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  • 989. 大の里横綱昇進

    本日大の里の横綱昇進の伝達式が行われた。 口上通り『唯一無二』の横綱目指し、この先も力戦奮闘していただきたいと願っている。 年6場所制となった昭和33年以降、初土俵から所要13場所は輪島の21場所を抜き史上1位、新入幕から所要9場所も大鵬の11場所を抜き史上1位である。 そして初土俵から負け越しなしでの昇進は史上初である。 初優勝の時も大関昇進の時も数々の記録を樹立したが、今回の横綱昇進の時でも当然のごとく数々のスピード記録を樹立した。 しかし何度か記載しているように年齢で見た場合、24歳11ヶ月(新横綱の場所では25歳1ヶ月)での昇進は特段早いわけではない。 昭和33年以降、横綱昇進者は今回…

  • 988. 幕内・十両の優勝力士が2場所連続同じ組み合わせ

    昨日十両の草野について触れたが、本日も草野絡みの話題である。 何度も記載しているが、夏場所は大の里の綱取りが焦点であり、期待に違わず優勝を果たし、連覇により横綱昇進を確定させた。 春場所・夏場所と大の里が幕内で連覇を果たしたわけだが、十両では春場所・夏場所と草野が連覇を果たした。 昨日も記載したが、新十両から2場所連続13勝以上かつ連覇は史上初である。 大の里と比較するにはまだまだ実績は足りなさすぎるが、それでも草野に早くも期待するファンは多く存在するだろう。 さて先場所、今場所のように幕内・十両の優勝力士が2場所連続同じ組み合わせはその程度存在するのだろうか。 年6場所制となった昭和33年以…

  • 987. 十両で2場所連続13勝以上

    昨日場所を終えた大相撲夏場所。 毎場所千秋楽の翌日になると『あれっ?この時間って何やっていたっけ?』といわゆる相撲ロスになることが大半であるが、不思議なことに今場所後はあまりその感覚に至っていない。 何故だかよくわからないが、いつも通り仕事をしてその後筋トレをしにジムへ通っていた。 とりあえず場所を終えても数日間投稿を続けていきたいと思う。 夏場所は大の里の綱取りが焦点であり、そして期待に違わず優勝を果たし、綱取りを成功させた。 その裏でと言っては意味合いが異なるかもしれないが、十両では草野が13勝2敗の成績で2場所連続十両優勝を果たした。 2場所連続十両優勝というのは過去にも何度か見受けられ…

  • 986. 2025年夏場所千秋楽を勝手に語る

    大の里が全勝なるかという点で注目していた千秋楽の『豊昇龍ー大の里』の一番。豊昇龍が大の里を下し、大の里の全勝ならず。 全勝とはならなかったが、臨時理事会の招集が要請されたため、大の里の横綱昇進はほぼ確定的なものとなった。 本日の一番は短い相撲ながらも両者ともに良い部分が出て、より良い相撲を取ったのが豊昇龍だったという印象を受けた。立ち合いもろ手突きから右を差して前に出る流れは大の里のいつもの展開であった。しかし豊昇龍も上手を引いてうまく回り込み、最後は上手捻りを決めた。豊昇龍の身体能力の高さが出た一番と言える。 大の里としては最後の最後に悔しい思いをしたが、千秋楽の黒星だけでここまで積み重ねて…

  • 985.2025年大相撲名古屋場所番付予想

    東 番付 西 豊昇龍 横綱 大の里 琴櫻 大関 大栄翔 関脇 霧島 関脇 若隆景 欧勝馬 小結 安青錦 若元春 前頭筆頭 王鵬 高安 前頭2枚目 阿炎 阿武剋 前頭3枚目 金峰山 玉鷲 前頭4枚目 平戸海 伯桜鵬 前頭5枚目 尊富士 明生 前頭6枚目 翔猿 遠藤 前頭7枚目 豪ノ山 一山本 前頭8枚目 佐田の海 宇良 前頭9枚目 狼雅 熱海富士 前頭10枚目 隆の勝 千代翔馬 前頭11枚目 翠富士 朝紅龍 前頭12枚目 時疾風 正代 前頭13枚目 草野 美ノ海 前頭14枚目 若碇 琴勝峰 前頭15枚目 獅司 嘉陽 前頭16枚目 英乃海 錦木 前頭17枚目 御嶽海 大の里の横綱昇進がほぼ確定なた…

  • 984. 2025年夏場所14日目を勝手に語る

    遅くなりましたが、本日は軽めに記載したいと思います。 昨日大の里の優勝が決定した夏場所だが、その大の里は大栄翔を下して14連勝とした。 相手に圧力をかけ切れていない状態から叩いたためどうかと思ったが、うまく体を開いて対処することが出来た。元々の両者の相性もあるし、大栄翔が実力者といえど単純に力量差のあった一番となったか。 大の里としては盤石とは言い難い内容だが、それでも優勝を決めた翌日もしっかり白星を上積みした。あとは全勝なるかどうか。 その明日の対戦相手である豊昇龍は琴櫻を下して11勝目。一時期この両者の対戦は琴櫻が形を作って攻めても豊昇龍が逆転の投げ技を決めるという展開だったが、ここ最近は…

  • 983. 2025年夏場所13日目を勝手に語る

    大の里が琴櫻を下し、4回目の優勝を13日目に決定させた。『勝てば優勝』という重圧は少なからずあったと思うが、意に介さずといったところか。琴櫻を寄せ付けず完璧な相撲で優勝を決めた。 とはいえ正直私個人の思いとしては琴櫻としても今場所最高の相撲を取ったと思う。安易なもろ差し狙いではなく、立ち合いしっかり当たって突き放してからもろ差しを狙っていった。そしてその立ち合いの当たりは大の里に負けておらず素晴らしいものだった。最高の力をぶつけても白星に繋がらなかったが、これは単純に大の里の方が上だったということである。 大関で2場所連続優勝を果たし、まだ2日間あるとはいえ、横綱昇進は確定的と言って良いだろう…

  • 982. 2025年夏場所12日目を勝手に語る

    大の里が全勝を守り、唯一2敗の豊昇龍が敗れて3敗へ後退し、大の里と後続の差は3つに開いた。大の里は優勝へ王手をかけ、明日勝てば2場所連続優勝という展開になった。 その大の里は伯桜鵬相手にもろ手突きからの間髪入れずの叩きで勝負を決めた。良い内容かどうかは判断が難しいが、ここまで来たら求められるのは白星であるため、白星という結果を残したのが何よりである。そして今場所はこの叩きがよく決まるが、立ち合い踏み込み良く、もろ手突きをしっかり命中させているからこそではあると思う。 優勝に王手をかけたが、余程のことがない限り、大の里の優勝は決まったと言って良いだろう。ここまで来たら全勝するかどうかが注目であり…

  • 981. 2025年夏場所11日目を勝手に語る

    終盤戦へ突入した夏場所だが、突入して早々『大の里ー若隆景』の注目の割が組まれた。その注目の割は大の里に軍配が上がり、全勝を守って後続との差は2つと変わらず。 そしてその2敗で残った力士は横綱豊昇龍だけとなり、まだ4日間あるが、気が付けば番付上位2名に絞られる形となったか。 まず注目の『大の里ー若隆景』の一番から。若隆景の立ち合いの踏み込み、その後左からのおっつけで大の里の右を封じ、そしてもろ差しの形を作ることに成功した。若隆景としては狙い通りことが全て成功した相撲展開だったと思う。 大の里としては今場所初めて追い込まれる展開に陥ったと思うが、それでもそう簡単に負けないのが今の大の里といったとこ…

  • 980. 2025年夏場所10日目を勝手に語る

    大の里が全勝とし、1敗の平幕力士2名が敗れたことで、星の差は2つに開いた。ますます大の里に追い風が吹く展開となったと言える。 その大の里だが、一山本を寄せ付けず圧倒した。立ち合いから左のおっつけが強烈であり、それにより一山本の上体が横を向いてしまった。体勢有利でも深追いせず、土俵際も細心の注意を払って攻め切った。 ここ数日力強さと冷静さが感じられる相撲が続いており、ちょっとやそっとじゃ止めることが出来ない雰囲気を醸し出している。後続との星の差も2つとなり、絶対的有利な展開で終盤戦へ突入するが、終盤戦の方が対戦相手も厳しい相手が待ち受けている。また現状重圧を感じることは比較的少ないと思うが、この…

  • 979. 2025年夏場所9日目を勝手に語る

    後半戦へ突入した夏場所は大の里が全勝を守り、単独先頭は変わらず。1敗陣は若隆景が敗れ、伯桜鵬、安青錦の2名が1敗を守った。 綱取り大の里は曲者宇良を寄せ付けず9連勝。いつも通り突き放していき、宇良が頭を下げたところをうまく叩いて泳がせた。宇良としては何とかして中に入りたいところだろうが、大の里の力強さと冷静さを前になすすべもなしといったところか。 日に日に大の里の綱取りのムードが高まっているが、相撲内容に厳しさが増しているし、星の上から考えても当然と言えば当然である。とはいえまだ場所は6日間残されているため、まだまだわからない。 その大の里を星の差2つで追う横綱豊昇龍は先場所不覚を取った一山本…

  • 978. 大の里横綱昇進ほぼ確定?

