chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 970. 2025年夏場所初日を勝手に語る

    大相撲夏場所が本日より初日を迎えた。正直昨日の段階でも大相撲モードに入り切れていない部分はあったが、初日を迎えるとあっさりスイッチが入るものである。というよりも最近は自分自身このパターンが多いような気がする。 今場所もいつも通り好き勝手語っていきたいと思いますので15日間よろしくお願いします。 さて土俵に目を向けると、今場所注目の2名、巻き返しを図る豊昇龍、綱取り大の里は両者白星を挙げた。 まず横綱豊昇龍だが、相撲巧者若隆景相手に相撲を取らせなかった。立ち合い右喉輪から突き放していき、若隆景のしぶとさをかき消すような素晴らしい相撲だった。展望でも記載したが、極力投げ技は封印し、本日のような攻め…

  • 969. 2025年大相撲夏場所展望

    いよいよ明日から大相撲夏場所が初日を迎える。 連日記載しているが最大の焦点は『大の里の綱取り』だろう。 場所前の情報では万全とは言い難い状態であるようだが、場所に入ればどうなるかはわからない。 まずは序盤戦でどれだけ流れを掴めるかどうかがカギとなるだろう。 大の里は大関昇進以降、4日目までには黒星を喫しており、序盤戦無傷で乗り切ったことが無い。 初日若元春、2日目髙安と先場所敗れている相手である。 綱取り場所で取りこぼしなくいけるかどうか注目である。 綱取り大の里の陰に隠れがちだが、横綱2場所目の豊昇龍の巻き返しも期待である。 先場所は悔しい横綱デビュー場所となってしまった。 元々この力士も序…

  • 968. 初めての綱取り

    大相撲夏場所初日まで残り2日。 一応数日投稿している影響もあり、場所が始まるという実感が徐々に湧いてきた一方、まだ『大相撲モード』に至ることが出来ていない部分もある。 結局は初日を迎えて初めて大相撲モードに至ると思っている。 それはさておき、連日記載しているが今場所の焦点は『大の里の綱取り』だろう。 元々期待値が大きい力士なだけに、横綱昇進が懸かる場所となればより一層期待は集まるだろう。 大の里は破竹の勢いで初優勝だけでなく、大関昇進を果たし、気付けば優勝も3回果たしている。 3回優勝を果たしているが、大関在位中の優勝は先場所の1回のみである。 そのため大の里にとって今場所が初めての綱取り場所…

  • 967. 新横綱場所で一桁白星

    大相撲夏場所初日まであと3日。 最大の焦点は『大の里の綱取り』だと思うが、横綱豊昇龍の巻き返しも注目だろう。 先場所は新横綱の場所で期待を集めたが、初日早々黒星を喫し、最終的には途中休場と悔しいデビュー場所となってしまった。 横綱へ昇進した以上、常に結果を残さなければならない立場であるため、豊昇龍としては2場所目にして早くも試練の場所が訪れたと言っても過言ではない。 年6場所制となった昭和33年以降、過去に新横綱の場所で休場した力士は千代の富士、双羽黒の2名だけである。 そして題名にもある通り、一桁の白星となった力士はどの程度存在するだろうか。 諸々以下にまとめてみた。 四股名 新横綱成績 翌…

  • 966. 幕内優勝経験のある力士の十両陥落

    月日が流れるのは早く、大相撲夏場所初日まで残り5日。 場所が始まる1週間前に投稿しようと考えていたが、そこから2日経過してしまった。 前回投稿した時にも記載したが、まだ私自身『大相撲モード』に至っていない部分が大きい。 とはいえ場所が近付いているので、リハビリがてら初日に向けていくつか投稿していきたいと思う。 夏場所は『大の里の綱取り』が最大の焦点になると思うが、十両の番付に目を向けると元大関御嶽海が十両へ陥落した。 御嶽海と学生時代からのライバルである北勝富士も幕下へ陥落しており、今回の御嶽海の十両陥落といい、強い時の御嶽海を知っているファンからすれば時の流れを感じさせる出来事である。 その…

  • 965. 2025年大相撲夏場所番付発表

    東 番付 西 豊昇龍 横綱 大の里 大関 琴櫻 大栄翔 関脇 霧島 髙安 小結 若隆景 若元春 前頭筆頭 王鵬 阿炎 前頭2枚目 玉鷲(豪ノ山) 豪ノ山(玉鷲) 前頭3枚目 平戸海 尊富士 前頭4枚目 千代翔馬(一山本) 一山本(宇良) 前頭5枚目 欧勝馬(千代翔馬) 翔猿(欧勝馬) 前頭6枚目 宇良(翔猿) 伯桜鵬 前頭7枚目 阿武剋(美ノ海) 美ノ海(阿武剋) 前頭8枚目 金峰山 翠富士(安青錦) 前頭9枚目 明生(翠富士) 安青錦(明生) 前頭10枚目 正代 遠藤 前頭11枚目 熱海富士(獅司) 隆の勝(熱海富士) 前頭12枚目 獅司(隆の勝) 時疾風 前頭13枚目 佐田の海 琴勝峰 前…

  • 964. 1年間で3回優勝

    大相撲春場所は大の里が優勝を果たして幕を閉じたが、大の里はこの1年間で3回目の優勝を果たした。 比較的早いペースで優勝回数を重ねているのは間違いないが、現在大の里は24歳(数え年25歳)であり、大横綱と比較するのもあれだが、大鵬、貴乃花といった辺りはこの年齢ですでに18~20回優勝を果たしていた。 以前大の里が大関昇進の時にも記載したことがあるが、学生相撲出身はスタートが遅いため、年齢で見た場合だとそこまで早さを感じないのが特徴とも言える。 話は少し逸れたが、とはいえ1年で3回の優勝はそうできるものではない。 年6場所制となった昭和33年以降、1年間で3回優勝を果たした力士はどの程度存在するの…

  • 963. 異なる力士による大関の3連覇

    昨日優勝決定戦の末、大の里が優勝を果たして幕を閉じた春場所。 毎場所千秋楽を終えた翌日は『あれっ?この時間帯って何やっていたっけ?』と感覚のずれが生じるが、本日もその感覚ずれが生じている。 今場所大の里の優勝により幕を閉じたが、昨年九州場所の琴櫻、初場所豊昇龍、そして大の里と異なる力士による大関の3連覇が達成された。 以前数字を問わず連覇に関してはこちらでも投稿したことがあるが、3連覇について改めて振り返ってみようと思う(年6場所制となった昭和33年以降で)。 詳細は以下の通りである。 場所 四股名 成績 翌場所成績 昭和44年名古屋場所~九州場所 清國 12勝3敗 9勝6敗 玉乃島〇 13勝…

  • 962. 2025年春場所千秋楽を勝手に語る

    大の里、髙安がともに本割に勝ち、優勝決定戦で大の里が制し、3場所ぶり3回目の優勝を果たして幕を閉じた春場所。 まず単刀直入に両者が本割に勝って12勝3敗による優勝決定戦へ突入したことが何よりも良かった。それも両者完勝と言って良い内容だった。 本割から振り返ると、まず先に土俵へ上がった髙安。過去阿炎には千秋楽優勝のかかる取り組みで2回敗れており、さらには千秋楽まで優勝争いしている時の千秋楽の成績は8戦全敗。そして昨日髙安は敗れて大の里に追いつかれてしまったため、まずは力を出し切る事が出来るかどうかという、精神面の闘いでもあった。しかし髙安は阿炎が立ち合い変化してきても冷静に対処し、上手を引いてか…

  • 961. 2025年大相撲夏場所番付予想

    東 番付 西 豊昇龍 横綱 大の里 大関 琴櫻 大栄翔 関脇 霧島 髙安 小結 若隆景 若元春 前頭筆頭 王鵬 阿炎 前頭2枚目 玉鷲 豪ノ山 前頭3枚目 平戸海 尊富士 前頭4枚目 千代翔馬 一山本 前頭5枚目 欧勝馬 翔猿 前頭6枚目 宇良 伯桜鵬 前頭7枚目 阿武剋 美ノ海 前頭8枚目 金峰山 翠富士 前頭9枚目 明生 安青錦 前頭10枚目 正代 遠藤 前頭11枚目 熱海富士 隆の勝 前頭12枚目 獅司 時疾風 前頭13枚目 佐田の海 琴勝峰 前頭14枚目 狼雅 湘南乃海 前頭15枚目 竜電 嘉陽 前頭16枚目 錦木 玉正鳳 前頭17枚目 栃大海 草野 前頭18枚目 関脇~小結で色んな予…

  • 960. 2025年春場所14日目を勝手に語る

    髙安が敗れ、大の里が勝ち、両者が3敗で並んで千秋楽へ向かう展開となった。そして4敗力士の美ノ海、安青錦、時疾風にも優勝の可能性は残された。 まず『髙安ー美ノ海』の一番から振り返ろう。 11日目霧島に敗れた時にも記載したが、優勝争いをしている時の髙安が敗れた場合、まず精神面を疑うものである。正直霧島戦同様、そこまで硬くなっているようには感じなかった。立ち合い中途半端なことはせず突き放していこうという意思は感じられたし、足の運びも決して悪くなかったと思う。 単純に美ノ海が髙安に突っ張られても上体起こさず下からうまく攻めることが出来たというところではないだろうか。『髙安はプレッシャーにより負けた』と…

  • 959. 2025年春場所13日目を勝手に語る

    髙安が星を伸ばし、大の里が敗れて3敗へ後退したことで髙安が単独先頭に立った。そして3敗だった力士は全員敗れ、全てが髙安有利の展開へ動いた13日目。 その髙安は若元春相手に圧倒した。左の相四つの両者だが、髙安は組むことを考えず徹底して突っ張っていった。若元春に何もさせず完勝した。一度待ったがあったが、動じることなく自分の相撲に集中することが出来た。昨日も記載したが、まずはしっかり力を出し切る事が出来るかどうかが最も重要なことである。残り2日間も変わらず力を出し切っていきたいところである。 髙安が勝ち、3敗力士が全滅した場面を全て見終わった後土俵へ上がった大の里。立ち合い右を差しにいったが果たせず…

