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  • 4月(2)の花

    4月15日に届いた花バラが入るとぐっと豪華になる深紅のバラ4本、ピンクのバラ3本、紫と白のスターチス、レースフラワーにタマシダスターチス(ハナハマサジ花浜匙)花びらに見える部分はガクで、真ん中にちょこんと頭を出している白や黄色の小さいものが花。ドライフラワーとしても使われる。おなじみのレースフラワー4日後の紫のスターチス。ガクの真ん中に白い小さな花が見えるスターチスをドライフラワーに追加してみた(明日UP)4月(2)の花

  • 伊岡瞬『清算』を読む

    伊岡瞬著『清算』(2023年11月30日KADOKAWA発行)を読んだKADOKAWAによる内容紹介明日、会社がなくなる。最後に残った2億円、俺がもらってもいいはずだ広告代理店「八千代アドバンス」は、経営悪化により、会社を解散し清算することが決まる。制作部の畑井伸一は、総務部長に任命され、経験のない会社解散の手続きを担当することに。そんな中、負債の返済用資金二億円が元社員と共に消えてしまう。虎の子の二億円の行方を捜す畑井の前に次々と巻き起こるトラブル。金を取り戻し、八千代アドバンスの秘密を“清算”することはできるのか?伊岡さんが「カドブン」で、本作について語っている。『倒産』は『やるだけやったけど、もうお手上げです』と白旗を上げてしまうケース。一方の『清算』は、債権者の合意を得た上で円満に会社を閉じる。ま...伊岡瞬『清算』を読む

  • 4月(3)の散歩

    4月19日、サクラ満開だ近づいて撮ると、八重桜4/13近づいてパチリ、ともかくサクラでしょう。4/19,近頃、ほうぼうで目立つハナミズキ。こちらもハナミズキ。ワシントンの桜の返礼に米国から送られたが、戦争中に全部伐採されてしまったと聞いた。心の狭さに泣けるモッコウバラの大木下にはコデマリ。小さなモコモコが可愛い4月11のツツジ。大部分が開花前4/17、別の場所のツツジ、既に満開だフォザギラ・マヨール(シロバナマンサク属)。白いブラシのような花と見えるが、じつは多数の雄しべで、花弁はない。これが雄しべなの?GoogleLensはアザレアとおっしゃるが、ツツジじゃない?図書館に飾られていた五月人形。念のため(?)GoogleLensで検索したら、55万円などと出て来て、びっくり。所要で杉並区役所へ。時間があっ...4月(3)の散歩

  • キャサリン・ライアン・ハワード『遭難信号』を読む

    キャサリン・ライアン・ハワード著、法村里絵訳『遭難信号』(創元推理文庫M-ハ25-1、2018年6月29日創元社発行)を読んだ。裏表紙にはこうある。ハリウッドの脚本家を目指すアダムのもとに、海外出張に出かけ、突然音信不通になった恋人サラのパスポートが郵送されてくる。それには「ごめんなさい──S」とサラの字で書かれた付箋が貼られていたが、封筒の文字は別人のものだった。アダムは恋人の足跡を追って、千以上の客室を持つ豪華客船に乗り込み真相を探る──。巧みな構成と謎解きの妙味を味わえる衝撃のサスペンス。解説=穂井田直美。冒頭には、アダムが豪華客船から夜の海に飛び込む場面が描かれる。アダム・ダンはアイルランドのコークで芽がでないまま脚本を書き続け、ようやくハリウッドの大手映画スタジオに作品が売れた。しかし、一緒に暮...キャサリン・ライアン・ハワード『遭難信号』を読む

  • 4月(2)の散歩

    4月8日、まだまだ満開のサクラ散歩こちらにもズラリ、ズラリ良く見ると、葉が少し一本桜、枝、伸び伸びとサクラなの?いいえ、ハナズオウ(花蘇芳)です(Googlelens)拡大しました一面ツバキハナカイドウ(花海棠)ハボタン恵比寿の「サンタルチア/SantaLucia」でランチ鶏レバースパゲッティサラダセットのコーヒーを蹴って、+300円で〇〇ジュース二人で3千円少々と安くて美味しい。なにより恵比寿駅5分と便利で、住宅街入口で静か。一方、こちらは、花見時の4月6日(土)10時前。人並が押し寄せる直前の井の頭公園入口のスタバ。犬連れ散歩の人のたまり場。いつものドリップコーヒーSとスターバックスラテS井の頭線久我山駅を出る吉祥寺行き各駅久我山駅に入る井の頭線各駅4月(2)の散歩

  • 東野圭吾『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』を読む

    東野圭吾『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』(2024年1月30日光文社発行)を読んだ。光文社によるあらすじ亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄が現れ、「あんたは偽者だ」といいだす。女性は一笑に付すが、一部始終を聞いていた元マジシャンのマスターは驚くべき謎解きを披露する。果たして嘘をついているのはどちらなのか――。謎に包まれたバー『トラップハンド』のマスターと、彼の華麗なる魔術によって変貌を遂げていく女性たちの物語。連作短編集。『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』の続編にあたる。神尾真世:文光不動産リフォーム部勤務。30歳独身。神尾武史:探偵役。真世の叔父。バー『トラップハンド』(罠師)経営。米国でマジシャンとして活躍。陣内美菜:婚活中のとびきりの美人。相手を『トラップハンド...東野圭吾『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』を読む

  • 4月(1)の花

    4月1日に届いた花小さいがいろいろな花があってにぎやか2日後、アストロメリアが大きく開くブルースターが可愛い。咲き始めの花色は紫がかった薄青色で、次第に青みが強まり、咲き終わりはピンク色を帯びるという。おなじみのカスミソウ。これでも徐々に花が少し大きなり、黒みを帯びてくる。ブプレリューム。緑の花びらのように開いた部分は花を包む苞(ホウ)で、本当の花は苞の中にある黄色っぽい部分。4日後。アストロメリアはまだまだ頑張っているブルースターは薄青色からかすかに青みが強まった。茎を切ると、切り口から白いネバネバが出て来て往生する。カスミソウまん丸にならず、早やまばらになったブルースター12日後、ブプレリューム。睡蓮のような葉が可愛い。近くで見るとブルーパフュームに種のようなものがブルースターはピンクになって最期を迎...4月(1)の花

  • 「やつどき」の菓子

    吉祥寺の中道通り入口の「ユニクロ」から歩いて7分(byGoogleMap)、「吉祥寺西公園」前にある菓子の製造・販売の「シャトレーゼ吉祥寺店」に入った。自転車でやってきたご婦人に「ここのお菓子、おいしいんですよ」と誘われたのだ。店名は「やつどき」だと言う。「え、何それ?」ホームページには「八ヶ岳発、大地のおいしさ。YATSUDOKIそれは、とっておきの「おやつの時間」」とある。「(お)やつどき」で、八ヶ岳、八つ刻(午後3時)でもあるらしい。どうでもいい話:店の正面には「CHATERAISE(シャトレーゼ)」とあるが、ガラスのドアには「やつどき」とあった。HPで見ると「やつどき」には吉祥寺店はなく、シャトレーゼに吉祥寺店があるのだが、吉祥寺だけは「やつどき」でもあるらしい。1階で買った菓子がおいしかったので...「やつどき」の菓子

  • 4月(1)の散歩

    まずは街の桜シリーズ4/64/6超満開4/74/74/8家々の塀際にはサクラよりハナカイドウ(別名カイドウ(海棠))が多い。4/4海棠街道を歩く4/44/4明るいピンクが満開だ!4/6若干濃いピンク4/64/7クレマチス4/6ツバキの花は大きい4/7ボㇳっと落ちて大きさを知る紅白のツバキ4/7紅白のボケ(木瓜)3/28ボケ、白ツバキ、赤ツバキ4/12最近では珍しいヤマブキ4/6貴女には実はなくとも美しい花がある。スジが目立つ葉もきれいじゃない。姫リンゴ?4/6利休梅?4/4花が終えようとしているミモザ4/4ツツジ?4/7トキワマガリバナ(常磐屈曲花)、別名イベリス、トキワナズナ4/6こんもりと紫いっぱいのパンジー。4/74月(1)の散歩

  • 永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』を読む

    永井紗耶子『木挽町(こびきちょう)のあだ討ち』(2023年1月20日新潮社発行)を読んだ。新潮社の内容紹介ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顛末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。現代人の心を揺さぶり勇気づける令和の革命的傑作誕生!第169回直木賞受賞、第36回山本周五郎賞受賞「鬼笑巷談帖」第一幕から終幕までの6幕に先立ち、「木挽町の仇討」の概要1枚が「鬼笑巷談帖」としてまず語られる。1月31日、辺りが暗くなった頃、木挽町芝居小屋の裏手で一件の仇討ちがあった。雪の降る中、赤い振袖を被り、傘を差したまだ元服前の美しい若衆。...永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』を読む

  • 古矢永塔子『ずっとそこにいるつもり?』を読む

    古矢永塔子著『ずっとそこにいるつもり?』(2024年10月30日集英社発行)を読んだ集英社の内容紹介念願だった映画の宣伝会社に転職した弥生。そんななか、夫から切り出された「ある提案」を受け入れられず、忙しさにかまけ、決断を先延ばしにしていた。だが、その日は確実に迫っていて……(「あなたのママじゃない」)。優良メーカーに内定が決まった大学生の健生。サークルで知り合った友達以上恋人未満の彼女から同棲を仄めかされるが、うやむやにしていた。そんなある日、アパートに帰宅すると、かつて池袋で共に暮らした美空が現れ……(「BEMYBABY」)。初対面なのに物怖じせず、屈託のない転校生の美月を前に、副担任の杏子の心はざわめいた。懸念されることの一つは、クラスの中心的人物で問題児でもある莉愛が虐めの標的にすることだったが…...古矢永塔子『ずっとそこにいるつもり?』を読む

  • 吉祥寺・中道通りの「MARGARET HOWELL CAFE」でランチ

    吉祥寺の中道通りを10分ほど行くと、野原が広々と広がる「吉祥寺西公園」がある。一本の大木の周りに、幼稚園帰りだろうか、たくさんの親子が集まる。商業地のただなかにある広々とした公園には、ここぞとばかりさまざまな防災手段が備えられているようだ。吉祥寺西公園の手前に、ガラスとコンクリートの斬新な建物「MARGARETHOWELLCAFE」がある。マーガレット・ハウエルは英国を代表する、モダンクラシックを更新し続けるデザイナー。どうりで先客のお兄さんの頭が……。まだ11時半なので、広い店内に2組がいるだけ。席はご自由にと言われ、窓から外が良く見える席に着く。こちらから見るつもりが、窓のすぐそばを通る人からジロジロ見られる。12時半となり母子が集まりだす。子供はただただ走り回る。見ているだけでくたびれる。無駄に元気...吉祥寺・中道通りの「MARGARETHOWELLCAFE」でランチ

  • 目黒川の桜・4月8日

    4月8日(月)11時、どういうわけか恵比寿駅から目黒川へ向かう。皀樹橋(さいかちばし)の歩道橋の上から目黒川の桜を眺める。中目黒方面へ目黒川をさかのぼる。それにしても見事な桜、人が集まるはずだ。日の出橋の上から川上を。河川監視用のカメラの箱が邪魔桜が川を渡って橋になりそう「立ち止まらないで」の看板も役に立たず。人並の間からスマホだけ突き出してパチリ。中目黒アトラスタワー(?)が見える中国語が飛び交う橋でUターンそれにしても、サクラ尽くしだった。帰って歩数計を見ると12,000歩。どっと疲れが出た。目黒川の桜・4月8日