    大相撲夏場所は綱取り大の里が初日から8連勝とした。 綱取り場所に限らず初日から8連勝は気分の良いものだと思うし、後半戦へ向けても励みになることだろう。 大の里は先場所大関としては初めて優勝を果たした。 そして今場所は今のところ初日から8連勝である。 今回の大の里のように『大関で優勝→翌場所初日から8連勝』はどの程度存在するだろうか。 年6場所制となった昭和33年以降では以下の通りである。 四股名 優勝場所・成績 翌場所初日からの連勝数 翌場所最終成績 琴櫻※ 昭和47年九州場所 14勝1敗(優勝) 11連勝 14勝1敗(優勝) 北の湖※ 昭和49年夏場所 13勝2敗(優勝) 11連勝 13勝2…

  • 977. 2025年夏場所中日を勝手に語る

    大相撲夏場所は中日折り返し。綱取り大の里が中日全勝で単独先頭に立つ展開と変わった。1敗に若隆景、伯桜鵬、安青錦と技巧派力士が続く展開となった。 その大の里だが、過去に苦戦している平戸海を寄せ付けなかった。平戸海も踏み込みは良かったが、その後の大の里の突き放しが強烈だった。大の里としては冷静さと力強さを見せた一番となった。綱取り場所で初日から8連勝は言うことないだろう。後半戦もこのまま白星を積み重ねて優勝へ近付けるかどうか。 本日敗れて1敗へ後退した伯桜鵬。本日は明生に先手を取られ、常時明生のペースだった。初黒星を喫したとはいえ、伯桜鵬としてはまずは勝ち越し目指して相撲を取るだけだろう。明日以降…

  • 976. 2025年夏場所7日目を勝手に語る

    大相撲夏場所は大の里、伯桜鵬がともに勝ちっぱなしは変わらず。 その大の里は尊富士との対戦であり、大の里としては差し手争いに敗れる形となったが、すぐに叩くと尊富士は足を運ぶことが出来なかった。盤石な内容とは言い難いが、危なげない相撲ではあった。今場所の大の里の相撲はこういった印象を受ける内容が多いように感じる。身体は動けており、このまま白星を積み重ねていきたいところである。 横綱豊昇龍は平戸海を下して5勝目。平戸海にもろ差しを許したが、慌てずに小手投げを決めた。それこそ盤石とは言い難い内容だが、それでもここ3日間はしっかり白星を積み重ねることが出来ている。今の豊昇龍に欲しいものは白星であり、白星…

  • 975. 2025年夏場所6日目を勝手に語る

    ちょいと酔っ払っているので拙い文章になっているかもしれませんがご容赦ください。 中盤戦へ突入した夏場所は上位陣安泰。 豊昇龍は玉鷲を下して連敗の後連勝とした。玉鷲が左にずれるような立ち合いだったが、豊昇龍の立ち合い踏み込みが早く、その後の攻めも安定していた。昨日はバタついたような相撲だったが、本日は地に足ついて良い相撲だった。明日以降もこの相撲を続けていくことが重要だろう。 一方玉鷲としては悔やまれる一番となったと思うし、私個人としては残念な思いが強い。考えた結果の左へずれるような立ち合いを選択したのだろうが、信条であるぶちかましを見たかった思いが強い。40歳で横綱に挑戦というだけですごいこと…

  • 974. 2025年夏場所5日目を勝手に語る

    大相撲夏場所も序盤戦5日間が終了。 連敗により早くも暗雲が立ち込めている横綱豊昇龍は豪ノ山を下して連敗を2で止めた。 終始バタついたような展開であり、四つに組んで豪ノ山を止めてからも不安定さを露呈させており、盤石とは程遠い内容かもしれないが、とにもかくにも連敗を止めたのが何よりである。白星が何よりの薬であり、この白星をきっかけに明日以降臨んでいけるかどうか。極論このまま全勝すれば13勝2敗であり、十分優勝争い可能な成績となる。『まだ2敗』という考え方でいくしかない。 綱取り大の里は玉鷲を寄せ付けず5連勝。綱取り場所で序盤戦無傷で乗り越える事に成功した。 玉鷲は右を差してくる相手には左おっつけ、…

  • 973. 2025年夏場所4日目を勝手に語る

    豊昇龍が連敗。このところ3連敗中の阿炎の術中にはまる形で敗れた。初日から3連敗しているとはいえ、阿炎は誰が相手でも思い切りの良いことをしてくる相手である。豊昇龍としては初黒星を喫した翌日に当たる相手としては最悪とも言えるが、ここを退けない限り横綱を務める事は出来ない。 昨日の王鵬戦は『好調力士の一発を食らった』ということでまだ仕方ないで済まされたと思う。翌日以降修正していき、最終的に結果を残せば良いとも言える。しかし連敗となると状況は一変する。ましてや序盤戦である。 元々豊昇龍は序盤戦であまり結果を残す力士ではなく、中盤戦までに3敗を喫することも珍しくない力士である。何なら綱取り場所も9日目ま…

  • 972. 2025年夏場所3日目を勝手に語る

    横綱豊昇龍に土がついた夏場所3日目。 同学年、同期入門の王鵬相手に不覚を取った。昨日も記載したが、同学年の対戦は現在のお互いの力量関係なく期待したくなる一番である。 豊昇龍はここ2日間同様、しっかり踏み込んで当たっていったが、それ以上に王鵬の当たりが良く、上体を起こされる展開となった。起こされた上体を再び低くしようとした瞬間、王鵬にうまく叩かれてしまった。ここ2日間相手を寄せ付けず連勝としており、横綱が3日目で早くも黒星を喫したという結果だけを見れば残念である。しかしそこまで深刻な相撲内容ではないため、とにもかくにも切り替えて明日以降臨んでいくことが重要だろう。連敗だけは避けなければならない。…

  • 971. 2025年夏場所2日目を勝手に語る

    夏場所2日目は上位陣安泰。 まず横綱豊昇龍はかつて同格であり現在はお得意様としている若元春相手に完勝。立ち合い張り差しを選択したが、すぐにもろ差しの形を作り、若元春に相撲を取らせなかった。昨日同様、厳しい攻めで相手に守る隙すら与えていない素晴らしい相撲である。あまり序盤戦無傷で乗り切る力士ではないが、この流れを貫いていきたいところである。 綱取り大の里は過去本割で2戦2敗の髙安を下して連勝スタート。ケンカ四つの両者であり、差し手争いの中、大の里の上体が起きてまともな叩きを見せた瞬間どうかと思ったが、そのまま叩きで勝負を決めた。盤石な相撲とは言い難いが、難しい場所の序盤戦に難敵を下したというのは…

  • 970. 2025年夏場所初日を勝手に語る

    大相撲夏場所が本日より初日を迎えた。正直昨日の段階でも大相撲モードに入り切れていない部分はあったが、初日を迎えるとあっさりスイッチが入るものである。というよりも最近は自分自身このパターンが多いような気がする。 今場所もいつも通り好き勝手語っていきたいと思いますので15日間よろしくお願いします。 さて土俵に目を向けると、今場所注目の2名、巻き返しを図る豊昇龍、綱取り大の里は両者白星を挙げた。 まず横綱豊昇龍だが、相撲巧者若隆景相手に相撲を取らせなかった。立ち合い右喉輪から突き放していき、若隆景のしぶとさをかき消すような素晴らしい相撲だった。展望でも記載したが、極力投げ技は封印し、本日のような攻め…

  • 969. 2025年大相撲夏場所展望

    いよいよ明日から大相撲夏場所が初日を迎える。 連日記載しているが最大の焦点は『大の里の綱取り』だろう。 場所前の情報では万全とは言い難い状態であるようだが、場所に入ればどうなるかはわからない。 まずは序盤戦でどれだけ流れを掴めるかどうかがカギとなるだろう。 大の里は大関昇進以降、4日目までには黒星を喫しており、序盤戦無傷で乗り切ったことが無い。 初日若元春、2日目髙安と先場所敗れている相手である。 綱取り場所で取りこぼしなくいけるかどうか注目である。 綱取り大の里の陰に隠れがちだが、横綱2場所目の豊昇龍の巻き返しも期待である。 先場所は悔しい横綱デビュー場所となってしまった。 元々この力士も序…

  • 968. 初めての綱取り

    大相撲夏場所初日まで残り2日。 一応数日投稿している影響もあり、場所が始まるという実感が徐々に湧いてきた一方、まだ『大相撲モード』に至ることが出来ていない部分もある。 結局は初日を迎えて初めて大相撲モードに至ると思っている。 それはさておき、連日記載しているが今場所の焦点は『大の里の綱取り』だろう。 元々期待値が大きい力士なだけに、横綱昇進が懸かる場所となればより一層期待は集まるだろう。 大の里は破竹の勢いで初優勝だけでなく、大関昇進を果たし、気付けば優勝も3回果たしている。 3回優勝を果たしているが、大関在位中の優勝は先場所の1回のみである。 そのため大の里にとって今場所が初めての綱取り場所…

  • 967. 新横綱場所で一桁白星

    大相撲夏場所初日まであと3日。 最大の焦点は『大の里の綱取り』だと思うが、横綱豊昇龍の巻き返しも注目だろう。 先場所は新横綱の場所で期待を集めたが、初日早々黒星を喫し、最終的には途中休場と悔しいデビュー場所となってしまった。 横綱へ昇進した以上、常に結果を残さなければならない立場であるため、豊昇龍としては2場所目にして早くも試練の場所が訪れたと言っても過言ではない。 年6場所制となった昭和33年以降、過去に新横綱の場所で休場した力士は千代の富士、双羽黒の2名だけである。 そして題名にもある通り、一桁の白星となった力士はどの程度存在するだろうか。 諸々以下にまとめてみた。 四股名 新横綱成績 翌…

  • 966. 幕内優勝経験のある力士の十両陥落

    月日が流れるのは早く、大相撲夏場所初日まで残り5日。 場所が始まる1週間前に投稿しようと考えていたが、そこから2日経過してしまった。 前回投稿した時にも記載したが、まだ私自身『大相撲モード』に至っていない部分が大きい。 とはいえ場所が近付いているので、リハビリがてら初日に向けていくつか投稿していきたいと思う。 夏場所は『大の里の綱取り』が最大の焦点になると思うが、十両の番付に目を向けると元大関御嶽海が十両へ陥落した。 御嶽海と学生時代からのライバルである北勝富士も幕下へ陥落しており、今回の御嶽海の十両陥落といい、強い時の御嶽海を知っているファンからすれば時の流れを感じさせる出来事である。 その…

  • 965. 2025年大相撲夏場所番付発表

    東 番付 西 豊昇龍 横綱 大の里 大関 琴櫻 大栄翔 関脇 霧島 髙安 小結 若隆景 若元春 前頭筆頭 王鵬 阿炎 前頭2枚目 玉鷲(豪ノ山) 豪ノ山(玉鷲) 前頭3枚目 平戸海 尊富士 前頭4枚目 千代翔馬(一山本) 一山本(宇良) 前頭5枚目 欧勝馬(千代翔馬) 翔猿(欧勝馬) 前頭6枚目 宇良(翔猿) 伯桜鵬 前頭7枚目 阿武剋(美ノ海) 美ノ海(阿武剋) 前頭8枚目 金峰山 翠富士(安青錦) 前頭9枚目 明生(翠富士) 安青錦(明生) 前頭10枚目 正代 遠藤 前頭11枚目 熱海富士(獅司) 隆の勝(熱海富士) 前頭12枚目 獅司(隆の勝) 時疾風 前頭13枚目 佐田の海 琴勝峰 前…