  • 958. 十両で12日目に優勝決定

    大相撲春場所は12日目が終了し、幕内の優勝争いも熱気を帯びている。 大相撲ファンの中では『髙安の初優勝なるか?』というのが最大の注目点となると思うが、十両の土俵にて驚きの記録が達成された。 それは『新十両の草野が初日から12連勝で12日目に優勝を決定させた』ことである。 そもそも新十両で初日から12連勝は現在も記録更新中であり『大の里と尊富士を越えた』ということで早くも草野に大きな期待を抱いているファンも多い。 私は主に幕内の記録に関して興味を抱くことが多いが、昨日の段階で『十両は3敗力士が敗れて草野が勝てば12日目に優勝』という話を耳にし、興味が湧いていた。 幕内において12日目での優勝決定…

  • 957. 2025年春場所12日目を勝手に語る

    2敗同士の『大の里ー尊富士』は大の里が制して2敗を守り、髙安が王鵬を下して2敗を守ったことで大の里と髙安が先頭で並ぶ展開となった。 まず昨日敗れて2敗へ後退した髙安の相撲から振り返ろう。 王鵬相手に左から固めて当たっていき、すぐに髙安得意の左四つの形を作ることに成功した。上手も引いて盤石の形を作り、あとは攻めるだけという流れだったが、土俵際で王鵬に粘られる展開となった。細かいことを言えば左四つのままで攻め切れなかったのは如何なものかという見方もあるかもしれないが、反撃の隙を与えず送り出したのは良かったと言えるだろう。何より敗れた翌日に迷いなく相撲を取ることが出来たのが一番だろう。 髙安としては…

  • 956. 2025年春場所11日目を勝手に語る

    本日より終盤戦へ突入した春場所。 昨日単独先頭に立った髙安が敗れ、2敗は大の里、髙安、尊富士が並ぶ展開となった。 さて敗れた髙安だが、本日はどのような評価を下していいものかわからない。 『終盤戦優勝争いをしている髙安の黒星=精神面の弱さ』という印象はかなり強いが、正直本日に関してはよくわからない部分が大きい。というのも今場所の髙安は最後の塩を取る際もそこまで気迫を全面に出してはいなかった。本日もある程度淡々と仕切って冷静だったと言われたらそうだし、ここに来ても覇気を感じさせず気持ちで負けていると言われたらそれもそうだと思う。私個人の感想としては仕切りの段階では読み取れなかった。 そして取り組み…

  • 955. 2025年春場所10日目を勝手に語る

    豊昇龍休場。昨日皆勤するといった旨の記事を目にしたが、休場を選択したようである。賛否あるかもしれないが、横綱の休場は特権である。その代わり来場所出場するからには結果を残さなければならない。休場しても番付を下降させない重みというのはそういうことである。 さて話題を土俵に移すが、本日最大の注目である『大の里ー髙安』の一番。勝った方が単独先頭に立つ今場所のターニングポイントとなりうる一番は髙安が制した。 立ち合いの踏み込みは大の里だった。しかし髙安も頭から当たっていき、低さという点では髙安の方が低かった。そして髙安得意の左を差す形となり、大の里も右上手を引いていたが呼び込むような上手投げとなってしま…

  • 954. 2025年春場所9日目を勝手に語る

    本日より後半戦へ突入した春場所。美ノ海が敗れ、先頭の1敗力士は大の里、髙安の2名となった。 まず本日注目の割である『琴櫻ー髙安』から。 昨日も記載したが、両者の相撲内容、技術を考慮すると髙安有利だとは思っていた。ケンカ四つだが、仮に琴櫻得意の右四つに組んでも髙安は左上手を引けば右四つでも十分相撲は取れるし、何より四つの技術は髙安の方が圧倒的に上だと思っていた。しかし髙安は昨日豊昇龍を下し、まだ場所が半分残されているとはいえ、いやがうえにも優勝を意識するようになったと思う。髙安の敵は『怪我』と『自分自身』であるため、精神面含めて注目の一番であった。しかし蓋を開けてみれば、意識し過ぎたのは琴櫻の方…

  • 953. 2025年春場所中日を勝手に語る

    大相撲春場所は中日折り返し。1敗の大の里、髙安、美ノ海は全員白星を挙げ、横綱豊昇龍に土がついた。 まず『豊昇龍ー髙安』の一番から。過去の対戦成績でいえば髙安が圧倒しているが、それだけが影響したわけではなく、単純に髙安が強かった。立ち合いの踏み込みは豊昇龍の方が勝っていた。しかし髙安も攻め返しすぐに髙安得意の左四つに組むことに成功した。ここから豊昇龍に振りほどかれたが、慌てることなく冷静に攻めて最後は押し倒した。髙安の力量があってこそ豊昇龍の踏み込みを堪えることが出来ているし、髙安の力量だからこそしっかり自分の体勢に持ち込んで攻め返す事が出来ている。もちろん過去の合い口もあるだろうが、それだけで…

  • 952. 新横綱の中日までの成績

    先に断っておきますが、本日の『勝手に語る』は投稿が少し遅れます。ご容赦ください。 大相撲春場所も中日を終えて明日から後半戦へ突入する。 今場所注目の新横綱豊昇龍は5勝3敗で中日を終えた。 現状優勝争いでは追いかける展開であり、2差のためやや苦しい状況である。 先に言うと年6場所制となった昭和33年以降、新横綱の5勝3敗は3人目である。 詳細に関しては以下の通りである。 四股名 中日までの成績 序盤・中盤・終盤 最終成績 若乃花1 7勝1敗 4勝1敗 5勝0敗 3勝2敗 12勝3敗(次点) 朝潮 6勝2敗 4勝1敗 4勝1敗 2勝3敗 10勝5敗 柏戸 7勝1敗 4勝1敗 5勝0敗 3勝2敗 1…

  • 951. 2025年春場所7日目を勝手に語る

    本日も横綱、大関陣は安泰。春場所もある程度落ち着きを取り戻してきたか。 横綱豊昇龍は隆の勝を下して5勝目。突っ張り合いの展開となったが、途中右からのいなしが効果的であり、四つに組むことなく勝負をつけた。ここ数場所、そして本日の相撲を見るとやはり突きの威力が向上したからこそ成績も伸びてきたと言える。良い相撲で白星を上積みすることが出来たため、この流れでさらに白星を積み重ねていきたいところである。 大の里は千代翔馬を下して6勝目。変化もある相手だが、立ち合いしっかり踏み込み、土俵際もしっかり腰を落として攻めることが出来た。初黒星を喫してからも動揺することなく白星を積み重ねているため、この流れを維持…

  • 950. 2025年春場所6日目を勝手に語る

    本日より中盤戦へ突入した大相撲春場所。横綱、大関陣は安泰。 まず昨日敗れた横綱豊昇龍は曲者翔猿を下して連敗を免れた。変化で敗れた翌日にこれまた何をしてくるかわからない嫌な相手だったが、慌てず冷静に相撲を取ることが出来た。一瞬中に入られかけたが、左で廻しを引いて胸を合わせる形になっていたため余裕があったか。連敗しなかったことが何よりであり、そして優勝争いという点で考えるとこれ以上前半戦で星を落とすわけにはいかない。 役力士唯一の1敗である大の里は隆の勝を下して5勝目。過去隆の勝戦では右喉輪で先手を取られることがあったが、本日はその喉輪に対して左からのおっつけが強烈にハマる形となった。右一辺倒では…

  • 949. 2025年春場所5日目を勝手に語る

    序盤戦最終日の5日目。全勝の平幕力士である遠藤と阿武剋が敗れ、序盤戦で全勝力士が消滅した。また横綱豊昇龍が2敗目を喫した。 昨日私自身、注目の割として挙げていたが、やはり千代翔馬がやってくれたといったところか。豊昇龍は千代翔馬の右変化から上手を求める動きに対応することが出来なかった。以前は豊昇龍自身が1場所に数回見せる動きであったし、ましてや千代翔馬も比較的よく見せる動きである。正直それに対応出来なかったからといって相手を睨みつけるような行動は見ていて気持ちのいいものではなかった。また横綱という立場上、今後も対戦相手としては何が何でもという形でぶつかってくるだろう。それにうまく対応してこその横…

  • 948. 2025年春場所4日目を勝手に語る

    役力士の全勝が消滅した4日目の土俵。場所全体で見ても本日の取り組みだけで見ても荒れるとまではいかないが、抜きん出た力士がいないといった印象を受ける。 まず新横綱豊昇龍の相撲から振り返ろう。一発のある豪ノ山相手だったが、豊昇龍自身もしっかり立ち合い当たっていき、うまく体を開いて叩き込んだ。昨日はある意味で豊昇龍らしい相撲だったが、決して褒められた内容ではなかった。本日は余裕を持った良い相撲だったと言えるだろう。初日は一方的に敗れたが、この3日間は身体が動いているように感じる。 4日目で初黒星を喫した大の里。過去は比較的合い口の良い若元春相手だったが、若元春の左おっつけにより、大の里が十分に形を作…

  • 947. 2025年春場所3日目を勝手に語る

    昨日横綱、大関安泰となったが、本日は琴櫻に土がついた。 まず白星を挙げた上位陣から振り返っていこう。 新横綱豊昇龍は若元春を下して2連勝。かつて同時期に大関昇進争いをした仲だが、このところは豊昇龍が8連勝していた。勝手知ったる相手ということもあり、自信があったかもしれないが、若元春得意の左四つを許し、危ない相撲だった。小手投げからの首投げで白星を掴んだが、決して褒められた内容ではない。それでもある意味では豊昇龍らしい相撲であり、この投げ技の強さが豊昇龍の魅力とも言える。私個人としては基本攻めの姿勢を貫き、サブウェポンとして用いるならば十分ありだとは思っている。明日以降再度攻めの姿勢を見せてほし…

  • 946. 2025年春場所2日目を勝手に語る

    初日は役力士が苦戦したが、2日目は横綱・大関が安泰となった。 新横綱豊昇龍が若隆景を下して今場所かつ横綱としての初白星を挙げた。昨日は最悪な相撲で横綱デビューを飾ってしまったが、本日は先場所までのような攻めの姿勢を貫いた素晴らしい相撲だった。 昨日のような安易な張り差しではなく、突き放しにいって先手を取ってから差して攻めることが出来た。新横綱としての重圧もあると思うが、早々修正出来たのは何よりである。この流れで白星を積み重ねていってほしいところである。 大関陣に目を向けると、大の里は霧島相手に完勝。正直なぜかわからないが霧島相手に分が良く、本日も左のハズ押しが冴えて圧倒した。昨日は土俵際でやや…

