searchカテゴリー選択
chevron_left

カテゴリーを選択しなおす

cancel
プロフィール
PROFILE

上遠野世方さんのプロフィール

住所
未設定
出身
未設定

自由文未設定

ブログタイトル
よも 言葉のアトリエ
ブログURL
http://apismos.blog.fc2.com/
ブログ紹介文
言葉で描くみえないこころ。 縦横高さ、時間軸、いつか 見えてくるでしょうか? 拙いながらの一綴り、ジャンルは絵のように…詩や小説の創作物を載せています。 どうぞお気軽にお立ち寄りください。
更新頻度(1年)

23回 / 22日(平均7.3回/週)

ブログ村参加:2020/06/20

本日のランキング(IN)
読者になる

新機能の「ブログリーダー」を活用して、上遠野世方さんの読者になりませんか?

ハンドル名
上遠野世方さん
ブログタイトル
よも 言葉のアトリエ
更新頻度
23回 / 22日(平均7.3回/週)
読者になる
よも 言葉のアトリエ

上遠野世方さんの新着記事

1件〜30件

  • 詩「二億八千万の」

    ぼくにはモルヒネは必要なんだやさしい モルヒネがね今も人間はどこかで戦争をしている戦争がなくとも殺人は日々起こるし暴力に至っては日常茶飯事だ痛みが想像できないほど人は無感覚になったのか他人の痛みでようやく自分の痛みが消せるのか他人の嘆きでようやく自分の気持ちが落ち着くのかぼくにはモルヒネが必要なんだ痛みが体中を転移している何事にも無感覚になれるような強くて やさしい モルヒネがね国内では一日約五千...

  • アカアカアカと黒い渦 十二、…リンジュウさん、銀杏の下で運命の女性徒と出会う…

     「人間はホモ・ルーデンス(遊ぶ人)!」リンジュウさん改め本多さんは開口一番にそう言った。小さな優里さんに紹介されてベンチに腰かけると、どうしても聞きたかったことを直に訊いてみた。その返事がこれである。「えっ?」ここにいつも来ているのかを聞いたはず。「知らんかな?ホイジンガ!」「えーっ、はい…」「人間は面白い方を選ぶということだ」「おもしろいほう?」「きみは毎日来ているのかね?」「いいえ」「じゃあき...

  • アカアカアカと黒い渦 十一、…リンジュウさんは日がな一日ベンチで…

     リンジュウさんは日がな一日、海が見える高台の公園にいる。みんながひそひそとリンジュウと呼んでいるので、自分もそう呼んでいたが、リンジュウが臨終だと知った時、どきりとする以外に一抹の哀しみを覚えた。社会からは捨て置かれ、人からは亡くなった人のように扱われている老人がとても痛ましく思えたのだ。この人にも本当の名前があるというのに……いろいろと聞いていくうちに、リンジュウの前はアンジュウと呼ばれていたと...

  • 詩「狐寂の世界―もののけの夜」

    白と黒とが互いを責め立て山々に死化粧の冬をつくる白い雪と黒い死体をつくる銀の呼吸と不死者をつくる魂魄の表と裏とをつくる八十の白と十五の黒と三の火色の玻璃球(ギヤマン)が飢えたオオカミを引き連れて稲荷の化生を先頭に雪舞う丘から下りて来る吹雪く銀の世界に ぽつりぽつ木立に隠れて ゆらりゆら語り継がれたヤマオロシ百また千とやってくる瀕死の山が吼えしきるかがりのがちりこ じくじりこてだまのあつりこ じりりん...

  • 詩「三月の暗い空」

    春の日暮れは苦しげにぼくの町を焼いているぼくの体を焼いている春の日暮れの悲しさに血はぽろぽろとこぼれ落ちた日暮れの火の粉が空を染め見えない航路を屋根伝い山ももうすぐ燃え上がる炎は燐を吐き散らし流れる雲も燃えている空を覆った煙の上から名残の雪でも降りましょうか?春の一番の荒々しくも町のすべてを流していった地図のすべてを書き換えたいずこの隅を捜してもデンキもないよな夜だった凍える寒さの闇の底残骸を前に...