  • 964. 1年間で3回優勝

    大相撲春場所は大の里が優勝を果たして幕を閉じたが、大の里はこの1年間で3回目の優勝を果たした。 比較的早いペースで優勝回数を重ねているのは間違いないが、現在大の里は24歳(数え年25歳)であり、大横綱と比較するのもあれだが、大鵬、貴乃花といった辺りはこの年齢ですでに18~20回優勝を果たしていた。 以前大の里が大関昇進の時にも記載したことがあるが、学生相撲出身はスタートが遅いため、年齢で見た場合だとそこまで早さを感じないのが特徴とも言える。 話は少し逸れたが、とはいえ1年で3回の優勝はそうできるものではない。 年6場所制となった昭和33年以降、1年間で3回優勝を果たした力士はどの程度存在するの…

  • 963. 異なる力士による大関の3連覇

    昨日優勝決定戦の末、大の里が優勝を果たして幕を閉じた春場所。 毎場所千秋楽を終えた翌日は『あれっ?この時間帯って何やっていたっけ?』と感覚のずれが生じるが、本日もその感覚ずれが生じている。 今場所大の里の優勝により幕を閉じたが、昨年九州場所の琴櫻、初場所豊昇龍、そして大の里と異なる力士による大関の3連覇が達成された。 以前数字を問わず連覇に関してはこちらでも投稿したことがあるが、3連覇について改めて振り返ってみようと思う(年6場所制となった昭和33年以降で)。 詳細は以下の通りである。 場所 四股名 成績 翌場所成績 昭和44年名古屋場所~九州場所 清國 12勝3敗 9勝6敗 玉乃島〇 13勝…

  • 962. 2025年春場所千秋楽を勝手に語る

    大の里、髙安がともに本割に勝ち、優勝決定戦で大の里が制し、3場所ぶり3回目の優勝を果たして幕を閉じた春場所。 まず単刀直入に両者が本割に勝って12勝3敗による優勝決定戦へ突入したことが何よりも良かった。それも両者完勝と言って良い内容だった。 本割から振り返ると、まず先に土俵へ上がった髙安。過去阿炎には千秋楽優勝のかかる取り組みで2回敗れており、さらには千秋楽まで優勝争いしている時の千秋楽の成績は8戦全敗。そして昨日髙安は敗れて大の里に追いつかれてしまったため、まずは力を出し切る事が出来るかどうかという、精神面の闘いでもあった。しかし髙安は阿炎が立ち合い変化してきても冷静に対処し、上手を引いてか…

  • 961. 2025年大相撲夏場所番付予想

    東 番付 西 豊昇龍 横綱 大の里 大関 琴櫻 大栄翔 関脇 霧島 髙安 小結 若隆景 若元春 前頭筆頭 王鵬 阿炎 前頭2枚目 玉鷲 豪ノ山 前頭3枚目 平戸海 尊富士 前頭4枚目 千代翔馬 一山本 前頭5枚目 欧勝馬 翔猿 前頭6枚目 宇良 伯桜鵬 前頭7枚目 阿武剋 美ノ海 前頭8枚目 金峰山 翠富士 前頭9枚目 明生 安青錦 前頭10枚目 正代 遠藤 前頭11枚目 熱海富士 隆の勝 前頭12枚目 獅司 時疾風 前頭13枚目 佐田の海 琴勝峰 前頭14枚目 狼雅 湘南乃海 前頭15枚目 竜電 嘉陽 前頭16枚目 錦木 玉正鳳 前頭17枚目 栃大海 草野 前頭18枚目 関脇~小結で色んな予…

  • 960. 2025年春場所14日目を勝手に語る

    髙安が敗れ、大の里が勝ち、両者が3敗で並んで千秋楽へ向かう展開となった。そして4敗力士の美ノ海、安青錦、時疾風にも優勝の可能性は残された。 まず『髙安ー美ノ海』の一番から振り返ろう。 11日目霧島に敗れた時にも記載したが、優勝争いをしている時の髙安が敗れた場合、まず精神面を疑うものである。正直霧島戦同様、そこまで硬くなっているようには感じなかった。立ち合い中途半端なことはせず突き放していこうという意思は感じられたし、足の運びも決して悪くなかったと思う。 単純に美ノ海が髙安に突っ張られても上体起こさず下からうまく攻めることが出来たというところではないだろうか。『髙安はプレッシャーにより負けた』と…

  • 959. 2025年春場所13日目を勝手に語る

    髙安が星を伸ばし、大の里が敗れて3敗へ後退したことで髙安が単独先頭に立った。そして3敗だった力士は全員敗れ、全てが髙安有利の展開へ動いた13日目。 その髙安は若元春相手に圧倒した。左の相四つの両者だが、髙安は組むことを考えず徹底して突っ張っていった。若元春に何もさせず完勝した。一度待ったがあったが、動じることなく自分の相撲に集中することが出来た。昨日も記載したが、まずはしっかり力を出し切る事が出来るかどうかが最も重要なことである。残り2日間も変わらず力を出し切っていきたいところである。 髙安が勝ち、3敗力士が全滅した場面を全て見終わった後土俵へ上がった大の里。立ち合い右を差しにいったが果たせず…

  • 958. 十両で12日目に優勝決定

    大相撲春場所は12日目が終了し、幕内の優勝争いも熱気を帯びている。 大相撲ファンの中では『髙安の初優勝なるか?』というのが最大の注目点となると思うが、十両の土俵にて驚きの記録が達成された。 それは『新十両の草野が初日から12連勝で12日目に優勝を決定させた』ことである。 そもそも新十両で初日から12連勝は現在も記録更新中であり『大の里と尊富士を越えた』ということで早くも草野に大きな期待を抱いているファンも多い。 私は主に幕内の記録に関して興味を抱くことが多いが、昨日の段階で『十両は3敗力士が敗れて草野が勝てば12日目に優勝』という話を耳にし、興味が湧いていた。 幕内において12日目での優勝決定…

  • 957. 2025年春場所12日目を勝手に語る

    2敗同士の『大の里ー尊富士』は大の里が制して2敗を守り、髙安が王鵬を下して2敗を守ったことで大の里と髙安が先頭で並ぶ展開となった。 まず昨日敗れて2敗へ後退した髙安の相撲から振り返ろう。 王鵬相手に左から固めて当たっていき、すぐに髙安得意の左四つの形を作ることに成功した。上手も引いて盤石の形を作り、あとは攻めるだけという流れだったが、土俵際で王鵬に粘られる展開となった。細かいことを言えば左四つのままで攻め切れなかったのは如何なものかという見方もあるかもしれないが、反撃の隙を与えず送り出したのは良かったと言えるだろう。何より敗れた翌日に迷いなく相撲を取ることが出来たのが一番だろう。 髙安としては…

  • 956. 2025年春場所11日目を勝手に語る

    本日より終盤戦へ突入した春場所。 昨日単独先頭に立った髙安が敗れ、2敗は大の里、髙安、尊富士が並ぶ展開となった。 さて敗れた髙安だが、本日はどのような評価を下していいものかわからない。 『終盤戦優勝争いをしている髙安の黒星=精神面の弱さ』という印象はかなり強いが、正直本日に関してはよくわからない部分が大きい。というのも今場所の髙安は最後の塩を取る際もそこまで気迫を全面に出してはいなかった。本日もある程度淡々と仕切って冷静だったと言われたらそうだし、ここに来ても覇気を感じさせず気持ちで負けていると言われたらそれもそうだと思う。私個人の感想としては仕切りの段階では読み取れなかった。 そして取り組み…

  • 955. 2025年春場所10日目を勝手に語る

    豊昇龍休場。昨日皆勤するといった旨の記事を目にしたが、休場を選択したようである。賛否あるかもしれないが、横綱の休場は特権である。その代わり来場所出場するからには結果を残さなければならない。休場しても番付を下降させない重みというのはそういうことである。 さて話題を土俵に移すが、本日最大の注目である『大の里ー髙安』の一番。勝った方が単独先頭に立つ今場所のターニングポイントとなりうる一番は髙安が制した。 立ち合いの踏み込みは大の里だった。しかし髙安も頭から当たっていき、低さという点では髙安の方が低かった。そして髙安得意の左を差す形となり、大の里も右上手を引いていたが呼び込むような上手投げとなってしま…

  • 954. 2025年春場所9日目を勝手に語る

    本日より後半戦へ突入した春場所。美ノ海が敗れ、先頭の1敗力士は大の里、髙安の2名となった。 まず本日注目の割である『琴櫻ー髙安』から。 昨日も記載したが、両者の相撲内容、技術を考慮すると髙安有利だとは思っていた。ケンカ四つだが、仮に琴櫻得意の右四つに組んでも髙安は左上手を引けば右四つでも十分相撲は取れるし、何より四つの技術は髙安の方が圧倒的に上だと思っていた。しかし髙安は昨日豊昇龍を下し、まだ場所が半分残されているとはいえ、いやがうえにも優勝を意識するようになったと思う。髙安の敵は『怪我』と『自分自身』であるため、精神面含めて注目の一番であった。しかし蓋を開けてみれば、意識し過ぎたのは琴櫻の方…

  • 953. 2025年春場所中日を勝手に語る

    大相撲春場所は中日折り返し。1敗の大の里、髙安、美ノ海は全員白星を挙げ、横綱豊昇龍に土がついた。 まず『豊昇龍ー髙安』の一番から。過去の対戦成績でいえば髙安が圧倒しているが、それだけが影響したわけではなく、単純に髙安が強かった。立ち合いの踏み込みは豊昇龍の方が勝っていた。しかし髙安も攻め返しすぐに髙安得意の左四つに組むことに成功した。ここから豊昇龍に振りほどかれたが、慌てることなく冷静に攻めて最後は押し倒した。髙安の力量があってこそ豊昇龍の踏み込みを堪えることが出来ているし、髙安の力量だからこそしっかり自分の体勢に持ち込んで攻め返す事が出来ている。もちろん過去の合い口もあるだろうが、それだけで…