  • パスポートを更新して、アフタヌーンティーで一休み

    パスポート登録顛末パスポートが今年の12月で切れることに気づき、更新するか迷った。81歳になっていまさらだが、当面海外旅行するつもりがあり、その他、例えば息子が外国で病気になって急遽などと考え、いざという時のために5年だけは更新しようと決めた。マイナポータルからパスポート更新手続きを始めたが、顔写真撮影でトラブル。我家の白いドアの前に立ってスマホで自撮りするのだが、何回撮っても、顔が大きすぎるなどと言われなかなかOKされない。どうも白髪頭と後ろのドアの区別がつかないらしい。「そんなでかい顔してないよ」と文句を言いながらバックに黒い布を下げた。こんどは顔が曲がっていますとおっしゃる。「ハイハイ、普段から曲がってるんですけど!だめだというのは差別じゃないの?」と言いながら、スマホを見ながらまっすぐにしようとす...パスポートを更新して、アフタヌーンティーで一休み

  • 4月6日、井の頭公園の桜は満開

    井の頭公園・私的第二標準木、例年一番早く開花、満開となるこの桜、4月6日(土)9時過ぎ既に満開と認定しました。左の桜も、遠くに見える桜も、ほぼ満開。まだ9時過ぎとはいえ土曜日、人がチラホラ。枝を見ても、蕾もほぼ見当たらず、満開。池のこちら側も、向こう側も見上げたって満開土曜日の9時半、場所取りが早くもシートを広げ読書?新入社員?長年咲くのがもっとも遅い七井橋の麓の私的第一標準木も、満開です橋から見ても満開橋の中ほどから見ると、両岸の桜が池への覆いかぶさる様子が良く分かる明日、4月7日(日)は大変な人出になるでしょう。お楽しみください。4月6日、井の頭公園の桜は満開

  • 3月(4)の散歩

    道路に沿って一面に咲いた鮮やか色のシバザクラ(芝桜)ミニスイセン(ミニ水仙)とムスカリハナニラの群生。薄紫もいいが、純白もいいね。葉はニラのような臭いがあるらしい。馬も酔うと言うアセビ(馬酔木)白いジンチョウゲ(沈丁花)白で裏側が赤いジンチョウゲ強風で大きく揺れるジャノメエリカ一瞬、風がおさまってパチリ。小さなピンクの壺型の花が咲き揃う。花の真ん中に黒い葯(やく:雄しべの先の花粉が入った袋)があることから蛇の目の名がある。ロドレイヤ。中国原産のマンサク科の常緑低木で、和名をシャクナゲモドキ。もどきはしつれいでしょう。花を覗くようにしてパチリ。鳥が下から蜜を吸っていたのだが、近づきすぎて逃げられた。カンヒザクラ(寒緋桜)。桜の原種の一つで、中国南部や台湾、沖縄などに分布する野生のサクラ。花は下を向いて咲き、...3月(4)の散歩

  • 4月4日の散歩道の桜

    4月4日、今日はちょっと桜を求めて足を延ばす。大木だ!保育園児が遊ぶ公園は、大きな桜の木が満開。君たち、下ばっかでなく上も見てごらん伸び伸び枝を伸ばす公園桜電線が邪魔な公園桜道路に覆いかぶさる公園桜お屋敷の堂々たる唯我独尊桜こちらは高く聳えようとするお屋敷桜強風の中、頑張る桜、4景建物とコーディネートして鮮やかな桜。やっぱ、こーでぃねーと。年取って刈り込まれちゃったけど、まだまだ枝を張って元気天に背伸びする桜懸命に上流志向の桜こうズラズラみてくると、ちょっと寂しい刈り込まれた桜の古木溢れる花の桜。君は、海棠じゃなく桜だよね鮮やか色の桜こんなに小さい桜も、一丁前に頑張ってるよちょっといつもより足を延ばしたので、散歩道の桜じゃなく、桜散歩道。堪能しました。4月4日の散歩道の桜

  • キャサリン・ライアン・ハワード『ナッシング・マン』を読む

    キャサリン・ライアン・ハワード著、高山祥子訳『ナッシング・マン』(新潮文庫ハ-59-2、2024年1月1日発行)裏表紙にはこうある。12歳のとき、連続殺人鬼〈ナッシング・マン〉に家族を惨殺されたイヴ。唯一の生存者である彼女は成人し、一連の事件を取材した犯罪実録『ナッシング・マン』を上梓する。一方、偶然この本を読んだ警備員ジムは、自分の犯行であることが暴かれそうだと知り焦燥にかられていた――。犯人逮捕への執念で綴られた一冊の本が凶悪犯をあぶり出す!作中作を駆使し巧緻を極めた、圧巻の報復サスペンス。連続殺人犯であるジムが、実録本『ナッシング・マン』を初めて手にして驚く様子が、明朝体で表される。ついで、イブが書いた実録本『ナッシング・マン』が、表紙からなにからそのまま(ゴシック体で)作中作として書かれる。以下、...キャサリン・ライアン・ハワード『ナッシング・マン』を読む

  • 井の頭公園の桜便り・4月1日

    雨が降りそうな2024年4月1日(月)8時半現在。私の井の頭公園・第二標準木、例年一番早く咲く左の木は満開、右は7分咲き?七井橋へ歩く途中、上を見上げると、ほぼ満開の木もある。シャガ(Irisjaponica)は満開。低地や人里近くの湿った森林に生える常緑多年草。池の向こう側にも満開の桜の木がある。「宴会は22時まで」の横断幕が見える。全体的にはまだまだ満開とは言い難い。七分咲き?池の向こう側も七分咲き。ということで、長年咲くのがもっとも遅い七井橋の麓の私の第一標準木は、三分咲き?井の頭公園の桜便り・4月1日

  • 目を閉じると

    小学校何年生の時だっただろうか、クラス全員が交替で黒板の前に立ち、皆に何かの話をすることになっていた。僕の番になって、「目をつぶると決まって見える景色があります」と話し出した。その光景は、全体は真っ暗で真ん中に丸く夜空が見え、中心に満月が輝いている。どう考えても井戸の中から夜空の満月を眺めているとしか考えられない。そして、話を「将来、僕は井戸に飛び込むんじゃないかと心配しています」と終えた。なんて暗い話をする小学生だったのだろうか。しかしその後、井戸に飛び込むこともなく、無事に80歳までは、たどり着いた。そしてもはやこの光景が目に浮かぶことはない。最近時に目に浮かぶ光景は、子供の頃、よくボーと眺めていた庭の景色だ。暇を持て余し、八畳の客間から廊下越しに庭の木々を眺める。一番左手、雨戸の戸袋の脇には楓の木が...目を閉じると

  • ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』を読む

    ジョン・ウィリアムズ著、東江一紀訳『ストーナー』(2014年9月30日作品社発行)を読んだ。作品社の紹介これはただ、ひとりの男が大学に進んで教師になる物語にすぎない。しかし、これほど魅力にあふれた作品は誰も読んだことがないだろう。――トム・ハンクス……美しい小説……文学を愛する者にとっては得がたい発見となるだろう。――イアン・マキューアン……『ストーナー』は完璧な小説だ。巧みな語り口、美しい文体、心を深く揺さぶる物語。息を呑むほどの感動が読む人の胸に満ちてくる。――「ニューヨーク・タイムズ」本書は1965年米国で出版されたが、一部愛好家に支持されただけで著者の死とともにほぼ忘れさられた。2011年フランスの人気作家アンナ・ガヴァルダが感動し、彼女による訳書が刊行されフランスでベストセラーとなり、近隣諸国に...ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』を読む

  • 3月(2)の花

    3月18日に届いた花チューリップ4本、リューココリーネ2本、カラー1本、コデマリ2本、ユーカリ1本3日後チューリップが咲いた。早や開きすぎ。カラーを上からのぞくリューココリーネは、南米チリ原産のユリ科で、細くてしなやかな茎の先に数輪の星型の可憐な花を咲かせる。ほのかに良い香りがする。リューココリーネ・カラベル(紫)は、リューココリーネの中で一番市場に出回る品種らしい。コデマリは、茎の下端を十字に切ってなかったので、水が上がらずに萎れ気味ユーカリ・グニ―ユーカリといっても800種以上あり、コアラが食べるのは香りが強くなく、樹液に糖分を多く含む数10種だけ。ネットに「丸みを帯びた葉が可愛らしいユーカリ・グニ―は強い香りがする」とあったが、葉を切って嗅ぐと、ほんの少しだけ品の良い香りがしたような気がした。3月(2)の花

  • 井の頭公園の花便り・3月28日

    井の頭公園の三角広場の北通路、大きな株のユキヤナギコンクリートの壁の手前には、シラユキゲシ(白雪芥子、別名スノーポピー)が群生。冷水の井の頭公園・第二標準木は、2024年3月28日(木)10時現在、開花済。ただし、ひょうたん橋から池を眺めるところの桜だけが例年、開花が早く、この程度の開花状況では、七井橋のたもとの第1標本木はまだ蕾だろう。公園の花見対策は万全のようで、ブランコも、鉄棒も使えないようになっていた。花見時は、大人の季節で、子供の出番ではないということか。それとも酔っ払い対策?広場には例年とおり巨大なゴミ箱が並ぶ。ゴミは持ち帰りじゃなかったの?七井橋たもとの第1標本木のサクラはやはり蕾のまま。少しは膨らんでいるようだが。木曜日の10時20分にしてはボートが多い。蕾を見に来たのかな?サギ、ダイサギ...井の頭公園の花便り・3月28日

  • 藤野千夜『じい散歩 妻の反乱』を読む

    藤野千夜著『じい散歩妻の反乱』(2023年10月21日双葉社発行)を読んだ。双葉社による内容紹介多くのメディアで紹介されて注目を浴びた『じい散歩』、待望の続編!前作からさらに歳を重ね、夫婦あわせて180歳を超えた新平と英子。3人の独身中年息子たちは相変わらずで、自宅介護が必要になった母親の面倒を見る気配もない。まさに老老介護が始まった新平の束の間の息抜きは、趣味の散歩や食べ歩きだが、留守番している妻への土産も忘れない。果たして、老夫婦の道のりは?そして、妻の「反乱」とは?身につまされながらもどこか可笑しい、明石家のその後を描いた家族小説。前作『じい散歩』では夫の明石新平89歳、妻・英子88歳で認知症の兆候。3人の息子は皆独身で、高校以来の引きこもりの長男・孝史52歳、次男のはずがいつの間にか長女になってい...藤野千夜『じい散歩妻の反乱』を読む