  • 945. 2025年春場所初日を勝手に語る

    大相撲春場所が本日より初日を迎えた。初日早々投稿がやや遅くなりましたが、今場所も好き勝手語っていきますのでよろしくお願いします。 『荒れる大阪場所』と呼ばれる春場所だが、初日から猛威を振るったか。 今場所最大の注目である新横綱豊昇龍は阿炎に一方的に突かれて敗れた。平成以降に昇進を果たした新横綱の初日は10勝1敗だったが、豊昇龍は黒星を喫する結果となった。 一言で表すならば最悪な相撲で新横綱の初日を飾ったといったところか。相手が難敵の阿炎のため、何をしてくるのかわからないという恐怖はあったと思うが、足は揃っているし、何をしたいのかわからない相撲だった。 初日早々辛辣な事を記載しているが、横綱の黒…

  • 944. 2025年大相撲春場所展望

    大相撲春場所が明日から初日を迎える。 ここ数日投稿しているが、注目は新横綱 豊昇龍だろう。 ファンの中では賛否のあった昇進だが、昇進した以上は活躍を期待したい。とはいえ年6場所制となって以降、新横綱優勝は大鵬、隆の里、貴乃花、稀勢の里、照ノ富士の5名である。新横綱としての重圧とも闘わなければならないため、厳しい場所になると思われる。先場所の終盤戦のような勝負強さを見せられるかどうか注目である。 大関陣に目を向けると、大の里はその豊昇龍と場所前に稽古を積んだようである。大関昇進後、序盤戦に苦戦を強いられることも多くなり、終盤戦まで優勝争いに顔を出すことが出来ていない。毎場所のように言っているが、…

  • 943. 新横綱の初日

    大相撲春場所初日まであと1日。 後で展望も記載したいと思っている。 初日、2日目の割も発表されたが、注目の新横綱豊昇龍は小結阿炎と割が組まれた。 横綱にしろ大関にしろ『新』の場所の初日はいやが上にも重圧はかかると思うが、年6場所制となった昭和33年以降、新横綱の初日の成績がどのようなものなのか。 以下に詳細をまとめた。 四股名(新横綱場所) 初日対戦相手 最終成績 優勝力士 若乃花1 (昭和33年春) 信夫山(東前頭4枚目) ● 12勝3敗 朝汐(東大関) 13勝2敗 朝潮 (昭和34年夏) 鬼竜川(西前頭6枚目) 〇 10勝5敗 若乃花(東横綱) 14勝1敗 柏戸 (昭和36年九州) 開隆山…

  • 942. 新横綱の場所が一人横綱

    大相撲春場所初日まであと4日。 日に日に迫ってはいるが、正直まだ実感がないと言える。 一昨日投稿したが、今回はその内容と少し重複している部分がある。 豊昇龍は春場所横綱で迎えるが、一人横綱が確定している。 年6場所制となった昭和33年以降、新横綱の場所が一人横綱というのは平成5年春場所の曙以来32年ぶり『2回目』である。 珍しい出来事であるが、番付上複数名横綱が在位していても、休場により結果的に一人横綱になった場合も含めると『4回目』である。 過去の3回の詳細は以下の通りである。 場所 四股名 横綱・大関番付 優勝力士 平成5年春場所 曙 横綱:曙(10勝5敗) 大関:貴ノ花(11勝4敗) 大…

  • 941. 春場所の新横綱

    気付けば大相撲春場所初日まで1週間を切った。 昨日投稿しようと考えていたが、何だかんだで本日となってしまった。 さて春場所最も注目される力士と言えば新横綱の豊昇龍だろう。 第74代横綱であり、年6場所制となった昭和33年以降で言えば30人目の横綱である。 昭和33年以降、春場所が新横綱だった力士は過去8名である。 過去の8名の成績を振り返ると以下の通りである。 場所 四股名 横綱・大関番付 優勝力士 昭和33年春場所 若乃花 横綱:千代の山(12勝3敗) 横綱:栃錦(11勝4敗) 横綱:若乃花(12勝3敗) 大関:朝汐(13勝2敗) 大関:松登(6勝9敗) 朝汐(13勝2敗) 昭和39年春場所…

  • 940. 2025年大相撲春場所番付発表

    東 番付 西 豊昇龍 横綱 大の里 大関 琴櫻 大栄翔 関脇 霧島(王鵬) 王鵬(霧島) 小結 阿炎 若元春(若隆景) 前頭筆頭 若隆景(若元春) 豪ノ山 前頭2枚目 千代翔馬 翔猿 前頭3枚目 隆の勝 髙安 前頭4枚目 一山本 金峰山(宇良) 前頭5枚目 平戸海(金峰山) 宇良(平戸海) 前頭6枚目 尊富士 正代 前頭7枚目 熱海富士(玉鷲) 玉鷲(熱海富士) 前頭8枚目 欧勝馬 伯桜鵬 前頭9枚目 遠藤 錦木 前頭10枚目 湘南乃海 宝富士(翠富士) 前頭11枚目 翠富士(明生) 明生(宝富士) 前頭12枚目 錦富士(阿武剋) 獅司(錦富士) 前頭13枚目 阿武剋(獅司) 竜電 前頭14枚…

  • 939. 照ノ富士の幕内復帰後を振り返る

    大相撲初場所が終了して早1ヶ月。 あっという間に2月へ突入したが、千秋楽後の話題としては当然と言えば当然だが豊昇龍の話題が多い。 今年の初場所は琴櫻、豊昇龍の綱取りが話題であったが、前半戦には照ノ富士引退という大きな話題があった。 私も引退した日にブログを投稿しているが、ここで改めて幕内復帰後の照ノ富士について(主に対戦相手、対戦成績)振り返っていきたいと思う。 照ノ富士は平成30年春場所に十両へ陥落し、その1年後には序二段まで番付を下降させた。 土俵復帰後は大きく躓くことなく令和2年7月場所に幕内復帰を果たすことが出来た。 そしてこの場所、新大関朝乃山を下し、見事13勝2敗で復活優勝を果たし…

  • 938. 大関が優勝した翌場所に負け越し

    豊昇龍の横綱昇進が決定し、賛否あるところだが、昨日も記載したように私個人としては、この先反対意見も黙らせるほどの活躍を期待したいところである。 さて初場所は元々豊昇龍よりも琴櫻の方が注目されていた。 先場所優勝を果たしたのは琴櫻のため、琴櫻の綱取りの方が優先されるのは当然のことである。 しかし序盤戦から黒星が連なり、最終的には5勝10敗と琴櫻にとっては屈辱的な場所になってしまった。 琴櫻としては意地悪な記録になるが、過去綱取り場所で皆勤負け越しを喫したのはどの程度存在するだろうか。 綱取りと言っても今場所の豊昇龍のようにやや曖昧なことも多いため、今回は『優勝した翌場所皆勤負け越しを喫した力士』…

  • 937. 豊昇龍の優勝に関する珍記録

    昨日巴戦の末、豊昇龍が大逆転優勝を果たして幕を閉じた初場所。 そして本日、豊昇龍の横綱昇進が決定したようである。 横綱審議委員会からは『全会一致』のことであり、正直どんな協議がされたのか気になるところではある。 昨日も記載したが、私個人としてはもう1場所様子を見ても良いと考えているが、それでも実際昇進が確定すると特に否定はない。 豊昇龍には反対意見のある一般のファンを黙らせるほどの活躍を期待したいところである。 さて今場所豊昇龍は2回目の優勝を果たしたわけだが、単純な成績で言えば先場所の13勝を下回る12勝であった。 そして初優勝の時も12勝であった。 実は初優勝、2回目の優勝ともに12勝以下…

  • 936. 2025年初場所千秋楽を勝手に語る

    豊昇龍が平幕2名との巴戦を制し、大逆転優勝を果たして幕を閉じた大相撲初場所。千秋楽は本割も含めて3連勝と見事だった。 相撲内容も厳しく、素晴らしかったことは間違いないが、それでも3番全てにおいて完璧とまでは思わなかった。 まず本割の琴櫻戦。先に左上手を引く形になったが、上手からの攻めではなく、下手投げの動きを見せた。正直これで呼び込んでヒヤリとさせたが、最後はもろ差しになって寄り切った。 そして巴戦の金峰山戦。立ち合いは張り差しを選択した。正直リーチのある金峰山相手に張り差しは危険ではないかと思ったが、この一番も下手投げで振って体を入れ替えて寄り切った。 最後の王鵬戦。この一番は基本豊昇龍が終…

  • 935. 2025年大相撲春場所番付予想

    東 番付 西 豊昇龍 横綱 大の里 大関 琴櫻 大栄翔 関脇 霧島 王鵬 小結 阿炎 若元春 前頭筆頭 若隆景 豪ノ山 前頭2枚目 千代翔馬 翔猿 前頭3枚目 隆の勝 髙安 前頭4枚目 一山本 金峰山 前頭5枚目 平戸海 宇良 前頭6枚目 尊富士 正代 前頭7枚目 熱海富士 玉鷲 前頭8枚目 欧勝馬 伯桜鵬 前頭9枚目 遠藤 錦木 前頭10枚目 湘南乃海 宝富士 前頭11枚目 翠富士 明生 前頭12枚目 錦富士 獅司 前頭13枚目 阿武剋 竜電 前頭14枚目 安青錦 佐田の海 前頭15枚目 美ノ海 朝紅龍 前頭16枚目 御嶽海 琴勝峰 前頭17枚目 白熊 玉正鳳 前頭18枚目 確定ではないが、…

  • 934. 2025年初場所14日目を勝手に語る

    2敗:金峰山3敗:豊昇龍、王鵬この3名に優勝争いが絞られ、明日千秋楽へ突入する展開となった。 まず『金峰山ー霧島』の一番から。霧島として引きずり下ろすチャンスだったが、金峰山の執念が勝る形となった。ここ数日霧島は相手の嫌がる相撲を取っており、特に下から跳ね上げる動きが目立っていた。本日も金峰山の突っ張りを跳ね上げ、左前ミツを引いて食いつくという霧島にとっては絶好の形を作ることに成功した。しかしそこから中々攻めることが出来ず、外掛けも見せたが金峰山を崩すことは出来なかった。最後は金峰山が執念のすくい投げで逆転した。 霧島は相手の嫌がる相撲を取ることが出来ているし、動きの良さも目立っていたが、数日…

