空の空。すべては空。
空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。日の下でどんなに労苦しても、それが人に何の益になるだろうか。(伝道者1:2-3) きょうから『伝道者の書』に入る。 諸説あるようだが、一般に著者はソロモンとされる。 たしかに、それと思われる表現が多々あるので、ここでもソロモンによる書として進めたい。 エルサレムの王、ダビデの子、伝道者のことば。(1) この書き出しに続いて、冒頭の2~3節がある。 「空」は、英語の聖書では「meaningless」とか「vanity」となっている。 意味がない、空しい、といった意味だ。 「空の空。すべては空。」とは、どことなく仏教を思わせる言葉で興味深い。 一つの世代が…
2021/09/30 06:00