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義母の短歌 https://okamura920.hatenablog.com

義母が98歳で永眠いたしました。義母が書き溜めた2,000首以上の短歌を少しづつ公開いたします。コメント願えたら幸いです。

定年退職後気ままな半農半X生活をしています。今年傘寿を迎え半農も少しずつ調整中です。

okamura920
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福知山市
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福知山市
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2022/01/18

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  • #2371-2378 開発に・・・

    福知山市三和町菟原中 影清稲荷神社 <義母の短歌>#2371-2378 #2371 開発に裂かれ赤肌さらす山哭く夜あらずや冬はことさら #2372 開発に三たび移転の六地蔵こたびは屋根ある祠得給う #2373 鉦鳴らし今日のあれこれ告げおれど応えかえらば肝冷ゆるべし #2374 七たびを生れ変るならそのひと世川辺に遊ぶ鳥もよからん #2375 湾曲な嘘のつけない一本気嬌めなばわれがわれでなくなる #2376 四分の三の人生越え来たり明日食ぶる一合をキシキシと研ぐ #2377 物体の如く伸びいる脚四本工夫は昼を深く眠れり #2378 橋ひとつ渡れば海の匂いして海猫白き腹ひるがえす <管理人のおま…

  • #2366-2370 芋の葉・・・

    福知山市三和町菟原中 影清稲荷神社 <義母の短歌>#2366-2370 #2366 芋の葉に宿る朝霧新しき今日を映して光をかえす #2367 雨上がりの舗装路ふみし泥靴の跡アリバイのごとく残れり #2368 こぼしたるミルクに寄りて動かざる蝿の恍惚見逃して置く #2369 「おばちゃんの味絶品や」と煽てられ素直にのるも老いの世渡り #2370 無から有を生み出す文字書く面白さ食忘れても歌やめられぬ <管理人のおまけ> 煽(おだ)て <365人の生き方> ■人間は 何でこの世に 生まれるか(西端春枝 真宗大谷派浄信寺副住職)

  • #2361-2365 難民の・・・

    福知山市三和町菟原中 金昌山龍源寺(曹洞宗) <義母の短歌>#2361-2365 #2361 難民のごとくダンプに積みこまれ朽ちゆく外なき農機具見送る #2362 盆明けの心の屈折もてあましがらんと広き夜空仰げり #2363 上向いて歩けば小石にけつまずく俯きゆけば明日が見えない #2364 いにしえゆ農家の八月大名の超極楽の昼のうたた寝 #2365 心地よき空腹感あり厨辺の小窓はいまし茜の坩堝 <管理人のおまけ> 俯(うつむ)き 厨辺(くりやべ)・・台所 茜(あかね) 坩堝(るつぼ) <管理人のつぶやき> ■快晴で 17℃の ウオーキング

  • #2356-2360  轢死せる・・・

    福知山市三和町菟原中 金昌山龍源寺(曹洞宗) <義母の短歌>#2356-2360 #2356 轢死せる蛇を包みて道脇に寄せいる人の祈りのまなこ #2357 揺れたわむ竹に混じりてそびえ立つ一本杉の孤独を愛す #2358 疎開の子呼び戻すごと荒れ畑耕し植えゆく秋の草花 #2359 細りゆく血脈に似るわが里の道拡ぐると立つ測量器 #2360 いさかいの冷たき毒持つ歌好む心の洞に啼く不如帰 <管理人のおまけ> 轢死(れきし) 血脈(けちみゃく、けつみゃく)・・血管、血統 洞(ほら) <管理人のつぶやき> ■春が来た 桜に続いて 山つつじ

  • #2351-2355 太陽の・・・

    福知山市三和町菟原中 金昌山龍源寺(曹洞宗) <義母の短歌>#2351-2355 #2351 太陽の分身おのおの窓に受け湧き出るごとき対向車の列 #2352 温感なき鈍光ともるトンネルの長きを走る背寒かりき #2353 くちなわに今ある喜びあるらしき背筋躍らせ草むらに消ゆ #2354 張り終えし巣より逆さに天覗く蜘蛛のみている見えない明日 #2355 ほととぎす啼く野にくぐまり草を引く敗者でもなく勝者でもなく <管理人のおまけ> くちなわ・・へび くぐまり・・かがまり <管理人のつぶやき> ■花冷えに 3分咲きかな 桜咲く

