白いカモメが島へ渡る晴れた日に見える島へ淀みない波の隔つ島へ日焼け笑顔の輝く島へ白いカモメが島へ渡る沈んだ日の隠れる島へ眠らない波の響く島へ日焼け寝顔の満つ島へ白いカモメが島へ渡る島渡
4月23日発売の新作ゲーム「百英雄伝」をPS4版で購入したため、まだまだ序盤だが、ファーストインプレッションを。情報は極力入らないようにしているが、ネットをやる以上、シャットアウトはできず、なにやらネガティブな情報もあり。しかし、幻想水滸伝1、2の高評価ユーザーなので、相当じゃない限りは、と楽観的にスタート。まず、チラホラ見えていたロードが長いというのは、これはもう、本当に擁護できないくらいに、長い。画面切り替えはマップ、戦闘を問わず、基本ロード暗転が入り、その時間も長い、長い。そんなところは、PS1、2時代のオールドJ・RPGをリスペクトしなくてもいいのだが、開発力不足が残念。とはいえ、人間、好意的であれば慣れる(諦める)もので、4、5日もプレイしていれば、気にしなくはなる(ならない、ではない)。グラフ...百英雄伝-Play1-
つちぐらうんどけんけんぱっぱがめんかたすみこっそりまーくぷーるこんくりまるいゆびあとくもったがらすあっかんべぇーしばふしんせつだいのじだいぶおわかれしきしおおつぶなみだきおくすたんぷどこそこかしこきおくあるばむここそこかしこきおくすたんぷ
月に一度は、映画館で新作を。2024年の4月は、「アイアンクロー」(アメリカ)。今月は、呪われた一族などとも呼ばれた、プロレスラー親子を描いた、準ノンフィクションの本作をチョイス。マイナー系映画館の予告で気になって選んだが、TOHO系での上映のようで、作品自体はマイナー系ではない様子。とはいえ、プロレス&家族モノということで、ハリウッド系メジャーでもなく、どちらかといえばマイナー寄り。本作は、家族に多くの不幸が起こっても闘う、アイアンクローという技を得意技とする、とあるプロレスラー親子を描く。父親の果たせなかったメジャー団体の世界王者タイトルの獲得と名声を、父親と4人の兄弟が、協力して目指すというストーリー。こうしたジャンルは、ボクシングの師弟ものがまずは浮かぶが、過去のそうした有名タイトルよりも、「家族...ツキイチ映画館(2024年04月)
1.何倍速だとしか思えないクロックと0.何倍速だとしか思えないメモリーのラグだらけの平凡にクラッシュばかりのROCK&SLOWラグだらけの特別にフラッシュばかりのROCK&SLOWROCK&SLOW
ゲームは、某MMORPGの拡張パックを予約するついでに、セールにあった「ブリガンダインルーナジア戦記」を購入。若き学生の頃、相当に遊んだ国盗りシミュレーション系ということで、土日で軽く遊んでみることに。架空の大陸で複数の国から一つを選び、ターン制バトルに勝利し、領土を広げ、大陸統一を目指す、いわゆるジャンル王道。こうしてみると、国盗り系は、その昔から根本はどれも似ており、良く言えば完成されていて、悪く言えば目新しさがない。ジャンルに共通する最大の特徴は、自他問わず各国や勢力に属するキャラクター人数の多さにある。ブリガンダインも三桁はキャラクターがいるようで、プレイによってある程度、ランダムの幅もあるよう。まだ、一つ目の国の序盤までしかプレイしていないが、まあまあ無難に楽しめそうに感じている。このジャンルの...げーむあれこれ(2024.04.15)
のらねこみたいにじゃれつきあえばふあんやきけんのむねのしめつけをあいだのこいだのかんちがいをしてけたたましくなくいくどものけんかかけぬけるさきのいきどまりのへいそらはとべなくてただぶかっこうにのぼってとびおりちゃくちのさきでりょうてをそろえこくびをかしげていえねこみたいにかしこまってみるのらねこ
