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2018/08/05

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  • ワーネバのおもひで。

    日常生活(人生)シミュレーションゲームである、「ワールド・ネバーランド~オルルド王国物語~」がPC版で発売するよう。記事を見て調べてみると、2作目の「ワールド・ネバーランド2~プルト共和国物語~」はすでに5月に発売済みだった。今年の発売とはいえ、再版であり、まあまあ古いこのゲームは、もはやレトロに分類されてもおかしくはない。内容は、架空の世界(街)で本当に日常(人生)を過ごすだけのもので、冒険もなければ、街づくりもない。何でもない労働に勤め、ちょっと体を鍛えて、ささいな年間イベントに参加して、見合いみたいな恋愛をして、親になり、寿命で死ぬ。死ねば操作キャラを子供に変えることはできるが、何かが変わるわけでもなく、また日常生活(人生)を淡々と過ごす。人を選びすぎるこの超マイナーゲームは、しかし、ストライクのプ...ワーネバのおもひで。

  • XX-エックスロス-

    経験でも妄想でもなく進まず繰り返すXデイ結末迎えることもなくメアの先は知らぬまま多角でも丸形でもなく開かず試し直すXキイ来客迎えることもなくドアの先は知らぬまま二十のリアルなXメア二重にリアルなXドアXX-エックスロス-

  • 読書のよもやま(2024.11.11)

    「嫌われた監督落合博満は中日をどう変えたのか」鈴木忠平(文春文庫)2021年に単行本が発売された際、多くのノンフィクション賞を受賞して、話題となっていた本書。今回の文庫本の発売にあたり、半書下ろしの新章が追加され、完全版ともいえるものとなっている。試合は強いが集客に弱いことが、時代のフレーズになっていた、落合博満が監督だった頃のドラゴンズ。マスコミへの秘密主義と、一部の球団幹部とのギクシャクは当時も話題であり、記者の立場から「嫌われた」監督を追っている。先輩記者のフィルターを介して、ほぼ新人時代から落合監督と接しはじめた著者も、最初は懐疑的な立場でスタートする。しかし、直接の会話や、選手やスタッフの声なども聞き、印象は完全に変わり、好意的に、肯定的に落合監督を理解しようとする。主要な選手も、スタッフも、優...読書のよもやま(2024.11.11)

  • 水月

    ぐぶぐぶつもるなみなみつもるすいげつはよるななまんはるかしましまつもるあくるはよあけぶぐぶぐうかぶみなみなうかぶすいげつはよぶななまんはるかあわあわうかぶあくぶはよあけ水月

  • 読書のよもやま(2024.11.04)

    「天文学者たちの江戸時代増補新版」嘉数次人(ちくま文庫)書籍で江戸時代の本を見かけて購入することが多い最近、文庫新刊で目に付いたので本書も購入してみて、読み終える。表題から、夜空に思いをはせる江戸時代の学者を想像するも、内容は主に暦(こよみ)のお話だった。江戸時代に行われた数度の改暦が、誰の手により、どのように行われたかを、残された文献などから追っている。渋川春海をはじめ、麻田剛立、高橋至時、間重富らを中心とした、西洋の知識の取入れが難しい時代の天文学者たち。日本史ビギナーな自分は、一人二人の名前を聞いたことだけはある、という程度なので、人物ものとして新鮮だった。意図的に入門的な、ライトな内容にしているので、本来、簡単とはいえないであろう改暦の深い知識は出てこない。自分のような数学アレルギーには喜ばしいこ...読書のよもやま(2024.11.04)

  • 空中旅行さモノレール

    ほんの数駅の空中旅行街行くアトラクション乗り降りに揺れる車両予告に身構えてカーブただよう靴底の下の霧窓を拭けばゴッドレイあっという間に終着駅空中旅行さモノレール空中旅行さモノレール

  • 読書のよもやま(2024.10.28)

    「紙つなげ!彼らが本の紙を造っている再生・日本製紙石巻工場」佐々涼子(早川書房)2011年3月11日の東日本大震災で、壊滅的な被害を受けた日本製紙石巻工場の再稼働までを辿ったルポルタージュ。稼働が長期間止まれば、書籍の流通に多大な影響を与える規模を誇る製紙工場は、被災から半年での再稼働を目指す。石巻工場はまともに津波に飲まれるも、被災時に工場にいた関係者は死者を出すことなく避難を遂げ、本書はその過程からはじまる。そして、関連会社を含めた社員へのインタヴューを中心に、被災の状況から再稼働までを丁寧に追っていく。ただの大きい製紙工場ではなく、地域のシンボルとしての石巻工場の復興は、地域の雇用だけでなく、精神面をも支え。工場には多くの死体もあり、社員は非現実的な現実のなか、できることを、できる限りこなしていく。...読書のよもやま(2024.10.28)

  • MOON-LET

    知らない内に捕われ距離を保ちながらも追突しそうに危うい群れのエキストラは主にまわり寄り沿う環の中ムーンレットまたたく間に消えて気づかれることない環の中ムーンレットMOON-LET

  • ツキイチ映画館(2024年10月)

    月に一度は、映画館で新作を。2024年の10月は、「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」(アメリカ)。アメリカのコミック「バットマン」シリーズの悪役である、ジョーカーを主人公にした実写映画の2作品目。本作とつながりのある前作「ジョーカー」は、2019年ということで、5年ぶりの新作となる。ツキイチ映画館で観ている気がするので、データを探すと、前作を「バットマン」オリジンであると感想を述べている。別に5年たっても、その評価は変わらないのだが、今作をどうかとみれば、もはや「バットマン」は影もないよう。そもそもバットマン素人であるし、前作の評価も個人の勝手なものだが、今作のジョーカーは、はたしてヴィラン(悪役)か。前作に引き続き、アメコミに思い入れがなければないほどに、この映画はただの社会系ヒューマンドラマだろう。なん...ツキイチ映画館(2024年10月)

  • a.m.3時半

    今日か明日か曖昧な微睡みのa.m.3時半物音に増えるβ波に後悔の今日を振返りやがて訪れる明日と増えるΘ派a.m.4時今日か明日か曖昧な微睡みのa.m.3時半無音に増えるα波に希望の明日を夢見てやがて訪れる今日と増えるγ波a.m.4時a.m.3時半

  • 読書のよもやま(2024.10.14)

    「野の医者は笑う心の治療とは何か?」東畑開人(文春文庫)京都大学博士課程を修了した臨床心理士の著者が、沖縄の色々な民間ヒーリング(スピリチュアル)をめぐり、研究をする。ただし、確固たる心理のプロが、その立場から「あばく」ことを目的としているのではない。知りたいのは、心の治療とは何かであり、自分のいる側をもう一つの側から見て、精神治療とはなにかについて、考えている。そもそもの起点も、対象も、わりと行き当たりばったりに研究は進み、色々な野の医者にインタビューをする。そして、必要とあらば、研究者として治療、ヒーリングも受けて、手法と効果を分析し、位置付けていく。そこでは、拒絶もなく、批判もなく、つとめてフラットに有象無象の野の医者にあたり、あくまで研究の対象として接する。野の医者をはしごするほどにハマりもするが...読書のよもやま(2024.10.14)