  • #2346-2350 人の意に・・・

    福知山市三和町菟原下二 鹿倉山成満寺(浄土真宗) <義母の短歌>#2346-2350 #2346 人の意に添いて生くるを良しとせず抗うでもなくひとり草引く #2347 先ず健康鰯の頭も信心からドリンク飲みて歌会に急ぐ #2348 利心のうするるとは言え時折は小首傾げる人生そろばん #2349 くたびれて昼を眠れば何恃む心か空飛ぶ夢に酔いいる #2350 「お先に」と断る要なきひとり湯に今日を支えし手足を伸ばす <管理人のおまけ> 添(そ)いて 抗(あがら)う 利心(とごころ)・・鋭い心 <365人の生き方> ■貧乏で あってよかった 我が一生(佐藤文悟 元歯科医 百三歳)

  • #2341-2345 花吹雪・・・

    福知山市三和町菟原下二 鹿倉山成満寺(浄土真宗) <義母の短歌>#2341-2345 #2341 花吹雪地に再びの華置くに雨よ叩くな轍よ踏むな #2342 恋の時季忘れし猫がぼってりと太りし首の鈴鳴らしゆく #2343 するめいか何辺の浜に干されしや平たくなりてわが手にさかる #2344 かなしみを言葉の器に盛れなくて人語通わぬ草と対き合う #2345 野のごみに煙立たせて今日と言うかえらぬ時に終りを告げる <365人の生き方> ■細胞が 記憶するまで 練習す そしてヤクルト 優勝した(広岡達朗 野球解説者)

  • #2336-2340 杖なしに・・・

    福知山市三和町下二 鹿倉山成満寺(浄土真宗) <義母の短歌>#2336-2340 #2336 杖なしに歩める喜び白蓮が呼んでるようで十歩二十歩 #2337 いくばくは美化してつなぐ追憶の連想ゲームに一喜一憂 #2338 身の用の足りる間はひとり住む柵を逃れし羊のように #2339 春や春明日を恃まぬ恋猫の声すさまじき路地の夕ぐれ #2340 華やかに見えて何やらものがなし花はな華の春のたそがれ <管理人のおまけ> 白蓮(びゃくれん)・・柳原白蓮(大正・昭和の歌人)? 恃(たの)まぬ <365人の生き方> ■発明は 小さな段差に 気がついて それを超えるか 越えられないか(西澤潤一 東北大学学長…

  • #2331-2335  脚馴らしの・・・

    福知山市三和町菟原下二 鹿倉山成満寺(浄土真宗) <義母の短歌>#2331-2335 #2331 脚馴らしのつもりが夢中で鍬ふるい膝関節の機嫌そこねる #2332 電気治療受ける窓より今日も追う一羽の鳶の空載る行方 #2333 祖の想いこもれる畑を守りきれず原野に還さん土に一礼 #2334 七日七夜骸のままの孤独死の報せにじんと背筋が痛む #2335 向けられしカメラに手を上げとっときの笑顔を作る十秒の嘘 <管理人のおまけ> 鳶(とんび) 載(の)る 骸(がい)・・むくろ <管理人のつぶやき> ■WBC 終わってこちらは 桜咲く

  • #2326-2330

    福知山市三和町菟原下一 梅田神社 <義母の短歌>#2326-2330 #2326 夕ぐれの静けさ夜空の美しさ年毎親しみ増しゆく自然 #2327 湖底めくその静けさこそ得難しとう師の励ましの文字に救わる #2328 木には木の旬あり霜置く梅ヶ枝に昨日より今日膨らむ莟 #2329 かかりたる罠を逃れし心地かな難解パズルの解けし真夜中 #2330 里人の念願なりし永久橋成りて下ゆく水明るめり <管理人のおまけ> 莟(つぼみ) <管理人のつぶやき> ■侍が 世界一に ありがとう