  • 3月(3)の散歩

    見慣れない黄色い花近接撮影すると、GoogleLensは「サンシュユ(山茱萸)」と判定。別名・ハルコガネバナの方が覚えやすく、発音しやすい。ハクモクレン(白木蓮)、3月4日3月10日。もっともっと大きく開くはずだ。白いジンチョウゲ(沈丁花)。う~ん、いい香り!子供の頃はチンチョウゲと言っていたと思う。赤いジンチョウゲ、ちっちゃいけど。これだけ大きなボケ(木瓜)も珍しいんじゃない?ジャノメエリカとの御判定これはアセビ(馬酔木)でしょう。馬が葉を食べると酔ったようになるという。ラッパスイセン。花の内側の副花冠がラッパのように見える。良く世話されて、密集した花々。花鉢に活けたよう。3月(3)の散歩

  • 『文庫書下ろし Jミステリー2023 spring』を読む

    光文社文庫編集部編『光文社文庫こ1-27、文庫書下ろしJミステリー2023spring』(2023年4月20日光文社発行)を読んだ。裏表紙にはこうある。きらめく日本ミステリーの粋。今、読みたい執筆陣が揃い立つ!なぜ、ミステリーはこれほどまでに魅力的なのか。その答えがここにあります。東野圭吾、近藤史恵、真梨幸子、白井智之、阿津川辰海、結城真一郎。名手たちの見逃せない新作書下ろしを収録!唯一無二のアンソロジー、待望の第三弾。東野圭吾を筆頭に、中堅、新人のミステリ作家6名による競演短編集(アンソロジー)。(1)東野圭吾(65歳)「相続人を宿す女」不動産営業の神尾真世は、富永良和と朝子夫婦から、5カ月前に事故死した息子・遥人所有のマンションのリフォームを急遽中止したいと言われた。妹・文香は既婚で心臓が悪い子供がい...『文庫書下ろしJミステリー2023spring』を読む

  • 3月(2)の散歩

    井の頭公園・三角広場への夕やけ橋から三鷹台駅方面への神田川を見る。反対の井の頭公園前駅方面を見る平日の9時半とあって、遊ぶ子もいない3月7日の七井橋のたもとの桜の木(私の標本木)には固く小さな蕾があるだけ池の東側には、遠く小さく、スワンボートと手漕ぎボートが一艘、真ん中あたりに水鳥が2羽七井橋から西側には、刈られた水草と、むかし目障りだったが、今や景色におさまっているマンション丸井から公園への入口の西側脇にはジンチョウゲ(沈丁花)が、年に一度の花舞台と芳香を放つ保育園児がズラズラと七井橋を渡る。男の子と女の子がペア―になって手をつないでいる。男の子もまだこの年頃では嫌がらないのだろうか。それとも、現代では??うらやましい!また、孫娘に期待するかな。急に久我山稲荷神社へワープして、神社の東側に建つ「人心同」...3月(2)の散歩

  • 3月(1)の花

    3月4日に届いた花ラナンキュラス7本、赤、オレンジ、白のガーベラ3本と赤い玉のヒペリカム、タマシダ3本2日後、ほぼ満開ラナンキュラスは、上から、黄、ピンク、白、黄、緑、ピンク、紫の7本ガーベラは赤、オレンジ、白で、ヒペリカムは赤い玉4日後、一気に寂しくなりました花が重すぎて、刀折れ矢尽きた紫のラナンキュラスは一輪挿しに茎が折れて、がっくり首を垂れたラナンキュラスは、打ち首に3月(1)の花

  • 今野敏『夕暴雨』を読む

    今野敏著『夕暴雨(ゆうばくう)東京湾臨海署安積班』(ハルキ文庫こ3-35、2012年4月18日角川春樹事務所発行)を読んだ。裏表紙にはこうある。東京湾臨海署管内で大規模イベントへの爆破予告がネット上に流れた。安積警部補率いる班と相楽班は警戒警備にあたるが、爆破は狂言に終わる。だが再び、翌週のコミックイベントへの爆破予告がネット上に書き込まれた。前回と違う書き込みに、予告の信憑性を訴える須田刑事。須田の直感を信じた安積は、警備の拡大を主張するが、相楽たちの反発をうけてしまう。迫り来るイベント日。安積班は人々を守ることができるのか?異色のコラボが秘められた大好評シリーズ、待望の文庫化。(解説・細谷正充)本作品は、安積班シリーズ12作のうちの一つ。再度の爆破予告は、須田の感からも本物臭く、安積は思い切って警備課...今野敏『夕暴雨』を読む

  • 今野敏『花水木』を読む

    今野敏著『花水木東京湾臨海署安積班』(ハルキ文庫こ3-26、2009年4月18日角川春樹事務所発行)を読んだ。裏表紙にはこうある。五月も終わりかけた東京湾臨海署に喧嘩の被害届が出された。ささいな喧嘩でなぜ、被害届が?疑問を抱く安積班の須田は、事件に不審な臭いを感じ取る。だが、その頃、臨海署館内に殺人事件が発生。殺された被害者からは複数に暴行を受けたらしい痕跡が・・・・・・。殺人事件の捜査に乗り出す安積たちだったが、須田は、傷害事件を追い続けることに――。それぞれの事件の意外な真相とは!?(「花水木」より)五編を収録した新ベイエリア分署・安積班シリーズ、待望の文庫化。(解説・西上心太)本作品は、安積班シリーズ12作のうちの一つ。互いに女性を同伴した若者同士の喧嘩が起こり、本来なら地域課で処理するのだが、ケガ...今野敏『花水木』を読む

  • 3月(1)の散歩

    毎年見事な花を咲かせるミモザ。2月16日はこんな状態。上の写真のオレンジ色の幹をアップしてパチリ。傷跡が生々しい。3月4日にはほぼ満開、豪華!3月10日もまだまだ。そういえば、3月8日は「ミモザの日」だそうです。近接撮影すると、小さな玉がずらずら別なお宅のミモザ。小さいのに豪快。2月20日。2月24日には、花一杯。近接撮影すると、花の構造が良く分かり、ミモザの花って、こうなっているんだと感心紅梅??近接しても、ユズ(柚子)?デコポン説もあり。こちらは?八朔らしい私でも、これならわかる、クリスマスローズ。2月16日の空ちょうどTVで解説していた波状雲?3月(1)の散歩

  • 「北欧料理ALLT GOTT」でランチ

    吉祥寺の大正通りにある北欧料理レストラン「ALLTGOTTアルト・ゴット」へ行った。"ALLTGOTT"(英語で"ALLGOOD")はスウェーデン料理の店だ。かつて3回ほど休みや満席で入店できず、2011年4月、2022年6月に続き3回目だ。予約必須な人気店だ。休みの予定は、トイレにあった紙をパチリついでにトイレにあった可愛らしいクロスステッチを満席だったが、13時までならと隅の席に案内された。写真の店内は開店直後で空いていたが、予約客ですぐに満杯に。ナイフ、フォーク置きはいつもと同じトナカイ。店の外観も、上の写真も、2022年6月の写真と全く同じ。何も考えず、反射で撮っていると判明。パン私の前菜はにしんのマリネにしん好きには最高。にしんの臭みはほとんどない。相方の前菜は、スモークサーモン私はスープを追加...「北欧料理ALLTGOTT」でランチ

  • ホテルセンチュリー・サザンタワーでランチ

    久しぶりの新宿で、西新宿一丁目の交差点。連休真ん中の土曜日とあって結構な人並。「小田急サザンタワー」の上の方のレストランでランチでもと、気ままが良いので、予約もせずに向かう。新宿ミルロードから新宿駅南口のバスタ(バスターミナル)西側へ、JRに沿って南へ延びる広場のような遊歩道(テラス)があると知って、物好きにブラブラと。文字通りのテラスで、とくに何もない。左側(東側)にところどころにおしゃれな店があるだけ。テラスの西側は、新宿駅から近い方(写真右側)から順に「JR新宿ビル」、「JR東日本本社ビル」、「小田急サザンタワー」と3つのビルが並ぶ。お店があるのは、「小田急サザンタワー」の1F~4F,19F~20Fだけで、他はオフィスビルで、用もなしにぶらつく場所でもなかった。「小田急ホテルセンチュリー・サザンタワ...ホテルセンチュリー・サザンタワーでランチ

  • 吉祥寺丸井のパンケーキハウスでランチ

    吉祥寺丸井の1階入口すぐの「パンケーキハウス」でランチした。1953年創業で、アメリカ全土140店舗と人気のオリジナルパンケーキハウス。確かこの吉祥寺店が日本初上陸だったはず。当時、この店に行列して並んだと思う。今では国内に9店舗。この黒板に手書きされたメニューも、アメリカっぽいなと思った記憶がある。パンケーキを注文すると、「そのメニューだと20分かかりますがよろしいでしょうか?」と聞かれた。待てない人の私は迷ったが、まあ歩き疲れたので休むかと、「では、飲み物を先にお願いします」。私はブレンドコーヒー相方はホットティー私は「絶品ふわふわキャラメルパンケーキ」確かにふわふわで、大きいが食べでがなかった。相方は「フォカッチャフレンチミックスパンケーキ」こちらは1/4は私にまわってきたが、美味しかった。生クリー...吉祥寺丸井のパンケーキハウスでランチ

  • 中野家住宅でランチ

    「がんこ立川屋敷」(中野家住宅)で法事があり、懐石料理をいただいた武家屋敷の玄関の構えを取り入れた格調高い表玄関席から見えるお庭も立派あまりにパチリパチリも恐縮なので、頂いた冊子「中野家住宅」の写真を以下3枚拝借。井桁に組まれた梁の力強さ入口の冠木門(かぶきもん)起り破風(むくりはふ):上方向に凸状に湾曲している破風板近世の民家には「庶民(いわゆる本百姓)の住まい」と「名主階層の住まい」にわかれる。後者である中野家住宅は農家でありながら役人を接待するための接客空間・二間が設けられ、「六間型」となる。中野家住宅でランチ

  • 高田郁『駅の名は夜明』を読む

    高田郁著『駅の名は夜明軌道春秋Ⅱ』(双葉文庫た39-02、2022年10月16日双葉社発行)を読んだ。裏表紙にはこうある。妻の介護に疲れ、行政の支援からも見放された夫は、長年連れ添った愛妻を連れ、死に場所を求めて旅に出る(表題作「駅の名は夜明」)。幼い娘を病で失った母親が、娘と一緒に行くと約束したウィーンの街に足を運ぶ。そこで起きた奇跡とは?(「トラムに乗って」)。病で余命いくばくもない父親に、実家を飛び出し音信不通だった息子が会いにいくと…(「背中を押すひと」)。鉄道を舞台に困難や悲しみに直面する人たちの再生を描く九つの物語。大ベストセラー『ふるさと銀河線軌道春秋』の感動が蘇る。鉄道を舞台にした感動の家族ドラマの最新作。時代小説の名手が贈る、苦難の時代に家族の絆に寄り添う9つの物語。『ふるさと銀河線軌道...高田郁『駅の名は夜明』を読む

  • 出久根育展を観る

    コピス吉祥寺A館の7階にある「武蔵野市立吉祥寺美術館」をご存じだろうか?アーティストの小さな企画展示と、常設の、独特な銅版画の技法を開拓した浜口陽三記念室、世界的な木版画家荻原英雄記念室がある。入館料は常設展が100円、企画展(含常設展)300円で、65歳以上は無料と、極めて安い。開館時間:10時~19時30分、休館日:毎月最終水曜日、年末年始(12月29日~1月3日)ここでは、2024年3月3日まで開催していた「出久根育展チェコからの風静寂のあと、光のあさ」をご紹介。展示終了と共に、紹介は削除されたようなので、代わりに「美術展ナビ」をご覧あれ。出久根育(でくね・いく)は東京都生まれ、1992年武蔵野美術大学卒。1994年絵本「おふろ」を発表。2002年よりプラハ在住。グリム童話「あめふらし」、ロシア民話...出久根育展を観る