  • Re₋Union

    節目の年数とくくる紋切りのレター文にわりきれない素数で+1出来ずにあがき節目の年数をすごす歯切れの悪い一文とやりきれない素顔の-1残念さをかえし節目の年数ですとは区切られず独り言ちRe₋Union

  • ツキイチ映画館(2024年番外)

    月に一度は、映画館で新作を。2024年の番外編は、「犯罪都市PUNISHMENT」(韓国)。予告編を観て、観たいなあと思っていたシリーズの新作を観に行く時間が無事に取れたので、鑑賞する。荒れくれ犯罪に対抗する、韓国の警察官を主役にした、暴力系アクション映画シリーズは、これが4作品目。およそ邦画系にはいない、ハリウッドでいうところの、(超)筋肉系ナイスガイが、自慢のパワーで暴れまくるというコンセプト。勧善懲悪に徹底しており、韓国版ハリウッド系テンプレートといってもいい。ストーリーはあってないようなもので、犯罪内容と属性(組織)が異なるだけで、どの作品も基本は同じ。主演の悪(犯罪)を許さぬ正義の心と、アンパンマンやスーパーマン的なスーパーパンチが映画のすべてとなる。1,2作目は警察のチーム(班)メンバーのちょ...ツキイチ映画館(2024年番外)

  • あなたの△△は、わたしの▽▽は———

    善も悪も中立さえ無くして本当に必要な☐☐も解らず得体の知れぬ感情の隆起に暗きを明かし〇〇を決める善も悪も中立さえ失くして本当に必要な◇◇も判らず意味を持たぬ羅列の付与に願いを込めた✕✕は消えるあー、あー、こちら☆さまあなたの△△はなんですかえー、えー、こちら☆さまわたしの▽▽は————ですあなたの△△は、わたしの▽▽は———

  • 読書のよもやま(2024.09.30)

    「駆け込み寺の男玄秀盛」佐々涼子(早川書房)公益社団法人日本駆け込み寺の創設者である玄秀盛という人物の半生を追った、ノンフィクション。玄秀盛さんは、自分が本書を読み終え、これを書いている時点でそれなりに齢を重ねていらっしゃるが、活動は現役のよう。ノンフィクションではよくある、現実では多くの人は、よくは見ない、この国の平均ではない人生を、生きてきている。死という結末を迎えてもおかしくなかったほどの、ネグレクトの子供時代を生き延び、そのための手段は選ばなかった。成人後は、一応は社会のルール(つまりは結果的に逮捕はされていない)の中で、多くの利益を上げ、多くの消費をした。そして、とあることをトリガーに、自らのすべてを新宿は歌舞伎町での、駆け込み寺の運営に費やすことになる。著者は、ノンフィクション作家的な強い関心...読書のよもやま(2024.09.30)

  • Daily-Life

    それなりのいまにふまんはないけどあのころえがいたりそうにはとおくがんばりのかこにみれんはあるけどいろいろもがいたきぼうにはねなくふまんはないけどりそうにはとおくみれんはあるけどきぼうにはねなくDaily-Life

  • ツキイチ映画館(2024年09月)

    月に一度は、映画館で新作を。2024年の9月は、「エイリアン:ロムルス」(アメリカ)。例年通り?下半期は、それなりに毎月ハリウッド系の新作があるようで、まったく観るものがない!という事態はなく。犯罪都市の新作も候補にしたが、今月中に観に行ける保証がなく、これも候補にしていたエイリアンをチョイス。特別にエイリアンシリーズが好きなわけではなく、過去作も(多分)観ていない作品の方が多い。鑑賞後に調べたら、5、6作品以上の過去作(関連作)があり、知っていたら観るのを敬遠したかもしれない。とはいえ、これ系のいいところは、余程でない限り、過去作を観ていなくてもちゃんと1本の映画として楽しめるところ。世界観のつながりはあっても、ストーリーや人物に、観るにあたっての致命的な設定はない、というか気にしなくてもいい(ハズ)。...ツキイチ映画館(2024年09月)

  • TEN-COUNT

    非の打ち所がなく咲きほこる大花が華麗さの自覚なく一晩に散ればこそ生える種なる潔さ這える趣なる儚さ命の尽く所あがく猛きほえる小人は罪深さの自戒なく一晩に散らばそこ生える十なる潔さ這える獣なる儚さTEN-COUNT

  • 読書のよもやま(2024.09.16)

    「始皇帝の戦争と将軍たち秦の中華統一を支えた近臣集団」鶴間和幸(朝日新書)中国古代史の、秦漢史を専門とする大学教授が、秦の中華統一をたどるとともに、戦争における将軍たちにフォーカスしたもの。「将軍たち」という題名であるが、列伝ではなく、統一までを10枚の地図を用いて時間軸で説明していく。その過程で、どの将軍がどのように国などを制圧していったかを解説するが、基本的には資料に基づき、「結果」を追っていく。最後三分の一で、「近臣たち」として、人物ごとに記載していくが、列伝というほどではなく、少し長めの人物事典くらいのもの。大学で研究する、現代の歴史家は、小説家ではないので、当然に事実(とされること)だけを述べるし、職業としてはそれが正しい。であるが、某薬学史の書籍の時にも感じたが、それは一般の、素人向けの書籍と...読書のよもやま(2024.09.16)

  • a fine line

    秋色めいた後退のないメモが一杯のテキストなぞめいた数式の走り天才と凡才のフラスト確信めいた脈絡のない感嘆が一杯のコメントひらめいた興奮の走り天才と凡才のタレントafineline

  • 読書のよもやま(2024.09.09)

    「彼は早稲田で死んだ大学構内リンチ殺人事件の永遠」樋田毅(文春文庫)日本では、大学生が大学生を物理的な、言葉の意味そのまま「暴力」で支配することがまかり通っていた時代があったらしい。その結果、早稲田大学では、構内で一方的なリンチにより一人の大学生が亡くなっている。本書は、その時代にその場所で、反暴力側の中心的な立場として抗った著者が、半世紀の後に振り返り、関係者に取材をしている。あったらしい、と書いたのは、本書の内容が、現実であったにもかかわらず、あまりにも自分の大学時代と異なるからである。今も社会で接する、今も生きる人たちの通う大学であったこととは、なかなか想像ができない。本書を読む限りでは、闘争理由はただ薄っぺらい表向きの、闘争のためのガワだけのように読める。これを「若さ」というもので片づけることがで...読書のよもやま(2024.09.09)

  • 〇(まる)のなか

    森で拾った大きな羽を祈りをささやき整えて帽子に刺せばお守りさ谷が深くて広くも息を吐いてゆっくり整えて虎穴に入ればお忍びさ洞の眠った聖なる主を床ごときれいに整えて駄賃を貰えばお帰りさ〇(まる)のなか

  • 読書のよもやま(2024.09.02)

    「幕末史」半藤一利(新潮文庫)江戸時代はペリー来航から大政奉還、そして西南戦争までを大学の講義で追った(話した)ものを、書籍化したもの。この国の歴史で人気のある時代となると、戦国と幕末がそれなのではないだろうか。共に激動の、時代が目に見えて動いた面白い時代だが、とはいえ学校で流れを学んだだけという人も少なくはない。自分も、世界史を履修し、日本史は流れ程度の中、戦国時代は後々に多少の知識を得たが、幕末から明治はとても詳しいとは言えない。本書の内容は大学の講義とはいえ、学外の方もいるものだったようで、専門研究ではなく、教養系となっている。そのため、自分のように人物はおろか、主要な流れでさえあやしい人間にとっても優しく。講義であるから、テキストではなく、あくまで口語を基にしており、読みやすいものになっているのも...読書のよもやま(2024.09.02)

  • more and more...

