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  • 641. 『優勝→負け越し』の大関

    昨日霧馬山の逆転優勝によって幕を閉じた大相撲春場所。 横綱・大関不在の穴を埋めるべく三役力士が活躍した良い場所であった。 霧馬山は来場所いよいよ大関取りに挑戦である。 その一方最悪な場合、2場所後に『大関不在』の可能性もある。 貴景勝が勝ち越す、霧馬山が11勝以上となればその問題も杞憂に終わるだろうが、人間という生き物はどうしても最悪な場合を想像してしまうものである。 貴景勝はここ数場所は安定して二桁の白星を挙げ、さらには『同点→優勝』という成績であったため、機は熟したように感じていた。 それが怪我により残念な結果となってしまった。 優勝の翌場所に負け越したことになるが、これは貴景勝自身『2回…

  • 640. 2023年春場所千秋楽を勝手に語る

    霧馬山が本割、決定戦と連勝し、見事逆転優勝を果たして幕を閉じた2023年大相撲春場所。 本割、決定戦いずれも土俵際逆転の突き落としであった。 2年連続で春場所は新関脇が優勝を果たすという結果になった。 正直7日目で3敗目を喫したとき、霧馬山の優勝は全くもって予想していなかった。 余程な霧馬山のファンでなければこの時点で霧馬山が優勝すると思っていた人は存在しないと言っても過言ではないだろう。 何せこの時点で先頭とは星の差3つだったのだから。 ましてや6日目で怪我をした様子だったし、私個人としては『何とか気力で二桁勝ってくれ』という思いだった。 それが気が付けば星の差1つとし、最後は見事な逆転優勝…

  • 639. 2023年大相撲夏場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 大関 貴景勝 霧馬山 関脇 豊昇龍 大栄翔 関脇 若元春 琴ノ若 小結 正代 阿炎 小結 若隆景 翠富士 前頭筆頭 高安 翔猿 前頭2枚目 遠藤 宇良 前頭3枚目 錦富士 金峰山 前頭4枚目 錦木 玉鷲 前頭5枚目 明生 御嶽海 前頭6枚目 琴勝峰 北勝富士 前頭7枚目 佐田の海 阿武咲 前頭8枚目 隆の勝 竜電 前頭9枚目 宝富士 平戸海 前頭10枚目 碧山 逸ノ城 前頭11枚目 朝乃山 大翔鵬 前頭12枚目 琴恵光 北青鵬 前頭13枚目 千代翔馬 妙義龍 前頭14枚目 一山本 剣翔 前頭15枚目 水戸龍 輝 前頭16枚目 王鵬 過去11勝以上を果たした小結は皆…

  • 638. 千秋楽結びの一番に関すること

    大相撲春場所も千秋楽を残すのみとなった。 優勝争いは2敗大栄翔、3敗霧馬山の一騎打ちとなり、この両者が千秋楽に直接対決となった。しかも千秋楽結びの一番である。 仮に本割で霧馬山が勝利となれば優勝決定戦となるが、昨日も記載した通り『関脇-小結』の優勝決定戦は史上初である。 また『関脇-小結』によるもう一つ史上初の出来事がある。 それは『千秋楽結びの一番が関脇-小結の割』ということである。 そもそも昭和33年以降、関脇もしくは小結が千秋楽結びの一番に関わるのは過去『13回』である(関脇11回、小結2回)。 基本番付通りにいけば横綱、大関が務めることが多いため、関脇、小結が関与するのが少ないのは当然…

  • 637. 2023年春場所14日目を勝手に語る

    2敗大栄翔、3敗霧馬山。優勝争いはこの2名に絞られ、そしてこの両者が明日直接対決。 3敗霧馬山は不戦勝により3敗を守る形となった。 その対戦相手の若隆景だが、昨日取り直し前の一番で怪我をした様子だったが、思った以上に重症だったようである。 7勝しているため来場所は小結に留まる可能性はあるが、そんなことよりも長期休場になるのではないかという懸念がある。 霧馬山が大関候補の筆頭となり、兄の若元春も三役で二桁勝つなど悔しい思いもあるだろうが、まずは治療に専念してほしいところである。 話は霧馬山に戻るが、思わぬ形で終盤戦に白星を手にする形となった。 これが明日の取り組みにどのような影響を及ぼすかはわか…

  • 636. 2023年春場所13日目を勝手に語る

    2敗の大栄翔、翠富士に明暗が分かれた。 大栄翔が単独先頭で残り2日間という展開になった。 まずその大栄翔だが、明生相手に自分の相撲を取り切った。 過去の合い口、今場所の勢いから考えてもやはり大栄翔が俄然有利だったか。 明生が何度か突き落としにいこうとしていたが、大栄翔がよく見ながら突き放していたため、全く体勢を崩す事がなかった。 翠富士が初黒星を喫した11日目から相撲内容が日に日に厳しさを増している印象を受ける。 単独先頭に立ったことで残り2日間連勝すれば優勝だが、このまま変わらず自分の相撲に徹することが出来るかどうか。 優勝経験者であるため、重圧も経験済みだと思うがはてさて。 そして3連敗と…

  • 635. 2023年春場所12日目を勝手に語る

    翠富士が絶対的に有利な状況から一変、役力士が力を示して翠富士、大栄翔が2敗で並ぶ展開となった。 翠富士が連敗。大波兄弟相手に連敗となったが、翠富士どうこうではなく、単純に力を発揮すれば若隆景の方が力量は上といったところである。 1年間関脇に在位しているのは伊達じゃない。 両者激しく動き回る展開だったが、常に攻めているのは若隆景だった。 翠富士もよく残した場面はあったが、反撃までには至らず、残すのが精一杯といったところだった。 今場所の翠富士は間違いなく素晴らしい。巧さ、速さ、そして今場所は力強さも感じさせる相撲であった。 しかし役力士との割が組まれてからは1勝2敗である。 これに関しては上記の…

  • 634. 2023年春場所11日目を勝手に語る

    WBCで日本代表が優勝を果たし、大いに盛り上がっているが、大相撲春場所も本日より終盤戦へ突入した。 そして終盤戦突入早々、展開が変わった。 全勝の翠富士、2敗の琴ノ若、遠藤が敗れた。 まず全勝の翠富士から。ついに連勝が止まった。終盤戦以降、誰が翠富士を止めるのかという所も注目であった。 翠富士自身、昨日終了時点で後続とは星の差2つとなり、少しは優勝がちらついていたと思う。 しかし本日の相撲内容は翠富士云々ではなく、若元春が厳しい相撲を取ったように感じた。 若元春が立ち合い右かち上げを選択し、これが効果的だった。 左を差して翠富士の上体を起こし、翠富士が苦し紛れに肩透かしにいくところをしっかりと…

  • 633. 10日目で単独先頭且つ星の差2つ

    大相撲春場所は10日目を終了し、明日から終盤戦へ突入する。 明日はWBCの決勝戦があり、野球界は相当盛り上がりを見せているが、大相撲も優勝争いが佳境を迎える終盤戦である。 平幕の翠富士がここまで10戦全勝とし、さらには後続力士との差を2つに広げている。 現状だけを考慮すれば俄然翠富士が有利な展開だが、翠富士はこの先役力士との割が立て続けに組まれるため、一筋縄にはいかないだろう。 さて今回のように10日目で単独先頭且つ星の差2つの展開は過去に何回あるのだろうか。 年6場所制となった昭和33年以降で見ると、今回で『37回目』である。 この内、平幕力士で該当するのは今回で『3回目』である。 昭和33…

  • 632. 2023年春場所10日目を勝手に語る

    WBC日本代表の準決勝サヨナラ勝ちの興奮冷めやらぬ中、春場所は本日で中盤戦が終了。 翠富士が勝ち、星の差1つで追っていた大栄翔が敗れ、星の差2つで終盤戦へ突入することになった。 それにしても翠富士の快進撃が止まらない。本日から役力士と割が組まれ、その幕開けとなる翔猿戦。 今場所の快進撃がそう思わせるのか、翠富士が右四つに組み止めた時点で思わず勝負ありと感じてしまった。 小兵力士でありながら胸を合わせる形を作ることで安心して見ていられるという不思議な光景だった。 今場所の快進撃、そして翔猿も小兵力士であることも影響しているだろうが。 役力士が相手でも怯むことなく、むしろ翠富士の方が完全に強いと思…

  • 631. 2023年春場所9日目を勝手に語る

    本日より後半戦へ突入した春場所だが、平幕全勝の翠富士の勢いは止まらない。 同じく小兵力士(まぁ宇良は小兵とは言い難い身体になってきているが)の宇良相手に反応良く対処した。 密着する展開から我慢して、相手が引いてきたところをすかさず前に出た。 好調なだけあり、勝機は逃さないといった内容だった。 明日から役力士及び上位圏内との割が組まれるが、変わらず好調を維持できるかどうか。 1敗大栄翔は完璧な相撲で玉鷲を下して勝ち越しを決めた。 立ち合いの当たり良く、腕の伸び、突っ張りの回転、出足と全て噛み合っていた。 合い口の悪い玉鷲が相手だったが、やはり今場所の勢いの差が出た一番だった。 まだ豊昇龍、霧馬山…

  • 630. 2023年春場所中日を勝手に語る

    春場所も中日折り返し。 初日からただ一人全勝の翠富士が碧山を下して8連勝とした。 立ち合い碧山がかち上げできたが、翠富士は昨日の高安戦同様怯むことはない。 うまく食らいついて堂々とした内容で白星を掴んだ。 ここ数日記載しているが、今場所の翠富士は巧さ、速さ、そしてここに来て小兵力士とは思えないほど力強さも見せている。 さすがにこのまま全勝で突っ走るとは考えにくいが、上位圏内の力士と割が組まれたときどれだけ力を発揮できるか注目である。 昨日初黒星を喫した大栄翔は阿炎を下して連敗を免れた。 阿炎の突っ張りを下からあてがい、引いてきたところを攻めるという流れのある相撲だった。 昨日の黒星を引きずるこ…