  • 2月(2)の花

    2月19日に届いた花アネモネは「暗くて涼しい場所に飾ると長持ちします」と言われても、全体を目立つところに置きたい。ラナンキュラスは、「茎が柔らかいため、花瓶の水は少なめに入れてあげましょう」といわれても、一種類だけ特別待遇するわけにもいかず。御無体な!アネモネ、ラナンキュラス、リューココリーネが各3本と、レースフラワー、コワニ―と麦が2本アネモネも咲いて、全部咲き揃った3日後黄色とわずかに色が違うピンクのラナンキュラス。キンポウゲ科の多年草の球根植物紫と赤と、後ろに隠れている白のアネモネ。キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。か弱そうなユリ科の球根植物・リューココリーネ2本のアリウムコワニ―(Whitegarlic)。ユリ科アリウム属。1本に20輪程の花を咲かせる。麦とレースフラワー10日後、アネモネはすべ...2月(2)の花

  • 2月(2)の散歩 井の頭公園の黒門を経由し玉川上水を下る

    井の頭公園の南の入口近くの民家、カメラをかまえる人に囲まれて、枝垂れ梅?青空に映える下ばかり向いてないで、たまには上を向いて歩こう!これだけあれば、八朔?の一つも落ちてくるかも井の頭公園弁財天手前から北へ階段を登り、住宅街をしばらく歩くと、遠く見えるのは黒門ではないか江戸から多くの人が訪れたという井の頭弁財天への正規の参道だった黒門今は忘れ去られているが天明4(1784)年に改修された道標「前神田御上水源井頭辯財天右…牟禮…」ここから井の頭公園通りを東へブラブラと歩く見事な枝垂れ梅?どなたかの民家なのだが、振り返ってもう一度パチリようやく井の頭橋にぶつかって、その後は神田上水沿いに下る神田上水沿いに若草橋を経て宮下橋まで行き、そこから北へ、三鷹台駅方面へ歩く白梅とその奥に紅梅神田上水はこの辺りでも既に結構...2月(2)の散歩井の頭公園の黒門を経由し玉川上水を下る

  • 東野圭吾『あなたが誰かを殺した』を読む

    東野圭吾著『あなたが誰かを殺した』(2023年9月21日講談社発行)を読んだ。講談社BOOKSの内容紹介★★★ミステリ、ど真ん中。★★★最初から最後までずっと「面白い!」至高のミステリー体験。閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。別荘地での恒例のパーティーに参加しようと集まった15名。次々と事件が起こる。櫻木家の別荘の庭で櫻木洋一が殺された。栗原家別荘の近くで的場雅也が刺された。山之内家の裏庭で鷲尾英輔が殺された。高塚家別荘居間で高塚桂子が殺された。栗原家別荘車庫で栗原正則・由美子が殺された。そして犯人は俺だという男が現れ...東野圭吾『あなたが誰かを殺した』を読む

  • 今野敏『半夏生』を読む

    今野敏著『半夏生(はんげしょう)東京湾臨海署安積班』(ハルキ文庫こ3-25、角川春樹事務所2009年2月28日発行)を読んだ。裏表紙にはこうある。東京お台場のビルの狭間で、アラブ系と思われる外国人男性が倒れているのが発見された。事件性の疑いはないと考えられたが、男性は原因不明の高熱を発し、間もなく死亡。それを機に、東京湾臨海署の安積班にただならぬ空気が流れはじめる——本庁公安部が動きだしたのだ。海外からウイルスを持ち込んだバイオテロなのか?地域・道路封鎖に奔走する安積たちの不安をよそに、事態はさらに悪化の気配を見せはじめた!大好評長篇警察小説、待望の文庫化。(解説・関口苑生)舞台は灰色で無味乾燥な人口の島・お台場。円形広場でアラブ系の男が倒れた。地味な背広にポロシャツの中年男・原田が白バイ隊員に手を振って...今野敏『半夏生』を読む

  • 新宿京王の伊藤園でカフェ

    新宿京王百貨店で買物……におつき合い10時開店と同時に入って、まだ40分ほどなのにもう疲れて、休憩処を探す。ご婦人方に人気の「アフタヌーンティー・ティールーム」はこの時間早くも行列でパスガラガラの「茶寮伊藤園」へ入る店内のしつらえは、なかなか上品伊藤園とあって、抹茶やお茶を使った甘味などを頼めばよいものを、私は考えなしに、コーヒー相方は空腹時に抹茶はキツイと「ダージリンティ」渋谷ほどではないが、新宿も街の変化が激しく、落ち着かない新宿京王の伊藤園でカフェ

  • 西荻・雲龍でランチ

    善福寺公園からの帰り、女子大通りを西荻窪駅へとぼとぼ歩く。くたびれたし、11時半だし、駅まで10分ほどのところに来たがもうこの辺で昼飯にしたい。西荻駅南の鞍馬が満員だったらと弱気かつ言い訳して、駅の北西5分ほどにある蕎麦屋「雲龍」に我慢できずに入ってしまった。何回か入ったことがあって、手打ち蕎麦で若干高めだが、店内は広々としていて、それなりに美味しかったはずだ。わがブログを「雲龍」で検索すると、2014年7月23日と2019年2月26日に来ていた。ちなみに、ブログにUPした日付は、行った日の直後から1カ月ほど後の間なので、アリバイなどには使えない。開店直後で他の客はいない。その後、次々とおなじみらしき客が入ってきた。なかなかおしゃれ。私は「天かけ定食」ゆば好きな相方は「ゆば天かけ」二人で¥3,800と我々...西荻・雲龍でランチ

  • 純白のドレス(再掲)

    昔の我がブログを見ていて、「そうそうそうだった」と思いだした。もうほぼ20年前の事だが、今も目に焼き付いている光景がある。(2007年1月6日の再掲)二俣川駅から徒歩15分ほどのところにある「こども自然公園」(通称大池公園)に行った時のことだった。横浜の子ども自然公園の小山を降りていくと開けた広場があり、芝生の上にシートを敷いて幾組かの家族がお弁当を広げて談笑していた。広場を少し降りたところに小川があり、2,3人の子どもが遊んでいた。ザリガニでも探しているのであろうか、ズボンのすそをまくって、かがみ込んで棒で岸辺を突いている。きれいな小川なのだが、そのあたりだけ水はもったりとしていて、どろどろだった。ふと見ると、純白のきれいなドレスを着た女の子が混じっている。4歳ぐらいであろうか。結婚式で花嫁のドレスのす...純白のドレス(再掲)

  • 2月(1)の散歩

    奇麗に丸くまとまった白梅。ただし、枝はもう少し切った方が良い。「桜切るバカ、梅切らぬバカ」花の付きは今一つだが。(黙って楽しめ、小うるさい男め!)「杉並区立松庵梅林公園」のずらり並んだ紅梅。手前に2騎の「すぎ丸」。「すぎ丸」は杉並区のゆるキャラだが、コミュニティーバスの愛称でもある。「おまえさんは椿なのかえ?」相方が好きな「クリスマスローズ」。ちょっと暗い感じだが、薄紫色が一番良いかな?いつも下を向いているのもいいね!葉っぱと同じというこの色は、地味過ぎて、ちょっと。子供用自転車の手前に小さな雪だるま。子供の頃の雪だるま作りを思いだした。雪の玉を作ってから、まだ積もったままの場所で玉を転がすと、転がったところに地面が見えて、どんどん大きくなっていく。図書館に立派なお雛様が飾られていた。いまどき、これだけの...2月(1)の散歩

  • 九段理江『東京都同情塔』を読む

    九段理江著『東京都同情塔』(2024年1月15日新潮社発行)を読んだ。新潮社による内容紹介ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名は、仕事と信条の乖離に苦悩しながら、パワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。第170回芥川賞受賞作本作品では、実際には建設されなかったイラク出身の女性建築家ザハ・ハディド氏設計の東京オリンピックのための斬新なデザインの新国立競技場が建設済みのもう一つの日本の話だ。主人公である37歳の成功した建築家の牧名沙羅(マキナ・セラ)が、生成AIシステム・AI-builtに「ホモ・ミゼラビリス」とは?と問うと、...九段理江『東京都同情塔』を読む

  • 苦労が報われる菊作り

    昔、職場の先輩が数十年にわたる菊作りのベテランで、休憩中にたびたびうんちくを聞かされていた。まだ30代前半だった私は、これは良い趣味だ、これこそ私の生涯の趣味とすべきだと、もうすっかりその気になってしまった。菊作りはまさに磨き抜かれた伝統技術であり、時期に合わせ所定の決まった作業を積み重ねていけば、素人でも驚くほど大輪の菊の花を咲かせることができるのだ。もちろん展覧会に出品するような出来栄えは高度で粘り強い技が必要で奥深い世界なのだが、素人を驚かせる位の直径20cm程度の花は誰でも咲かせることができるのだ。私は小学生の時、年寄り同士が和やかに碁を打っているのを見て、碁は年取ってからでもできる趣味で、いいんじゃないかと浅はかに考え、碁を学び始めた。といっても、父親が打っているのを見て、自然に覚えてしまったの...苦労が報われる菊作り

  • 2月(1)の花

    2月4日に届いた花。チューリップ3本、スイトピー5本、中央紫と左の白、下左桃色の3本のスカビオサ、そして後ろの3本のブルースター、左上、花なしのサンデリー。3日後。チューリップの白は咲き、黄色はお辞儀を止めて真っすぐに。5日後8日後。めきり寂しくなった。チューリップに着目3日後5日後の、白のチューリップ八重の黄色ピンク。よく見ると、かすかに細い筋が見える。8日後。黄色は散った。スカビオサに着目私はスカビオサという名を知りませんでした。GoogleLens様も混乱しているようで「しゃくやく」だの「カーネーション」だのおっしゃいました。昆虫のマツムシが鳴くころに咲き、秋の季語になっているマツムシソウ(松虫草)の外来種のセイヨウマツムシソウを改良した園芸品種がスカビオサのようです。3日後5日後8日後残りは、すっ...2月(1)の花

  • 元「赤プリ旧館」でランチ

    「東京ガーデンテラス紀尾井町」にある、昔、「赤プリ旧館(旧グランドプリンスホテル赤坂旧館)」として知られた「赤坂プリンスクラシックハウス」内のレストラン「ラメゾンキオイ」(LaMaisonKioi)でランチした。建物は、「東京ガーデンテラス紀尾井町」内にあり、尖塔アーチが特徴的なチューダー様式で、東京都指定有形文化財である。フロント横にあった花クラシカルな作りの部屋に、テーブルが点々とある。行儀悪く、さっそく皿をひっくり返してパチリ。ポルトガル最大の磁器メーカー「ビスタ・アレグレ」は英国王室エリザベス女王Ⅱ世ご用達になったという由緒あるメーカー。あまおう×チャイ×ジンジャー高知県産龍馬鰹と宮本兄弟蓮根のサラダオニオングラタン牛ほほ肉の煮込み。ナイフいらずで、ホークでホロホロと。相方のメインは群馬県産赤城和...元「赤プリ旧館」でランチ

