「白き羽根開き閉じては開く蝶まぼるあなたのなだらかな息(新作)」まぼる=見つめる菜の花畠、、。不尽5029首目・・・白き羽根
ひとを、ひととき、ひとへに想ふ短歌がメインのブログです。作歌歴約二十年、かつては相聞(恋歌)、現在は専ら雜詠です。
「注がるる視線をしかと受け止めつ台詞馥郁(ふくいく)たる立役者(新作)」久しぶりに観劇。観衆の期待、羨望を瞬時に己が身体に入れ変換してから紡ぎ出される台詞。立役者の存在感。不尽4911首目・・・注がるる
「少々とひとつまみの差を思いしる今宵の煮物と君へのひと言(新作)」口語。3句が胆。さじ加減とはよく言ったものだ。されど過剰だと取り返しがつかないのは、料理も人の言葉も同じ。不尽4910首目・・・少々と
「新しき三年日記亡き人の命日書きぬ生まれ日書きぬ(新作)」・・・母より一回り長く生き、父が亡くなった年齢となった。不尽4909首目・・・新しき
「ゆとりとてゆるり始めし遊戯をば弛(ゆる)みと呼ぶや。赦せよ、貴女(あなた)。(新作)」懺悔、、?弁解、、?「ゆ」で韻を踏んでみた。不尽4908首目・・・ゆとりとて
(大師前駅に到着する東武8000系)夕刻に所要あり、その前の駆け足散歩の記録。「我等のみ義あるや戦火交えたり無血開城良しとなさざり(新作)」(彰義隊戦士者碑)(台東区、上野恩賜公園)戊辰戦争に関心がある。ここは『上野戦争』の舞台。ご存じ西郷さんの銅像が背を向けているのが何とも言えぬ。「一心に振る試験管パッションやアンビシャスなど綯(な)い交ぜにしつ(新作)」(野口英世博士銅像)(台東区、上野恩賜公園)去年箕面でみたのと、ほぼ同じポージング。五頭身!、こちらが忠実か?ちょっと尊大な感じが英世っぽい。「九体目の阿弥陀仏をばひた拝む東京国立博物館にて(新作)」(特別展「京都・南山城の仏像」)(台東区、上野恩賜公園)実は先日浄瑠璃寺を訪れた際に、一体の阿弥陀仏が出展中だった。予定外だったが、ここでお会いできるとは...4903-4907首目・・・台東~足立~墨田区駆け足散歩
命日の10月7日を忘れていた。2004年から19年が過ぎた。みき様、合掌。少し胸騒ぎ?がして調べる。と、前月末に過去アルバムの全てがUHQCD仕様で発売。(20回忌のせい?何らか動きは来年の没後20年と思ってたけど、、。)とまれ、慌てて、オリジナルアルバムで唯一CDを持っていなかった『CoolCut』を購入。(ちなみにオリアルLPは全コレクト済み。)されど、松原みきは、もう肉声を聞くことが叶わない。そのためか、どうも聞き流しができず、センチになってしまう。だから、心の容量があるとき以外は、滅多に聞かないのが正直なところ。で、大好きな『JazzyNight』のシングルとアルバムのバージョン聞き比べで、供養?を済ませました。(上の画像のベストアルバム(83年発売)収録は、アルバムバージョン。)改めて合掌。「紋...4902首目・・・松原みき20回忌(遅っ、汗)
(2024年には居ない(居ないかも)面々)「XXが足らざり優勝できぬベイ無数の言葉入るも虚し(新作)」伏せ字?歌。笑あぁ、、終わった、終わった。昨年は嶺井、そして、今永・タナケン。来年は一体誰をご贔屓にすればいいか、、。涙バウアーは、ソフトバンクでもいいからNPBに残ってほしい。ザ・プロフェッショナルだもの。見ててわくわくするから。ソトも案外とファンでした。グッバイ!?不尽4901首目・・・終戦。2023ベイスターズ