  • 629. 2023年春場所7日目を勝手に語る

    貴景勝休場。これに関しては仕方ない。何なら昨日記載したように早めに決断を下して良かったと思っている。 それでも残念という思いが強いとも言えるか。単純に綱取り失敗となったのではなく、怪我をしてしまったことが残念である。 ここ2場所で同点→優勝という成績を残しており、先場所は大関以上が1名しか出場していない中で大関の責任を果たした。 機が熟したと感じたし、今場所も初日に躓いたとはいえ、3日目には好調正代に圧勝している。 綱取りへの可能性を感じさせただけに残念であるが、とにもかくにもまずは治療に専念してほしいところである。 綱取りから一転来場所は角番だが、まだまだチャンスはあるだろう。 貴景勝の休場…

  • 628. 2023年春場所6日目を勝手に語る

    大相撲春場所も中盤戦へ突入した。 綱取りへ崖っぷちの貴景勝は御嶽海に敗れて3敗となり、綱取りは絶望的となった。 残り全勝して12勝の優勝の可能性が0ではないとはいえ、さすがに状態を考慮すると厳しいと言わざるを得ない。 本日も昨日同様、立ち合いの当たりは良かった。膝への負担を考慮して一気に押し込んでいきたかったのだろうが、二の矢攻めが出来ない。 二の矢攻めが出来なければそこから十八番である左突き落としにもいけない。 4日目以降、何とか気力で土俵へ立ち続けているが、本日の黒星により集中力の糸が切れた可能性もある。 私個人の思いとしては早めの決断を下してほしいという気持ちがある。 たった1人残された…

  • 627. 2023年春場所5日目を勝手に語る

    序盤戦最終日の5日目。 綱取りへ早くも崖っぷちである貴景勝は竜電相手に完勝。 本日は横への動きがあまりない相手だったため、迷うことなく当たることが出来たか。 本日の一番は間違いなく完璧の一言だが、だからと言って怪我に関して問題ないとは言い難い。 昨日も単純に阿炎の間合いに敗れた印象を受けるし、本日は上記の通り比較的当たりやすい相手のため、怪我に関しての判断が難しい。 とにもかくにも貴景勝としては自分の相撲を信じて押していくしかない。 そして無理だけはしてほしくないという気持ちが強い。 関脇陣は今場所2度目の全滅。 大関への足固めの場所である霧馬山は阿武咲に不覚を取った。 阿武咲の攻めに対して後…

  • 626. 『朝乃山ー逸ノ城』の感想と今後の展望

    今場所最大の焦点と言えば『貴景勝の綱取り』が挙げられるだろう。 しかし割で言えば私は場所前から注目していた割がある。 本日最大、いや私の中では今場所最大の一番と言っても過言ではない十両の取り組み『朝乃山ー逸ノ城』である。 結果は逸ノ城に軍配が上がった。 私は予てより(もう3年程前から)朝乃山の右四つの完成度はあまり高くない、白鵬や照ノ富士はもちろんのこと、大関昇進を果たした頃の栃ノ心、さらには逸ノ城よりも劣っているという旨の記載をしている。 昨日も記載したが『どちらが強いか?』という問いに関しては『朝乃山』と答える。これは『15日間総合しての力量』に対しての意味合いが強い。 だからこそ朝乃山は…

  • 625. 2023年春場所4日目を勝手に語る

    綱取りの貴景勝が序盤戦で2敗目を喫した。 天敵である阿炎の叩きについていくことが出来なかった。 昨日膝を負傷し、怪我の問題ももちろんあっただろう。しかし阿炎の間合いで相撲を取っていたし、阿炎が貴景勝に勝つ展開としては十分考えられる内容だっただろう。 仮に怪我がなかったとしても初日叩きに落ちた例もあるし、ついていくのは厳しかったと思う。 とにもかくにも序盤戦で早々2敗目を喫してしまった。 ここ1年、6場所中5場所で12勝の優勝であり、今場所の優勝ラインを3敗と見積もってもかなり厳しい展開である。 それこそ2場所前も4日目で2敗を喫し、その後12勝まで到達したとはいえ、怪我した状態で同じパフォーマ…

  • 624. 2023年春場所3日目を勝手に語る

    注目の『貴景勝ー正代』の割は貴景勝が圧勝した。 昨日も記載したが、貴景勝の方が立ち合いの当たり、圧力は上だと思っていたが、土俵際がポイントだと思っていた。 しかしそれも杞憂に終わり、左おっつけが効いており、正代も懸命に堪えたが反撃させなかった。 次期大関候補に連勝していた正代に相撲を取らせず圧倒するというのは貴景勝としても気分が良いのではないだろうか。 花道を下がる際足を引きずっていたことは気掛かりだが、この2日間は完璧と言って差し支えないだろう。 一方敗れた正代も今場所はやはり悪くないと感じさせる内容だった。 その理由はあっさり土俵を割らなかったことである。 それが普通と言われたらそれまでな…

  • 623. 2023年春場所2日目を勝手に語る

    初日躓いた綱取り貴景勝が玉鷲を下して連敗を免れた。 本日の相撲はこれぞ貴景勝という内容、ある意味では貴景勝にとって普通に力を出し切ればこのような展開になるといった内容だった。 昨日叩きで敗れただけに迷いが生じる可能性も十分考えられたが、迷いはなかった。 相手が逃げも隠れもしない真っ向勝負の玉鷲相手ということも幸いだったか。 とにもかくにも貴景勝はこの相撲を続けて白星を積み重ねていくだけだろう。 そして関脇に目を向けると、3関脇が全滅。 『荒れる』という言葉は横綱、大関が崩れる様を指すのだろうが、横綱不在、1人大関という番付では3関脇が全滅となるだけでも少し衝撃は受ける。 それぞれの対戦相手を見…

  • 622. 4小結の初日成績

    本日から初日を迎えた大相撲春場所。 大関、2関脇が初日から黒星を喫する展開となったが、その一方で4小結が全員白星という結果になった。 先場所も今場所同様4小結が在位していたが、先場所は真逆の全員黒星であった。 年6場所制となった昭和33年以降、4小結は今場所で『17場所目』であるが、実は初日全員白星は『史上初』の出来事である。 小結は初日にその場所の最高位と割が組まれることが多いため、単純に初日白星を挙げるのが難しい傾向にある。 それが4小結全員に該当するわけではないが、それでも確実に1名以上は上位と割が組まれるため、中々全勝とはいかないのである。 ちなみに過去最高は3勝1敗だったが、これも平…

  • 621. 2023年春場所初日を勝手に語る

    本日より大相撲春場所が初日を迎えた。 首を長くして待っていたが、その一方で『そういえば今日が初日か』という何となく軽い気持ちもある。 最近は自分自身こういった場所の迎え方が多くなっているが、場所が進む度いつも通り熱が入ると思う。 今場所も好き勝手語っていきますのでよろしくお願いいたします。 さて土俵に目を向けると初日から『荒れる大阪場所』の本領発揮か。 いわゆる今場所も番付上3強と呼べる貴景勝、若隆景、豊昇龍だが、全員初日黒星を喫した。 まず今場所最大の注目である貴景勝だが、今場所も翔猿相手に不覚を取った。 立ち合いよく見て当たり、その後の押しも良かったように思えたのだが、土俵際の叩きに落ちて…

  • 620. 2023年大相撲春場所展望

    大相撲春場所が明日から初日を迎える。 世間はWBCで盛り上がっており、私もその中の1人であるが、大相撲も首を長くして待っていた。 まず横綱照ノ富士だが、初日から休場となった。 休場自体は4場所連続、初日からの休場は3場所連続である。 これに関しては本人が満足いく相撲が取るとこが出来ると確信できるまでは仕方ないだろう。 横綱はいくら休場しても番付は下がらない。 その分出場すれば必ず結果は残さなければならないし、特に長期休場明けならば敗戦は引退を意味する。 中途半端に出場して怪我を悪化させる、納得できない形で引退となってもファンとしても悲しい。 来場所以降に期待したいところである。 さて今場所の注…

  • 619. 12勝優勝の大関の翌場所

    あと1週間で大相撲春場所が初日を迎える。 3日後にはWBCが開催されるため、スポーツ観戦に忙しくなる方も多くなるのではないだろうか。 さて春場所は貴景勝の綱取りが焦点となるだろう。 明確に『綱取り』という位置づけにはなっていないようだが、その背景には『12勝による優勝』が挙げられるか。 俗に12勝の優勝は『低次元』と揶揄されることが多い。 しかし先場所の貴景勝の相撲を観てケチをつける者は少なかったと認識しているし、連覇すれば大きな問題はないと言えるだろう。 昭和33年以降で過去12勝優勝の大関の翌場所の成績に関してまとめたものは以下の通りである。 四股名 優勝場所 翌場所成績 備考 大鵬 昭和…

  • 618. 2023年大相撲春場所番付発表

    1ヶ月以上投稿をサボっていたが、本日は番付発表日である。 いつも通り答え合わせといくが、ほとんど間違えているため、答え合わせというかは感想を述べるだけにしたいと思う。 まず関脇に目を向けると、初場所は4関脇であったが、春場所は勝ち越した若隆景、豊昇龍、そして霧馬山が昇進しただけの3関脇となった。 私は小結で9勝した若元春も昇進する可能性があると思っていたが、それはお預けとなった。 まぁこれに関しては何ら文句はない。 上が渋滞しているがために小結で勝ち越しても関脇に昇進できないのは今に始まったことではないし、何なら過去には10勝しても小結に留まったり力士も存在する。 初場所が4関脇だからと言って…

  • 617. 大関在位で2場所連続12勝以上

    貴景勝が優勝を果たして幕を閉じた初場所。 貴景勝は先場所が同点、今場所が優勝のため、横綱昇進の基準を満たしているが、あろうことか来場所の綱取りに関してまで渋る決断を下している。 今場所で昇進とまではいかなくても、来場所綱取りの場所であるという明言くらいしても問題ないと思うのだが。 まあそれはさておき、貴景勝は2場所連続12勝としている。 これは貴景勝自身2回目である(2回とも大関在位で達成)。 12勝に関しては『低次元』と揶揄されることも多いが、ここ1年見てもわかるように優勝の1つのラインとも言える成績である。 過去には白鵬が『22場所連続12勝以上』という次元の異なる成績を残しているが、最高…