  • アカアカアカと黒い渦 黒の章「狐の神楽」 四、…キツネ女と黒い洞…

     はあ、はあ、はあ…荒くなった呼吸音が聞こえる。浮空と少年たちの動きで松明の炎は揺れ動き、影は幾重にも踊った。浮空の動きについていくのやっとの少年たちの動きがしばし止まった。「くそっ!あのキツネ女。なんてすばしっこい」息を切らして本多江(ごう)がつぶやく。「もう終わり!だったら帰るね」浮空は平然とそう述べた。「江。どうする?」汗を拭きながら少年の一人が訊いた。「ああ、今日は終わりだ」江はあっさりと引...

  • 想園の遊歩道

    蝸牛はホルンを背負っている日がな一日きみは空気を吸って、記憶を吐いて、打ち震える空魚を脳骸の水槽に飼い、十分に豊かな音を餌として言葉の端にぶら下げるああ、そうだ私は雨を待っているきみにかける言葉の代わりに閉じた蝶は竪琴を模している星海を渡る帆船は蝶を模し、ふわりふわり静かな情念をメエルシュトレエムに向かい弾き語り、こころを星に忘れ、星の万象に託して、沈んでゆくきみは朝の黄昏もう、夕暮れを待つことも...

  • 電子の雨(Electronic Rain)

    早朝、アララト山に量子の雲がかかれば夕方には電子の雨が降る。ポピーはハラソレーダーを片手にケントン・ブリッジに向かった。ブリッジの先はコークランド海。ときどきSolar Whale(陽光クジラ)が七色のバブルを噴き上げる。運がよければ婚礼の虹を見ることもできる。PM5:00。黄昏の頃。陽子の太陽(Proton-Sol)を量子雲(Quantum Cloud)が隠すと世界が琥珀色に染まる。空の琥珀は過去の時間を封じ込めている。いよいよ電子の雨(Ele...

  • 詩「手を引く後先、道の行方」

    ぼくの手がきみの手を引いて紫陽花の坂道をくだるどこへ行くというよりも今を共有したくて、ここそこと歩く少し濡れた梅雨の合間にそっと息づくのは紫陽花だけではない空に焦がれた露草静かに佇むネジバナ夏の息づかいは吐息も緑振り返っても過去はなく坂の向こうは空と海ただ広がる今の中に息をつき同じ空を吸って 同じ夢を吐いたぼくの手がきみの手を引いて島へと続く橋を渡る気持ちをつなぐというよりも思いを量る強さで、この...

  • アカアカアカと黒い渦 十、侘助奇譚…

     今年の二月のこと、寒い朝だったことを覚えている。寒くなるとじいちゃんはあちこち痛いと言いはじめる。なんでも戦争の古傷が疼くのだそうだ。だからといって戦争の話だけは絶対にするな。そう父からは言われている。父にその理由を訊いたのは、封切られたばかりの戦争映画が大ヒットしていた頃のことで、強請って観た映画の面白いことに胸を躍らせ、始終友だちと英雄の話をしたり、銃を構えて戦争ごっこを始めたりしていた。思...

  • 詩「街 City」

    この街で過ごした十数年は僕を何者にもすることがなく僕は何者にもなれず変わり続ける街のように開発される傍ら、一方は寂れていく資本は街の上にも、人の上にも不公平な雨のように降った差し出した僕の傘は駅の忘れ物になっているかもしれず新しい傘を買おうともせず雨に打たれて走っている雨に追われて逃げているいつかふたりで夢見た街もそれぞれがそれぞれの道を行きまたそれぞれに孤独になって街に描いた未来の夢も書き上げら...

  • 詩「迷子になっても笑い合えるように」

    たとえ君の失ったものが僕の失ったものと同じで希望という名の夢だったとしてもあるいは道だったとしても夢を現実にすることを現実に道を開くことを断念する心など持ちたくはないいつも巡る時の中でいつか季節が到来しようと僕の一歩に君の笑顔が見られるならそれだけで僕は幸せでいられるそんな僕は、君のことを考えていると言えるのだろうか?君が泣くようなことがあったら僕は道化師になるよ君が靴をなくしたらこの背に背負って...

  • アカアカアカと黒い渦  九…夏穂の部屋から見えたもの…

     心配につぶされそうな母親に案内されて、三人は夏穂の部屋に入った。女の子らしくきれいに整った部屋。目を引くのは机の上の鞄。夏穂が今にも帰ってきそうである。母親によるといなくなった日のままにしてあるという。しかしどこかがおかしい。ベッドには使用した形跡がない。残されたぬくもりも何もない。鞄の脇には双眼鏡があった。夏穂はこの双眼鏡で毎晩何を見ていたのだろうか。眉をひそめるヒコを見て紗英が声をかけた。「...