  • 952. 新横綱の中日までの成績

    先に断っておきますが、本日の『勝手に語る』は投稿が少し遅れます。ご容赦ください。 大相撲春場所も中日を終えて明日から後半戦へ突入する。 今場所注目の新横綱豊昇龍は5勝3敗で中日を終えた。 現状優勝争いでは追いかける展開であり、2差のためやや苦しい状況である。 先に言うと年6場所制となった昭和33年以降、新横綱の5勝3敗は3人目である。 詳細に関しては以下の通りである。 四股名 中日までの成績 序盤・中盤・終盤 最終成績 若乃花1 7勝1敗 4勝1敗 5勝0敗 3勝2敗 12勝3敗(次点) 朝潮 6勝2敗 4勝1敗 4勝1敗 2勝3敗 10勝5敗 柏戸 7勝1敗 4勝1敗 5勝0敗 3勝2敗 1…

  • 951. 2025年春場所7日目を勝手に語る

    本日も横綱、大関陣は安泰。春場所もある程度落ち着きを取り戻してきたか。 横綱豊昇龍は隆の勝を下して5勝目。突っ張り合いの展開となったが、途中右からのいなしが効果的であり、四つに組むことなく勝負をつけた。ここ数場所、そして本日の相撲を見るとやはり突きの威力が向上したからこそ成績も伸びてきたと言える。良い相撲で白星を上積みすることが出来たため、この流れでさらに白星を積み重ねていきたいところである。 大の里は千代翔馬を下して6勝目。変化もある相手だが、立ち合いしっかり踏み込み、土俵際もしっかり腰を落として攻めることが出来た。初黒星を喫してからも動揺することなく白星を積み重ねているため、この流れを維持…

  • 950. 2025年春場所6日目を勝手に語る

    本日より中盤戦へ突入した大相撲春場所。横綱、大関陣は安泰。 まず昨日敗れた横綱豊昇龍は曲者翔猿を下して連敗を免れた。変化で敗れた翌日にこれまた何をしてくるかわからない嫌な相手だったが、慌てず冷静に相撲を取ることが出来た。一瞬中に入られかけたが、左で廻しを引いて胸を合わせる形になっていたため余裕があったか。連敗しなかったことが何よりであり、そして優勝争いという点で考えるとこれ以上前半戦で星を落とすわけにはいかない。 役力士唯一の1敗である大の里は隆の勝を下して5勝目。過去隆の勝戦では右喉輪で先手を取られることがあったが、本日はその喉輪に対して左からのおっつけが強烈にハマる形となった。右一辺倒では…

  • 949. 2025年春場所5日目を勝手に語る

    序盤戦最終日の5日目。全勝の平幕力士である遠藤と阿武剋が敗れ、序盤戦で全勝力士が消滅した。また横綱豊昇龍が2敗目を喫した。 昨日私自身、注目の割として挙げていたが、やはり千代翔馬がやってくれたといったところか。豊昇龍は千代翔馬の右変化から上手を求める動きに対応することが出来なかった。以前は豊昇龍自身が1場所に数回見せる動きであったし、ましてや千代翔馬も比較的よく見せる動きである。正直それに対応出来なかったからといって相手を睨みつけるような行動は見ていて気持ちのいいものではなかった。また横綱という立場上、今後も対戦相手としては何が何でもという形でぶつかってくるだろう。それにうまく対応してこその横…

  • 948. 2025年春場所4日目を勝手に語る

    役力士の全勝が消滅した4日目の土俵。場所全体で見ても本日の取り組みだけで見ても荒れるとまではいかないが、抜きん出た力士がいないといった印象を受ける。 まず新横綱豊昇龍の相撲から振り返ろう。一発のある豪ノ山相手だったが、豊昇龍自身もしっかり立ち合い当たっていき、うまく体を開いて叩き込んだ。昨日はある意味で豊昇龍らしい相撲だったが、決して褒められた内容ではなかった。本日は余裕を持った良い相撲だったと言えるだろう。初日は一方的に敗れたが、この3日間は身体が動いているように感じる。 4日目で初黒星を喫した大の里。過去は比較的合い口の良い若元春相手だったが、若元春の左おっつけにより、大の里が十分に形を作…

  • 947. 2025年春場所3日目を勝手に語る

    昨日横綱、大関安泰となったが、本日は琴櫻に土がついた。 まず白星を挙げた上位陣から振り返っていこう。 新横綱豊昇龍は若元春を下して2連勝。かつて同時期に大関昇進争いをした仲だが、このところは豊昇龍が8連勝していた。勝手知ったる相手ということもあり、自信があったかもしれないが、若元春得意の左四つを許し、危ない相撲だった。小手投げからの首投げで白星を掴んだが、決して褒められた内容ではない。それでもある意味では豊昇龍らしい相撲であり、この投げ技の強さが豊昇龍の魅力とも言える。私個人としては基本攻めの姿勢を貫き、サブウェポンとして用いるならば十分ありだとは思っている。明日以降再度攻めの姿勢を見せてほし…

  • 946. 2025年春場所2日目を勝手に語る

    初日は役力士が苦戦したが、2日目は横綱・大関が安泰となった。 新横綱豊昇龍が若隆景を下して今場所かつ横綱としての初白星を挙げた。昨日は最悪な相撲で横綱デビューを飾ってしまったが、本日は先場所までのような攻めの姿勢を貫いた素晴らしい相撲だった。 昨日のような安易な張り差しではなく、突き放しにいって先手を取ってから差して攻めることが出来た。新横綱としての重圧もあると思うが、早々修正出来たのは何よりである。この流れで白星を積み重ねていってほしいところである。 大関陣に目を向けると、大の里は霧島相手に完勝。正直なぜかわからないが霧島相手に分が良く、本日も左のハズ押しが冴えて圧倒した。昨日は土俵際でやや…

  • 945. 2025年春場所初日を勝手に語る

    大相撲春場所が本日より初日を迎えた。初日早々投稿がやや遅くなりましたが、今場所も好き勝手語っていきますのでよろしくお願いします。 『荒れる大阪場所』と呼ばれる春場所だが、初日から猛威を振るったか。 今場所最大の注目である新横綱豊昇龍は阿炎に一方的に突かれて敗れた。平成以降に昇進を果たした新横綱の初日は10勝1敗だったが、豊昇龍は黒星を喫する結果となった。 一言で表すならば最悪な相撲で新横綱の初日を飾ったといったところか。相手が難敵の阿炎のため、何をしてくるのかわからないという恐怖はあったと思うが、足は揃っているし、何をしたいのかわからない相撲だった。 初日早々辛辣な事を記載しているが、横綱の黒…

  • 944. 2025年大相撲春場所展望

    大相撲春場所が明日から初日を迎える。 ここ数日投稿しているが、注目は新横綱 豊昇龍だろう。 ファンの中では賛否のあった昇進だが、昇進した以上は活躍を期待したい。とはいえ年6場所制となって以降、新横綱優勝は大鵬、隆の里、貴乃花、稀勢の里、照ノ富士の5名である。新横綱としての重圧とも闘わなければならないため、厳しい場所になると思われる。先場所の終盤戦のような勝負強さを見せられるかどうか注目である。 大関陣に目を向けると、大の里はその豊昇龍と場所前に稽古を積んだようである。大関昇進後、序盤戦に苦戦を強いられることも多くなり、終盤戦まで優勝争いに顔を出すことが出来ていない。毎場所のように言っているが、…

  • 943. 新横綱の初日

    大相撲春場所初日まであと1日。 後で展望も記載したいと思っている。 初日、2日目の割も発表されたが、注目の新横綱豊昇龍は小結阿炎と割が組まれた。 横綱にしろ大関にしろ『新』の場所の初日はいやが上にも重圧はかかると思うが、年6場所制となった昭和33年以降、新横綱の初日の成績がどのようなものなのか。 以下に詳細をまとめた。 四股名(新横綱場所) 初日対戦相手 最終成績 優勝力士 若乃花1 (昭和33年春) 信夫山(東前頭4枚目) ● 12勝3敗 朝汐(東大関) 13勝2敗 朝潮 (昭和34年夏) 鬼竜川(西前頭6枚目) 〇 10勝5敗 若乃花(東横綱) 14勝1敗 柏戸 (昭和36年九州) 開隆山…

  • 942. 新横綱の場所が一人横綱

    大相撲春場所初日まであと4日。 日に日に迫ってはいるが、正直まだ実感がないと言える。 一昨日投稿したが、今回はその内容と少し重複している部分がある。 豊昇龍は春場所横綱で迎えるが、一人横綱が確定している。 年6場所制となった昭和33年以降、新横綱の場所が一人横綱というのは平成5年春場所の曙以来32年ぶり『2回目』である。 珍しい出来事であるが、番付上複数名横綱が在位していても、休場により結果的に一人横綱になった場合も含めると『4回目』である。 過去の3回の詳細は以下の通りである。 場所 四股名 横綱・大関番付 優勝力士 平成5年春場所 曙 横綱:曙(10勝5敗) 大関:貴ノ花(11勝4敗) 大…

  • 941. 春場所の新横綱

    気付けば大相撲春場所初日まで1週間を切った。 昨日投稿しようと考えていたが、何だかんだで本日となってしまった。 さて春場所最も注目される力士と言えば新横綱の豊昇龍だろう。 第74代横綱であり、年6場所制となった昭和33年以降で言えば30人目の横綱である。 昭和33年以降、春場所が新横綱だった力士は過去8名である。 過去の8名の成績を振り返ると以下の通りである。 場所 四股名 横綱・大関番付 優勝力士 昭和33年春場所 若乃花 横綱:千代の山(12勝3敗) 横綱:栃錦(11勝4敗) 横綱:若乃花(12勝3敗) 大関:朝汐(13勝2敗) 大関:松登(6勝9敗) 朝汐(13勝2敗) 昭和39年春場所…

  • 940. 2025年大相撲春場所番付発表

    東 番付 西 豊昇龍 横綱 大の里 大関 琴櫻 大栄翔 関脇 霧島(王鵬) 王鵬(霧島) 小結 阿炎 若元春(若隆景) 前頭筆頭 若隆景(若元春) 豪ノ山 前頭2枚目 千代翔馬 翔猿 前頭3枚目 隆の勝 髙安 前頭4枚目 一山本 金峰山(宇良) 前頭5枚目 平戸海(金峰山) 宇良(平戸海) 前頭6枚目 尊富士 正代 前頭7枚目 熱海富士(玉鷲) 玉鷲(熱海富士) 前頭8枚目 欧勝馬 伯桜鵬 前頭9枚目 遠藤 錦木 前頭10枚目 湘南乃海 宝富士(翠富士) 前頭11枚目 翠富士(明生) 明生(宝富士) 前頭12枚目 錦富士(阿武剋) 獅司(錦富士) 前頭13枚目 阿武剋(獅司) 竜電 前頭14枚…