    知れば知るほどに直にふれるは怖く分かたれるは恐る望めば望むほどに傷に触れるは厭う震わされるは忌む知れば知るほどに直にふれるは安く分かたれるは踊る望めば望むほどに傷に触れるは祓う震わされるは挑む知れば知るほどにmoreandmore...

  • ツキイチ映画館(2024年08月)

    月に一度は、映画館で新作を。2024年の8月は、「フォールガイ」(アメリカ)。真夏の8月は、先月に引き続き、劇場で予告編を観て、来月はこれにしようかな、と思えた本作をチョイス。面白かったものは最初に言う精神で、まず一言、「面白かった」。ハリウッド系アクションコメディとして、しっかりと何も考えずにドタバタを楽しむことができる。ストーリーは、優秀な映画スタントが大ケガを乗り越え、能力を生かして行方不明の主演を探し、ラブ要素もあるよというもの。コンセプトから複雑さは必要もないが、起承転結も整っていて、流れもスムーズで、最後までしっかり世界観に入ることができる。スタントを中心とした映画製作パートと、主演探しパートと、ラブコメパートのバランスが良く、観ていて飽きない。コメディはシュール寄りで、勢いなところもあり、そ...ツキイチ映画館(2024年08月)

  • 銀の幻

    間違いなく下り坂標のない深き濃霧つんのめる目の先踏みとどまる指形乱反射する銀の幻カンフルする意志間違いなく上り坂標のない高き乱雲へたりこむ目の先食いとどめる指形乱反射する銀の幻カンフルする意志銀の幻

  • 読書のよもやま(2024.08.19)

    「くすりの発明・発見史」岡部進(角川ソフィア文庫)治療における「くすり」について、古代の事情から近代の重要な発見までを、どちらかといえば、人物に焦点を当てて遡る。セレンディピティ(偶然の発見)をキーワードに、発明・発見者のその前後まで追い、人生を語る。およそすべての症状が判明していて、対応するお薬もほぼ存在するかのような現代。実際は、もちろんそんなことはないのだが、そう思えるほどの進歩に至るには、呪術から化学まで、一歩一歩進んできたはずで。無論、著者は薬学の専門家であるので、知識として発見・発明史を得ることは十分できる本である。のだが、書籍として言わせてもらえば、これは相当によろしくないと評価せざるを得ない。素人なので論文系としては知らないが、一般向けとしては文章は結構読みづらく、文体も感想文みたいで安定...読書のよもやま(2024.08.19)

  • 気がつけば。

    最初は単純な喜び欲しいものもなく欲求は突然に起き続けるほかもなく続行は無限の悩み満ちたりるもなく充分は蓄積に悟り最後は複雑な喜び気がつけば。

  • パリオリンピック

    平和の祭典ことオリンピックの、2024年パリ大会が閉幕した。遠い昔、学生の頃は無意味にスポーツ大会の観戦をガチっていたが、就職してからは年を経るごとに観戦時間も減り。加えて、近年は採点競技への興味が激減しており、基本、ながら見のまま終わってしまった感がある。毎回それなりに競技外で色々起きるし、誰かはなんかやらかすから、個別のあれこれについては触れない。判定の疑義も別に毎度のことであるし、公正公平の実現が不可能な時点で、それに荒ぶるほど子供でもない。それよりも驚きは、それも理解したうえで、ここまで自分が採点競技への興味を失ってしまったこと。オリンピックの時だけ競技を観ても、優劣が分からないというのは根本ではあるが、それにしても、である。そもそもオリンピックでしか観ないのは、これまでも同じことであり。感性の低...パリオリンピック

  • どどん

    まだまだ暑い夜に次々に上がる尺玉遅れてようやくに咲音に被さる呼声火花においどどんづらづら長い列に段々に狭まる歩幅隠れておもむろに逆手に絡まる両手花火においどどんどどん

  • 読書のよもやま(2024.08.05)

    「ザ・ロードアメリカ放浪記」ジャック・ロンドン/川本三郎[訳](ちくま文庫)翻訳系ノンフィクションは、翻訳の価値のあるものという前提を信頼しているので、著者については全く無知であるが購入。アメリカの短編の名手(らしい)であるジャック・ロンドンの、主に列車放浪の旅を振り返ったノンフィクション。1900年直前の、ホーボー(放浪者)として(無銭で)列車を乗り継ぎ旅をした思い出が、全編にわたり続く。基本はお金を持た(て)ずに、食料や衣服を一般家庭にもらい、乗務員と駆け引きをしながら列車を乗り継いでいく。まだ地上に冒険があふれていた時代、放浪せずにはいられない、生命エネルギーに満ちた若者たち。マイルドな表現をしているが、まあまあダーティというか、やっていることは結構なワルである。読みようによっては、若者の、若者に特...読書のよもやま(2024.08.05)

  • ニュートラル

    あうときかけるみどりさんふらりとよろけあおいあざきったかおさらだいだいにきづかぬうちにあかまみれきんきんだれもみつからずひとりでたてばいろもなくしろくろさせてまじりあうふたつのであいいろをなすニュートラル

  • ツキイチ映画館(2024年07月)

    月に一度は、映画館で新作を。2024年の7月は、「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」(アメリカ)。月面着陸を目指す、アメリカの宇宙ロケット「アポロ11号」の打ち上げにまつわる、地上での(社会的な)あれこれを描く本作。NASAの新任PR(パブリック・リレーションズ)担当と発射責任者の2人を中心に展開する(ラブもある)社会派コメディ系。お堅い奴と何でもアリの奴が、衝突しながらも歩み寄りながら、周りとも協力してやり遂げるという、本当によくあるストーリー。恐らくアポロ11号の当時のものだろう映像も交え、リアルなんだかフィクションなんだか、シリアスなんだかコメディなんだか。個人的な体感としては、前半リアル、シリアス寄り、後半フィクション、コメディ寄りの印象で。いつもながら予習はなしで、予告編だけで選んだこともあり、コ...ツキイチ映画館(2024年07月)

  • 人間模様

    角度のない一途な棒線歪みのない素直な正円60゜の冷静な三角形90゜の頑固な四角形交わり増える無数の点浮かび上がる数々の図意味ありげな複雑模様思わせぶりな関係模様人間模様

  • 読書のよもやま(2024.07.22)

