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2020/07/12

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  • 相続地を堅く守らなければならない

    「『このように、相続地は、部族からほかの部族に移してはならない。イスラエルの子らの部族は、それぞれ、自分たちの相続地を堅く守らなければならないからである。』」(民数記36:9) 民数記も、今回で最後だ。 最終章は、相続地に関する啓示である。 かつて、ツェロフハデの娘たちが、モーセに「女姉妹だけの自分たちにも土地を所有する権利がある」と直訴して、認められた。 今度は、その親族が、「彼女たちが他の部族に嫁いだら、われわれの相続地はなくなってしまう」と訴えた。 そこで、モーセに主から対処法が与えられる。 「主がツェロフハデの娘たちについて命じられたことは次のとおりである、『彼女たちは、自分が良いと思…

  • 人が憎しみをもって人を

    「もし、人が憎しみをもって人を突き倒すか、あるいは悪意をもって人に物を投げつけて死なせたなら、または、敵意をもって人を手で打って死なせたなら、その打った者は必ず殺されなければならない。その人は殺人者である。」(民数記35:20-21) 35章では、いわゆる「逃れの町」について記してある。 故意ではなく人を殺してしまった者が、復讐を避けて守られるための町だ。 現代に、そのような場所を置いている国があるだろうか。 ちょっと思い当たらない。 本筋からはすこし外れるが、冒頭のみことばが胸に刺さった。 ここに、「憎しみ」「悪意」「敵意」とある。 そのような思いを持って人を殺したら、当然、「殺人者」とされ…

  • 塩の海

    「あなたがたの南側は、エドムに接するツィンの荒野に始まる。南の境界線は、東の方の塩の海の端に始まる。」(民数記34:3) 34章では、カナンの地における部族ごとの割り当て地が述べられる。 主はモーセに告げられた。「イスラエルの子らに命じて彼らに言え。あなたがたがカナンの地に入るときには、あなたがたへのゆずりとなる地、カナンの地とその境界は次のとおりである。」(2) そして、冒頭のように、南の境界線の東端が「塩の海」と定められた。 今回は、この「塩の海」について確認しておきたい。 塩の海とは、いわゆる「死海」のことだ。 塩分濃度が高いため、水面に寝っ転がって本を読むことができる。(なぜ本を読むの…

  • イスラエルの子らの旅程

    モーセとアロンの指導のもとに、その軍団ごとにエジプトの地から出て来たイスラエルの子らの旅程は次のとおりである。(民数記33:1) 山脈を縦走し、最終ピークから歩いて来た山並みを振り返るときの感動は、体験した者にしかわからないだろう。 「これだけを、よく歩いて来たなあ」と満足しながら眺める至福の時だ。 33章は、出エジプト以降40年に渡る旅路の記録である。 ただ彼らの場合は、満足しながら眺めるというわけにはいかない。 なぜなら、その長い行程が不信仰の罪によるものであり、道中においても何度も罪を犯してきたからだ。 どちらかと言えば、「よく主はわたしたちを見捨てなかったなあ」ということになるだろう。…

  • ルベン族とガド族

    ルベン族とガド族は、多くの家畜を持っていた。それは、おびただしい数であった。彼らがヤゼルの地とギルアデの地を見ると、その場所は家畜に適した場所であった。(民数記32:1) 32章では、ルベン族とガド族が土地のことで、イスラエルの民に持ち出した提案について記されている。 そこでガド族とルベン族は、モーセと祭司エルアザル、および会衆の上に立つ族長たちのところに来て、次のように言った。・・・「もし、私たちの願いがかないますなら、どうか、しもべどもがこの地を所有地として賜りますように。私たちにヨルダン川を渡らせないでください。」(2・5) 家畜を多く持つ彼らは、ヨルダン川を渡らずに、牧畜に適したヤゼル…

  • ミディアン人に主の復讐をするため

    そこでモーセは民に告げた。「あなたがたのうち、男たちは戦のために武装せよ。ミディアン人を襲って、ミディアン人に主の復讐をするためである。」(民数記31:3) 主はモーセに、最後の仕事を言いつけられた。 主はモーセに告げられた。「あなたは、イスラエルの子らのために、ミディアン人に復讐を果たせ。その後で、あなたは自分の民に加えられる。」(1-2) 復讐とは、「ペオルの事件」に対するものだ。 ミディアン人に惑わされ、イスラエルの多くの者が偶像崇拝に陥り、死んだ。 その復讐をせよ、ということだ。 このような箇所を読むと、神が戦争を命じているのかと、いぶかる人も多いことだろう。 事実、そうではあるが、解…

  • 主に誓願するか、あるいは物断ちをする場合

    「女が若くてまだ父の家にいるときに、主に誓願をするか、あるいは物断ちをする場合には、その父が彼女の誓願、あるいは物断ちを聞いて、彼女に何も言わなければ、彼女のすべての誓願は有効となる。彼女の物断ちもすべて有効となる。」(民数記30:3-4) 30章は、「主に誓願をするか、あるいは物断ちをする場合」の規定だが、おもに女性に関する内容だ。 上のように、女性が若く、父の家にいる場合には、誓願や物断ちの有効性は、父の判断によった。 「しかし、もし父がそれを聞いた日に彼女に反対するなら、彼女の誓願、あるいは物断ちはすべて無効としなければならない。彼女の父が彼女に反対するのであるから、主は彼女を赦される。…

  • 第七の月

    「第七の月には、その月の一日に聖なる会合を開かなければならない。あなたがたは、いかなる労働もしてはならない。これを、あなたがたにとって角笛が吹き鳴らされる日としなければならない。」(民数記29:1) 29章では、「第七の月」に行われる祭りについてまとめられている。 七日目が安息日であるように、第七の月が安息の月という意味があるそうだ。 第七の月の一日に、角笛が吹き鳴らされた。 「ラッパの祭り」だ。 イスラエルの民の気分も、高揚したことだろう。 この第七の月の十日には、あなたがたは聖なる会合を開き、自らを戒めなければならない。いかなる仕事もしてはならない。(7) 十日は、「贖罪の日」とされた。 …

  • 一方の子羊を朝献げ、もう一方の子羊を夕暮れに

    「彼らに言え。これがあなたがたが主に献げる食物のささげ物である。傷のない一歳の雄の子羊を、毎日二匹、常供の全焼のささげ物として、一方の子羊を朝献げ、もう一方の子羊を夕暮れに献げなければならない。」(民数記28:3-4) 28章では、あらためて種々のささげ物について示された。 カナンの地に入る新しい世代が、確認しておく意味だろう。 「イスラエルの子らに命じて彼らに言え。あなたがたは、わたしのための食物、わたしへのささげ物を、わたしへの食物のささげ物、芳ばしい香りとして、定められた時に確実にわたしに献げなければならない。」(2) 「定められた時に確実に」とあるように、それぞれのささげ物は、その時期…

  • あなたの手を彼の上に置け

    主はモーセに言われた。「あなたは、神の霊の宿っている人、ヌンの子ヨシュアを連れて来て、あなたの手を彼の上に置け。」(民数記27:18) 主はモーセに、山に登るように指示された。 主はモーセに言われた。「このアバリム山に登り、わたしがイスラエルに与えた地を見よ。それを見て、あなたもまた、あなたの兄弟アロンが加えられたのと同じように、自分の民に加えられる。」(12-13) 死を予告されたモーセだが、きっと、安堵の思いがしたのではないだろうか。 (ようやくこの務めを終えて、主のみもとに行ける)と。 しかし、残される民のことは心配だった。 (自分のような主との仲立ちをする指導者がいなければ、どうなって…

  • 二十歳以上の者を数えなさい

    「主がモーセに命じられたように、二十歳以上の者を数えなさい。」(民数記26:4) ここで、二回目の人口調査が行われる。 1章の調査以来、40年ぶりのことだ。 この主の罰の後のことであった。主はモーセと祭司アロンの子エルアザルに告げられた。「イスラエルの全会衆について、一族ごとに、二十歳以上で、イスラエルで戦に出ることができる者すべての頭数を調べなさい。」(1-2) 「主の罰」とは、前章のペオルの事件で二万四千人が死んだことを指す。 調査の結果は、次のとおり。()内は一回目の調査の数字だ。 ルベン族/43,730人(46,500) シメオン族/22,200人(59,300) ガド族/40,500…

  • ペオルの事件

    主はモーセに告げられた。「ミディアン人を襲い、彼らを討て。彼らは巧妙に仕組んだ企みによって、ペオルの事件であなたがたを襲ったからだ。ペオルの事件の主の罰の日に殺された彼らの同族の女、ミディアンの族長の娘コズビの一件だ。」(民数記25:16-18) どんな政敵も「飲ませる、抱かせる、掴ませる」の三点セットで堕とすことができるという。 イスラエルの足元をすくうハニートラップが仕掛けられた。 イスラエルはシティムにとどまっていたが、民はモアブの娘たちと淫らなことをし始めた。その娘たちが、自分たちの神々のいけにえの食事に民を招くと、民は食し、娘たちの神々を拝んだ。(1-2) 冒頭にあるように、これは「…

  • あなたを祝福する者は祝福され

    「雄獅子のように、また雌獅子のように、彼は身を伏せ、横たわる。だれがこれを起こせるだろう。あなたを祝福する者は祝福され、あなたをのろう者はのろわれる。」(民数記24:9) 結局、バラムは三度目も、イスラエルを思いきり祝福した。 もちろんこれは、主が彼の口に置いたことばによるものだ。 「あなたを祝福する者は祝福され、あなたをのろう者はのろわれる」ということばは、かつてアブラハムが神から与えられたものと重なる。 主はアブラムに言われた。「あなたは、あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名…