  • 939. 照ノ富士の幕内復帰後を振り返る

    大相撲初場所が終了して早1ヶ月。 あっという間に2月へ突入したが、千秋楽後の話題としては当然と言えば当然だが豊昇龍の話題が多い。 今年の初場所は琴櫻、豊昇龍の綱取りが話題であったが、前半戦には照ノ富士引退という大きな話題があった。 私も引退した日にブログを投稿しているが、ここで改めて幕内復帰後の照ノ富士について(主に対戦相手、対戦成績)振り返っていきたいと思う。 照ノ富士は平成30年春場所に十両へ陥落し、その1年後には序二段まで番付を下降させた。 土俵復帰後は大きく躓くことなく令和2年7月場所に幕内復帰を果たすことが出来た。 そしてこの場所、新大関朝乃山を下し、見事13勝2敗で復活優勝を果たし…

  • 938. 大関が優勝した翌場所に負け越し

    豊昇龍の横綱昇進が決定し、賛否あるところだが、昨日も記載したように私個人としては、この先反対意見も黙らせるほどの活躍を期待したいところである。 さて初場所は元々豊昇龍よりも琴櫻の方が注目されていた。 先場所優勝を果たしたのは琴櫻のため、琴櫻の綱取りの方が優先されるのは当然のことである。 しかし序盤戦から黒星が連なり、最終的には5勝10敗と琴櫻にとっては屈辱的な場所になってしまった。 琴櫻としては意地悪な記録になるが、過去綱取り場所で皆勤負け越しを喫したのはどの程度存在するだろうか。 綱取りと言っても今場所の豊昇龍のようにやや曖昧なことも多いため、今回は『優勝した翌場所皆勤負け越しを喫した力士』…

  • 937. 豊昇龍の優勝に関する珍記録

    昨日巴戦の末、豊昇龍が大逆転優勝を果たして幕を閉じた初場所。 そして本日、豊昇龍の横綱昇進が決定したようである。 横綱審議委員会からは『全会一致』のことであり、正直どんな協議がされたのか気になるところではある。 昨日も記載したが、私個人としてはもう1場所様子を見ても良いと考えているが、それでも実際昇進が確定すると特に否定はない。 豊昇龍には反対意見のある一般のファンを黙らせるほどの活躍を期待したいところである。 さて今場所豊昇龍は2回目の優勝を果たしたわけだが、単純な成績で言えば先場所の13勝を下回る12勝であった。 そして初優勝の時も12勝であった。 実は初優勝、2回目の優勝ともに12勝以下…

  • 936. 2025年初場所千秋楽を勝手に語る

    豊昇龍が平幕2名との巴戦を制し、大逆転優勝を果たして幕を閉じた大相撲初場所。千秋楽は本割も含めて3連勝と見事だった。 相撲内容も厳しく、素晴らしかったことは間違いないが、それでも3番全てにおいて完璧とまでは思わなかった。 まず本割の琴櫻戦。先に左上手を引く形になったが、上手からの攻めではなく、下手投げの動きを見せた。正直これで呼び込んでヒヤリとさせたが、最後はもろ差しになって寄り切った。 そして巴戦の金峰山戦。立ち合いは張り差しを選択した。正直リーチのある金峰山相手に張り差しは危険ではないかと思ったが、この一番も下手投げで振って体を入れ替えて寄り切った。 最後の王鵬戦。この一番は基本豊昇龍が終…

  • 935. 2025年大相撲春場所番付予想

    東 番付 西 豊昇龍 横綱 大の里 大関 琴櫻 大栄翔 関脇 霧島 王鵬 小結 阿炎 若元春 前頭筆頭 若隆景 豪ノ山 前頭2枚目 千代翔馬 翔猿 前頭3枚目 隆の勝 髙安 前頭4枚目 一山本 金峰山 前頭5枚目 平戸海 宇良 前頭6枚目 尊富士 正代 前頭7枚目 熱海富士 玉鷲 前頭8枚目 欧勝馬 伯桜鵬 前頭9枚目 遠藤 錦木 前頭10枚目 湘南乃海 宝富士 前頭11枚目 翠富士 明生 前頭12枚目 錦富士 獅司 前頭13枚目 阿武剋 竜電 前頭14枚目 安青錦 佐田の海 前頭15枚目 美ノ海 朝紅龍 前頭16枚目 御嶽海 琴勝峰 前頭17枚目 白熊 玉正鳳 前頭18枚目 確定ではないが、…

  • 934. 2025年初場所14日目を勝手に語る

    2敗:金峰山3敗:豊昇龍、王鵬この3名に優勝争いが絞られ、明日千秋楽へ突入する展開となった。 まず『金峰山ー霧島』の一番から。霧島として引きずり下ろすチャンスだったが、金峰山の執念が勝る形となった。ここ数日霧島は相手の嫌がる相撲を取っており、特に下から跳ね上げる動きが目立っていた。本日も金峰山の突っ張りを跳ね上げ、左前ミツを引いて食いつくという霧島にとっては絶好の形を作ることに成功した。しかしそこから中々攻めることが出来ず、外掛けも見せたが金峰山を崩すことは出来なかった。最後は金峰山が執念のすくい投げで逆転した。 霧島は相手の嫌がる相撲を取ることが出来ているし、動きの良さも目立っていたが、数日…

  • 933. 2025年初場所13日目を勝手に語る

    単独先頭の金峰山、3敗4名が全員白星を挙げた13日目。5名に優勝は絞られたと言ってよいだろう。 まず金峰山だが、琴櫻相手に完璧な相撲を取り切った。立ち合いのもろ手突きで琴櫻が横を向いてしまった。その後も休まず攻めて琴櫻を圧倒した。昨日力を出し切れず敗れたため、うっぷんを晴らすような内容だった。金峰山としては残り2日間も迷わず本日のような相撲を取り続けるだけだろう。連勝すれば優勝だし、終盤戦は3大関と割が組まれているし、対戦相手を見ても文句無しだろう。 一方琴櫻が綱取り場所で負け越しを喫した。昨日尊富士戦もそうだし、本日も下半身に力が入っていないような内容だった。もしかしたら精神面だけでなく、怪…

  • 932. 2025年初場所12日目を勝手に語る

    1敗金峰山と2敗王鵬がともに敗れたため、金峰山の単独先頭は変わらないが、3敗力士との差は1つとなり、3敗力士の逆転優勝も現実味を帯びてきた。 昨日大の里を下した金峰山だったが、2日連続の大関撃破はならなかった。豊昇龍に左腕を手繰られて止まってしまい、結果として叩きに落ちてしまった。豊昇龍としては叩きで決めようとしていたわけではなく、あくまで金峰山のもろ手突きを対処しようとした結果だろう。呆気なく感じるかもしれないが、金峰山に力を出させずうまく取った一番と言える。 これで両者星の差は1つとなった。豊昇龍としては現状依然として自力優勝はないが、それでも引きずり下ろす事に成功し、逆転優勝が現実味を帯…

  • 931. 2025年初場所11日目を勝手に語る

    本日より終盤戦へ突入した初場所。1敗金峰山が勝って単独先頭は変わらないが、2敗が王鵬1人、3敗が4人と展開は変わった。 まずは『大の里ー金峰山』の一番から。 立ち合いはお互いもろ手突きを選択した。そして金峰山のもろ手突きは命中し、大の里は不発に終わった。大の里は後手に回ったことで焦ってしまったのか、すぐに叩いて呼び込んでしまい、結果的に金峰山が圧倒する内容となった。金峰山としては会心の一番だった。 昨日も記載したが、金峰山は力関係は別として、昨日の阿炎戦よりも本日の大の里戦の方が細かいことを考えず思い切りいきやすかったのではないだろうか。昨日の敗戦を引きずることなく、9日目まで見せていた突き押…

  • 930. 2025年初場所10日目を勝手に語る

    全勝金峰山、1敗千代翔馬が敗れ、2敗の王鵬、尊富士は白星を伸ばした。3敗の豊昇龍、大の里の両大関はともに白星を挙げ、何とか踏み止まった状況である。 まず全勝の金峰山だが、今場所初めて役力士との割が組まれた。相手は何をするにも思い切ったことをする阿炎であったが、これぞ阿炎という相撲で金峰山はバッタリ手をついてしまった。金峰山としては単独先頭だからなのか、阿炎相手だからなのか不明だが、本日は全く足が出なかった。上記の通り、これぞ阿炎という相撲であり、上位陣ですら本日の金峰山のように敗れることも多い。金峰山は不完全燃焼で悔やまれる相撲だったと思うが、本日は仕方ないと割り切るしかないだろう。明日以降も…

  • 929. 2025年初場所9日目を勝手に語る

    本日より後半戦へ突入した初場所。全勝:金峰山1敗:千代翔馬2敗:王鵬、尊富士全員平幕力士であり、役力士以上では2敗も消滅してしまった。 まず豊昇龍の相撲を振り返るが、痛恨の連敗で3敗目を喫した。過去負けなしの平戸海相手だったが、足が揃ったところタイミング良く突き落とされた。豊昇龍としては力んでしまって足が出なかったか。昨日の敗戦を引きずるような相撲だった。 これで先頭との星の差は3つとなり、仮に残り全て勝って大逆転優勝となっても綱取り成功とはならないだろう。単純に平幕相手に3敗を喫したという点でも印象が悪いが、そもそも自力優勝が消滅し、後半戦早々他力本願というのがさらに印象として悪い。とはいえ…

  • 928. 場所中に横綱が引退した場所

    大相撲初場所も明日から後半戦である。 現状平幕力士が場所を引っ張る展開となっており、上位陣にとっては厳しい状況に陥っている。 今場所は6日目に横綱照ノ富士が引退を表明した。 長らく一人横綱だったため、現状横綱不在となった。 そうなると横綱の次の番付である大関に期待したいところだが、今場所のように場所中に横綱が引退した場所ではどのような力士が優勝しているだろうか。 今回は 『年6場所制となった昭和33年以降に昇進した横綱』 『途中まで出場していた横綱』 この2点を対象としている。 そのため番付に記載されているが場所前、場所中、場所後に引退を表明した横綱は除外している。 詳細は下記の通りである。 …