「「最後の」お言葉ですが・・・」高島俊男(ちくま文庫)高島俊男の著書との出会いは、学生の時分に題名に惹かれて手に取った、「三国志きらめく群像」である。当時は主に某ゲーム関係を中心に、三国志が流行っており、今と変わらず列伝・群像を好む自分の目に止まった。面白そうだなと、そのまま購入したあの日から、高島俊男の著書は自分の人生の一部となってしまった。学問としては、中国文学を専攻の著者は、他に水滸伝の作品もあるが、多くは日本語をテーマにしたものである。本書は、長く「週刊文春」で連載したエッセイ「お言葉ですが…」の、連載最終期の部分が収録されている。学生の頃は、「人」に付くのが基本であるから、多分に漏れず人に付き、「お言葉ですが」シリーズも出版を楽しみに購入した。普段何気に使う、知ったつもりの日本語の面白さを知って...読書のよもやま(2024.04.08)
純度を高めるほどに真実に近まるほどに全霊を捧げるほどに単純に帰するこころ混合の高まるほどに幻覚を近めるほどに無量の捧ぐるほどに混混を帰せるこころALCHEMY
月に一度は、映画館で新作を。2024年の3月は、「12日の殺人」(フランス)。(個人的に)近年頻繁に起こる新作映画難民となり、選択肢をマイナー系映画館にまで広げることとなった3月。マイナー主流のげいじつ(芸術)系は避け、ノンフィクション原作という点のみで本作をチョイス。ストーリーは、フランス地方都市で、深夜に21歳の女性が生きたまま燃やされるという事件を、警察の捜査班が追うというもの。映画は、冒頭のシーンを除き、ノンフィクションベースなので当たり前だが、普遍的な警察官である班長を中心に進む。捜査班での何気ない、この手の映画の楽しみでもあるやりとりもちょくちょくあるが、ほぼ新人いじりであるため、面白くはない。事件が班長をゆるやかに蝕み、のどの奥の骨となっていく過程を、派手でチープな演出は使わず、丁寧に描いて...ツキイチ映画館(2024年03月)
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白いカモメが島へ渡る晴れた日に見える島へ淀みない波の隔つ島へ日焼け笑顔の輝く島へ白いカモメが島へ渡る沈んだ日の隠れる島へ眠らない波の響く島へ日焼け寝顔の満つ島へ白いカモメが島へ渡る島渡
ゲーム「幻想水滸伝」の流れをくむ、群像劇RPG「百英雄伝」をPS4版でクリア。システム面から何度か挫けそうになるも、ハードモード、その他の縛りはなしで、全員を仲間にして何とかエンディングまで。以下、幻想水滸伝I、Ⅱの幻影を追いつつの感想となるが、そうでなければすべての面において2級以下の結論なので、逆に良しか。まず、明らかに開発力不足で、やりたい(かった)ことの6割くらいしかできておらず、中終盤からの省略がとにかくひどい。群像劇であるにもかからず、中終盤から、やっつけもいいところで、何の背景もなく、重要なキャラクターが雪崩のように加入する。ひどい場合は、初の顔見せで、そのまま何の説明もなく戦闘プレイアブルとして加入したりもする。位置づけとして特に重要でもない、好みでパーティに入れるキャラクターならば、それ...百英雄伝ークリア後の感想1ー
ロードワークを待つ手持ちぶさたの間に00ジャストを狙いストップウォッチの止め進めを繰り返す00からの数字だけ和で差が開くようで不安の募る気持ちを00でリセットするストップウォッチ
「絆棋士たち師弟の物語」野澤亘伸(新潮文庫)あまりハズレに当たったことのない、将棋の棋士を取り上げたノンフィクションは、今回もやはり面白かった。本書は、棋士たちの師弟関係をテーマに7組の師匠と弟子の棋士人生を振り返りつつ、それぞれの立場での思いに迫る。しかも、師については、振り返れば当然に自身の師匠にも話は及び、ほぼ三世代の物語ともなる。なお、7組は中田功と佐藤天彦、畠山鎮と斎藤慎太郎、木村一基と髙野智史、淡路仁茂と久保利明、勝浦修と広瀬章人、石田和雄と髙見泰地、桐山清澄と豊島将之となり、最後にボーナストラックとして、杉本昌隆と藤井聡太の対談を掲載(敬称略)。現役を取り上げるので、弟子の側がタイトル獲得者など今の知名度がある中、木村一基と髙野智史プロ編がやや異色で印象に残る。とはいえ、他の6組の様々な師弟...読書のよもやま(2024.06.03)
カランコカラコタカゲタナラセカタアシアゲテオウギヲフレバテングノマワリキツネガオドルユルラリユルリハシゲタアガリカタソデフリテタケブエフケバオヤマノマワリホタルガオドルカランコカラコキツネガオドルユルラリユルリホタルガオドルキツネガオドル
