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  • 第五回 小崎放哉賞応募作品 第一次選 通過作品【一般の部】(1/3)

    第五回 小崎放哉賞応募作品 第一次選 通過作品【一般の部】(1/3) 爪先から湯に広がってゆく本当の事 一本槍満滋バス停に秋を待つ 竹澤 聡麻酔から覚めて記憶を継ぎたしている 小林万年青えくぼ一つ迷子のように生きている 楠本 尚子淋しさに群がる蠅 生野 薫星座になれぬ星も輝いて夜空できあがる 久光 良一揃えられたスリッパ...

  • R4-5-15 五月句会レポート 選句と鑑賞

    日々の感動を自由なリズムで詠み投句しよう ご訪問いただきありがとうございます泉の会は俳句を触媒にあらゆることを話題にあげ会話を楽しむ、肩肘張らない愉快な句会です。みなさまの投句を募っています。ぜひ句会にご参加ください。2022年5月15日 五月句会 全35句ジャングルジムが木陰に入ってぽつぽつ夏、静か。 弥生立日十・定徳・勝之・人美・一憲 選・夏の昼下がりの公園には、人っ子ひとりいない。ジャングル...

  • T・トランストロンメルの俳句詩 藤田踏青

    T・トランストロンメルの俳句詩 藤田踏青  二〇一一年にノーベル文学賞を受賞したスウェーデンの詩人、T・トランストロンメルは「俳句詩」と称する三行詩を発表している。  綴り違えたいのち— うつくしさはなほ残る 刺青のように。  高圧線の幾すじ 凍れる國に弦を張る 音楽圏の北の涯  ひそかな雨の音 わたしは秘密をひとつささやいて 響き合わせる  野うさぎ一匹が...

  • 宮沢賢治の30句

    宮沢賢治の30句 岩と松峠の上はみぞれのそら五輪塔のかなたは大野みぞれせりつゝじこなら温石石のみぞれかなおもむろに屠者は呪したり雪の風鮫の黒肉みわびしく凍るひなかすぎ霜光のかげらふ走る月の沢西東ゆげ這ふ菊の根元かな風の湖乗り切れば落角の浜鳥の眼にあやしきものや落し角目刺焼く宿りや雨の花冷に鷣たか呼ぶやはるかに秋の濤猛り蟇ひたすら月に迫りけり鳥屋根を歩く音して明けにけりごみごみと降る雪ぞらの暖かさ...

  • 一句鑑賞 秋海棠

    幻燈会にかしこそうな僕がすわっている 人美  京都市内中心部は今も碁盤の目のように通りを張りめぐらし、その一区切り毎に五十世帯から百世帯の小規模ですが町名をつけています。それも天皇のおひざ元でどのような用事にもご用達できるように、職種別に名付けられ町が形成されています。私の住んでいた福屋町はじめ鏡屋町、蒔絵屋町とそれぞれ命名され自治組織になっているのです。作者も私と同じような所で幼少時代を...

  • 第9回「青穂」全国大会 受賞作品

    【特選】間違えて月の大きな駅に降りた きむらけんじ 【入選】面白い人生をありがとう靴下の穴 南家歌也子嘘がカラカラとグラスを回る 萱沼良行約束のない明日へ飛行機雲がほどける 小山貴子雪解けバケツ一杯の春を汲む 谷田越子繋がっていたいから一方通行の手紙 河野初恵鍬降りおろす春の汗 ちばつゆこランキングに参加中。クリックして応援お願いします!にほんブログ...

  • R4-5-15 五月句会レポート

    日々の感動を自由なリズムで詠み投句しよう ご訪問いただきありがとうございます泉の会は俳句を触媒にあらゆることを話題にあげ会話を楽しむ、肩肘張らない愉快な句会です。みなさまの投句を募っています。ぜひ句会にご参加ください。2022年5月15日 五月句会 全35句選句・鑑賞は後日掲載いたします。ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!にほんブログ村...

  • 6月句会のご案内

    泉の会 6月句会のご案内時:6月19日(日曜日)午後1:00〜5:00所:ウィングス京都 4階 会議室7投句〆切:6月16日投句・句評・感想、歓迎します。句会へのお試し参加・投句は無料、皆様のご応募をお待ちしています。投句は月に五句以内、俳号・ニックネームにて、コメント欄のSECRETにチェックを入れ送付ください。通常のコメントはSECRETにチェックを入れずにお願いします。句会の結果は当ブログの句会レポートにて発表します...

