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  • 811. 11勝以下で三賞2つ以上

    先日、曙死去という残念なニュースが流れてきた(曙関連の記載は前回記載したのでそちらをご参照ください)。 改めて曙の相撲を動画で観たが、相手を寄せ付けず圧倒するという点において、異なる視点から横綱相撲を貫いた力士だと感じた。 また引退の美学も素晴らしかった。 話題は逸れるが、大相撲では巡業も始まっているようである。 私自身、あまり巡業話題に興味を示さないが、8月には北海道で巡業があるため観戦しようかどうか迷っているところではある。 そして本題に入るが、先場所活躍した尊富士と大の里。 この両者は春場所千秋楽の取組前に三賞2つが確定しており、優勝すればトリプル受賞という流れになっていた。 尊富士はそ…

  • 810. ヒール?曙という力士

    本日10時半頃、仕事中に曙死去のニュースを目にした。 思わず『えっ?』と声を発してしまった。 曙が現役時代、いわゆる『若貴時代』『曙貴時代』は私が相撲に熱中するきっかけとなった時代である。 曙と言えば現役中と引退後で評価というか認識とでもいうか、その辺りが一変した力士だと思っている。 現役時代の曙の印象としては『とにかく嫌われていた』である。 曙の素行の悪さに対しては何一つ聞いたことがない。それでも嫌われていた印象が強い。 その理由として人間性、素行の問題云々ではなく『若貴がヒーロー』『曙がヒール』という構図が作られ、そういった認識がお茶の間でも広がっていたからである。 如何せんメディアの中で…

  • 809. 新入幕から22勝以上の力士

    4月へ突入して早1週間。 私自身は身近で新入社員が入社したとか4月らしいイベントがないため、あまり実感がわかないところだが、とりあえず気候が暖かくなってきたことは喜ばしい。 大相撲春場所千秋楽からも2週間経過したが、今でも尊富士の話題はちょいちょい見かける。 そして春場所もう一人の主役と言えば『大の里』だろう。 春場所は尊富士と大の里が盛り上げてくれた場所だった。 そんな大の里だが、新入幕から2場所連続二桁の白星を挙げたが、これは年6場所制となった昭和33年以降『7人目』である(ちなみに過去にこの話題に関して投稿しているのでこちらを参照。)。 また大の里は2場所連続11勝で合計22勝としている…

  • 808. 三賞トリプル受賞

    大相撲春場所千秋楽から早1週間。 この1週間は月末週という事で余計早く感じており、いわゆる『相撲ロス』もそこまで感じなかった。 春場所は尊富士が優勝を果たし『110年ぶりの新入幕優勝』が話題となった。 この凄さに関しては相撲観戦している人ならばすぐにわかることだが、やはり話題性として十分だったのか、相撲観戦していない人でも耳にするレベルだったようである。 そのため『相撲凄かったんでしょ?』『110年ぶりなんでしょ?』等と声をかけられることが多かった。 新入幕優勝もそうだし、初土俵から所要10場所もとんでもないし、そして何気に幕尻優勝でもあった。 優勝ばかりに目がいきがちだが、今場所の尊富士は『…

  • 807. 尊富士、大の里への期待の仕方

    昨日尊富士の優勝により幕を閉じた大相撲春場所。 110年ぶりの新入幕優勝、史上最速初土俵から所要10場所での優勝、新入幕の初日からの連勝11は大横綱大鵬と並ぶ記録であり、まさに尊富士の場所と呼べる場所だっただろう。 14日目の取り組みで右足を負傷し、千秋楽の出場に関しては賛否あるところだが、出場して白星を挙げて優勝を決めたという事自体は尊富士にとってはプラスになったと思っている。 今場所は尊富士の場所と記載したが、大の里の存在も忘れてはならない。大の里も入幕2場所目だが、1大関、2関脇、1小結と下しており、壁という壁にぶち当たることなく来場所は新三役昇進をほぼ確定させた。 尊富士と大の里、この…

  • 806. 2024年春場所千秋楽を勝手に語る

    本割で尊富士が豪ノ山を下し、見事新入幕優勝を果たして幕を閉じた春場所。 初土俵から所要10場所は幕下付出の力士を入れても史上最速記録であり、異次元の記録を樹立した。 昨日朝乃山戦が終了して右足を負傷し、まさかこのような展開で千秋楽を迎えるとは思わなかった。 おそらく出場してくるとは思っていたが、この先の長い相撲人生を考えた時、それが誤った判断にはならないか、もしかしたらこの場所を最後に尊富士の活躍は見られなくなるのではないか、最悪な方向へとばかり予想してしまっていた。 怪我の具合に関して不明な部分が多いのも影響していたが、昨日車椅子で運ばれる姿を見ると千秋楽は間違いなく『万全ではない』というこ…

  • 805. 2024年大相撲夏場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 豊昇龍 大関 琴ノ若 貴景勝 大関 霧島 若元春 関脇 阿炎 朝乃山 小結 大の里 熱海富士 前頭筆頭 平戸海 大栄翔 前頭2枚目 豪ノ山 翔猿 前頭3枚目 髙安 宇良 前頭4枚目 王鵬 明生 前頭5枚目 阿武咲 翠富士 前頭6枚目 尊富士 隆の勝 前頭7枚目 御嶽海 琴勝峰 前頭8枚目 玉鷲 正代 前頭9枚目 錦木 湘南乃海 前頭10枚目 佐田の海 金峰山 前頭11枚目 北勝富士 一山本 前頭12枚目 錦富士 水戸龍 前頭13枚目 美ノ海 欧勝馬 前頭14枚目 竜電 時疾風 前頭15枚目 剣翔 狼雅 前頭16枚目 大奄美 妙義龍 前頭17枚目 東西の違いはあれど…

  • 804. 平幕だけが残った優勝争い

    大相撲春場所も14日目が終了し、いよいよ千秋楽を残すのみとなった。 2敗:尊富士 3敗:大の里 優勝争いは平幕2名に絞られたが、まさかの尊富士負傷により『荒れる春場所』が異なる方向に向かっている状況である。 とにもかくにも私個人としてはどんな展開になろうと千秋楽を見届けるだけである。 さて今場所のように14日目を終了して平幕力士だけが優勝の可能性を残した展開はどの程度存在するだろうか。 年6場所制となった昭和33年以降、以下の通りである。 場所 四股名 最終成績 備考 昭和50年名古屋場所 金剛(西前頭筆頭) 12勝2敗 青葉城(東前頭5枚目) 11勝3敗 金剛:13勝2敗(優勝) 青葉城:1…

  • 803. 2024年春場所14日目を勝手に語る

    尊富士が敗れ2敗へ後退し、大の里が3敗を守り、春場所の優勝は平幕2名に絞られた。 優勝ストッパー朝乃山。 今場所の(というよりも以前からだが)朝乃山は上手を引かず前に出て墓穴を掘るという相撲が多く見受けられたが、皮肉なことに昨年秋場所の熱海富士戦も本日の尊富士戦も上手を引かず攻め切った。 尊富士が今場所初めて出足を止められかつ動きも止められ、そして逆に攻められて黒星を喫した。 当然といえば当然なのだが、尊富士の出足とその後の動きを止めるのは不可能ではないということであり、そして尊富士相手にも前に出て攻め勝つことができるということを証明した。 昨年秋場所の熱海富士戦や本日の尊富士戦を見ると、今後…

  • 802. 2024年春場所13日目を勝手に語る

    尊富士が新入幕優勝へ王手をかけた。そして数字上では尊富士、豊昇龍、大の里の3名に優勝争いは絞られた。 本日注目の『若元春ー尊富士』の一番。 尊富士が昨日敗れたことでどのような影響を及ぼすのか。尊富士は変わらず自分の相撲を取ることが出来るのか。そもそも感覚麻痺を起こしているが、あくまで新入幕であるため力を出し切っても若元春が左四つに組んで勝利するという可能性も十分にある。 立ち合いの踏み込みは尊富士だった。しかし出足は止まり、若元春得意の左四つに組む展開となった。それでも琴ノ若戦同様、尊富士は出足を止められても動きは止めなかった。 圧力をかけた後左ですくい投げを打ち、最後はもろ差しから攻め切った…

  • 801. 12日目終了時点で星の差2つ以上

    大相撲春場所は12日目を終了し、優勝争いも佳境を迎えている。 本日敗れたが、新入幕尊富士の相撲内容には驚かされる毎日である。 12日目終了して後続と星の差2つのため、絶対的有利な状況ではある。 尊富士が自滅しない限り、新入幕優勝がかなり近づいている状況ではあるが、あくまで新入幕のため油断はできない。 過去に単独先頭かつ後続との星の差を2つ以上付けた場所は年6場所制となった昭和33年以降『82回』存在する。 実は令和に入ってからは令和元年九州場所以来2回目であり、実に4年半ぶりである。 これは過去最長の期間である。 2年程前までは誰が優勝するのかわからない時代であり、昨年も年6場所関脇以上の優勝…

  • 800. 2024年春場所12日目を勝手に語る

    尊富士の連勝は11でストップ。止めたのは大関豊昇龍。ようやく番付が機能した。とはいえ勝負は紙一重だった。 昨日記載したが、尊富士としては琴ノ若よりも豊昇龍の方がやりやすいのではないかと感じていた。 その理由として豊昇龍が張り差しにいっても尊富士が構わず出足で圧倒するという姿が目に浮かぶからである。 そしてまさにその展開に陥った。尊富士の左が入って走った瞬間『やはりこうなったか』と思った。 しかし豊昇龍の投げの強さをすっかり忘れていた。豊昇龍は上手、下手、そして廻しに拘らず投げの強い力士である。 誰に敗れるかは別にして、尊富士が敗れる場合、出足を止められた時、さらに言えば動きを止められた時だと思…

  • 799. 2024年春場所11日目を勝手に語る

    本日より終盤戦へ突入した春場所だが、平幕2名の勢いは大関でも止められず。 全勝:尊富士2敗:大の里豊昇龍、琴ノ若の大関とは星の差3つ開いた。 まず『琴ノ若ー尊富士』の一番。琴ノ若としては『尊富士の出足を止めることが出来るか?』という点が注目だった。 そして立ち合いで尊富士の当たり、出足を止めたかに見えた。しかし動きまでを止めることは出来なかった。 尊富士は出足を止められても右に回り込み、その後右を差して一気に寄り切った。琴ノ若の守りの体勢を作らせる前に攻め切ったことが勝因だろう。 それにしても尊富士の強さに私自身処理が追いついていない。何となく勝っているのではなく、対戦相手がどんどん強くなろう…