「近親殺人家族が家族を殺すとき」石井光太(新潮文庫)本屋に行ったら、ルポルタージュの名手である石井光太さんの新刊があったので、購入して読み終える。近年、年800から900件台も殺人事件があるうち、400から500件が親族間での事件であるらしく。本書では、介護、引きこもり、貧困、精神疾患、老老介護、虐待と、様々な原因による近親殺人事件を取り上げている。ここにあるケースは、結果として純粋な悪意によるものもあるが、総じて起きるまでに回避の余地があった。そうして回避の余地があることで、現代社会の課題を浮かび上がらせ、読者にも考えさせる。事件自体は、殺人にまで至ることからも、多分に狂気を孕んでいるし、平常にいる人間に現実感はない。それでも、誰もが陥る可能性のあるその状況が迫ったとき、または身近にあるとき、果たして事...読書のよもやま(2024.05.27)
関係性を求めて言葉で定義する生涯を縛るほど重々しくもなく物質的はおろか社会的にさえも定義のされない言葉で定義する定義する言葉が人と人を繋げる関係性を超えて言葉が定義する生涯を縛るほど重々しくもなり社会的はおろか物質的にさえも定義のされない言葉が定義する定義する言葉で人と人が繋がるDEFINITION
月に一度は、映画館で新作を。2024年の5月は、「ゴジラxコング新たなる帝国」(アメリカ)。日米作を問わず、ゴジラ系をすべて観ているわけではなく、タイミングが合えばということで、タイミングが合ったのでチョイス。ここ10年のハリウッド系ゴジラは、色々な作品があり、どれを観ていてどれを観ていないかも曖昧だが、面倒なのでそのまま鑑賞。前作は観てるのかな、どんなんだったかな、と考えながら観はじめたが、途中から考えることを止める。それも、わりと早い段階で、これはゴジラじゃあねえな、となったから。過去作のどれかの感想でも書いたのだが、ハリウッド系のゴジラはキャラクター指向より、リアル、クリーチャー指向が強い。それはゴジラに限らずハリウッド系の特徴でもあるが、沢山出てくるコング系の造形とか、ゴジラというより猿の惑星系に...ツキイチ映画館(2024年05月)
木陰で息つくライオン尾さきブラブラこざる大口を開けて待つワニ鼻うえパタパタことり海氷で仰むくセイウチ群からユラユラこえび半身を浴して眠るカバ水なかプカプカこかば不意に牙むくカニボア呑こみグウグウこくうカニボア
「死に山世界一不気味な遭難事故≪ディアトロフ峠事件≫の真相」ドニー・アイカー(河出文庫)1959年2月、ソビエト連邦のとある雪山で、大学生を中心とする9名の遺体が、テントから離れた場所で凄惨な姿で発見された。9人はバラバラに、靴も履かず、衣服も乱れ、一部は重傷を負い、衣服からは放射能も検出される。半世紀を超える後にも、原因不明の未解決事件として残り続けた遭難事件を、アメリカの著者が追ったノンフィクション。海外ノンフィクションは、翻訳される価値があるという時点で、ハズレである可能性が相当に低い。本書もノンフィクションとしてとても面白く、300ページを超えるが、最初から最後まで心地よい緊張感が続く。残された物証、記録、関係者へのインタビューから、著者は自ら現場に赴き、彼らに何が起きたかを考察する。事件の特異性...読書のよもやま(2024.05.14)
どこかにとんでったぴったりのピースをどこまでもおっかけまっくらやみのなかそこらにちってったびっしりのピースをいつまでもほうってまっさらさらになるあさピースにぎってPIECE
「天才の栄光と挫折数学者列伝」藤原正彦(文春文庫)数学者である、お茶の水女子大学名誉教授の藤原正彦さんが、世界9人の天才数学者を取り上げた列伝モノ。9人は、アイザック・ニュートン、関孝和、エヴァリスト・ガロワ、ウィリアム・ハミルトン、ソーニャ・コワレフスカヤ、シュリニヴァーサ・ラマヌジャン、アラン・チューリング、ヘルマン・ワイル、アンドリュー・ワイルズ。不勉強なる自分は、ニュートンと関孝和のお名前は存じ上げているが、じゃあ、人物を語ることができるかとなれば、できない。そんな体たらくであるから、天才数学者、一人一人の人生が、面白いこと、面白いこと。著者が興味を持ったそれぞれの数学者について、丹念に調べ、その人生に深く関連する地を訪れる。人生と著者の思いを、小説風味の構成で、しかしノンフィクションの列伝として...読書のよもやま(2024.05.06)