  • 927. 2025年初場所中日を勝手に語る

    大相撲初場所も中日折り返し。平幕全勝の2名に明暗が分かれ、金峰山が単独先頭に立つ展開となった。そして豊昇龍が敗れて2敗へ後退し、星の差が2つ開く展開となった。 まさかと言っては正代に失礼だが、正直正代に敗れるとは思っていなかった。正代は一発のある力士ではあるが、豊昇龍としては立ち合いで突き放して先手を取り、良い流れに感じていたため、驚きを隠せない部分も大きい。本日の正代はいつもと異なり上体が完全に伸び上がることもなかったし、右のハズからの反撃が素晴らしかった。正代を褒めるべき一番なことは間違いないが、豊昇龍としては落としてはいけない一番だった。 これで先頭との星の差が2つとなり、厳しい状況に陥…

  • 926. 2025年初場所7日目を勝手に語る

    酔っ払って拙劣な文章になっているかもしれませんがご容赦ください。 本日注目の割である『豊昇龍ー王鵬』の同期同学年の対戦。今場所のターニングポイントとなる可能性も高い一番を制したのは大関豊昇龍だった。 大関だからというよりも相手が王鵬だから負けたくないという気持ちが全面に出たように感じた一番だった。 立ち合い踏み込み良く突き放しにいった。途中いなし、おっつけ、廻しを引いて後ろに回る等、常に先手先手で攻めており、力強さとスピードが融合した素晴らしい内容だった。 豊昇龍としてはここで敗れるようならば星の差が2つに開くところだったため、負けられない一番だった。重圧もあったと思うが、その中これだけの相撲…

  • 925. 誰よりも地獄を見た男、照ノ富士

    照ノ富士引退。 昨夜照ノ富士休場に関して投稿したが、その数時間後に引退の意向を固めるという旨の記事を目にした。 その時は毎日新聞の記事だけだったのでまだ半信半疑といったところだったが、朝起きてテレビのニュースを見て確信に変わった。 率直な思いとしては『ホッとした』というのが正直なところである。 昨日も記載したが、今場所の照ノ富士に休場はないと思っていた。 心身ともに限界を迎えていただろうから引き際としてこれで良かったと思う。 これだけホッとした引退は昨年秋場所の貴景勝以来である。 照ノ富士が大関復帰を決めた令和3年の春場所後、私は照ノ富士に関する思いをブログに投降した。 ぜひこちらをご参照して…

  • 924. 2025年初場所6日目を勝手に語る

    照ノ富士引退表明の6日目。照ノ富士に関しては別途記載したいと思う。 さて昨日初黒星を喫した豊昇龍。ある意味真価が問われるのは敗れた翌日だと思っていた。対戦相手も今場所好調の豪ノ山である。以前の豊昇龍ならば立ち合い変化で活路を見出す事も多かったと思うが、立ち合いの踏み込み良く、豪ノ山の攻めを下からあてがって送り出した。 敗れた翌日にこれだけの相撲を取ることが出来るのは素晴らしい。現状星数こそ追いかける立場だが、上位陣唯一の1敗力士として中盤戦以降も場所を引っ張っていってほしいところである。 そしてもう一番注目が『王鵬ー翔猿』である。王鵬としては同じ平幕相手にも役力士と変わらず相撲を取ることが出来…

  • 923. 照ノ富士休場に関して

    本日仕事の昼休み中、照ノ富士休場のネットニュースを目にした。目にした瞬間思わず『はっ?休場?』と声に出してしまった。 場所前に照ノ富士の初場所出場が表明された時、今場所の照ノ富士に休場の二文字は存在しないと思っていた。あるのは『皆勤』か『引退』のいずれか二文字(2択)だと思っていた。 横綱という地位は極論『優勝』か『引退』である。黒星が先行するならば途中休場という道もある。いくら休んても番付を落とさないのが横綱の特権である。しかしその後出場するからには結果を残さなければならない。休場後も結果を残せないようならば引退である。そのため今場所の照ノ富士に休場という二文字は存在しないと考えていた。 こ…

  • 922. 2025年初場所5日目を勝手に語る

    照ノ富士が休場。これに関しては別途記載したいと思う。 そして土俵に目を向けると、序盤戦最終日の5日目だが、3大関が全滅。すなわち豊昇龍にも土がついた。 相手はここまで白星のない熱海富士だったが、ものの見事に合口が影響した一番と言える。豊昇龍の立ち合いの踏み込みは決して悪くなかったが、熱海富士が全く下がらなかった。豊昇龍が下手投げを打って崩そうとするも熱海富士がしっかり対応していた。最後は小手投げでねじ伏せられる形となった。 熱海富士に上手を取らせてしまったこと。下手投げで打開しようとしたこと。豊昇龍としてはこれらが敗因になってしまうのだろうが、熱海富士戦ではどうしてもこの展開に陥ってしまう印象…

  • 921. 2025年初場所4日目を勝手に語る

    上位陣というよりも関脇以上で白星を挙げたのは豊昇龍のみとなった4日目。 豊昇龍は隆の勝を下して4連勝。役力士唯一の勝ちっぱなしとなった。本日は今場所初めて攻め込まれる展開となった。結果的に逆転勝ちとなったが、攻めの姿勢は貫いているし、攻めている分ある程度余裕はあっただろう。見ていてもそこまで危ない相撲だとは感じなかった。 まだ序盤戦とはいえ、ここまでの相撲内容、充実度は上位陣の中で群を抜いている。とはいえこのまま15戦全勝という姿までは想像出来ない。仮に敗れた場合、敗れた翌日にしっかり切り替えていけるかどうかがカギとなるのではないだうか。もちろん負けないに越したことはないが。 本日私自身が最も…

  • 920. 2025年初場所3日目を勝手に語る

    3日目の土俵も上位陣安泰とはならず。 綱取り琴櫻が痛恨の連敗。琴櫻の悪い時の内容が全面に出た一番と言っても過言ではない。2場所前までは守りの強さを主体とし、攻めている時の方が不安に感じさせる程攻めの安定感は乏しかった。先場所はそれが幾分か改善されたため初優勝を成し遂げたが、本日の翔猿戦は再び2場所前に戻った印象を受けた。結果論に聞こえるだろうが、攻めていった瞬間『あっ、これは逆転される。』と感じてしまった。 綱取りから来る重圧なのかそれとも単純に先場所はたまたまだったのか。詳細は不明だし、とにもかくにも綱取りのためには白星を積み重ねていくしかない。その中3日目で2敗というのは早くも黄信号が灯っ…

  • 919. 2025年初場所2日目を勝手に語る

    初日黒星を喫した照ノ富士。休場明けの横綱というよりも照ノ富士の場合、ここ最近は常に引退と隣り合わせにある状況である。 その中初日黒星を喫したのは照ノ富士にとって痛恨であったと思うが、本日は苦労しながらも今場所の初白星を挙げた。 隆の勝相手に一瞬もろ差しを許したが、隆の勝の出足を止めたことが何よりだった。中々攻め切ることが出来ず、途中投げにいく場面もあったため、本来の相撲とは程遠いかもしれない。しかしこういった苦しい展開でも一つずつ白星を積み重ねて相撲勘を取り戻していくしかない。ここ2年はそれが出来ていたから皆勤した場所に優勝を果たしている。 綱取りの琴櫻は阿炎に敗れて2日目にして早くも黒星。琴…

  • 918. 2025年初場所初日を勝手に語る

    新年の幕開けとなる大相撲初場所が本日から初日を迎えた。 新年明けて10日以上経過しており、私個人としても仕事はとっくに開始しているが、それでも私にとってやはり新年の幕開けと言える日は大相撲初場所の初日である。 今場所も好き勝手語っていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。 昨日展望の方でも記載したが、今場所の注目は『横綱 照ノ富士』『綱取り琴櫻』だろう。 3場所ぶりに出場した照ノ富士は初日若隆景の肩透かしを食らい黒星発進となった。 休場が多くても皆勤すれば優勝する。最近の照ノ富士はこの印象が強いが、それは序盤戦で如何に流れを作るかがカギであった。 本日対戦相手の若隆景は怪我で一時期番付を…

  • 917. 2025年大相撲初場所展望

    新年の幕開けとなる大相撲初場所が明日から初日を迎える。 注目は『琴櫻の綱取り』そして『横綱 照ノ富士』だろう。 この2名に関しては数日前にも記載したが、両者ともに共通して言えることは『序盤戦』だろう。 琴櫻としては如何に取りこぼさず白星を積み重ねていき、綱取りのムードを高めていけるかが重要だろう。 照ノ富士も序盤戦で白星を積み重ねて流れをつかみたいところである。序盤で2敗でも喫するものならば引退という二文字がちらつく可能性がある。極論序盤で2敗を喫しても終わってみれば13勝2敗だったならば良いかもしれないが、久しぶりの本場所で相撲勘が鈍っていることもあるだろうし、なかなかそのような展開になるこ…

  • 916. 優勝回数2回以下で横綱昇進

    大相撲初場所初日まで残り3日。 本日は綱取り琴櫻絡みで投稿したいと思う。 九州場所で琴櫻は初優勝を果たし、初場所は綱取り場所となった。 展開にもよるだろうが、基本的に横綱昇進を果たすためには優勝が求められるだろう。 しかし琴櫻にとって悪いデータとしてあるのが、年6場所制となった昭和33年以降、初優勝から連覇して横綱昇進を果たした力士は朝青龍のみである。 ちなみに昭和33年以降横綱昇進を果たした力士は29名である。 題名通り優勝回数2回以下で横綱昇進を果たした力士は以下の通りである。 四股名 昇進までの優勝回数 昇進2場所前成績 昇進1場所前成績 通算優勝回数 備考 柏戸 1回 11勝4敗 12…

  • 915. 照ノ富士の皆勤場所

    早いもので新年明けてから1週間が経過。 そして大相撲初場所初日まであと4日である。 ネットで相撲記事は何となく目を通しているが、各々の状態に関してはそれこそ何となくしか把握できていない。 初場所は琴櫻の綱取りが注目されるだろうが、私個人としては綱取りをより楽しむためには一人横綱の照ノ富士の存在がカギを握ると思う。 照ノ富士は初場所で横綱在位21場所であるが、先場所までの20場所中で皆勤は8場所に留まる。 令和5年~令和6年の2年間においては3場所しか皆勤していない。 この状況を見ると引退勧告されても仕方ないレベルだと思うが、それでも皆勤した3場所は全て優勝を果たしている。 むしろ『最近の照ノ富…