  • 798. 2024年春場所10日目を勝手に語る

    尊富士が大の里との好調平幕同士の一番を制し、後続との星の差を2つ付けた。 全勝:尊富士2敗:琴ノ若、大の里最終成績はどうなるかわからないが、それでもこの3名に優勝争いは絞られたのではないだろうか。 もちろんまだ5日間、いわゆる終盤戦が丸々残されているわけだが、そう思えてならない展開である。 さて本日注目の『大の里ー尊富士』の一番。昨日も記載したが、出足が勝るのか、圧力が勝るのか。そして早い相撲になると思っていたが、出足の尊富士が勝る結果となった。 立ち合いの踏み込みは尊富士が勝り、左も差し勝ち、あとは今場所これまで通り出足で圧倒した。大の里の圧力が通じず、むしろ尊富士が当たり勝ってもいた。 こ…

  • 797. 2024年春場所9日目を勝手に語る

    本日より後半戦へ突入した春場所だが、平幕好調の2名の勢いが止まらない。 関脇、小結でも止めることは出来なかった。 まず『阿炎ー尊富士』だが、昨日も記載したがどちらが勝つにしても早い相撲になると思っていた。そしてそれを制したのが新入幕の尊富士だった。 立ち合い踏み込み良く、阿炎のもろ手突きを意に介さず、下から跳ね上げて出足で圧倒した。阿炎も思わずすぐに引いてしまった。 実力未知数の新入幕だが、昨日も記載したように間違いなく先場所よりも強くなっているのだろう。 新入幕で役力士を倒しているのだから当然といえば当然なのだが、相撲の質が変わっているようにも感じる。 『出足』『速攻』と新入幕にして早くも尊…

  • 796. 新入幕の初日から8連勝

    大相撲春場所は新入幕の尊富士が全勝で単独先頭の展開であり、明日から後半戦へ突入する。 新入幕の初日から8連勝は年15日制となった昭和33年以降今回で『5回目』である。 過去4回の詳細は以下の通りである。 四股名・番付 初日からの連勝数 三役以上との対戦 最終成績 大鵬(西前頭13枚目) 11連勝 1勝2敗 12日目:柏戸(東小結1)● 13日目:出羽錦(西関脇2)〇 千秋楽:北葉山(西関脇1)● 12勝3敗 (次点、敢) 鷲羽山(西前頭13枚目) 8連勝 1勝2敗 10日目:黒姫山(西小結1)● 11日目:清國(西大関1)〇 14日目:大受(東関脇1)● 11勝4敗 (次点、敢) 佐田の海(西…

  • 795. 2024年春場所中日を勝手に語る

    新入幕の尊富士が全勝で中日折り返し。大の里は連敗せず1敗を守った。 大関陣もある意味安泰と言って良いか。残念ながら霧島は改めて厳しいと言わざるを得ない状況、相撲内容である。 本日注目の『琴ノ若ー若元春』の一番は新大関琴ノ若に軍配が上がった。 琴ノ若としては組みたくないという気持ちがあったのだろう。終始突き放しにいって若元春を寄せ付けなかった。 突き放してから四つに組む、もしくは差し手争いになると思っていたため意外な展開だった。 若元春としては思った以上に突き放してくるため面を食らった部分もあったか。 琴ノ若としては先場所敗れた相手に完勝し、気分良く後半戦へ突入出来るだろう。 貴景勝は王鵬を下し…

  • 794. 2024年春場所7日目を勝手に語る

    照ノ富士が休場。特に驚きはなく、むしろ1日遅いとすら感じている。 昨日も記載したように進退に関しても向き合う時期と言える。まずはしっかり休養してほしいが、今後復活はあるのだろうか。勝てなくなれば引退。それが横綱の宿命ではある。 土俵に目を向けると、平幕全勝の2名に明暗が分かれ、尊富士が単独先頭に立つ展開となった。 その尊富士は身体の大きい湘南乃海を意に介さず攻め切った。 正直尊富士の力量がわからず、いつの間にか単独先頭に立ってしまったという印象である。 もちろんここまで7日間の相撲は素晴らしい(狼雅戦だけは酷評したが)。 しかし先場所までは幕内の土俵経験が全く無い力士であるし、狼雅、北の若とい…

  • 793. 2024年春場所6日目を勝手に語る

    役力士で勝ちっ放しが消滅し、全勝は平幕の大の里と尊富士。そして横綱、大関から1敗力士も消滅した。 私自身注目していた『琴ノ若ー阿炎』の一番は新大関が見事壁として立ちはだかった。 今場所だけに限ってみれば『好調の阿炎』『普通の琴ノ若』の対戦だろう。 しかしこのところ阿炎は琴ノ若の重い腰を崩すことが出来ず6連敗中である。 今場所は先手を取ることは出来た。阿炎が攻め込んではいるものの、琴ノ若が崩れるまでには至らなかった。琴ノ若としてはある程度余裕を持っての突き落としだっただろう。 今場所の両者の状態であっても阿炎が勝てないとなればこの先も阿炎にとって琴ノ若は天敵となるだろう。 これで今場所初黒星を喫…

  • 792. 2024年春場所5日目を勝手に語る

    本日で序盤5日間が終了したが、上位陣安泰には程遠い展開である。大関以上で1敗は豊昇龍だけである。そして照ノ富士は連敗で序盤戦黒星先行となった。 その照ノ富士の一番。正直王鵬には申し訳ないが、波乱を一つも期待していなかった。 しかし蓋を開けてみればこれまで私が見た王鵬の相撲の中で最高の相撲を取ったのではないだろうか。 今場所の照ノ富士は残り腰がない。それをうまく突くようにやること全てが照ノ富士に刺さっていたような相撲だった。 過去に役力士との対戦は経験しているが、上位総当たりの地位で相撲を取るのは今場所が初めてである。 少し気になる存在ではあるが、それでも大負けして出直しになるだろうと予想してい…

  • 791. 2024年春場所4日目を勝手に語る

    照ノ富士が敗れて序盤戦で2敗目。ある程度落ち着きを取り戻したかに思えたが、荒れる春場所はまだ猛威を振るっている。 横綱昇進以降、分の悪い明生戦だったが、明生からすればこれぞ照ノ富士攻略のお手本と言わんばかりの内容だった。 立ち合い鋭く踏み込み一発突き放してからもろ差し速攻。流れるような展開だった。 照ノ富士としては錦木戦同様、下がってしまったら残り腰がない。本日は立ち合いも高かったか。 この2日間冷静に相撲を取っていたが、本日はまるで良いところがなかった。 もちろん明生を褒めるべき一番ではあるが、序盤戦で2敗は今の照ノ富士の状態からすると厳しく見えてしまう。 うまく立て直していくことが出来るか…

  • 790. 2024年春場所3日目を勝手に語る

    3日目の土俵も上位陣安泰ならず。問題は霧島である。 本日宇良に敗れて泥沼の3連敗。立ち合いもろ手突きからすぐにいなし、攻めの流れとしては悪くないように感じた。 しかし宇良のしぶとさに焦ってしまったか最後は足が出ずに突き落とされた。 昨日『噛み合っていない』と記載したが、噛み合っていないからこそ勝ちたいという思いが強くなりすぎてしまい、焦りが生じてしまったか。 霧島にとって大関昇進以降初めての試練の場所と言えるか。早くきっかけを掴みたいところである。 その他上位陣は安泰。 本日注目の『照ノ富士ー朝乃山』の一番は横綱の貫禄勝ちといったところか。 それでも朝乃山としては過去一番自分の相撲を取り切って…

  • 789. 2024年春場所2日目を勝手に語る

    春場所2日目も3大関が敗れ、上位安泰とは程遠い展開。そして2日目で早くも横綱、大関で勝ちっぱなしは消滅した。 初日黒星を喫した横綱照ノ富士は曲者宇良に相撲を取らせず初日を出した。 先場所同様、腕が折れるのではないかと感じさせるほど強烈な小手投げから宇良を吹っ飛ばした。 小兵力士(宇良を小兵力士と呼べなくなっているが)からすればあれだけ大きい相撲を取られるのが最も恐ろしいことではないだろうか。 照ノ富士としては連敗せず初日を出したことが大きい。 先場所も我慢して相撲を取り続けた結果、優勝に辿り着いたため、このまま白星を積み重ねていきたいところである。 大関陣に目を向けると、本日注目の『琴ノ若ー朝…

  • 788. 優勝した横綱が翌場所初日黒星

    大相撲春場所は初日から1横綱2大関が黒星を喫し、波乱の幕開けとなった。 『荒れる春場所』という意味では良いのかもしれないが、上位陣としては序盤戦でそう簡単に黒星を喫するわけにはいかないだろう。 先場所復活優勝を果たした横綱照ノ富士はここ最近、連続して結果を残すのが難しくなっているため、今場所も苦しいスタートとなってしまった。 今回の照ノ富士のように優勝した横綱が翌場所初日黒星を喫したのは過去にどのくらい存在するだろうか。 年6場所制となった昭和33年以降、横綱に在位していた力士に絞っていきたいと思う。 詳細は以下の通りである。 優勝した場所 四股名・成績 翌場所成績 その場所の優勝力士 昭和3…

  • 787. 2024年春場所初日を勝手に語る

    本日より大相撲春場所が初日を迎えた。今場所も好き勝手語っていきますのでよろしくお願いします。 さてここ最近おなじみの感情とでもいうのか、初日が始まったという実感があまり沸かない。本日は16時の幕内前半戦からテレビで視聴していたが、気持ちが入り切らない感覚があった。 上位が顔を出すと徐々にこちらもエンジンがかかってきたわけだが、改めて1横綱4大関と番付が豪華だと感じた。 しかし上位陣が増えると、本日のように上位が立て続けに敗れるという日も訪れるものである。 初日早々1横綱2大関に土が付き、荒れる春場所本領発揮と言ったところか。 まず先場所の覇者 照ノ富士は錦木相手に不覚を取った。両者ケンカ四つだ…

