2021年以降の世界的インフレの深層を探る本です。欧米の中央銀行は当時、コロナ禍によるサプライチェーンの寸断や労働供給の減少、さらにはウクライナ戦争による資源価格高騰などの供給制約がインフレの要因であって一時的なものであり、金融緩和継続の必
1年の終わりに、投資と旅の2本立てのブログとしてそれぞれについて簡単に振り返りたいと思います。投資についてスタメンのほとんどが1年を通して固定化された年でした。同時に少量買っておいてしばらく保有の是非を吟味する、「いけす」の存在意義が薄れて
12月末、2023年最後のろくすけカブスです。今年は「集中」を加速させた年と言えるかと思いますが、上位3社の保有割合はこの1年で63%→77%へと高まりました。まだまだ分散に逃げるほど老け込む歳ではない…と思いたいです(笑)次にランキングで
12月の売買です。《買い》【7716】ナカニシ(追加×10)… 「2023 M&A戦略説明会説明資料」を見ても分かる通り、買収した3社を使ったグループの成長戦略がより明確になりました。中長期的に北米市場でのシェア拡大が期待できる中、
【7683】ダブルエー 中期経営計画達成への道筋(6)~まとめ
それではまとめに入ります。まずは計画数値を振り返ってみましょう。売上高は現状のペースでいけば普通に超過しそうな勢いですが、問題は非連続的な営業利益率ですよね。ざっくり営業利益率15%ということは、例えば売上総利益率65%・販管費率50%のよ
【7683】ダブルエー 中期経営計画達成への道筋(5)~アパレルブランドの強化
しばらく間が空きましたが、今年中にこのシリーズを終えておこうと思います。今期重点施策について触れた前回までの続きです。今回は中期経営計画における成長戦略の残りの一つ、「アパレルブランドの強化」の進捗を確認します。ミッシュマッシュ事業の状況「
2024年、及びその後の世界経済や国際政治のガイドブックとなります。「民主的ナショナリズム」「独裁的ナショナリズム」「無国籍企業的グローバリズム」が世界で三つ巴の戦いを繰り広げている!この切り口で世界各地を見渡してみると、ウクライナ戦争、イ
これは前回の「投資したいのは、質問したくなる企業」に通ずるものがあるのですが、私はIRが充実し過ぎている企業はあまり好みではないようです。懇切丁寧に情報を開示してくれる方がいい、というのが一般的な考え方だとは思うのですが、それだと全ての投資
今年は保有企業数を絞り込んでいく一年となりましたが、一つ気付いたことがあります。それは、結局手元に残ったのは「質問したくなる企業」の株ばかりだったということです。これまで株主総会に参加することを目的に株を買ったことも、多々ありました。参加し
外部環境の変化で「この先どうなるか分からない」という状況が訪れると、「不安だから売っておく」という方が一定数いるのは確かだと思います。しかしこのように「不透明感」が高まり、やがて売りが売りを呼ぶ展開へと進む状況は、経験上、得てして絶好の買い
フィリップ・A・フィッシャー『投資哲学を作り上げる/保守的な投資家ほどよく眠る』を読む。
バフェットに成長株投資というブレークスルーをもたらした、フィッシャーの4冊目と3冊目が順番を逆にして収録されています。氏は生涯で4冊の本を執筆しましたが、いわばその投資哲学の集大成といった印象の本です。1冊目の『株式投資で普通でない利益を得
長期で行うポートフォリオ運用においては、異なった性質の株式を組み入れることが大事だと言われます。例えば、円安メリットを享受できる輸出企業と、円高メリットを享受できる内需企業金利上昇がプラスに働く銀行株と、低金利がプラスに働くグロース株といっ
かなり前からネット掲示板等で出回っていた、「ヤマハのコピペ」をご存知でしょうか。ヤマハの歴史・最初は輸入ピアノの修理→楽器関係作る・楽器やってた流れで電子楽器も作る→DSPも作る・DSPを他に利用しようとして→ルータ作るという流れで、楽器、
元々「旅」と「投資」の二本立てでやってきたブログではありますが、2019年のリタイア以降、会社員ではなかなかできなかった「株主総会参加」と「旅行」をセットにした、「総会旅行」を積極的に行ってきました。また「総会旅行」のために、権利獲得をすべ