  • 933. 2025年初場所13日目を勝手に語る

    単独先頭の金峰山、3敗4名が全員白星を挙げた13日目。5名に優勝は絞られたと言ってよいだろう。 まず金峰山だが、琴櫻相手に完璧な相撲を取り切った。立ち合いのもろ手突きで琴櫻が横を向いてしまった。その後も休まず攻めて琴櫻を圧倒した。昨日力を出し切れず敗れたため、うっぷんを晴らすような内容だった。金峰山としては残り2日間も迷わず本日のような相撲を取り続けるだけだろう。連勝すれば優勝だし、終盤戦は3大関と割が組まれているし、対戦相手を見ても文句無しだろう。 一方琴櫻が綱取り場所で負け越しを喫した。昨日尊富士戦もそうだし、本日も下半身に力が入っていないような内容だった。もしかしたら精神面だけでなく、怪…

  • 932. 2025年初場所12日目を勝手に語る

    1敗金峰山と2敗王鵬がともに敗れたため、金峰山の単独先頭は変わらないが、3敗力士との差は1つとなり、3敗力士の逆転優勝も現実味を帯びてきた。 昨日大の里を下した金峰山だったが、2日連続の大関撃破はならなかった。豊昇龍に左腕を手繰られて止まってしまい、結果として叩きに落ちてしまった。豊昇龍としては叩きで決めようとしていたわけではなく、あくまで金峰山のもろ手突きを対処しようとした結果だろう。呆気なく感じるかもしれないが、金峰山に力を出させずうまく取った一番と言える。 これで両者星の差は1つとなった。豊昇龍としては現状依然として自力優勝はないが、それでも引きずり下ろす事に成功し、逆転優勝が現実味を帯…

  • 931. 2025年初場所11日目を勝手に語る

    本日より終盤戦へ突入した初場所。1敗金峰山が勝って単独先頭は変わらないが、2敗が王鵬1人、3敗が4人と展開は変わった。 まずは『大の里ー金峰山』の一番から。 立ち合いはお互いもろ手突きを選択した。そして金峰山のもろ手突きは命中し、大の里は不発に終わった。大の里は後手に回ったことで焦ってしまったのか、すぐに叩いて呼び込んでしまい、結果的に金峰山が圧倒する内容となった。金峰山としては会心の一番だった。 昨日も記載したが、金峰山は力関係は別として、昨日の阿炎戦よりも本日の大の里戦の方が細かいことを考えず思い切りいきやすかったのではないだろうか。昨日の敗戦を引きずることなく、9日目まで見せていた突き押…

  • 930. 2025年初場所10日目を勝手に語る

    全勝金峰山、1敗千代翔馬が敗れ、2敗の王鵬、尊富士は白星を伸ばした。3敗の豊昇龍、大の里の両大関はともに白星を挙げ、何とか踏み止まった状況である。 まず全勝の金峰山だが、今場所初めて役力士との割が組まれた。相手は何をするにも思い切ったことをする阿炎であったが、これぞ阿炎という相撲で金峰山はバッタリ手をついてしまった。金峰山としては単独先頭だからなのか、阿炎相手だからなのか不明だが、本日は全く足が出なかった。上記の通り、これぞ阿炎という相撲であり、上位陣ですら本日の金峰山のように敗れることも多い。金峰山は不完全燃焼で悔やまれる相撲だったと思うが、本日は仕方ないと割り切るしかないだろう。明日以降も…

  • 929. 2025年初場所9日目を勝手に語る

    本日より後半戦へ突入した初場所。全勝:金峰山1敗:千代翔馬2敗:王鵬、尊富士全員平幕力士であり、役力士以上では2敗も消滅してしまった。 まず豊昇龍の相撲を振り返るが、痛恨の連敗で3敗目を喫した。過去負けなしの平戸海相手だったが、足が揃ったところタイミング良く突き落とされた。豊昇龍としては力んでしまって足が出なかったか。昨日の敗戦を引きずるような相撲だった。 これで先頭との星の差は3つとなり、仮に残り全て勝って大逆転優勝となっても綱取り成功とはならないだろう。単純に平幕相手に3敗を喫したという点でも印象が悪いが、そもそも自力優勝が消滅し、後半戦早々他力本願というのがさらに印象として悪い。とはいえ…

  • 928. 場所中に横綱が引退した場所

    大相撲初場所も明日から後半戦である。 現状平幕力士が場所を引っ張る展開となっており、上位陣にとっては厳しい状況に陥っている。 今場所は6日目に横綱照ノ富士が引退を表明した。 長らく一人横綱だったため、現状横綱不在となった。 そうなると横綱の次の番付である大関に期待したいところだが、今場所のように場所中に横綱が引退した場所ではどのような力士が優勝しているだろうか。 今回は 『年6場所制となった昭和33年以降に昇進した横綱』 『途中まで出場していた横綱』 この2点を対象としている。 そのため番付に記載されているが場所前、場所中、場所後に引退を表明した横綱は除外している。 詳細は下記の通りである。 …

  • 927. 2025年初場所中日を勝手に語る

    大相撲初場所も中日折り返し。平幕全勝の2名に明暗が分かれ、金峰山が単独先頭に立つ展開となった。そして豊昇龍が敗れて2敗へ後退し、星の差が2つ開く展開となった。 まさかと言っては正代に失礼だが、正直正代に敗れるとは思っていなかった。正代は一発のある力士ではあるが、豊昇龍としては立ち合いで突き放して先手を取り、良い流れに感じていたため、驚きを隠せない部分も大きい。本日の正代はいつもと異なり上体が完全に伸び上がることもなかったし、右のハズからの反撃が素晴らしかった。正代を褒めるべき一番なことは間違いないが、豊昇龍としては落としてはいけない一番だった。 これで先頭との星の差が2つとなり、厳しい状況に陥…

  • 926. 2025年初場所7日目を勝手に語る

    酔っ払って拙劣な文章になっているかもしれませんがご容赦ください。 本日注目の割である『豊昇龍ー王鵬』の同期同学年の対戦。今場所のターニングポイントとなる可能性も高い一番を制したのは大関豊昇龍だった。 大関だからというよりも相手が王鵬だから負けたくないという気持ちが全面に出たように感じた一番だった。 立ち合い踏み込み良く突き放しにいった。途中いなし、おっつけ、廻しを引いて後ろに回る等、常に先手先手で攻めており、力強さとスピードが融合した素晴らしい内容だった。 豊昇龍としてはここで敗れるようならば星の差が2つに開くところだったため、負けられない一番だった。重圧もあったと思うが、その中これだけの相撲…

  • 925. 誰よりも地獄を見た男、照ノ富士

    照ノ富士引退。 昨夜照ノ富士休場に関して投稿したが、その数時間後に引退の意向を固めるという旨の記事を目にした。 その時は毎日新聞の記事だけだったのでまだ半信半疑といったところだったが、朝起きてテレビのニュースを見て確信に変わった。 率直な思いとしては『ホッとした』というのが正直なところである。 昨日も記載したが、今場所の照ノ富士に休場はないと思っていた。 心身ともに限界を迎えていただろうから引き際としてこれで良かったと思う。 これだけホッとした引退は昨年秋場所の貴景勝以来である。 照ノ富士が大関復帰を決めた令和3年の春場所後、私は照ノ富士に関する思いをブログに投降した。 ぜひこちらをご参照して…

  • 924. 2025年初場所6日目を勝手に語る

    照ノ富士引退表明の6日目。照ノ富士に関しては別途記載したいと思う。 さて昨日初黒星を喫した豊昇龍。ある意味真価が問われるのは敗れた翌日だと思っていた。対戦相手も今場所好調の豪ノ山である。以前の豊昇龍ならば立ち合い変化で活路を見出す事も多かったと思うが、立ち合いの踏み込み良く、豪ノ山の攻めを下からあてがって送り出した。 敗れた翌日にこれだけの相撲を取ることが出来るのは素晴らしい。現状星数こそ追いかける立場だが、上位陣唯一の1敗力士として中盤戦以降も場所を引っ張っていってほしいところである。 そしてもう一番注目が『王鵬ー翔猿』である。王鵬としては同じ平幕相手にも役力士と変わらず相撲を取ることが出来…

  • 923. 照ノ富士休場に関して

    本日仕事の昼休み中、照ノ富士休場のネットニュースを目にした。目にした瞬間思わず『はっ?休場?』と声に出してしまった。 場所前に照ノ富士の初場所出場が表明された時、今場所の照ノ富士に休場の二文字は存在しないと思っていた。あるのは『皆勤』か『引退』のいずれか二文字(2択)だと思っていた。 横綱という地位は極論『優勝』か『引退』である。黒星が先行するならば途中休場という道もある。いくら休んても番付を落とさないのが横綱の特権である。しかしその後出場するからには結果を残さなければならない。休場後も結果を残せないようならば引退である。そのため今場所の照ノ富士に休場という二文字は存在しないと考えていた。 こ…

  • 922. 2025年初場所5日目を勝手に語る

    照ノ富士が休場。これに関しては別途記載したいと思う。 そして土俵に目を向けると、序盤戦最終日の5日目だが、3大関が全滅。すなわち豊昇龍にも土がついた。 相手はここまで白星のない熱海富士だったが、ものの見事に合口が影響した一番と言える。豊昇龍の立ち合いの踏み込みは決して悪くなかったが、熱海富士が全く下がらなかった。豊昇龍が下手投げを打って崩そうとするも熱海富士がしっかり対応していた。最後は小手投げでねじ伏せられる形となった。 熱海富士に上手を取らせてしまったこと。下手投げで打開しようとしたこと。豊昇龍としてはこれらが敗因になってしまうのだろうが、熱海富士戦ではどうしてもこの展開に陥ってしまう印象…

  • 921. 2025年初場所4日目を勝手に語る

    上位陣というよりも関脇以上で白星を挙げたのは豊昇龍のみとなった4日目。 豊昇龍は隆の勝を下して4連勝。役力士唯一の勝ちっぱなしとなった。本日は今場所初めて攻め込まれる展開となった。結果的に逆転勝ちとなったが、攻めの姿勢は貫いているし、攻めている分ある程度余裕はあっただろう。見ていてもそこまで危ない相撲だとは感じなかった。 まだ序盤戦とはいえ、ここまでの相撲内容、充実度は上位陣の中で群を抜いている。とはいえこのまま15戦全勝という姿までは想像出来ない。仮に敗れた場合、敗れた翌日にしっかり切り替えていけるかどうかがカギとなるのではないだうか。もちろん負けないに越したことはないが。 本日私自身が最も…

