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2020/07/12

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  • 顔を地に付けて彼を伏し拝んだ

    ときに、ヨセフはこの地の権力者であり、この地のすべての人に穀物を売る者であった。ヨセフの兄弟たちはやって来て、顔を地に付けて彼を伏し拝んだ。(創世記42:6) いよいよここから、「ヨセフ物語」のクライマックスへと向かっていく。 ひどい飢饉のなか、ヤコブはエジプトに穀物を買いに行くよう、息子たちに指示した。 末息子のベニヤミンを残し、兄弟十人がエジプトに出向く。 そこで全権を握っていたのがヨセフだ。 彼らはヨセフの前に進み出て、彼を伏し拝んだ。 かつてヨセフが見た夢が、現実となった。 ヨセフは兄弟たちを見て、それと分かったが、彼らに対して見知らぬ者のようにふるまい、荒々しいことばで彼らに言った。…

  • おまえにエジプト全土を支配させよう

    ファラオはさらにヨセフに言った。「さあ、私はおまえにエジプト全土を支配させよう。」(創世記41:41) エジプト王ファラオが不吉な夢を見た。 だれも解き明かすことができないのを見て、献酌官長がヨセフを思い出す。 二年間もすっかり忘れていたのだ。 王の前に連れて来られたヨセフは、奴隷らしからぬ風格を漂わせていた。 ファラオはヨセフに言った。「私は夢を見たが、それを解き明かす者がいない。おまえは夢を聞いて、それを解き明かすと聞いたのだが。」ヨセフはファラオに答えた。「私ではありません。神がファラオの繁栄を知らせてくださるのです。」(15-16) ここでも献酌官長のときと同じように、解き明かすのは神…

  • 解き明かしは、神のなさること

    二人は答えた。「私たちは夢を見たが、それを解き明かす人がいない。」ヨセフは言った。「解き明かしは、神のなさることではありませんか。さあ、私に話してください。」(創世記40:8) 監獄でヨセフは、「エジプト王に対して過ちを犯した」(1)ことで拘留された献酌官と料理官の世話をすることになった。 ある朝、二人の顔色がすぐれないので聞いたところ、上のような答えがあった。 ヨセフは神に祈りつつ、二人の夢を解き明かした。 その結果、献酌官はヨセフの解き明かしのとおりに三日後に仕事に復帰でき、料理官はヨセフの解き明かしのとおりに三日後に木に吊るされて殺された。 注目したいのは、献酌官にヨセフがこう言っている…

  • 主がヨセフとともにおられた

    主がヨセフとともにおられたので、彼は成功する者となり、そのエジプト人の主人の家に住んだ。(創世記39:2) エジプトに売られたヨセフは、見知らぬ国の見知らぬ人たちの間でも、誠実に、懸命に生きた。 何よりも、まことの神を仰ぎ、神もまたヨセフとともにおられた。 本章には、「主がヨセフとともにおられた」という記述が何度も出てくる。 彼の主人は、主が彼とともにおられ、主が彼のすることすべてを彼に成功させてくださるのを見た。それでヨセフは主人の好意を得て、彼のそば近くで仕えることになった。主人は彼にその家を管理させ、自分の全財産を彼に委ねた。(3-4) ヨセフはまだ二十歳そこそこだったと思われるが、その…

  • ユダは兄弟たちから離れて下って行き

    そのころのことであった。ユダは兄弟たちから離れて下って行き、名をヒラというアドラム人の近くで天幕を張った。(創世記38:1) この章も挿入句的であるが、その持つ意味は重い。 一言でいうと、“ユダとその子たちの罪”について記してある。 事の発端は、ユダが「兄弟たちから離れて」行ったことだ。 わざわざこう書いてあるということは、何か事情があったと思われる。 ユダは、ヨセフをエジプトに売ろうと言った言い出しっぺだった。(創世記37:27) その後、父ヤコブの激しい悲嘆ぶりに、兄弟たちから責任を問う冷たい視線を向けられていたかもしれない。 居づらくなって離れたことは、考えられる。 その地でカナン人の娘…