「何かいい銘柄ない?」このフレーズ、投資家同士で挨拶代わりに交わされていたりしますよね?特に今年に入ってから顕著なのですが、こういった感情自体が湧き起こらなくなったことに、ふと気が付きました。元々、私は「今すぐ上がりそうな株」への関心が他人
【7683】ダブルエー 中期経営計画達成への道筋(4)~施策の進捗確認その2
前回は今期重点施策と実際の動きとして、「オンライン強化」を確認しました。(ご参考:2023年1月期 決算補足説明資料)今回はその続きになります。今期重点施策と実際の動き(2)2.中・高価格帯ブランド強化中価格帯のNICALの方は、国内での出
保有している2,500円の株が2,000円へと、2割値下がりしたとします。この変化率の大きさだけを捉えたら、オオゴトですよね?しかし、「その株にはそもそも5,000円の価値がある」と分かっていたとしたらどうでしょう?・価値に対して5割でしか
11月末のろくすけカブスです。11月は上位陣が好調でした。これだけ集中投資していると、ポートフォリオ全体の変動はほぼ上位2社に連動する形になります。そのためか、昔と比べると「各社の日々の株価の動きは、もはやどうでもよい」と感じられるくらいに
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2021年以降の世界的インフレの深層を探る本です。欧米の中央銀行は当時、コロナ禍によるサプライチェーンの寸断や労働供給の減少、さらにはウクライナ戦争による資源価格高騰などの供給制約がインフレの要因であって一時的なものであり、金融緩和継続の必
ファイナンスを勉強したての頃は、DCF法などで計算した「理論株価」を神聖化しがちです。私があまり良くないと思うのは、この「理論」という言葉です。あたかも、ロジカルに唯一の正解が導かれるようなイメージが、その語感にはあります。しかしながら、実
今月は、3月に続きeBASEです。本当は別の投資先を考えていたのですが、5/15の決算発表と同時にリリースされた一連の開示が、個人的にはあまりに強烈だったので差し替えました。特に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」(
長期投資においては、「買値を下回ったから売る」という思考はナンセンスであり、そもそも「損切り」という考え方がなじみません。なぜなら、「価値」と「価格」とのギャップが判断のベースとなっているからです。上昇していくであろう「価値」に対して、「価
ダイキン工業やHOYAの決算関連資料を見ていて思ったのですが、いわゆる「クオリティ・グロース」と呼ばれるような優良企業の底力を感じました。外部環境の悪化(ただし、一時的と考えられるもの)やサイバー攻撃によるシステム障害があって、「これはしば
長年にわたり日本企業を研究してきた経営学者による、「再浮上する日本」に焦点をあてた本です。過去30年間は「失われた時代」などではなく、さまざまなトレードオフがある中で、社会に損害を与えるような急激な変化を望まない選択をした日本にとって、必要
急ピッチで変化を遂げ、複雑に分化した世界と日本の情勢を俯瞰的に捉え、個々人が認識すべき「3つの世界」を提示しつつ、2040年(本の帯では2030年ですが)までの生き方の処方箋を記した本となります。「3つの世界」とは、お金によって突き動かされ
1年前に出版された本ですが、このゴールデンウィークの課題図書として読みました。今や「原油を超える世界最重要資源」となった半導体を巡る、今日までの産業の興亡史です。・先進技術の獲得を目指す中国政府・米中のエレクトロニクスの深い相互関係・台湾で
今から20年ほど前、「偏愛マップ」なるものが話題になりました。「日本語ブーム」を巻き起こした齋藤孝さんが提唱した、自分が愛してやまないモノを視覚化して書き出すマップのことです。自己開示ツールとして会話のきっかけにでき、お互いを深く知ることに
遊歩道へ。まさに白砂青松といった感のある海辺は、歩いていてとても気持ちが良いです。Xフォロワー数25万超えの桂浜水族館。私は入館しませんでしたが、賑わっていそうでした。岩肌に打ち付ける豪快な波!公園の端の龍王岬へ。階段を上った先にある、海津