  • 616. 大関陥落直後からの連続負け越し

    大相撲初場所が終了してから2日経過するが、まだ相撲ロスが続いている。 毎場所そうだが、しばらくは『この時間何してたっけ?』という感覚に陥ることが多い。 さて先日大関貴景勝が優勝を果たして幕を閉じた初場所だが、ほんの2場所前までは3大関が在位していた。 先場所御嶽海が関脇へ陥落して特例復帰ならず、そして今場所正代が関脇へ陥落して特例復帰が叶わなかった。 御嶽海は今場所平幕で相撲を取っていたが、ここでも負け越しを喫してしまい、コロナウイルス感染に伴う休場も含めて5場所連続で勝ち越しできていない状況である。 大関陥落後は2場所連続である。 今場所の相撲を観ていても、所々で良い相撲はあっても強い時の御…

  • 615. 今場所の割の編成に関して勝手に語る

    昨日貴景勝が異例の場所を制して幕を閉じた大相撲初場所。 貴景勝が大関の意地を見せた素晴らしい場所であった一方、割に関しては多くの不満が飛び交っていた。 私は今場所だけに限らず、今まで様々な場所でちょいちょい割の編成に関して文句、不満を言い続けているが、大まかなことに関してはいつもの文句と変わらない。 まず単刀直入に『対応が遅い』ということだ。 14日目を終了した時点で琴勝峰は役力士との対戦はなかった。 結果的に同じく11勝4敗となった霧馬山との割すらなかったのは疑問でもあるだろう。 4年前から『千秋楽の割は14日目の割が終了してから』という流れとなっている。 これ自体は良い取り組みだと思ってい…

  • 614. 2023年初場所千秋楽を勝手に語る

    史上初となる初日から出場する横綱・大関の人数が合計1名という異例の場所。 出場している力士の中で最高位である貴景勝が大関の意地を見せ、3回目の優勝を果たして幕を閉じた2023年大相撲初場所。 貴景勝にとって今場所は計り知れない重圧との闘いだっただろう。 その中で豊昇龍、大栄翔、阿炎といった序盤戦好調だった上位圏内の力士が中盤戦で崩れ、中日辺りから貴景勝有利な展開へと場所が進んでいった。 これは貴景勝の場所になると思った矢先、終盤戦に連敗を喫した。 これが重圧による問題なのかどうかは不明だが、阿武咲が単独先頭に立つ展開となり『今場所も平幕優勝か』という雰囲気が醸し出していた。 それはただ単に連敗…

  • 613. 2023年大相撲春場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 大関 貴景勝 若隆景 関脇 豊昇龍 霧馬山 関脇 若元春 琴ノ若 小結 大栄翔 翔猿 小結 玉鷲 阿炎 前頭筆頭 正代 竜電 前頭2枚目 錦木 御嶽海 前頭3枚目 阿武咲 明生 前頭4枚目 翠富士 琴勝峰 前頭5枚目 遠藤 佐田の海 前頭6枚目 北勝富士 一山本 前頭7枚目 宇良 碧山 前頭8枚目 平戸海 錦富士 前頭9枚目 妙義龍 東龍 前頭10枚目 高安 隆の勝 前頭11枚目 大翔鵬 武将山 前頭12枚目 金峰山 輝 前頭13枚目 琴恵光 宝富士 前頭14枚目 王鵬 千代翔馬 前頭15枚目 朝乃山 剣翔 前頭16枚目 水戸龍 今場所同様、4関脇4小結と予想。 …

  • 612. 2023年初場所14日目を勝手に語る

    3敗勢は貴景勝、琴勝峰が勝ち残り、阿武咲が4敗へ後退。 そして明日『貴景勝ー琴勝峰』の直接対決の割が組まれたため、4敗力士の優勝は消滅し、貴景勝、琴勝峰の一騎討ちとなった。 貴景勝はここに来て落ち着きを取り戻した様子である。 豊昇龍の立ち合い変化も警戒し、そこまで強く当たらず、少し体が開いたところを叩き込んだ。 立ち合い待ったがあっても落ち着いてうまく捌いた内容だった。 10~12日目の3日間は心配されたが、この2日間を見ればもう心配はいらないだろう。 千秋楽も変わらず押しを貫くだけだろう。 琴勝峰は大栄翔相手に完勝。立ち合いすぐに右が覗き、大栄翔の突っ張りを見事に封じた。 最後は右上手を引い…

  • 611. 2023年初場所13日目を勝手に語る

    貴景勝が大関の意地を見せ、貴景勝、阿武咲、琴勝峰の3名が3敗で並ぶ展開となった。 ここ3日間の貴景勝は何だったのだろうか。 正直ここ3日間の貴景勝の相撲内容ならば、この先誰にも勝てないのではないかと懸念していた。 逆に阿武咲は昨日好調の玉鷲に勝って上昇気流に乗っていた。 本日の貴景勝は大関の意地によるものなのか、中学時代からのライバルが相手だからなのか、単純に吹っ切る事ができたのか。 理由は不明だが、とにもかくにも貴景勝が押しに徹することが出来た。 ここで敗れるようならば数字上では不可能でなくても、事実上優勝争いから脱落するところだった。 相撲内容も復調の兆しを見せ、そして再び優勝争いトップ集…

  • 610. 2023年初場所12日目を勝手に語る

    ここに来て貴景勝が連敗し、阿武咲が単独首位に立った。 正直9日目までの貴景勝の相撲内容、そして後続がばたばたと崩れていった時はこのまま貴景勝の場所になると思われた。 昨日も記載したが、ここ2日間の相撲を見ていると霧馬山に勝てるイメージが全く沸かなかった。 そして本日も霧馬山の相撲が良かったのは間違いないと思うが、貴景勝側として見れば貴景勝の相撲とは程遠い内容だったと言えるだろう。 立ち合いの当たりが弱い。そしてその後の突き押しの威力も弱い。これらが弱い貴景勝に脅威はない。 優勝への重圧だけで片付けられる問題ではないと思う。初優勝への重圧ならばまだしも、貴景勝は2回優勝経験がある。 重圧が全くな…

  • 609. そろそろ朝乃山に過度な期待を抱くのはやめにしないか?

    大相撲初場所は終盤戦に突入し、優勝争いも熱を帯びている。 その中、十両の土俵で全勝の朝乃山に土がついた。 これで3場所連続黒星を喫したわけだが、これが全て11日目である。 偶然なのだろうが、それにしても恐ろしいものである。 朝乃山は幕下でも2敗を喫しているわけだが、本日の黒星が一番衝撃的だったと言っても過言ではないかもしれない。 押し相撲の一発を食らったでもなく、朝乃山得意の右四つに組んで敗れた。 完全に力負けである。正直ぐうの音も出ないほどの完敗ではないだろうか。 幕下での2敗は土俵際の逆転、相手の引きについていけずといった内容だった。 特に幕下で最初に黒星を喫したときは、負ける可能性がある…

  • 608. 2023年初場所11日目を勝手に語る

    貴景勝に土。それも最悪な内容と言っても過言ではないだろう。 優勝争いも佳境を迎える終盤戦へ突入し、重圧がのし掛かってきたのか。 まず本日の立ち合いは両足でぴょんと跳ぶような立ち合いだった。 これでは持ち前の当たりを活かすことは出来ない。 御嶽海戦ではこの立ち合いでも押し込むことが出来たが、上背のある琴ノ若相手には無理があったか。 昨日もそうだが、立ち合いでしっかり当たることができていない。 昨日は冷静と言えば聞こえは良いが、そこに貴景勝らしさはなかった。 終盤戦早々の黒星、内容面の不安、星の挙がっていない力士への敗戦。 何か不安要素だらけに感じてしまうのだが、中日辺りからは貴景勝へ追い風が吹い…

  • 607. 2023年初場所10日目を勝手に語る

    本日より豊昇龍が休場。早くも明日から再出場するとの事だが、1日休養するだけで何とかなる怪我なのだろうか。 確かに豊昇龍の休場は残念である。今場所の成績次第では来場所が大関取りの場所になる。しかしこのまま休場となれば平幕に陥落となるため、来場所は大関の起点の場所にすらならない(12勝以上とか優勝ならば話は変わるかもしれないが)。 大関昇進を考えたとき、最低でも3場所ロスしてしまう事になるため、休場は残念であるのだが、相撲が取れる状態ではないのに闇雲に出場も如何なものかと思う。 状態がどの程度かは不明だが、もし仮に再出場となって好成績となれば喜ばしい反面、本日出場しても良かったのではないかという疑…

  • 606. 2023年初場所9日目を勝手に語る

    本日より後半戦へ突入した初場所だが、貴景勝への追い風は止まらないか。 貴景勝が9日目で勝ち越しを決め、さらには単独首位に立った。 本日は1敗だった力士が1名、2敗だった力士が5名敗れ、ばたばたと後続の力士が敗れる中、貴景勝は自分の相撲に集中していた。。 立ち合いからの出足が信条の佐田の海を意に介さず圧倒した。 周りが崩れても大関が結びの一番でしっかり土俵を締めているし、貴景勝にとっては良い意味で何も言うことのない1日だっただろう。 ここ数日は風格も感じるため、この流れで明日以降役力士との連戦に挑んでほしいところである。 後続の2敗力士の中には豊昇龍、大栄翔もいたが両者ともに本日は精彩を欠いた。…

  • 605. 貴景勝の中日7勝1敗

    大相撲初場所も中日折り返し。 後半戦へ向け、優勝争いに注目が集まる頃合いにもなると思うが、今場所出場している力士の中で最高位である貴景勝が7勝1敗でトップ集団に位置している。 ここまでは大関として、そしてただ一人の上位力士として責任を果たしていると言えるだろう。 貴景勝にとっては明日以降勝負の後半戦へ突入する。 さてその貴景勝だが、7勝1敗で中日を終えるのは『4回目』である。 大関在位では『3回目』である。 如何せん貴景勝は序盤戦弱く、初日から3連勝としたのもこれまで『4回』に留まっており、大関昇進後は『2回』に留まっている(これに関しては以前こちらに記載しているのでご参照してください)。 話…