    「死の貝日本住血吸虫症との闘い」小林照幸(新潮文庫)新刊ホイホイにひっかかるように、あまり迷わず、どちらかというと直感に従って購入した一冊。日本では古くから特定の地域で見られ「水腫脹満」とも呼ばれた、お腹が大きく膨れ、成長障害も引き起こす寄生虫による感染症。症状緩和の対処療法しかなかった頃から、医学の発展とともに、原因寄生虫の特定がなされた1900年初頭。そこから、中間宿主の特定から治療薬の開発、中間宿主の駆除と、日本住血吸虫症との闘いが丁寧に綴られる。安全宣言後であったとはいえ、流行地のある県に数年ではあるが生活をしていたが、この病名を目にすることはなかった。いや、していたかもしれないが、意識されたこと、記憶に残ることはなかった。しかし、読み進めれば読み進めるほど、それは知ることの怠惰であったのだろうと...読書のよもやま(2024.07.22)

  • おりじなる

    おなじものないものからおなじになるものになるすがたおなじすがたでもすがたからちがうすがたちがいあるものあるからちがいになるものになるきのうちがうきのうでもきのうからおなじきのうおりじなる

  • 百英雄伝ークリア後の感想5ー

    (つづき)幻想水滸伝と同じく、百英雄伝のサウンドだけはとてもよかったが、これもあくまでも最終盤以前までのこと。中終盤がテキスト省略ではなく、しっかりゲームとしてあれば、ついにいよいよのシーンに感情も入っただろう。しかし、反攻の過程が戦略もなにもない戦争パートとテキストであれよあれよとご都合主義に進んでしまえば。いくらバックグラウンドでそれっぽい歌唱付きサウンドが流れようと、とても気持ちは盛り上がれない。幻想水滸伝において、あれほど重要かつ、感情を高めるギミックとして存在した一騎打ちにしても。戦略や読み合いなどというものはどこにもなく、せっかくのブレイクシステムは明らかに足枷で、要はつまらない。正直なところ、幻想水滸伝があったから、幻想を追えたから、何とかクリアまでこられた。どうやら、そのうち追加シナリオも...百英雄伝ークリア後の感想5ー

  • 有史のカレンダー

    今日は何の日かと調べるまでもなく出来事に埋もれた日毎のカレンダー大小にいましめとめでたさを重ねる祝祭と追悼の日は有史のカレンダー有史のカレンダー

  • 百英雄伝ークリア後の感想4ー

    (つづき)群像劇がコンセプトの百英雄伝でここまでキャラクターに縛りがかかれば、コンセプトなどないに等しい。次は、百英雄伝において幻想水滸伝と同じく重要なコンテンツである、本拠地システムとミニゲームについて。仲間にした人数だけではなく、素材を集めて拡張していく本拠地だが、ほぼ勝手に集まる素材は必要だったのだろうか。また、これは完全に好みであるが、幻想水滸伝の梁山泊的な、良い意味で寄せ集めの、仮の砦感は薄く、悪く言えば没個性。どこに何があり、誰がどこにいるかのワクワク感も薄く、その他の町より規模が大きいというだけで終わる。一応は隠れ砦的に、敵さんは見つけらていない設定だが、なんとも白々しく空しい。ミニゲームも工夫のないポチポチゲーの他、歯ごたえのないカードゲームやら、育成し甲斐のない、強制視聴のレースやら。ベ...百英雄伝ークリア後の感想4ー

  • 宇宙を見上げて書いた詩

    まだ静かだった宇宙を見上げて書いた詩詩を乱雑に船船の飛び交う夜のない航路でめくる何処にもない静かさを何処かにある静けさを大銀河の奥奥に求めて音に乗せて詩をうたうまだ静かだった宇宙を見上げて書いた詩詩を宇宙を見上げて書いた詩

  • ツキイチ映画館(2024年06月)

    月に一度は、映画館で新作を。2024年の6月は、「クワイエット・プレイス:DAY1」(アメリカ)。2024年上半期最後の映画は、ハリウッド系らしい、クリーチャー系スリラーの本作をチョイス。ストーリーは、音を出したら何かよくわからないクリーチャーに殺されるので、音を出さないで頑張って生きるというもの。2018年公開のノーマル?「クワイエット・プレイス」の系統だが、いつも通り、予習はナシで、感想のために鑑賞後に軽く検索。面白かった映画は、端的に最初に言うようにしているので一言、本作は十分に面白かった。ただ、ノーマル「クワイエット・プレイス」は何かに襲われるホラー系の寄りだが、本作は何かは明確で、ホラー要素は(少)ない。だから、ノーマルが好きで、ノーマルのような映画を期待する人は、期待外れというか、評価が低くな...ツキイチ映画館(2024年06月)

  • 病みつきアディクティヴ

    始まりの台詞を口にして見慣れたオープニングのメロディに身を委ねれば必ず約束された裏切りにいつもあんぐり口をあけ前後に揺れてうなり声で終わりが気に入らないと数度目のエンディングも飽きもせず口をとがらす望みやしないアンサーが病みつきアディクティヴ病みつきアディクティヴ

  • 百英雄伝ークリア後の感想3ー

    (つづき)そして、幻想水滸伝でいう紋章と協力攻撃である、ルーンと英雄コンボもまた、よろしくない。百英雄伝のルーンは、属性魔法を中心にそれなりに種類は揃えてはいるが、揃えているだけになってしまっている。属性魔法は、回復魔法は使うにしても、その他の攻撃系、補助系ともに使わなくてもなんら問題がないし、単に弱いしMPもない。回復魔法に至っても、別にアイテムで十分であるし、行動順が遅くなる場合には、むしろアイテムの方がよくなってしまう。というよりも、魔法攻撃力が強いキャラは、ほんの一部を除いて、HPと防御力が低すぎて、理不尽な戦闘不能が頻発する。幻想水滸伝にあった、合体魔法というステキなシステムがないのも残念だった。特殊攻撃系のルーンも使えるものが少なすぎるし、ステータスアップは当然に付けるだけで、それにより個性に...百英雄伝ークリア後の感想3ー

  • エルブアブ

    ハーブ畑の小高い丘で小さな編込みかご抱え小口で少しつまみ食い上白糖入り小さな瓶と季節を届ける小さな葉曲がりくねった小径を小さな運動ぐつ履いて小走り坂を駆け下りる上機嫌な小さな帽子と季節よ届けて小さな葉エルブアブ

  • 百英雄伝ークリア後の感想2ー

    (つづき)そもそも、世界観も、地理も、ルーンやレンズの設定も何ら説明もなく、最初から当然のように頻出し、進行する。そのうち分かるのだろうなと思って進めるも、そのままエンディングに至り、結局この世界のことはよく分からないまま、没入もできず。きっちり勧善懲悪は好みの分かれるところであるが、敵キャラクターがあまり魅力のないことも、少ないこと寂しくあった。さて、大問題のシステムについては、もう、本当に良いところがない。UIはもっさりとしていて、操作性もよろしくなく、反応も芳しくないが、これは自身が中年かつ、PS4版だからの可能性あり。しかし、言い逃れのできないのは、やはりロード時間が頻繁に長すぎること。プレイ直後の感想では、慣れで気にしなくはなる(ならない、ではない)などど書いたが、完全なる誤りで。確かに、最初の...百英雄伝ークリア後の感想2ー