  • 言いそびれた言葉

    きみの好きだった絵本を借りた背と背を寄り添ってきみが背景を ぼくが文字を絡め合った時はすでに遠く 交わることもなく地球はまあるいんだって言ったきみは時間の道を遠く旅しているいつか出会うかもしれないけれどいくら地球がまあるくてもぼくらの時間軸は交差することはないきみが育てた花を手にした光や風と会話して手塩にかけた、ぼくが口に放った赤い太陽はずっしりと 季節を内に宿して行為は言葉以上に必要と言ったきみ...

  • アカアカアカと黒い渦  八…観音ポストは何を受けたのか…

     花を見たのはある家の窓の下のことです…とヒコは語り出した。遠野真夜歌という少女とのふとした出会いと別れから、妹の真灯に会いに行ったことなどを順序良く話した後、こうもらした。自分はほんのちょっとだけ人とずれています。でも…その日から日常のズレが、これまでも感じてはいたのですが、大きく、ハッキリと、見えるようになりました。何て言えばいいのでしょう。つまり、人は大概が死んでいるのです。気づいていないだけ...

  • アカアカアカと黒い渦  七、……ブログタイトルは『火穂メノン』…

     水尾出駅から歩いて十五分ほどの距離に市立図書館がある。横澤夕夏と夏生紗英はその図書館にいる。窓際の席に二人で座り、PCを前に暮林夏穂のブログを食い入るように見ている。夏穂は六件目のボヤ騒ぎの直後にいなくなった。姿をくらました、と言うほうが何だか夏穂らしい。とはいえ、事は一日ごと深刻さを増してくる。最初は家出と思われたが、家庭環境におかしな点はなかったはずである。何かあったら二人に言わないはずがない...

  • アカアカアカと黒い渦 黒の章「狐の神楽」三、…神楽舞は松明のほむらにおどる…

      …神楽舞は松明のほむらにおどる…  …神楽、参る!「ジイちゃん!松明ある?」「浮空!どうした。今日は早いな」神酒元主馬が立ち上がり、腰を正しながら振り向いた。すると、浮空が怪しい狂気を表情に忍ばせ目をそらしている。「昔の樹脂で燃えるやつだよ」「そりゃあ祭りのが何本かあるが、何に使う?}「何本ある?」「だから何に使う?」「…決闘!」目を見開いた主馬がこう聞いた。「月のものか?」「右膝がムズムズする。...

  • アカアカアカと黒い渦 黒の章「狐の神楽」 二、…ウチがキツネになったわけ…

     風を切る手。風を打つ足。切った先に集まリ来る風の子供たち。打った先に飛び跳ねる光の残像。みんなみんなウチ自身が立てたウチの声。一挙一道が言葉で、運動そのものが会話だ。ウチは息で声を上げ、四肢の躍動で文章を読む。空間に文字を描く。そして。この一瞬だけウチは死を忘れられる。ウチの現実は死んでいる。ずっと前に。ウチには生き別れた兄がいる。いや、とうに死に別かれたのかも…そうでなければこんなにも喪失感が...

  • アカアカアカと黒い渦 黒の「狐の神楽」一、…キツネ女の手わざのはやさ…

        一、…キツネ女の手わざのはやさ… あの時、ポケットの中の小刀が柚木哉の腰のあたりでやけにギラギラと輝いていた。なにしろ学徒出陣していった兄の形見、自分を救う希望なのである。暗黒の時代の、闇の魍魎が息づく社会で生きねばならないのである。小刀が己を守る希望であることもやぶさかでない。闇は時代だけではない、人生を覆い、自意識を覆い、自分そのものの存在と直結している。しかるに。自分を取り囲む闇に立ち...

  • アカアカアカと黒い渦  六、…真灯(まひる)の夜までさらわれた

     遠野真夜歌の妹遠野真灯は体中から炎を上げている。そうすることが茜空とひとつになることと信じているのか、少女は自転車のペダルを精一杯踏み込み、狂ったように坂道を爆走していく。坂道は水尾出町から津々海市へと向かう一本道。元は切通だったが、今では舗装され、視界は一気に開ける。昔は瓦屋根が多かったが、建築基準も相まって鉄筋のビルや洋風な建物も多くなった。南に開ける海原は絵画のようだ。遠野真灯はふつふつと...