  • 604. 2023年初場所中日を勝手に語る

    昨日まで5名いた1敗力士で1敗を守ったのは貴景勝と琴勝峰の2名。 ただ一人の大関貴景勝が2日連続で激しい相撲を制した。 本日は昨日と異なり大振りの張り手をかますことなく、冷静に相手を見ながら押していく事が出来た。 錦富士も負けじと押し返し、最後は貴景勝が後退する展開となったが、貴景勝としては先手を取っていた分、余裕があっただろう。 今場所の貴景勝はまともな引き、叩きが無いことがここまで好調の要因ではないだろうか。 それどころか十八番の左突き落としも比較的少ないため、攻め込まれても押し返そうとする気持ちが強い。 決まり手として叩きはあるがまともではなく、しっかり押し込めているからこそ良い結果に繋…

  • 603. 2023年初場所7日目を勝手に語る

    本日注目の割である『豊昇龍ー阿炎』。この一番で豊昇龍が敗れた場合、まだ場所は半分以上残されているとはいえ、豊昇龍は優勝争いから脱落と言っても過言ではない。 逆に阿炎が敗れた場合、優勝争いのラインが下がることを意味する。 今後の場所の展開を占う意味でも重要な一番は豊昇龍に軍配が上がった。 豊昇龍としては4日目までの低く鋭い立ち合いではなかったが、阿炎の突っ張りをうまくあてがいながら出足を止める事に成功した。 最後は体を入れ替え食い付いて攻め切った。 豊昇龍としては初黒星を喫した翌日に警戒しすぎて消極的な相撲になり、ここを落とせば3連敗で優勝及び大関への足固めのためには厳しい展開に陥る事になってい…

  • 602. 2023年初場所6日目を勝手に語る

    中盤戦へ突入した大相撲初場所は突入して早々、全勝力士が全員敗れた。 本日注目の割である『貴景勝ー阿炎』は貴景勝が大関の意地を見せた。 貴景勝としては全勝力士を引きずり下ろすチャンスだが、最も苦手な力士と言っても過言ではない阿炎が相手だった。 その阿炎相手に完璧な相撲を取って完勝した。 立ち合い恐れず当たっていき、左おっつけで阿炎の姿勢を崩し、その後土俵際の詰めも完璧だった。 苦手に勝って全勝力士を引きずり下ろすという最高の結果となった。 この一番だけで貴景勝が俄然有利な展開とまでは言えないが、気分が良いのは間違いないだろう。 一方阿炎はいつも通りもろ手突きで先手を取りたかっただろうが、貴景勝の…

  • 601. 2023年初場所5日目を勝手に語る

    昨日完全に覚醒したと確信した豊昇龍に土。 本日も立ち合いの踏み込み良く、先手で攻め込んだが大栄翔も今場所は好調だった。 豊昇龍としては結果的に廻しを引けなかったため、大栄翔を完全に止めることが出来なかったことが敗因だろう。 覚醒したとはいえまだ番付は関脇だ。全て勝つだけの力量はさすがにない。それが出来るのは横綱だ。 序盤戦4勝1敗は上々だろう。そして敗れた翌日が注目である。ここで崩れるようならばただの勢いに過ぎない。 ここはしっかり勝ち切る相撲を取ってほしい。過去合い口の悪い翠富士だとしてもここはモノにしてほしいところである。 一方大栄翔は豊昇龍に先手を取られたが、引かずに我慢して突き放したこ…

  • 600. 2023年初場所4日目を勝手に語る

    覚醒したと言って良いのではないだろうか。 豊昇龍が強い。先場所まではこれといった強さを感じさせなかったが、今場所は間違いなく強い。 昨日私は豊昇龍が本気で大関を目指すならば、相手が2回優勝を果たしている実力者といえど負けてはいけないと記載した。 好調の玉鷲相手だったが、本日も踏み込み良く、玉鷲のいなしに崩れることなく、前ミツを引き付けて圧倒した。 昨日も記載したが、今場所の白星は先場所までの白星の価値とは異なる。 相撲内容が確立された中の白星であり、そして強さも見せている。 まだ4日目とはいえ、この先豊昇龍中心の場所になっていくだろう。 同じく初日から4連勝の阿炎も自分の相撲を取り切っている印…

  • 599. 2023年初場所3日目を勝手に語る

    『豊昇龍がいよいよ覚醒か?』そう思わせる3日目の相撲内容。 本日注目の割である『豊昇龍ー御嶽海』。 豊昇龍のここまで2日間の内容は立ち合いの鋭さが目立っていた。 御嶽海もこの2日間は前に出る圧力が冴えており、昨日は若隆景を圧倒している。 そのため今場所を占う意味でも楽しみな一番だったが、豊昇龍が御嶽海を意に介さずといったところか。 立ち合い低く鋭く踏み込み、前頭ミツを取り引き付けて完勝。 私は常々豊昇龍に対して『型がない』『これといった強さがない』と記載し続けていた。 しかし今場所は私自身豊昇龍に求めていたものが存分に発揮されている。 まだ3日間のため、極論言えばこの先3勝12敗で終える可能性…

  • 598. 2023年初場所2日目を勝手に語る

    初日順当な滑り出しでも2日目に躓いてしまう。 大相撲では毎場所見られる光景とも言えるが、今場所は貴景勝、若隆景がそれに該当するか。 元々貴景勝は大関昇進以降、2日目と3日目の成績があまり良くないから意外でもないかもしれないが。 本日の貴景勝はとにかく『らしくない』の一言である。 貴景勝は小兵力士相手によく見ながら突き放していく相撲が得意な力士である。 しかし本日は慌てたように追いかけすぎていたため、足がばたついていた。 立ち合いやや動かれたことで慌ててしまったのか。先場所も動かれていたし、うまく残していたように見えただけに残念な内容である。 久しぶりに初日白星とした若隆景は御嶽海の圧力に屈した…

  • 597. 2023年初場所初日を勝手に語る

    本日より初日を迎えた大相撲初場所。 いつも通り好き勝手語っていくが、正直なところ本日が初日という実感があまり沸かない。 それは私自身がまだ休みボケから抜けきれていないことが影響しているのかどうかは不明だが、それでも始まればいつものように取り組みに目を向けている。 さっそく土俵に目を向けると、今場所唯一の上位と呼べる貴景勝は新小結若元春を下してまずまずのスタートを切った。 押し込む展開にはならなかったが、うまくいなして対処することができた。 ここ2年苦戦している初場所で初日白星としたが、如何せん貴景勝は2日目、3日目が鬼門であるためまだまだこれからだろう。 関脇~小結で白星を挙げたのは若隆景と豊…

  • 596. 2023年大相撲初場所展望

    大相撲初場所が明日から初日を迎える。 ここ数日いくつか投稿しておりそこにも記載したが、今場所は『1横綱1大関』『4関脇4小結』と三役以上の番付編成に注目が集まっている。 横綱照ノ富士の休場は残念だが、これに関しては先場所も記載したように完治してから出場してほしいと思っている。 中途半端な状態で出場して途中休場を繰り返すのが最悪のため、今は怪我を癒すのが先決だろう。 仮に完治しても勝てないとなればそれは引退を意味するが、横綱はそういう番付である。 今場所出場する力士の中で最高位は貴景勝であるが、昨日も記載したようにここ2年初場所は途中休場しており相性は悪い。 貴景勝は序盤戦に取りこぼすことが多い…

  • 595. 1人残される横綱・大関

    大相撲初場所初日まであと2日。 1月4日から仕事始めの方が多いと思うが、大半がまだ正月ボケが抜けていないのではないだろうか。 その中大相撲は早くも初日を迎えるわけだが、今場所は『1横綱1大関』『4関脇4小結』と三役の番付に注目が集まっている。 既に照ノ富士の休場が決定しているため、出場している力士の中で貴景勝が番付最上位となるわけだが、これ自体は先場所も結果的にそうであるし、過去にも経験済みである(先場所の場合正代も大関だったが東西で貴景勝の方が上)。 しかし今場所、年6場所制となった昭和33年以降初めてとなる事態が生じている。 それは『出場する横綱・大関の合計人数が1名』ということである。 …

  • 594. 平幕上位渋滞の要因は何か?

    新年あけましておめでとうございます。 何だかんだで新年あけて既に4日間経過し、さらにはあと4日で大相撲初場所が初日を迎える。 まだ私自身、休みボケが抜けない状態であるが、リハビリがてら初日を迎えるまでにいくつか投稿したいと思っている。 さて初場所は『1横綱1大関』という番付に目が行きがちだが、『4関脇4小結』も中々お目にかかれない番付である。 少し前までは『三役の枠を増やすべきだ』という声も多く飛び交っていたが、ここ2場所は大盤振る舞いである。 とはいえ上記の通り、横綱・大関の人数が少ないため、関脇・小結を増員させることで三役の総人数を帳尻合わせしているのだろうから以前と状況は異なっている。 …

  • 593. きょうへいくんの2022年大相撲総括

    大晦日前には投稿しようと思っていたが、結局大晦日になってしまった。 今年の総括をいつも通り勝手に語りたいと思います。 まず今年は昨年の総括でも記載したように『照ノ富士時代到来』『誰が照ノ富士を止めるのか?』こういった1年になると予想していた。 しかし蓋を開けてみれば今年の照ノ富士の優勝は1回に留まり、さらに最高成績も12勝に留まった。 その結果、31年ぶりとなる年間全て優勝力士が異なることになり、さらには史上初となる3場所連続平幕力士の優勝をもたらすことになった。さらにさらに1年で4回の12勝優勝も史上初である。 昨年独走時代の幕開けだった照ノ富士が不調であるため、混沌とした場所が続く展開に陥…

  • 592. 2023年大相撲初場所番付発表

    早いもので本日が大相撲初場所の番付発表日である。 正直この日を忘れており、ネットニュースに載っているのを見て気が付いた。 いつも通り答え合わせをしていこうと思う。 東 番付 西 照ノ富士 横綱 大関 貴景勝 若隆景 関脇 豊昇龍 高安 関脇 正代 霧馬山 小結 琴ノ若 明生 小結 阿炎(若元春) 翔猿 前頭筆頭 大栄翔 若元春(御嶽海) 前頭2枚目 御嶽海(玉鷲) 翠富士(阿炎) 前頭3枚目 玉鷲(翠富士) 錦富士 前頭4枚目 佐田の海 竜電 前頭5枚目 錦木 北勝富士 前頭6枚目 妙義龍 王鵬(逸ノ城) 前頭7枚目 阿武咲(宇良) 逸ノ城(阿武咲) 前頭8枚目 宇良(王鵬) 平戸海(隆の勝)…