  • 島渡

    白いカモメが島へ渡る晴れた日に見える島へ淀みない波の隔つ島へ日焼け笑顔の輝く島へ白いカモメが島へ渡る沈んだ日の隠れる島へ眠らない波の響く島へ日焼け寝顔の満つ島へ白いカモメが島へ渡る島渡

  • 百英雄伝ークリア後の感想1ー

    ゲーム「幻想水滸伝」の流れをくむ、群像劇RPG「百英雄伝」をPS4版でクリア。システム面から何度か挫けそうになるも、ハードモード、その他の縛りはなしで、全員を仲間にして何とかエンディングまで。以下、幻想水滸伝I、Ⅱの幻影を追いつつの感想となるが、そうでなければすべての面において2級以下の結論なので、逆に良しか。まず、明らかに開発力不足で、やりたい(かった)ことの6割くらいしかできておらず、中終盤からの省略がとにかくひどい。群像劇であるにもかからず、中終盤から、やっつけもいいところで、何の背景もなく、重要なキャラクターが雪崩のように加入する。ひどい場合は、初の顔見せで、そのまま何の説明もなく戦闘プレイアブルとして加入したりもする。位置づけとして特に重要でもない、好みでパーティに入れるキャラクターならば、それ...百英雄伝ークリア後の感想1ー

  • ストップウォッチ

    ロードワークを待つ手持ちぶさたの間に00ジャストを狙いストップウォッチの止め進めを繰り返す00からの数字だけ和で差が開くようで不安の募る気持ちを00でリセットするストップウォッチ

  • 読書のよもやま(2024.06.03)

    「絆棋士たち師弟の物語」野澤亘伸(新潮文庫)あまりハズレに当たったことのない、将棋の棋士を取り上げたノンフィクションは、今回もやはり面白かった。本書は、棋士たちの師弟関係をテーマに7組の師匠と弟子の棋士人生を振り返りつつ、それぞれの立場での思いに迫る。しかも、師については、振り返れば当然に自身の師匠にも話は及び、ほぼ三世代の物語ともなる。なお、7組は中田功と佐藤天彦、畠山鎮と斎藤慎太郎、木村一基と髙野智史、淡路仁茂と久保利明、勝浦修と広瀬章人、石田和雄と髙見泰地、桐山清澄と豊島将之となり、最後にボーナストラックとして、杉本昌隆と藤井聡太の対談を掲載(敬称略)。現役を取り上げるので、弟子の側がタイトル獲得者など今の知名度がある中、木村一基と髙野智史プロ編がやや異色で印象に残る。とはいえ、他の6組の様々な師弟...読書のよもやま(2024.06.03)

  • キツネガオドル

    カランコカラコタカゲタナラセカタアシアゲテオウギヲフレバテングノマワリキツネガオドルユルラリユルリハシゲタアガリカタソデフリテタケブエフケバオヤマノマワリホタルガオドルカランコカラコキツネガオドルユルラリユルリホタルガオドルキツネガオドル

  • 読書のよもやま(2024.05.27)

    「近親殺人家族が家族を殺すとき」石井光太(新潮文庫)本屋に行ったら、ルポルタージュの名手である石井光太さんの新刊があったので、購入して読み終える。近年、年800から900件台も殺人事件があるうち、400から500件が親族間での事件であるらしく。本書では、介護、引きこもり、貧困、精神疾患、老老介護、虐待と、様々な原因による近親殺人事件を取り上げている。ここにあるケースは、結果として純粋な悪意によるものもあるが、総じて起きるまでに回避の余地があった。そうして回避の余地があることで、現代社会の課題を浮かび上がらせ、読者にも考えさせる。事件自体は、殺人にまで至ることからも、多分に狂気を孕んでいるし、平常にいる人間に現実感はない。それでも、誰もが陥る可能性のあるその状況が迫ったとき、または身近にあるとき、果たして事...読書のよもやま(2024.05.27)

  • DEFINITION

    関係性を求めて言葉で定義する生涯を縛るほど重々しくもなく物質的はおろか社会的にさえも定義のされない言葉で定義する定義する言葉が人と人を繋げる関係性を超えて言葉が定義する生涯を縛るほど重々しくもなり社会的はおろか物質的にさえも定義のされない言葉が定義する定義する言葉で人と人が繋がるDEFINITION

  • ツキイチ映画館(2024年05月)

    月に一度は、映画館で新作を。2024年の5月は、「ゴジラxコング新たなる帝国」(アメリカ)。日米作を問わず、ゴジラ系をすべて観ているわけではなく、タイミングが合えばということで、タイミングが合ったのでチョイス。ここ10年のハリウッド系ゴジラは、色々な作品があり、どれを観ていてどれを観ていないかも曖昧だが、面倒なのでそのまま鑑賞。前作は観てるのかな、どんなんだったかな、と考えながら観はじめたが、途中から考えることを止める。それも、わりと早い段階で、これはゴジラじゃあねえな、となったから。過去作のどれかの感想でも書いたのだが、ハリウッド系のゴジラはキャラクター指向より、リアル、クリーチャー指向が強い。それはゴジラに限らずハリウッド系の特徴でもあるが、沢山出てくるコング系の造形とか、ゴジラというより猿の惑星系に...ツキイチ映画館(2024年05月)

  • カニボア

    木陰で息つくライオン尾さきブラブラこざる大口を開けて待つワニ鼻うえパタパタことり海氷で仰むくセイウチ群からユラユラこえび半身を浴して眠るカバ水なかプカプカこかば不意に牙むくカニボア呑こみグウグウこくうカニボア

  • 読書のよもやま(2024.05.14)

    「死に山世界一不気味な遭難事故≪ディアトロフ峠事件≫の真相」ドニー・アイカー(河出文庫)1959年2月、ソビエト連邦のとある雪山で、大学生を中心とする9名の遺体が、テントから離れた場所で凄惨な姿で発見された。9人はバラバラに、靴も履かず、衣服も乱れ、一部は重傷を負い、衣服からは放射能も検出される。半世紀を超える後にも、原因不明の未解決事件として残り続けた遭難事件を、アメリカの著者が追ったノンフィクション。海外ノンフィクションは、翻訳される価値があるという時点で、ハズレである可能性が相当に低い。本書もノンフィクションとしてとても面白く、300ページを超えるが、最初から最後まで心地よい緊張感が続く。残された物証、記録、関係者へのインタビューから、著者は自ら現場に赴き、彼らに何が起きたかを考察する。事件の特異性...読書のよもやま(2024.05.14)

  • PIECE

    どこかにとんでったぴったりのピースをどこまでもおっかけまっくらやみのなかそこらにちってったびっしりのピースをいつまでもほうってまっさらさらになるあさピースにぎってPIECE

  • 読書のよもやま(2024.05.06)