  • 記憶に残る俳人・俳句 立日十

    記憶に残る俳人・俳句 立日十 高田弄山1956年〜2013年11月10日/享年57歳1983年/入門2003年/尾崎放哉賞 2005年/層雲賞 高田弄山に会ったのは、東福寺の天得院で開かれていた「泉の会」の句会だった。私が初めて参加した少しあとに、福島昌山人さんの横に座ったのが弄山で、渓流釣りで怪我をした彼が福島病院に転がりこんできたとの昌山人さんの紹介だった。当時の泉の会は、伽羅甚、縮酔、踏青、日和呂、直樹、...

  • 木下夕爾の50句

    木下夕爾の50句 野を焼くやわれに幼き日の日記わが声の二月に谺まぎれなく家々や菜の花いろの燈をともし鐘の音を追ふ鐘の音よ春の昼貨車通る風のつめたき茅花かなしその葉に秋風にほひそめにけり夕焼けのうつりあまれる植田かなたたずみてやがてかがみぬ水草生ふひとうねの青紫蘇雨をたのしめりネオン赤き露の扉にふれにけり つくねんと木馬よ春の星ともり海の音にひまはり黒き瞳をひらく友も老いぬ祭ばやしを背に歩み炎...

  • 本とボク、夢。須賀敦子 一憲の声

    「須賀敦子という存在」 一憲  須賀敦子を知ったのはPR誌「みすず」に掲載された中井久夫が書いた追悼文からでした。  須賀敦子が生前書いた文章の全てのものを読みました(手紙除く) もう、彼女の書くものはすべていい。 その文章の根っこには文学に対する信頼と人間に向けて愛着の跡が記されているような気がしています。 きっと文章の背景には神の存在、それへの厚い信仰があるとの想像をしていま...

  • 種田山頭火 行乞記 室積行乞

    昭和8年5月13日〜6月3日 一鉢千家飯 山頭火□春風の鉢の子一つ□秋風の鉄鉢を持つ雲の如く行き水の如く歩み風の如く去る 一切空五月十三日(室積行乞)まだ明けないけれど起きる、まづ日暦を今日の一枚めくり捨てゝから空模様を見る、有明月の明るさが好晴を保證してゐる。今日はいよ/\行乞の旅へ旅立つ日だ。いろんな事に手間取つて出かけるとき六時のサイレン。汽車賃が足らないから、...

  • 種田山頭火 其中日記

    昭和8年 5月1日〜6日 五月一日くもり、だん/\晴れて、さつきの微風が吹く、雨後の風景のみづ/\しさを見よ。山蕗を採つて煮た、半日の仕事だつた。何日ぶりの入浴か、身心さつさうとしてかへる。樹明来(筍と卵とのお土産持参)、うち連れて、夕の街をあるく、夜の街を飲みまはる、——いつもとはちがつて、よい散歩、よい飲振、よい別れ方だつた。飲食過多、それはやつぱり貪る心だ、戒々々。・酔ひざめの、どこかに月...

  • 四月句会レポート 選句と鑑賞

    日々の感動を自由なリズムで詠み投句しよう ご訪問いただきありがとうございます泉の会は俳句を触媒にあらゆることを話題にあげ会話を楽しむ、肩肘張らない愉快な句会です。みなさまの投句を募っています。ぜひ句会にご参加ください。2022年4月17日 四月句会 全31句地下鉄に四つの出口があっていつも雨降り 人美秋海棠・日和呂・一憲 選・都会的なおしゃれな句。(秋海棠)・「いつも」をどう読むかが難しい。現実の...

  • 放哉・山頭火句の外なる句評 藤田踏青

    放哉・山頭火句の外なる句評 藤田踏青  個人的リアリズムに徹した放哉・山頭火の句を「層雲」外部がどの様に観ていたか、抄出してみる。そこには今まで気づかなかった点も指摘されよう。  月夜の葦が折れとる 放哉 (赤尾兜子):「折れとる」という言葉づかいは、「折れている」よりずっと粗暴で、それだけに 生々しく、まるで凶事を見たかのような衝撃性を帯びている。 兜子は常...

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