  • 591. 大関在位で3場所33勝以上

    大相撲九州場所千秋楽から早1週間経過した。 場所後にもブログを記載しようと思っていたが、某ゲームに熱中してしまいサボってしまっていた。 九州場所は阿炎の逆転優勝により幕を閉じたが、巷では阿炎の優勝よりもワールドカップのニュースばかりのため、劇的な展開ながらも阿炎が優勝したことをわかっているのは大相撲ファン位だろう。 これに関しては不運としか言いようがないが、仕方ないと言えば仕方ない。 それはさておき、九州場所は巴戦に突入したが、その中には貴景勝がいた。 御嶽海、正代と連続で大関陥落となる中で一人気を吐く形で同点の成績を残し、大関の責任を果たしたと言える。 これで貴景勝は名古屋場所から九州場所ま…

  • 590. 2022年九州場所千秋楽を勝手に語る

    25年ぶりの複数人による優勝決定戦。そして28年ぶりの3人による優勝決定戦巴戦。 その中で阿炎が見事に1日3勝の大逆転優勝を果たして幕を閉じた2022年大相撲九州場所。 平幕力士が優勝決定戦で役力士を下して優勝を果たすのは史上初である。 昨日阿炎が有利に感じてしまうと記載したが、実際逆転優勝を目の当たりにすると驚きが強い。 ここ数場所、巴戦になってもおかしくないほどの混戦に陥ることが多かったが、結果的に単独優勝及び2名による優勝決定戦に留まっていた。 それが久々に巴戦へ突入し、観戦することが出来たというのはファンにとっては大きな喜びなのだろうが、高安からすれば気の毒な結果になってしまった。 も…

  • 589. 2023年大相撲初場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 大関 貴景勝 若隆景 関脇 豊昇龍 高安 関脇 正代 霧馬山 小結 琴ノ若 明生 小結 阿炎 翔猿 前頭筆頭 大栄翔 若元春 前頭2枚目 御嶽海 翠富士 前頭3枚目 玉鷲 錦富士 前頭4枚目 佐田の海 竜電 前頭5枚目 錦木 北勝富士 前頭6枚目 妙義龍 王鵬 前頭7枚目 阿武咲 逸ノ城 前頭8枚目 宇良 平戸海 前頭9枚目 遠藤 隆の勝 前頭10枚目 栃ノ心 碧山 前頭11枚目 千代翔馬 隠岐の海 前頭12枚目 琴勝峰 琴恵光 前頭13枚目 輝 剣翔 前頭14枚目 一山本 東龍 前頭15枚目 宝富士 水戸龍 前頭16枚目 千代丸 正代の大関陥落に伴い大関が貴景勝…

  • 588. 高安の優勝争い

    1年納の九州場所も残すところ千秋楽のみとなった。 『九州場所終了=私の1年が終了』という思いが強いため、寂しくなってしまう。 本日はワールドカップ日本代表の試合も控えているため、大相撲もサッカーも観戦する方は忙しい1日になるだろう。 さて九州場所は高安が単独先頭で千秋楽を迎える展開だが、昨日も記載したが14日目終了時点で高安が単独先頭に立つのは『自身初』である。 『高安=優勝に一歩届かない』という印象が強いが、優勝に王手という状況を作ったことが無いということである。 そして高安は『幕内で13勝以上の成績を残したことが無い』ため、高安にとっては未知の領域へ足を踏み入れることになる。 過去に次点以…

  • 587. 2022年九州場所14日目を勝手に語る

    高安単独先頭は変わらず、優勝争いは高安、貴景勝、阿炎の3名に絞られた。 まず高安の相撲だが、今場所最も固さが見られたのではないだろうか。 輝もしぶとく残した部分もあるが、それに少し焦ってしまったか引く場面が見られた。 とにもかくにも白星に結びつけたことが何よりであり、ここまで来たら内容云々よりも白星である。 これで優勝に王手をかけた。高安は何度も次点の経験はあるが、優勝に王手をかけたことは初めてである。 14日目終了時点でトップに立ったことも今年の春場所以来2回目と意外に少ない(この時は若隆景と並走)。 そして幕内で13勝以上の白星を挙げたことがない。 初優勝はもちろんのこと、高安にとっては残…

  • 586. 2022年九州場所13日目を勝手に語る

    高安が単独先頭に立った九州場所13日目。 つい2日前までは豊昇龍が単独先頭だったのだが、2日間で展開が大きく変わった。 まず単独先頭に立った高安の相撲から。 さすが高安といった内容であり、力の差を見せつけたような相撲だった。 とはいえ王鵬も力を出し切ったし、健闘したと思う。高安のかち上げに上体は起きなかったし、突っ張り合いも負けてはいなかった。 しかし四つに組んでしまっては勝ち目はない。 王鵬としては阿炎戦同様、この敗戦を糧に強くなっていけば良い。 高安に話を戻すが、今のところ気負い、重圧なくここまで来ていると思う。 残り2日間、高安にとっては勝負の2日間となる。今年の春場所は14日目から優勝…

  • 585. 2022年九州場所12日目を勝手に語る

    ここで負けてしまうか豊昇龍。 これが率直な感想である。 昨日私は豊昇龍に勝ってほしいという旨の記載をした。それは同期、同学年とはいえ、ここ1年程上位で相撲を取り続けていた意地を見せてほしいと思っていたからである。 勝つことを求めるは横綱に対してであり、関脇に求めることではないかもしれないが、とはいえこういう局面を乗り越えない限り、優勝に辿り着くのは困難だろう。 豊昇龍自身が三役の威厳を見せるという気持ちがあったかどうかは不明だが、いずれにしても『絶対に負けない』という気持ちはあっただろう。 それが重圧になってしまったのか。何となくの印象としては重圧と無縁で強気なタイプだと思っていたが。 立ち合…

  • 584. 2022年九州場所11日目を勝手に語る

    本日から終盤戦に突入した大相撲九州場所。 王鵬が敗れ、豊昇龍が単独トップに立つ展開になった。 その豊昇龍は御嶽海に完勝。左上手を引いて速攻と素晴らしい内容であることは間違いないが、それ以上に御嶽海が深刻と言ったところか。 昨日場所後の大関復帰が叶わなくなり、身体面も精神面もボロボロのように感じる。 昨日も記載したが、このまま引退してしまうのではないかという心配がある。 今の御嶽海からは悲壮感しか漂っていない。 話を豊昇龍に戻すが、前半戦は攻め込まれて凌ぐ相撲、身体機能の高さを活かした相撲が多かったが、ここ数日は攻めの相撲を取ることが出来ている。 終盤戦へ突入し、相撲内容に厳しさが増しているため…

  • 583. 2022年九州場所9日目を勝手に語る

    大相撲九州場所も中盤戦終了。 豊昇龍、王鵬の2名は譲らず1敗を死守。 その前に本日注目の『翔猿ー高安』の一番。 高安は昨日敗れて精神面が心配されたが、うるさい翔猿を相手に迷わず自分の立ち合いを貫くことができた。 かち上げがヒットし、翔猿の上体を起こして叩き込み。本来相撲では引き叩きが悪いという風潮があるが、大関時代から高安の叩きは相手に圧力をかけて決めるべくして決めているので安心感がある。 とにもかくにも連敗しなかったことが何よりだし、ここに来て翔猿を下したというのも大きいのではないだろうか。 明日以降5日間は全員平幕が相手だが、変わらず自分の相撲、立ち合いを貫くことが出来るかどうか。 1敗力…

  • 582. 2022年九州場所9日目を勝手に語る

    本日北海道に戻ってきたが、行きと異なり帰りはそこまで気温の差を感じなかった。 さて大相撲九州場所は本日から後半戦へ突入。そして突入早々に高安、阿炎が2敗へ後退し、貴景勝は3敗へ後退した。 奇しくも平成11年生まれの豊昇龍、王鵬の2名が1敗を守った。 昨日記載したが、高安が敗れたことで今後の展開も大きく変わる可能性が出てきた。 まず高安だが、立ち合いはいつも通りかち上げを選択。しかしいつもと比較すると、かち上げから押し込むことができなかった。 高安の立ち合いがいつもより弱かったのか、明生の立ち合いが高安に負けじと良かったのか。どちらなのかは不明だが、先手を取ることが出来なかったため、明生の突き落…

  • 581. 2022年九州場所中日を勝手に語る

    私事だが本日はとある試験を受験して、意気消沈した中相撲観戦していた。 前半戦はボーッと観戦するような感じだったが、本日注目である『霧馬山ー高安』の一番でこちらも身が引き締まる思い(?)で観戦した。 今場所上位に入るほどの熱戦と言っても過言でない内容だった。 高安の立ち合いはいつも通りかち上げを選択。霧馬山は上体を上げる事はなかったが、圧力は高安が勝っていたため、少し下がる展開となった。 それでも霧馬山はうまく突き落とし、反撃に出て突っ張っていった。 しかし高安が慌てることなく突っ張り返し、この時も高安の方が圧力をかけていた。 結果的に高安が右四つから思い切って掬うと霧馬山はたまらずバランスを崩…

  • 580. 2022年九州場所7日目を勝手に語る

    相撲と関係ない話から入るが、本日からちょっと私用のため3日程東京に滞在する。 今は九州場所のため、残念ながら両国で相撲観戦とはいかないが、とりあえず北海道と比較すると暖かいことに感動している。 さて話本題に入るが、1敗力士4名が全員白星。全員が自分の相撲を取り切ったと言えるだろう。 まず1敗力士で最高位の豊昇龍は、今場所一番の相撲と言って良いのではないだろうか。 立ち合いから突っ張っていき、そこからもろ差しの形を作り、相手が小手投げに来るところを外掛けで刈り倒した。 今場所は1敗としながらも強さをあまり感じさせない内容が続いていたが、本日のような相撲で白星を積み重ねていけば面白い。 一方今場所…

  • 579. 2022年九州場所6日目を勝手に語る

    本日から中盤戦へ突入した大相撲九州場所。 中盤戦突入早々『御嶽海ー高安』という割が組まれ、高安に軍配が上がった。 高安は立ち合いで今場所冴え渡っているかち上げを選択した。 もちろん御嶽海としてもそれを警戒しており、御嶽海の選択肢は右に少し動くことだった。 かち上げの威力を下げることには成功したが、高安は構わず突っ張りにいった。 途中引いてしまう場面はあったが、高安は右四つに組み止めることに成功した。 高安得意の四つは左四つだが、上手引けば右四つでも十分力を発揮出来るし、御嶽海の出足を止めることが出来れば問題ないという考えもあっただろう。 高安としては力強い相撲であり、まだまだ先は長いが初優勝に…