    「天才の栄光と挫折数学者列伝」藤原正彦(文春文庫)数学者である、お茶の水女子大学名誉教授の藤原正彦さんが、世界9人の天才数学者を取り上げた列伝モノ。9人は、アイザック・ニュートン、関孝和、エヴァリスト・ガロワ、ウィリアム・ハミルトン、ソーニャ・コワレフスカヤ、シュリニヴァーサ・ラマヌジャン、アラン・チューリング、ヘルマン・ワイル、アンドリュー・ワイルズ。不勉強なる自分は、ニュートンと関孝和のお名前は存じ上げているが、じゃあ、人物を語ることができるかとなれば、できない。そんな体たらくであるから、天才数学者、一人一人の人生が、面白いこと、面白いこと。著者が興味を持ったそれぞれの数学者について、丹念に調べ、その人生に深く関連する地を訪れる。人生と著者の思いを、小説風味の構成で、しかしノンフィクションの列伝として...読書のよもやま(2024.05.06)

  • あまりに…。

    前進が生まれる力行あまりに大きな熱差自身の望むべき未来あまりに大きな焦燥精神を震わせる閃光あまりに大きな発作決心は淀みなき紫雷あまりに大きな完走日新と彩られる昏黄あまりに…。

  • 百英雄伝-Play1-

    4月23日発売の新作ゲーム「百英雄伝」をPS4版で購入したため、まだまだ序盤だが、ファーストインプレッションを。情報は極力入らないようにしているが、ネットをやる以上、シャットアウトはできず、なにやらネガティブな情報もあり。しかし、幻想水滸伝1、2の高評価ユーザーなので、相当じゃない限りは、と楽観的にスタート。まず、チラホラ見えていたロードが長いというのは、これはもう、本当に擁護できないくらいに、長い。画面切り替えはマップ、戦闘を問わず、基本ロード暗転が入り、その時間も長い、長い。そんなところは、PS1、2時代のオールドJ・RPGをリスペクトしなくてもいいのだが、開発力不足が残念。とはいえ、人間、好意的であれば慣れる(諦める)もので、4、5日もプレイしていれば、気にしなくはなる(ならない、ではない)。グラフ...百英雄伝-Play1-

  • きおくすたんぷ

    つちぐらうんどけんけんぱっぱがめんかたすみこっそりまーくぷーるこんくりまるいゆびあとくもったがらすあっかんべぇーしばふしんせつだいのじだいぶおわかれしきしおおつぶなみだきおくすたんぷどこそこかしこきおくあるばむここそこかしこきおくすたんぷ

  • ツキイチ映画館(2024年04月)

    月に一度は、映画館で新作を。2024年の4月は、「アイアンクロー」(アメリカ)。今月は、呪われた一族などとも呼ばれた、プロレスラー親子を描いた、準ノンフィクションの本作をチョイス。マイナー系映画館の予告で気になって選んだが、TOHO系での上映のようで、作品自体はマイナー系ではない様子。とはいえ、プロレス&家族モノということで、ハリウッド系メジャーでもなく、どちらかといえばマイナー寄り。本作は、家族に多くの不幸が起こっても闘う、アイアンクローという技を得意技とする、とあるプロレスラー親子を描く。父親の果たせなかったメジャー団体の世界王者タイトルの獲得と名声を、父親と4人の兄弟が、協力して目指すというストーリー。こうしたジャンルは、ボクシングの師弟ものがまずは浮かぶが、過去のそうした有名タイトルよりも、「家族...ツキイチ映画館(2024年04月)

  • ROCK&SLOW

    1.何倍速だとしか思えないクロックと0.何倍速だとしか思えないメモリーのラグだらけの平凡にクラッシュばかりのROCK&SLOWラグだらけの特別にフラッシュばかりのROCK&SLOWROCK&SLOW

  • げーむあれこれ(2024.04.15)

    ゲームは、某MMORPGの拡張パックを予約するついでに、セールにあった「ブリガンダインルーナジア戦記」を購入。若き学生の頃、相当に遊んだ国盗りシミュレーション系ということで、土日で軽く遊んでみることに。架空の大陸で複数の国から一つを選び、ターン制バトルに勝利し、領土を広げ、大陸統一を目指す、いわゆるジャンル王道。こうしてみると、国盗り系は、その昔から根本はどれも似ており、良く言えば完成されていて、悪く言えば目新しさがない。ジャンルに共通する最大の特徴は、自他問わず各国や勢力に属するキャラクター人数の多さにある。ブリガンダインも三桁はキャラクターがいるようで、プレイによってある程度、ランダムの幅もあるよう。まだ、一つ目の国の序盤までしかプレイしていないが、まあまあ無難に楽しめそうに感じている。このジャンルの...げーむあれこれ(2024.04.15)

  • のらねこ

    のらねこみたいにじゃれつきあえばふあんやきけんのむねのしめつけをあいだのこいだのかんちがいをしてけたたましくなくいくどものけんかかけぬけるさきのいきどまりのへいそらはとべなくてただぶかっこうにのぼってとびおりちゃくちのさきでりょうてをそろえこくびをかしげていえねこみたいにかしこまってみるのらねこ

  • 読書のよもやま(2024.04.08)

    「「最後の」お言葉ですが・・・」高島俊男(ちくま文庫)高島俊男の著書との出会いは、学生の時分に題名に惹かれて手に取った、「三国志きらめく群像」である。当時は主に某ゲーム関係を中心に、三国志が流行っており、今と変わらず列伝・群像を好む自分の目に止まった。面白そうだなと、そのまま購入したあの日から、高島俊男の著書は自分の人生の一部となってしまった。学問としては、中国文学を専攻の著者は、他に水滸伝の作品もあるが、多くは日本語をテーマにしたものである。本書は、長く「週刊文春」で連載したエッセイ「お言葉ですが…」の、連載最終期の部分が収録されている。学生の頃は、「人」に付くのが基本であるから、多分に漏れず人に付き、「お言葉ですが」シリーズも出版を楽しみに購入した。普段何気に使う、知ったつもりの日本語の面白さを知って...読書のよもやま(2024.04.08)

  • ALCHEMY

    純度を高めるほどに真実に近まるほどに全霊を捧げるほどに単純に帰するこころ混合の高まるほどに幻覚を近めるほどに無量の捧ぐるほどに混混を帰せるこころALCHEMY

  • ツキイチ映画館(2024年03月)

    月に一度は、映画館で新作を。2024年の3月は、「12日の殺人」(フランス)。(個人的に)近年頻繁に起こる新作映画難民となり、選択肢をマイナー系映画館にまで広げることとなった3月。マイナー主流のげいじつ(芸術)系は避け、ノンフィクション原作という点のみで本作をチョイス。ストーリーは、フランス地方都市で、深夜に21歳の女性が生きたまま燃やされるという事件を、警察の捜査班が追うというもの。映画は、冒頭のシーンを除き、ノンフィクションベースなので当たり前だが、普遍的な警察官である班長を中心に進む。捜査班での何気ない、この手の映画の楽しみでもあるやりとりもちょくちょくあるが、ほぼ新人いじりであるため、面白くはない。事件が班長をゆるやかに蝕み、のどの奥の骨となっていく過程を、派手でチープな演出は使わず、丁寧に描いて...ツキイチ映画館(2024年03月)

  • ケセナイキズ

    キニシテイナイフリデキエナイキズヲナゾリキママニムダナウソデキエナイキズヲフヤスキモチハイマモミエズキヅイテイナイフリデケセナイキズニフレテキマグレムクナウソデキエナイキズヲフヤスキモチハイマモミエズケセナイキズ