  • 「東京ガーデンテラス紀尾井町」へ

    「東京ガーデンテラス紀尾井町」に行った。そもそも、「紀尾井町」とは、紀伊徳川家、尾張徳川家、彦根井伊家に由来する由緒ある地名だ。地下鉄「永田町駅」が最も近く、「赤坂見附駅」の北側にある。「東京ガーデンテラス紀尾井町」は、元「赤プリ旧館」の「赤坂プリンスクラシックハウス」の他に、1~4階がショップ・レストランで、5~28階がオフィスの「紀尾井タワー」と、居住棟「紀尾井レジデンス」などからなる。オフィスレジデンスの「紀尾井町タワー」の周りをブラブラ。紀尾井タワーの入口には、派手に咲き誇るカラフルな花々と、集う蝶たち。大巻伸嗣のパブリックアート作品だ。タワーの脇から2階へ登り、花の広場と「紀尾井町通り」を見下ろす。タワー内のエレベータで登り、西に「タワー」、北に「赤坂プリンスクラシックハウス」(元「赤プリ旧館」...「東京ガーデンテラス紀尾井町」へ

  • 善福寺公園へ

    この辺りは、多摩川が東京湾に流入してできた隆起扇状地だ。西側はほぼ平坦な武蔵野台地で、東側は起伏に富んだ丘陵になっている。善福寺池は、三宝寺池、妙正寺池、井の頭池と共に武蔵野台地の東側にあり、地底や水辺からの湧水によってできた池だ。善福寺の名称は、昔丘の西側に善福寺・万福寺という寺があったためともいわれている。ここは、交通の便に恵まれなかったために、自然景観が良く保存されていた。それにしても汚い案内板だ。ぞうきんを持って来て、ゴシゴシやりたい!西荻窪駅北口の女子大通りを北西に進み、東京女子大の塀の東側をそのまま北へ進むと善福寺公園にぶつかる。散歩コースは、下図の矢印のように、下の池の西側を回って、そのまま公園の西側を北へ進み、バス通りを横断して、上の池を右廻りして、また下の池に戻った。下の池の西側は高い木...善福寺公園へ

  • 頂き物

    若い頃は想像もしなかったのに、いつのまにかウエストを気にするようになってしまった。そこで好きなチョコレートも、70%台と高カカオのものを1粒だけ、朝にエスプレッソと一緒にいただくだけにしている。ところが、恒例の年一度のチャンス!例外の高級チョコレートの日がやってきました。まずはこの箱。ベルギーのデジレー。中味は、デジレーを代表する伝統のベルギートリュフ。そしてもう一つ。オーガニックで、個性豊かな各地のカカオの個性を生かす「ジャン=ミッシェル・モントロー」の作品。箱にある“savoir-faire”サヴォアフェールを調べると、フランス語で、「匠の技」とでも表現されるらしい。これが英語だと「ノウハウ」と書いてあったが、いかにも即物的で英語らしい。下の段にあるのが、いかにもチョコレート自体の味を味わって欲しいと...頂き物

  • 夏川草介『スピノザの診察室』を読む

    夏川草介著『スピノザの診察室』(2023年10月25日水鈴社発行、文藝春秋発売)を読んだ。水鈴社による内容紹介現役医師として命と向き合い続けた著者が到達した、「人の幸せ」とは。累計340万部のベストセラー『神様のカルテ』シリーズを凌駕する、新たな傑作の誕生!その医師は、最期に希望の明かりをともす。【あらすじ】雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。三十代の後半に差し掛かった時、最愛の妹が若くしてこの世を去り、一人残された甥の龍之介と暮らすためにその職を得たが、かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕医師だった。哲郎の医師としての力量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を研修と称して哲郎のもとに送り込むが……。(文藝春秋BOOKSの試し読み11頁)2024年本屋...夏川草介『スピノザの診察室』を読む

  • 夏川草介『本を守ろうとする猫の話』を読む

    夏川草介著『本を守ろうとする猫の話』(小学館文庫な13-5、2022年9月11日小学館発行)を読んだ。裏表紙にはこうある。夏木林太郎は、一介の高校生である。幼い頃に両親が離婚し、小学校に上がる頃から祖父との二人暮らしだ。祖父は町の片隅で「夏木書店」という小さな古書店を営んでいる。その祖父が突然亡くなった。面識のなかった叔母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、店の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を守るために林太郎の力を借りたいのだという。林太郎は、書棚の奥から本をめぐる迷宮に入り込む――。アメリカ、イギリス、フランスをはじめ世界三十五ヵ国以上で翻訳出版された記録的ロングセラー、待ちに待たれた文庫化!猫の先導で書店の奥に現れる第一の迷宮「閉じ込める者」の中に入る。そこで、解...夏川草介『本を守ろうとする猫の話』を読む

  • 東京ミッドタウン八重洲でランチ

    アーティゾン美術館を出て、東京駅八重洲口へ向かう。やたら大きなビル、東京ミッドタウン八重洲なら、静かでゆとりある配置で、少量だが洒落たランチが食べられるのではと入ってみる。ところが12時10分。ビルに勤めている人たちだろう、大勢がウロウロし、そこいらじゅうで列を作っている。よかげなレストランがある3階をあきらめ、いくつかランチ処がある2階、1階もなし。1階受付で聞いた「THECITYBAKERY」は、アメリカンな味で好みでない。他には、別館、東京ミッドタウン八重洲セントラルスクエア1Fに、ベーカリー&カフェの「POINTETLIGNE(ポワン・エ・リーニュ)」があると教えてもらった。フランス語で「点と線」をあらわす"ポワン・エ・リーニュ"。丸の内という東京の起点から、世界という線へ、MADEINTOKYO...東京ミッドタウン八重洲でランチ

  • マリー・ローランサン展を観る

    ARTIZON美術館で2024年3月3日まで開かれている「マリー・ローランサン――時代をうつす眼」を観た。マリー・ローランサン(1883-1956)は、20世紀前半に活躍した女性画家で、……パステルカラーの独自の画風を生み出しました。参考:『もっと知りたいローランサン生涯と作品』)本展では石橋財団コレクションや国内外の美術館から、ローランサンの作品約40点、挿絵本等の資料約25点に加えて、ローランサンと同時代に活躍した画家たちの作品約25点、合計約90点を展示。主な出展作品8点が美術館HPで見られる。東京駅八重洲中央口を出て、八重洲通りを行く。見たことないビルがズラズラ。過ぎて来た年月の重みを味わう。中央通りとの交差点に「ArtizonMuseum」が見える。旧ブリヂストン美術館だ。ビルに入ると正面に大き...マリー・ローランサン展を観る

  • (4) 北村西望の井の頭自然文化園(彫刻館)をじっくり

    「井の頭自然文化園(本館)」は、井の頭池のある公園と、吉祥寺通りを隔てた北西にある。「井の頭自然文化園(本館)」には、動物園の他、こどもの遊び場などが点在するが、西側には、長崎の平和祈念像を制作した北村西望の作品200点以上が屋内外に展示されている。なお、このブログでは、(1)「井の頭公園・西園」と、(2)「井の頭自然文化園(動物園)」と、(3)「井の頭自然文化園(水生物園)」の中の「水生物館」と、(4)「井の頭自然文化園(動物園)」の中の「彫刻館」を別々に紹介している。北村西望のアトリエ館。「平和祈念像」制作のために建てられた。内部は写真撮影禁止。作品内部の木組みなど巨大な彫刻のがどのように作られるかがわかる。試作段階の作品などもあって、意外に面白い。北村西望(1884-1987年)は長崎県出身で、19...(4)北村西望の井の頭自然文化園(彫刻館)をじっくり

  • (3) 井の頭自然文化園(水生物館)をキョロキョロ

    「井の頭自然文化園(水生物園)」は、井の頭池に突き出した半島状の部分にあり、その中に「水生物館」という建物がある。なお、このブログでは、(1)「井の頭公園・西園」と、(2)「井の頭自然文化園(動物園)」と、(3)「井の頭自然文化園(水生物園)」の中の「水生物館」と、(4)「井の頭自然文化園(動物園)」の中の「彫刻館」を別々に紹介している。「水生物館」の建物の入口心地よく睡眠中のアマガエル(?)。ムハントウイモリ?サンショウウオ(?)アズマヒキガエル。日本固有のヒキガエル。昔、我が家の庭で良く見かけたが、客間の真ん中に鎮座していたときにはギョッとした。こんな喉はしていなかったが。クニマス(?)モクズガニ。「上海蟹」の同属異種で、日本各地で食用にされている。オイカワ?カワムツ?カミツキガメ。この迫力。特定外来...(3)井の頭自然文化園(水生物館)をキョロキョロ

  • (2) 井の頭自然文化園(動物園)をウロウロ

    井の頭自然文化園は、井の頭池に突き出した半島状の「井の頭自然文化園(水生物園)」と、吉祥寺通りを挟んで北西側の「井の頭自然文化園(動物園)」に分かれている。なお、このブログでは、(1)「井の頭公園・西園」と、(2)「井の頭自然文化園(動物園)」と、(3)「井の頭自然文化園(水生物園)」の中の「水生物館」と、(4)「井の頭自然文化園(動物園)」の中の「彫刻館」を別々に紹介する。井の頭通りに面した文化園の正面入口。入って左側に「ぶらんこ広場」。松が一本、枯れている。さらに左に進むと「資料館」。中には絵本コーナーがあった。奥の「リスの小径」は、以前はリスが走り回るケージの中に人が入ることができたのだが、今回はケージの外からみるだけだった。中には数匹しかリスが見当たらない。昨年12月に、ケージから40匹を取り出し...(2)井の頭自然文化園(動物園)をウロウロ

  • (1) 井の頭公園の西園をブラブラ

    井の頭通りから水門通りに入り、南に進むと、井の頭線の踏切にぶつかる。電車の進行方向に吉祥寺駅の「キラリナ」がかすかに見える。今、公園内で見かける花はスイセンと、サザンカのみ。鳩の群れが盛んに何かをついばんでいた。帰りにも居たが、何故?改修が終わったボート乗り場。火曜日の12時半、ボートはただ一艘。定点観測地点の七井橋から西側のマンションをパチリ。木の根っこ、すごくない?普通?井の頭公園には、「井の頭池を中心とした区域」と、西に「井の頭自然文化園(水生物園)」があり、西側に隣接する雑木林の「御殿山(ごてんやま)」と、その南に広がる「西園」があり、さらに吉祥寺通りの北西に「井の頭自然文化園(動物園)」がある。なお、このブログでは、(1)「井の頭公園・西園」と、(2)「井の頭自然文化園(動物園)」と、(3)「井...(1)井の頭公園の西園をブラブラ