  • ヨセフをイシュマエル人に売ろう

    すると、ユダが兄弟たちに言った。「弟を殺し、その血を隠しても、何の特になるだろう。さあ、ヨセフをイシュマエル人に売ろう。われわれが手をかけてはいけない。あいつは、われわれの弟、われわれの肉親なのだから。」兄弟たちは彼の言うことを聞き入れた。(創世記37:26-27) 37章は「ヤコブの歴史」(2)とあるが、実際にはここから始まる「ヨセフ物語」の序章である。 それにしても、よくこれだけ次々に見応えのある話が出てくるものだ。 あらためて、創世記のおもしろさに感動する。 ヨセフは、十人の兄たちから疎んじられていた。 第一に、彼は父のお気に入りで、「あや織りの長服」を作ってもらうなど特別扱いされていた…

  • エドムの歴史

    これはエサウ、すなわちエドムの歴史である。(創世記36:1) この章は、ひたすら人の名前が連なる章で、退屈と言えば退屈だ。 とはいえ、きっと大きな意味を持つ箇所には違いない。 それがなかなか分かりにくいだけだ。 パウロは手紙で、からだのなかで弱いと思われる器官こそなくてはならないものだと書いた。 同じように聖書でも、これは必要なのかとか、ここは飛ばし読みでもいいと思いがちな箇所ほど、実は重要だったりする。 36章には、ヤコブの兄エサウの系図が出てくる。 「セイルの山地にいたエドム人の先祖エサウ」(9)と記してある。 彼はヤコブとは別にセイルの山地に住み、そこで大いに富んだ。 一緒に住むには所有…

  • 立って、ベテルに上り、そこに住みなさい

    神はヤコブに仰せられた。「立って、ベテルに上り、そこに住みなさい。そしてそこに、あなたが兄エサウから逃れたとき、あなたに現れた神のために祭壇を築きなさい。」(創世記35:1) ディナの事件のあと、神はヤコブにベテルに移るよう言われた。 それで、ヤコブは自分の家族と、自分と一緒にいるすべての者に言った。「あなたがたの中にある異国の神々を取り除き、身をきよめ、衣を着替えなさい。」(2) ヤコブの一族でも「異国の神々」の品々を持っていたのは意外だが、分捕り物として奪い取った物も多かっただろう。 それらを拝んではいなかったかもしれないが、信仰の足もとをすくわれる危険はあった。 新たな出発にあたって、ヤ…

  • 自分たちの妹が汚された

    彼らはハモルとその子シェケムを剣の刃で殺し、シェケムの家からディナを連れ出した。ヤコブの息子たちは、刺し殺された者のところに来て、その町を略奪した。自分たちの妹が汚されたからである。(創世記34:26-27) 34章は“ディナ事件”の顛末である。 レアがヤコブに産んだ娘ディナは、その土地の娘たちを訪ねようと出かけて行った。すると、その土地の族長であるヒビ人ハモルの子シェケムが彼女を見て、これを捕らえ、これと寝て辱めた。(1-2) 新しい友だちが欲しかったのか、ディナは無邪気に町に出かけ、シェケムという男に手籠めにされる。 ただシェケムも根っからの悪党ではなかったようで、ディナを愛して優しく接し…

  • ヤコブは自ら彼らの先に立って

    ヤコブは自ら彼らの先に立って進んだ。彼は兄に近づくまで、七回地にひれ伏した。(創世記33:3) 遠くに兄が見えた。 子どもたちを、その母親ごとに分け、自らは先頭に立った。 最後尾に位置したきのうまでのヤコブとは、まったく違っていた。 ああでもない、こうでもないと、小賢しく頭をひねくり回すヤコブはもういない。 いまや足を引きずりながら、弱々しいままで、兄の前に出よう。 主がともにおられるのだから、何も案ずることはない。 兄がどうであろうと、すべて主のなさること、主におゆだねすればよいのだ。 エサウは迎えに走って来て、彼を抱きしめ、首に抱きついて口づけし、二人は泣いた。(4) 昔、『それは秘密です…