前進が生まれる力行あまりに大きな熱差自身の望むべき未来あまりに大きな焦燥精神を震わせる閃光あまりに大きな発作決心は淀みなき紫雷あまりに大きな完走日新と彩られる昏黄あまりに…。
4月23日発売の新作ゲーム「百英雄伝」をPS4版で購入したため、まだまだ序盤だが、ファーストインプレッションを。情報は極力入らないようにしているが、ネットをやる以上、シャットアウトはできず、なにやらネガティブな情報もあり。しかし、幻想水滸伝1、2の高評価ユーザーなので、相当じゃない限りは、と楽観的にスタート。まず、チラホラ見えていたロードが長いというのは、これはもう、本当に擁護できないくらいに、長い。画面切り替えはマップ、戦闘を問わず、基本ロード暗転が入り、その時間も長い、長い。そんなところは、PS1、2時代のオールドJ・RPGをリスペクトしなくてもいいのだが、開発力不足が残念。とはいえ、人間、好意的であれば慣れる(諦める)もので、4、5日もプレイしていれば、気にしなくはなる(ならない、ではない)。グラフ...百英雄伝-Play1-
つちぐらうんどけんけんぱっぱがめんかたすみこっそりまーくぷーるこんくりまるいゆびあとくもったがらすあっかんべぇーしばふしんせつだいのじだいぶおわかれしきしおおつぶなみだきおくすたんぷどこそこかしこきおくあるばむここそこかしこきおくすたんぷ
月に一度は、映画館で新作を。2024年の4月は、「アイアンクロー」(アメリカ)。今月は、呪われた一族などとも呼ばれた、プロレスラー親子を描いた、準ノンフィクションの本作をチョイス。マイナー系映画館の予告で気になって選んだが、TOHO系での上映のようで、作品自体はマイナー系ではない様子。とはいえ、プロレス&家族モノということで、ハリウッド系メジャーでもなく、どちらかといえばマイナー寄り。本作は、家族に多くの不幸が起こっても闘う、アイアンクローという技を得意技とする、とあるプロレスラー親子を描く。父親の果たせなかったメジャー団体の世界王者タイトルの獲得と名声を、父親と4人の兄弟が、協力して目指すというストーリー。こうしたジャンルは、ボクシングの師弟ものがまずは浮かぶが、過去のそうした有名タイトルよりも、「家族...ツキイチ映画館(2024年04月)
1.何倍速だとしか思えないクロックと0.何倍速だとしか思えないメモリーのラグだらけの平凡にクラッシュばかりのROCK&SLOWラグだらけの特別にフラッシュばかりのROCK&SLOWROCK&SLOW
ゲームは、某MMORPGの拡張パックを予約するついでに、セールにあった「ブリガンダインルーナジア戦記」を購入。若き学生の頃、相当に遊んだ国盗りシミュレーション系ということで、土日で軽く遊んでみることに。架空の大陸で複数の国から一つを選び、ターン制バトルに勝利し、領土を広げ、大陸統一を目指す、いわゆるジャンル王道。こうしてみると、国盗り系は、その昔から根本はどれも似ており、良く言えば完成されていて、悪く言えば目新しさがない。ジャンルに共通する最大の特徴は、自他問わず各国や勢力に属するキャラクター人数の多さにある。ブリガンダインも三桁はキャラクターがいるようで、プレイによってある程度、ランダムの幅もあるよう。まだ、一つ目の国の序盤までしかプレイしていないが、まあまあ無難に楽しめそうに感じている。このジャンルの...げーむあれこれ(2024.04.15)
のらねこみたいにじゃれつきあえばふあんやきけんのむねのしめつけをあいだのこいだのかんちがいをしてけたたましくなくいくどものけんかかけぬけるさきのいきどまりのへいそらはとべなくてただぶかっこうにのぼってとびおりちゃくちのさきでりょうてをそろえこくびをかしげていえねこみたいにかしこまってみるのらねこ