  • 『東京 いちどは訪れたいお寺の名建築』を読む

    監修:小岩正樹、文:大浦春堂『東京いちどは訪れたいお寺の名建築』(2019年4月24日エクスナレッジ発行)を読んだ。㈱エクスナレッジの紹介文お参りだけではもったいない!たてもの観賞しても楽しい東京のお寺30選木の表情、ステンドグラス、彫り物など、お寺にはたてものの細部を観賞しても楽しい要素がたくさんあります。本書では東京都内のお寺30軒を、建築的要素に触れながら、全編撮り下ろし写真の美しいビジュアルで紹介しています。今度のお休みは、お寺でお参りをした後、ゆっくりとたてものの佇まいも楽しんでみてはいかがでしょうか?東京の30の寺院を写真+説明文で紹介している。まえがき、あとがきなど出版の趣旨、選択の理由などを説明する文もなく、ただただ各寺院を紹介する153頁の写真集。浄土真宗本願寺派築地本願寺古代インド風の...『東京いちどは訪れたいお寺の名建築』を読む

  • 垣根涼介『極楽征夷大将軍』を読む

    垣根涼介著『極楽征夷大将軍』(2023年5月10日文藝春秋発行)を読んだ。文藝春秋BOOKSの内容紹介やる気なし使命感なし執着なしなぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか?動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて後醍醐天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?幕府の祖でありな...垣根涼介『極楽征夷大将軍』を読む

  • 1月の散歩

    角にあるこのお宅、左を見ても、右を見ても、見事なサザンカ。先の方に一輪だけ白色が見えるのは何?ピンクのサザンカも可愛い。燃え上がる炎のサザンカ。これでもかとサザンカ。深紅のピラカンサ。てんこ盛りのピラカンサ。近接撮影して一粒一粒を見ると、私の嫌いなイクラに思えてくる。柚子?レモン?おまけ。2024年1月14日、8時半の冬の富士山。1月の散歩

  • 川上弘美の略歴と既読本リスト

    1958年4月1日東京・杉並区高井戸生まれ。5歳から7歳を米国で過ごす。雙葉中高から、お茶ノ水大学理学部生物学科へ。SF研究会へ所属。田園調布雙葉中学校に勤務。結婚、その後離婚。俳人でもある。父親は東大生物学教授の山田晃弘。身長176cm。1994年デビュー作「神様」でパスカル短編文学新人賞、1996年「蛇を踏む」で芥川賞、1999年「神様」でドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞2000年「溺レる」で伊藤整文学賞、女流文学賞、2001年「センセイの鞄」で谷崎潤一郎賞、2007年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞2015年『水声』で読売文学賞2016年『大きな鳥にさらわれないよう』で泉鏡花文学賞2023年『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』で第76回野間文芸賞を受賞2019年紫綬褒章受章2023年フランス...川上弘美の略歴と既読本リスト

  • 川上弘美『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』を読む

    川上弘美著『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』(2023年8月22日講談社発行)を読んだ。講談社BOOKSの内容紹介あ、また時間に捕まえられる、と思った。捕まえられるままに、しておいた。小説家のわたし、離婚と手術を経たアン、そして作詞家のカズ。カリフォルニアのアパートメンツで子ども時代を過ごした友人たちは、半世紀ほどの後、東京で再会した。積み重なった時間、経験、恋の思い出。それぞれの人生が、あらたに交わり、移ろっていく。じわり、たゆたうように心に届く大人の愛の物語。第76回野間文芸賞受賞作品。恋と言うにはあまりにも淡く、あいまいで、おぼつかず、互いの距離をあくまで縮めることがない60代の恋?著者・川上さんを思わせる主人公の八色朝見(やいろ・あさみ)は、幼少期をアメリカで過ごした60代の小説家。...川上弘美『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』を読む

  • 1月の花

    「正月の花」を別に頼んだので、1月の花は1月15日の一回のみ。10本のガーベラ、2本のキンセンカ、2本のチューリップ、2本のナノハナ。ガーベラは開花しているが、他は咲き始め。しかもお辞儀しているのが気になる。3日後、キンセンカ、チューリップ、菜の花が開花した。水切りしたおかげで、お辞儀姿勢から胸を張るようになった。菜の花チューリップ茎が筒状で中空のガーベラは、水切りが有効。湯上げはもっと効果的だと言うが。7日目の白いガーベラ。ピンク淡い黄色オレンジ濃いピンク&黄8日後、何が消えたかわかるかな?1月の花

  • 西荻・鞍馬でランチ

    12月初めの12時前、西荻駅南の鞍馬に入る。私は、アナゴ蕎麦。相変わらず蕎麦は旨く、アナゴが丸一匹あげてあるのがうれしい。一番上に巻いてあるのはカリカリなアナゴの骨。海老好きな相方は海老蕎麦。油が嫌いで、衣をとってしまう相方も、いつもの癖で海老の先っぽを捨てたらだめ!先っぽまで海老が入っているのだから。変わったもの好きな人が、置いてあった蕎麦菓子(¥200)に手を伸ばす。カリカリに揚げたそば粉菓子。珍しいが、甘いわけでもなく、とくに旨いわけではない。相方はまったく手をださず、数日後、すべて私の胃に入りました。西荻・鞍馬でランチ

  • 9回目のBo-peepでランチ

    吉祥寺東急で買物し、エスカレータで降りる途中、2階テラスで「小さな恐竜展」との案内を見て、覗いてみた。入口で吠える恐竜。最初のコーナーでは、何人かの子供が、石膏ボード(?)を崩して必死に発掘していた。「最初に発掘した化石を一つお持ち帰れます。¥1,500」とあった。親も大変だ。帰り道に足を延ばして、「カフェBo-peep(ボーピープ)」に寄った。11か月ぶりで前回が8回目。相変わらずお客はいない。小さな店で、いつもきれいに、心地よく整えていて、毎回同じ女性2人で切り回している。なにより、コーヒーが旨く、料理も美味しく、ちょっと離れた場所にあるのについ寄ってしまう。Bo-peepはマザーグースの『LittleBo-peep』という唄に出てくる羊飼いの女の子の名前。場所は、武蔵野市吉祥寺本町1-35-17吉祥...9回目のBo-peepでランチ

  • 西加奈子の略歴と既読本リスト

    西加奈子(にし・かなこ)1977(昭和52)年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロのナイル川に浮かぶ島のザマレクという町に住む。小5で大阪府和泉市に移り大阪で育つ。泉陽高等学校(進学校)から関西大学法学部卒。25歳で小説家を目指し上京。既婚で息子がいる。2019年12月から語学留学のため、家族と猫と共にカナダに移住。現在は東京在住。2004年『あおい』でデビュー2005年『さくら』がベストセラー2007年『通天閣』が織田作之助賞受賞2013年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞受賞2015年『サラバ!』で直木賞受賞その他、『漁港の肉子ちゃん』、『ふる』、『!』、『おまじない』、『白いしるし』、『きいろいゾウ』(映画化)、『しずく』、『窓の魚』、『うつくしい人』、『炎上する君』、『円卓』(映画化)、『夜が明...西加奈子の略歴と既読本リスト

  • 西加奈子『くもをさがす』

    西加奈子著『くもをさがす』(2023年4月20日河出書房新社発行)を読んだ。河出書房新社特設サイトの内容紹介カナダでがんになった。不自由な体、海外のままならない生活、絶望一歩手前のギリギリの毎日。「私は弱い。徹底的に弱い」それでも―――冒頭からp17まで「Web河出」で試し読みできる。語学留学先のカナダで自身に乳がんが見つかってから寛解するまでの8カ月が中心。色々な薬の名前などが出てくる治療の記録だが、日本とは異なる医療環境の中で、看護者、友人からかけられた言葉によって自分の中に生まれた新たな考えの記録でもある。著者初のノンフィクション。西さんは、夫、幼い息子、猫といっしょにカナダ・バンクーバーに渡った。2021年5月、胸にしこりは、ステージ2Bの浸潤性乳管がんと宣告された。を受けてから日記をつけ始めた。...西加奈子『くもをさがす』

  • 伊坂幸太郎『777』を読む

    伊坂幸太郎著『777トリプルセブン』(2023年9月23日KADOKAWA発行)を読んだ。KADOKAWAの内容紹介そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして――累計300万部突破、殺し屋シリーズ書き下ろし最新作『マリアビートル』から数年後、物騒な奴らは何度でも!やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった――。時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくる……。そのホテルには、物騒な奴らが群れをなす!伊坂幸太郎の『マリアビートル』(2022年公開のブラッ...伊坂幸太郎『777』を読む

  • ねぼけでランチ

    「ねぼけてランチ」ではありません。「土佐料理・祢保希(ねぼけ)・新宿店」でランチです。「祢保希」は、西新宿の新宿野村ビル50階にある。(「祢」は、「禰」の簡易字(多分)。神社の神職の禰宜(ねぎ)の「禰」の字。)新宿野村ビルビルの地下にもレストランがいくつもあるが、49F、50Fには、眺めの良いレストランがある。「祢保希」は両階にある。50Fに展望できる場所があったので、しばらくキョロキョロ。「新宿アイランドタワー」の左手、西南西の方向に富士山が見える。「新宿アイランドタワー」の奥の方が吉祥寺方面のはずだが。青梅街道沿いに聳える「住友不動産新宿グランドタワー」いったい私はどこを見ているのか?奥の右手が黒くなっているのは雲の影。「祢保希」(ねぼけ)50Fの入口。入り口わきには派手な焼物。案内された席は窓際。ビ...ねぼけでランチ

  • 「ゴッホと静物画」を観る

    「SOMPO美術館」で1月21日まで開催の「ゴッホと静物画伝統と革新」を観た。ゴッホの《ひまわり》がある「東郷青児美術館」は、2020年7月、西新宿の損保ジャパン本社ビル42階から本社ビル敷地内の新たな美術館棟へ移転し、「SOMPO美術館」となっている。久しぶりの西新宿。あの末広がりの「損保ジャパン本社ビル」を目当てに行けばわかるはずと新宿駅西口地下のロータリーから都庁方面へ、地下の「中央通り」の動く歩道をスイスイと歩き出し、地上へ出たところが「新宿三井ビル」。この辺りだと周りを見渡すが、あの「損保ジャパン本社ビル」が見当たらず。どうも行き過ぎたらしいと、地図を見て、階段を登って「東通り」を北へ進み、「北通り」との交差点で「損保ジャパン本社ビル」を発見し、新宿駅方面へ戻る。ようやく横断歩道を渡れば「SOM...「ゴッホと静物画」を観る

  • 青山美智子『リカバリー・カバヒコ』を読む

    青山美智子著『リカバリー・カバヒコ』(2023年9月30日光文社発行)を読んだ。光文社の内容紹介新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの日の出公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで、”リカバリー・カバヒコ”。アドヴァンス・ヒルに住まう人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。急な成績不振に悩む高校生、ママ友たちに馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌でケガをしたと嘘をついた小学生、ストレスからの不調で休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長……ハートウォーミングな5話の連作短編集。日の出公園にあるアニマルライドの「リカバリー・カバヒコ」が主人公。愛嬌ある動物の姿で、小さな子供がまたがって、揺らしたりして遊ぶ。もち...青山美智子『リカバリー・カバヒコ』を読む