  • 786. 2024年大相撲春場所展望

    大相撲春場所が明日から初日を迎える。 1年前の春場所は1横綱1大関であり、しかも結果的に横綱、大関が不在になってしまった。 あれから1年が経過し、上位陣の顔触れに大きな変化はなくても、番付上では大きな変化を遂げた。 1横綱4大関と豪華になったため楽しみである。 今場所焦点となるのは新大関琴ノ若だろう。ここ2場所の安定感は目を見張るものがある。 今場所も先場所までの力を発揮すれば二桁は問題ないと思うが、優勝争いとなればどうなるか。 守りの強さに関しては現役でもトップクラスだと思うが、ここからさらに上の番付を目指すならば攻めの強さ、四つの技量も求められるだろう。 根は右四つだが、四つの技量に関して…

  • 785. 新十両1場所通過

    大相撲春場所初日まで早くもあと1週間である。 徐々にブログの投稿もしていこうと考えているが、また初日前日まで投稿しない確率が高いかもしれない。 春場所は新大関琴ノ若が最大の注目点になると思うが、私は新十両で1場所通過を果たした尊富士も注目している。 若手力士、新しい顔触れが見られるのは良い事である。 早速だが年6場所制となった昭和33年以降、新十両1場所通過はどのくらい存在するだろうか? 詳細は以下の通りである。 四股名 新十両番付・成績 新入幕番付・成績 最高位 大輝煌 西十両9枚目 11勝4敗(優勝) 東前頭15枚目 5勝10敗 東前頭15枚目 市原 東十両11枚目 13勝2敗(同) 東前…

  • 784. 2024年大相撲春場所番付発表

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 霧島 大関 豊昇龍 貴景勝 大関 琴ノ若 大栄翔 関脇 若元春 阿炎 小結 錦木 朝乃山(宇良) 前頭筆頭 宇良(朝乃山) 熱海富士 前頭2枚目 王鵬(明生) 明生(王鵬) 前頭3枚目 隆の勝 翔猿 前頭4枚目 平戸海 翠富士 前頭5枚目 豪ノ山(大の里) 金峰山(剣翔) 前頭6枚目 大の里(豪ノ山) 剣翔(金峰山) 前頭7枚目 阿武咲(玉鷲) 玉鷲(阿武咲) 前頭8枚目 北勝富士(高安) 正代(北勝富士) 前頭9枚目 高安(琴勝峰) 琴勝峰(正代) 前頭10枚目 御嶽海 一山本 前頭11枚目 湘南乃海(佐田の海) 佐田の海(湘南乃海) 前頭12枚目 島津海 竜電…

  • 783. 北青鵬、白鵬の問題に関して

    ここ数日、大相撲では北青鵬の暴行問題による引退、それに伴う白鵬の宮城野親方の『2階級降格』と『報酬減額』の懲戒処分が話題となっている。 正直この話題に関してはブログに記載するつもりはなかったのだが、本日下記の記事を見て少し考えが変わった。 www3.nhk.or.jp 上記記事とは異なるが、大相撲ファンの中には『期待の力士なのに残念』『1回反省のチャンスがあっても良いのでは?』といった北青鵬に対するコメントがある。 私個人の考えとして、昨今の大相撲では暴力と決別しようとしている中、暴行だけでなく窃盗疑いまであるし、常習犯だったこともあるため引退勧告はやむなしといったところではないだろうか。 一…

  • 782. 大関昇進前の優勝

    正直全く興味がないため観ていないが、本日日本大相撲トーナメントが行われていたらしい。 豊昇龍が優勝したとのことだが、とりあえず相撲を取れる程に怪我が癒えたのは何よりである。 さて話は変わり、琴ノ若が大関昇進を果たし、来場所は4大関時代へ突入である。 先輩大関である貴景勝、霧島、豊昇龍は大関昇進を果たす前に幕内優勝も果たしているが、琴ノ若は初場所一歩及ばず優勝には届かなかった。 年6場所となった昭和33年以降、大関昇進を果たした力士は今回の琴ノ若の昇進で延べ67人である。 この67回の内、大関昇進前に優勝を果たした力士は以下の通りである。 ・昇進前優勝あり:28回 ・昇進前優勝なし:39回 優勝…

  • 781. 金星2つ以上配給して優勝

    初場所千秋楽から早1週間。 この1週間は月末週だったこともあり、時間の流れを速く感じていた。 1月31日には琴ノ若の大関昇進の伝達式が行われ、まずは琴ノ若の四股名のまま大関に在位することが決まった。 初場所は琴ノ若の大関昇進だけでなく、照ノ富士の復活優勝が大きな話題となった。 周囲が崩れての優勝ではなく、上位陣が優勝争いをしている中、その力士を圧倒して優勝しているのだから『さすが横綱』『これぞ横綱』と思わせる相撲だった。 しかし序盤戦を観る限りでは、このような結果になると思っていたファンも少なかっただろう。 盤石とは程遠い内容であり、7日目には2敗目を喫した。 しかもその2敗はいずれも金星配給…

  • 780. 琴櫻と琴ノ若

    昨日照ノ富士の復活優勝により幕を閉じた大相撲初場所。 照ノ富士の強さ、横綱の存在感を改めて感じることが出来たが、琴ノ若の大関昇進も確実でありめでたい話題である。 そんな琴ノ若だが、大関昇進を果たしたことで琴櫻の四股名を継承するのかどうかも注目である。 琴ノ若は現在26歳であり、春場所新大関で迎える頃は26歳4ヶ月である。 私個人としては特段若い年齢による昇進ではないと考えている。 現役大関の昇進年齢を見ても ・貴景勝:22歳9ヶ月 ・霧島:27歳3ヶ月 ・豊昇龍:24歳4ヶ月 ※全て新大関の場所での年齢 以上のため、特別若い年齢でもなく、また若手と呼ぶほどの年齢でもないと言える。 改めて考える…

  • 779. 2024年初場所千秋楽を勝手に語る

    照ノ富士が琴ノ若との優勝決定戦を制して4場所ぶり9回目の優勝を果たして幕を閉じた大相撲初場所。 不死鳥のごとく何度も復活を果たす。 正直場所前の予想では今場所の照ノ富士は皆勤するのも難しいと思っていた。 序盤戦も盤石とは程遠い相撲であるし、7日目には正代に一気に持っていかれてしまった。しかしそこから照ノ富士の相撲内容に厳しさが増していった。 終盤戦の相撲内容を振り返るとむしろ『どこで2敗を喫したの?』と感じさせるほどの内容である。 千秋楽の本割、優勝決定戦も圧巻だった。 腕の返し方、優勝決定戦の巻きかえのタイミングといい、強さと巧さを見事に融合させた内容である。 綱取りの霧島、大関取りの琴ノ若…

  • 778. 2024年大相撲春場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 霧島 大関 豊昇龍 貴景勝 大関 琴ノ若 大栄翔 関脇 若元春 阿炎 小結 錦木 朝乃山 前頭筆頭 宇良 熱海富士 前頭2枚目 王鵬 明生 前頭3枚目 隆の勝 翔猿 前頭4枚目 平戸海 翠富士 前頭5枚目 豪ノ山 金峰山 前頭6枚目 大の里 剣翔 前頭7枚目 阿武咲 玉鷲 前頭8枚目 北勝富士 正代 前頭9枚目 高安 琴勝峰 前頭10枚目 御嶽海 一山本 前頭11枚目 湘南乃海 佐田の海 前頭12枚目 島津海 竜電 前頭13枚目 美ノ海 錦富士 前頭14枚目 北の若 北青鵬 前頭15枚目 妙義龍 大奄美 前頭16枚目 狼雅 東白龍 前頭17枚目 臨時理事会の開催を…

  • 777. 2024年初場所14日目を勝手に語る

    正直ちょっと興ざめ感が否めない。それは豊昇龍の休場である。 怪我をして土俵に立つのが難しい力士に無理してでも出場しろと言う気は全く無い。 問題は『割り返しができなかったのか?』という点である。優勝争いに大きく関わる力士の終盤戦だからこそその思いが強くなる。 先場所から14日目の割も13日目の取り組みが終了してから編成されるようになった。これ自体は良い試みだと思うが、結局休場が絡むことになればこの試みの良さが活かしきれていないようにも感じてしまう。 もちろん急な出来事であるため、対応は難しいかもしれないが、何とかならなかったものか。 今場所は朝乃山の途中休場により優勝争いの興味が半減した思いがあ…

  • 776. 2024年初場所13日目を勝手に語る

    照ノ富士が番付最上位の力を示し、照ノ富士、霧島、琴ノ若の3名が2敗で並ぶ展開となった。霧島に敗れた豊昇龍は3敗へ後退。 まず『照ノ富士ー琴ノ若』の一番から。率直な感想として照ノ富士が勝ったことに驚きはない。それは単純に番付が横綱と関脇ということもあるが、昨日も記載した通り琴ノ若が照ノ富士に勝てるイメージが想像出来なかったからである。 立ち合いで琴ノ若は予想通りもろ差し狙いにいった。これもいつも通りの展開であるが、正直もろ差しになっても攻める姿が想像出来ない。 本日は照ノ富士がすぐに左から小手投げにいった。一瞬呼び込んだようにも見えたが、下がりながらも右を差すことに成功し、そこから右腕を返して左…

  • 775. 2024年初場所12日目を勝手に語る

    予想通り番狂わせは起こらず。優勝争いの上位4名が好調平幕力士を退けた。 まず単独先頭の琴ノ若は阿武咲の当たりに全く下がらなかった。 今場所の琴ノ若の強さを象徴する内容である。格下相手には今一番安定感のある相撲内容を取っていると言える。 その結果が関脇以下に11勝1敗の成績である。 しかし残り3日間は自分より番付上位であり、その3名全員が星の差1つで追いかけてきている。しかも琴ノ若にとって合口も悪い。どっしり構えた基本的に守りの相撲で3名を打ち崩せるかどうか。 星の差1つでリードしているが、ここから3連敗しても不思議ではない。場所前の展望でも記載したが、私自身琴ノ若が11勝よりも上の成績が想像出…