  • 578. 2022年九州場所5日目を勝手に語る

    序盤戦最終日の5日目。 昨日全勝力士が消滅し、役力士で1敗は豊昇龍、御嶽海、霧馬山、翔猿の4名だった。 そして本日5日目で関脇は1敗を守ったが、小結が2敗へ後退した。 まず豊昇龍だが、過去4戦全敗の翠富士が相手だった。 2日連続で苦手力士との対戦だったが、平幕相手に連敗は避けたいところであるし、ましてや翠富士の力量はまだ上位定着までには至らないレベルと言っていいだろう。 その力士に連敗を喫してはいけないという気持ちも強かったか、立ち合い右上手を求めにいった。 正直これが悪手になると思ったが、河津掛けで翠富士を下した。 連敗しなかったことが何よりだし、鮮やかと言えば鮮やかだが、ここ一番で『自分の…

  • 577. 2022年九州場所4日目を勝手に語る

    全勝力士が全滅した4日目。そして大相撲の合い口を恐ろしさを改めて思い知らされるような日であった。 まず大関陣から振り返ると、貴景勝が連敗。 明生とは過去5勝4敗と完全に苦手というほどでもないだろうが、昨年好調だった九州場所でも敗れている相手である。 その明生相手に完敗と言っても差し支えない内容だった。 当たりは悪くなかったように見えたが、押し込む事が出来ず、まともに叩いて呼び込んでしまった。 昨日の黒星による影響なのか、苦手意識が出てしまったからなのかは不明だが、いずれにしても優勝争いを考えたとき序盤戦の連敗は痛すぎる。 次に正代だが、昨日は苦手琴ノ若に素晴らしい相撲を取ったが、本日は苦手逸ノ…

  • 576. 2022年九州場所3日目を勝手に語る

    主要なところでは貴景勝、御嶽海に黒星。 まず貴景勝だが、高安のかち上げからの突っ張りに後退し、引きにばったり落ちてしまった。 ゲンの良い11月場所で初日、2日目と内容良く来ていただけに残念な黒星だが、それ以上に気になる点が『高安に対して苦手意識を持ち始めているか?』という点である。 元々この両者の対戦は高安が大関で貴景勝が番付をかけ上がる頃から始まり、最初は番付通り高安が優勢だった。 しかし高安が大関から陥落し、貴景勝が大関昇進を果たして立場が逆転した。 しかもこの時期の相撲内容は、貴景勝が当たり勝って圧倒することが多かった。 しかしこの1年は以前と比較すると、高安の突っ張りに後退する場面が増…

  • 575. 2022年九州場所2日目を勝手に語る

    私個人としては本日最も注目していた『御嶽海ー逸ノ城』。 御嶽海が2連勝とし、特例復帰場所におけるスタートラインに立つことが出来たといったところか。 まぁあくまで過去のデータによるものだが、いずれにしても早々黒星を喫するより、連勝スタートの方が気分は良いだろう。 本日は攻め込む展開にはならなかったが、逸ノ城の当たりをうまくいなして対処した。 御嶽海のここ2日間は冷静さと力強さを見せているが、まだまだ先は長い。 如何せん先場所も2日目までは良かった。しかしそこから2勝11敗の成績に終わってしまった。 そして先場所も2日目逸ノ城に勝って2連勝だったため、展開が同じであることがどのように影響を及ぼすだ…

  • 574. 2022年九州場所初日を勝手に語る

    1年納めの大相撲九州場所が初日を迎えた。 今場所も勝手気ままに15日間語っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 さて正直なところ本日が初日という実感があまり沸かない。その中で初日の取り組みを観戦していた。 熱戦と呼べる取り組みは『若隆景ー高安』だけと言っても過言ではなく、どちらかが一方的に良い相撲で勝つといった展開が多かったか。 あまり熱が入らない状態でもあったが、その中で上記の『若隆景ー高安』の取り組みは素晴らしかった。 初日はどの力士も中々エンジンがかかりづらいものだが、両者ともに場所前しっかり稽古を積んだことがわかる一番と言えるのではないだろうか。 まずはその一番から振り返…

  • 573. 2022年大相撲九州場所展望

    1年納めの大相撲九州場所が明日から初日を迎える。 照ノ富士が初日から休場を表明しているため、横綱不在の場所である。 まずその照ノ富士に関してだが、膝を手術したとのことであり、長期休場が余儀なくされた。 横綱として土俵に上がるためには勝つしかないため、長期休場に関しては何ら問題ない。 『完治せず出場→途中出場』の繰り返しが最悪のパターンであるため、しっかりと治療に専念してほしいところである。 仮にしっかりと治療しても勝てない場合、それは引退を意味するものであり、それが横綱の宿命である。 さて出場力士に目を向けると、絶対的に強い力士が存在しないため、今場所も混戦が予想される。 大関陣では11月場所…

  • 572. 新入幕から連続二桁勝利

    大相撲九州場所まで残り4日。 正直もうすぐ初日を迎えるという実感があまり沸かないのだが、おそらく初日を迎える頃にはいつも通り相撲観戦を楽しむ生活様式になると思う。 さて今回は新入幕から連続二桁勝利についてである。 今年の名古屋場所、錦富士が新入幕で10勝を挙げ、いわゆる『新入幕で10勝の敢闘賞』を受賞した。 そして先場所、番付を上昇させても怯むことなく、優勝争いにも顔を覗かせ、終盤戦には大関戦の割が組まれるほどの活躍を見せ、見事2場所連続二桁勝利を挙げた。 そして今場所は上位総当たりの地位まで番付を上昇させたが、今場所も活躍できるかどうか見物である。 年6場所制となった昭和33年以降、新入幕か…

  • 571. 御嶽海は大関復帰出来るのか?

    大相撲九州場所まで残り1週間を切った。 土日でブログを投稿しようと考えていたが、結果的にサボることになってしまった。 本日はしっかり記載していきたいと思う。 さて題名通りだが、御嶽海は大関復帰出来るのだろうか? 先場所終了した直後に似たような題名のこちらで御嶽海について記載したが、正直ここ3場所は信じられない程崩壊してしまっている。 御嶽海は15日間の中で強さと弱さを混在させていることは有名な話だが、それでも何だかんだ一桁勝ち越しくらいは問題なく挙げられる力量はある力士である。 だからこそ長く三役に在位していたのである。 その御嶽海が15日間の大半弱さしか見せていないのである。 さらに言えばそ…

  • 570. 珍記録が並ぶ年間最多勝

    大相撲九州場所初日まで残り2週間を切っているが、1年納めの九州場所で注目するのが『年間最多勝』である。 秋場所を終了した時点での順位は 1位:若隆景(49勝26敗) 2位:琴ノ若(46勝25敗4休) 3位:豊昇龍(44勝31敗) 4位:霧馬山・若元春(43勝32敗) といった展開である。 ここに上位陣の四股名が1名も存在しないが、一応振り返ると ・照ノ富士:42勝19敗14休 ・貴景勝:38勝26敗11休 ・御嶽海:37勝30敗8休 ・正代:34勝41敗 以上のようになっている。 照ノ富士は展開次第ではチャンスが全くないわけでもない成績だが、秋場所終了後に膝の手術を受けたため、長期休場は避けら…

  • 569. 2022年大相撲九州場所番付発表

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 貴景勝 大関 正代 若隆景 関脇 豊昇龍 関脇 御嶽海 霧馬山(玉鷲) 小結 翔猿(霧馬山) 玉鷲(翔猿) 小結 大栄翔 大栄翔(高安) 前頭筆頭 琴ノ若 明生 前頭2枚目 高安(逸ノ城) 宇良 前頭3枚目 翠富士 逸ノ城(若元春) 前頭4枚目 若元春(佐田の海) 佐田の海(北勝富士) 前頭5枚目 北勝富士(錦富士) 錦富士(錦木) 前頭6枚目 竜電 錦木(遠藤) 前頭7枚目 遠藤(妙義龍) 妙義龍(宝富士) 前頭8枚目 隆の勝(栃ノ心) 栃ノ心(隆の勝) 前頭9枚目 宝富士(阿炎) 碧山 前頭10枚目 千代翔馬 阿武咲 前頭11枚目 琴恵光(琴勝峰) 琴勝峰(琴…

  • 568. 正代の評価及び大関の年間成績に関して

    昨日御嶽海に関して記載したが、本日は正代に関して記載していきたいと思う。 率直な感想としては『酷い』である。 序盤戦に関しては4場所連続1勝4敗である。 春場所、名古屋場所は中盤戦以降巻き返し、それぞれ9勝、10勝とし、中盤戦以降は最強と言っても過言でない強さだった。 しかし序盤戦で4敗を喫している時点で優勝争いという点では蚊帳の外だし、そもそも9勝、10勝を合格点にしている時点でどうかと思う。 私はこのブログ内でも何度か記載しているが『昔の大関はもっと強かった』という旨の発言には少し否定的ではある。 最高位が大関の勝率はいまでこそ朝乃山が0.680を記録しており、これは1場所平均10勝を越え…

  • 567. 御嶽海は復活出来るのか?