  • 懐かしの喫茶室「ルノアール」

    井の頭公園を散歩した後、どこかで休もうと、吉祥寺駅南口エスカレータ降りてすぐの2階の喫茶室「ルノアール」を眺めた。いかにも古めかしく、いつも見るだけにしていたが、どうなっているのか入ってみた。エレベータを降りると、いかにも昔の喫茶店。ところが、こんな掲示が。喫煙目的店?分煙しているなら、まあいいかと入ってみた。店内はいかにもオールドファッション。椅子もふかふかで、懐かしい感じ。私はコーヒー、相方はミルクティー。私のカップ、ソーサーは無色でメーカー不明だったが、相方のは、検索すると、ジャストぴしゃり。昭和レトロ・ポップコレクションの「KEN薔薇柄カップ&ソーサー」で中古品¥1,290。トイレを覗くと、なんと懐かしい和式!潔癖症の人はこちらの方が良いらしいが。膝が悪い人にはどうなのか?ともかく、分煙とはいって...懐かしの喫茶室「ルノアール」

  • 1月早朝の井の頭公園

    1月10日(水)9時半の井の頭公園。花の姿はわずかで、スイセン少々。「段差に注意」の看板。こんなわずかな段差で転ぶ70代のための看板。80代の私は、何もない所で転ぶのだ。エヘン!お日様を向いて咲くサザンカの花。七井橋から見た水草の間にアオサギ。何なのこのモアモアは?池に映る二人と逆さマンション。ボート乗り場も改修が完了し、まもなく再開だ。ちょっとだけの日本庭園に、「冬囲い」/「雪吊」。雪が積もるの?井之頭弁財天。ようやく10日になって初詣の不心得者。しかも小銭がないからと、お参りのみ。向田邦子さんのお母さんみたいに、お札を間違って入れたので社務所にお釣りを取り返しにいく勇気はない。せめて気持ちだけでもと、お札をお見せするだけにすればよかったのかと呟く無礼者。七井橋から西に見えるマンション。近くで見ると、建...1月早朝の井の頭公園

  • 東京會舘でランチ

    皇居東御苑を出て、日比谷通りを東京會舘へ向かう。入ると正面に正月飾り。ランチを予約したのは、丸の内二重橋ビル・東京會舘1階の「RossiniTerraceロッシーニテラス」。11時半の開店と同時に入る。入口には「本日は予約で満席でございます」との案内が。店内はゆったりとしたテーブル配置。窓際の席からは日比谷通りの向こうに皇居の石組みが見える。テーブルの上にはバラの花。予約で注文しておいたのは、二人ともビーフステーキ丼。NZ産リブロースの網焼きの和風テイストに仕上げ。柔らかく、美味しく、意外と量もたっぷりで、満腹。スープでなく、コーヒーを選択。コーヒーも大変美味しい。ソーサーをひっくり返してパチリ。PILLIVUYT(ピリヴィッツ)は創業200年におよぶ伝統あるフランスの磁器ブランド。カフェやレストランなど...東京會舘でランチ

  • 皇居東御苑の二の丸庭園

    三の丸尚蔵館を出て、前回、回らなかった二の丸庭園に足を延ばした。場所は、東御苑の東側南端。二の丸庭園の入口には、未だ葉も花もないが、菖蒲田がある。咲き誇る84種のハナショウブをご想像あれ!1966年に明治神宮内苑の菖蒲田から株を譲り受けたものだ。思い出す話がある。叔母さんは、小田急線の電車の中で叔父さんが明治神宮の菖蒲園に誘い、「おかあさん、しょうべんに行こう!しょうべん行こう!」と言うので閉口したと言っていた。二の丸池。初夏から秋にかけては、コウホネ、ヒメコウホネ、ヒツジグサ、アサザが黄色や白色の花を咲かせる。皮だけで頑張る木中州の灯篭小川が流れる雑木林二の丸休憩所手前の竹林大手門から皇居東御苑を出て、内堀通りを日比谷方向へ。写真左手はパレスホテル東京。和田倉濠の向こう側の「みずほ丸の内タワー」の窓に「...皇居東御苑の二の丸庭園

  • 皇居三の丸尚蔵館(第2期)

    尚蔵館は、平成元年、代々皇室に受け継がれてきた美術工芸品類が皇室から国に寄贈されたのを機に建設された。2023年11月3日~12月24日の第1期「三の丸尚蔵館の国宝」は、昨年訪れ、すでにご報告。今回は、第2期:「近代皇室を彩る技と美」2024年1月4日~3月3日で、以後、第3期、第4期と続く。東西線の大手町駅から延々歩いて、大手門の入口へ。皇居東御苑へ入る人と一緒に9時からの開門を待つ。さすがどっしり、立派な大手門。江戸城本丸登城の正門だっただけある。入ってすぐに尚蔵館。尚蔵館開館記念展の第2期の開始日1月4日、いの一番に駆け付けた。前から4人目だった。残念!予約済の30分毎の組に分かれて並ぶ。70歳以上(年齢確認して)無料がうれしい。写真手前がさらに拡張工事中。今回は空いていたので、写真とりまくり。以下...皇居三の丸尚蔵館(第2期)

  • 黒川博行『悪逆』を読む

    黒川博行著『悪逆』(2023年10月30日朝日新聞出版発行)を読んだ。朝日新聞出版の内容紹介過払い金マフィア、マルチの親玉、カルトの宗務総長――社会に巣食う悪党が次々と殺害される。警察捜査の内情を知悉する男vs.大阪府警捜査一課の刑事と所轄のベテラン部屋長凶悪な知能犯による強盗殺人を追う王道の警察小説**周到な準備と計画によって強盗殺人を遂行していく男――。大阪府警捜査一課の舘野と箕面北署のベテラン刑事・玉川が、広告代理店の元経営者殺害事件を追うなか、さらに被害者と面識のある男が殺される。二人はそれぞれ士業詐欺とマルチ商法によって莫大な金を荒稼ぎした悪党で、情報屋の標的になっていた。警察は犯行手口の違いから同一犯による可能性はないと判断するが、いずれも初動捜査で手詰まりとなる。犯人像を摑むことができないま...黒川博行『悪逆』を読む

  • ク・ビョンモ『破果』を読む

    ク・ビョンモ著、小山内園子訳『破果』(2022年12月16日岩波書店発行)を読んだ。岩波書店による内容紹介稼業ひとすじ45年。かつて名を馳せた腕利きの女殺し屋・爪角も老いからは逃れられず、ある日致命的なミスを犯してしまう。守るべきものはつくらない、を信条にハードな現場を生き抜いてきた彼女が心身の揺らぎを受け入れるとき、人生最後の死闘がはじまる。韓国文学史上最高の「キラー小説」、待望の日本上陸!冷蔵庫に腐った桃を発見し、扱いに困るものとなった命を前に呆然となったとき、著者の感覚は、「老人」で「女性」で「殺し屋」という主人公誕生につながった(訳者あとがき)。タイトルの「破果」は、韓国語で「傷んでしまった果実」と「女性年齢の16歳」の意味にとれる。たとえ肉体は劣化しても、16歳のみずみずしい心が消えるわけではな...ク・ビョンモ『破果』を読む

  • スキーと温泉の思い出

    若い頃親しんだスポーツと言えば、夏はテニス、冬はスキー、春秋はゴルフだった。とくにスキーにはハマった。シーズンになるのを待ちきれず、当時所沢にあった室内スキー場の開場日、11月1日に毎年駆けつけ、足慣らしをした。冬になると会社の階段を、ストックをついてスキーで滑る格好で降りて、イメージトレーニングしたものだ。スキー場でも朝早くからナイターまで一日券を買って滑りまくった。不格好でも、ともかく転ばなければいいのだろうと、ゆるやかなゲレンデは避けて、急斜面を求めて挑戦する日々だった。あのころは、シーズン中、合計20日以上、上越、志賀、蔵王や、八方などのスキー場で過ごした。仕事していたのだろうか?30歳も近くなり、どんな急なところでも、それなりに滑り降りることができるようになると、さすがにガツガツ滑らなくなり、朝...スキーと温泉の思い出

  • 正月の花

    少々早く12月26日に届いた正月の花センリョウ(千両)、ユリ、キク、デンファレ、オンシジューム、松とさすがに豪華。ユリはピンクの蕾がほころびかけているが、あと殻を被っているのが3つ。キクは白の蕾と黄色の花。センリョウはツヤツヤ。デンファレも蕾が次々と咲いていくだろう。花瓶の下に隠れてしまう部分を切り取って一本挿しに。元旦の花12月(2)の花も小さく、こんもりなったが、まだ健在。久しぶりに孫たちにも逢って、いう事なしの正月!正月の花

  • 新年のご挨拶

    明けましておめでとうございます。Haveahappynewyear!2023年が皆様にとって幸せな年でありますように!Muchpeace,loveandjoytoyouallin2024.元旦7時の富士山おまけのお月様新年のご挨拶

  • 川上未映子『深く、しっかり息をして』を読む

    川上未映子『深く、しっかり息をして』(2023年7月7日マガジンハウス発行)を読んだ。マガジンハウスの内容紹介川上未映子、12年間の軌跡。雑誌Hanakoの連載エッセイ「りぼんにお願い」が書籍化!どれだけ時間が過ぎても言葉にできないことがそれぞれの胸にあるのだと思う――川上未映子2011年から2022年。小説『すべて真夜中の恋人たち』、『夏物語』、『黄色い家』を世に出し、さらには出産、育児、プロモーションやシンポジウムなど海外への渡航…。目まぐるしい変化の中で川上未映子さんは毎月、雑誌Hanakoでのエッセイ連載「りぼんにお願い」でそのときどきの喜びや悲しみ、悩み、読者へのエールを綴ってきました。「Hanako読者のことを想像しながら文章を書くことは、いつも、すごく楽しかった(中略)心と体も、移動するよう...川上未映子『深く、しっかり息をして』を読む

  • 12月(3)の散歩

    井の頭公園東端、三角広場の北。作業員の方が落葉を掃いていて、きりがない作業だなと思って近づいたら、水たまりの水を神田川に流すルートを作ろうと、枯れ葉の山をどけているのだった。ご苦労様、感謝です。吉祥寺駅から丸井の西で始まる七井橋通りからの公園への入口。ここが一番賑やかで、大きな入り口だ。朝10時半、人っ子ひとりだけ。入口を降りてすぐ、右(西)側への通路。この道はいつも人がほとんど通らない穴場道だ。今日12月24日は日曜日なので、手作りアートやパフォーマンスが披露されるART-MRT(井の頭公園アートマーケッツ)が開かれる。今、10時18分。ぞくぞくアーティスト?が登場して準備中。けっこう風があり、湖面にはさざ波が。サザンカ3連発玄関脇でお出迎え。大盛り小盛り白いサザンカもこれだけ一杯咲けば、華やか。鮮やか...12月(3)の散歩

  • 12月(2)の花

    12月18日に届いた花黄色、ピンク、赤のガーベラと、5種のスイトピー。後ろに控える扇状に広がるレース、チリチリのシダのようなアスパラペラ。スイトピーの色は、白、青、ピンク、白地にピンク、白地に紫。スイトピーというと、松田聖子ちゃんの「赤いスイトピー」を思い出すが、当時はまだスイトピーの赤色は存在しなかったという。作詞家ってすごいですね。2日後、左下のピンクのガーベラは花びらが垂れてしまっている。最近はただ切るのではなく、なるべく水切りしているのだが、それでも花もちが悪い。注意書きには「水が下がってしまった場合、ガーベラは湯上げが効果的です」とあるが、そこまでできない。5日後、花瓶をさらに小さくしたら、花が豪華に見えた。ピンクのガーベラは花びらが垂れたままだが、それでもまだ頑張っている。なんだか鏡を見ている...12月(2)の花