旅行記を再開致します。高知駅に到着したところからです。駅前には3志士像。後ろから見ていたら、なんだか今のうちに用を足しておきたくなってきました。列車が遅れていたこともあって、慌ただしく桂浜行きの「MY遊バス」に乗ります。実は私、高知には株主
昨今の執拗な円安傾向に対して、私は日本で暮らす「生活者」として危機感を抱いております。投資をすることによって、低下していく購買力をカバーしていくのはもちろん意識するところではありますが、だからといって、海外株に投資して円から外貨に換えるフロ
4月は手数が増えましたが、内実としては「その他」での売買が多かったというのもあり、円グラフの形状には大きな変化はありません。次にランキングです。6位と7位を入れ替えました。これでこのランキングも、現状の自分の中の「偏愛ランキング」に沿う形へ
4月の売買です。《買い》【7716】ナカニシ(追加×6)… 方針としては前月の通りです。円安進行に反する形で大きく下がる場面がありましたので、今月は多めに購入致しました。【3835】eBASE(追加×2)… NISAでも持っておきたいと考え
(株主総会後のひと時です。)質疑応答の続きです。今回がラストとなります。質疑応答(3)【質問12】現状では、円高になる期待が外れた部分はあろうかと思う。持続的な円安も視野に入れるべきだと考えるが、価格改定はできたとしてもネックになるのは消費
質疑応答の続きです。質疑応答(2)【質問6】MMは昨年の3/1に吸収合併、初年度に黒字化を達成したということだが、どのような推移で黒字化したのか?売上は右肩上がりなのは確認できたが、四半期毎でも半年毎でもいいので、営業利益24百万円の期間毎
上場以来毎回参加しており、今回が5回目です。今回は特に、肖社長に直接お聞きしたいことがたくさんありましたので、気合いも入っておりました。初回以来の、本社ビル外での開催です。株主総会日時・場所・お土産2024年4月26日(金)午前10時30分
旅行最終日の4日目、4/12(金)です。プライベートデッキから、「土佐の小京都」を見下ろします。目線の高さとしては、四万十市郷土博物館の展望室とほぼ同じですね。それにしても、四方から届く鳥のさえずりが、最高に耳に心地良いです。広縁から四万十
人里離れた山の上にある、本日のお宿に到着致しました(やや息を切らしながら)。「なごみ宿 安住庵」さんです。ロビーには喫茶スペースがあります。全9室の小さなお宿ですが、思い切って最上階の角部屋となる特別展望室を選択しました。おおー、大変眺めが
江川崎駅の外観です。とても質素ですが…「西日本一暑い駅」(かつては日本一でした)だからでしょうか(暑い→熱い)、ホーム側には「らぶらぶベンチ」が設置されています。駅舎内の内装は、謎のペイント(四万十川の水中のイメージでしょうか)で綺麗になっ
さて、3月決算先の決算発表が終わり、6月の株主総会を意識するシーズンとなりました。私はおそらく、6月は8社の株主総会に参加することになると思います。(もう2社ほど参加したかったのですが、開催日時が被ってしまい、諦めることにしました。)うち6
スーパーに行くと、あらゆる物の値段が上がってきているのを実感する日々ですね。こんにちは、専業+主夫で専業主夫のろくすけです。さすがにこれだけ値上げラッシュが続くと、消費者としては値上げを受容する空気が出来つつあると思います。モノだけでなく、
一年で一番緊張するシーズンが終わりました。とは言っても、個別株投資を本格化させてから記憶にないくらい、今年は気楽に過ごすことができました。日本株自体が好調だったというのもあるのですが、いくつか根本的な理由があります。一つ目は、主力3つの決算
前回は「未カバー業種」の直近2年のパフォーマンスを確認しました。それでは「より長期で見た場合に、投資に値する業種はどれなのか」についても確認していきましょう。アベノミクス開始以降の業種指数の推移昨年の今頃の記事から拾ったものですが、「情報通
ここで業種別ETF(TOPIX-17シリーズETF)の主要構成企業と、各業種に対する自分の関心度合いをざっくりとチェックしておきます。業種別主要銘柄と関心度合い下表は、各ETF内の時価総額上位3銘柄とその他上位銘柄(概ね10位前後まで)にお