  • 774. 終盤戦で逆転優勝を果たした綱取り場所

    大相撲初場所も11日目が終了した。 終盤戦へ突入し、1敗琴ノ若、2敗照ノ富士、霧島、豊昇龍という展開であり、この先4名による直接対決が始まるため楽しみである。 霧島の綱取りが場所の焦点だが、霧島は現在星の差1つで追いかける立場にいる。 まだ1敗琴ノ若との直接対決が残されているため、綱取りの可能性は十分に秘められている。 綱取り場所と言っても過去には優勝しなくても昇進を果たした例も存在する。 昭和時代で連覇を果たしたのは大鵬、北の富士、琴櫻の3名に留まるし、直近で昇進を果たした鶴竜、稀勢の里、照ノ富士も連覇による昇進ではない。 また照ノ富士においては綱取り場所において優勝していないが昇進を果たし…

  • 773. 2024年初場所11日目を勝手に語る

    阿武咲、大の里が連日役力士相手に跳ね返され、1敗で琴ノ若、2敗で照ノ富士、霧島、豊昇龍という展開になった。 数字上はまだ3敗どころか4敗にも可能性はあるが、優勝争いは上記4名の関脇以上に絞られたと言って良いだろう。 1敗先頭の琴ノ若は王鵬を危なげない相撲で下した。王鵬としては思い切り当たっていけたとは思うが、琴ノ若には通じず、逆に琴ノ若が下から跳ね上げて圧倒していた。 本日は守りではなく攻めの強さが見られた一番ではないだろうか。王鵬には悪いが、現在の両者の力量差もかなりあるため、琴ノ若としては余裕もあったのだろう。もちろん終盤戦に格下と当たるという重圧もあっただろうが、それをまるで感じさせない…

  • 772. 2024年初場所10日目を勝手に語る

    霧島と琴ノ若が平幕好調力士相手に力を示し、琴ノ若は単独先頭に立つ展開となった。 まず琴ノ若ー大の里から振り返ろう。 琴ノ若側に一言送るならば『素晴らしかった』。大の里側に一言送るならば『勿体ない』である。 琴ノ若は予想通りもろ差し狙いだった。すんなりもろ差しの形を作り、新入幕相手に力の差を見せつけた。 上の番付を狙うならば新入幕相手に負けるわけにはいかない。重圧もあっただろうが、見事に自分の相撲で打ち勝った。 一方大の里は全く力を出すことが出来なかった点で勿体ないと感じている。 琴ノ若のもろ差しを警戒し過ぎたか。差し手争いを嫌う形でもろ手突きを選択したが、それが不発に終わった。 大の里としては…

  • 771. 2024年初場所9日目を勝手に語る

    本日より後半戦へ突入した初場所だが、まさかの朝乃山休場。正直楽しみが半減したと言っても過言ではない。 元々今場所の朝乃山は場所前時点では話題の中心というわけではなかった。 しかし番付を落としているため、優勝予想に朝乃山を挙げていたファンも多かったと思う。 私自身、中盤戦終了時点で最低でも9勝1敗で迎えることでスタートラインに立てると考えていた。 朝乃山は昨日敗れたことでどのように修正してくるのか、そして終盤戦組まれるであろう上位陣にどのような相撲を取るのか楽しみにしていた。 それを見ることができないのは残念としか言いようがない。途中出場するのかどうかも不明だが、このまま休場となれば結局勝ち越し…

  • 770. 2024年初場所中日を勝手に語る

    大相撲初場所は中日折り返し。全勝の朝乃山が敗れ、琴ノ若、朝乃山、阿武咲、大の里の4名が1敗先頭で並ぶ展開となった。 綱取り霧島はこの中に入る事が出来ず痛恨の2敗目を喫した。 昨日安易な引き、叩きがなければ問題ないだろうと記載したが、不安的中といったところか。 離れる展開から捕まえることが出来なかったため焦ってしまったか。 何度か記載しているが今場所の霧島は良くも悪くも引き、叩きが多い。当然本日のように圧力をかけることが出来ていなければ墓穴を掘るだけである。 中日で2敗目を喫し、優勝争いの先頭集団とは星の差1つであるが、13勝という数字を考えるならば後がなくなった。 単純に規定通り連覇だけを考え…

  • 769. 元大関の金星

    昨日正代が照ノ富士を下して金星を獲得した。 今回で正代自身2個目の金星だが、初めての金星が平成29年名古屋場所のため6年半ぶりと久しぶりの金星だった。 正代は大関陥落後も言い方は失礼だが突如力を発揮することがあるため、上位陣にとっても侮ることが出来ない相手だと改めて感じさせる相撲だった。 正代が大関から陥落して1年程経過するが、元大関の金星はどのくらい存在するのか。 詳細は以下の通りである。 四股名 陥落後からの場所数 陥落後の金星数(通算金星数) 魁傑 2場所 1個(3個) 貴ノ浪 16場所 2個(2個) 出島 9場所 2個(6個) 雅山 33場所 2個(2個) 琴奨菊 4場所 3個(3個)…

  • 768. 2024年初場所7日目を勝手に語る

    照ノ富士が正代に敗れて2敗目。これぞ強い時の正代の相撲だったわけだが、照ノ富士としては改めて万全ではなかったのだと感じさせる内容だった。 ここまで6日間は腕を手繰る内容が大半であり、本来の右四つの相撲からは遠ざかっていた。盤石とは言い難い展開からでも徐々に相撲の形にはなっていき、白星を積み重ねている辺りさすが横綱と思わせる一方、どこかで崩れてしまうのではないかという心配があった。 そして本日正代に完敗してしまった。正代は逃げも隠れもしない力士だし、過去の対戦からすれば左前ミツは比較的引きやすい相手であった。それでも完敗してしまった辺り本来の照ノ富士とは状況が異なるということか。 まぁ対戦相手の…

  • 767. 2024年初場所6日目を勝手に語る

    中盤戦へ突入し、役力士の勝ちっ放しが消滅。全勝は平幕朝乃山一人となった。 その朝乃山は錦木相手に少し苦戦を強いられた。昨年秋場所力負けしていることを意識したのか、朝乃山としては珍しく右四つから巻きかえてもろ差しの形を作ろうとしていた。 これが強引であり、結果的に錦木得意の左四つとなり厳しい体勢だったが、錦木の攻めも強引だったため逆転の投げを決めることができた。 単独先頭に立ったが、昨日も記載したようにまだ期待するのは早いだろう。とりあえずはこのまま中盤戦も白星を積み重ねていけるかどうか。 今場所初黒星を喫した琴ノ若だが、本日は腰の重さを活かすことが出来ず。 今場所の若元春は突っ張りが冴えており…

  • 766. 2024年初場所5日目を勝手に語る

    豊昇龍に土がつき、序盤戦無傷は関脇琴ノ若と平幕朝乃山の2名となった。 役力士唯一の全勝である琴ノ若は先場所敗れている宇良相手に白星。 正直慌てて前に出ようとして宇良に腕を手繰られた時『あっ、これはやっちゃったな』と感じた。昨日も記載したが、琴ノ若が宇良に負けるとすれば慌てて前に出ることだと思っていた。 それでも何とか凌ぐことができ、白星につなげることが出来た。琴ノ若にとっては危ない相撲をモノにしたのは大きいだろう。 まだ序盤戦が終了しただけで先は長いが『優勝して大関へ』と期待する人も出てくるのではないだろうか。 場所前の展望でも記載したが、私自身琴ノ若が力をつけているのは承知の上で『11勝より…

  • 765. 2024年初場所4日目を勝手に語る

    貴景勝が休場。古傷の首の影響とのことだが、貴景勝にとってはこの先も付きまとう問題だろう。 首の場合本当の意味での完治はないだろうし、決して若いと呼べる年齢でもないため、難しいところだろう。 本日の土俵に目を向けると、綱取り霧島に土がついた。翠富士にうまく取られたといったところか。 立ち合いもろ手突きから様子を見に行ったが、翠富士がすぐに食い付く形を作ることに成功した。 霧島としては翠富士の肩透かしは警戒していただろうが、それでも食ってしまったといったところか。 4日目の黒星は先場所と同じ展開である。初優勝のときもそうだが、霧島は後半戦強い力士ではある。しかし大切な場所で序盤戦のこれ以上の黒星は…

  • 764. 2024年初場所3日目を勝手に語る

    本日の取り組みを振り返る前に髙安の休場に関して触れていこう。 率直な感想としては『またこのパターンか』である。 平幕中位で二桁以上の白星を挙げ、その翌場所上位圏内で休場する。ここ2年ほどは大半がこのパターンである。 先場所は上位圏内で二桁のため少し状況は異なるが、それでも似たようなパターンと言えるだろう。 年齢的な問題もあり、怪我も慢性化しているため、上位で取り続けることが難しくなっている様子である。 今場所再出場するのかどうかは不明だが、髙安も中々厳しい状況に陥っていると言えるか。 さて本日の取り組みを振り返っていこう。 3日目ともなれば各々調子が把握できる頃合いでもあるのだが、照ノ富士につ…

  • 763. 2024年初場所2日目を勝手に語る

    3大関2関脇が本日も安泰の中、横綱照ノ富士が2日目に黒星を喫した。 若元春は小細工のない相手のため、照ノ富士にとってはどちらの四つになるかの問題はあれど、とりあえず四つの展開に持ち込むことは出来る相手と言えるだろう。 結果として若元春十分の左四つに組む展開となった。しかしこれだけで若元春が勝てる程甘くない。 元来の照ノ富士ならば左四つに組んでも下手を引いていれば驚異の粘り腰を発揮することが可能である。 その粘り腰で昔で言えば稀勢の里を苦しめ、そして若元春戦も2戦2勝である。 しかし本日の照ノ富士は左下手を引いても粘り腰を発揮することはできなかった。残すのが精一杯であり、反撃の糸口が無かったよう…