  • 神が祝福されたのだ

    「見よ、私は、祝福せよとの命を受けた。神が祝福されたのだ。私はそれをくつがえすことはできない。」(民数記23:20) バラムはバラクに連れ出されてバモテ・バアルに上り、イスラエルの民の一部を見た。 そこでバラクは祭壇を作っていけにえを献げ、バラムがイスラエルを呪うのを待った。 ところが、バラムはこう語った。 「私はどうして呪いをかけられるだろうか。神が呪いをかけない者に。私はどうして責めることができるだろうか。主が責めない者を。」(8) バラムは、イスラエルを呪うどころか、祝福した。 バラクは彼に言った。「では、私と一緒に彼らを見ることができる別の場所へ行ってください。・・・そこから私のために…

  • 主がろばの口を開かれた

    ろばは主の使いを見て、バラムを乗せたまま、うずくまってしまった。バラムは怒りを燃やし、杖でろばを打った。すると、主がろばの口を開かれたので、ろばはバラムに言った。「私があなたに何をしたというのですか。私を三度も打つとは。」(民数記22:27-28) イスラエルの快進撃を見て、モアブの王バラクは恐れをなした。 隣国ミディアンと同盟を結び、占い師バラムを呼び寄せてイスラエルを呪わせようとする。 モアブの長老たちとミディアンの長老たちは、占い料を手にしてバラムのところに行き、バラクのことばを告げた。(7) しかしバラムは、神から特別な啓示を受け、モアブに行くことを断った。 「占い料を手にして」とわざ…

  • 青銅の蛇

    モーセは一つの青銅の蛇を作り、それを旗ざおの上に付けた。蛇が人をかんでも、その人が青銅の蛇を仰ぎ見ると生きた。(民数記21:9) イスラエルの民は、カナンの地に向けて新たに進み始めた。 しかし、水のない荒野で、民はまたしてもモーセに不満をぶつけた。 しかし民は、途中で我慢ができなくなり、神とモーセに逆らって言った。「なぜ、あなたがたはわれわれをエジプトから連れ上って、この荒野で死なせようとするのか。パンもなく、水もない。われわれはこのみじめな食べ物に飽き飽きしている。」(4-5) 彼らの不平に対し、主は厳しく対処された。 そこで主は民の中に燃える蛇を送られた。蛇は民にかみついたので、イスラエル…

  • わたしが聖であることを現わさなかった

    しかし、主はモーセとアロンに言われた。「あなたがたはわたしを信頼せず、イスラエルの子らの見ている前でわたしが聖であることを現わさなかった。それゆえ、あなたがたはこの集会を、わたしが彼らに与えた地に導き入れることはできない。」(民数記20:12) なんということだろう。 出エジプトから40年間、主と民とに忠実に仕え、民を導いてきたモーセとアロンが、目指すカナンの地に入ることができないと告げられた。 彼らが主を「信頼せず」、主が「聖であることを現わさなかった」ためだ。 水のない荒野で、民が二人に詰め寄ったのが発端だった。 ひれ伏すモーセとアロンに、主が語られた。 主はモーセに告げられた。「杖を取れ…

  • 汚れを除く水

    「汚れた者が身の汚れを除かなければ、その人は集会の中から断ち切られる。主の聖所を汚したからである。汚れを除く水がその人に振りかけられなかったので、その人は汚れている。」(民数記19:20) 19章は、死人によって汚れた場合の取り扱いについて記している。 死人に触れると七日間汚れるとされたが(11)、その扱いは、 家の中で死んだ場合(14) 外で死んだ場合(16) の二つに分けられた。 大きな違いは、家の中の場合は、中にいる者だけでなく、「口の開いた器」も汚れるとされたことだ(15)。 この汚れからきよめられるためには、「汚れを除く水」をかけられる必要があった。 「まだくびきを負わせたことがなく…

  • わたしがあなたへの割り当てであり

    主はまたアロンに言われた。「あなたは彼らの地で相続地を持ってはならない。彼らのうちに何の割り当て地も所有してはならない。イスラエルの子らの中にあって、わたしがあなたへの割り当てであり、あなたへのゆずりである。」(民数記18:20) これは、主からアロンに語られた、レビ人に関する規定に出てくる言葉だ。 レビ人はカナンの地において、他の部族のように相続地を持つことを許されなかった。 「わたしがあなたへの割り当てであり、あなたへのゆずりである」と言われたのだ。 すごい言葉だが、これをレビ人は、どう受け取ったのだろうか。 大いなる祝福として、感謝をもって受け取った者もいただろう。 いっぽうで、おもしろ…

  • 彼らの不平をわたしから全くなくせ

    主はモーセに言われた。「アロンの杖をあかしの箱の前に戻して、逆らう者たちへの戒めのために、しるしとせよ。彼らの不平をわたしから全くなくせ。彼らが死ぬことのないようにするためである。」(民数記17:10) 主は、モーセを通して、各部族の族長の杖に名前を書くよう命じられた。 レビの杖には、アロンの名が書かれた。 「あなたはそれを、会見の天幕の中の、わたしがそこであなたがたに会うあかしの箱の前に置け。わたしが選ぶ人の杖は芽を出す。こうしてわたしは、イスラエルの子らがあなたがたに向かって言い立てている不平を、わたし自身から遠ざけ、鎮める。」(4-5) 誰が主によって立てられた人かをはっきりさせよう、と…

  • コラの事件

    コラの事件で死んだ者とは別に、この主の罰で死んだ者は、一万四千七百人であった。(民数記16:49) 政治の魅力は少数で多数を支配することだと、聞いたことがある。 特に男性は、この魅力に囚われやすい。 モーセの時代も、そうだった。 レビの子であるケハテの子イツハルの子コラは、ルベンの子孫であるエリアブの子ダタンとアビラム、およびペレテの子オンと共謀して、モーセに立ち向かった。イスラエルの子らで、会衆の上に立つ族長たち、会合から召し出された名のある者たち二百五十人も、彼らと一緒であった。(1-2) 彼らの言い分は、こうだ。 彼らはモーセとアロンに逆らって結集し、二人に言った。「あなたがたは分を超え…

  • あなたがたも寄留者も同じ

    「一つの集会として、掟はあなたがたにも、寄留している者にも同一であり、代々にわたる永遠の掟である。主の前には、あなたがたも寄留者も同じである。」(民数記15:15) 15章で、主は、イスラエルの民が約束の地に入ったあとに献げるささげ物について、語られた。 「イスラエルの子らに告げよ。わたしがあなたがたに与えて住まわせる地にあなたがたが入り、食物のささげ物を主に献げるとき、・・・そのささげ物をする者は、穀物のささげ物として、油四分の一ヒンを混ぜた小麦粉十分の一エパを、主に献げなければならない。」(2-4) これに続いて、種々のささげ物について、その分量が細かく指定された。 そして、14節から「寄…

  • いつまでわたしを侮るのか

    主はモーセに言われた。「この民はいつまでわたしを侮るのか。わたしがこの民の間で行ったすべてのしるしにもかかわらず、いつまでわたしを信じようとしないのか。」(民数記14:11) カナンの地の住民は強く、とても勝てそうもない。 そう聞いたイスラエルの民は、悲嘆にくれた。 すると、全会衆は大声をあげて叫び、民はその夜、泣き明かした。(1) 興奮が興奮を呼び、恐怖が恐怖を呼ぶ集団心理をよく表している。 このとき民は、軽率なことを口にした。 「われわれはエジプトの地で死んでいたらよかった。あるいは、この荒野で死んでいたらよかったのだ。」(2) 結果的に、主は、この言葉どおりに彼らに報いられた。 主の約束…

  • 必ず打ち勝つことができます

    そのとき、カレブがモーセの前で、民を静めて言った。「私たちはぜひとも上って行って、そこを占領しましょう。必ず打ち勝つことができます。」(民数記13:30) 13章は、族長たちによるカナンの地の偵察の記録だ。 主はモーセに告げられた。「人々を遣わして、わたしがイスラエルの子らに与えようとしているカナンの地を偵察させよ。父祖の部族ごとに一人ずつ、族長を遣わさなければならない。」(1-2) そこで、モーセは、各部族の長12名を遣わした。 四十日の終わりに、彼らはその地の偵察から戻った。・・・彼らはモーセに語った。「私たちは、あなたがお遣わしになった地に行きました。そこには確かに乳と蜜が流れています。…

  • だれにもまさって柔和であった

    モーセという人は、地の上のだれにもまさって柔和であった。(民数記12:3) モーセの兄アロンと姉ミリアムの二人が、モーセに難癖をつけた。 そのとき、ミリアムとアロンは、モーセが妻としていたクシュ人の女のことで彼を非難した。モーセがクシュ人の女を妻としていたからである。彼らは言った。「主はただモーセとだけ話されたのか。われわれとも話されたのではないか。」主はこれを聞かれた。(1-2) 後でミリアムが皮膚の病におかされるというさばきを与えられたことから、首謀者はミリアムのようだ。 「ねえ、アロン。あなた、兄のくせにいまの立場でいいの?弟の言いなりじゃないの」 「ああ、まあそうだが、仕方ないではない…