「「最後の」お言葉ですが・・・」高島俊男(ちくま文庫)高島俊男の著書との出会いは、学生の時分に題名に惹かれて手に取った、「三国志きらめく群像」である。当時は主に某ゲーム関係を中心に、三国志が流行っており、今と変わらず列伝・群像を好む自分の目に止まった。面白そうだなと、そのまま購入したあの日から、高島俊男の著書は自分の人生の一部となってしまった。学問としては、中国文学を専攻の著者は、他に水滸伝の作品もあるが、多くは日本語をテーマにしたものである。本書は、長く「週刊文春」で連載したエッセイ「お言葉ですが…」の、連載最終期の部分が収録されている。学生の頃は、「人」に付くのが基本であるから、多分に漏れず人に付き、「お言葉ですが」シリーズも出版を楽しみに購入した。普段何気に使う、知ったつもりの日本語の面白さを知って...読書のよもやま(2024.04.08)
斜め面を下る露は裏を透し漏れ流る曲に沿う歌は頭に残る程に重く滴り濡る葦は穂を病み昏れ身が宿る寝の屋は尽く護る永にasick
「対談日本の文学素顔の文豪たち」中央公論新社編(中公文庫)勝手なイメージではあるが、平成において文豪という言葉は、明治や大正、そして戦前までの昭和というイメージがある。もしかしたら、令和の若い世代は、もう少し後の昭和も入ったりするのだろうか。どちらにせよ、文豪と呼ばれる作家の作品は、どこかお堅く、その人物像もなんだか気むずかしさが漂う。本作は、そうした幸田露伴、森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介といった文豪らについて、その身近にいた人たちが語るというもの。この世を去った人たちは、時が経てば経つほど人間味を失い、成したことの持つ意味や性質を帯びてくる。本対談で話す人たちは、家族であることも多く、そうしたイメージを持つ遠くの人たちと違い、言葉通り経験として生身を知る。実はこういうところもあり、という期待された、期待...読書のよもやま(2023.06.12)
イメージを投影する理念に-形-を与え主体は独立を果たす彫刻のような動性でイメージを投影して空想は-容-を被り客体の独立は果てる波際のように静的にロダン
対戦格闘ゲームの王道であるストリートファイターのナンバリング新作となる、「6」が発売された。対戦型の格闘ゲームとして、30年以上の歴史がありながら、まだナンバリングは「6」。その間、基本的に歴史が途切れることはなく、つまり、コンテンツとして大事にアップデートがされてきたともいえる。賞金の出る大会に出るような、いわゆるプロの年齢がわりと幅広く、たまに大会を見ることがある。しかし、自分でプレイしたのは遥か昔で、歴史があるからこそ、一度離れた人が再び手を出すことのハードルもあった。こうした新規や再開プレイヤーの取り入れは、対戦型格闘ゲームの課題であり、本作はそこが意識されているよう。いかに新規や過去にプレイしたことのある人にプレイしてもらうかの内容は、すでに多く記事になっている。そのため、そうした勢記事に見事に...スト6
軋む廊下が面白いから何度も体重をかけては見つかる度に叱られる忘れていた三十年前を十年を腕に抱え歩けば音もなく平らであった曲り角の板が深く沈み明るく色の違う木目の他人の様な知らん顔に予期せず不意を突かれよろめき鳴る音を聞き体を揺らしておねだりポーチ
月に一度は、映画館で新作を。2023年の5月は、「TAR/ター」(アメリカ)。先月はなんだったっけ、と見返してみれば、4月は「AIR/エア」で、無意識に引きずられてしまったのだろうか。というくらいに、今年は作品選びに苦戦しており、基本まずやらない、事前の公式サイト下調べまでして決めることに。結果的に、そうして普段やらないことするから、案の定それが裏目に出た感があり。ストーリーは、女性指揮者として頂点まで昇りつめた主人公が、とある事件から凋落していくというもの。ジャンルは、全然ピンと来ないと思うが、主人公のみをフォーカスした初期北野系映画。2020年代らしい映画で、舞台が現代という理由ではなく、現代という属性をふんだんに反映した、ならではの設定となっている。まず、良かった点は、主演俳優さんが役としてとても自...ツキイチ映画館(2023年05月)