  • ある人が夜明けまで彼と格闘した

    ヤコブが一人だけ後に残ると、ある人が夜明けまで彼と格闘した。(創世記32:24) ラバンと和解し、再び旅を続けるヤコブだが、脳裏には憎悪に満ちた兄エサウの顔しか思い浮かばない。 使いが言うには、四百人を引き連れて迎えに来るという。 ますます彼は恐れた。 「どうか、私の兄エサウの手から私を救い出してください。兄が来て、私を、また子どもたちとともにその母親たちまでも打ちはしないかと、私は恐れています。」(11) 襲われても被害が半分ですむように宿営を二つに分け、家畜などの大量の贈り物を何班にも分けて先行させた。 怒りに燃えるエサウの顔が、一班目で「おや?」となり、二班目で「ほほう」となり、三班目で…

  • 事の善悪を論じないようにしなさい

    神は夜、夢でアラム人ラバンに現れて仰せられた。「あなたは気をつけて、ヤコブと事の善悪を論じないようにしなさい。」(創世記31:24) 20年にわたってラバンに仕えたヤコブに、主が現れた。 主はヤコブに言われた。「あなたが生まれた、あなたの父たちの国に帰りなさい。わたしは、あなたとともにいる。」(3) 「わたしは、あなたとともにいる」、これまでにも何度も出てきたみことばだ。 これ以上励まされる言葉は、ほかにない。 主の言葉をラケルとレアに告げる。 ラケルとレアは答えた。「・・・さあ、神があなたにお告げになったことを、すべてなさってください。」(14・16) 二人の父ラバンは偶像崇拝者だったが、二…

  • 私は姉と死に物狂いの争いをして

    ラケルの女奴隷ビルハは再び身ごもって、ヤコブに二番目の男の子を産んだ。そこでラケルは、「私は姉と死に物狂いの争いをして、ついに勝った」と言って、その子をナフタリと名づけた。(創世記30:7-8) レアがヤコブに四人の子どもを産んだあと、ラケルは自分の女奴隷ビルハを夫に与え、子を得ようとした。 彼女は言った。「ここに、私の女奴隷のビルハがいます。彼女のところに入り、彼女が私の膝に子を産むようにしてください。そうすれば、彼女によって私も子を得られるでしょう。」(3) レアも対抗して、女奴隷ジルパを夫に与える。 レアは自分が子を産まなくなったのを見て、彼女の女奴隷ジルパをヤコブに妻として与えた。(9…

  • 娘のラケルが羊を連れてやって来ます

    ヤコブは彼らに尋ねた。「その人は元気ですか。」すると彼らは、「元気です。ほら、娘のラケルが羊を連れてやって来ます」と言った。(創世記29:6) 不思議な夢の後、ヤコブは東の国へ入った。 野の井戸で現地の人たちと言葉を交わす。 人々は、彼が後世に名を残す存在になるとは想像もしなかっただろう。 彼らが話しているちょうどそのとき、ラバンの娘ラケルが羊を連れてやって来た。 イサクの結婚でもそうだった。 アブラハムのしもべが井戸で祈ったときに、結婚相手となるリベカがやって来たのだった。 神の摂理と導きは、実に奇しい。 わたしも自分の結婚をとおして経験したが、導かれるときというのは、重い扉がスッスッと開い…

  • まことに主はこの場所におられる

    ヤコブは眠りから覚めて、言った。「まことに主はこの場所におられる。それなのに、私はそれを知らなかった。」(創世記28:16) ヤコブは父イサクから、伯父ラバンの娘たちの中から妻を迎えよとの命を受ける。 イサクとは違い、自らラバンのもとへと向かった。 兄エサウから逃れるためでもあったからだ。 旅の途中、不思議な夢を見る。 すると彼は夢を見た。見よ、一つのはしごが地に立てられていた。その上の端は天に届き、見よ、神の使いたちが、そのはしごを上り下りしていた。そして、見よ、主がその上に立って、こう言われた。「わたしは、あなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。わたしは、あなたが横たわっているこの…