  • 混じって来ていた者たち

    彼らのうちに混じって来ていた者たちは激しい欲望にかられ、イスラエルの子らは再び大声で泣いて、言った。「ああ、肉が食べたい。」(民数記11:4) ここでは、イスラエルの民の不信仰のようすが描かれる。 さて、民は主に対して、繰り返し激しく不平を言った。主はこれを聞いて怒りを燃やし、主の火が彼らに向かって燃え上がり、宿営の端をなめ尽くした。すると民はモーセに向かってわめき叫んだ。それで、モーセが主に祈ると、その火は消えた。(1-2) 民は、うつむきながらブツブツ言ったのではない。 「繰り返し激しく不平を言った」とある。 なんということだろう。 あれほどの救いを体験しながら、救い出してくださった主に向…

  • あなたを憎む者が、御前から逃げ去りますように

    契約の箱が出発するときには、モーセはこう言った。「主よ、立ち上がってください。あなたの敵が散らされ、あなたを憎む者が、御前から逃げ去りますように。」またそれがとどまるときには、彼は言った。「主よ、お帰りください。イスラエルの幾千幾万もの民のもとに。」(民数記10:35-36) 10章には、「ラッパ」が登場する。 「銀のラッパを二本作りなさい。それを打ち物作りとしなさい。あなたはそれを用いて会衆を召し出したり、宿営を出発させたりしなければならない。」(2) このラッパは、 会衆や族長を招集する 宿営が出発する 侵略者との戦いに出る 喜びの日、例祭と新月の日 などに吹かれた。 吹くのは、「祭司であ…

  • 主の命により宿営し、主の命により旅立った

    彼らは主の命により宿営し、主の命により旅立った。(民数記9:23) 民数記9章15~23節は、実に印象的で、美しい箇所だ。 全文を味わってみよう。 幕屋が設営された日、雲が、あかしの天幕である幕屋をおおった。それは、夕方には幕屋の上にあって朝まで火のようであった。いつもこのようであって、昼は雲がそれをおおい、夜は火のように見えた。 いつでも雲が天幕から上るときには、その後でイスラエルの子らは旅立った。また、雲がとどまるその場所で、イスラエルの子らは宿営した。主の命によりイスラエルの子らは旅立ち、主の命により宿営した。雲が幕屋の上にとどまっている間、彼らは宿営した。 雲が長い間、幕屋の上にとどま…

  • 彼らをきよめよ

    「レビ人をイスラエルの子らの中から取って、彼らをきよめよ。」(民数記8:6) 6章では、「主の奉仕」にあたるレビ人のきよめについて語られている。 「アロンはレビ人を、イスラエルの子らからの奉献物として主の前に献げる。これは彼らが主の奉仕をするためである。」(11) きよめられるために、次のことが行われた。 罪のきよめの水をかける(7) 全身にかみそりを当てる(7) 衣服を洗い、身をきよめる(7) 若い雄牛と油を混ぜた小麦粉の穀物のささげ物を献げる(8) 若い雄牛を罪のきよめのささげ物とする(8) 「この後、レビ人は会見の天幕に入って奉仕をすることができる。あなたは彼らをきよめ、彼らを奉献物とし…

  • 祭壇奉献のためのささげ物

    「祭壇に油注ぎが行われた日に、族長たちは祭壇奉献のためのささげ物を献げた。」(民数記7:10) 7章は、幕屋が完成したときのようすを記している。 モーセは幕屋を設営し終えた日に、これに油注ぎをして、聖別した。そのすべての器具と、祭壇およびそのすべての用具にもそうした。(1) この「幕屋を設営し終えた日」とは、出エジプトから「第二年目の第一月の第一日」ということだ。 イスラエルの族長たちは、まずレビ人たちが幕屋の移動の際に使用する台車6台と雄牛12頭を献げた。 おもに幕屋の幕関連のものを運ぶゲルション族には台車2台と雄牛4頭、板や横木や柱など重量物を運ぶメラリ族には台車4台と雄牛8頭が与えられた…

  • ナジル人の誓願

    「イスラエルの子らに告げよ。男または女が、主のものとして身を聖別するため特別な誓いをして、ナジル人の誓願を立てる場合、その人は、ぶどう酒や強い酒を断たなければならない。」(民数記6:2-3) 主に対して「特別な誓い」をして、一定期間身を聖別する者を「ナジル人」と呼んだ。 「ナジル」とは、聖別されたもの、分離されたもの、という意味だそうだ。 この期間中、ナジル人はほぼ大祭司並みの厳格さを要求された。 酒を断ち、ぶどうの木から生じるものを食べてはならない(3-4) 頭にかみそりを当てず、髪の毛を伸ばしておかなければならない(5) 肉親であっても葬儀に出てはならない(6-7) どれくらいの期間だった…

  • ねたみのためのささげ物

    「これはねたみのためのささげ物、咎を思い出させる、覚えの分としての穀物のささげ物だからである。」(民数記5:15) この「ねたみのためのささげ物」は、解説によると、聖書中ここだけの記述ということだ。 夫婦間のトラブル、それも妻が不貞を働いたか、もしくはその疑いがある場合の扱いだ。 「もし人の妻が道を外して夫の信頼を裏切り、ほかの男が彼女と寝て交わり、そのことが夫の目から隠れていて、彼女が身を汚したことが見つからず、証人もなく、彼女が捕らえられないままであるが、妻が身を汚していて、夫にねたみの心が起こり、妻に対して憤る場合、あるいは妻が身を汚していないのに、夫にねたみの心が起こり、妻に対して憤る…

  • 聖なるものに触れて死ぬことのないように

    「宿営が移動する際には、アロンとその子らが聖所と聖所のすべての用具をおおい終わってから、その後でケハテ族が入って行って、これらを運ばなければならない。彼らが聖なるものに触れて死ぬことのないようにするためである。これらは、会見の天幕でケハテ族が運ぶ物である。」(民数記4:15) 4章では、幕屋が移動する際に何をどのように運ぶかについて、レビ人の氏族ごとに記されている。 ケハテ族/最も聖なるもの(あかしの箱、仕切りの垂れ幕、臨在の机や燭台など)/2,750人 ゲルション族/幕屋の幕、会見の天幕、じゅごんの皮の覆い、入り口の垂れ幕、庭の欠け幕など/2,630人 メラリ族/幕屋の板、横木、柱、台座、杭…

  • レビ人はわたしのもの

    「見よ。わたしは、イスラエルの子らのうちで最初に胎を開いたすべての長子の代わりに、イスラエルの子らの中からレビ人を取ることにした。レビ人はわたしのものとなる。」(民数記3:12) 3章では、祭司であるレビ人が数えられ登録された。 「レビ族をその一族ごと、氏族ごとに登録せよ。あなたは生後一か月以上のすべての男子を登録しなければならない。」(15) 先の人口調査とは違い、戦に出ないレビ人の場合は、「生後一か月以上」の男子から数えられている。 レビ族は、大きく三つの氏族から構成されていた。 レビ族の名は次のとおりである。ゲルション、ケハテ、メラリ。(17) ゲルション族-リブニ族、シムイ族/7,50…

  • それぞれの旗ごとに宿営し

    イスラエルの子らは、すべて主がモーセに命じられたとおりに行い、それぞれの旗ごとに宿営し、それぞれその氏族ごと、一族ごとに進んで行った。(民数記2:34) 人口調査につづき、宿営のしかたについて、主は示された。 中央に天幕、天幕の最も近くにレビ人、それを囲む四方に氏族ごとに宿営場所が定められた。 東側/ユダ族、イッサカル族、ゼブルン族/186,400人 南側/ルベン族、シメオン族、ガド族/151,450人 西側/エフライム族、マナセ族、ベニヤミン族/108,100人 北側/ダン族、アシェル族、ナフタリ族/157,600人 興味深いのは、それぞれの四方は、ヤコブの妻やそばめなど、各部族が出たその母…

  • 頭数を調べよ

    「イスラエルの全会衆を、氏族ごと、一族ごとに調べ、すべての男子を一人ひとり名を数えて、その頭数を調べよ。」(民数記1:2) きょうから『民数記』に入る。 モーセ五書の四つ目の山だ。 そう、こうしてじっくり読んでくると、モーセ五書という山系を縦走している気分になる。 同じ山系ではあるが、それぞれの山ごとに表情は違う。 『民数記』は、二度の人口調査の記録が出てくることから、こう呼ばれるようになった。 一度目が、1章になる。 エジプトの地を出て二年目の第二の月の一日に、主は、シナイの荒野の会見の天幕でモーセに告げられた。(1) エジプトを出て二年目、シナイの荒野にいたときのことだ。 「あなたとアロン…

  • 特別な誓願を立てるとき

    「イスラエルの子らに告げよ。人が人間の評価額にしたがって主に特別な誓願を立てるときには、その評価額を次のとおりにする。二十歳から六十歳までの男子なら、その評価額は聖所のシェケルで銀五十シェケル。」(レビ記27:2-3) レビ記も、本章で最後となる。 ここに「誓願」という言葉が出てくる。 現代の日本人であるわたしには、あまりピンとこない言葉だ。 たんなる“願掛け”とは違って、記念や感謝の現れとして、主にささげ物をするということらしい。 それが人間そのものであれば、献身ということになる。 それをお金に換算し代用したのが、上の箇所だ。 銀1シェケルが当時の月給というから、50シェケルだと4年以上の年…

  • わたしの命令を守り、それらを行うなら

    「もし、あなたがたがわたしの掟に従って歩み、わたしの命令を守り、それらを行うなら、わたしは時にかなってあなたがたに雨を与える。それにより地は産物を出し、畑の木々はその実を結ぶ。」(レビ記26:3-4) 26章には、二つの道について記されている。 一つは、冒頭のみことばにあるように、祝福につながる道だ。 主の掟に従って歩むなら、地は産物を出し、満ち足りるまでパンを食べ、安らかに住む。 そこには平和があり、敵を追い散らし、子孫は増える。 主も、ともにいてくださる。 「しかし、もし、あなたがたがわたしに聞き従わず、これらすべての命令を行わないなら・・・わたしもあなたがたに次のことを行う。」(14・1…