個人投資家の特権の一つは、誰にも気を遣うことなく、好き勝手にポートフォリオを組めることです。しかし、どうしても個人の好みや得意分野がありますので、業種に偏りが出てきてしまいますよね。そして気が付けば、「情報通信や小売ばかりになってしまった…
副題は「日本軍と現代日本に共通する23の組織」。ベースとなっている名著『失敗の本質』は、大東亜戦争の最大の敗因として日本的組織の持つ構造的・精神的な特性に焦点を当てているのですが、こちらでは今日の日本企業の凋落・衰退と当時の日本軍を照らし合
GW中の行動範囲が半径3kmのろくすけです。人混みが苦手なので家の周辺でまったりと過ごす時間が多くなっているのですが、そろそろどこかに出掛けたい衝動が高まってきています。気を紛らわすために、少し前のお出掛けの記録をアップしておきます。東京都
皆さん、「京大川北/JPX日本株指数」をご存知でしょうか?(最近、TL上で流れてきて、私も存在を思い出しました。)京大川北名誉教授(「京都大学の経営学講義」シリーズで、奥野一成さんファンにはお馴染みですね)の考案をもとに、長期投資家向けのベ
質疑応答の続きです。ここから俄然面白くなってきます。質疑応答(2)【質問6】(質問4と同じ方)MISCH MASCHは何が過去問題だったのか、卑弥呼と対比しながらお考えを伺いたい。⇒ MISCH MASCHは20年の歴史がある。エレガンスな
上場以来毎年参加しており、今回が4回目です。業績は好調、アフターコロナの展望も伺えるであろう総会ということで、いつも以上に楽しみにしておりました。株主総会日時・場所・お土産2023年4月26日(水)午前10時30分東京都渋谷区恵比寿一丁目2
4月末のろくすけカブスです。見た目、3月末と全然変わっていませんね。このポートフォリオは円安進行時のリスクを抱えているのが課題の一つであり、そのために「いけすグローバル」を採り入れたのですが、ここに来てダブルエーの「値上げ力」が成長戦略上も
4月の売買です。《買い》無し《売り》無し《「いけす」》【3076】あい ホールディングス(新規)【4063】信越化学工業(新規)【4527】ロート製薬(追加)【6432】竹内製作所(新規)(長野)【7110】クラシコム(新規)【7272】ヤ
シリーズで書いてきたのですが、決算補足説明資料のリリースがあった3/24から1ヶ月経ってしまいました(忘れていたわけではありません 苦笑)2023/1期決算に基づく「事業計画及び成長可能性に関する事項」のリリースを待っていたのですが、明日に
株価が上がる要因を自分なりに分解してきましたが、この辺で投資先選定にどう活かしたらいいかをまとめます。この式を③→②→①の順で考えてきましたが、私の「脳内スクリーニング」の実際もこれに近いです。以下の通りポイントを列記しておきます。(1)業
さて、3要素の残り一つ、PERです。実はこれが一番やっかいなシロモノです。よく「PERは人気度を表す」みたいに言われることがあります。短期目線であれば「需給」が大きなウェイトを占めると思われますし、それで十分なのでしょうが、長期目線で考えた
ここからは株価が上がる要因について、3つの要素別に考えていきます。なお、私が考えているのは長期的な目線であること、目先の「人気度」にフォーカスした目線ではないことを最初にお伝えしておきます。それでは、前回の式の再掲です。順番としては、③→②
最近、東証の強い後押しもあって「PBR1倍割れ」がやたら話題に上りますね。ただ私自身は、PBRの水準そのものを根拠に投資することは皆無に等しいです。でもこのPBRは、そんな私にとっても使いようがあります。それは、ちょっとその式をいじることで
旅行3日目の4/8(土)、相模屋旅館の朝です。2階大浴場は男女入れ替え制となっておりまして、男性は朝のみ2階露天風呂に入ることができます。こちらの内湯も雰囲気が良いのですが、外に出ることができまして…こちらは前日のワイルドな野天風呂より高い
それでは野天風呂へ。ワイルドですね~!遊歩道を下っていくと…白濁した湯舟が見えてきました。簡易な脱衣所側から見た景色。野趣あふれまくりやがりますね。吹き出す噴気が間近で凄い迫力!はああ、気持ちいい!ロケーションから相当きつそうな硫黄泉に見.