  • 762. 2024年初場所初日を勝手に語る

    新年の幕開けとなる大相撲初場所が本日から初日を迎えた。昨日も展望を記載したが、まだ初日という実感が沸かないのが正直なところである。 それでも初日の取り組みを観ていたら自分自身も徐々にエンジンがかかってくるものである。 今場所も15日間好き勝手語っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。 まず今場所注目の綱取り霧島は若元春を冷静に捌いて初日白星。 霧島は当たって突き放そうとしたが若元春も下がらず、若元春が前に出てきたところうまく体を開いた。 盤石の内容とは言い難いかもしれないが、綱取りの初日をどんな形であれ白星としたのは良いことだろう。 一方若元春としては本来の実力を考えるとやや呆気なく感…

  • 761. 2024年大相撲初場所展望

    遅ればせながら明けましておめでとうございます。今年初めての投稿ですが、よろしくお願い致します。 早速本題へと移りたいと思います。 大相撲初場所が明日から初日を迎える。 注目は霧島の綱取りだろう。先場所同様、場所前精力的に稽古は積んでいたようだがどうなるか。 場所の数日前にも番数多くこなしていたようだが、オーバーワークも気になるところではある。 また綱取りが難しい場所というのは先場所の貴景勝を見ていてもわかることだろう。 霧島は後半戦強い力士だが、前半戦早々黒星を喫するようでは悪印象でもある。 照ノ富士が出場するため、その壁を乗り越えて横綱昇進という姿も見たいところだがはてさて。 そしてその照ノ…

  • 760. きょうへいくんの2023年大相撲総括

    あっという間に大晦日。今年も最後に総括として好き勝手語っていきたいと思います。 まず大まかに今年の大相撲を振り返ると ・年6場所関脇以上が制覇・毎場所大関昇進の話題が尽きない・結果的に新大関が2名誕生・綱取りの話題も出てきた・朝乃山の幕内復帰・伯桜鵬、熱海富士といった若手の躍進こんなところだろうか。 昨年は年6場所異なる力士が優勝し、さらには3場所連続平幕優勝という史上初の出来事だった。 『誰が優勝するのかわからない』展開が続いており、今年もある程度その流れはあったと思う。 それは絶対的な強さを持っている力士の不在が挙げられるだろう。照ノ富士は怪我に苦しんでおり、今年の皆勤場所は1場所に留まっ…

  • 759. 2024年初場所番付発表

    昨日が番付発表の日だったが、すっかり忘れていた。 いつもより発表が早いという事もあるが、単純に忘れていただけである。 1日遅れたが、いつも通り予想と照らし合わせてみようと思う。 東 番付 西 照ノ富士 横綱 霧島 大関 豊昇龍 大関 貴景勝 琴ノ若 関脇 大栄翔 高安 小結 宇良 熱海富士(若元春) 前頭筆頭 若元春(熱海富士) 翠富士 前頭2枚目 阿炎 豪ノ山 前頭3枚目 竜電(北勝富士) 北勝富士(翔猿) 前頭4枚目 翔猿(正代) 正代(竜電) 前頭5枚目 錦木 金峰山 前頭6枚目 一山本(湘南乃海) 湘南乃海(一山本) 前頭7枚目 朝乃山 北青鵬 前頭8枚目 御嶽海(平戸海) 平戸海(御…

  • 758. 寺尾の凄さ

    元関脇寺尾が12月17日に逝去した。この訃報は12月17日の23時頃にスマホの速報ニュースとして通知が届いたことで知ることになった。 入退院を繰り返しているという話を聞いたことはあるが、まさかこんなに早くこの世を去るとは思わなかった。 寺尾といえば突っ張りを武器に現役時代はかなりの人気力士だった。そして親方になってからもその人気は変わらず、わかりやすい解説は私自身も楽しみであった。 そして今回寺尾が逝去したことで改めて凄い力士だったという事を認識させられた。 それは『相撲に興味がない人でも寺尾を知っている』ということである。 同じ職場で『寺尾は知ってるわ』と発言する方が多かった。そして『井筒三…

  • 757. 十両で2場所連続12勝以上

    今年も残すところ2週間程だが、年末に差し掛かるからといって正直私自身としては大きな影響はない。 12月は1週間に1回投稿を目標としているため本日も投稿するが、前回同様十両に関する話題である。 私自身、主に幕内の取組結果、記録に関して触れることが多いが、十両以下でも気になることがあるという事はそれだけ幕内以外でも注目力士が存在するという証拠か。 最近注目される力士の中の1人として『大の里』が挙げられるだろう。 秋場所が新十両であり、秋場所、九州場所と惜しくも優勝を逃したが、2場所連続12勝と力を示すことが出来たと言えるだろう。 十両で2場所連続12勝はどれだけ珍しい記録なのか。 年6場所となった…

  • 756. 十両優勝に関して

    最近大相撲に関する事を調べると、当然と言えば当然だが巡業に関する話題が大半である。 1横綱3大関が不在であり、体調面が心配されるところである。 私は巡業の話題ではなく、九州場所のとある記録について調べていた。 それは題名通り『十両優勝』である。 九州場所では琴勝峰が3回目の十両優勝を果たした。 琴勝峰は豊昇龍、王鵬と同学年であり、巷では『同部屋の琴ノ若よりも期待していた』という声をよく耳にする。 単純な若さという点からでもそうかもしれないが、先に上位挑戦をしたのも琴勝峰である。 また上位定着に関しては琴ノ若の方が定着しているが、あと一歩で幕内優勝というところまで迫ったのは琴勝峰の方が先である。…

  • 755. モンゴル出身力士100回目の優勝

    大相撲九州場所千秋楽から早1週間。 この1週間で私の住む北海道もすっかり冬景色となってしまった。 年末には今年の総括として投稿しようと考えているが、年末までの間も1週間1記事を目標に投稿していきたいと思う。 さて九州場所では霧島が2回目の優勝を果たして幕を閉じた。 この霧島の優勝により、モンゴル出身力士の優勝が『100回目』という記録にもなった(余談だが、大相撲個人優勝制度が制定されてから100人目の優勝がモンゴル出身の鶴竜だった)。 話は戻り、モンゴル出身力士初の優勝力士は『朝青龍』である。 朝青龍の初優勝が平成14年九州場所であるため、21年で100回の優勝に辿り着いた。 ちなみに平成14…

  • 754. 大関の連覇に関して

    昨日霧島の優勝によって幕を閉じた大相撲九州場所。 貴景勝の綱取りが白紙になったのは残念だが、霧島としては貴景勝だけではなく、自身も出場している力士の中では最高位大関であると存在感を見せることができた。 先場所の貴景勝の優勝、そして今場所霧島が優勝したことで『大関の連覇』を達成した。 ここでの連覇とは同一力士の連覇ではないが、今回のように別々の大関による連覇はどの程度存在するだろうか。 年6場所制となった昭和33年以降で調べてみた。 詳細は以下の通りである。 場所 四股名 成績 翌場所成績 昭和33年初場所 若乃花1 13勝2敗 12勝3敗※ 昭和33年春場所 朝汐 13勝2敗 5勝4敗6休 場…

  • 753. 2023年九州場所千秋楽を勝手に語る

    1年納めの九州場所は霧島の2度目の優勝により幕を閉じた。 自身の取り組み前に熱海富士が敗れたことにより優勝が決定した。しかし結びの一番もしっかり引き締めて白星とし、自身初の13勝まで星を伸ばした。 霧島としては今年1年で2回の優勝、大関昇進、年間最多勝と躍進した年となった。 私自身、場所前霧島は優勝候補の本命に挙げていた。しかし正直言うと、今場所はやってくれるという確信はなく、どちらかと言えば期待によるものだった。 場所前精力的に稽古を積んだという話を耳にしたため、期待したい気持ちが強かった。 そして初日から3日間は速攻相撲で圧倒していた。今場所の霧島は期待通りの活躍を見せてくれていると思った…

  • 752. 2024年大相撲初場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 霧島 大関 豊昇龍 大関 貴景勝 琴ノ若 関脇 大栄翔 高安 小結 宇良 熱海富士 前頭筆頭 若元春 翠富士 前頭2枚目 阿炎 豪ノ山 前頭3枚目 竜電 北勝富士 前頭4枚目 翔猿 正代 前頭5枚目 錦木 金峰山 前頭6枚目 一山本 湘南乃海 前頭7枚目 朝乃山 北青鵬 前頭8枚目 御嶽海 平戸海 前頭9枚目 明生 玉鷲 前頭10枚目 佐田の海 剣翔 前頭11枚目 王鵬 隆の勝 前頭12枚目 妙義龍 美ノ海 前頭13枚目 遠藤 阿武咲 前頭14枚目 琴勝峰 友風 前頭15枚目 宝富士 大の里 前頭16枚目 武将山 島津海 前頭17枚目 碧山 細かなズレはあれど、比…

  • 751. 2023年九州場所14日目を勝手に語る

    結果的に優勝争いにおいて今場所最大の一番と言っても過言でない一番。 2敗で先頭に並ぶ『霧島ー熱海富士』の一番は霧島が制した。 重圧を感じていたのは霧島の方だと思う。しかし重圧に潰されることなく、霧島が自分の相撲を取り切って若手を退けた。 本日の霧島は左の使い方がうまかった。両者得意の右四つの展開で左からおっつけ、そして左を巻きかえもろ差しの形を作ることに成功した。 今場所の熱海富士は土俵際もしぶといため、霧島は土俵際も細心の注意を払い寄り切った。 上記の通り、重圧を感じていたのは霧島の方だと思う。しかし本日の相撲は重圧を誇りに変えた一番と言えるのではないだろうか。今後の霧島自身をより強くさせる…

  • 750. 2023年九州場所13日目を勝手に語る

    遅くなりましたが13日目について語っていこうと思います。酔っ払っているため、文章はめちゃくちゃだと思いますが、ご容赦下さい。 まず私事ですが、後半戦はラジオで結果を聴いていた。それも17時20分頃からだったので、北勝富士ー豪ノ山の一番からだった。 途中でここまでの結果として熱海富士が押し出しで勝ったと伝えられ、琴ノ若ー竜電の取り組みが始まった。 展開からすると竜電が食い下がって白星を掴んだようだった。琴ノ若は昨日と同じような負け方をしたのだろうと思い、そう簡単に大関昇進は果たせないものだと感じた。 そして霧島ー大栄翔。車の中でラジオを聴いていたため、はっきりと聴こえなかったが、叩き込みと聴こえ…