  • 買戻しの権利

    「土地は、買戻しの権利を放棄して売ってはならない。土地はわたしのものである。あなたがたは、わたしのもとに在住している寄留者だからである。あなたがたの所有するどの土地においても、土地を買い戻す権利を認めなければならない。」(レビ記25:23-24) 25章には、非常におもしろい規定が出てくる。 「ヨベルの年」といわれるものだ。 「あなたがたは五十年目を聖別し、国中のすべての住民に解放を宣言する。これはあなたがたのヨベルの年である。あなたがたはそれぞれ自分の所有地に帰り、それぞれ自分の家族のもとに帰る。」(10) そもそも、イスラエルの民がカナンの地に入ったあとから、七年ごとに土地を休ませる規定が…

  • 目には目を、歯には歯を

    「骨折には骨折を、目には目を、歯には歯を。人に傷を負わせたのと同じように、自分もそうされなければならない。」(レビ記24:20) 「目には目を、歯には歯を」。 クリスチャンでなくとも知っている言葉であろう。 この有名な言葉が、ここに出てくる。 今回読んで、わたしは驚いた。 大きな読み違いをしていたことに気づいたのだ。 何かというと、この律法は、傷つけられた者ではなく、傷つけた者に向けて言われているということだ。 この言葉は、よく「同態復讐法」とか「同害報復法」であるという説明がされる。 間違ってはいないが、そう受け取ると、ともすれば、「やられた分だけやり返す」というように、被害者の立場で捉えて…

  • 主の例祭

    「イスラエルの子らに告げよ。あなたがたが聖なる会合として召集する主の例祭、すなわちわたしの例祭は次のとおりである。」(レビ記23:2) 23章は、「主の例祭」についてのことばだ。 例祭は、全部で七つある。 ざっと見てみよう。 過越の祭り(5)/第一の月の十四日/夕暮れに過越のいけにえを献げる 種なしパンの祭り(6)/第一の月の十五日/七日間種なしパンを食べる 初穂の祭り(10)/収穫を刈り入れたあとの安息日の翌日/初穂の束・雄の子羊・穀物のささげ物・注ぎのささげ物 七週の祭り(15)/3.から五十日後/パン種を入れて焼いたパン二つ・雄の子羊・雄牛一頭・雄羊二匹・食物のささげ物・注ぎのささげ物な…

  • からだに水を浴びずに聖なるものを食べてはならない

    「これに触れた者は夕方まで汚れる。その人は、からだに水を浴びずに聖なるものを食べてはならない。」(レビ記22:6) 祭司は、民がささげ物として持って来たものを神に献げたあと、その残りを自分たちの食物とした。 22章は、そのような祭司の食物に関する規定である。 前章まで「性」に関する戒めが続いたが、ここでは「食」だ。 人間の本能的な「欲」に焦点が当てられているようにもみえる。 「アロンとその子らに告げよ。イスラエルの子らの聖なるものは慎重に扱え。わたしの聖なる名を汚してはならない。それは彼らがわたしのために聖別したものである。わたしは主である。彼らに言え。代々にわたり、あなたがたの子孫のだれかが…

  • 神の名を汚してはならない

    「彼らは自分の神に対して聖でなければならない。また自分の神の名を汚してはならない。彼らは、主への食物のささげ物、すなわち彼らの神のパンを献げるからである。彼らは聖でなければならない。」(レビ記21:6) こうして『レビ記』を読んでくると、単に規定が記されているのではなく、徹底して「聖」が重んじられていることに気づく。 21章は、祭司及び大祭司に関する言葉だ。 1~9節は、「アロンの子である祭司たち」がその対象だ。 「アロンの子である祭司たちに言え。彼らに言え。親族のうちの死人によって自分の身を汚してはならない。ただし近親の者、すなわち、母や父、息子や娘、兄弟の場合は例外である。また近親の、結婚…

  • 追い出そうとしている異邦の民

    「あなたがたは、わたしがあなたがたの前から追い出そうとしている異邦の民の掟に従って歩んではならない。彼らがこれらすべてのことを行ったので、わたしは彼らを甚だしく嫌った。」(レビ記20:23) ここでは、18章以降で語られた禁止事項がくり返され、それに対する処罰が述べられる。 やはり中心的に語られるのは、姦淫の罪だ。 肉親との淫行から獣姦に至るまで、性的倒錯について記されている。 「必ず殺されなければならない」「民の間から断ち切られる」「子のいない者となる」など、ケースごとに対処は異なるが、いずれにせよ、たいへん厳しく処せられる。 「人が他人の妻と姦淫したなら、すなわち自分の隣人の妻と姦淫したな…

  • 落ち穂を拾い集めてはならない

    「あなたがたが自分の土地の収穫を刈り入れるときは、畑の隅々まで刈り尽くしてはならない。収穫した後の落ち穂を拾い集めてはならない。」(レビ記19:9) 19章は、十戒をよりわかりやすく紐解いたような箇所だ。 上のみことばは、印象的だ。 なぜ落ち穂を拾い集めてはいけないのか。 カラスにやるためではない。 「また、あなたのぶどう畑の実を取り尽くしてはならない。あなたのぶどう畑に落ちた実を拾い集めてはならない。それらを貧しい人と寄留者のために残しておかなければならない。わたしはあなたがたの神、主である。」(10) それらは、「貧しい人と寄留者のために残して」おくためのものだ。 ルツ記には、ルツがボアズ…

  • 身を汚してはならない

    「あなたがたは、これらの何によっても身を汚してはならない。わたしがあなたがたの前から追い出そうとしている異邦の民は、これらのすべてのことによって汚れていて、その地も汚れている。それで、わたしはその地をその咎のゆえに罰し、その地はそこに住む者を吐き出す。」(レビ記18:24-25) 18章では、はじめに次のような主のことばがある。 「あなたがたは、自分たちが住んでいたエジプトの地の風習をまねてはならない。また、わたしがあなたがたを導き入れようとしているカナンの地の風習をまねてはならない。彼らの掟に従って歩んではならない。」(3) 特にこの章で扱われているのは、「性的な乱れ」に関する事柄だ。 エジ…

  • 肉のいのちは血の中にある

    「実に、肉のいのちは血の中にある。わたしは、祭壇の上であなたがたのたましいのために宥めを行うよう、これをあなたがたに与えた。いのちとして宥めを行うのは血である。」(レビ記17:11) キリスト教とかクリスチャンなどというと、多くの人はどこかきれいで清らかな、ステンドグラスが輝く教会のようなイメージを持つかもしれない。 しかし、実際は逆ではないかと思う。 なぜなら、その象徴は、十字架上で血に染まった神のひとり子なのだから。 私の師は、罪の裁きのメッセージを聞いた人からこう言われたという。 「キリスト教というのは、たいそう厳格なものですね」 これに対し師は、こう答えたそうだ。 「当たり前です。神の…

  • 第七の月の十日

    「次のことは、あなたがたにとって永遠の掟となる。第七の月の十日には、あなたがたは自らを戒めなければならない。この国に生まれた者も、あなたがたの中に寄留している者も、いかなる仕事もしてはならない。この日は、あなたがたをきよめようと、あなたがたのために宥めが行われるからである。あなたがたは主の前ですべての罪からきよくなる。」(レビ記16:29-30) 16章は、「贖罪の日」の規定だ。 年に一度、「第七の月の十日」に、大祭司が至聖所に入り、民のための宥めを行う。 その際は、雄やぎ二匹、雄羊一匹が用いられ、大祭司はそれらの血と、「香り高い香」を持って垂れ幕を通り、至聖所に入る。 決められた細かな手順ど…

  • その汚れから離れさせなさい

    「あなたがたは、イスラエルの子らをその汚れから離れさせなさい。彼らが、彼らのただ中にあるわたしの幕屋を汚し、自分たちの汚れで死ぬことのないようにするためである。」(レビ記15:31) よく読むと、怖いみことばである。 汚れた者が幕屋に入ると「死ぬ」のだ。 もし日本で、汚れたままで鳥居をくぐったら途端に死んでしまう神社があったら、だれも近づこうとはしないだろう。 当時のイスラエルの民の緊張感、主を恐れつつ敬うこと、幕屋の神聖さ、いろいろ思わされる。 この「汚れ」は、霊的なものだけでなく、肉体的なものも含まれた。 15章では、特に、性器からの漏出について記されている。 以上が、漏出のある者、精を漏…

  • 生きている小鳥を野に放す

    「それを、ツァラアトからきよめられる者の上に七度かけ、彼をきよいと宣言し、さらにその生きている小鳥を野に放す。」(レビ記14:7) 14章は、「ツァラアトに冒された者がきよめられるときのおしえ」(1)だ。 「祭司が調べて、もしツァラアトに冒された者の、その患部が治っているなら、祭司はそのきよめられる者のために、二羽の生きているきよい小鳥と、杉の枝と緋色の撚り糸とヒソプを取り寄せるように命じる。」(3-4) ここで使われるのは、二羽の小鳥だ。 「祭司は、その小鳥のうちの一羽を、新鮮な水を入れた土の器の上で殺すように命じる。そして、生きている小鳥を、杉の枝と緋色の撚り糸とヒソプとともに取り、それら…