主演は歌人馬場あき子。歌人の、しかもドキュメンタリーの映画ができるなんて、空前絶後、とさえ考えてしまう。卒寿も過ぎたが、なお矍鑠(かくしゃく)。まごうことなきLivingLegendだ。道を極めた人にのみ備わる融通無碍な佇まいが横溢。誰もが驚くであろう二千通の(投稿短歌の)葉書の山を前にした選歌のシーン。目にもとまらぬ早さだ。先生曰く、「下の句だけを見る。」『着地』を見てるんだな、と思った。上の句の着想が秀でてても、トメがしっかりしていなければならないと、解釈した。ただそれは、こぎれいにまとめよ、というのとも異なるのだろう。そこが、短歌の奥深さ、面白さなんだろう、と小賢しくも。汗私自身は、完全なlonely歌人だが、先生を私淑している。いやいや、私淑と書くことさえ、おこがましいというものだ。思えば二十年以...4900首目・・・映画【幾春かけて老いゆかん】を見る。
(寂光院山門)南山城の三寺と洛北大原の訪問記。「八百年(やつももとせ)後に生くれど御鎮まり給へと合わす掌(て)大原陵かな(新作)」(後鳥羽天皇大原御陵)「身罷りし際(きわ)に五色の糸を引く女院の力いかにかそけき(新作)」(寂光院本堂)「苔生ゆる庵の跡に零るる陽灌頂巻(かんぢょうのまき)浮かぶもあわれ(新作)」(建礼門院御庵屋跡)(大原西陵(建礼門院御陵))(花の道の「朧の清水」)大原行きの目的は、偏愛?する後鳥羽天皇ゆえ。後鳥羽帝の即位は三種の神器なきまま。なぜなら、壇之浦で異母兄の安徳天皇ともに海に沈んだからだ。そして、寂光院は、安徳帝の実母建礼門院徳子の隠遁の地。平家物語の最終・灌頂巻を読んでから出掛けたので惻惻(そくそく)たる思い。よって、三千院は、付けたし(!)である。されど、往生極楽院の観世音・...4897-4899首目・・・南山城・大原行(その3)
(浄瑠璃寺九体阿弥陀堂)南山城の三寺と洛北大原の訪問記。「中尊を拝めど戻りまた拝む下品下生(げほんげしょう)の我が身とぞ知る(新作)」「宝池水面静けき此岸にて仏座(ましま)す彼岸を恋へり(新作)」(浄瑠璃寺九体阿弥陀堂)(浄瑠璃寺三重塔)「時を経て顏(かんばせ)解(ほぐ)るる磨崖仏さても悟りの面持ちにして(新作)」(当尾(とうの)の石仏の一つ「藪の中三尊磨崖仏」)アクセス面から二の足を踏んでいた。やっと訪れた南山城。やはり圧巻の浄瑠璃寺。何だか塔ばかり撮ってるけど、御堂の中の仏様は、撮禁やし仕方ない。駅近の蟹満寺、観音寺はまたの機会に。(050922-24)つづく4894-4896首目・・・南山城・大原行(その2)
(岩船寺山門)南山城の三寺と洛北大原の訪問記。「彷徨ひし京(みやこ)のひとつ恭仁京(くにのみや)訪ふ人は絶ふるに等し(新作)」(恭仁京(740-744)跡)「みかのはら望みて高き補陀洛(ほだらく)山五重の塔は浮かぶがごとし(新作)」(海山住寺五重塔)「埋めつくす花々なくば阿字池に臨みてすくと建つ三重(みえ)の塔(新作)」(岩船寺三重塔)(050922-24)つづく4891-4893首目・・・南山城・大原行(その1)
「手鏡は心を映すと定むれば指紋の脂滲めど遺る(新作)」上の句が凡庸。なので四句を即物的にした。五句は「遺りて滲む」。さぁ、どっちがいい、、汗不尽4890首目・・・手鏡は
「鳴かねども幾許(いくばく)告がまほしきかな蜻蛉(せいれい)浮かび停まりては飛ぶ」蜻蛉=とんぼ五句の「停まりて飛びぬ」を、反復する感じを出したいので改作。不尽追記あぁ、ついに、健二朗。悲しい。4889首目・・・鳴かねども
「惚れぬけば惚けてしまふ特権を行使せぬまま下る坂道(新作)」下卑た内容を五句の悔悟でごまかす。、、行使していれば、転がる坂道である、笑不尽4888首目・・・惚れぬけば