  • 749. 2023年九州場所12日目を勝手に語る

    本日注目の『霧島ー琴ノ若』の一番は大関霧島が制した。 熱海富士が豊昇龍を下して、霧島と熱海富士が2敗で先頭に並ぶ展開となった。 まず注目の一番から振り返るが、霧島の強さ、巧さが光った一番だった。 立ち合い突き放してから左前ミツを引き、霧島得意の食い下がる形を作ることが出来た。 今場所の琴ノ若は腰の重さを活かした相撲を取り続けていたが、霧島はその持ち味を潰す相撲を見事取ることが出来た。 序盤戦の霧島は速攻相撲が光っており、中盤戦やや崩れかけたが、終盤戦へ突入して相撲内容に厳しさが増している。 ぜひともこのまま残り3日間も勝って13勝で優勝してほしいという思いが強い。 本日の相撲を見るとそれが出来…

  • 748. 2023年九州場所11日目を勝手に語る

    7日目同様、酔っ払っているため文章がめちゃくちゃかもしれませんがご容赦下さい。また先に予告しておきますと、明後日13日目もそのような状態だと思いますがよろしくお願いいたします。 さて本日より終盤戦へ突入した九州場所。 本日注目の『貴景勝ー琴ノ若』の一番は関脇琴ノ若に軍配が上がった。 本日も琴ノ若の腰の重さが発揮された一番となった。 立ち合いの当たりは貴景勝も低く踏み込んでいったが、琴ノ若は全く下がらなかった。 流れの中でうまく回り込んで後ろについて送り出した。昨日も記載したが、今場所の両者の状態から鑑みると、貴景勝が押し切るイメージは想像出来なかった。 如何にして貴景勝が琴ノ若を崩していくのか…

  • 747. 割の編成に関して語る

    大相撲九州場所は本日中盤戦が終了し、明日から終盤戦へ突入する。 優勝争いも佳境を迎える終盤戦へ突入するため、明日からも非常に楽しみである。 しかしその一方、割に関しては多くの批判が飛び交っても仕方ないレベルだと思う。 今に始まったことではないが、どうにも後手に後手に回っている。 まず『勝手に語る』の方でも少しだけ触れた熱海富士だが、明日は美ノ海と割が組まれた。 確かに2敗同士の割(割を組んだ時点では美ノ海も2敗)であるが、ここで組む相手ではないだろう。 もっと早くに組んでいれば、明日の熱海富士の割は豊昇龍でも良かったと思う。 如何せん結果的に負け越している朝乃山と豊昇龍を組む必要があったのか。…

  • 746. 2023年九州場所10日目を勝手に語る

    中盤戦最終日の10日目。1敗の一山本が敗れ、2敗で4名が並んだ。 2敗力士の中に存在する役力士は霧島と琴ノ若。 まず霧島だが、先場所敗れている錦木を冷静に対処した。 下手に組みにいったら極められる可能性があるため、突き放していくと思ったが、立ち合い当たってすぐにいなし、錦木の後ろにつく事が出来た。 絶対的な強さを見せているわけではないが、冷静に相撲を取って白星に結び付けている。 一山本が敗れて先頭に並んだため、このままの流れで終盤戦も場所を引っ張ってほしいところである。 とはいえ取り組み後に指を気にしていたのが気掛かりではあるが。 琴ノ若は豪ノ山を下して勝ち越しを決めた。豪ノ山の当たりをしっか…

  • 745. 十両⇒幕内の連覇

    大相撲九州場所は本日から後半戦へ突入した。 平幕一山本が1敗で単独先頭という展開である。 もちろんこのまますんなりいくとは思えないが、一山本は私と同じ北海道出身であるため、いやが上にも気になってしまう。 中日の時点で単独先頭に立っていたが、本日も仕事中に『一山本調子いいね』と声をかけられることが多かった。 一山本は先場所十両に在位しており、新鋭の大の里の初日からの連勝を9で止め、そして自身が13勝2敗で優勝を果たすという結果を残した。 あまりにも気は早いのだが、題名通り十両⇒幕内の連覇となればいつ以来となるだろうか。 先に答えを言ってしまうと、年6場所制となった昭和33年以降はおろか、15日制…

  • 744. 2023年九州場所9日目を勝手に語る

    本日より後半戦へ突入した九州場所。 昨日上位陣が崩壊寸前までいき、このまま場所も崩れていくのではないかと懸念される中、昨日ストッパーとなった大関霧島が朝乃山と割が組まれた。 私個人としては本日最も注目していた一番である。 霧島としては終始朝乃山の圧力に後退する展開だったが、必死に回り込んで逆転の叩き込みを決めた。 貴景勝の時にも記載しているが、霧島としては何がなんでも勝たなくてはならない一番だった。 それは相手が実力者であろうと、元大関であろうと、相手の状態が把握出来ていない状況であろうと関係ない。 現役大関としての意地、そして今場所優勝を狙うにはここで落とすわけにはいかない。 常時劣勢であっ…

  • 743. 2023年九州場所中日を勝手に語る

    日々場所が動いているというか、崩壊しつつあるのではないかと感じさせる中日だった。 2大関3関脇が黒星。 気が付けば役力士に全勝どころか1敗力士も消滅した。1敗で単独先頭が平幕の一山本という展開で折り返すことになった。 まず大関陣から目を向けると、連覇を狙う貴景勝が本日から出場してきた朝乃山に敗れて3敗目。 昨日も記載したが、ここで朝乃山に落とすようならば今場所の貴景勝の綱取り、優勝は絶望的だろう。 朝乃山が実力者であり、また朝乃山の状態もどの程度なのか不明であるため、やりにくさはあっただろう。 しかし連覇、横綱を狙うからにはそんなこと言っていられない。ここまで7日間相撲を取っていない力士に敗れ…

  • 742. 2023年九州場所7日目を勝手に語る

    全勝の琴ノ若と一山本に土。九州場所は勝ちっぱなしが消滅した。 まず琴ノ若だが、宇良の巧さが光った一番だった。数日前に琴ノ若は速い攻めを見せる力士の対応がどうなるか気になっていた。 本日の宇良の相撲は特段速い訳ではなかったが、宇良の低さに対応しきれなかった様子である。 どの力士にも共通することだが、敗れた翌日に修正できるかどうか。 琴ノ若が今場所大勝を目指すならば、修正する力も重要になってくるだろう。 平幕全勝の一山本は佐田の海に敗れて初黒星。負けた相撲ではあるが、やはり今場所動けてはいると感じさせる相撲ではあった。 一山本としては優勝に関して意識はないだろうし、明日からも思い切っていくだけでは…

  • 741. 2023年九州場所6日目を勝手に語る

    この時間まで飲んでいたため投稿が遅くなりました。拙い文章になっていると思いますがご容赦下さい。 本日より中盤戦へ突入したが、早々に場所が動いた。 本日の大関、関脇の成績は2勝4敗と負け越し。そして大関陣に勝ちっぱなしはいなくなった。 大関で唯一序盤戦無傷だった豊昇龍は苦手高安のに敗れて初黒星。 豊昇龍は高安のの引きに乗じて前に出ていたが、流れの中で左を深く差されてしまった。 ここで我慢出来ず、差されてからが強引だったため、体勢をさらに悪化させてしまった。 豊昇龍としては昨日の豪ノ山戦も含め、考え過ぎている部分もあるか。本日も立ち合い時間を要していた。 一方高安は2日程前にも記載したが、今場所好…

  • 740. 大関の初日から3連勝に関して

    大相撲九州場所は序盤5日間を終了した。 大関、関脇が好調の中、中盤戦へ突入する展開となった。 2日前に『貴景勝が初日から3連勝したら次点以上の成績』『貴景勝の初日からの3連勝は大関在位27場所で3回目』という旨の投稿をした。 私個人の感覚として大関在位27場所で3回目はかなり少ないと感じていたのだが、本日ふと『歴代の大関はどうだったんだろう?』と思ったため調べてみた。 今回は『大関在位で3回目の3連勝を達成した場所数』『大関在位で初日から3連勝の回数』を中心に、昭和33年以降に大関へ昇進した力士を対象としている。 そのため大関在位2場所目の豊昇龍は対象外としている。 まず『最高位大関』の記録は…

  • 739. 2023年九州場所5日目を勝手に語る

    序盤戦最終日の5日目。 本日注目の『大栄翔ー琴ノ若』の全勝関脇同士の一番。 結果的に序盤戦最大の割と言っても過言でない一番である。 全勝関脇同士の一番は琴ノ若に軍配が上がった。 昨日も記載したが、この両者の対戦は大栄翔の突っ張りに琴ノ若があまり下がらない印象が強かった。 そして本日も正にその展開になったといったところか。 大栄翔が右おっつけで攻めていこうとするも、琴ノ若が動じずどっしりと構え、うまいこと肩透かしを決めた。 3日目大逆手で決めた一番は最たるものだが、今場所の琴ノ若は腰が重たい。 元々守りの強さ、土俵際のしぶとさに定評はあるが、いつも以上に腰の重さを活かしている相撲が目立つ。 今場…

  • 738. 2023年九州場所4日目を勝手に語る

    順当に来ていた大関陣に明暗が分かれた。 貴景勝、霧島に黒星。 まず綱取り貴景勝だが、昨日私は注目の割として挙げていた明生戦である。 昨年、一昨年と九州場所で好成績を残している貴景勝に明生は連続で土をつけている。 そして九州場所ゲンの良い貴景勝のさらに上をいく明生という構図が今場所も成り立ってしまった。 貴景勝の相撲の流れとしては決して悪くなかった。 立ち合いはしっかり当たれているし、その後左突き落としにもいったが、呼び込むようなものではなかった。 どちらかといえば突き落としを残した明生がその後の攻めもよく残し、うまく体を開いて対応したのが素晴らしかったと言えるか。 綱取り場所において何であろう…