  • 920. 2025年初場所3日目を勝手に語る

    3日目の土俵も上位陣安泰とはならず。 綱取り琴櫻が痛恨の連敗。琴櫻の悪い時の内容が全面に出た一番と言っても過言ではない。2場所前までは守りの強さを主体とし、攻めている時の方が不安に感じさせる程攻めの安定感は乏しかった。先場所はそれが幾分か改善されたため初優勝を成し遂げたが、本日の翔猿戦は再び2場所前に戻った印象を受けた。結果論に聞こえるだろうが、攻めていった瞬間『あっ、これは逆転される。』と感じてしまった。 綱取りから来る重圧なのかそれとも単純に先場所はたまたまだったのか。詳細は不明だし、とにもかくにも綱取りのためには白星を積み重ねていくしかない。その中3日目で2敗というのは早くも黄信号が灯っ…

  • 919. 2025年初場所2日目を勝手に語る

    初日黒星を喫した照ノ富士。休場明けの横綱というよりも照ノ富士の場合、ここ最近は常に引退と隣り合わせにある状況である。 その中初日黒星を喫したのは照ノ富士にとって痛恨であったと思うが、本日は苦労しながらも今場所の初白星を挙げた。 隆の勝相手に一瞬もろ差しを許したが、隆の勝の出足を止めたことが何よりだった。中々攻め切ることが出来ず、途中投げにいく場面もあったため、本来の相撲とは程遠いかもしれない。しかしこういった苦しい展開でも一つずつ白星を積み重ねて相撲勘を取り戻していくしかない。ここ2年はそれが出来ていたから皆勤した場所に優勝を果たしている。 綱取りの琴櫻は阿炎に敗れて2日目にして早くも黒星。琴…

  • 918. 2025年初場所初日を勝手に語る

    新年の幕開けとなる大相撲初場所が本日から初日を迎えた。 新年明けて10日以上経過しており、私個人としても仕事はとっくに開始しているが、それでも私にとってやはり新年の幕開けと言える日は大相撲初場所の初日である。 今場所も好き勝手語っていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。 昨日展望の方でも記載したが、今場所の注目は『横綱 照ノ富士』『綱取り琴櫻』だろう。 3場所ぶりに出場した照ノ富士は初日若隆景の肩透かしを食らい黒星発進となった。 休場が多くても皆勤すれば優勝する。最近の照ノ富士はこの印象が強いが、それは序盤戦で如何に流れを作るかがカギであった。 本日対戦相手の若隆景は怪我で一時期番付を…

  • 917. 2025年大相撲初場所展望

    新年の幕開けとなる大相撲初場所が明日から初日を迎える。 注目は『琴櫻の綱取り』そして『横綱 照ノ富士』だろう。 この2名に関しては数日前にも記載したが、両者ともに共通して言えることは『序盤戦』だろう。 琴櫻としては如何に取りこぼさず白星を積み重ねていき、綱取りのムードを高めていけるかが重要だろう。 照ノ富士も序盤戦で白星を積み重ねて流れをつかみたいところである。序盤で2敗でも喫するものならば引退という二文字がちらつく可能性がある。極論序盤で2敗を喫しても終わってみれば13勝2敗だったならば良いかもしれないが、久しぶりの本場所で相撲勘が鈍っていることもあるだろうし、なかなかそのような展開になるこ…

  • 916. 優勝回数2回以下で横綱昇進

    大相撲初場所初日まで残り3日。 本日は綱取り琴櫻絡みで投稿したいと思う。 九州場所で琴櫻は初優勝を果たし、初場所は綱取り場所となった。 展開にもよるだろうが、基本的に横綱昇進を果たすためには優勝が求められるだろう。 しかし琴櫻にとって悪いデータとしてあるのが、年6場所制となった昭和33年以降、初優勝から連覇して横綱昇進を果たした力士は朝青龍のみである。 ちなみに昭和33年以降横綱昇進を果たした力士は29名である。 題名通り優勝回数2回以下で横綱昇進を果たした力士は以下の通りである。 四股名 昇進までの優勝回数 昇進2場所前成績 昇進1場所前成績 通算優勝回数 備考 柏戸 1回 11勝4敗 12…

  • 915. 照ノ富士の皆勤場所

    早いもので新年明けてから1週間が経過。 そして大相撲初場所初日まであと4日である。 ネットで相撲記事は何となく目を通しているが、各々の状態に関してはそれこそ何となくしか把握できていない。 初場所は琴櫻の綱取りが注目されるだろうが、私個人としては綱取りをより楽しむためには一人横綱の照ノ富士の存在がカギを握ると思う。 照ノ富士は初場所で横綱在位21場所であるが、先場所までの20場所中で皆勤は8場所に留まる。 令和5年~令和6年の2年間においては3場所しか皆勤していない。 この状況を見ると引退勧告されても仕方ないレベルだと思うが、それでも皆勤した3場所は全て優勝を果たしている。 むしろ『最近の照ノ富…

  • 914. きょうへいくんの2024年大相撲総括

    年内も残すところ本日のみとなった。私自身今年は一応色々あった年ではあったが、趣味の筋トレに関して言えば年間251回ジム通いしており、これは歴代最高記録であった。 まぁそんな話はさておき、大相撲も色々あった年と言えるだろう。軽くまとめると(順不同)・琴櫻の大関昇進、初優勝・大の里の躍進・尊富士の新入幕優勝・貴景勝引退・綱取りの霧島が一転大関陥落・横綱〜平幕全ての番付で優勝こんなところか。 特に大の里の活躍は目覚ましいものがあった。壁という壁にぶち当たることなく初優勝、2回目の優勝、そして大関昇進を果たした。ある意味では新大関の場所が最も苦戦を強いられたと言える。 九州場所は結果的に先輩大関の琴櫻…

  • 913. 2025年大相撲初場所番付発表

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 琴櫻 大関 豊昇龍 大関 大の里 大栄翔(若元春) 関脇 若元春(大栄翔) 阿炎 小結 若隆景 隆の勝 前頭筆頭 霧島 翔猿 前頭2枚目 熱海富士 豪ノ山 前頭3枚目 王鵬 正代 前頭4枚目 宇良 千代翔馬(平戸海) 前頭5枚目 平戸海(千代翔馬) 髙安 前頭6枚目 一山本 宝富士(遠藤) 前頭7枚目 遠藤(御嶽海) 御嶽海(狼雅) 前頭8枚目 狼雅(宝富士) 玉鷲(美ノ海) 前頭9枚目 明生(欧勝馬) 翠富士(玉鷲) 前頭10枚目 美ノ海(明生) 欧勝馬(翠富士) 前頭11枚目 錦木(尊富士) 尊富士(錦木) 前頭12枚目 阿武剋 湘南乃海 前頭13枚目 北勝富…

  • 912. 阿武咲引退

    今さっき阿武咲引退の記事を目にした。 率直な感想『阿武咲もかい!』だった。 九州場所は十両で2勝11敗2休と本来の姿とはかけ離れていた相撲を取っていた。 来場所の幕下陥落が決定したが、ある程度怪我を癒せば幕内には戻ってくるのではないかと思っていた。 しかし思いの外怪我の程度は酷く、引退を決意したといったところか。 阿武咲といえば新入幕から3場所連続二桁白星の活躍が有名であり、中学時代からのライバルである貴景勝よりも早くに三役昇進を果たしている。 この力士が昇進してきたとき、ただの押し相撲ではなく、立ち合い左前ミツを引いて速攻という流れも持っていたため、私個人としてはかなり期待していた力士であっ…

  • 911. 2024年の優勝力士

    大相撲九州場所千秋楽から早2週間。 いつの間にか12月にも突入し、私の地元の北海道もすっかり冬景色となってきた。 しばらく相撲の話題に触れておらず、ブログも投稿していなかったが、昨日電車の中でふと相撲の事を考えていたら今年の優勝力士について思い当たることがあった(余談だが昨日夜中に電車に乗っていたら鹿に衝突して20分程停車していた)。 いつぞやか触れたが1つは『横綱~平幕までの全番付にて優勝力士が誕生したこと』である。これは史上初の出来事である。 この出来事の印象が強かったためあまり気にしてはいなかったが、もう1つは『日本出身力士の優勝回数が外国出身力士の優勝回数を超えたこと』である。 改めて…

  • 910. 逆転の年間最多勝

    私は九州場所前に今年の年間最多勝について触れ『余程のことが無い限り年間最多勝と次点は決まり』と記載した(詳細はこちらを参照)。 言わば年間最多勝は大の里、次点は琴櫻だと思っていた。 秋場所終了時点での成績が 大の里:56勝 琴櫻:52勝 豊昇龍:48勝 以上のようにそれぞれ4勝差あったため、余程のことが無い限り逆転はないと考えていた。 新大関の場所は難しいと言われても、さすがに大の里は10勝前後にはなると思っていたし、仮に大の里が10勝だとしても琴櫻が15戦全勝(単独で受賞の場合)する姿は全く想像できなかった。 何なら両者10勝という可能性も考えられたし、そうなった場合豊昇龍が15戦全勝して琴…

  • 909. 新大関の場所で一桁勝ち越し

    大相撲九州場所は昨日、琴櫻の初優勝で幕を閉じた。 琴櫻と豊昇龍の2大関が場所を引っ張り、そして千秋楽相星決戦で雌雄を決するという素晴らしい展開であった。 しかし場所前は『新大関大の里』が最大の焦点であった。 中盤戦までは決して悪い星の並びではなかったが、琴櫻、豊昇龍の両大関にも敗れてしまい、結果は9勝6敗と二桁にも届かなかった。 新大関の場所は難しい場所と言われているため仕方ない部分もあるが、それでも9勝6敗を予想できた人は少なかったのではないだろうか。 年6場所制となった昭和33年以降、大の里が68人目の大関だった。 大の里以前の67名の新大関の平均勝利数は『8.96勝』であるため、ほぼ平均…

  • 908. 2024年九州場所千秋楽を勝手に語る

    今年最後の大相撲。『琴櫻ー豊昇龍』の13勝1敗による千秋楽相星決戦。今場所最高、いや今年最高の締めくくりと言える展開となった。 そしてそれを見事に制したのは琴櫻であり、念願の初優勝を勝ち取った。 相撲時間はそこまで長くないが、両者ともに今場所の良さが光った一番と言える。まず先手を取ったのは豊昇龍だった。今場所意識していたであろう立ち合いから突き放して攻めていった。琴櫻は持ち前の守りの強さで凌ぎ、豊昇龍としては右で上手を求め、上手を引くとすぐに投げ技で崩しにいった。しかしこれでも琴櫻は大きく崩れることはなく、最後は豊昇龍が足を滑らせる形で叩き込まれてしまった。 上記の通り、両者ともに全力を出し切…