  • 本当におまえは、わが子エサウだね

    ヤコブの手が、兄エサウの手のように毛深かったので、イサクには見分けがつかなかった。それでイサクは彼を祝福しようとして、「本当におまえは、わが子エサウだね」と言った。するとヤコブは答えた。「そうです。」(創世記27:23-24) ヤコブは兄エサウから、一杯の食物と引き替えに「長子の権利」を奪い取った。 今度は、父イサクからの「祝福」を奪い取る。 もっともそれは、母リベカの入れ知恵であった。 「さあ、群れのところに行って、そこから最上の子やぎを二匹取って私のところに来なさい。私はそれで、あなたの父上の好きな、おいしい料理を作りましょう。あなたが父上のところに持って行けば、食べて、死ぬ前にあなたを祝…

  • イサクはそこを去り

    イサクはそこを去り、ゲラルの谷間に天幕を張って、そこに住んだ。(創世記26:17) 飢饉のため、イサク一族はゲラルの地に身を避けた。 そこで主の祝福により、大いに富んだ。 イサクはその地に種を蒔き、その年に百倍の収穫を見た。主は彼を祝福された。こうして、この人は富み、ますます栄えて、非常に裕福になった。(13) ところが、現地の人たちは彼をねたみ、昔父アブラハムのしもべたちが掘った井戸をすべてふさぐという嫌がらせをする。(14-15) さらには、王アビメレクが「われわれのところから出て行ってほしい」と言って来た。(16) 驚くのは、数々の意地悪や追放という扱いに対して、イサクがいっさい苦情を言…

  • 長子の権利

    するとヤコブは、「今すぐ私に、あなたの長子の権利を売ってください」と言った。エサウは、「見てくれ。私は死にそうだ。長子の権利など、私にとって何になろう」と言った。(創世記25:31-32) イサクとリベカ夫妻も、長年子どもに恵まれなかった。 イサクは、自分の妻のために主に祈った。彼女が不妊の女だったからである。主は彼の祈りを聞き入れ、妻リベカは身ごもった。(21) 胎内には双子が宿ったが、「腹の中でぶつかり合う」(22)ような状態で、リベカは先行きを案じた。 すると主は彼女に言われた。「二つの国があなたの体内にあり、二つの国民があなたから分かれ出る。一つの国民は、もう一つの国民より強く、兄が弟…

  • 私の息子イサクに妻を迎えなさい

    「私はあなたに、天の神、地の神である主にかけて誓わせる。私はカナン人の間に住んではいるが、あなたは、その娘たちの中から、私の息子の妻を迎えてはならない。あなたは、私の国、私の親族のところに行って、私の息子イサクに妻を迎えなさい。」(創世記24:3-4) 24章は、「イサクの結婚」の記録である。 全部で67節と、創世記では最も長い。 解説には「世界で最も美しい結婚物語」とあるが、わたしもそう思う。 アブラハムは「家の最年長のしもべ」に、自分の国、自分の親族からイサクの妻を探して来るように命じる。 しもべは、もし娘がこちらに来たがらなければ、イサクをあちらに連れて行くのかと、問いただす。 アブラハ…

  • マクペラの畑地の洞穴

    その後アブラハムは、マムレに面するマクペラの畑地の洞穴に、妻サラを葬った。マムレはヘブロンにあり、カナンの地にある。(創世記23:19) 23章は、アブラハムの妻サラの死と、墓地の購入及び埋葬の記録である。 サラの生涯、サラが生きた年数は百二十七年であった。(1) 聖書中死んだ年齢が明記されている女性は、サラだけだそうだ。 サラという女性がどれほど重きを置かれているかがわかる。 サラはカナンの地のキルヤテ・アルバ、すなわちヘブロンで死んだ。アブラハムは来て、サラのために悼み悲しみ、泣いた。(2) 「アブラハムは来て」とあることから、何らかの事情で別々に暮らしていたと思われる。 サラがその地で療…

