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よも 言葉のアトリエ http://apismos.blog.fc2.com/

言葉で描くみえないこころ。 縦横高さ、時間軸、いつか 見えてくるでしょうか? 拙いながらの一綴り、ジャンルは絵のように…詩や小説の創作物を載せています。 どうぞお気軽にお立ち寄りください。

上遠野世方
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2020/06/20

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  • 采女の玉 十、ご神体

    ニニギの計らいで夏生はかろうじてその場を離れた。まわりには日常が戻ってきている。夏生の脳裏を去来したのは父のことである。父は母のことをしっていたのだろうか。疑問がくすぶった煙を上げたのを感じると行く先が決まった。夏生は携帯を手にしながら駅に向かった。最寄駅から夏生は走った。携帯には何も返事がない。家が近づくとサイレンの音が聞こえた。急に高くなるサイレンとともに、騒がしい喧騒音や叫び声が聞こえてく...

  • 波間の情景・色

    一、航海寄せては返す波頭の翼光のシャボンの大小の白と青の航海士雲と風のマエストロ波に消えては歌になり潮に溶けては道となり船出は静かな空模様海鳥のflow flow と鳴くにつれ船は沖へと漕ぎ出した雲の島影の群青の魚影の走るその先を空に消えては風となり海に消えては潮となり岸は夢幻の線となった 二、貝の歌小さな小瓶で小貝がささやく貝のささやきは砂のささやきひたひたと寄せてくる波のささやき浜の石はいつも貝を...

  • Moonlight walk

    ある月夜のこと。星屑運河を散歩と洒落て「おとしもの坂」を下っていく。口寂しいときにはハーバルシガー(香草煙草)。ちょいとふかしてリングをひとつ。月に向かって放りながら、インフレーション曲線を描く坂を慎重に下っていく。今日は空気までもミッドナイトスープ。ビルや建物はペンキも乾かない三次元デコで描かれた二次元世界。樹も街灯も、山も雲も、電波塔も、ナイトビロードの空の向こうには黄色い照明があって、今日の月...

  • 導火線を伝う春

    わたしの足を重力が引き寄せ髪を太陽が巻き上げる緑の炎が私の罪を焼く招かれた春の時に血はみどり萌え立つ草むらの空はあお風は透明なヒカリそれをいつまでも覚えておこう足はもうどこへも動かない心臓はどこに目は先端に言葉は指先の見る群青のひかりに捧ぐ春のキーわたしは一本の樹喜びを内に地を歌い憧れを力に立ち上がる『緑の導火線』を昇る赤き戦慄が空へ放てと血潮を開くわたしがわたしである足元は地球の上から一歩も動か...

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