  • 907. 2025年大相撲初場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 琴櫻 大関 豊昇龍 大関 大の里 大栄翔 関脇 若元春 阿炎 小結 若隆景 隆の勝 前頭筆頭 霧島 翔猿 前頭2枚目 熱海富士 豪ノ山 前頭3枚目 王鵬 正代 前頭4枚目 宇良 千代翔馬 前頭5枚目 平戸海 髙安 前頭6枚目 一山本 宝富士 前頭7枚目 遠藤 御嶽海 前頭8枚目 狼雅 玉鷲 前頭9枚目 明生 翠富士 前頭10枚目 美ノ海 欧勝馬 前頭11枚目 錦木 尊富士 前頭12枚目 阿武剋 湘南乃海 前頭13枚目 北勝富士 金峰山 前頭14枚目 琴勝峰 伯桜鵬 前頭15枚目 北の若 輝 前頭16枚目 玉正鳳 錦富士 前頭17枚目 時疾風 横綱~小結は間違いない…

  • 906. 大関同士の千秋楽相星決戦

    大相撲九州場所は13勝1敗で琴櫻、豊昇龍の両大関に優勝が絞られた。 そしてその両者が千秋楽相星決戦で雌雄を決するという最高の展開となった。 さて大関による相星決戦だが、年6場所制となった昭和33年以降どのくらい存在するのか、詳細は以下の通りである。 場所 勝者 敗者 優勝成績 備考 昭和36年初場所 柏戸(西大関) 琴ヶ濱(西張出) 13勝2敗 横綱全2名 1名12勝3敗 1名9勝6敗 昭和60年春場所 朝潮(東張出) 若嶋津(西大関) 13勝2敗 横綱全2名 1名11勝4敗 1名全休 平成4年春場所 小錦(東大関) 霧島(西大関) 13勝2敗 横綱全1名 1名途中休場 平成11年春場所 武蔵…

  • 905. 2024年九州場所14日目を勝手に語る

    琴櫻、豊昇龍ともに白星を伸ばし、両者13勝1敗で千秋楽相星決戦の展開となった。 まず琴櫻の相撲について振り返ろう。立ち合いの当たりはほぼ五分だが、圧力をかけていたのは大の里だった。とはいえ琴櫻としては大の里の出足をある程度止めることには成功し、深くはあったが上手を引いたことで安心はしていたか。懐の深い琴櫻らしい相撲だったと言える。重圧のかかる終盤戦でも足腰がしっかりしていた。 そして豊昇龍。ここ2日間は琴櫻よりも早く土俵へ上がっていたが、本日は琴櫻の結果を見た後に土俵へ上がった。しかしそんなことはお構い無し、立ち合いすぐにもろ差しの形を作り、豪快に吊り出しを決めた。今場所の霧島が本調子とは程遠…

  • 904. 2024年九州場所13日目を勝手に語る

    琴櫻、豊昇龍の両大関が星を伸ばして後続との差は2つ。間違いなく千秋楽に『琴櫻ー豊昇龍』の割が組まれるだろうから両大関に優勝が絞られたと言って良いだろう。 本日は両大関ともに土俵際逆転の白星だった。 まず豊昇龍だが、大の里相手に土俵際逆転のとったりを決めた。立ち合い鋭く踏み込み、突き放していったが、さすがに大の里相手に押し切ることは出来なかった。結果として大の里に反撃されたが、土俵際のしぶとさも豊昇龍の武器である。そもそも土俵際残せたのは先手を取れたからだろう。盤石と言い難いが、豊昇龍らしさが出た一番と言える。 琴櫻は2敗の隆の勝を下して1敗を守った。隆の勝が踏み込み良く右を差して攻めていったが…

  • 903. 2024年九州場所12日目を勝手に語る

    琴櫻、豊昇龍の2大関がともに白星を伸ばし、隆の勝が敗れたため、1敗は2大関の2名となった。いよいよ2大関の一騎打ちか?と思わせる展開となった。 まず琴櫻だが、このところ3連敗中の大栄翔を下した。いつもある程度攻め込みながら土俵際残されて反撃されるという展開であり、本日も一瞬そうなるかと思われたが、慌てず相手を正面に置いて圧力をかける事が出来た。守りの強さを主体としながらも圧力はしっかりかけられているため内容が充実している。 豊昇龍は正代を下して11勝目。一発のある正代のため左差しは警戒しなくてはならなかったが、踏み込みよく、豊昇龍が右を差すことに成功したため危なげない相撲だった。まさに今場所の…

  • 902. 唯一無二の存在、北の富士

    本日朝の6時30分頃、北の富士の訃報を目にした。まず朝6時25分頃に起床し、スマホを見ると『北の富士が28勝で大関昇進』『舞の海との掛け合い』といった話題が上がっており『なぜ今になってこの話題なんだろう?』と疑問に思っていたら北の富士の訃報を目にしてそういうことかと感じた。 正直驚きよりは来るべきときが来たという印象の方が強い。昨年春場所から解説を休んでおり、今年の名古屋場所で一度ビデオでの出演があったが、正直その時もセリフを言わされている感じが否めなくもなかった。また今場所前に琴風が解説者就任ということで嫌な予感はしていた。 北の富士と言えば私の世代からすれば『解説者』という印象であり、そし…

  • 901. 2024年九州場所11日目を勝手に語る

    本日より終盤戦へ突入した九州場所。1敗力士3名は全員白星を積み重ね、2敗力士は消滅した。さらには大の里が4敗目を喫した。数字の上ではまだまだわからないが、それでも場所の流れからして優勝争いは琴櫻、豊昇龍、隆の勝の1敗力士3名に絞られたと言っても良いか。 まず今場所初の上位戦となった隆の勝から振り返ろう。 立ち合いは左変化を選択した。正直これが功を奏したのかどうか判断が難しいが、それでもその後の右喉輪が強烈であり、大の里の上体を起こすことに成功した。その後中に入ってからの攻めも早かった。上位と割が組まれても臆することなく、自分の相撲に集中する事が出来たか。 元々3年ほど前は関脇常連だったし、2場…

  • 900. 2024年九州場所10日目を勝手に語る

    1敗力士3名が全員白星を積み重ねたが、2敗力士で残ったのは阿炎、尊富士の2名であり、大の里は3敗へ後退した。 その大の里だが、過去4戦全勝の大栄翔相手に不覚を取った。立ち合いの踏み込み、出足で圧倒したかに思われたが、右は十分に差せておらず、土俵際で大栄翔に中へ入られてしまった。 詰めの甘さといったところだろうが、どんな形であれ琴櫻、豊昇龍を追いかける立場だったため、直接対決を前に星の差2つとなってしまったのが痛手である。それこそまだ直接対決が残されているし、5日間残っているためチャンスがないわけではないが、この先全勝しなければ優勝は厳しいと言っても過言ではない状況に陥ってしまった。相撲内容自体…

  • 899. 2024年九州場所9日目を勝手に語る

    大相撲九州場所も本日より後半戦へ突入。 3大関は安定した取り口でそれぞれ白星を挙げた。 まず豊昇龍だが、昨日も記載したが下手に守りに回ったら墓穴を掘るかもしれないと懸念していたが、立ち合い鋭く踏み込んで攻めの意識を持っていたので杞憂に終わった。決まり手こそ上手投げだが、内容は文句なしと言って良いだろう。 9日目での勝ち越しは大関昇進以降最速であり、今場所の相撲内容を考慮しても後半戦期待出来そうである。 琴櫻は欧勝馬を下して勝ち越しを決めた。欧勝馬が回り込もうとするが、十分に圧力をかけていたため、最後は欧勝馬の逃げ場を奪って押し倒した。豊昇龍同様、大関昇進以降最速の勝ち越しを決めており、相撲内容…

  • 898. 2024年九州場所中日を勝手に語る

    九州場所も中日折り返し。1敗の4名は全員白星。2敗力士は大の里、阿炎、宝富士、尊富士と中々面白い展開となった。 大関陣に目を向けると、まず昨日敗れて初黒星を喫した豊昇龍は欧勝馬を下して連敗せず。攻める展開にはならなかったが、上手を引いて豪快に投げ技で決めた。とりあえずは連敗しなかったことが何よりか。豊昇龍らしい相撲と言えばそうだし、消極的な相撲ではなかったため良かったか。 琴櫻が美ノ海を下して7勝目。美ノ海の粘りに苦戦したが、琴櫻が危ない場面はなかったように感じた。細かいことを言えばやはり四つの技量があまり高いとは感じさせないが、慌てず対処出来たのが良かった。 大の里が翔猿を下して6勝目。昨日…

  • 897. 2024年九州場所7日目を勝手に語る

    全勝の豊昇龍と阿武剋がともに敗れ、全勝力士が消滅した7日目。 豊昇龍は阿炎に先手を取られ、引きにばったり落ちてしまった。昨日懸念してはいたが、阿炎という力士は誰が相手でも物怖じせずやってくるタイプである。 豊昇龍としては初黒星を喫したが、本日は仕方ないと割り切って明日以降切り替えていくことが重要だろう。ここでいつものように変化や投げに頼る相撲に戻ってはいけない。序盤戦の相撲を思い出す事が重要だろう。 もう一人全勝だった阿武剋が尊富士に敗れて初黒星。昨日も記載した通り期待の一番だったが、阿武剋としては粘り腰もなく呆気なく敗れてしまった。 懸念されるのはここから崩れるのではないかということである。…

  • 896. 2024年九州場所6日目を勝手に語る

    本日より中盤戦へ突入した九州場所。大関陣では豊昇龍、琴櫻が星を伸ばしたが、新大関大の里が若隆景相手に不覚を取った。 先場所も敗れている若隆景戦だったが、立ち合い踏み込むことが出来なかった。若隆景の踏み込みが素晴らしかったのは間違いないが、大の里としてはらしくない一番とも言える。 左からおっつけにはいっているが、若隆景の上体を起こすことが出来ず、思わず叩いてしまって墓穴を掘ってしまった。 昨日は敗れた翌日ながらも良い相撲で白星としたため、そこまで心配することもないと思ったが、先場所敗れているということで変に意識してしまったか。残り2大関が好調なだけに痛手となる黒星である。 一方若隆景はここ2日間…