(傘福)「野点(のだて)傘願ひこめたる細工物接がれ接がるるつるし飾りよ(新作)」「山王くらぶ」にある「傘福」を見たかった。観光客向けとはいえ、絢爛だ。願いが積み上げられた(「つるし」という言葉とは裏腹に)立ち上る夢とでもいうか。「守られつ流れつきたる徳尼公湊酒田の開祖と呼ばるる(新作)」(「徳尼公廟」と「酒田三十六人衆之碑」、泉流寺)徳尼公の出自は、二説あるようだが、いづれにせよ、酒田繁栄の礎が、奥州藤原氏にあるとは、不知だった。拾遺としたが、まだまだ見落としスポットがある酒田。(050908)不尽4886.4887首目・・・酒田拾遺
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「白き羽根開き閉じては開く蝶まぼるあなたのなだらかな息(新作)」まぼる=見つめる菜の花畠、、。不尽5029首目・・・白き羽根
全集(筑摩書房1975年版)で、葉山嘉樹(1899年(明治33年)生、1945年(昭和20年)没)の全小説と8割方の随筆を読む。プロレタリア文学における葉山は、非共産系の労農派。機関誌の名から文戦派、描く対象から素材派とも呼ばれる。プロ文者には、「生活と芸術」の問題に思想が関わってくる。いわゆる「転向」問題だ。葉山も、1930年代初頭以来の思想弾圧により、東京における文筆生活に見切りをつける。東濃地方に居を移し、ゆるやか(?)に「転向」し、半農半作家生活に入る。葉山の作家活動は約20年。前半の10年がプロ文、昭和9年以降の後半10年余が民衆文学、農民文学となる。プロ文時代は「海に生く人々」・「淫売婦」・「セメント樽の中の手紙」が鉄板のベスト3。「海に生くる人々」の感想は、以前(4966首目)に書いたとおり...5028首目・・・葉山嘉樹を読む
「二人乗り許されざるを知らぬよに赦らされざるを識りたるふたり(新作)」街なかで自転車の男女の二人乗りを見た。なんだか久しぶりで妙に新鮮だった。不尽5027首目・・・二人乗り
観音崎まで行けば日本武尊伝説の走水神社に行くべきなのだが、、、スルー。神話から下世話に流れしまった。横須賀平和中央公園、、「これっきり坂」に向かう。「これっきり坂を下ればその言葉もはや縋らぬ捨て鉢乙女(新作)」『横須賀ストーリー』、、。これっきり坂はもちろん俗称。作詞家はこの坂をイメージしたらしいが、歌手は別の坂をイメージしていたなどの言説もある。いや、これは現代の神話かもしれぬ。俗称なので、案内板などはない。入口を間違って、これっきり坂を下る羽目になった。で、詠んだ歌。坂を下れば直ぐに京急の横須賀中央駅前。ホームの駅メロは当然『横須賀ストーリー』である。ここまで来れば行くかねばなるまい、追浜駅。「DOCKOFBAYSTARSYOKOSUKA」、ファーム練習場だ。「幾たりの若者漕ぎ出す大海ぞ上りてセ界の星...5038-5040首目・・・横須賀行(その2)
「辿り着きし君の扉のボタンにもatyourownrisk(自己責任)と透かせば書かれぬ(新作)」喫茶店で『TheLongAndWindingRoad』(ポール・マッカートニーのライブもの)がBGMで流れたのを聞いて詠うった。不尽5026首目・・・辿り着きし
YouTubeで、2週間限定全編放映。『時をかける少女』。とても好きなので、2日続けてみてしまう。「細くとも撓る身体(からだ)の若き娘(こ)の精神(こころ)の撓りいと安げ無し(新作)」やすげなし=きがかりだ。「石段を登るときにも下るときもつぼみの決意を宿せし知世(新作)」・・・坂のまち、尾道。不尽5024.5025首目・・・時は41年が流れた、、
