泉鏡花は、1873年(明治6年)生〜1939年(昭和14年)、65歳没。畏れを為して近づかないでいたが、意を決して全集(『鏡花全集』全15巻(エムティ出版、1994)に取り付く。だが、途中で音を上げた。文章自体の難解さより、文体が馴染めない。(倒置法で文末に名詞を持ってくることが多い。)、加えて妙に方言めいた会話が多いところ。この二つで話がすっと身体に入ってこない。もとより息の長い作家人生を送った鏡花だが、そんな訳で明治まででギブアップだ。明治時代の作物に限定し、それなりの評価がある「中編以上」の作物31作を読む。(名作の『婦系図』については、4342首目・・・明治のベストセラー小説を読む③でアップ済。)年代順に心に留まった作物の感想を書いておく。「義血侠血」1984M27芝居がかってて胸躍る名作「夜行巡...5278首目・・・泉鏡花を読む