  • 895. 2024年九州場所5日目を勝手に語る

    豊昇龍が若隆景を下して序盤戦無傷の5連勝。5連勝は豊昇龍、隆の勝、阿武剋の3名となった。 正直言うと本日豊昇龍は負けてしまうのではないかという心配があった。相手が若隆景であるため、おっつけに苦しめられる可能性が高いと思っていたし、また琴櫻→大の里と連日大関が黒星を喫しているためそこも気掛かりではあった。 結果を見ると杞憂に終わったが、それでも辛勝だった。ただある意味では今場所初めて豊昇龍らしさが出た一番となった。 豪快な投げ技が豊昇龍の持ち味であるが、要はこの持ち味をメインウェポンではなくサブウェポンにすることが重要だと思う。 先場所までの豊昇龍は攻めの意識が薄く『投げ技で何とかなる』という精…

  • 894. 2024年九州場所4日目を勝手に語る

    新大関大の里が敗れ、役力士で全勝は豊昇龍一人となった。 その豊昇龍は曲者宇良相手に危なげない相撲だった。立ち合いしっかり踏み込めているし、相手がよく見えているのだろう。呼び込むような叩きではなく、体を開くのが早く動きが良かった。 豊昇龍の代名詞と言えば豪快な投げ技だが、それを封じて攻めの意識を持てばこれだけ安定感が増すということか。まだまだ先は長いが、この流れでいきたいところである。 新大関大の里に初黒星。先場所千秋楽に敗れている阿炎相手に今場所も不覚を取った。 阿炎がもろ手突きで先手を取り、うまく間合いを作ることに成功した。これぞ阿炎の相撲であり、誰が相手でも何かやってくれるという期待感があ…

  • 893. 2024年九州場所3日目を勝手に語る

    3大関は琴櫻に土がついた。 昨日注目の一番として挙げていた『琴櫻ー王鵬』だったが、王鵬の粘り強さが勝る形となった。 琴櫻としては攻めの意識は持っていただろうが、どうにも琴櫻が攻めている時は安心して見ることが出来ない。昨日は攻めながらも安定していたため残念な結果である。 とにもかくにも切り替えていくしかない。ある意味敗れた後の対応が今後重要になってくるだろう。このままズルズルいってはいけない。 それにしても王鵬の粘りが素晴らしかった。攻められてもうまく回り込み、浅いもろ差しを許しても腕を極めて逆に攻め返していった。この2日間は豊昇龍、大の里相手に良いところなく敗れたが、本日の相撲はここ数場所の良…

  • 892. 2024年九州場所2日目を勝手に語る

    2日目も3大関安泰。全員が完勝と言って差し支えないだろう。 新大関大の里は得意の右差しではなかったが、圧力で王鵬を寄せ付けなかった。昨日と異なり、大の里らしい攻めの相撲が見られた。本日は完勝だったため、先場所同様この流れで白星街道となるか。 琴櫻は平戸海を下して2連勝。琴櫻にしては珍しいと言っては失礼だが、攻めても安心して見ることが出来た。下手に深追いすることもなく、盤石な形で攻め切ることが出来た。 守りの強さだけでなく、本日のような相撲内容が頻回に見られるようならば10勝よりもさらに上の成績が見えてくるのではないだろうか。 豊昇龍は比較的お得意様としている若元春相手に圧倒した。立ち合い突き放…

  • 891. 2024年九州場所初日を勝手に語る

    1年納めの大相撲九州場所が本日より初日を迎えた。1年最後の場所でもいつも通り好き勝手語っていきますのでよろしくお願いします。 横綱照ノ富士が休場ということで、そうなると期待されるのが横綱の次の番付である大関。その3大関は安泰だった。 まず今場所一番の注目である新大関大の里は同世代の平戸海相手にもろ差しを許して攻め込まれたが、土俵際の逆転で白星を掴んだ。 正直内容は褒められたものでないが、どんな形であれ難しい場所の初日に難敵を下したのは大きい。そして大の里は先場所も初日に苦戦を強いられながらも白星とし、その後白星を積み重ねていったため、今場所もそうなることに期待である。 琴櫻は正代に攻め込まれた…

  • 890. 2024年大相撲九州場所展望

    1年納めの大相撲九州場所が明日から初日を迎える。 横綱照ノ富士は残念ながら2場所連続休場である。横綱在位20場所で12場所の休場。頻回であることは間違いないが、長期休場後に結果を残すのも事実である。 本当の意味での万全な状態はもう難しいと思うが、治療に専念して来場所以降に期待である。言い方は酷だが、横綱という地位はそれで結果を残す事が出来なければ引退ということである。 今場所の注目は『新大関大の里』だろう。新大関の場所の優勝は年6場所制以降4名に留まる(若羽黒、清國、栃東、白鵬)。難しい場所になると思うが、大の里は壁にぶち当たることなく大関昇進を果たしたため、今場所も期待できるか。 当たりを止…

  • 889. 大関昇進時の年齢とその後

    大相撲九州場所初日まで残り3日。 ブログの記載をちょぼちょぼ始めようと思いつつ、何だかんだそこまで投稿出来ずサボっていた。 言い訳すると筋トレして帰ってくると疲れてやる気が出なかったというものである。 場所に入れば疲れを気にせず投稿できるのだが、そういった意味では私自身まだ場所入りしていないといったところか。本日は比較的元気なので投稿したいと思う。 本題に移るが、前回の投稿でも大の里について触れたが、九州場所の焦点は『新大関大の里』だろう。 所要7場所での大関昇進は史上最速、幕内優勝に関しても所要7場所は最速である。 とてつもない記録を樹立しているのは間違いないが、過去に何度か記載しているよう…

  • 888. 2024年年間最多勝争い

    大相撲九州場所初日まで残り1週間。 九州場所と言えば注目されるのが『年間最多勝』である。 ここまで5場所の経過を見ると以下の通りである。 1位:大の里(56勝) 2位:琴櫻(52勝) 3位:豊昇龍(48勝) 4位:平戸海(43勝) 5位:大栄翔(42勝) 5位:美ノ海(42勝) 正直余程のことが無ければ最多勝も次点も決定したと言っても過言ではないかもしれない。 名古屋場所終了時点では琴櫻44勝、大の里43勝と接戦だったのだが、先場所で大きく差がついてしまった。 大の里は今年の初場所が新入幕だったが、この1年の間に三役昇進、優勝、そして大関昇進を果たしている。 新入幕の年で年間最多勝となれば19…

  • 887. 2024年大相撲九州場所番付発表

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 琴櫻 大関 豊昇龍 大関 大の里 霧島 関脇 大栄翔 若元春 小結 王鵬(正代) 正代(王鵬) 前頭筆頭 平戸海 若隆景 前頭2枚目 宇良 熱海富士(阿炎) 前頭3枚目 美ノ海(熱海富士) 阿炎(美ノ海) 前頭4枚目 欧勝馬 翔猿 前頭5枚目 琴勝峰 錦木(隆の勝) 前頭6枚目 隆の勝(錦木) 遠藤 前頭7枚目 御嶽海 豪ノ山(狼雅) 前頭8枚目 狼雅(豪ノ山) 翠富士 前頭9枚目 髙安 宝富士(一山本) 前頭10枚目 一山本(宝富士) 明生(玉鷲) 前頭11枚目 玉鷲(明生) 佐田の海(北の富士) 前頭12枚目 北勝富士(佐田の海) 竜電 前頭13枚目 湘南乃海…

  • 886. 貴景勝を記録で振り返る

    本日妙義龍、碧山の引退が表明された。 両力士ともに『花のロクイチ組』であり、最高位は関脇である。 ここ数場所は十両でも勝ち越すことが難しくなったため仕方ないと言えるか。 花のロクイチ組も随分と人数を減らしてしまった。 その中今場所宝富士が10勝したのは大健闘だろう。 さて本題に移るが、先日貴景勝が引退を表明し、ブログにも記載したが本日は記録の面で貴景勝について振り返ってみたいと思う。 まず貴景勝が大関昇進を決めた場所は平成31年春場所であり、新大関の場所は令和元年夏場所である。まさに次世代を担うであろう若手の躍進といったところである。 初土俵から所要28場所で大関昇進を果たしているが、これは幕…

  • 885. 2場所連続二桁白星で三賞なし

    昨日幕を閉じた大相撲秋場所。 今週は相撲のない生活に慣らしていくためのリハビリの週となるだろう。 数日はブログ投稿をしていきたいと思う。 今場所は三賞を受賞していない力士の中でも、白星と相撲内容が伴っている力士が何名か存在した。 霧島が代表格だが、若元春、王鵬、宇良辺りが該当するだろう。 また正代、美ノ海も該当するが、この両力士はとあることでここ2場所共通点がある。 それは題名にもある通り『2場所連続二桁白星で三賞なし』である。 正代は元大関の実力者という事で三賞なしでも不思議ではないが、美ノ海はここ数場所力を付けてきており、特に先場所は終盤戦まで活躍していたため、少し気の毒な感じもする(とは…

  • 884. 2024年秋場所千秋楽を勝手に語る

    昨日大の里が2回目の優勝を決め、千秋楽はぜひとも勝って締めてほしいと思っていたが、阿炎の引きにあっさり手をついてしまった。 敗れたこともそうだし、相撲内容としても残念な一番であった。それでも当たり前の事だが優勝が剥奪されるわけではないし、また大関昇進もほぼ確定となった。 今場所の大の里を振り返ると、ある意味では初日に集約されていたのかもしれない。熱海富士に出足を止められ、劣勢な展開であった。土俵際で何とか白星を拾ったものの、この時の私の感想としては『止まった時の対応が出来ていない』というマイナスなものだった。 そこから白星を積み重ねていったが、序盤戦は先場所と相撲内容に大きな違いはないと感じて…

  • 883. 2024年大相撲九州場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 琴櫻 大関 豊昇龍 大関 大の里 霧島 関脇 大栄翔 若元春 小結 王鵬 正代 前頭筆頭 平戸海 若隆景 前頭2枚目 宇良 熱海富士 前頭3枚目 美ノ海 阿炎 前頭4枚目 欧勝馬 翔猿 前頭5枚目 琴勝峰 錦木 前頭6枚目 隆の勝 遠藤 前頭7枚目 御嶽海 豪ノ山 前頭8枚目 狼雅 翠富士 前頭9枚目 髙安 宝富士 前頭10枚目 一山本 明生 前頭11枚目 玉鷲 佐田の海 前頭12枚目 北勝富士 竜電 前頭13枚目 湘南乃海 千代翔馬 前頭14枚目 錦富士 阿武剋 前頭15枚目 時疾風 獅司 前頭16枚目 武将山 金峰山 前頭17枚目 尊富士 今場所は4関脇だった…