  • 伊岡瞬『残像』を読む

    伊岡瞬著『残像』(角川文庫い64-7、2023年9月25日KADOKAWA発行)を読んだ。角川の宣伝累計50万部突破『代償』の著者渾身。角川文庫75周年記念、文庫書き下ろし!浪人生の堀部一平は、バイト先で倒れた葛城に付き添い、自宅アパートを訪れた。そこでは、晴子、夏樹、多恵という年代もバラバラな女性3人と小学生の冬馬が、共同生活を送っていた。他人同士の生活を奇妙に感じた一平は冬馬から、女性3人ともに前科があると聞く。一方、政治家の息子・吉井恭一は、執拗に送られてくる、過去を断罪する写真に苦悩していた。身を寄せ合う晴子たちの目的、そして水面下で蠢く企ての行方は――。暗い過去への復讐を描いた、心震わす衝撃のサスペンスミステリ!「信頼、裏切り、後悔、敬愛、憎悪、憧れ、友情、希望。そんなあれこれをぎっしり詰め込み...伊岡瞬『残像』を読む

  • 豆乳スイーツ「豆花」の専門店「台湾茶房 豆漿日和」でランチ

    「台湾茶房豆漿日和」は12月17日にオープンしたばかり。豆漿(トウジャン)とは、台湾の国民的ドリンクである豆乳のドリンク。場所は、東急吉祥寺の北側、大正通り沿いで、落合恵子さん(レモンちゃんって、知ってる?)によるオーガニックと絵本のお店「クレヨンハウス」の隣の建物。2階が「RIZAP(ライザップ)」のビルの1階。カフェの左に製造所「CRAFTSOYMILKFACTORY」が併設されていて、ガラスの中に複雑な大きな機械が並んでいる。出来立ての豆乳スイーツ「豆花(トウファ)」などが提供されるのだろう。店に入ったときは11時10分頃、客は誰も居なかったので、本当に開店しているのか、ちょっと心配に。店員さんがまだ不慣れなのか、料理に時間がかかるのか、配膳されるまでちょっと待たされた。客は、12時前になるとかなり...豆乳スイーツ「豆花」の専門店「台湾茶房豆漿日和」でランチ

  • 日本料理「ひのや」でランチ

    知人を訪ねて、都立大学駅へ。駅から徒歩1分、日本料理「ひのや」で共にランチした。前回は2年前のひとりランチだった。料亭風の入口。玄関になぜか大砲が。「上部に薩摩十字の紋を鋳込んだ前装式滑腔砲」とある。七福神の置物靴を脱いで奥の「松緑の間」へ。このところ、鯛茶漬けにこだわっている私は「鯛茶漬け御膳」茶漬けに加える味噌が複雑な味で結構でした。写ってないけど、お茶を注ぐ鉄瓶が、思いのほか重たく焦った。相方と知人は「彩り御膳」私にまわって来たのはわずかだったから、「結構でした」でしょう。東横線のプラットホームドアに貼ってあった注意書き。私の英作文と違って、生きてる。“leanover”は「のりだす」、”propanythingagainst”は「立てかける」、“rushintothetrain”は「かけこむ」、”...日本料理「ひのや」でランチ

  • 夕焼け富士

    12月23日16時40分、夕焼けのシルエット富士山。夕焼け富士

  • 新川帆立『縁切り上等!』を読む

    新川帆立著『縁切り上等!離婚弁護士松岡紬の事件ファイル』(2023年6月30日新潮社発行)を読んだ。新潮社の内容紹介夫のモラハラと浮気に耐えられなくなり家を飛び出した聡美が北鎌倉で出会ったのは、縁切寺の娘で弁護士の松岡紬。勢い込んで離婚相談をするも、思いがけないことを言われ……。上手に縁を切る方法、教えます。温かなヒューマンドラマにして、前を向く元気をもらえる、痛快リーガル小説。松岡紬(つむぎ):離婚専門の弁護士。北鎌倉にある700年以上縁切寺として有名な東慶寺(本書では東衛寺)に「松岡法律事務所」を構えている。小柄で西洋人形のような美人。30歳過ぎだが結婚する気なし。松岡玄太郎:紬の父。65歳で引退し、長男悠太に東衛寺の住職を譲った。十数年前に時希子と離婚。出雲啓介:事務所専属の探偵。紬の幼馴染。想いは...新川帆立『縁切り上等!』を読む

  • 中島京子『やさしい猫』を読む

    中島京子著『やさしい猫』(2021年8月25日中央公論新社発行)を読んだ。中央公論新社の内容紹介シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。出会って、好きになって、この人とずっと一緒にいたいと願う。当たり前の幸せが奪われたのは、彼がスリランカ出身の外国人だったから。大きな事件に見舞われた小さな家族を暖かく見守るように描く長編小説。第56回吉川英治文学賞受賞。2023年6月24日から土曜日(全5話)、NHKでドラマ化された。シングルマザーで32歳の保育士のミユキは小3だった娘のマヤを鶴岡の祖母に託し、震災ボランティアに行っき、スリランカ人で24歳のクマさん(クマラ)と出会う。一年後、盗難自転車だと疑われて警官に呼び止められていたクマさんをミユキが偶然に見かけ、2人は次第...中島京子『やさしい猫』を読む

  • 12月(1)の花

    12月4日に届いた花深紅のバラ3本、ピンクのバラ4本、アイリス2本、カスミソウ1本とクジャクヒバ2本。ちょっと上から眺める。一日しか経っていないのに、バラが少しほころんだ気がする。アイリスは心配。バラってやはり花の女王様だな。3日目。アイリスはしぼんで姿を消し、バラは多少開きすぎで、はや最盛期。1週間後。バラの外側の花びらが幾つか落ちて、もはやこれまでと、花だけ切って、水に浮かべた。じっと見ると、まだまだ美しい深紅。ビロードだ!違った、ベルベット??12月(1)の花

  • くっきりと富士山

    12月17日9時半、丹沢の山々がはっきり見える。勇んでベランダに出て、パチリ。肉眼ではくっきりと見えた富士山の、相変わらずのぼやけ写真。くっきりと富士山

  • 都心観光4-東京ミッドタウン日比谷

    前回の都心観光3で、スターバック和田倉噴水店、静嘉堂文庫美術館展示ギャラリーなどを巡った。ホテル「ザ・ペニンシュラ」を口を開けて見上げて通り過ぎ、東京ミッドタウン日比谷へ入る。下は日比谷公園から見た写真。2階の道路際は通路になっていて、日比谷通りとその向こうの日比谷公園が見える。ランチは2Fのスペイン料理Lubinaを予約している。恥ずかしいことに、「ご予約の冷水さんです~」と店員さんの大声で案内されて、窓際の席かと思ったら、その手前。ほとんどの人は予約なんてしないのかなと、気が引けた。ビルの中の店でしかたない面はあるが、席の間隔は狭く、いまいち。なぜか窓側の棚の中にはカブトガニが一杯で不気味。あれ食べるの?私も相方も、「ランチコース」二人にまず配膳されたのは?私のメインは鴨肉のパエリア(パエイヤと書いて...都心観光4-東京ミッドタウン日比谷

  • 都心観光3-静嘉堂文庫

    都心観光2で、皇居東苑の汐見坂、本丸跡、天守閣模型、果樹園を見て、大手門から出た。内堀通りを日比谷方面に歩いて行くと、和田倉噴水公園に変わった建物が見える。噴水が目の前にあるこの建物は、スターバックス皇居外苑和田掘噴水公園店だった。入って一休み。隣の同じような建物は無料休憩所だった。東京駅の方へ行幸(ぎょうこう)通りを進むと、左手の和田倉濠に白鳥が。日比谷通りを日比谷方面へ行くと、馬場先門手前に明治生命館がある。1945(昭和20)年から11年ほどアメリカ極東空軍司令部として接収され、私は、柱が並ぶ建物の外観がマッカーサー元帥のイメージにつながる。世田谷にある静嘉堂文庫美術館の展示ギャラリー(静嘉堂@丸の内)部分は、2022年10月、明治生命館1階に移転した。明治生命館1Fに入り、静嘉堂@丸の内のチケット...都心観光3-静嘉堂文庫

  • 都心観光2-皇居東苑2

    皇居二の丸尚蔵館を出て、皇居東苑の同心番所、百人番所、二の丸雑木林を経て(都心観光1)、汐見坂に近づいた。汐見坂は、本丸と二の丸とつなぐ坂で、江戸城築城の頃は、この近くまで日比谷入江が入り込み、海を眺めることができた。見事な石垣手前が江戸、向こうは令和。白いサザンカが満開。坂を登り切って、右手遠くに幻に終わった天守閣なしの天守台だけ。マニアックですみません。ちょっとだけお邪魔します。今や何もない天守跡に、撫でたくなるような、柔らかそうなものが。隙間から中を覗くと、スカスカ。本丸休憩所にある「大嘗宮模型」大嘗宮は、皇位継承があったときに挙行される大嘗祭を行うためにだけ設営される建物。平成2年の大嘗祭では大小30余りの建物が設営され、11月22日夕方から23日夜明前に儀式が行われた。徳川家光が1638(寛永1...都心観光2-皇居東苑2

  • 都心観光1-皇居三の丸尚蔵館 & 東苑1

    皇居三の丸尚蔵館へ行ったついでに、皇居東苑、静嘉堂文庫美術館、東京ミッドタウン日比谷などをぶらついた。これを「都心観光1~4」でご紹介。「皇居三の丸尚蔵館・開館記念展第1期:三の丸尚蔵館の国宝~12月24日」を見学した。この後、第4期(~2024年6月23日)まで公開される。特別展示「令和の御代を迎えてー天皇皇后両陛下が歩まれた30年」が同時開催されている。日時指定Web予約制で、結構人気で、数日先でないと予約できなかった。大手町駅から永代通りを行き、内堀通りを横切ると、大手門が見える。カバンやバッグを開けるセキュリティ・チェックを受けて、大手門を入る。すぐに、完成した一部の三の丸尚蔵館が右手に見える。看板をパチリ。一般1,000円で、70歳以上は無料。並んでいるのはどうみても無料の方ばかり。だからどこへ...都心観光1-皇居三の丸尚蔵館&東苑1

  • 12月(2)の散歩

    いつも季節の花々を道路際に出してくれる方、ありがとう!私のブログのフォロワーに間違いない??ネリネ(以下、byGoogleLens)。花弁が光に当たると金属光沢のように輝くので、ダイヤモンドリリーとも呼ばれる。ヒメツルソバ。聞いたことないけど。ザクロかな?確かにザクロだ。クロガネモチ。これも知らない。近接してパチリ。赤い実のなる木は種類が多くて、とても区別がつかない。「カラマンシー」だが、「キンカン」か、「オレンジ」かもと言われても。こちらは「ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)」。拡大するとブドウのような果実の穂がある。相方の家の庭にあって、つぶすと色がついて困ったという。赤紫色の汁が採れて、染料としても使われるという。ブラシの木(金宝樹)。原産のオーストラリアではボトルブラッシュと言っていた。この写真もG...12月(2)の散歩

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