  • ツァラアト

    「祭司は、そのからだの皮膚の幹部を調べる。その幹部の毛が白く変わり、患部がそのからだの皮膚よりも深いところに見えているなら、それはツァラアトに冒された患部である。祭司はそれを調べ、彼を汚れていると宣言する。」(レビ記13:3) 「ツァラアト」という語は、新改訳第三版では「らい病」と訳されていた。 口語訳や新共同訳では、「重い皮膚病」となっている。 13章以降を見ると、皮膚だけではなく衣服や建物にも適用されていることから、より広範囲の意味を持たせるということで「ツァラアト」とされたのだろう。 この病を診断するのは、祭司の役目だった。 祭司に見てもらった結果、ツァラアトであるとされた人は、自らそれ…

  • 子を産む女についてのおしえ

    「祭司はこれを主の前に献げ、彼女のために宥めを行い、彼女はその出血の汚れからきよくなる。これが、男の子であれ女の子であれ、子を産む女についてのおしえである。」(レビ記12:7) 12章は、産後の女性に関する規定である。 「イスラエルの子らに告げよ。女が身重になり、男の子を産んだとき、その女は七日の間汚れ、月のさわりの不浄の期間と同じように汚れる。八日目には、その子の包皮の肉に割礼を施す。彼女は血のきよめのために、さらに三十三日間こもる。そのきよめの期間が満ちるまでは、いかなる聖なるものにも触れてはならない。また聖所に入ってはならない。」(2-4) 女の子を産んだときは、割礼がないことのほかは、…

  • わたしが聖だからである

    「わたしはあなたがたの神、主であるからだ。あなたがたは自分の身を聖別して、聖なる者とならなければならない。わたしが聖であるからだ。あなたがたは、地の上を這ういかなる群がるものによっても、自分自身を汚してはならない。」(レビ記11:44) この11章はおもしろい。 動物のなかで、食べてよいものと食べてはいけないものについて記してある。 以上が、動物と鳥、また水の中にうごめくすべての生き物と、地に群がるすべての生き物についてのおしえであり・・・(46) 反芻するものはいいが、ひづめが分かれていないものはダメとか、ひれと鱗のあるものはいいが、それらがないものはダメとか、いなごやバッタはいいが、それ以…

  • 異なる火

    さて、アロンの子ナダブとアビフはそれぞれ自分の火皿を取り、中に火を入れ、上に香を盛って、主が彼らに命じたものではない異なる火を主の前に献げた。(レビ記10:1) ナダブとアビフは、「異なる火」を献げるという勝手なことをした。 その結果は、悲劇的だ。 すると火が主の前から出て来て、彼らを焼き尽くした。それで彼らは主の前で死んだ。(2) 問題は、なぜ二人はこのようなことをしてしまったのかだ。 一つには、高ぶりがあったのではないか。 7日間の任職式とそれに続く祭司の務めは、アロンとその子らにとって、絶頂にあるかのような高揚をもたらしたかもしれない。 あるいは、何らかの油断も考えられる。 8-9節は、…

  • 主の栄光があなたがたに現れる

    モーセは言った。「これは、あなたがたが行うようにと主が命じられたことである。そのようにすれば、主の栄光があなたがたに現れる。」(レビ記9:6) 祭司の任職式は、7日間にわたって行われた。 八日目になってモーセはアロンとその子ら、およびイスラエルの長老たちを呼び寄せ、アロンに言った。「あなたは自分のために、罪のきよめのささげ物として子牛、すなわち若い雄牛を、また全焼のささげ物として雄羊を、それも傷のないものを取って、主の前に献げなさい。」(1-2) 9章ではいよいよ、アロンとその子らによる祭司職の務めが始まる。 アロンは、自分のため、また民のために、種々のささげ物を献げていった。 そこで彼らは、…

  • 右の耳たぶと右手の親指と右足の親指

    それが屠られると、モーセはその血を取り、それをアロンの右の耳たぶと右手の親指と右足の親指に塗った。さらに、モーセはアロンの子らを近づかせ、その血を彼らの右の耳たぶ、右手の親指と右足の親指に塗った。(レビ記8:23-24) 8章には、アロンとその子ら、つまり祭司の任職のようすが記されている。 いけにえが屠られ、その血が彼らの「右の耳たぶと右手の親指と右足の親指」に塗られた。 そのいけにえは、彼ら一人ひとりの代わりにいのちを奪われた。 彼らの罪の贖いとして。 いけにえがいなければ、彼ら自身が死ななければならないのだ。 血を流すことがなければ、罪の赦しはありません。(ヘブル9:22) 「右の耳たぶと…

  • 祭司が、ある人の全焼のささげ物を献げる場合

    「祭司が、ある人の全焼のささげ物を献げる場合、献げた全焼のささげ物の皮はその祭司のものとなる。」(レビ記7:8) ここまで種々のささげ物について見てきたが、7章はそのまとめのような箇所だ。 1章のところでも述べたように、これらの細かな規定を読むのは骨が折れるし、退屈な気もする。 しかし、わたしはいま、『レビ記』を学ぶことに伴う祝福にあらためて気づかされている。 『レビ記』を学ぶ祝福、それは新約聖書の『ヘブル人への手紙』の理解が深まることだ。 そして、『ヘブル人への手紙』の理解が深まることとは、すなわち、キリストの救いの完全性をよりよく知ることにつながる。 したがって、『レビ記』はつねに『ヘブル…

  • 主の信頼を裏切るとき

    「人が罪に陥っていて主の信頼を裏切るとき、すなわち、預かり物や担保の者やかすめた物について同胞を欺いたり、あるいは同胞を脅迫してゆすり取ったり、あるいは落とし物を見つけながらも欺いたりするなどして、人が罪に陥っていて行う事柄の一つについて、偽りの誓いをするようなとき、・・・」(レビ記6:2-3) ここは5章の続きで、「代償のささげ物」の規定だ。 「主の信頼を裏切る」という訳は、以前の新改訳では「主に対して罪を犯し」となっていた。 そのほか、新共同訳では「主を欺き」、口語訳では「主に対して不正をなしたとき」と訳されている。 あとに続く言葉を見ると、「欺く」ことに関する内容なので、新共同訳の訳がわ…

  • 軽々しく口で誓った場合

    「また、害になることであれ益になることであれ、誓ったことが何であれ、人が軽々しく口で誓った場合、そのことを知ってはいたものの彼には隠れていて、後になってその一つについて責めを覚える場合――」(レビ記5:4) 引き続き、「罪のきよめのささげ物」に関して語られる。 上のみことばには、次のように続く。 「これらの一つについて責めを覚える場合には、自分が陥っていた罪を告白し、自分が陥っていた罪のために償いとして、羊の群れの子羊であれ、やぎであれ、雌一匹を主のもとに連れて行き、罪のきよめのささげ物とする。祭司は彼のために、罪を除いて宥めを行う。」(5-6) 「軽々しく口で誓う」ことは罪であると、はっきり…

  • 罪のきよめのささげ物

    「族長が罪に陥って、その神、主がしてはならないと命じたすべてのうちの一つでも、気づかずに行ったが、後になって責めを覚える場合、または、自分が陥っている罪が知らされた場合には、ささげ物として傷のない雄やぎを連れて来る。そして、そのやぎの頭に手を置き、全焼のささげ物を屠る場所で、主の前でそれを屠る。これは罪のきよめのささげ物である。」(レビ記4:22-24) 4章では、「罪のきよめのささげ物」について語られる。 4つの種類の人たちに関する規定だ。 油注がれた祭司(3)・・・傷のない若い雄牛 イスラエルの会衆(13)・・・若い雄牛 族長(22)・・・傷のない雄やぎ 民衆の一人(27)・・・傷のない雌…

  • 交わりのいけにえ

    「そのささげ物が交わりのいけにえの場合には、献げようとするのが牛であるなら、雄でも雌でも傷のないものを主の前に献げなければならない。」(レビ記3:1) 3章は、「交わりのいけにえ」についてだ。 以前の新改訳では「和解のいけにえ」となっており、わたしなどはこちらのほうが馴染みがある。 ちなみに、新共同訳では「和解の献げ物」、口語訳では「酬恩祭の犠牲」、リビングバイブルだと「和解(主への感謝)のいけにえ」となっていた。 リビングバイブルの訳が、いちばんわかりやすい。 このいけにえは、神への感謝や喜びを表すものだ。 だから、最良の部分である脂肪は焼いて神に献げるが、残りは祭司や献げた人が宴会で食べた…

  • 塩をかけて献げなければならない

    「穀物のささげ物はみな、塩で味をつけなさい。穀物のささげ物に、あなたの神の契約の塩を欠かしてはならない。あなたのどのささげ物も、塩をかけて献げなければならない。」(レビ記2:13) 1章の「全焼のささげ物」につづいて、2章は「穀物のささげ物」だ。 これには、加えてはならないものと、加えなければならないものとがある。 加えてはならないものは、パン種だ。 「あなたがたが主に献げる穀物のささげ物はみな、パン種を入れて作ってはならない。パン種や蜜は、少しであっても、主への食物のささげ物として焼いて煙にしてはならない。」(11) パン種も蜜も、腐敗の原因となる。 特にパン種は、聖書において、霊的腐敗の象…

  • 全焼のささげ物

    「その人は自分が主の前に受け入れられるように、それを会見の天幕の入り口に連れて行き、その全焼のささげ物の頭に手を置く。それがその人のための宥めとなり、彼は受け入れられる。」(レビ記1:3-4) きょうから『レビ記』に入る。 『レビ記』と聞いて「わくわくする」という人は、よほどのマニアか、変わり者だろう。 「あー、レビ記か。どんなみことばがあったっけ?」という人が多いのではないだろうか。 わたしもその一人で、正直言って、つまらないイメージだ。 しかし、聖書というのはおもしろいもので、嚙めば嚙むほど味が出る。 無味乾燥と思っていたところが、自分の成長に合わせて、少しずつ光を放ちだす。 これだから、…

