2024年秋秋は果実の季節ていねいにやさしくひとつひとつに袋掛指先にひたすら母心袋掛
先達の秀句を味わいながら<br>自得の一句を求めて多作多捨です<br>古希すぎの晩学で楽しみながらの遅々緩歩です<br>
古希近くからの俳句入門 たくさん作ってたくさん捨てる、ついでに恥もたくさんかく これをずーっと続けています
2024年秋紅葉前の日光全山に秋の雨神橋も鮮やかに秋本番に備える鮮やかに日光全山秋黴雨丈子
2024年秋終生の渇望感を虚しいと知る群れ飛ぶバッタはつい先刻までの和t氏の姿バッタ飛ぶ求め続けて求め得ず丈子
2024年秋自分以後の墓守の負担を考える子らと相談しての墓じまいだが僧侶と自分だけでの始末で終わった鷺の贄は不意と降りてきた季語鵙の贄僧と二人の墓じまい丈子
88回しらさぎ俳句会2024年8月鑑賞小林たけし2024/8/28僭越と想いながら、本句会の鑑賞を昨年3月の70回からさせていただきまた。句会に出席できない一抹の寂寥感のなかでしたが、月々の皆様の御句を拝見し、俳句の奥行間口の広さ深さを改めて感じています。加齢性黄斑変性症による視力の低下が著しく進み、文章の読解判別も難儀となっております。いよいよPCへの入力も苦悶しております。幸田代表には「なんとか100回までは頑張る」と言ったりしていましたが、今回をもってこの鑑賞を不本意ではありますが辞退させていただきます。誤読や非礼、とんちんかんな鑑賞もあったかと存じます。どうぞご容赦いただきますようお願い申し上げます。会員各位さまのご健勝ご健吟を祈念申し上げます。今までのご交遊びに感謝申し上げます、ありがとうござい...88回しらさぎ俳句会2024年8月鑑賞
2024年秋いつからか思考も所作も緩くなっている風に吹かれる夕暮れの芒原に尖った自分を懐かしむ会えそうな尖った自分夕芒丈子
2024年秋お元気ですね声かけられても釈然としない空っぽな中身が恥ずかしい生き生きと見せているだけ虚栗丈子
2024年秋自然は常在戦場風の音に鎌を研ぐのは性である戦ぐ風鎌を研いでる子蟷螂丈子
2024年秋画学生出征の無言舘自画像は青年の生への執着か空蝉や自画像多き無言舘丈子
2024年夏熱帯夜は一晩中25℃以上の夜なのだが30℃の夜はこんな様相だ抱きつかれ羽交い絞めさる夜半溽暑丈子
2024年夏ふと秋を感じさせる晩夏の夜調べ物をする参考書脚注の先に脚注また脚注お手上げだ脚注の先に脚注夜の秋丈子
2024年秋秋天の高さは老躯にも爽気を与えるが手持無沙汰の無為無聊スクワットが精一杯というところ天高し手持無沙汰のスクワット丈子
2024年秋何事もなかった今日のひと日おりからの秋の雷は挽歌のようだ空白のひと日の挽歌秋の雷丈子
2024年秋重い八月という季語戦車と鶴はつきすぎだが避けては詠めない八月来戦車を折って鶴を折る丈子
24回遊牧通信句会の選句結果を受信今回を最後と思っての投句だった結果は最近にない好結果でニンマリ投句5句の得点は下記のとうり無得点1句総得点⑪は投句者20人中7位④得点句は総句数100句の9位タイ同位が9句あった我楽多を棄てて大の字夏座敷①長生を倦む日のありて毛虫焼く④曼珠沙華褪せることない罪の色③優しさは野にある強さ吾亦紅③侘助に他人行儀の慎ましさ⓪24回遊牧通信句会の選句結果
2024年秋吾亦紅の審美に女性の優しさと強さを感じる優しさは野にある強さ吾亦紅丈子
2024年秋朱色の曼殊沙華ふとこんなフレーズが浮かんでくる曼珠沙華褪せることない罪の色丈子
2024年秋夏から秋への行き合いの空熱気球の群れが高く行き合いの空極彩の熱気球丈子
2024年夏長生は思うほどには楽ではない時には倦む気もある毛虫を焼くのは憂さ晴らし長生を倦む日のありて毛虫焼く丈子
2024年夏家財道具はどれも我楽多エイッヤで始末したがらんどうの座敷この大の字の至福我楽多を棄てて大の字夏座敷丈子
2024年夏鎌倉の寺社巡りはもう10年になる山門のとりどりの千社札が一興だがとこおり守宮があらわれる山門の守宮の四肢に千社札丈子
2024年夏やっと涼しさを感じる夜道健脚自慢がシニアカーの新車であてのない彷徨に出る夜の秋もと健脚のシニアカー丈子
2024年夏土用波の海あの賑わいも嘘のようさまざまなひと夏を洗い清めるよう人去んでひと夏あらう土用波丈子
2024年夏だれもいないところでそっと羽搏く自惚れ癖は変わらないまだ飛べる自惚れている羽抜鳥丈子
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2024年秋秋は果実の季節ていねいにやさしくひとつひとつに袋掛指先にひたすら母心袋掛
2024年冬踏切の警笛がなかなか止まない長い貨物列車が轟音と共に通過する行く手にはそれは見事な冬の満月まっしぐら冬満月に貨車の列丈子