溢れる電車に押し入り溢れるヤル気で耐える溢れる書類にまみれて溢れるサビ残をこなす溢れる日本酒をあおり溢れるグチ吐き捨てる溢れる熱い湯に浸って溢れるフル力を満たすあふれる
自分は1作品も観ていないから、作品そのものの感想はないが、日本の映画はアニメーション映画が継続して好調のよう。しかも、傾向としては、一昔前のジブリ一強ではなく、様々な作品が入れ替わり話題になっている。ただし、一昔前のジブリ一強と違うのは、ジブリ作品のようなオリジナルではなく、原作があり、特に漫画の原作が多いということ。そして、どの作品も、一昔前と比べて客の年齢層はやや高そうにもみえる。それも、子供の付き添いの保護者ではなく、しっかりとメインの客としての年齢が。エヴァやスラムダンクはその理由も分かりやすいものだが、オリジナル系でも、子供向けでも、意外と子供以外もいそうで。ゲームだけでなく、アニメーション映画でも、ジャンルとしての時間と世代を重ね、年代幅は広がっているのかもしれない。また、どうも周りの話も聞く...ヒット続きのアニメ映画
ずぶ濡れになるのも気にせずに横たわり君は心地よさそうにゆっくりと息をしてその時は知らずとも時が来て起き上がり七を架ける山なりに指先から伸びをする目を細める眩しさも得意そうに振り返り目ひらく問いかけにきれいだと即答して思いもせぬ上気にも顔はすぐに元に戻り装い正して晴やかにその十七を見つめるディセタン
日本プロ野球はライオンズに所属する、今ちょっと不穏な話題の、とある選手のことについて。最終的にどのような結末になるにせよ、また一人、有名な者としての責任の認識を知りたいと思える選手である。立場も身分も違いすぎるから、想像するしかないからこそ、今の報道では、不思議としか言いようがない。個人としては、有名であるからといって、必ずしも聖人君子でなければならないとは思わない。ただし、自己の行動における責任と、どう見られるか、どう認識されるかということは、正しく理解されなければならない。有名であれば有名であるほど、負の印象は大きくなる。こと有名である理由については、自負も自信もあるが、とある点においては、どうしようもなく、どうしようもない人間である。例えばそうした自己認識と他者認識が一致していれば、意外と一般は、そ...綺麗な夢を語る責任
いまはないにくせいでききたかったふれいずただひとりさびしさでものたりないふえいずあのころはにくたいでたしかだったふれいずゆめみるひにぎやかでありふれないふえいずろはん
「熱狂宣言」小松成美(幻冬舎文庫)外食産業を展開する株式会社ダイヤモンドダイニングの創業者である、松村厚久さんの半生を書いたノンフィクション。松村厚久さんは存命の方で、現在は株式会社DDホールディングスの代表取締役社長(グループCEO)であるよう。一から会社を興し、必死に成長をさせるなか、39歳の時に若年性パーキンソン病と診断されるも、会社は東証1部上場までに。謙虚で、礼儀正しく、社員思いで、地元を愛し、病気にも心は最後まで屈せず、ゆえに、誰からも愛される。裏表紙には、「人知れず涙しながらも自分を鼓舞し、戦い続ける日々を克明に綴る、感動のノンフィクション。」とある。賞賛でも批判でもなく、純粋な感想として、これは、裏表紙にあるように、とても綺麗な本である。感動は人それぞれの主観によるから、感動できるという評...読書のよもやま(2023.05.08)
今宵こそ普遍の喜びに抱かれて時は来たりて今宵こそこの光の下に昇華せよ両翼を広げて導かれてついぞ自由に昇華せよ情を滾らせて今宵こそ扉の向こうに開かれて盲目に走りて昇華せよ絶えない炎に今宵こそ時は来たりて抱かれて普遍の喜びに昇華せよついぞ自由に導かれて両翼を広げて今宵こそ盲目に走りて開かれて扉の向こうに昇華せよこの光の下で今宵こそ情を滾らせて昇華せよ絶えない炎でLAKSHMI