  • 主の栄光が幕屋に満ちた

    そのとき、雲が会見の天幕をおおい、主の栄光が幕屋に満ちた。(出エジプト40:34) いよいよ『出エジプト記』も、最終章となった。 ここでは、幕屋建造についてまとめてある。 主はモーセに告げられた。「第一の月の一日に、あなたは会見の天幕である幕屋を設営しなければならない。」(1-2) 第二年の第一の月、その月の一日に幕屋は設営された。(17) エジプトから脱出した日からちょうど一年後に、幕屋が作られたことになる。 律法の授与、金の子牛事件、三千人のさばき、そして悔い改めた民の献身。 わずか一年でも、いろいろなことがあった。 また、幕屋と祭壇の周りに庭を設け、庭の門に垂れ幕を掛けた。こうしてモーセ…

  • アロンの聖なる装束

    彼らは、青、紫、緋色の撚り糸で、聖所で務めを行うための式服を作った。また、主がモーセに命じられたとおりに、アロンの聖なる装束を作った。(出エジプト39:1) 幕屋建造の最後は、祭司の装束だ。 エポデと呼ばれるチョッキ(2)、それにつける肩当てや胸当て(4・8)、下に着る青服(22)、かぶり物・ターバン・ももひき(28)、飾り帯(29)、純金の札(30)について記されている。 「出エジプト エポデ」などでGoogle画像検索をかけると、なるほどこんな感じかという絵が出てきて参考になる。 これらの中でも、肩当てと胸当てには、「イスラエルの息子たち」の名入りの石が埋め込まれていた。 祭司がイスラエル…

  • 主がモーセに命じられたことをことごとく行った

    ユダ部族に属する、フルの子ウリの子ベツァルエルは、主がモーセに命じられたことをことごとく行った。(出エジプト38:22) 引き続き、ベツァルエルとオホリアブを中心とした幕屋建造の記録だ。 38章は、祭壇、洗盤、庭など。 彼とともに、ダン部族の、アヒサマクの子オホリアブがいた。オホリアブは、彫刻をする者、意匠を凝らす者、また青、紫、緋色の撚り糸と亜麻布で刺繍をする者であった。(23) ベツァルエルが大工の棟梁なら、オホリアブはチーフデザイナーといったところか。 いずれにせよ彼らは、「主がモーセに命じられた」とおりにすべてを作っていった。 モーセは、主からこう言われていた。 「よく注意して、山であ…

  • 内側と外側に純金をかぶせ

    ベツァルエルは、アカシヤ材で、長さ二キュビト半、幅一キュビト半、高さ一キュビト半の箱を作り、その内側と外側に純金をかぶせ、その周りに金の飾り縁を作った。(出エジプト37:1-2) 37章は、あかしの箱、宥めの蓋、机、机の上の備品、燭台、香の祭壇などの製作についての記録だ。 一読して気づくのは、すべてが金で飾られていることだ。 また、アカシヤ材で棒を作り、それに金をかぶせ、(4) 純金で、「宥めの蓋」を作った(6) 二つの金のケルビムを作った(7) これに純金をかぶせ、その周りに金の飾り縁を作った(11) 机の上の備品・・・を純金で作った(16) 燭台を純金で作った(17) 芯切りばさみも芯取り…

  • あり余るほどのこと

    モーセに告げて言った。「民は何度も持って来ます。主がせよと命じられた仕事のためには、あり余るほどのことです。」(出エジプト36:5) 神が命じられた「幕屋」の建設が始まった。 モーセは告げた。 「ベツァルエルとオホリアブ、および、聖所の奉仕のあらゆる仕事をする知恵と英知を主に授けられた、心に知恵のある者はみな、すべて主が命じられたとおりに仕事をしなければならない。」(1) 知恵は主から授けられるものであることがわかる。 モーセは、ベツァルエルとオホリアブ、および主が心に知恵を授けられた、すべて心に知恵ある者、またその仕事をするために進み出ようと、心を動かされた者をみな呼び寄せた。(2) 主は人…

  • 心から進んで献げた

    イスラエルの子らは男も女もみな、主がモーセを通して行うように命じられたすべての仕事のために、心から進んで献げたのであり、それを進んで献げるものとして主に持って来た。(出エジプト35:29) モーセは、主のことばを民に告げた。 「あなたがたの中から主への奉納物を受け取りなさい。すべて、進んで献げる心のある人に、主への奉納物を持って来させなさい。」(5) 民は、これに応えた。 心を動かされた者、霊に促しを受けた者はみな、会見の天幕の仕事のため、そのあらゆる奉仕のため、また聖なる装束のために、主への奉納物を持って来た。進んで献げる心のある者はみな、・・・そのようにした。(21-22) 奉納物を持って…

  • 彼の顔の肌は輝きを放っていた

    アロンと、イスラエルの子らはみなモーセを見た。なんと、彼の顔の肌は輝きを放っていた。それで彼らは彼に近づくのを恐れた。(出エジプト34:30) 鋳物の子牛の周りで踊る民を見て、モーセは怒りのあまり、神から授かった石の板を砕いてしまった。 そこで主は、モーセに同じような石の板を切り取って、もう一度山に登るように指示された。 そして、またしても四十日四十夜、モーセは主との交わりの中に置かれた。 それから、モーセはシナイ山から下りて来た。モーセが山を下りて来たとき、その手に二枚のさとしの板を持っていた。モーセは、主と話したために自分の顔の肌が輝きを放っているのを知らなかった。(29) モーセは気づい…

  • 顔と顔を合わせて

    主は、人が自分の友と語るように、顔と顔を合わせてモーセと語られた。(出エジプト33:11) 33章のキーワードは、「顔」だ。 冒頭もそのひとつ。 もっともモーセは直接主の御顔を見たわけではなく、それほど近く、親しく語られたということだ。 主は、鋳物の子牛の事件のあと、重大な宣言をされた。 「・・・わたしは、あなたがたのただ中にあっては上らない。あなたがたはうなじを固くする民なので、わたしが途中であなたがたを絶ち滅ぼしてしまわないようにするためだ。」(3) これを聞いた民は嘆き、モーセはとりなしの祈りをした。 主は言われた。「わたしの臨在がともに行き、あなたを休ませる。」(14) 以前の新改訳で…

  • 鋳物の子牛

    民はみな、その耳にある金の耳輪を外して、アロンのところに持って来た。彼はそれを彼らの手から受け取ると、のみで鋳型を造り、それを鋳物の子牛にした。彼らは言った。「イスラエルよ、これがあなたをエジプトの地から導き上った、あなたの神々だ。」(出エジプト32:3-4) ここは、なんとも悲しくなる章だ。 モーセが山から何日も下りて来ないのにしびれを切らした民が、偶像を求めたのだ。 民はモーセが山から一向に下りて来ようとしないのを見て、アロンのもとに集まり、彼に言った。「さあ、われわれに先立って行く神々を、われわれのために造ってほしい。われわれをエジプトの地から導き上った、あのモーセという者がどうなったの…

  • わたしの安息を守らなければならない

    「あなたがたは、必ずわたしの安息を守らなければならない。これは、代々にわたり、わたしとあなたがたとの間のしるしである。わたしが主であり、あなたがたを聖別する者であることを、あなたがたが知るためである。」(出エジプト31:13) 安息日の規定は、何のためか。 「わたしとあなたがたとの間のしるしである」 つまり、わたしたち(このときはイスラエルの民)と主との間の“関係”においてとらえるべきものだ。 「わたしが主であり、あなたがたを聖別するものであることを、あなたがたが知るためである」 またそれは、主がわたしたちに成してくださった恵みのみわざに心を留めるためのものだ。 いずれにせよ、単に「仕事をしな…

  • 香を自分たちのために作ってはならない

    「その割合で作る香を自分たちのために作ってはならない。それはあなたにとって、主に対して聖なるものである。」(出エジプト30:37) アロンは、朝も夕も、「香」をたく必要があった。 「アロンはその上で香りの高い香をたく。朝ごとにともしびを整え、煙を立ち上らせる。アロンは夕暮れにともしびをともすときにも、煙を立ち上らせる。これは、あなたがたの代々にわたる、主の前の常供の香のささげ物である。」(7-8) 聖書において「香」はしばしば、聖徒の祈りに例えられる。 私の祈りが、御前への香として、手を上げる祈りが、夕べのささげ物として、立ち上りますように。(詩篇141:2) また聖書において「香り」は、「キ…

  • その雄牛の頭に手を置く

    あなたは雄牛を会見の天幕の前に近づかせ、アロンとその子らはその雄牛の頭に手を置く。(出エジプト29:10) アロンとその子らは、祭司職を任命された者として、聖別される必要があった。 彼らは、屠られる雄牛や雄羊の頭に手を置いた。 あなたは会見の天幕の入り口で、主の前で、その雄牛を屠り、その雄牛の血を取り、あなたの指でこれを祭壇の四隅の角に塗る。その血はみな祭壇の土台に注ぐ。・・・これは罪のきよめのささげ物である。(10-12・14) わたしは、ときどき考える。 もしいまわたしたちが同じことをする必要があるとしたら、そのときどのような感情になるだろうか、と。 一頭の雄牛が引かれてやって来る。 その…