「立てかけてゐるにすぎざる看板はお察し通り替ふるも易し(新作)」皮肉を通り越して馴れ合いの歌不尽5023首目・・・立てかけて
『入れ子なる人形最も小さきが笑つてゐると思ふべからず(新作)」マトリョーシカ、、皮肉なんだが下手歌なんで伝わらない。(汗)不尽5022首目・・・入れ子なる
「手を翳せ揺らせハマスタ応援歌アーチを架けむ我等が225(新作)」【前奏:横浜の空高くホームランかっとばせ筒香〜】さぁ打て筒香飛ばせ空の彼方横浜に輝く大砲かっとばせホームラン打とうが、打てまいが、ともかくよかった。例えボロボロになろうとも、他のユニフォームを着た筒香を見たくなかった。不尽5021首目・・・手を翳せ
「高鳴きのひばり翔けあがる菜畠は春よりほかに容れるものなし(新作)」自然詠が苦手。自然を愛でる能力に欠けてるのだと自認。つくづく俳句向きではない。小理屈を捏ね回して57577を作っております。(汗)不尽5020首目・・・高鳴きの
「捨つるものことさら忘れものとして忘れまほしき旅立つ重さ(新作)」まやかし、、、。不尽5019首目・・・捨つるもの
「ポスティング7年8年FA権「I✭YOKOHAMA」(あいらぶよこはま)形容(かたち)さまざま(新作)」筒香の件、出戻りなるか大詰めの段階。取っても守るとこないぞ、いやいやTAはどうせ怪我する、来季は佐野がFAだ、とか。精神衛生上、極めてよろしくないのである、、。不尽5018首目・・・ポスティング
「打つほどに遍く心に届きしが打つほど離れし近くの心(新作)」このまま、一件落着っぽく終わるのか、、やや気がかりだが、、。不尽5017首目・・・打つほどに
「日記をば読み返しをり掘り起こせば墓の深さはまちまちなりて(新作)」日記はある意味、記憶の捨て場。ただ記憶の深浅は自ずと異なる。不尽5016首目・・・日記をば
「犬猫の区画は供花(くげ)が密にしてペットは愛のみ遺せり方(かた)や(新作)」供花が疎らな人の区画。人に対しては死んでも「憎」や「怨」を断つことができないのだろう。不尽5015首目・・・犬猫の
「凡打あり美技あり三桁(みけた)の番号を背負ふ彼等の止まざる競争(新作)」ファーム戦を連日観戦。三桁背番号の「育成選手」は、一軍の公式戦には出場できない。彼等がスタジアムでプレーする姿と出会えるのは、ファーム戦だけた。2日間で100番、116番、133番、144番、193番と5人の育成選手がプレーする姿を見た。当面の目標達成は、二桁背番号=「支配下登録選手」なのだろう。Hangin.threedigits!Bravo!Fabulous!Shōta!初登板6回2安打無失点9奪三振勝利投手!不尽5014首目・・・凡打あり
「壁つくりタメを産み出し面で打つ悩めど十(とお)に七はしくじる(新作)」ファーム戦を観戦。バッターの素振りの練習を見ていると、圧倒的にアッバースイングが多いことに気づく。今更ながら「フライボールレボリューション(革命)」を実感する。いかなるスイングが理想なのかは、おそらく結論が出ない奥深い議論なのだろう。不尽さて、明日はいよいよShōtaのメジャー公式戦のデビュー戦だ!5013首目・・・タメ作り