  • アカアカアカと黒い渦  五、…夜が真夜歌を連れ去った…

     久しぶりのクラスは亮にとって最悪の場所だった。地層にも心にも隠れた断層がある。それは影になった見えない層。昼休みにその断層がズレた。世界なんて終わればいい!本当に、本当にそう思う。口汚くクラスメイトを罵倒し抑制もきかずに怒鳴り散らすと、そのまま教室を後にした。これまでも、同じようなことは何度もあった。学んでも変わらない。現実に触れた心はいつもショートする。亮と現実の関係はプラスとマイナスのような...

  • アカアカアカと黒い渦  四…ヒコの夜空は雲におおわれて…

    Episode、2「見えるの?」声はふわりと宙を漂い、ゆっくりと目の前に降りてきた。普段ならば、気にもとめず通り過ぎる道沿いに、ふと目を引くものがある。それはぽつりと咲いた赤い花で、背は高く、それでいて花は細い茎に似つかわず大きく、花壇でもない草むらから顔を出している。しかも色は深紅である。どうしてこんなにも色鮮やかに咲こうと考えたのだろう。比古村亮(ひこむらまこと)は心の中でそう問わずにはいられなかった...

  • アカアカアカと黒い渦  三…炎の魔力が夏穂を呼ぶ

     不謹慎にも、夏穂は火事を待っている。火は昔から人間のたましいを惹きつけて来た。動物にしだってそうかもしれない。火を怖れるということはそういうことだ。炎には不思議な魅力がある。特に、夜の炎は別格だ。何かを呼び寄せているように夏穂には見える。たとえば何だろう?夜の闇からさまよいだして来る何かである。今の夏穂にとっては記憶だろうか。それとも郷土史の幻惑だろうか。夏穂はこれまで夜に焚火をしたこともなけれ...

  • アカアカアカと黒い渦  二、…よもやま話はどこから来るの

     五月に入ってからというもの、ここ水尾出町では立て続けに四件のボヤ騒ぎが起きた。水曜日のプラゴミ集積所から始まったそれは、火曜日になると百メートルほど離れた燃えるゴミ集積所へと移り、そこかすぐ近くの車庫の自転車が黒焦げになり、ついには住宅の庭で炎があがった。段ボールなどが燃えていたらしいが、町民の不安をかき立てるに十分の効果があった。いつか家に火が、と誰もが案じた矢先のことである。五件目、先日の全...

  • アカアカアカと黒い渦 一、火事の尻尾はおいでおいでする

     暮林夏穂は誰かの張り付くような視線を感じていた。下校時になると特に。最初は気の迷いとも思ったが、段々と視野の外で動く影のようなものを感じるようになった。「なに?なにかいるの?」そう言ったのは夕夏だ。でも……これって、お狐様?「ううん。なにも」夏穂には気がかりなことがある。町に横行しているボヤ騒ぎである。それは初夏から始まったが、思い返せば視線もその頃からである。「昨夜の火事のこと知ってる?」授業開...

  • 夢見る角度、恋する熱  十三、夏は待ってくれない

     空の消防車が夏に向けて威勢よく放水した後に本格的な夏が来た。今年の夏は例年と違う。アルバイトを始めたこともあるが、何より演劇の余韻がいまだに残っている。その中心には夏音がいる。出会ってまだ三か月足らずなのに何年も前から知っていたような、そんな気がする。石になりたい奴が人間と語り合ったからだろうか。石の話を聞いてもらえたから、それに共感?してもらえたから。理由は色々あるとあると思う。それでも不思議...

  • 空にある風船(そら)

    ぼくの孤独はあまりにも空が大きかったからだれかにいてほしいなんて思ったこともないけどだれかが隣にいないと傾いたビルに押しつぶされていつかぺしゃんこになりそうな気がしたしゃんとアスファルトを歩くことができなかったまっすぐに歩くことがとても怖かったなぜって街の呼吸が強すぎて右へ左へ飛ばされるたとえ精いっぱい走ってもいきおいよく駆け上がろうとしてもぼくのちっぽけな存在は羽よりも軽くそよ風ひとつでひゅーっ...

カテゴリー一覧
商用