  • #2321-2325 侘しさも・・・

    福知山市三和町菟原下一 梅田神社 <義母の短歌>#2321-2325 #2321 侘しさも共に茹で上げ煮つめたる蕗の薹です食べてみますか #2322 瞼なき魚の眠りをみてみたし閑居の昼の想い膨らむ #2323 母と呼ばれ半世紀余をわが経たり育つ子に従きともに育ちて #2324 危うかる来し方なべて踏み石に迎えし晩年以外に温し #2325 どんどの火に爆ぜる稲穂のたまゆらの白き痛みに眉根ひそめる <管理人のおまけ> 薹(とう) 瞼(まぶた) 従(つ?)き たまゆら・・一瞬 <管理人のつぶやき> ■WBC 手に汗握る 準決勝 ■奇跡とは 此の事なのか WBC

  • #2316-2320 ぽつねんと・・・

    福知山市三和町菟原下一 観唱山福林寺 <義母の短歌>#2316-2320 #2316 ぽつねんと残るひとりの客下ろし空の終バス奥山に消ゆ #2317 待つことも待たるる焦りもなきひとり自由と孤独の押しくらまんじゅう #2318 噛み合わぬ会話に黙しすかんぽのすいすい酸っぱさ思い出しいる #2319 企まねどおのず世渡り上手となるシングルライフのそれもかなしき #2320 朝戸繰る刹那の冷気風花をまく雪ん婆が峯を越えゆく <管理人のおまけ> すかんぽ・・いたどり企(たく)まねど <365人の生き方> ■松野さん 泣いてる暇は ないんだよ(松野三枝子 農魚家レストラン松野や店主 忘れ得ぬあの日のこ…

  • #2311-2315 行商の・・・

    福知山市三和町下一 観唱山福林寺(天台宗) <義母の短歌>#2311-2315 #2311 行商の媼と何やら気の合いて零余子と魚の物々交換 #2312 用心に持ち来し杖をまた忘れ「お客さーん」と追いかけられる #2313 バス停もポスト自販機いまだなきこの素朴さに足りて棲み古る #2314 かまきりのあたら保護色徒となりわが鍬先にあえなく果つる #2315 絡まれし木の痛みなど知らぬげに美男かずらの実は輝けり <管理人のおまけ> あたら・・せっかくの 徒(あだ)と 美男(びなん)かずら・・花の名 <365人の生き方> ■ダメ会社 トップが自分に 厳しくない(田辺昇一 タナベ経営創業者)

  • #2306-2310 耳聡き・・・

    福知山市三和町梅原 祇園神社 <義母の短歌>#2306-2310 #2306 耳聡きひとりの昼の静けさや検針の人声もなく去る #2307 生なまの正義派なりしがだんまりを保身のひとつに加えて老境 #2308 なんでこう秋は心の急くものか明日なきさまに散る柿落葉 #2309 まなさきの弱肉強食けうとかり仔猫の咥える蛙が動く #2310 かけし声上滑りして消えゆけりひと桁若きグループの輪を <管理人のおまけ> 耳聡(みみさと)き まなさき・・眼前? けうとかり・・見るのが恐ろしい <365人の生き方> ■やりたいと 決心する人 多くいる やり抜く人は ほんに少ない(鈴木鎮一 才能教育研究会会長 一…

  • #2301-2305 羊歯ゆらし・・・

    福知山市三和町梅原 祇園神社 <義母の短歌>#2301-2305 #2301 羊歯ゆらし麻黄の葉ゆらし竹ゆらす風の連れ来し肱笠の雨 #2302 子の来ると報せにそぞろ指はずみ炊く零余子飯南瓜の甘煮 #2303 天を指す祈りの象の杉が好き拘りすててすんなり生きん #2304 あやされいる思いしきりに二時間の老人講座むっつり過す #2305 百年を経たる古家を砦とし声の届かぬ家霊と住める <管理人のおまけ> 羊歯(しだ)・・植物 麻黄(まおう)・・薬草の木 肱笠(ひじがさ)の雨・・急な雨 南瓜(かぼちゃ) 拘(かかわ)り 家霊(かれい) <365人の生き方> ■親の言う 通りにならず するとおりに…

  • #2296-2300 水底の・・・

    福知山市三和町梅原 祇園神社 <義母の短歌>#2296-2300 #2296 水底の小石がゆく水見るように聴いているなり若者の声 #2297 侘しさとひとりの自由を天秤にかければ孤独の重い盆明け #2298 秋冷えに鴉も啼かぬ静けさを宥めるごとき炊飯器の湯気 #2299 杖捨てて逢いたかったと手に縋る媼座らせ盛る零余子飯 #2300 夜目遠目花は素直に愛ずるべし来し方秘める蔭は覗くな <管理人のおまけ> 宥(なだ)める 縋(すが)る 零余子(むかご) 夜目遠目(よめとおめ) <365人の生き方> ■墨だけは 修正きかん 一発や(榊 莫山 書家 墨は二十年でやっと一人前)