  • 大谷さんの元通訳氏の例の件

    プロ野球選手は大谷さんの、元通訳氏の例の件について、ただの一般人なので、ただの感想をば少し。通訳氏のやらかした最大のマズいことは、やらかした内容ではなく、最も裏切ってはならない人を裏切ったことにあるのだと思う。違法ギャンブルにしても、億を超える負債にしても、よくはないのだが、まあ、結果は自己責任だろう。問題は、なぜ大谷さんを裏切ることができたのか、という点にある。以下、自分も通訳氏を擁護するつもりなどなく、ほぼすべての人たちと同じく、悪感情しか持っていないということは前提として。恐らくというか、信じたいだけになるが、この破滅の結末が定められていたとしても、最初は大谷さんに影響を与える気はなかった。どういう過程を経ても、どう考えても影響を与えるに決まっているのだが、少なくとも、本人はそうだったのだろう。年収...大谷さんの元通訳氏の例の件

  • Graduate

    呪縛から逃れたいと指折り数えた日々を終わりの紙証書ごと円筒に封じてサラバ故郷よねずにサラバ祝着から脱すべきと指伸し数えた日々を始まりの紙吹雪ごと円筒を覗いてサラバ故郷よふわにサラバGraduate

  • 終わりを決めるのは誰?

    卒業の季節となり、街なかでもそれらしい風景を目にすることがある。人生も後半戦ともなると、そうした場面に遭遇すれば、自分には一切関係なくても、なぜかなにか感慨深い気持ちになったり。主に学校なんかは、始まったときから終わりが見えていて、生活環境なんかもガラッと変わり、とてもわかりやすい。しかし、物事はそうしたわかりやすい物ばかりではないから、何かと終わりがよくわからない、むつかしい物もある。それこそ学校にいる頃のような時代には、本気で対象の永遠を望んだりして、終わりなんて切なさそのものでしかなかった。生活環境や人間関係はもとより、漫画やゲームのような趣味においても、終わりは感動にもなるが、継続の望みを妨げはしない。好きな物は、続けば続くだけ、長ければ長いだけ好ましかったすべてが、いつからか、終わり「も」求める...終わりを決めるのは誰?

  • おもちゃ箱

    部品たりないロボットでいつでもリアルに空想を外装あいた小粒ラムネがいつでも日記に潰されるにぎやか整頓おもちゃ箱にぎやか混沌おもちゃ箱小物そろえたドールズでいつでもリアルな想像を内芯かえた鉛筆チョコがいつでも日記をぬり潰すにぎやか整頓おもちゃ箱にぎやか混沌おもちゃ箱おもちゃ箱

  • 読書のよもやま(2024.03.11)

    「そこにある山人が一線を越えるとき」角幡唯介(中公文庫)極地(北方面)旅行家でノンフィクション作家である著者の、ノンフィクションではない系のものとなる。年齢的なことや探検先が固定されてきたことなどから、最近はノンフィクションよりもこうしたエッセイ的な作品が多い角幡さん。本作も、ご自身の結婚からGPS、脱システムに始まる生死などなどを、極地での経験も踏まえて述べている。「も」と書いたのは、まあ、6,7割は過去の作品との重複があるため。といって、別に角幡さんを否定したり、批判したりがしたいわけでもなく、そんなつもりも当然ない。重複が分かる程度には出ている文庫本を買っているし、自己体験によるノンフィクションはとても面白いし、好きである。ただ、事実として、ノンフィクションではないエッセイ系は、割と作品による重複が...読書のよもやま(2024.03.11)

  • でぃず・でぃず。

    さかみちころろころげていけばあわててばかりあわててばかりきたきりつつつつついていけばおこってばかりおこってばかりはれものふくくふくれていけばおびえてばかりおびえてばかりひきゃくとばばとばしていけばわすれてばかりわすれてばかりでぃず・でぃず。

  • 百英雄伝 Rising(2)

    ようやく、本当にようやくゲーム「百英雄伝Rising」を(ノーマルモード)だけ終わらせた。終わらせた、というのは、シナリオを最後までと、お使い(スタンプカード)クエストを一応のところ、全部(だと思う)。武器・防具強化(素体は最後まで購入済み)がまだ先があるようだが、ハードモードはやらないので、とりあえずここまで。本作は、無論、4月に発売を予定するRPGゲーム「百英雄伝」のプレ、世界観体験用のゲーム(なので安いしボリュームは少)。本編は純(いにしえの)和ゲーRPG(多分)だが、本作は、2D横スクロールアクションとなっている。恐らく、本編で仲間になる99人のうちの3人をプレイアブルに、遺跡探索と町おこしをこなしていく。横スクなので源流「幻想水滸伝」とも違うし、「百英雄伝」と違うのだろうが、ビジュアルや世界観は...百英雄伝Rising(2)

  • gone

    最後の作品を前に幾年かが過ぎ行き未知の貴方が在る明日をば迎え行く最後の貴方の声を最後の作品を手に幾年かを振り返り未知の貴方を失う明日をも受け入れ最後の貴方に愛をgone

  • 村山吉隆さんと幻想水滸伝

    4月23日に発売予定のゲーム「百英雄伝」のプロジェクトリーダーである村山吉隆さんが、2月6日にこの世を去った。当ゲームを楽しみにしていた人たちにとって、突然の、まさかの訃報。張り付いていたわけではないけれど、気の向いた時には開発状況の様子ものぞき、精力的にファンに発信しているという認識だった。村山さんの代表作は、言わずもがな百英雄伝がその流れを受ける、「幻想水滸伝」である。プレイステーションソフトとして発売したのは、もう三十年近くも前で、我らが中年世代は、時の流れを思う。自分が購入したのは、発売1年後に出た低価格版ではあるが、プレステ時代であることに変わりはない。ある日、友人の家で正方形のパッケージを見て、タイトルとビジュアルに惹かれて購入し、攻略本は友人に借りた。ポケモンよろしく108人の仲間を集めると...村山吉隆さんと幻想水滸伝

  • 器用で不器用

    なんでもそつなくこなすのにこころはいつだってぶきようはりしまわってせわやくのにおきまりのようにすれちがうなんどもそこなくころぶのにここぞはいつだってまにあうはやりこまってきずつくのにおさまりのよさにわらいあう器用で不器用

  • ツキイチ映画館(2024年02月)

    月に一度は、映画館で新作を。2024年の2月は、「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」(アメリカ)。2月も積極的に観たい新作はなかったので、同名のホラーゲームの存在を知っていた本作をチョイス。原作のゲームは、とある廃ピザ屋の夜勤警備員が、命の危機のある数夜のお仕事を、色々と駆使して乗り切るというもの。動画サイトのゲーム実況で見たことのある自分は、基本、映画の予習はしないので、そういう映画だと勝手に決めつけて観た。なので、自己責任なのだが、映画は原作に忠実(なのだろう)であっても、ジャンルはホラーではない。ホラー系はジャンル的に大作は少なく、本作もそんなことは期待していなかったが、最初30分を観て、正直「おっ」とは思った。少なくとも最初の30分は、助走としてその後のホラーを期待させるに十分な展開が進む。...ツキイチ映画館(2024年02月)