  • 882. 2024年秋場所14日目を勝手に語る

    大の里が豊昇龍を下し、14日目に優勝を決めた。 昨日の琴櫻、そして本日の豊昇龍と苦手にしていた大関を連日下して優勝を手にした。まだ明日も残されているが、大関昇進も確定させたと言って良いだろう。 本日の相撲も素晴らしかった。右差しに拘らず、もろ手突きで勝負を決めにいった。土俵際もしぶとい豊昇龍相手に隙を与えず、完璧な相撲を取ることが出来た。 5日目に単独先頭に立ち、そのまま先頭を譲ることはなかった。10日目には後続との差は2つになり、12日目に敗れたが、大関戦はしっかり気持ちを切り替えて臨むことが出来た。そして自分の相撲を貫いて壁を乗り越えたというのが大の里の成長ではないだろうか。 ぜひとも明日…

  • 881. 貴景勝引退

    本日19時頃、スマホの速報ニュースにて『貴景勝引退』を目にした。 私自身、正直驚きよりも安堵した。 今場所3日目に休場した時、また先場所13日目で敗れて大関陥落した時から記載しているが、貴景勝は関脇以下で相撲を取る力士ではないと思っていた。 28歳と若過ぎる引退ではあるが、貴景勝の美学を貫いた姿とも言える。 基本時代を築くのは横綱であり、そして横綱の中でも『最強横綱』と称される力士である。そういう意味では貴景勝は時代を築いた力士ではない。 しかし貴景勝が背負っていた重責はかなりのものだったと思う。 22歳で早々と大関昇進を果たしたが、わずか2場所で陥落。思い返せばここから怪我の連続であった。 …

  • 880. 2024年秋場所13日目を勝手に語る

    大の里の取り組み前に2敗の霧島、髙安が敗れて星の差が一時的に2つとなった。その中での『琴櫻ー大の里』。 大の里が勝てば大関昇進と優勝を同時に手繰り寄せる絶好のチャンスである。そしてそのチャンスをしっかりとモノにした。 正直大の里からすると取り直し前の一番は立ち合いミスだと感じた。踏み込めていないし、あっさり琴櫻に上手を許してしまった。 しかし琴櫻に対して言い方は悪いが、今場所の大の里はあの程度の上手投げで崩れることはない。あとは大の里が攻めて白星と思ったが、そこは守りの強さに定評のある琴櫻である。土俵際しぶとく残して同体となった。 取り直しの一番は大の里が自分の相撲を貫いて白星を掴んだ。今場所…

  • 879. 2024年秋場所12日目を勝手に語る

    大の里がついに黒星を喫した。止めたのはかつての大関候補最右翼であった若隆景。 昨日記載したが、強敵であっても大の里としてはここで落とすわけにはいかないと思っていた。今場所で大関昇進を決めるならば勝たなくてはならないと私個人としては感じていた。 若隆景としては立ち合い変化して横からの攻めも十分考えられたが、立ち合いはまっすぐ当たっていった。 大の里がもろ手突きで先手を取ったが、若隆景にもろ差しを許す展開となった。そこから大の里は突き落としにいき、若隆景も強靭な足腰で残すことに成功した。若隆景の強靭な足腰を褒めるべき相撲だが、とはいえ大の里としてはもろ差しを許した中であまりにも強引な攻めだったか。…

  • 878. 2024年秋場所11日目を勝手に語る

    終盤戦へ突入した秋場所。 大の里は全勝を守り、後続との差は変わらず2つ。 テレビで視聴している分には琴勝峰の足が出るのが早いと比較的わかりやすいが、それでもここ数日の大の里の相撲内容からするとヒヤリとさせた一番か。 また昨日十両で尊富士が敗れた取り組みのデジャブではないかと思わせたが、大の里は全勝を守った。 最後はちょっとした噛み合いの部分もあるのだろうが、相撲の場合ちょっとしたことで墓穴を掘ることもあるため、明日以降土俵際に注意して臨んでいくことが重要だろう。 昨日悔しい黒星を喫した霧島は阿炎を下して連敗は免れた。バタつく展開にはなったが、とにもかくにも白星に繋げたのが大きい。如何せん昨日変…

  • 877. 2024年秋場所10日目を勝手に語る

    中盤戦最終日の10日目。 本日、というよりも今場所最大の一番と言っても過言ではない『大の里ー霧島』の全勝と1敗の直接対決。 注目の一番は全勝の大の里に軍配が上がった。これで後続との差は2つとなり、優勝争いは俄然大の里有利な展開となった。また白星も二桁に乗せ、大関取りにも前進したと言える。 本日の一番は一言で言えば『自分の相撲を貫いた』方が白星を掴んだといったところか。 霧島としては珍しく立ち合い変化して廻しを求めにいった(大の里のもろ手突きを警戒しての動きにも見えた)。 立ち合い変化自体は大の里の虚をつくことには成功していたと思う。霧島は上手を引いたところで一呼吸置きたかったのだろうが、大の里…

  • 876. 2024年秋場所9日目を勝手に語る

    後半戦へ突入した秋場所。 大の里、霧島が星を伸ばし、琴櫻が3敗へ後退した。早くも大の里、霧島の一騎討ちとなったか。 大の里は過去に相手有利の左四つに組まれてしまう若元春相手に完勝。 立ち合いはいつも通りもろ手突きを選択したが、左おっつけ、ハズ押しで若元春の体勢を崩して止まらなかった。 若元春としては左四つに組んでから勝負なのだが、今場所は左四つに組むことすら出来なかった。それだけ大の里の出足、圧力、そして左の使い方が良かったということだろう。 大の里は勝ち越した翌日も気を緩めることなくしっかり白星を積み重ねた。いわゆる『3場所33勝』の場合、残り6日間で3勝3敗の五分の星で良いわけだが、正直そ…

  • 875. 2024年秋場所中日を勝手に語る

    酔っ払っているため拙劣な文章になっているかもしれませんがご容赦ください。 秋場所は中日折り返し。全勝大の里、1敗霧島は変わらず。 大の里は先場所敗れている御嶽海相手に白星で中日全勝ターン。もろ手突きから左四つの展開となった。御嶽海としては大の里の右差しを許さず、少し止まる展開にもなったため狙い通りだったのではないだろうか。 しかし大の里が左おっつけ、はず押しのような形で攻め切る形となった。 大の里は止まった後の対応が課題と何度も記載しているが、完全に止まるまでには至らず、また右一辺倒ではなく、左でも仕事をしているため攻めの姿勢を崩すことはなかった。 これで8連勝として勝ち越しを決めたが、今場所…

  • 874. 2024年秋場所7日目を勝手に語る

    大の里が全勝、霧島が1敗を守ったが、琴櫻が痛恨の2敗目を喫した。 まず本日注目の『大の里ー平戸海』の一番から。 同学年同士の取り組みは実力云々ではなく、何かが起こるのではないかという期待感もある。現状この両者は大の里の方が番付が上であるが、対戦成績は2勝1敗と平戸海がリードしている。 本日の相撲内容は大の里が圧倒する形だった。平戸海として踏み込んで左前ミツを引きたかったのだろうが、前ミツではなくやや深い上手になってしまった。大の里としてはもろ手突きとも言い難いが、少し手を出す形から右を差して電車道だった。 平戸海は悔いの残る相撲かもしれないが、大の里としては序盤戦の山場とも言える一番で完璧な相…

  • 873. 2024年秋場所6日目を勝手に語る

    本日より中盤戦へ突入した秋場所。 大の里が全勝を守り、昨日まで1敗力士が7名いたが、残ったのは琴櫻と霧島の2名だけである。言い方は悪いが、主要力士はしっかり勝ち残ったと言える。平戸海が敗れたのは残念であるが。 全勝の大の里だが、今場所好調の正代を全く寄せ付けなかった。今場所の正代は前に出る圧力が冴えていたが、大の里は立ち合いからのもろ手突きと左おっつけで圧倒した。 好調力士相手にも格の違いを見せつける辺り、大の里も波に乗ってきたと言えるか。 どこまで白星を積み重ねるのか、また敗れる場合相手は誰なのか、どのような相撲内容なのか注目である。 琴櫻は先場所敗れた御嶽海相手に白星。昨日の黒星を引きずる…

  • 872. 新入幕10勝以上した力士の序盤戦

    大相撲秋場所は序盤戦5日間が終了した。 全勝力士に変動のあった5日目だが、新入幕に目を向けると白熊が2勝3敗、阿武剋が1勝4敗と序盤戦黒星先行である。 特に阿武剋は新十両での活躍、先場所尊富士と対戦するまでの内容を見ていると、先場所時点で『これは来場所新入幕で10勝はするだろうな』と感じた。 先場所尊富士戦の後から崩れてしまい、翌場所の新入幕も危ぶまれたが、持ち直して今場所新入幕となった。 今場所の活躍が期待されたが、ここまでの成績を見ると正直かなり期待外れと言える。 数日前にも記載したが、単純に幕内の力量がないのか、怪我による影響なのか原因は不明だが、とりあえず序盤戦は流れに乗ることが出来て…

  • 871. 2024年秋場所5日目を勝手に語る

    序盤戦最終日の5日目に大きく展開が動いた。昨日まで4名いた全勝力士で勝ちっ放しは大の里1人となった。 まず唯一全勝を守った大の里だが、先場所千秋楽に敗れている隆の勝相手に圧勝。大の里の踏み込み勝ちだった。 隆の勝は先場所同様、右から突き放していこうとしたが、それ以上に大の里の踏み込み、圧力が勝っていた。 大の里のここまでの相撲内容は良くも悪くも先場所までと大きな変化はないと思っている。基本的に踏み込んで右を差して攻めるというものだが、先場所よりも立ち合いで踏み込めている分白星に繋がっているか。 過去に何度か記載している通り、この力士は止まった後の対処が課題であるが、初日を除き止まる場面がないた…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、きょうへいくんさんをフォローしませんか?

ハンドル名
きょうへいくんさん
ブログタイトル
きょうへいくんの大相撲日記
フォロー
きょうへいくんの大相撲日記

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用