  • #2291-2295 平和とは・・・

    福知山市三和町加用 勝田神社 <義母の短歌>#2291-2295 #2291 平和とはこんな象かこんもりと合歓の花咲く桃色の蔭 #2292 茗荷の子探す繁みににっと笑む不登校児のような紅茸 #2293 夕立をざんざん浴びて甦るもう後のない紫陽花の毬 #2294 衰えて忘られゆくを諾えり色失いしあじさいを伐る #2295 羽化遂げし蝉がじわじわ羽ほどき命整うまでの四時間 <管理人のおまけ> 合歓(ねむ、ねぶ) 茗荷(みょうが) 紅茸(べにたけ)・・きのこ 毬(いが、かさ) 諾(うべな)えり・・認める、伐(き)る <365人の生き方> ■これ実感 準備と努力は 裏切らず(永井鞠子 サイマル・インタ…

  • #2286-2290 照る日あり・・・

    福知山市三和町加用 勝田神社 <義母の短歌>#2286-2290 #2286 照る日あり曇る日もあるわが声を脳の吐息の色と思えり #2287 上品にひとつ咲くよりわっと咲く中輪のばらわれに親しき #2288 野の猫と対き合い長く屈みいる初老の男の背なの寂寥 #2289 しなやかな夢に棘あるみそひとの峠の坂道必死に登る #2290 水浅き流れに跳ねるうろくずの光る命に目を凝らしいる <管理人のおまけ> 中輪(ちゅうりん)・・中ぐらいの花 寂寥(せきりょう)・・物寂しい様子 みそひと・・三十一(短歌)のこと? うろくず・・魚のうろこ <365人の生き方> ■交渉は とことん相手の 話を聞く(島田久…

  • #2281-2285 吹く風に・・・

    福知山市三和町加用 勝田神社 <義母の短歌>#2281-2285 #2281 吹く風に揺れつたわみつ麦撫子なよなよ伸びて自が春守る #2282 覚めて先ず見る空模様毎日がお日様まかせの私の暮らし #2283 二とせ余異国にありし孫帰りまずすき焼きが食べたしと言う #2284 嘘のない人生なんてあるものか狐の牡丹の根が引き抜けぬ #2285 億年のかけらを生きて山里の空気うましと足りて終るか <管理人のおまけ> 麦撫子(むぎなでしこ)・・花 狐の牡丹(きつねのぼたん)・・花 <365人の生き方> ■カミさんって 日身(カミ)さんって 書くんだよ 日身(カミ)とは太陽の 意味なんだって(境野勝悟 …

  • #2276-2280 辛うじて・・・

    福知山市三和町台頭 鴈掛神社 <義母の短歌>#2276-2280 #2276 辛うじて纏う心の綺羅さえや脱がせてしんと高き残月 #2277 春をなお暗く乾きて枝に垂るはじけなかった石榴の木乃伊 #2278 残りものあっさり捨てて洗う皿何もなかりしごとく光れり #2279 どっぷりと人に甘えし覚えなく鴉のえんどうぐいぐい毟る #2280 「十三年経てばほんまに仏やな」父の墓前にぼそりと息子 <管理人のおまけ> 綺羅(きら) 石榴(ざくろ) 毟(むし)る <365人の生き方> ■はづれまで一度ゆきたしと思ひゐしかの病院の長廊下かな・・石川啄木■東海の小島の磯の白砂に我泣きぬれて蟹とたはむる・・石川…

  • #2271-2275 道楽で・・・

    福知山市三和町台頭 鴈掛神社 <義母の短歌>#2271-2275 #2271 道楽で歌は詠めぬと身震いぬ三ヶ島葭子の歌人魂 #2272 走り去る轍にとび散るにはたずみの水がじりじりもとに戻り来 #2273 夕茜背に負う猫の耳透けりそんな切ない目をしてくれるな #2274 姥捨のしきたり今なおありとせばその山活きいき賑わうらんよ #2275 上っ面の言葉位で掬えるか底の知れない人の心が <管理人のおまけ> 三ヶ島葭子(みかじまよしこ)・・明治の歌人 轍(てつ、わだち) にはたずみ・・流れるなどにかかる枕詞 夕茜(ゆうあかね) 姥捨(うばすて) 掬(すく)える <365人の生き方> ■今の友 10…