  • 737. 今場所の貴景勝は次点以上が確定?②

    大相撲九州場所は3日目が終了。 ここまで3大関3関脇の活躍が光っており、大関・関脇の充実した場所となっている。 そして今場所最大の注目点が『貴景勝の綱取り』だろう。 綱取りと明言されていなくても、連覇に向けて好発進であることに間違いない。 『勝手に語る』でも記載したが、貴景勝が大関昇進以降、初日から3連勝は3回目である。 大関在位27場所で3回目はかなり少ないと言って良いと思うが、貴景勝にとっては重要な事である。 本題に移るが、題名に②と記載しているが、実は2年前の九州場所にも同じ題名で投稿したことがある。 そして2年前の貴景勝は結果12勝3敗で次点の成績となったため、データ通りならば今場所も…

  • 736. 2023年九州場所3日目を勝手に語る

    本日も3大関3関脇安泰。 大関陣から振り返ると、貴景勝が宇良相手に完勝。 相手を正面に置いて突っ張りで圧倒した。足も出ているし、危ない最高の相撲内容だろう。 貴景勝が大関昇進以降、初日から3連勝は3回目である。 今場所で大関在位27場所のため、如何に貴景勝にとって序盤戦が鬼門かという話だが、ここまで3日間は我慢も出来ているし良い展開だろう。 連覇に向けてこのまま白星を積み重ねていきたいところである。 霧島はやや合い口の悪い正代相手に完勝。 立ち合いは珍しくもろ差し狙いだったか。もろ差しの形は果たせずとも右おっつけが強烈であり、正代に相撲を取らせなかった。 今場所の霧島は速くて強い。霧島は比較的…

  • 735. 2023年九州場所2日目を勝手に語る

    3大関3関脇が安泰。役力士が存在感を示した2日目となった。 連覇を狙う貴景勝は先場所敗れている正代相手に白星。 正直言えば磐石とは言えない内容だろう。立ち合いの当たりは良かったが、押し切ることが出来ず正代に反撃を許した。 しかし押し切れない場面になっても先場所のように大振りの張り手にいかなかった。 貴景勝本来の勝ち方ではないにしても我慢して相撲を取り、それを白星に結びつけたというのは大きいだろう。 とにもかくにも序盤戦星を落とさずにいきたいところだろう。 霧島は阿炎相手に相撲を取らせず完勝。 昨日の阿炎の相撲を見ると、阿炎もかなり良いのではないかと思わせたが、それ以上に霧島が強い。 この2日間…

  • 734. 2023年九州場所初日を勝手に語る

    大相撲九州場所が本日から初日を迎えた。 昨日から私の地元北海道では雪も降り始め、冬の訪れとともに九州場所が始まるというのは何となくだが九州場所っぽくて良い。 今場所も好き勝手語っていきますのでよろしくお願いいたします。 さて場所前から何度も記載している通り、今場所の焦点は『貴景勝の綱取り』だろう。 明確に綱取りの場所と位置付けられていないとはいえ、先場所優勝したことは事実のため、期待は集まるだろう。 その貴景勝だが、先場所初日に敗れている北勝富士相手に完璧な相撲を取ったといって良いだろう。 北勝富士の立ち合いが失敗したこともあるだろうが、貴景勝としては立ち合い集中していけたことが何よりである。…

  • 733. 2023年大相撲九州場所展望

    1年納めの九州場所が明日から初日を迎える。 まず残念なのが、昨日も触れた照ノ富士の休場。 無理せず治療に専念していただきたいが、来年は進退を問われる年となるだろう。 そして朝乃山も休場。肉離れの情報は耳にしていたが、程度は不明だったため何とも言い難い状況だった。 しかし初日から休場となれば程度としてはかなりのものだったのだろう。 気掛かりなのが、幕内へ復帰以降、朝乃山の怪我が増えてきたことである。 番付を落としていた頃と異なり、同格の力士達としのぎを削ることはそれだけ身体への負担も大きいということか。 正直大関復帰を求めるならばここで休場はかなりの痛手だと思う。だからといって無理に出場して悪化…

  • 732. 横綱在位で2度目の3場所連続休場

    大相撲九州場所初日まであと2日。 初日の割も発表され、いよいよ場所が始まるという高揚感がある一方、横綱照ノ富士が休場を表明した。 横綱不在という事は単純に残念であるが、無理をすることはないと思っている。 幸い今場所の休場に対して厳しい意見は耳にしていない。 さすがに初場所は進退を懸けて出場することになると思うし、照ノ富士にとっては来年が勝負の年と言えるか。 さて照ノ富士は今場所の休場で3場所連続となったが、横綱昇進以降3場所連続休場は2回目である。 状況によっても異なるが、3場所以上連続休場となるとどうしても『引退』の2文字がちらついてしまうものである。 それが2回目となれば尚更であるし、そも…

  • 731. 令和初の優勝に関する事

    1年納めの九州場所初日まで5日となった。 今年5場所を振り返ると、霧馬山、豊昇龍、大栄翔、若元春と関脇の活躍が光っている。 結果として霧馬山改め霧島、そして豊昇龍は大関昇進を果たしている。 大栄翔、若元春は関脇に留まっているが、実力は十分証明できており、二桁の白星を挙げても良い意味で驚きがなくなった。 そして貴景勝が大関の責任を果たして年2場所の優勝、横綱照ノ富士は怪我に苦しんでいるが、夏場所出場した際は力を発揮して今年唯一12勝以外の成績で優勝を果たしている。 今年は貴景勝、霧馬山(四股名当時)、照ノ富士、豊昇龍、貴景勝とここまで全て『三役以上の力士が優勝』を果たしているのである。 年6場所…

  • 730. 九州場所の綱取り

    大相撲九州場所初日まで残り1週間を切った。 何度か記載しているが、今場所の焦点は『貴景勝の綱取り』ではないだろうか。 貴景勝にとっては3度目の綱取りとなるが、過去2回は途中休場と苦い思い出がある。 3度目の正直なるかどうか。 1年納めの九州場所だが、過去に九州場所で綱取りを成功させた力士はどの程度存在するだろうか。 今回の対象は年6場所制となった昭和33年以降、若乃花(初代)から照ノ富士まで全29名としている。 詳細は以下の通りである。 初場所 春場所 夏場所 名古屋場所 秋場所 九州場所 若乃花(初代)13勝2敗(優勝) 朝潮13勝2敗(次点) 輪島15戦全勝(優勝) 北の湖13勝2敗(同点…

  • 729. 2023年九州場所番付発表

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 貴景勝 大関 霧馬山 大関 豊昇龍 大栄翔 関脇 若元春 琴ノ若 関脇 北勝富士(阿炎) 小結 阿炎(北勝富士) 朝乃山 前頭筆頭 宇良 正代 前頭2枚目 明生 豪ノ山(高安) 前頭3枚目 翔猿 高安(豪ノ山) 前頭4枚目 阿武咲(錦木) 錦木(阿武咲) 前頭5枚目 翠富士 北青鵬(湘南乃海) 前頭6枚目 湘南乃海(隆の勝) 隆の勝(北青鵬) 前頭7枚目 金峰山 遠藤 前頭8枚目 御嶽海(熱海富士) 熱海富士(妙義龍) 前頭9枚目 竜電(御嶽海) 妙義龍(竜電) 前頭10枚目 佐田の海(琴恵光) 琴恵光(佐田の海) 前頭11枚目 平戸海 玉鷲(王鵬) 前頭12枚目…

  • 728. 三役在位で年間全て勝ち越し

    大相撲九州場所まであと2週間。 明日が番付発表だが、それ以上に未成年の飲酒に関する事が話題となっている。 正直水を差すような話題はこりごりなのだが、どうにも『大相撲=不祥事』は切っても切れないようである。 今回はその話題に触れず、あくまで九州場所を楽しむ上での話題を投稿しようと思う。 前回は年間最多勝について触れたが、今回は『年間全て勝ち越し』について触れたいと思う。 秋場所までの5場所にて、幕内で全て勝ち越しを決めている力士は 豊昇龍、大栄翔、若元春、琴ノ若の4名である。 ちなみに霧島は年間最多勝争いで豊昇龍と並んで2位だが、名古屋場所新大関の場所にて負け越しを喫している。 上記4名の中で、…

  • 727. 2023年の年間最多勝争い

    昨日九州場所の焦点は貴景勝の綱取りと記載したが、いつの時代でも九州場所で注目される話題が『年間最多勝』と言えるだろう。 秋場所を終えた時点での上位5名の成績は以下の通りである。 1位:大栄翔(51勝) 2位:霧島、豊昇龍(49勝) 4位:若元春(48勝) 5位:琴ノ若(45勝) 休場なく順当にいけば琴ノ若はやや厳しいか。 とにもかくにも上位5名全員が関脇以上である。 今年の関脇陣(霧島、豊昇龍も最近大関へ昇進した)の好調さがわかる結果と言えるのではないだろうか。 一昔前ならば年間最多勝の歴代最少白星といえば『平成4年貴花田の60勝』だったが、平成29年以降は『60勝未満』が当然の結果になりつつ…

  • 726. 角番の場所で優勝した力士の翌場所

    月日が流れるのは早く、10月も下旬である。 一瞬明日が番付発表の日だと勘違いしたが、それでも光陰矢の如しは間違いない。 10月になってからろくに投稿していなかったが、本日久々に投稿しようと思う。 1年納めの九州場所が11月12日から初日を迎えるが、照ノ富士の出場はどうなるか?、年間最多勝など見どころは多いと思うが、最大の焦点となるのは『貴景勝の綱取り』か。 秋場所が優勝を果たしているとはいえ11勝4敗のため、九州場所が綱取り場所として位置づけられるかどうかは不明だが、私個人としては好成績による優勝ならば昇進させても何ら問題ないとは思っている。 貴景勝は秋場所角番の場所であった。 初日黒星を喫し…

  • 725. 付け出し制度改定に関して

    大相撲秋場所千秋楽から早1週間。 月末週ということもあり、少しだけ多忙であったが、3日程前に角界では幕下付け出し制度を改定し、最下位格に一本化することを決めたというニュースを目にした。 hochi.news これに関しては幕下付け出し10枚目、15枚目の撤廃よりも、高校生の大会にて好成績を収めても三段目付け出しの資格を得られるようになったという点が大きいのではないだろうか。 むしろ幕下に関してはなぜ最下位一本化としたのだろうか。 1つ挙げられる理由としては、かつて10枚目ないし15枚目付け出しでデビューし、大成しなかった力士も考慮してという事か。 ここ数年は幕下上位も『元幕内力士』『十両と幕下…