「エッセンシャルワーカー今日もリアカーで小路小路を巡りて届けり(新作)」エッセンシャルワーカーと位置付けるなら、ふさわしい処遇がなされるべきである。まぁ、横文字が持ち出されてくる時は、大抵目眩しに使われるのが、オチなのだが。さりとて、一介の市井人としてはこんな程度の応援はしている。・お急ぎ便は使わない。・配達日時は指定する。・送料無料はなるべく避ける。(物流業者が泣いているかもしれないから)最後にもひとつ、荷物の受取時、ドライバーに「ご苦労さま」と礼を言う。(置き配は使わない)不尽5012首目・・・エッセンシャル
「商品がカートにあります知らされぬ節約なせしとしばし安堵す(新作)」4996首目(3/6)の続き?五句のしばしが胆。不尽5011首目・・・商品が
最後に、約半世紀ぶりに「西ノ京」に行く。薬師寺と唐招提寺を(近いのでセットで)参詣する予定だったが。薬師寺だけで圧倒されてしまう。唐招提寺は、改めて、だ。「脇侍たる日光月光だにありがたや況んや中尊薬師如来をや」(薬師寺金堂)物理的な大きさだけでなく、ググッとエネルギーが迫ってくるようなこの存在感たるや。また、大講堂には、「仏足石歌」碑があるが、撮禁だ。たいして意味もわからぬまま、石に向かって拝むばかり。(薬師寺大講堂)さて、藥師寺といえば、高田好胤!、、いやいや徳永英明だ!『徳永英明薬師寺LIVE(2007年5月)」・・・金堂と大講堂の間に立って、徳永英明の気分になって、空を見上げた。(笑)「立ち上るボーカリストの声青き空somedaysomewhere身に舞ひ落ちん」(薬師寺東塔)(薬師寺玄奘塔)(奈良...5009.5010首目・・・南山城、奈良行(その5)
「改行のたびに減衰する愛に気づかれざらむゲルボールペン(新作)」「嘘を書くときの替え芯0.9mm(コンマ9ミリメートル)ぞ愛滴らせ(新作)」文字を手書きするのは、多いほうだろう。まぁ、悪筆だが。ただ、昨日の懸想文は、アンドロイドで書いた?メールだったが、、。不尽4774.4775首目・・・手紙2首
「そくそくと溶けゆかん虹惜しむまじつと出会ひたるよろこびをこそ(新作)」一昨日のNHKFM『ジャズ・トゥナイト』(キース・ジャレット集)のラストナンバーは、『虹の彼方に』だった。不尽4773首目・・・そくそくと
「選ばれつ川面を滑る花びらに帰らう告げざるままふたりして(新作)」初句が鍵。花びらはもちろん一枚とは限らない。不尽4772首目・・・選ばれつ
「柔らかき心目覚めつ刻みをり新じゃが新玉春キャベツかな(新作)」味音痴だが、包丁の当たりが心地よいので詠んだ歌。不尽4771首目・・・柔らかき
「かき鳴らす若者いつも前のめり手を置く愚かなる生き物われ(新作)」4月25日は尾崎豊の命日。没後31年。者と物。若者は人間だが、さて、みたいな歌。不尽4770首目・・・かき鳴らす
「本日のコーヒーとのみ注文(オーダー)し豆の名と味区別つかざり(新作)」「皮切りの客となりせばマスターは己が好みの唄もの流しつ(新作)」「ラテアート下手と呼ぶにはいとほしや花崩るるまで文庫に耽る(新作)」(いとほし=気の毒)行きつけと呼んでもいい喫茶店が3軒ある。コーヒーチェーン、ジャズ喫茶、カフェレストラン。不尽4767-4769首目・・・喫茶店三首
「相づちを求むるそぶり然れど投ぐるボールやまなり過去に向かひて(新作)」FMで、拓郎の『春だったね』が流れたので詠んだ。拓郎は、三回目だけ、♪春だったんだね♪と歌う。不尽4776首目・・・相づちを
「非は我にありと認めむプラカード柔き拳で割らむとするも(新作)」お似合いのヘタレ歌、、汗。不尽4765首目・・・非は我に
「幾粒の涙注がば頷かん斑(まだら)チューリップ茎太くして(新作)」斑入りのチューリップの花言葉は、、、。不尽4764首目・・・幾粒の