  • #2266-2270 断水の・・・

    福知山市三和町台頭 大塔山蓮華寺自性院 高野山真言宗 <義母の短歌>#2266-2270 #2266 断水の解けし蛇口を迸しる恐れるごとき錆色の水 #2267 くすぶれる冬の襤襛の後影春がわわわと土割る気配 #2268 冬将軍また舞い戻り雪降らすほんとは淋しい鬼かも知れぬ #2269 紺碧の空を知らずに闇に住むもぐらもときに日向ぼこせよ #2270 三月のどか雪むしろ愉しかり一気にほころぶ木瓜のくれない <管理人のおまけ> 迸(ほとば)しる 襤襛(ぼろじょう?)・・ぼろ布? 木瓜(ぼけ?) 愉(たの)し <365人の生き方> ■人間は 頭で理解 心で納得 納得無ければ 進歩無し(藤本聡一 東福…

  • #2261-2265 喉元に・・・

    福知山市三和町台頭 大塔山蓮華寺自性院(真言宗) <義母の短歌>#2261-2265 #2261 喉元に言葉とならぬ言葉溜めみどり児総身でくうくう笑う #2262 大波小波打ち合うごとき正月の騒音絶えて聞く雨の音 #2263 七草にあらぬ湯豆腐煮えたたせひとりに戻りし静けさを噛む #2264 雨靴と日和の下駄をかたかたに履きいるごとき不安いっぱい #2265 家中の蛇口凍らす氷柱神をやわやわ往なす天っ陽の神 <管理人のおまけ> 溜(た)め 氷柱(つらら) 往(い)なす・・あしらう 天っ陽の神・・太陽神? <365人の生き方> ■「本気ですか」 私に詰め寄る 選手たち(門馬敬治 東海大付属相模高…

  • #2256-2260 うす雲に・・・

    福知山市三和町大原 大原神社 <義母の短歌> #2256 うす雲に遮られつつ半月のもの言いたげに光をこぼす #2257 枯芝に粉雪積る白き音空耳ばかりにあらぬ静けさ #2258 身に叶うひとつあれかし鍛えたる心骨抱きて超えし世紀に #2259 粛々と越えし世紀に段差なく十年変らぬ朝のトースト #2260 雪怖しされど雨よりやさしくて金時豆は鍋に踊れり <管理人のおまけ> 叶(かな)う 怖(こわ)し <365人の生き方> ■学校は お金を払って 勉強す ■会社では お金をもらって 勉強す(山本 亮 ワイエルフォレスト会長)

  • #2251-2255 冬の雨・・・

    福知山市三和町大原 大原神社 <義母の短歌>#2251-2255 #2251 冬の雨耳傾げれば何時かまた天へ帰ると呟きつつ降る #2252 欲得のうすれて寒き胸に抱く十三回忌の夫の塔婆 #2253 わが植えし山茱萸の実の五つ六つ持ちしことなきルビーにまさる #2254 名にし負う丹波の霧の白やみに何も見えねばむしろ清しき #2255 逞しく母超え太る雄仔猫二ひきが母猫はさみて眠る <管理人のおまけ> 呟(つぶや)き 茱萸(ぐ)み <管理人のつぶやき> ■H3 どうしたJAXA 涙する

  • #2246-2250 霜月の・・・

    福知山市三和町大原 大原神社 <義母の短歌>#2246-2250 #2246 霜月の大江の山に遭う蝶よ汝れはも浮世避けるひとりか #2247 新世紀何が変るか替えなけりゃ接骨院へせっせと通う #2248 何程の食得たりしや夕陽浴び背な丸めいる野良猫親仔 #2249 大江山晴れゆく霧にいにしえの鬼のたつきの煙思えり #2250 小さき旅終えてくつろぐわが家の吸う息吐く息なんぞやさしき <管理人のおまけ> 遭(あ)う 汝(な)れ <管理人のつぶやき> ■啓蟄や そろそろ我も 外へ出る