「獣医師、アフリカの水をのむ」竹田津実(集英社文庫)本を読む時間を限っている(限られている、ではなくて)わりに、最近は時間のかかる本が少ないせいか、ペースが早い。本書も、著者のアフリカの旅を振り返ったエッセイであり、読みやすい文体もあわせて、サクサク読み終わる。北海道で獣医師として働いていて、キタキツネなどの研究家であり、アフリカにも魅了されたという盛り沢山な属性の著者。視聴率44.7%だったらしい「キタキツネ物語」の企画・動物監督とのことであるが、そこは、残念ながら世代ではなく。本書は北海道での活動のことはなく、そのすべてが過去数十年にわたるアフリカでの旅のあれこれ。内容は特にテーマなどはなく、本当に旅を、取り留めもなく綴り始めて、綴り終えている。1976年から2000年代までと幅広いアフリカを描写して...読書のよもやま(2023.05.01)
てにもつはちいさめのふくふくのえんぎものてにもつはちいさめにほどほどにこうふくにてにもつはおおきめのあつあつのおくりものてにもつはおおきめにいろいろにこうふくにはぴねす。
月に一度は、映画館で新作を。2023年の4月は、「AIR/エア」(アメリカ)。今月も楽しみだなというような作品はなく、予告編で消去法ならこれかなと思っていた本作を無事チョイスすることに。事実を基にした系の中でも、近代、現代系はハリウッド規模であれば、まあまあ大外れはないことが多い。その代わりに大当たりも少ないのであるが、この作品も例に漏れることなく、とても無難な出来となっている。舞台は1984年のアメリカで、当時はバスケットボール部門の販売シェアが弱小だったらしいナイキ社。そんなナイキが、部門担当を中心に、世界的大ヒットとなるバスケットシューズ「エアジョーダン」を生み出すまでのおはなし。ただし、メインはシューズが物理的に生み出される過程ではなく、選手マイケル・ジョーダンとの契約までの道のりとなる。つまり、...ツキイチ映画館(2023年04月)
やけに夕日の似合った真っすぐな背に見惚れいつかの旅の夢を追うステップの地は遠くてノマドを気取るばかり求めるのはエクストラいつも夕日を目指してまっ平らな地を流離うやたらと旅の空は晴れステップで背に乗ったノマドを辿るサファリ求めたのはエキストラLONGING
「新九郎、奔る!第13巻」ゆうきまさみ(小学館)を読む。前12巻の発売日が1月なので、3か月後の発売となり、時間が経つのも次巻が出るのも早いもので。まず、13巻は表紙から良く、やや地味目な12巻から一転、30歳手前くらいの新九郎が色彩豊かに描かれている。一方で、中身はやや地味で、どちらかと言えば、今後の展開に向けた準備巻というような内容に。とはいえ、テンポの良さも読みやすさも変わらず、個性と感情の豊かな登場人物たちは増々存在感を強める。新九郎とともに幼少、子供時代を経て成長した人物たちは、大分その変化も緩やかとなり、落ち着き始めている。そうした中、今度は新九郎の嫁となる「ぬい」や足利義尚、そして次なる世代の龍王丸の目まぐるしい成長。歴史ものの正統的な魅力を、豊富な経験を持つ著者が、これでもかというくらいに...漫画のあれこれ(2023.04.17)
かんぜんとスミワタルエイゴウヲあおぎみるのこされたノリトゴトオソレミヨおそれみよカンゼントすみわたるえいごうをアオギミルノコサレタのりとごとおそれみよオソレミヨおそれみよ
「デス・ゾーン栗城史多のエベレスト劇場」河野啓(集英社文庫)数多出版される書籍の中で、ノンフィクションというジャンルは、決して出版数が多いジャンルではない。しかし、そのノンフィクションというカテゴリーの中では、登山系、山岳系は恐らくマイナーなジャンルではない。ノンフィクションを探すことはやや大変でも、ノンフィクションからそれらを探すことは、比較的容易だと感じている。山を登るという明確性と、登り始めれば山しかないという閉鎖性と、常に命に関わるという危険性と。山岳系は翻訳モノの名作も多いが、何より山岳国家である日本は、登る登らないによらず、山に興味を持つ者も多いのだろう。して、この本は山岳系ノンフィクションだろうかとなれば、一般的な山岳系ノンフィクションにはカテゴライズされないように思う。この本は、山岳を主な...読書のよもやま(2023.04.10)