伊岡瞬著『追跡』(2025年2月20日文藝春秋発行)を読んだ。文藝春秋BOOKSでの内容紹介東京都武蔵野市で住宅一棟が焼ける火災が発生。焼け跡からは、その家に住む志村潔(69)とその息子夫婦と見られる男女三人の遺体が見つかる。単なる住宅火災に見えたが、夫婦と見られる遺体の死因は焼死ではなく、刺されたことによる失血死であった。しかも現場からは、この夫婦の子供と見られる小学生が消えていた。さらには、志村の経歴をたどると、〝息子〟がいた形跡がない。一体この火事で死んでいたのは何者だったのか?警察が捜査をに乗り出すのと軌を一にして、地下組織『I』の作業員の樋口にもある指令が下される。不可解な火災、血の繋がりのない〝家族〟、消えた子供の行方……エンタテインメントを追求した、究極のノンストップサスペンス。初出:別冊文...伊岡瞬『追跡』を読む