  • #2241-2245 梅もどき・・・

    福知山市三和町大原慈眠山法釈寺(曹洞宗) <義母の短歌>#2241-2245 #2241 梅もどき小さき乍ら陽をかえし真赤な秋をパチパチ謳う #2242 対向車避けんときりしハンドルにすでに骸の獣を又轢く #2243 求め来しカサブランカの球根を姫を寝かせるごとく埋める #2244 送るべき人皆送りしわが軒に燕のかえらぬ古き巣ひとつ #2245 もの憂げな軽自動車に「さァ今日は大江山まで連れてったげる」 <管理人のおまけ> 梅もどき・・落葉樹 謳(うた)う・・さかんに褒める 骸(がい)・・むくろ <365人の生き方> ■喜びと 悲しみとは あざなえる 縄のごとくに 織りなしてゆく(藤原てい 作…

  • #2236-2240 丹念に・・・

    福知山市三和町上川合 稲葉神社 <義母の短歌>#2236-2240 #2236 丹念に笹の根を掘り千草抜くその時それは私のすべて #2237 かたくなに独りを通す田舎家に姥捨て山の秋の風たつ #2238 礼服をまとえるごとく乱れざる蝉のむくろを裏がえしてみる #2239 天粕を抱えて動かぬスーイッチョその皿二日洗えずにいる #2240 目の捕え手の届かざる零余子づるぷらりぷらぷら実を泳がせる <管理人のおまけ> 千草(ちぐさ)・・いろいろな草 スーイッチョ・・ウマオイ(虫)の俗称 零余子(むかご)・・植物の実 <365人の生き方> ■人はなぜ 子を育てるのか 先祖の 一人が欠けても 自分がいな…

  • #2231-2235 芥子坊主・・・

    福知山市三和町上川合 稲葉神社 <義母の短歌>#2231-2235 #2231 芥子坊主河童の頭に似たる実がぷるんと揺れて種こぼしけり #2232 ゆく雲に溜息ひとつあずけ置き羽の破れし蝶を見守る #2233 抱き上げる手にひしひしと血の温みひ孫に聞かせるわが子守唄 #2234 来年は花になれよと蜩の亡骸花の鉢に埋める #2235 雷神と雨の女神の道行のごとき夕立庭濡らしけり <管理人のおまけ> 芥子坊主(けしぼうず)・・ケシの実 蜩(ひぐらし) 亡骸(なきがら) 道行(みちゆき)・・旅をすること <365人の生き方> ■ひな祭り 50年前の人形の 写真を娘が 送ってくれた

  • #2226-2230 丹精の・・・

    福知山市三和町上川合 稲葉神社 <義母の短歌>#2226-2230 #2226 丹精の花の開くは巣立つ子を送るに似たり咲くまでが華 #2227 わが疎むどくだみ鉢に愛ずる子とわれの生きとの小さなひずみ #2228 何をしていてもゆらゆら揺れやまぬ厄介者を心と呼べり #2229 とおい日もこんな淋しい雨をみただあれも居ない黄昏の庭 #2230 こわこわに乾きしタオルの感触を無骨な愛のごとくよろこぶ <管理人のおまけ> 疎(うと)む・・嫌う <365人の生き方> ■刺されても 恨むな恨みは 我を焦がす(山口由美子 不登校を考える親の会 代表)

  • #2221-2225 うつつには・・・

    福知山市三和町岼 渋谷神社 <義母の短歌>#2221-2225 #2221 うつつには遠き夢みしあけぼのの耳くすぐりしあの声は誰 #2222 天界の荒れ事知れとか癇癪玉弾けしごとく雷とどろけり #2223 姥捨ての言葉残れどいにしえも男は短命か爺捨聞かず #2224 鍬先に塒追われて身ひとつの軽さに走る百足の転居 #2225 古縄のごとくとんびに攫われし蛇空中で何思いいん <管理人のおまけ> あけぼの・・夜の明けるころ 癇癪玉(かんしゃくだま) 塒(ねぐら) 百足(むかで) 攫(さら)われ <365人の生き方> ■迷ったら しんどい方を 選ぶこと 実力がつき 運も味方する(津田 晃 野村証券元…

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