  • 主の聖なるもの

    「また、純金の札を作り、その上に印章を彫るように『主の聖なるもの』と彫り、 これを青ひもに付け、それをかぶり物に付ける。それがかぶり物の前面にくるようにする。」(出エジプト28:36-37) 「主の聖なるもの」と彫られた純金の札。 アロンの衣装のなかでも、ひときわ印象的だ。 「これがアロンの額の上にあって、アロンは、イスラエルの子らが聖別する聖なるもの、彼らのすべての聖なる献上物に関わる咎を負う。これは、彼らが主の前に受け入れられるように、絶えずアロンの額の上になければならない。」(38) 彼は民を代表する立場だ。 したがって、イスラエルの民全体は「主の聖なるもの」である。 この言葉は書かれた…

  • ともしびを絶えずともしておく

    あなたはイスラエルの子らに命じて、ともしび用の質の良い純粋なオリーブ油を持って来させなさい。ともしびを絶えずともしておくためである。(出エジプト27:20) 引き続き「幕屋」の設営に関する規定が続く。 祭壇について(1-8) 幕屋の庭・周囲の幕と柱について(9-19) そして、20〜21節が「ともしび」についてだ。 それは、良質なオリーブ油を用い、絶えずともしておくものとされた。(20) 「会見の天幕の中で、さとしの板の前にある垂れ幕の外側で、アロンとその子らは、夕方から朝まで主の前にそのともしびを整える。これはイスラエルの子らが代々守るべき永遠の掟である。」(21) 「さとしの板」は、至聖所…

  • 幕屋を十枚の幕で

    「幕屋を十枚の幕で造らなければならない。幕は、撚り糸で織った亜麻布、青、紫、緋色の撚り糸を用い、意匠を凝らして、それにケルビムを織り出さなければならない。」(出エジプト26:1) この章では、「幕屋」の設営法が事細かに説明される。 聖所と至聖所をおおう幕は、4重になっていたことがわかる。 内から、 幕屋/撚り糸で織った亜麻布、青、紫、緋色の撚り糸(1-6) 天幕/やぎの毛(7-13) 雄羊の皮(14) じゅごんの皮(14) 3と4は簡単に記されているので、補助的なものだったように思える。 パウロは、わたしたちの肉体を「地上の住まいである幕屋」とした。 たとえ私たちの地上の住まいである幕屋が壊れ…

  • わたしのための聖所を造らせよ

    「彼らにわたしのための聖所を造らせよ。そうすれば、わたしは彼らのただ中に住む。」(出エジプト25:8) 25章から、「幕屋」の建造についての指示が記録されている。 イスラエルの民が神と会い、献げ物をささげる場所だ。 神は、道具のつくりや材質などについて、一つひとつ細かく語られた。 二枚の石の板を入れる契約の箱(10-16) 宥めの蓋(17-21) パンを載せる机(23-30) 燭台(31-39) 「幕屋と幕屋のすべての備品は、わたしがあなたに示す型と全く同じように造らなければならない。」(9) もうちょっと小さいサイズにして持ち運びやすくしようとか、ここは思いきってインパクトのあるデザインにし…

  • 雲は六日間、山をおおっていた

    モーセが山に登ると、雲が山をおおった。主の栄光はシナイ山の上にとどまり、雲は六日間、山をおおっていた。七日目に主は雲の中からモーセを呼ばれた。(出エジプト24:15-16) 新年あけましておめでとうございます。 今年も細々ながら、書き続けていきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 主はモーセに、アロン、ナダブ、アビフ、及び七十人の長老と共に、山に上るよう命じられた。 そして、彼らは神の栄光を見た。(10) 主はモーセに言われた。「山のわたしのところに上り、そこにとどまれ。わたしはあなたに石の板を授ける。それは、彼らを教えるために、わたしが書き記したおしえと命令である。」(12) …

  • わたしは、使いをあなたの前に遣わし

    「見よ。わたしは、使いをあなたの前に遣わし、道中あなたを守り、わたしが備えた場所にあなたを導く。あなたは、その者に心を留め、その声に聞き従いなさい。彼に逆らってはならない。わたしの名がその者のうちにあるので、彼はあなたがたの背きを赦さない。しかし、もしあなたが確かにその声に聞き従い、わたしが告げることをみな行うなら、わたしはあなたの敵には敵となり、あなたの仇には仇となる。」(出エジプト23:20-22) ここで突然、「使い」について言及される。 「わたしの名がその者のうちにある」とあるとおり、神のみこころと一つになった存在だ。 わたしたちにとっては、まぎれもなく、イエスさまご自身と重なる。 こ…

  • わたしにとって聖なる者でなければならない

    「あなたがたは、わたしにとって聖なる者でなければならない。」(出エジプト22:31) 引き続き、多くの規定が与えられる。 上のみことばは、22章の最後にある。 「わたしにとって」というところが新鮮に響いた。 たんなる「聖なる者」というのではなく、「わたしにとって聖なる者」とはどういうことだろう。 他の訳を見てみる。 「あなたがたは、わたしの聖なる民でなければならない」(新改訳第三版) 「あなたがたは、わたしに対して聖なる民とならなければならない」(口語訳) 「あなたたちは、わたしに属する聖なる者とならねばならない」(新共同訳) 少しずつ異なっているが、いずれも、“主との関係”に基づいて語られて…

  • 彼らの前に置くべき定め

    これらはあなたが彼らの前に置くべき定めである。(出エジプト21:1) 21章から、さまざまな状況に対する“法律”が与えられる。 19章に、モーセのもとに正しいさばきを求めて、民がひっきりなしにやって来る光景があった。 エジプトを脱出したイスラエルの民は、二百万人近い大集団だった。 現代に置き換えても、りっぱな大都市だ。 それだけ人がいれば、当然、日々、さまざまなもめ事が生じる。 そのさばきの指針として、このような法が与えられた。 一読してわかるように、「~しなければならない」「~してはならない」といった形式が並ぶ。 法とは本来、そのような強制と禁止を、その本質とするのだろう。 「人を打って死な…

  • 主の名をみだりに口にしてはならない

    「あなたは、あなたの神、主の名をみだりに口にしてはならない。主は、主の名をみだりに口にする者を罰せずにはおかない。」(出エジプト20:7) 20章で、いよいよ「十戒」が授けられる。 きょうは、上に挙げた第三戒に注目したい。 十戒では、第一戒から第四戒までが神に関する戒めとなっている。 第一戒は、 「あなたには、わたし以外に、ほかの神があってはならない。」(3) 第二戒は、 「あなたは自分のために偶像を造ってはならない。・・・それらを拝んではならない。それらに仕えてはならない。」(4-5) 第四戒は、 「安息日を覚えて、これを聖なるものとせよ。」(8) となっている。 ふと思ったのだが、いま挙げ…

  • シナイ山は全山が煙っていた

    シナイ山は全山が煙っていた。主が火の中にあって、山の上に降りて来られたからである。煙は、かまどの煙のように立ち上り、山全体が激しく震えた。(出エジプト19:18) シナイの荒野で、イスラエルは山の前に宿営した。 モーセが神のみもとに上って行くと、主が山から彼を呼んで言われた。「あなたは、こうヤコブの家に言い、イスラエルの子らに告げよ。『あなたがたは、わたしがエジプトにしたこと、また、あなたがたを鷲の翼に乗せて、わたしのもとに連れて来たことを見た。今、もしあなたがたが確かにわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るなら、あなたがたはあらゆる民族の中にあって、わたしの宝となる。全世界はわたしのもので…

  • あなたはそれを一人ではできません

    すると、モーセのしゅうとは言った。「あなたがしていることは良くありません。あなたも、あなたとともにいるこの民も、きっと疲れ果ててしまいます。このことは、あなたにとって荷が重すぎるからです。あなたはそれを一人ではできません。」(出エジプト18:17-18) 宿営地を、モーセのしゅうとで祭司のイテロが訪ねて来た。 モーセはしゅうとに、主がイスラエルのために、ファラオとエジプトになさったすべてのこと、道中で自分たちに降りかかったすべての困難、そして主が彼らを救い出された次第を語った。(8) モーセはしゅうとに“証し”をした。 自分ではなく、主がなさったことを語った。 イテロはイスラエルの神こそ偉大な…

  • なぜ主を試みるのか

    民はモーセと争い、「われわれに飲む水を与えよ」と言った。モーセは彼らに「あなたがたはなぜ私と争うのか。なぜ主を試みるのか」と言った。(出エジプト17:2) 旅を続けるイスラエルの民。 レフィディムという所には飲み水がなかった。 そこで上のように、民はモーセに迫った。 民はそこで水に渇いた。それで民はモーセに不平を言った。「いったい、なぜ私たちをエジプトから連れ上ったのか。私や子どもたちや家畜を、渇きで死なせるためか。」(3) モーセは、彼らの態度は「主を試みる」ものだと言っている。 主は約束を与えられた。 しかし、自分たちの思いとは違い、むしろ状況は悪化した。 それに対して不平を言うのは、「主…

  • イスラエルの家は、それをマナと名づけた

    イスラエルの家は、それをマナと名づけた。それはコエンドロの種のようで、白く、その味は密を入れた薄焼きパンのようであった。(出エジプト16:31) エジプトを出て、ちょうどひと月経った頃、イスラエルの民はだんだん不平不満を言い始めた。 そのとき、イスラエルの全会衆は、この荒野でモーセとアロンに向かって不平を言った。イスラエルの子らは彼らに言った。「エジプトの地で、肉鍋のそばに座り、パンを満ち足りるまで食べていたときに、われわれは主の手にかかって死んでいたらよかったのだ。事実、あなたがたは、われわれをこの荒野に導き出し、この集団全体を飢え死にさせようとしている。」(2-3) れんが作りの苦役のこと…