「幾許の痛点持てり棄つるとき感情線を指で辿りぬ(新作)」悲しみの数値化という無益な行為。不尽4763首目・・・幾許の
(水戸駅、水戸黄門助さん格さん像)「烈公の溢るる気迫にふさわしき咲き乱るる梅春の魁(さきがけ)(新作)」烈公とは、水戸藩第九代藩主徳川斉昭こと。(偕楽園、表門)(東西梅林)(好文亭楼閣よりの千波湖)「学びし場されど蟄居の身となりて至善はもはや瞑目にのみ(新作)」(弘道館正庁)(要石歌碑)行く末も踏みなたがへそあきつ島大和の道ぞ要なりける斉昭自詠。(至善堂御座の間)徳川慶喜は、大政奉還後、駿府に送還されるまでの間、至善堂に蟄居していた。「濠跡を貫く鉄路定府(じょうふ)をば強いられし水戸軽きを思ふ(新作)」二の丸と本丸を隔てる大堀切に敷かれた水郡線。水戸市はあまりにも徳川一色なので、私にとっては詩情がたいして動く街ではなかった。散歩もまさに逍遙だった。(050308-09)4760-4762首目・・・水戸市内逍遙
(笠間稲荷神社大鳥居)「胡桃の木密なる中に御座(おわ)しなば神木となす笠間の稲荷(新作)」(笠間稲荷神社、笠間市)日本三大稲荷、胡桃下稲荷とも。「赤穂へと移封されしは祖父長直付き従ひしは祖父良欽(よしかね)ぞ(新作)」(大石邸跡の大石良雄(内蔵助)像)国替え前は笠間藩主であった浅野家。「赦されて結びし庵稲田郷聖典著し広がるこころ(新作)」(西念寺(稲田禅坊)、笠間市)教行信証御製作地親鸞上人は、後鳥羽上皇の御代に承元の法難により越後国国府(上越市)に流罪となっていた。今年が立教開宗800年目にあたるとされる浄土真宗。西念寺における『教行信証』の制作年からカウントしたものだ。「大波かあるいは小(さざ)波畏(かしこ)くも磯の鳥居に降り立たるるとき(新作)」(大洗磯前神社、大洗町)「日召の維新はならずも深浅の裂...4755-4759首目・・・水戸周縁逍遙
「おもむろに息あわせたるレガッタの返す櫂(オール)の赤ぞまぶしき(新作)」風雨を気にせず長い橋を歩いて渡る季節、、ボート部が水上練習を再開。不尽4754首目・・・おもむろに
「外しぬは恥ずかしやがて外さぬが恥ずかし宜(よろ)し大和(やまと)のわれら(新作)」「良し」ではなく「宜し」。まっ、いいんじゃね、ってとこ。不尽【番外】・・・外しぬは
「折り返しぬ裾を戻しつ踏み出せり然なりこの年春来にけらし(新作)」暖国の人には無縁の歌、、。五句は、持統天皇っす。汗。不尽4753首目・・・折り返しぬ
「ビルの名を一文字残し桜花窓を埋まむひとりの今年も(新作)」「咲くサクラ慈悲無く散りて忘れない彫らるる碑(いしぶみ)覆い隠せり(新作)」二首目は、アンジェラ・アキの『サクラ色』(2007)を聞いて作った。不尽4751.4752首目・・・さくら二首
「半年を隔てつ夢で会ふ人よじやあまたね猶(なほ)言ひ逸(そび)るれども(新作)」夢を見れば、必ず日記にメモをする。目覚めたら直ちに書き込む。だから夢の中身は、いつも日記の一行目だ。不尽4750首目・・・六ヶ月
「開かれぬまま戻されぬ付け文の乾ききらざる糊を押さへり(新作)」もったりした助動詞の多用が、「糊」のような歌。笑不尽4749首目・・・開かれぬ
「宿の朝然(さ)て汝は仮初めやもしれぬ万古不易の陽の光浴び(新作)」いろんな解釈を容れる歌だと思う。「旅の宿仮初めの人ガラス窓時雨一条ずつ流れ落つ」とアレンジすると、『さざんかの宿』になる。苦笑不尽4748首目・・・宿の朝
「旅立ちをつと告げらるれば砂時計括られつつも粒落ち続きぬ(新作)」カウントダウン、、焦燥と冷静。不尽4747首目・・・旅立ちを