといっぷく53妖怪退治へ

  • ちょっといっぷく52

    いつもはパソコンで記事を書いているのだが、今はスマホ。縁側で縫物をするお婆さんのように、一針一針、指で文字を探しながら書いている。とある田舎のとある家に来ている。目の前には一面の畑と山だけ。家の後ろには数件の人家が在るが、人の声も車の音もしない。ただ、鳥のさえずりが聞こえるだけ。幼い時に見たような景色。原風景。そんなのどかで昭和な家に、今晩は泊めてもらう。ちょっといっぷく52

  • 畑――節約

    里芋を伏せてつ5㎝ほど土をかぶせた山の谷間に肥料を置いた。いつもは化成肥料とマコ(綿実油粕)を混ぜたものを置くのだが、昨今の値上がりで肥料は倍ちかい値段になっている。そこで激安肥糧の発酵鶏糞を使うことにした。発酵が不十分だと、このまま土をかぶせたときにアンモニアガスが発生し、種芋に影響する可能性がある。一週間ほどこのままにしてガスを抜いたあとに、5㎝ほど土をかぶせて一週間ほど土となじませる。それから化成肥料とマコを置いて10㎝ほど土寄せし黒のマルチビニールをかぶせることにした。これで、逆さ上した里芋の芽は25㎝下から地表に芽を出すことになる。普通は種芋に5㎝ほど土をかぶせて植える。6月に追肥とともに10㎝ほど土寄せ。8月にも同様に10㎝ほど土寄せをする。このクソ暑くてじゃまくさい作業を四月中にやってしまお...畑――節約

  • ちょっといっぷく51 トウキ

    スーパーのケーキパック温室に植えた(『畑/はず』参照)のタカノツメ唐辛子の芽がが出そろった。これをビニールポットに植替えて今日の作業は終了。里芋を植えてしまたので、あとは、連休以降に植える夏野菜の苗を育てるだけ。もう、今日はすることがない。そこで、相棒を誘って遠足(弁当をたべにドライブ)。途中のスーパーで弁当を買う。これをスーパー弁当という。たいがいワンコイン以内。それでないと二人とも食べきれない。ちょうど12時に飛鳥のキトラ古墳の休憩所に到着。まだ新しい綺麗な建物で、広い窓からのどかな春景色を眺めながら昼食。さて、これからどうしようと考え、「そや、あれを買いに行こう!」。飛鳥から東の山路を抜ければ30分ほど。カーナビを道の駅宇陀路大宇陀にセットする。「次の信号を左(西)です」という可愛い彼女の声にしたが...ちょっといっぷく51トウキ

  • 畑――マイペース

    同じ町内に住む小学校の同級生が、三月で退職して畑仕事に精を出しだした。昨日、遠くで作業をしているのが見えて、ちょっとひやかしに。ブロッコリーを植えている。作業をしながら、キャベツはそこ。向こうはスイカ、ナス、トマト。あっちにはキュウリという説明。「まだ(夏野菜植えるのは)早いやろ!」「せやけど、仕事を辞めたから暇やがな!」ホームセンターに行けば、早くも夏野菜の苗が売られている。「今頃植えたらビニールで保温しなければアカンやろ!じゃまくさいだけやで!」と横目に見て通る。同級生からキンセンカの苗をもらって畑に戻る途中、別の百姓仲間が里芋の親芋を包丁で切っている。「もう植えるんかいな!まだ早いやろ!」と同じ言葉が口に出る。「地温がぐんと上がる連休前ぐらいが、余計な手間をしなくてすむのに」と言うと、「なんなと植え...畑――マイペース

  • 畑――後ろ向き

    里芋を植える予定地に牛フン堆肥をまいた。肥料としてではなく土壌の改良。土がふかふかになる。本当なら軽トラック一杯くらいまきたいが、その余裕はない。そこで、とりあえず15㌃に40㍑を3袋。本来の1/30。畑を四等分して、毎年順繰りにまいていると、これだけでも結構効き目がある。まき終わって畑を耕そうと耕運機を出す。エンジンをかける。ところが、しばらくするとプスンと止まる。何度か繰り返したがやっぱり止まる。昨日は機嫌よく動いていたのに今日は機嫌が悪いようだ。以前にも同じことがあって、何日か後には動いたので、とりあえず今日は中止。さてこれからどうしようと思案していると、牛ふんのツーンと鼻につくアンモニア臭。こりゃやっぱり耕さんとアカンわ。そこで、久々に備中鍬の登場。備中松山藩(岡山県高梁市)の山田方谷(やまだほう...畑――後ろ向き

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