  • 914. きょうへいくんの2024年大相撲総括

    年内も残すところ本日のみとなった。私自身今年は一応色々あった年ではあったが、趣味の筋トレに関して言えば年間251回ジム通いしており、これは歴代最高記録であった。 まぁそんな話はさておき、大相撲も色々あった年と言えるだろう。軽くまとめると(順不同)・琴櫻の大関昇進、初優勝・大の里の躍進・尊富士の新入幕優勝・貴景勝引退・綱取りの霧島が一転大関陥落・横綱〜平幕全ての番付で優勝こんなところか。 特に大の里の活躍は目覚ましいものがあった。壁という壁にぶち当たることなく初優勝、2回目の優勝、そして大関昇進を果たした。ある意味では新大関の場所が最も苦戦を強いられたと言える。 九州場所は結果的に先輩大関の琴櫻…

  • 913. 2025年大相撲初場所番付発表

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 琴櫻 大関 豊昇龍 大関 大の里 大栄翔(若元春) 関脇 若元春(大栄翔) 阿炎 小結 若隆景 隆の勝 前頭筆頭 霧島 翔猿 前頭2枚目 熱海富士 豪ノ山 前頭3枚目 王鵬 正代 前頭4枚目 宇良 千代翔馬(平戸海) 前頭5枚目 平戸海(千代翔馬) 髙安 前頭6枚目 一山本 宝富士(遠藤) 前頭7枚目 遠藤(御嶽海) 御嶽海(狼雅) 前頭8枚目 狼雅(宝富士) 玉鷲(美ノ海) 前頭9枚目 明生(欧勝馬) 翠富士(玉鷲) 前頭10枚目 美ノ海(明生) 欧勝馬(翠富士) 前頭11枚目 錦木(尊富士) 尊富士(錦木) 前頭12枚目 阿武剋 湘南乃海 前頭13枚目 北勝富…

  • 912. 阿武咲引退

    今さっき阿武咲引退の記事を目にした。 率直な感想『阿武咲もかい!』だった。 九州場所は十両で2勝11敗2休と本来の姿とはかけ離れていた相撲を取っていた。 来場所の幕下陥落が決定したが、ある程度怪我を癒せば幕内には戻ってくるのではないかと思っていた。 しかし思いの外怪我の程度は酷く、引退を決意したといったところか。 阿武咲といえば新入幕から3場所連続二桁白星の活躍が有名であり、中学時代からのライバルである貴景勝よりも早くに三役昇進を果たしている。 この力士が昇進してきたとき、ただの押し相撲ではなく、立ち合い左前ミツを引いて速攻という流れも持っていたため、私個人としてはかなり期待していた力士であっ…

  • 911. 2024年の優勝力士

    大相撲九州場所千秋楽から早2週間。 いつの間にか12月にも突入し、私の地元の北海道もすっかり冬景色となってきた。 しばらく相撲の話題に触れておらず、ブログも投稿していなかったが、昨日電車の中でふと相撲の事を考えていたら今年の優勝力士について思い当たることがあった(余談だが昨日夜中に電車に乗っていたら鹿に衝突して20分程停車していた)。 いつぞやか触れたが1つは『横綱~平幕までの全番付にて優勝力士が誕生したこと』である。これは史上初の出来事である。 この出来事の印象が強かったためあまり気にしてはいなかったが、もう1つは『日本出身力士の優勝回数が外国出身力士の優勝回数を超えたこと』である。 改めて…

  • 910. 逆転の年間最多勝

    私は九州場所前に今年の年間最多勝について触れ『余程のことが無い限り年間最多勝と次点は決まり』と記載した(詳細はこちらを参照)。 言わば年間最多勝は大の里、次点は琴櫻だと思っていた。 秋場所終了時点での成績が 大の里:56勝 琴櫻:52勝 豊昇龍:48勝 以上のようにそれぞれ4勝差あったため、余程のことが無い限り逆転はないと考えていた。 新大関の場所は難しいと言われても、さすがに大の里は10勝前後にはなると思っていたし、仮に大の里が10勝だとしても琴櫻が15戦全勝(単独で受賞の場合)する姿は全く想像できなかった。 何なら両者10勝という可能性も考えられたし、そうなった場合豊昇龍が15戦全勝して琴…

  • 909. 新大関の場所で一桁勝ち越し

    大相撲九州場所は昨日、琴櫻の初優勝で幕を閉じた。 琴櫻と豊昇龍の2大関が場所を引っ張り、そして千秋楽相星決戦で雌雄を決するという素晴らしい展開であった。 しかし場所前は『新大関大の里』が最大の焦点であった。 中盤戦までは決して悪い星の並びではなかったが、琴櫻、豊昇龍の両大関にも敗れてしまい、結果は9勝6敗と二桁にも届かなかった。 新大関の場所は難しい場所と言われているため仕方ない部分もあるが、それでも9勝6敗を予想できた人は少なかったのではないだろうか。 年6場所制となった昭和33年以降、大の里が68人目の大関だった。 大の里以前の67名の新大関の平均勝利数は『8.96勝』であるため、ほぼ平均…

  • 908. 2024年九州場所千秋楽を勝手に語る

    今年最後の大相撲。『琴櫻ー豊昇龍』の13勝1敗による千秋楽相星決戦。今場所最高、いや今年最高の締めくくりと言える展開となった。 そしてそれを見事に制したのは琴櫻であり、念願の初優勝を勝ち取った。 相撲時間はそこまで長くないが、両者ともに今場所の良さが光った一番と言える。まず先手を取ったのは豊昇龍だった。今場所意識していたであろう立ち合いから突き放して攻めていった。琴櫻は持ち前の守りの強さで凌ぎ、豊昇龍としては右で上手を求め、上手を引くとすぐに投げ技で崩しにいった。しかしこれでも琴櫻は大きく崩れることはなく、最後は豊昇龍が足を滑らせる形で叩き込まれてしまった。 上記の通り、両者ともに全力を出し切…

  • 907. 2025年大相撲初場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 琴櫻 大関 豊昇龍 大関 大の里 大栄翔 関脇 若元春 阿炎 小結 若隆景 隆の勝 前頭筆頭 霧島 翔猿 前頭2枚目 熱海富士 豪ノ山 前頭3枚目 王鵬 正代 前頭4枚目 宇良 千代翔馬 前頭5枚目 平戸海 髙安 前頭6枚目 一山本 宝富士 前頭7枚目 遠藤 御嶽海 前頭8枚目 狼雅 玉鷲 前頭9枚目 明生 翠富士 前頭10枚目 美ノ海 欧勝馬 前頭11枚目 錦木 尊富士 前頭12枚目 阿武剋 湘南乃海 前頭13枚目 北勝富士 金峰山 前頭14枚目 琴勝峰 伯桜鵬 前頭15枚目 北の若 輝 前頭16枚目 玉正鳳 錦富士 前頭17枚目 時疾風 横綱~小結は間違いない…

  • 906. 大関同士の千秋楽相星決戦

    大相撲九州場所は13勝1敗で琴櫻、豊昇龍の両大関に優勝が絞られた。 そしてその両者が千秋楽相星決戦で雌雄を決するという最高の展開となった。 さて大関による相星決戦だが、年6場所制となった昭和33年以降どのくらい存在するのか、詳細は以下の通りである。 場所 勝者 敗者 優勝成績 備考 昭和36年初場所 柏戸(西大関) 琴ヶ濱(西張出) 13勝2敗 横綱全2名 1名12勝3敗 1名9勝6敗 昭和60年春場所 朝潮(東張出) 若嶋津(西大関) 13勝2敗 横綱全2名 1名11勝4敗 1名全休 平成4年春場所 小錦(東大関) 霧島(西大関) 13勝2敗 横綱全1名 1名途中休場 平成11年春場所 武蔵…

  • 905. 2024年九州場所14日目を勝手に語る

    琴櫻、豊昇龍ともに白星を伸ばし、両者13勝1敗で千秋楽相星決戦の展開となった。 まず琴櫻の相撲について振り返ろう。立ち合いの当たりはほぼ五分だが、圧力をかけていたのは大の里だった。とはいえ琴櫻としては大の里の出足をある程度止めることには成功し、深くはあったが上手を引いたことで安心はしていたか。懐の深い琴櫻らしい相撲だったと言える。重圧のかかる終盤戦でも足腰がしっかりしていた。 そして豊昇龍。ここ2日間は琴櫻よりも早く土俵へ上がっていたが、本日は琴櫻の結果を見た後に土俵へ上がった。しかしそんなことはお構い無し、立ち合いすぐにもろ差しの形を作り、豪快に吊り出しを決めた。今場所の霧島が本調子とは程遠…

  • 904. 2024年九州場所13日目を勝手に語る

    琴櫻、豊昇龍の両大関が星を伸ばして後続との差は2つ。間違いなく千秋楽に『琴櫻ー豊昇龍』の割が組まれるだろうから両大関に優勝が絞られたと言って良いだろう。 本日は両大関ともに土俵際逆転の白星だった。 まず豊昇龍だが、大の里相手に土俵際逆転のとったりを決めた。立ち合い鋭く踏み込み、突き放していったが、さすがに大の里相手に押し切ることは出来なかった。結果として大の里に反撃されたが、土俵際のしぶとさも豊昇龍の武器である。そもそも土俵際残せたのは先手を取れたからだろう。盤石と言い難いが、豊昇龍らしさが出た一番と言える。 琴櫻は2敗の隆の勝を下して1敗を守った。隆の勝が踏み込み良く右を差して攻めていったが…

  • 903. 2024年九州場所12日目を勝手に語る

    琴櫻、豊昇龍の2大関がともに白星を伸ばし、隆の勝が敗れたため、1敗は2大関の2名となった。いよいよ2大関の一騎打ちか?と思わせる展開となった。 まず琴櫻だが、このところ3連敗中の大栄翔を下した。いつもある程度攻め込みながら土俵際残されて反撃されるという展開であり、本日も一瞬そうなるかと思われたが、慌てず相手を正面に置いて圧力をかける事が出来た。守りの強さを主体としながらも圧力はしっかりかけられているため内容が充実している。 豊昇龍は正代を下して11勝目。一発のある正代のため左差しは警戒しなくてはならなかったが、踏み込みよく、豊昇龍が右を差すことに成功したため危なげない相撲だった。まさに今場所の…