  • 主は私の救いとなられた

    「主は私の力、また、ほめ歌。主は私の救いとなられた。この方こそ、私の神。私はこの方をほめたたえる。私の父の神。この方を私はあがめる。」(出エジプト15:2) 主の救い、主の勝利を体験したイスラエルの民は、賛美の歌を歌った。 そのとき、モーセとイスラエルの子らは、主に向かってこの歌を歌った。彼らはこう言った。「主に向かって私は歌おう。主はご威光を極みまで現され、馬と乗り手を海の中に投げ込まれた。」(1) 人間にできる最高のわざは、まことの神に向かって賛美の歌を歌うことではないだろうか。 ほめ歌を歌え。神にほめ歌を歌え。ほめ歌を歌え。私たちの王にほめ歌を歌え。まことに神は全地の王。ことばの限りほめ…

  • 今日あなたがたのために行われる主の救いを見なさい

    モーセは民に言った。「恐れてはならない。しっかり立って、今日あなたがたのために行われる主の救いを見なさい。あなたがたは、今日見ているエジプト人をもはや永久に見ることはない。主があなたがたのために戦われるのだ。あなたがたは、ただ黙っていなさい。」(出エジプト14:13-14) イスラエルの民が去ったと聞いて、ファラオはまたも心を頑なにし、軍勢を率いてあとを追った。 エジプト人は彼らを追った。ファラオの戦車の馬も、騎兵も軍勢もことごとく、バアル・ツェフォンの前にあるピ・ハヒロテで、海辺に宿営している彼らに追いついた。(9) 目の前は海、うしろからはエジプトの大軍。 イスラエルの民は、絶体絶命の状況…

  • この日を覚えていなさい

    モーセは民に言った。「奴隷の家、エジプトから出て来た、この日を覚えていなさい。力強い御手で、主があなたがたをそこから導き出されたからである。」(出エジプト13:3) エジプトから出て来たこの日を覚えておくように、そして子どもたちにも伝えていくようにと、主は語られた。 それほど大事な日だ。 彼らが出て来たのは、どこからか。 「奴隷の家」からだ。 苦役にうめき、何の自由もなく、ただ酷使されるだけの生活だった。 できることなら、一刻も早く逃げ出したい。 もっと穏やかで、平和な暮らしがしたい。 長い間、彼らはそう切望していた。 そしてとうとう、その日がやって来たのだ。 わたしたちは、どうか。 「奴隷の…

  • 血を見たら、主はその戸口を過ぎ越して

    「主はエジプトを打つために行き巡られる。しかし、鴨居と日本の門柱にある血を見たら、主はその戸口を過ぎ越して、滅ぼす者があなたがたの家に入って打つことのないようにされる。」(出エジプト12:23) いよいよ、もっとも恐ろしいさばきが始まる。 その前に、主はイスラエルの民に対し、つぎのようにせよと告げられた。 家ごとに傷のない一歳の雄の羊を用意する(3・5) 二週間見守ったあと、夕暮れにそれを屠る(6) その血を家の門柱と鴨居に塗る(7) 肉と種なしパンと苦菜を食べる(8) 帯を締め、履き物をはき、杖を持って、急いで食べる(11) 冒頭にあるように、この塗られた血を見て、主はその家をさばきに遭わせ…

  • わたしはエジプトの中に出て行く

    モーセは言った。「主はこう言われます。『真夜中ごろ、わたしはエジプトの中に出て行く。エジプトの長子は、王座に着いているファラオの長子から、ひき臼のうしろにいる女奴隷の長子、それに家畜の初子に至るまで、みな死ぬ。そして、エジプト全土にわたって大きな叫びが起こる。このようなことは、かつてなく、また二度とない。』」(出エジプト11:4-6) とうとう最後の災害が始まろうとしていた。 11章は、全部で10節と、非常に短い。 黙示録でも最後のさばきの前に不気味な静けさが描かれているが、この章もそんな感じだ。 3節には、興味深いことが書いてある。 主は、エジプトがこの民に好意を持つようにされた。モーセその…

  • もう一度だけ私の罪を見逃してくれ

    ファラオは急いでモーセとアロンを呼んで言った。「私は、おまえたちの神、主とおまえたちに対して過ちを犯した。どうか今、もう一度だけ私の罪を見逃してくれ。おまえたちの神、主に、こんな死だけは取り去ってくれるよう祈ってくれ。」(出エジプト10:16-17) どこまでも頑迷なファラオ。 続いての災害は、いなごの大群だ。 モーセがこのさばきを警告したとき、ファラオの家臣たちは王に訴えた。 家臣たちはファラオに言った。「この男は、いつまで私たちを陥れるのでしょうか。この者たちを去らせ、彼らの神、主に仕えさせてください。エジプトが滅びるのが、まだお分かりにならないのですか。」(7) 家臣たちの必死なすすめに…

  • あなたの手を天に向けて伸ばせ

    そこで主はモーセに言われた。「あなたの手を天に向けて伸ばせ。そうすれば、エジプト全土にわたって、人にも家畜にも、またエジプトの地のすべての野の草の上にも、雹が降る。」(出エジプト9:22) 心を頑なにするファラオ、さらなる災害がエジプトを襲う。 ブヨとアブの災害につづいたのは、家畜の疫病だ イスラエルの家畜は一頭も死なず、エジプトの家畜だけが死んだ。(6) つぎは、ほこりによる腫れもので、ここでとうとう人間に直接害が及ぶ。 主はモーセとアロンに言われた。「あなたがたは、かまどのすすを両手いっぱいに取れ。モーセはファラオの前で、それを天に向けてまき散らせ。それはエジプト全土にわたって、ほこりとな…

  • これは神の指です

    呪法師たちも、ブヨを出そうと彼らの秘術を使って同じようにしたが、できなかった。ブヨは人や家畜に付いた。呪法師たちはファラオに「これは神の指です」と言った。しかし、ファラオの心は頑なになり、彼らの言うことを聞き入れなかった。主が言われたとおりであった。(出エジプト8:18-19) 心を頑なにするファラオに対し、神は次々と災難をおくる。 ナイル川が血となったのに続いて、エジプト中が蛙で満ちた。(6) これはファラオの呪法師たちもできた。(7) モーセの祈りによっておさまったあとは、ブヨの災難だ。(17) 神のさばきは、少しずつ厳しさを増していく。 今度は、呪法師たちもできなかった。 彼らはようやく…

  • ファラオの心は頑なになり

    彼らがそれぞれ自分の杖を投げると、それは蛇になった。しかし、アロンの杖は彼らの杖を呑み込んだ。それでもファラオの心は頑なになり、彼らの言うことを聞き入れなかった。主が言われたとおりであった。(出エジプト7:12-13) モーセとアロンは、神から告げられて、再びファラオの前に立った。 彼らがファラオに語ったとき、モーセは八十歳、アロンは八十三歳であった。(7) 二人とも高齢だった。 しかし、神がともにおられるという確信に満ちた彼らは、力強く見えたことだろう。 アロンが杖を投げると、それは蛇になった。 しかし、ファラオが呼んだ呪術者も同じことをした。 そして、アロンの杖が彼らの杖を呑み込んだ。 フ…

  • わたしは主である

    神はモーセに語り、彼に仰せられた。「わたしは主である。わたしは、アブラハム、イサク、ヤコブに全能の神として現れたが、主という名では、彼らにわたしを知らせなかった。」(出エジプト6:2-3) 倍加したイスラエルの民の苦しみを訴えるモーセに対し、神はこのように語られた。 ここで、「わたしは主である」と言われている。 アブラハム、イサク、ヤコブには「全能の神」として現れたが、いま、「主」という名をあなたに示す、と。 「名は体を表す」というが、聖書においては特にそれが言える。 名がそのものの本質を示しているのだ。 わざわざ「主」としてご自身をお示しになったのは、なぜだろうか。 つづく節に、その答えがあ…

  • 主よ、なぜ、あなたは

    それでモーセは主のもとに戻り、そして言った。「主よ、なぜあなたはこの民をひどい目にあわせられるのですか。いったい、なぜあなたは私を遣わされたのですか。」(出エジプト5:22) イスラエルの民は、モーセとアロンが神からの言葉を語り、目の前でしるしを行ったのを見て、彼らを信じた。(4:30-31) そして二人は、ファラオのもとに向かった。 その後、モーセとアロンはファラオのところに生き、そして言った。「イスラエルの神、主はこう仰せられます。『わたしの民を去らせ、荒野でわたしのために祭りを行えるようにせよ。』」(1) これに対するファラオの答えは、主があらかじめ告げられたとおりだった。 ファラオは答…

  • モーセは神の杖を手に取った

    そこでモーセは妻や息子たちを連れ、彼らをろばに乗せて、エジプトの地へ帰って行った。モーセは神の杖を手に取った。(出エジプト4:20) 神からの召命に、戸惑いを隠しきれないモーセ。 なんとか逃れることはできないかと、言い訳をする。 モーセは答えた。「ですが、彼らは私の言うことを信じず、私の声に耳を傾けないでしょう。むしろ、『主はあなたに現れなかった』と言うでしょう。」(1) この言い分はもっともだ。 神から告げられたのだと、いくら言ったところで、そうかんたんには信じてもらえない。 そこで、神は二つのしるしを見せた。 一つは、杖を地に投げると蛇になり、再び手に取ると元に戻るというもの。(2-4) …

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