  • 724. 年間で複数回優勝を果たした大関

    貴景勝が逆転優勝を果たして幕を閉じた大相撲秋場所だが、2日経過しても変化に対する論争、また来場所が綱取りなのかといった話題が目につく。 私自身は来場所13勝以上の優勝ならば基本的には文句なしで昇進させても良いと思っている。 さて貴景勝は秋場所の優勝により、今年2回目の優勝を果たした。 年6場所制となった昭和33年以降、大関が年間で2回以上優勝を果たした力士はその程度存在するのだろうか。 今回はあくまで『大関在位』という点に目を向けたいと思う。 例を挙げると令和3年の照ノ富士は関脇で1回、大関で1回、横綱2回と計4場所優勝を果たしている。 しかし大関在位では『年間1回』と計算する。 それを踏まえ…

  • 723. 『朝乃山ー熱海富士』の割に関して

    昨日貴景勝の逆転優勝により幕を閉じた大相撲秋場所。 立ち合いの賛否、成績に関して色々と話題になっているが、14日目終了時点ではとある割に関しても一部で物議を醸していたようである。 それは『朝乃山ー熱海富士』である。 私自身、この割に対して不満はなく『あぁそうきたか』という思いだった。 まぁ取り組みも終わり、結果論に聞こえるかもしれないが。 ファンの間では『豊昇龍ー熱海富士』を予想していた方が多かった様子である。 勝ち越しをかける大関と優勝をかける力士の方が構図としては美しいと思っていたということか。 単純に番付を見ても大関と割が組まれているというだけでも文句は言われにくいとも言えるか。 確かに…

  • 722. 2023年秋場所千秋楽を勝手に語る

    722. 2023年秋場所千秋楽を勝手に語る - きょうへいくんの大相撲日記

  • 721. 2023年大相撲九州場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 貴景勝 大関 霧馬山 大関 豊昇龍 大栄翔 関脇 若元春 琴ノ若 関脇 北勝富士 小結 阿炎 朝乃山 前頭筆頭 宇良 正代 前頭2枚目 明生 豪ノ山 前頭3枚目 翔猿 高安 前頭4枚目 阿武咲 錦木 前頭5枚目 翠富士 北青鵬 前頭6枚目 湘南乃海 隆の勝 前頭7枚目 金峰山 遠藤 前頭8枚目 御嶽海 熱海富士 前頭9枚目 竜電 妙義龍 前頭10枚目 佐田の海 琴恵光 前頭11枚目 平戸海 玉鷲 前頭12枚目 王鵬 宝富士 前頭13枚目 剣翔 友風 前頭14枚目 一山本 東白龍 前頭15枚目 狼雅 美ノ海 前頭16枚目 錦富士 北の若 前頭17枚目 関脇以上は貴景…

  • 720. 高安ファンの皆様、本当に申し訳ありません

    本日日中にとあるお手伝いをし、その後私用で飲んでいたため、23時に帰宅してきた。 そこから録画していた大相撲ではなく、NHKの幕内取組動画にて主要力士の結果を確認した。 順番としては熱海富士、貴景勝、大栄翔、北青鵬そして朝乃山である。 そしてその他取り組みを確認せず、ブログの記載を始めた。 投稿してからその他取り組みも確認し、とんでもない失態を犯した事に気が付いた。 そう『高安』である。 『そういえば4敗だった』と思い出し、見事4敗を死守していた。 ブログの方で『決定戦の場合2~3名』と記載したが『2~4名』である。 昨日敗れたことにより、酔っ払った私の頭の中では高安の存在がすっかり頭から抜け…

  • 719. 2023年秋場所14日目を勝手に語る

    申し訳ありませんが、酔っ払っているため拙い文章になっていると思います、ご容赦ください。 先頭3敗の貴景勝、熱海富士に明暗が分かれた。 貴景勝は豊昇龍との大関同士の一番。今場所の両者の状態、特にここ数日の充実度を見れば俄然貴景勝が有利だっただろう。 さらに過去の対戦成績でも貴景勝が有利である。 しかし豊昇龍としても新大関の場所で負け越すわけにはいかないという気持ちは強かっただろう。 元々豊昇龍は思い切った事をする力士である。この場面で変化をしてもおかしくない。 それでも豊昇龍は真っ直ぐ当たっていった。離れる展開になり、こうなれば貴景勝得意の間合いである。 貴景勝が押し切る展開かと思ったが、豊昇龍…

  • 718. 2023年秋場所13日目を勝手に語る

    貴景勝が番付通り力の差を示し、熱海富士とともに3敗先頭で並ぶ形となった。 単純に結果だけを見るならば当然と言えるだろう。大関が平幕下位に勝っただけなのだから。 しかしそう単純な話でもなく、貴景勝としては大関としての責任、自力優勝の芽を手繰り寄せるチャンス、そしてその相手が平幕下位という様々な重圧と闘っていただろう。 その重圧を全てはね除け、闘志を燃やしつつも冷静に自分の相撲に徹することが出来た。 熱海富士としては昨日大栄翔戦同様、力は出し切ったと思う。そして昨日同様、単純に貴景勝の方が経験、地力ともに上だったということだ。 相撲内容に関して言えば、立ち合い当たりは五分だったし、その後攻め勝った…

  • 717. 18年前の秋場所

    大相撲秋場所は12日目を終了し、優勝争いも佳境を迎えている。 本日敗れはしたが、いまだ単独先頭の新鋭の熱海富士が優勝となれば初土俵から所要18場所での優勝である。 『勝手に語る』の方でも記載したが、これは現在1位の貴花田、朝青龍の24場所より1年も早い記録である(幕下付け出しを除く)。 とんでもないスピード記録となるわけだが、かつてこの記録と同じスピードで躍進した力士が存在した。 それは『琴欧州』である(四股名当時)。 ちょうど18年前の秋場所。私は当時中学3年生であった。 この場所前は『朝青龍が大鵬以来の6連覇なるか?』が最大の焦点だった。 しかし朝青龍が初日普天王に敗れてこの場所は波乱の幕…

  • 716. 2023年秋場所12日目を勝手に語る

    秋場所12日目、場所が大きく動いた日となったか。 本日注目の『大栄翔ー熱海富士』の一番は大栄翔に軍配が上がった。 率直な感想として両者力を出し切った良い一番だった。 熱海富士もここまでの活躍は伊達ではなく、力をつけているのがわかる内容だった。 大栄翔の当たり、突っ張りに大きく下がることなく、何とか四つに組みたいところだったが、そこはさすが大栄翔といったところか。 経験の差、地力の差で大栄翔が白星を挙げた。 熱海富士としては優勝への重圧に潰される様子はなく、番付上位相手に力を出し切ったため、明日以降も変わらず力を出し切るだけだろう。 本日の相撲で悪い点はない。単純に現状の力量は大栄翔が上なだけで…

  • 715. 2023年秋場所11日目を勝手に語る

    熱海富士が1敗を守り、後続と2つ差をつけた。 今場所、というよりも熱海富士自身初となる三役との対戦だったが、堂々かつ豪快な相撲内容で白星を積み重ねた。 勢いもあるだろうが、単純に熱海富士が力をつけているのだろう。 立ち合いすぐに自分得意の右四つに組み止め、翔猿を裏返した。 星の差だけを考慮すれば熱海富士が俄然有利な展開になった。 それでもこの先の対戦相手は翔猿以上に強敵が続く。 さすがに優勝への意識も少しは出てくると思うが、まずはその重圧に潰されることなく、自分の相撲に徹する事が出来るかどうか。 番付上位相手に力を出し切ることが重要になってくるだろう。 役力士唯一の3敗である貴景勝が若元春を下…

  • 714. 2023年秋場所10日目を勝手に語る

    平幕1敗同士の『高安ー熱海富士』は熱海富士に軍配が上がった。 高安の方が優勝争いの重圧を感じていたのは間違いないと思うが、それ以上に熱海富士が自分の相撲を取り切った様子だった。 とはいえ高安としては消極的だった。立ち合いからの差し手争いもすぐ避けるように引きを見せ、その後突っ張りで攻めるもすぐに引いて墓穴を掘った。 一方熱海富士は高安の引きに崩れることなく、常時前に圧力をかけ続けていた。 タイミングの問題もあるだろうが、最後は吹っ飛ばす形で熱海富士が1敗同士の対決を制した。 熱海富士は今場所帰り入幕の場所だが、序盤戦から幕内で通用する力量を身に付けていることを証明し、さらにここ数日は日を追う毎…

  • 713. 2023年秋場所9日目を勝手に語る

    そんな気はしていた。良いと思った役力士が次の日敗れてしまう。 ものの見事に本日は若元春が該当したということだ。 若元春が敗れたことにより、役力士の最高成績者と1敗力士との差は2つ。 展開によっては高安、熱海富士がそのまま突っ走る展開も少し見えてきたか。 その中、明日平幕1敗同士の『高安ー熱海富士』の割が組まれた。 まぁ本日でも良かったような気はするが、頃合いと言えばそうでもある。 明日この直接対決を制した力士がこのままいくのか。 今場所は役力士が次々と星を落とすため『今の上位陣と対戦してもあまり意味がない』という旨の書き込みを目にしたこともある。 それに関しては『意味がない』ことは全く無い。 …

  • 712. 2023年秋場所中日を勝手に語る

    良いと思った力士が次の日敗れてしまう。連日この繰り返しである。 そして追い討ちをかけるかのごとく大関が全滅。 貴景勝、霧島にとっては何としても2敗を死守したかったのだが、これが合い口というものか。 貴景勝はこのところ4連敗中の翔猿が相手だった。翔猿に動き負けているのはもちろんのこと、単純に押し負けてもいるように感じた。 貴景勝は小兵力士相手に様子を見ながら押していくのが得意だが、押し負けるものだから劣勢になってしまう。 そこから焦って攻めようとしても翔猿の動きについていくことが出来ないという悪循環に陥っていた。 連敗で5勝3敗となり、優勝争いはもちろんのこと、この先役力士との割を残す中で角番脱…

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