  • あなたが神を恐れていることがよく分かった

    御使いは言われた。「その子に手を下してはならない。その子に何もしてはならない。今わたしは、あなたが神を恐れていることがよく分かった。あなたは、自分の子、自分のひとり子さえ惜しむことがなかった。」(創世記22:12) ひとり子イサクを「全焼のささげ物」として献げよというとうてい理解できない命令に、アブラハムは直ちにしたがった。 翌朝早く、アブラハムはろばに鞍をつけ、二人の若い者と一緒に息子イサクを連れて行った。(3) いろいろ言いたいことはあったはずだ。 子孫繁栄の約束はどうなるのか、せっかく与えられたひとり子をなぜ殺さねばならぬのか、妻や周りの者たちはどう思うか、義なる神がなぜこのようなことを…

  • 主は約束したとおりに

    主は約束したとおりに、サラを顧みられた。主は告げたとおりに、サラのために行われた。(創世記21:1) 主の約束は、告げたとおりに成就した。 サラは身ごもり、神がアブラハムに告げられたその時期に、年老いたアブラハムに男の子を産んだ。アブラハムは、自分に生まれた子、サラが自分に産んだ子をイサクと名づけた。(2-3) 主の約束は、そうなったらいいなあといったものではなく、“あり得ない”ことだった。 これまでまったく子を為さなかったアブラハム夫妻に、夫百歳、妻九十歳にして、男の子が与えられるというのだから。 だから、二人とも、はじめは笑った。 しかし、その後、不信仰を悔い改め、主の約束を信仰によって受…

  • これは私の妹です

    アブラハムは、自分の妻サラのことを「これは私の妹です」と言ったので、ゲラルの王アビメレクは、人を遣わしてサラを召し入れた。(創世記20:2) ソドムとゴモラのさばきの後、アブラハムは「ネゲブの地方」に移り住んだ。 そこで、またしても妻のことを妹と偽り、サラは王に召し入れられることになる。 かつてエジプトに下ったときに犯した失敗(12章)を、再びくり返したわけだ。 ふつう歴史書においては、著者は、主要人物がいかに偉大であるかを中心に書き残す。 “歴史は勝者がつくる”と言われるのも、そのためだ。 ところが創世記の著者とされるモーセは、ノアにしても、アブラハムにしても、本人たちからすればできれば黙っ…

  • いのちがけで逃げなさい

    彼らを外に連れ出したとき、その一人が言った。「いのちがけで逃げなさい。うしろを振り返ってはいけない。この低地のどこにも立ち止まってはならない。山に逃げなさい。そうでないと滅ぼされてしまうから。」(創世記19:17) アブラハムのとりなしにより、主はソドムの滅亡からロト家族を救おうとされた。 すぐに逃げるよう促す二人の御使いと、ロト家族の間にある、逼迫感の温度差。 彼はためらっていた。するとその人たちは、彼の手と彼の妻の手と、二人の娘の手をつかんだ。これは、彼に対する主のあわれみによることである。その人たちは彼を連れ出し、町の外で一息つかせた。(16) 御使いたちの促しには、三つのポイントがある…

  • 滅ぼしはしない。その十人のゆえに

    また彼は言った。「わが主よ。どうかお怒りにならないで、もう一度だけ私に言わせてください。もしかすると、そこに見つかるのは十人かもしれません。」すると言われた。「滅ぼしはしない。その十人のゆえに。」(創世記18:32) 18章では、不思議な「三人の人」が登場する。 彼が目を上げてみると、なんと、三人の人が彼に向かって立っていた。アブラハムはそれを見るなり、彼らを迎えようと天幕の入口から走って行き、地にひれ伏した。(2) アブラハムが直ちに出迎え、ひれ伏したことから、三人はあきらかに普通の人には見えなかったと思われる。 その後の展開で、三人のうち一人は主で、二人は御使いであることが明らかにされるか…

  • あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ

    さて、アブラムが九十九歳のとき、主はアブラムに現れ、こう言われた。「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に立てる。わたしは、あなたを大いに増やす。」(創世記17:1-2) 17章では、神とアブラム及びアブラムの子孫との間の“契約のしるし”として、「割礼」が出てくる。 その章のはじめに、このみことばがアブラムに与えられた。 「わたしは全能の神である。」(1) はじめに神、だ。 あなたがどうしろ、ではない。 神は全能であり、何一つ不可能なことはないと、まず示された。 「あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。」(1) 「全き…

  • 女奴隷であるエジプト人ハガル

    アブラムの妻サライは、アブラムがカナンの地に住んでから十年後に、彼女の女奴隷であるエジプト人ハガルを連れて来て、夫アブラムに妻として与えた。(創世記16:3) 創世記を読みながら思う。 どの章も重い。 さすがに聖書の最初の書物だけあって、その後の聖書全体にかかってくる意味深い話が続く。 16章も、また同様だ。 サライはアブラムに言った。「ご覧ください。主は私が子を産めないようにしておられます。どうぞ、私の女奴隷のところにお入りください。おそらく、彼女によって、私は子を得られるでしょう。」アブラムはサライの言うことを聞き入れた。(2) この判断がその後数千年にわたって世界史に影響を及ぼすとは、ア…

  • アブラムは主を信じた

    アブラムは主を信じた。それで、それが彼の義と認められた。(創世記15:6) この一節は、聖書全体がかかってくる重要なことばだ。 パウロが「信仰による義」の論証に引用しなければ、ほとんど忘れられていたかもしれない。 これらの出来事の後、主のことばが幻のうちにアブラムに臨んだ。「アブラムよ、恐れるな。わたしはあなたの盾である。あなたへの報いは非常に大きい。」(1) 「わたしはあなたの盾である」。 なんという力強い励ましの言葉だろうか。 きょう、新しくわたしたちも、自分へのことばとして受け取ろうではないか。 「わたしはあなたの盾である」。 アブラムは言った。「神、主よ、あなたは私に何を下さるのですか…

  • サレムの王メルキゼデク

    また、サレムの王メルキゼデクは、パンとぶどう酒を持って来た。彼はいと高き神の祭司であった。(創世記14:18) アダムを初代とすると、ノアは10代目となる。(5章参照) その頃には地上に悪が増大したため、神はノアの家族以外の人類を一掃された。 次に、ノアを初代とすると、アブラムは11代目となる。(11章参照) 今度は、より具体的な“戦争”の記録が登場する。 さて、シンアルの王アムラフェル、エラサルの王アルヨク、エラムの王ケドルラオメル、ゴイムの王ティデアルの時代のことである。これらの王たちは、ソドムの王ベラ、ゴモラの王ビルシャ、アデマの王シンアブ、ツェボイムの王シェムエベル、ベラすなわちツォア…

  • あなたが左なら、私は右に

    「全地はあなたの前にあるではないか。私から別れて行ってくれないか。あなたが左なら、私は右に行こう。あなたが右なら、私は左に行こう。」(創世記13:9) アブラムは飢饉を避けてエジプトに行き、そこでも主の祝福により富む者となった。(12章10・16節) 再びネゲブに上ったとき、一緒にいたロトの一族との間にひと悶着起きた。 その地は、彼らが一緒に住むのに十分ではなかった。所有するものが多すぎて、一緒に住めなかったのである。そのため、争いが、アブラムの家畜の牧者たちと、ロトの家畜の牧者たちの間に起こった。(6-7) 「おい、お前んとこの家畜は、もうちょっと向こうのほうで草を食べさせろよ」、「そっちこ…

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