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ことばを食する https://www.whitepapers.blog/

私の主観による書評、ブックレビューです。小説のほか美術書、ノンフィクションなど幅広く扱います。ベストセラーランキングもチェックします。

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2019/05/27

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  • 感度の高い言葉の共鳴函 〜「内部」エレーヌ・シクスス

    「ことばを食する」と題し、本や言葉をテーマにしたこのブログを始めたとき、いつか書きたいと思いながら、果たしていない作品がいくつかあります。「内部」(エレーヌ・シクスス、新潮社、絶版)が、そう。かつて20歳代前半のわたしに、精神的な暴力に近い衝撃を与えた小説です。 シクススの「内部」、そしてベケットの戯曲「ゴトーを待ちながら」や「モロイ」をはじめとした小説は、わたしにとって刺激的であればあるほど、深刻で絶望したくなる作品群でした。 高校のころからわたしは、純粋な読み手である「読者」ではなく、自らも言葉に大切なことを託す「書き手」として、あらゆる本に接していました。特に意識したわけでなく、気づけば…

  • 子午山 過去も未来も風になり 〜「岳飛伝」北方謙三

    中華の北、深く長い山嶺に子午山(しごさん)があります。実在する山だと思いますが、ネットでざっと検索した程度では、確信が得られません。しかし「子午山」という言葉にヒットする情報はあふれています。 尾根をいくつか越えると川があり、川を渡った先の台地に庵があります。いま暮らしているのは、老いた二人の女性と、戦で孤児になった子どもたち、そして犬。かつて心に深い傷を負った多くの子どもたちがここで立ち直り、山を下りて行きました。 それが子午山。北方謙三さんが小説の中に創り上げた理想郷です。北方さん自身は、子午山を母の胎内に例えています。世の中から切り離され、人が生まれ変わり、生き直すための地である清々しく…

  • インテリげんちゃんの、夏やすみ。

    昔買った本を手に取ると、ときに思わぬものが挟まれています。映画や美術展の使用済みチケットをしおり代わりに使い、そのままだったり。数年前には、書架の奥に眠っていた洋書から、はらりと大学時代の元カノの写真が落ちてきたこともありました。あのときはびっくりしたなあ。 チケットだろうと写真だろうとほかの何かだろうと、書架に戻すとき、たいていは同じように挟みます。いつかまたその本を開くことはあるのか、ないのか。分からないけれどそれでいい。 今日は、新潮文庫が小さなタイムカプセルでした。挟まれていたのは特別なものではなく、当時の折り込み案内「新潮文庫 今月の新刊」です。キャッチコピーは インテリげんちゃんの…

  • 今年のガーデニング事始め バラを植える

    目が覚めると、陽が射していました。数日前まで庭に残雪があったのに、窓から外を見るともう雑草が目に入ります。たくましい奴らよ。苦笑いしながら思う。「ようやく春らしくなったな」と。 早々に朝食を済ませて着替え、作業小屋で除草フォーク、シャベル、集草容器、地べたに座るための尻当てを持って、いちばん雑草が目立つハーブ花壇周辺の芝地へ。今日が2025年のガーデニング始めでした。 芝は茶色に枯れたままでも、芝を割って、緑鮮やかに数種類の草が生えています。草は広葉、針葉それぞれで、少しでも早く抜いておかないと、後から大変な思いをすることになります。 ガーデニングはどんな作業であろうと、数週間、数カ月、場合に…

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