  • 902. 唯一無二の存在、北の富士

    本日朝の6時30分頃、北の富士の訃報を目にした。まず朝6時25分頃に起床し、スマホを見ると『北の富士が28勝で大関昇進』『舞の海との掛け合い』といった話題が上がっており『なぜ今になってこの話題なんだろう?』と疑問に思っていたら北の富士の訃報を目にしてそういうことかと感じた。 正直驚きよりは来るべきときが来たという印象の方が強い。昨年春場所から解説を休んでおり、今年の名古屋場所で一度ビデオでの出演があったが、正直その時もセリフを言わされている感じが否めなくもなかった。また今場所前に琴風が解説者就任ということで嫌な予感はしていた。 北の富士と言えば私の世代からすれば『解説者』という印象であり、そし…

  • 901. 2024年九州場所11日目を勝手に語る

    本日より終盤戦へ突入した九州場所。1敗力士3名は全員白星を積み重ね、2敗力士は消滅した。さらには大の里が4敗目を喫した。数字の上ではまだまだわからないが、それでも場所の流れからして優勝争いは琴櫻、豊昇龍、隆の勝の1敗力士3名に絞られたと言っても良いか。 まず今場所初の上位戦となった隆の勝から振り返ろう。 立ち合いは左変化を選択した。正直これが功を奏したのかどうか判断が難しいが、それでもその後の右喉輪が強烈であり、大の里の上体を起こすことに成功した。その後中に入ってからの攻めも早かった。上位と割が組まれても臆することなく、自分の相撲に集中する事が出来たか。 元々3年ほど前は関脇常連だったし、2場…

  • 900. 2024年九州場所10日目を勝手に語る

    1敗力士3名が全員白星を積み重ねたが、2敗力士で残ったのは阿炎、尊富士の2名であり、大の里は3敗へ後退した。 その大の里だが、過去4戦全勝の大栄翔相手に不覚を取った。立ち合いの踏み込み、出足で圧倒したかに思われたが、右は十分に差せておらず、土俵際で大栄翔に中へ入られてしまった。 詰めの甘さといったところだろうが、どんな形であれ琴櫻、豊昇龍を追いかける立場だったため、直接対決を前に星の差2つとなってしまったのが痛手である。それこそまだ直接対決が残されているし、5日間残っているためチャンスがないわけではないが、この先全勝しなければ優勝は厳しいと言っても過言ではない状況に陥ってしまった。相撲内容自体…

  • 899. 2024年九州場所9日目を勝手に語る

    大相撲九州場所も本日より後半戦へ突入。 3大関は安定した取り口でそれぞれ白星を挙げた。 まず豊昇龍だが、昨日も記載したが下手に守りに回ったら墓穴を掘るかもしれないと懸念していたが、立ち合い鋭く踏み込んで攻めの意識を持っていたので杞憂に終わった。決まり手こそ上手投げだが、内容は文句なしと言って良いだろう。 9日目での勝ち越しは大関昇進以降最速であり、今場所の相撲内容を考慮しても後半戦期待出来そうである。 琴櫻は欧勝馬を下して勝ち越しを決めた。欧勝馬が回り込もうとするが、十分に圧力をかけていたため、最後は欧勝馬の逃げ場を奪って押し倒した。豊昇龍同様、大関昇進以降最速の勝ち越しを決めており、相撲内容…

  • 898. 2024年九州場所中日を勝手に語る

    九州場所も中日折り返し。1敗の4名は全員白星。2敗力士は大の里、阿炎、宝富士、尊富士と中々面白い展開となった。 大関陣に目を向けると、まず昨日敗れて初黒星を喫した豊昇龍は欧勝馬を下して連敗せず。攻める展開にはならなかったが、上手を引いて豪快に投げ技で決めた。とりあえずは連敗しなかったことが何よりか。豊昇龍らしい相撲と言えばそうだし、消極的な相撲ではなかったため良かったか。 琴櫻が美ノ海を下して7勝目。美ノ海の粘りに苦戦したが、琴櫻が危ない場面はなかったように感じた。細かいことを言えばやはり四つの技量があまり高いとは感じさせないが、慌てず対処出来たのが良かった。 大の里が翔猿を下して6勝目。昨日…

  • 897. 2024年九州場所7日目を勝手に語る

    全勝の豊昇龍と阿武剋がともに敗れ、全勝力士が消滅した7日目。 豊昇龍は阿炎に先手を取られ、引きにばったり落ちてしまった。昨日懸念してはいたが、阿炎という力士は誰が相手でも物怖じせずやってくるタイプである。 豊昇龍としては初黒星を喫したが、本日は仕方ないと割り切って明日以降切り替えていくことが重要だろう。ここでいつものように変化や投げに頼る相撲に戻ってはいけない。序盤戦の相撲を思い出す事が重要だろう。 もう一人全勝だった阿武剋が尊富士に敗れて初黒星。昨日も記載した通り期待の一番だったが、阿武剋としては粘り腰もなく呆気なく敗れてしまった。 懸念されるのはここから崩れるのではないかということである。…

  • 896. 2024年九州場所6日目を勝手に語る

    本日より中盤戦へ突入した九州場所。大関陣では豊昇龍、琴櫻が星を伸ばしたが、新大関大の里が若隆景相手に不覚を取った。 先場所も敗れている若隆景戦だったが、立ち合い踏み込むことが出来なかった。若隆景の踏み込みが素晴らしかったのは間違いないが、大の里としてはらしくない一番とも言える。 左からおっつけにはいっているが、若隆景の上体を起こすことが出来ず、思わず叩いてしまって墓穴を掘ってしまった。 昨日は敗れた翌日ながらも良い相撲で白星としたため、そこまで心配することもないと思ったが、先場所敗れているということで変に意識してしまったか。残り2大関が好調なだけに痛手となる黒星である。 一方若隆景はここ2日間…

  • 895. 2024年九州場所5日目を勝手に語る

    豊昇龍が若隆景を下して序盤戦無傷の5連勝。5連勝は豊昇龍、隆の勝、阿武剋の3名となった。 正直言うと本日豊昇龍は負けてしまうのではないかという心配があった。相手が若隆景であるため、おっつけに苦しめられる可能性が高いと思っていたし、また琴櫻→大の里と連日大関が黒星を喫しているためそこも気掛かりではあった。 結果を見ると杞憂に終わったが、それでも辛勝だった。ただある意味では今場所初めて豊昇龍らしさが出た一番となった。 豪快な投げ技が豊昇龍の持ち味であるが、要はこの持ち味をメインウェポンではなくサブウェポンにすることが重要だと思う。 先場所までの豊昇龍は攻めの意識が薄く『投げ技で何とかなる』という精…

  • 894. 2024年九州場所4日目を勝手に語る

    新大関大の里が敗れ、役力士で全勝は豊昇龍一人となった。 その豊昇龍は曲者宇良相手に危なげない相撲だった。立ち合いしっかり踏み込めているし、相手がよく見えているのだろう。呼び込むような叩きではなく、体を開くのが早く動きが良かった。 豊昇龍の代名詞と言えば豪快な投げ技だが、それを封じて攻めの意識を持てばこれだけ安定感が増すということか。まだまだ先は長いが、この流れでいきたいところである。 新大関大の里に初黒星。先場所千秋楽に敗れている阿炎相手に今場所も不覚を取った。 阿炎がもろ手突きで先手を取り、うまく間合いを作ることに成功した。これぞ阿炎の相撲であり、誰が相手でも何かやってくれるという期待感があ…

  • 893. 2024年九州場所3日目を勝手に語る

    3大関は琴櫻に土がついた。 昨日注目の一番として挙げていた『琴櫻ー王鵬』だったが、王鵬の粘り強さが勝る形となった。 琴櫻としては攻めの意識は持っていただろうが、どうにも琴櫻が攻めている時は安心して見ることが出来ない。昨日は攻めながらも安定していたため残念な結果である。 とにもかくにも切り替えていくしかない。ある意味敗れた後の対応が今後重要になってくるだろう。このままズルズルいってはいけない。 それにしても王鵬の粘りが素晴らしかった。攻められてもうまく回り込み、浅いもろ差しを許しても腕を極めて逆に攻め返していった。この2日間は豊昇龍、大の里相手に良いところなく敗れたが、本日の相撲はここ数場所の良…

  • 892. 2024年九州場所2日目を勝手に語る

    2日目も3大関安泰。全員が完勝と言って差し支えないだろう。 新大関大の里は得意の右差しではなかったが、圧力で王鵬を寄せ付けなかった。昨日と異なり、大の里らしい攻めの相撲が見られた。本日は完勝だったため、先場所同様この流れで白星街道となるか。 琴櫻は平戸海を下して2連勝。琴櫻にしては珍しいと言っては失礼だが、攻めても安心して見ることが出来た。下手に深追いすることもなく、盤石な形で攻め切ることが出来た。 守りの強さだけでなく、本日のような相撲内容が頻回に見られるようならば10勝よりもさらに上の成績が見えてくるのではないだろうか。 豊昇龍は比較的お得意様としている若元春相手に圧倒した。立ち合い突き放…

  • 891. 2024年九州場所初日を勝手に語る

    1年納めの大相撲九州場所が本日より初日を迎えた。1年最後の場所でもいつも通り好き勝手語っていきますのでよろしくお願いします。 横綱照ノ富士が休場ということで、そうなると期待されるのが横綱の次の番付である大関。その3大関は安泰だった。 まず今場所一番の注目である新大関大の里は同世代の平戸海相手にもろ差しを許して攻め込まれたが、土俵際の逆転で白星を掴んだ。 正直内容は褒められたものでないが、どんな形であれ難しい場所の初日に難敵を下したのは大きい。そして大の里は先場所も初日に苦戦を強いられながらも白星とし、その後白星を積み重ねていったため、今場所もそうなることに期待である。 琴櫻は正代に攻め込まれた…

  • 890. 2024年大相撲九州場所展望

    1年納めの大相撲九州場所が明日から初日を迎える。 横綱照ノ富士は残念ながら2場所連続休場である。横綱在位20場所で12場所の休場。頻回であることは間違いないが、長期休場後に結果を残すのも事実である。 本当の意味での万全な状態はもう難しいと思うが、治療に専念して来場所以降に期待である。言い方は酷だが、横綱という地位はそれで結果を残す事が出来なければ引退ということである。 今場所の注目は『新大関大の里』だろう。新大関の場所の優勝は年6場所制以降4名に留まる(若羽黒、清國、栃東、白鵬)。難しい場所になると思うが、大の里は壁にぶち当たることなく大関昇進を果たしたため、今場所も期待できるか。 当たりを止…

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