    昨日玉鷲の優勝により幕を閉じた大相撲秋場所。 玉鷲の活躍は素晴らしかったが、その一方で大関陣の不甲斐なさが目立っていた。 貴景勝は及第点の二桁に乗せたが、正代と御嶽海は揃って4勝11敗である。 今回は御嶽海について触れていこうと思う。 今場所の御嶽海は先場所コロナウイルス関連の休場に伴い、2場所連続角番という異例の場所だった。 先場所の状態を鑑みると厳しい場所になると思われたが、初日から2連勝スタートだった。 正直この段階で優勝争いはともかく、8勝に辿り着くのは問題ないと思っていた。 この後2連敗を喫したが、序盤戦3勝2敗としたため、この段階でも8勝は大丈夫という気持ちはあった。 何せ3勝した…

  • 566. 2022年秋場所千秋楽を勝手に語る

    玉鷲が本割で高安を下し、昭和以降最高齢となる優勝を果たして幕を閉じた2022年秋場所。 昨日同様、本日も迷いなし。その点に関しては対戦相手の高安も同様だったが、単純に玉鷲の力が高安を上回ったという内容だった。 昨日記載したが、良くも悪くも熱戦になることはないと予想していたし、実際熱戦になっていないのだが、両者ともに力は出し切ったことは伝わる相撲内容だった。 高安は珍しく左でかち上げにいくような立ち合いだったが、玉鷲は怯むことがなかった。 上位総当たりの地位で上位陣を総なめ、13勝による優勝、37歳で2回目の優勝。当然のごとく文句はないし、とにかく言葉に表すことが出来ないくらい凄すぎるだろう。 …

  • 565. 2022年大相撲九州場所番付予想

    東 番付 西 照ノ富士 横綱 貴景勝 大関 正代 若隆景 関脇 豊昇龍 関脇 御嶽海 霧馬山 小結 翔猿 玉鷲 小結 大栄翔 前頭筆頭 琴ノ若 明生 前頭2枚目 高安 宇良 前頭3枚目 翠富士 逸ノ城 前頭4枚目 若元春 佐田の海 前頭5枚目 北勝富士 錦富士 前頭6枚目 竜電 錦木 前頭7枚目 遠藤 妙義龍 前頭8枚目 隆の勝 栃ノ心 前頭9枚目 宝富士 碧山 前頭10枚目 千代翔馬 阿武咲 前頭11枚目 琴恵光 琴勝峰 前頭12枚目 阿炎 千代大龍 前頭13枚目 隠岐の海 王鵬 前頭14枚目 一山本 東龍 前頭15枚目 輝 熱海富士 前頭16枚目 東白龍 照強 前頭17枚目 毎度おなじみ三…

  • 564. 2022年秋場所14日目を勝手に語る

    優勝争いは玉鷲、高安の2名に完全絞られた。 両者ともに迷いなし。 玉鷲は何をしてくるかわからない翔猿相手に恐れず前に出て圧倒した。 ここ数日立ち合い当たることが出来ていなかったが、本日は迷いなくしっかり当たって自分の相撲を取り切った。 高安はここ数日と変わらず、立ち合いしっかり踏み込んで圧力をかけてからの引き落とし。全くもって迷いがない。 明日両者が直接対決。玉鷲は優勝に王手、高安は連勝が絶対条件である。 どんな結果になろうとも、本日のように両者ともに迷いなく自分の相撲を取り切ってくれたら言うことはないだろう。 両者の相撲内容からして良い意味で熱戦は期待出来ないだろう。 どちらが勝つにしても圧…

  • 563. 2022年秋場所13日目を勝手に語る

    優勝争いも佳境を迎えているが2敗:玉鷲3敗:高安、北勝富士この3名に優勝争いは絞られたか。 3名の中で迷いなく相撲が取れているのは高安だけか。 長い相撲になることの多い霧馬山相手だったが、立ち合い激しいかち上げからの突っ張り、そして最後は圧力に屈した霧馬山がバランスを崩してしまった。 ここ2日間は廻しに拘らず、迷いなく当たっていく事が出来ている。 間違いなく千秋楽の相手は玉鷲だろうから、虎視眈々と逆転優勝を狙っているか。 そして迷いが見られる玉鷲と北勝富士。 玉鷲は錦富士相手に押さえ付けるように突き落としを決めたが、立ち合い高いし当たれていない。 むしろ錦富士の方が迷いがないという点では大きく…

  • 562. 2022年秋場所12日目を勝手に語る

    少し遅くなりましたが12日目に関して。 1敗、2敗の力士が全員黒星。 何ともまぁ締まりがないと感じさせるが、ある意味では仕方ない光景とも言えるか。 ここが平幕力士たる所以とも言える。 仮にここで優勝争いしていた横綱が3人程いたとして、それが全員敗れたとなれば完全に締まりがないと言えるが、ある程度波があるのは平幕力士たる所以と言ったところである。 残念と言えば残念だが、仕方ないと言えば仕方ないとも言える。 しかしその中で平幕ではない関脇の若隆景だけは勿体ないと言えるか。 自身の取り組み前に兄の若元春が見事援護射撃を果たした。 これで星の差1つにするチャンスだったが、高安に敗れてしまった。 8連勝…

  • 561. 終盤戦の割に関する私案

    大相撲秋場所も終盤戦へ突入し、優勝争いも佳境を迎えている。 『勝手に語る』の方でも記載したが、上位陣が不振、平幕に好調力士が多いということで、終盤戦の割も難渋することが予想される。 『不振の上位陣と割を組んだところでどうか』という問題もあるが、役力士1人とも対戦せずに優勝となればさすがに『インチキ優勝』と言わざるを得ない。 幸か不幸か若隆景が3連敗の後8連勝としているため、展開によっては優勝も可能であり、北勝富士、錦富士辺りを引きずり下ろすことも可能である。 そこでこのように割を組めば良いのではないかという私案を以下にまとめた。 12日目 13日目 14日目 千秋楽 玉鷲 若元春 錦富士 高安…

  • 560. 朝乃山敗れる

    本日18時頃。職場から自宅まで歩いていたところ、ふと朝乃山のことを頭に浮かべた。 『来場所十両では全勝出来なさそうだけど、でも誰に負けるかなぁ~。やっぱり押し相撲の一発かなぁ~。』といったことを考えていた。 いつもは仕事終わりに筋トレをしにジムへ通っているのだが、水曜日は休館日のため、そのまま自宅へ帰った。 風呂から上がり、夕飯を食べながら録画した大相撲中継を観戦していた中、実況が『朝乃山が敗れた』という発言が聞こえた。 私は思わず耳を疑い、すぐに巻き戻して再度発言を耳にしたが間違いではなかった。 18時頃、朝乃山のことを思い浮かべたのは虫の知らせか何かだったのか。 そしてすぐにスマホで朝乃山…

  • 559. 2022年秋場所11日目を勝手に語る

    秋場所も本日より終盤戦へ突入し、優勝争いも佳境を迎える。 幕下の土俵で朝乃山が敗れるという大波乱、大事件が起こったが、それに関しては別途記載しようと思う。 終盤戦へ突入して早々、1敗平幕力士同士の割が組まれたが、玉鷲が制して今場所初めて単独トップに立った。 ここまで同じ1敗でも玉鷲は上位総当たりによる1敗であるため、ある意味では格の違いを見せたか。 立ち合い北勝富士は左前ミツを狙いにいった(本人の談話では狙っていないとのことだが)。 手はかかったが、玉鷲が喉輪で圧力をかけて北勝富士の上体を崩し、結果として玉鷲が圧倒する内容となった。 迷いがあったのは北勝富士の方であり、自分の相撲を信じて取り切…

  • 558. 2022年秋場所10日目を勝手に語る

    語りたい取り組みが多い10日目だが、その前に照ノ富士に休場に関して。 まずはホッとしている。序盤戦見ている限り、今場所の皆勤は厳しいと思っていた。 それでも懸命に土俵を務め、昨日高安戦も死力を振り絞っていたのではないだろうか。 昨日敗れてさすがに張り詰めていた糸が切れてしまったか。 もはや照ノ富士の膝に完治はないだろうが、しっかり15日間力を発揮できるように癒してほしいところである。 さてついにとも言うべきか、ある意味予想通りの相手に敗れたとも言うべきか、北勝富士の連勝が止まり、全勝力士は消滅した。 まずその『高安ー北勝富士』の一番から。 北勝富士としては立ち合いの当たり、その後の右はず押し、…

  • 557. 2022年秋場所9日目を勝手に語る

    本日より後半戦へ突入した秋場所。 上位陣が全滅。正代、御嶽海に関してはもはや驚きも何もないが、照ノ富士、貴景勝が敗れ、両者ともに優勝争いから大きく後退した。 照ノ富士に至っては懸命に土俵を務めているが、さすがに4敗及び星の差4つは圏外と言って良いか。 過去互角の対戦成績である高安相手だったが、両者ともに相当警戒しているのがわかる取り組みであり、動きもぎこちない展開だった。 その中でも両者負けられないという思いが交錯し、攻防が繰り広げられる中、照ノ富士が蹴返しにいったところ自ら体勢を崩す形となり、最後は高安が押し出した。 照ノ富士が大関へ復帰して以降、高安は照ノ富士戦5連敗中だったが、それでも押…

  • 556. 2022年秋場所中日を勝手に語る

    中日折り返しの秋場所。 本日は遅くなりましたが、ちょいと飲んだりしたため、軽く振り返ろうと思います。 注目の一番である『貴景勝ー高安』は貴景勝が大関の意地を見せ、高安を引きずり下ろすことに成功した。 率直な感想としては『思っていたのと違う』である。 それは貴景勝が勝つとは思わなかったとかそういうことではなく、相撲内容である。 貴景勝が勝つとしたら立ち合いの当たりで圧倒すると思っていたし、高安が勝つとしたら四つに組む展開になると思っていたので、展開も結果も意外だったと言える。 貴景勝の当たりも良かったが、それ以上に高安の当たりが良く、その後の突っ張りも回転良く、貴景勝が後手に回る展開となった。 …

  • 555. 2022年秋場所7日目を勝手に語る

    平幕全勝力士が北勝富士のみとなった。 何度か記載しているように、番付を下げているためある程度の大勝には驚かないが、本日のように上位圏内の力量を持った隆の勝相手に完勝した辺り、やはり今場所は好調である証拠か。 左からおっつけ、徹底して隆の勝の右を殺し、力強さと巧さを見せた相撲だった。 昨日も記載したが、このまま白星を積み重ねることで上位と割が組まれると思うが、その前に割が組まれるであろう高安、若元春といった相手に落とさずいけるかどうか。 本日の隆の勝もそれに該当する力士であるが、ここに完勝したのは大きいだろう。 そして全勝が止まった玉鷲。立ち合いの当たりは良かったが、脇が甘くなったところを若隆景…