2024年冬なにくそと思ったひとことが今は亡き父のひとことをかみしめる寒空にこうこうと満月じわじわと父の父のひとこと冬満月丈子
2024年秋秋の風雨に晒されて無惨な破れ蓮の姿池の辺の老いた己をみる思い敗荷や誰とも会わず口きかず丈子
2024年秋木の実が落ちる晩秋厳しい冬への備えを促すようだ限りある余生にまたひとつの句読点とも木の実降る年ごとに負う句読点丈子
2024年秋三回忌までは月命日の墓参をこころがけている今年家族の不幸があった墓参にさわやかな萩の風をいただいた萩の風月命日がまたひと日丈子
2024年秋謝る相手はもう彼岸手遅れの謝罪は意味がないさがしてる謝るあいて穴惑い丈子
2024年秋人面のように大きい朴の葉が音もなく地に落ちてくるが一枚一枚それぞれの決断で枝を離れるようだころあいと個々の決断朴落葉丈子
2024年秋1室だけの和室の障子を張り替える糊の刷毛の「凹みにほっとする懐かしさを感じる障子張る刷毛に憶えの凹みかな丈子
2024年秋火葬を待つやるせない時間荼毘の白煙が秋雨にけむるのをみている秋雨にほそくかすかに荼毘けむり丈子
2024年秋釈然とはしなかったが否応もなく退院だと言われた固く閉ざされた一文字の口元に笑顔はない退院の口一文字秋の暮丈子
2024年秋丈子産卵のための川下りだが簗は人のエゴの営みいくばくかはそれを逃れ性を全うするいくばくか逃れる鮎も下り簗丈子
2024年秋「今日の菊」は重陽の子季語老いても夫婦は生涯かばいながら二人三脚かばいあう二人三脚今日の菊丈子
2024年秋「今日の月」は重陽の子季語生涯は夫婦の二人三脚老いてもかばいあいながらも生涯は夫婦の二人三脚かばいあう二人三脚今日の菊丈子
2024年秋新酒の前の長広舌は辟易だが店の主の好々爺然の笑顔は諾新走り長広舌の笑い皺丈子
2024年秋失念していた書棚の奥の奇書悪書始末に思案する秋灯下秋灯下家人の知らぬ奇書悪書丈子
2024年秋刺す力はもうないのに寄って来る生き残りの秋の蚊を打つ残り蚊の刺す気のなくて刺す気配丈子
2024年秋空家に目立つ看板ForSale」庭にたくさんのコスモスが咲き乱れている「ForSale」我が物顔のコスモス丈子
2024年秋秋鯖の美味は口説無用説明も講釈も邪魔だまって食わせてくれ口舌無用秋鯖に舌鼓丈子
2024年秋朝の爽やか涼気に深呼吸して四股を踏んでいたさやけしや深呼吸して四股を踏む丈子
2024年夏この長考がが身を助く自然界には生きる知恵がたくさん長考の踏み出す一歩かたつぶり丈子
2024年夏本心の吐露は生涯あらずこんな頑固を容にす捩花の生涯とおす自己欺瞞丈子
2024年夏孫たちの嬌声がなつかしい車庫の片角に三輪車もうごみでしかない三輪車青梅落つごみでしかない三輪車丈子
2024年夏鎌倉建長寺庭園からの新樹の香そこへの床の艶が陽に揺れていた新樹香踏み艶揺るる建長寺丈子
2024年夏古刹の杜に芭蕉翁の句碑がある思わず手でその文字江尾んぞったなぞる手に翁の言霊木下闇丈子
2024年夏気取ったつもりのサングラスほうれい線のよく目立つサングラスあえてくっきりほうれい線丈子
2024年夏八十路ともなれば半分は生身魂来し方に蛇行の軌跡がはっきりとうかぶをちこちに蛇行の軌跡生身魂丈子
2024年夏中年を過ぎると頤に半生が刻まれるこれからの半生が重なっていくおとがいが語る半生半夏雨丈子
2024年秋「ともしび」に入り浸りの少年後期ラストソングの後の帰途空の星を語り合っていた青春二つ星歌声喫茶の青春丈子
2024年夏六足のあめんぼう一足一足にそれぞれの意思とと役割一足に足の意思あめんぼう丈子
2024年夏夏日の大きな南風に吹かれると遠祖のプテラノドンの羽の名残り肩甲骨が落ち着かない大南風(おおみなみ)疼く遠祖の羽の痕丈子
2024年夏横浜中華街夏の賑わい客の呼び声が交錯している汗の呼び声原色の中華街丈子
2024年夏夏山のトレッキング獣道に百選の名水を示す矢印なんたる至福矢印に百選の水雲の峰丈子
2024年夏心太を前にだれもが撫肩元無頼派も例外ではない無頼派もここは撫で肩ところてん丈子
2024年夏蟻地獄の見事な傾斜角が安息角であると知った自然界は人知の及ばぬ天才ぞろい蟻地獄安息角を識る英知丈子
2024年夏鎌倉遊行に海を臨む切通しおりからの黒南風に吠えるような濤声を聴いた黒南風や濤声たかき切通し丈子
3024年夏炎天を逃れて駆け込んだ閻魔堂だったが炎帝は先回りしていたここも暑い炎帝を逃れ入りたる閻魔堂丈子
2024年夏青田からの風が心地良い車椅子にも不自由は感じない青田風もう三年の車椅子丈子
2024年夏少年期に蟇の長い行列を観たその謎がいま解けた冬眠の覚めた蟇蛙が一斉に池へ向かう途中だったリロケーション黙ののそのそ蟇の列丈子
2024年夏首塚の由来は万別だがどれにも固有の恩讐がある首塚の恩讐はるか黒揚羽丈子