  • 554. 序盤戦全勝平幕力士が複数人存在して尚且つ平幕力士だけの首位

    大相撲秋場所も本日より中盤戦へ突入した。 『勝手に語る』の方でも記載したが突入して早々、上位陣が全滅し、役力士の全勝力士どころか1敗力士も消滅した。 今年に入ってから照ノ富士も序盤戦に2敗を喫することが多くなったため、もはや驚きはそこまでないのだが、今場所も序盤戦は平幕力士が引っ張る展開となっている。 序盤戦終了までの全勝力士は玉鷲、北勝富士、王鵬の平幕3名である。 本日王鵬が敗れたことで状況は変化したが、過去に序盤戦全勝平幕力士が複数人存在し、さらに平幕力士だけが首位の展開は何度あっただろうか。 年6場所制となった昭和33年以降、以下の通りである。 場所 四股名 最終成績 優勝力士 昭和37…

  • 553. 2022年秋場所6日目を勝手に語る

    中盤戦突入して早々、上位陣が全滅。そして三役以上の1敗力士も消滅。 これに波乱だと感じさせないのはおそらく私だけではないだろう。 とはいえ玉鷲が貴景勝を下したのは驚きと言えば驚きか。 昨日私は本日から玉鷲が連敗する可能性は高いと思っていた。 その中玉鷲が貴景勝を下した。決まり手こそ叩き込みだが、立ち合いしっかり当たれている証拠である。 貴景勝としては優勝争いを考えると引きずり下ろすチャンスを不意にしてしまった。 立ち合い少し遅れてしまったのはあるだろうが、力を出し切れず敗れたことがこの先影響しなければ良いのだが。 そして照ノ富士だが、結果論に聞こえるだろうが本日の黒星はそこまで驚きはない。 ま…

  • 552. 2022年秋場所5日目を勝手に語る

    序盤戦が終了した秋場所。照ノ富士、正代にとっては『今場所もそうか』という序盤戦の成績である。 照ノ富士は今年に入って3回目の序盤戦2敗である。 本日は鬼門と呼べる玉鷲相手に為す術なく敗れた。 玉鷲の圧力を受け切るだけの膝の状態ではないといったところか。 今年の春場所は5日目に玉鷲に敗れて2敗目を喫し、翌日から休場となった。今場所もそんな雰囲気が醸し出しているがどうだろうか。 押し相撲に敗れるときの照ノ富士はある程度一方的な展開が多いとはいえ、本日の相撲を見るとかなり厳しいか。 そして正代。初日の相撲を見たときは、さすがに今場所の序盤戦1勝4敗はないだろうと思っていた。 しかしまさかの4連敗。こ…

  • 551. 2022年秋場所4日目を勝手に語る

    上位安泰が程遠い展開の秋場所4日目。 まず白星を挙げた照ノ富士、貴景勝から振り返ろう。 照ノ富士は復調した明生の動きにうまく対応出来た。 明生としては横への動きも交えてある程度やりたいことは出来たと思うが、最後はがっちり両腕を極められてしまった。 あの形になれば照ノ富士だが、とはいえ蹲踞も辛そうだし、相撲内容も膝が万全でないためやや腰高と言えるか。 それでも白星を積み重ねる辺りさすが横綱といったところだが、果たして15日間皆勤できるかどうか。むしろその心配が大きい。 貴景勝が琴ノ若を下して3連勝。 琴ノ若相手に押し切れないとみるや、張り手を交えながら最後は押し切ることに成功した。 とはいえ正直…

  • 550. 2022年秋場所3日目を勝手に語る

    役力士の全勝が消滅した秋場所3日目。 『やはり御嶽海か』と思うところも少しはあるが、それ以上に明生がここ2日間素晴らしい相撲で連勝としたことが私個人としては喜ばしい。 ここ数場所は低迷しており、大きく番付を落としてからも中々大勝することが出来なかった。 今場所も番付運良く上位に復帰したため、正直あまり期待していなかったが、思った以上に明生が復調しているように感じる。 やはりこの力士は上位で活躍してほしい力士だと思う。 そして敗れた御嶽海に話を移すが、立ち合いの当たりこそ悪くなかったが、密着した状態から我慢出来ず引いて墓穴を掘ってしまった。 おそらく少し引いてから体勢を立て直したかったのだろうが…

  • 549. 横綱照ノ富士との対戦成績

    昨日から初日を迎えた大相撲秋場所。 初日『照ノ富士ー霧馬山』の一番を見て、霧馬山はいつも通り善戦しているように見えたが、終わってみれば照ノ富士というような相撲内容だった。 霧馬山はここ数場所上位圏内にて連続で勝ち越しており、番付運悪く平幕に在位していただけだが、実力は三役クラスと言って問題ないだろう。 期待の若手の1人とも呼べる力士だが、照ノ富士戦は未勝利である。 ここ2日間で記載しているが、霧馬山のように上位圏内で活躍しているが照ノ富士戦未勝利という力士は結構存在するだろう。 そこで今回確認の意味も込めて『横綱照ノ富士との対戦成績』についてまとめてみた。 今回はあくまで『横綱照ノ富士』という…

  • 548. 2022年秋場所2日目を勝手に語る

    2日目に照ノ富士が黒星。これで照ノ富士は4場所連続2日目までに黒星を喫したことになった。 とにもかくにも翔猿としては最高の相撲内容だっただろう。 翔猿の狙いとしては突き放して掴まらないように動き回ることだっただろう。 これは翔猿だけに限らず、照ノ富士と対戦する小兵力士全員が念頭に置いていることだろう。 そしてある程度相撲を取らせてもらえるが、照ノ富士を崩すまでには至らず、結果として照ノ富士が冷静に捌くのがお決まりのパターンとも言える。 本日も翔猿が突き放して掴まらないように相撲を取っていたが、どうせどこかで掴まって終わるだろうと思いながら見ていた。 しかし翔猿が諦めず何度も何度も突き放し、照ノ…

  • 547. 2022年秋場所初日を勝手に語る

    本日より初日を迎えた大相撲秋場所。 今場所も好き勝手語っていきたいと思いますので15日間よろしくお願いします。 さて昨日展望の方でも記載したが、これといって注目がない場所と言えるか。 その中正代、御嶽海の2大関が存在感を見せたか。 3場所連続序盤戦1勝4敗の正代は、翔猿相手に立ち合いの踏み込み、圧力で圧倒した。 足の運びも良く、相手の動きにも冷静に対処した。 先場所中盤戦以降の相撲内容が継続されているような内容だった。 これがこのまま続けば面白いが、中々信用出来ないのが正代という力士である。 それは御嶽海も同様、下手すればそれ以上か。 2場所連続角番という異例の初日だったが、翠富士相手に相撲を…

  • 546. 2022年大相撲秋場所展望

    大相撲秋場所が明日から初日を迎える。 明日初日であるが何か実感が沸かない。 その理由として先場所のように、コロナウイルスの問題で休場者が多数になるのではないかという不安から集中出来ない可能性が高いことが挙げられるだろう。 そして単純に『注目点がない』ことも挙げられる。 3関脇3小結の番付編成、楽しみな力士がもちろんいないわけではないが、横綱・大関の昇進がかかる力士が存在するわけではないし、今場所爆発的に飛躍するのではないかと期待を抱かせる程の力士は存在しない。 まぁそういった場所は今場所だけに限った話ではないが、これに加えコロナウイルスの問題もあるから尚更集中出来ないといったところか。 優勝争…

  • 545. 3関脇3小結に関して

    大相撲秋場所まで残り1週間。 私自身、番付発表から徐々に相撲モードに突入していくのだが、未だ力士の間でコロナウイルス感染者が出てしまっているため、また先場所のように休場者多数の場所になってしまうのではないだろうかという不安が強いため、いまいち集中出来ていない。 とりあえず場所に目を向けると、今場所は題名通り『3関脇3小結』の番付編成に注目が集まっている。 23年ぶりの編成であるが、年6場所制となった昭和33年以降今回で『14回目』である。 その内昭和34年~36年の3年間で8回を占めており、その後昭和では47年初場所のみ、そして平成以降今回で4回目であるため、今となっては相当珍しい事例と言える…

  • 544. コロナ休場の対応はこのままで良いのだろうか?

    昨日秋場所の番付発表日だったが、コロナ休場に関する力士に関しては概ね据え置きという形を取り、すでに勝ち越していた力士に関しては勝ち越しの成績を反映させていた。 この対応に関して文句はないのだが、それでも文句はないのは『今場所まで』である。 いつまでも基本据え置きという形を取って良いものなのか。 先場所御嶽海が途中休場した時にも記載したが、そもそも場所途中にコロナウイルスに感染する危険性が高いなんてことは2年前からわかっていたことだろう。 この2年間、場所中に感染しなかったことが奇跡と呼べるレベルであった。 それが名古屋場所に露呈される結果となったわけである。 この2年間で規定を作らなかった協会…

  • 543. 2022年大相撲秋場所番付発表

    早いもので本日は秋場所の番付発表日である。 この1ヶ月間ネタはある程度蓄えていたが、少しだけ忙しかったこともあり投稿出来ずにいた。 まぁサボりと言っても差し支えないのだが、私自身も場所に向けて本日から少しずつ投稿していきたいと思う。 とはいえ場所に入ってからは毎日投稿だが、場所までは毎日投稿ではないのでご容赦ください。 さてここ数場所実施しているが、私自身の番付予想の答え合わせの日であるが、今回はあまりにも予想が外れているため答え合わせをするまでもない。 簡潔に言えば、コロナ休場した力士は概ね据え置き、勝ち越して休場した力士は勝ち越しが反映されているといった所である。 隆の勝のように怪我で休場…

  • 542. 名古屋場所の大関はどうだった?

    昨日逸ノ城の初優勝によって幕を閉じた大相撲名古屋場所。 私は千秋楽の翌日が本当に苦手であり、大相撲中継を視聴していた時間がぽっかり空いてしまうと『あれ?この時間何やっていたっけ?』という感情に至る。 これに慣れるには1週間ほど時間を要してしまう。 さて前置きはこれくらいにして、題名の通り今場所の大関はどうだったか。 御嶽海に関しては万全とは程遠く、ぶっつけ本番に近い形で場所に臨んだ結果、負けが込む形になり、そして場所途中で同部屋の力士がコロナウイルス感染により休場となった。 後に本人も感染したようだが、とにもかくにも来場所以降体調万全な状態で臨んでほしいところではある。 今場所も3大関の中で最…

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