  • with you

    目を合わせることもなく遠慮がちに丁寧語で話す天性に分けへだてのない心地よい無尽蔵の優しさ一にも二にも幼いままに目を逸らすことなどなく意志つよく演説調で話す天分に揺るぐことのない親和する無制限の逞しさ一にも二にも育むままに一にも二にも在るままにwithyou

  • 読書のよもやま(2024.02.12)

    「室町は今日もハードボイルド日本中世のアナーキーな世界」清水克行(新潮文庫)日本中世史を専門とする大学教授の、一般向け、実はまるまる系シリーズ。探検系ノンフィクション作家である高野秀行さんとの、ハードボイルド対談の書籍を経由しての購入。今の日本人はこうこうで、それは歴史由来とも言われるが、中世日本の常識や倫理は、今とは全然違うんだよ、というもの。歴史資料などを裏付けに、学術研究から室町時代の市民階級の生活などについて、具体的な事件や出来事から紹介してくれる。今と同じで、今と違う、物理的には同じ位置や場所にある日本の、記録に残った昔の生活文化は、基本それだけで面白い。偶々に記録を残す、当時ありふれただろう、村と村との過激な争い、男女問題に発するうわなり打ち、とある地方の権力争い。どれもこれも、ありふれた有名...読書のよもやま(2024.02.12)

  • Score

    他愛もないからこその二十年来のやりとりと必然もないからこその二十年ぶりのやりとり空白もないからこその二十三十のこれまでと拝啓もないからこその二十三十代のこれまで振り返るには今さらで振り向くには今さらでScore

  • 読書のよもやま(2024.02.05)

    「読むだけですっきりわかる世界地理増補改訂・最新版」後藤武士(宝島社)現代日本においてとても一般的な、いわゆる高等学校的なお勉強から離れて、不本意にも長い年月が過ぎている。なんだか最近は、これまで定着していた基礎的な知識もあやふやになりつつあり、特に国外、世界ともなれば、まず地図が怪しい。大国はまだしも、(地理的な意味で)こまごまとした地域は、位置と情報もそこそこ自信なく、そもそも知識自体が古すぎる。戦後のアジアについてを学ぶのもいいが、肝心の今についていけなければ、である。ということで、本屋で目に付いたので、知的な好奇心というよりも、基礎知識の補強、アップデートを義務目的な感じで購入。本書はそうした期待通りに?、タイトルに相違なく、学生向けにありそうな、楽しく学ぶ何々、みたいな内容である。それ以上でも、...読書のよもやま(2024.02.05)

  • このよにあまねく

    ほうっておけないひとあまりにやさしいこときもちのあらわなひとあまりにまじめなこといきおいまかせのひとあまりにいちずのことこのよにあまねくひとあまりにきらめくことこのよにあまねく

  • ツキイチ映画館(2024年01月)

    月に一度は、映画館で新作を。2024年の1月は、「機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM(シードフリーダム)」(日本)。今年も無事に始めることができた、一か月に1回は映画館で新作の映画を鑑賞する、ツキイチ映画館。1月は、続編物ロボットアニメーションのチョイスで、ハリウッド産エンタメ系を主戦とするツキイチ映画館としては、異例も異例。なので、他に積極的に観たいものがあれば、こちらは番外編にしようと思っていたが、特に観たいものがないため、本編扱いに。ロボットアニメのガンダムシリーズの一つ、ガンダムシードは、22年前の2002年に1話30分で全50話テレビ放送された。その後、続編であるガンダムシード・デスティニーが、2004年に同様に50話テレビ放送されている。我らが中年世代は、リアルタイム世代の一帯であり、二次...ツキイチ映画館(2024年01月)

  • ウカサレ

    そまらぬたましいはなにゆえうかされるまだみぬしろいろのきたいにうかされるこころがあかいろのねつゆえうかされるだれもがあおいろのじだいにうかされるそまらぬたましいはなにゆえうかされるおのれがみたいろのねがいにうかされるウカサレ

  • 最近のスポグラNumber(2)

    年末年始で、相当に溜まっていた雑誌「スポーツグラフィックNumber」を残り1冊まで読み進めることに成功。年単位でわりとずっと定期購読している雑誌のため、お支払い分だけ(不満を)述べる。前回も今の方針とは相性が悪い、不満だ不満だとのたもうたが、引き続きNumberは微妙なままで。むしろ更にひどくなっている印象すらあり、何より嫌だなと思うのが、広告目的のなんちゃってインタビュー記事。義務でインタビューして、義務で答えて、あたり障りのない、誰が答えても同じやりとりを企業や商品の宣伝で〆る。極めつけは、アスリートケア最前線とやらで何ページにもわたって、フリーマガジンのような整体の紹介ページを何号も。宣伝自体を拒否しているわけではなく、宣伝は、テレビや動画サイトのコマーシャルのように、ただ宣伝であればいいと言いた...最近のスポグラNumber(2)

  • 学校のうた-匂香-

    通学路に咲く折々の花に濃さを増すインクと白墨思い思いを形にする糊に通電した機器の電子回路冷たい水道水で立つ泡に正午に近く窓越しの給食流れて不快感のない汗に放課のおまけ付きお菓子期ごと学んでは遊ぶ内に深く鼻奥に沈みこむ匂香学校のうた-匂香-

  • 読書のよもやま(2024.01.15)

    「文明の生態史観[増補新版]」梅棹忠夫(中公文庫)著者が1955年に学術探検隊として、西南アジアを旅したことを始まりとして、文明文化の発生発展論をまとめたもの。インドを中心にアジアと呼ばれる地域の文明を整理し、いわゆる西と東の単純比較ではない視点を展開する。そして、文明や文化の発生と発展を、地域と経過で分類し、現代に至る世界の文明文化の成り立ちを広く論じる。これだけ目と耳で世界が近くなって、世界を知識で知ったようなつもりになっていても、その実態は単に言葉だけであることが多い。さて、それではその世界がどういうもので、どういう経過で、どうして発生し、どうして今に至るのか。恐らくそれは、今という地点では表層だけですら追うには対象はもはや長すぎるし、広くなり過ぎている。すれば、とある時間的区切りで特徴的に、その時...読書のよもやま(2024.01.15)

  • ENCOUNTER

    一人の王が生まれた裸体に神性は眩しく打金に響鳴が生まれ天体に新星は眩しく故に二人が邂逅した運命に真説を与えて打金に共鳴が生まれ身命に深切を与えて一人の王が生まれた故に二人は邂逅したENCOUNTER

  • 読書のよもやま(2024.01.08)

    「2000年の桜庭和志」柳澤健(文春文庫)タイトルそのままに、桜庭和志のプロレスから総合格闘技への足跡を辿ったもの。著者は、多くの格闘系のノンフィクションを作品にしており、西暦+主題がシリーズともいえる。自分は、すべてを読んでいるわけではないが、「1985年のクラッシュ・ギャルズ」がとても印象に残っている。それもあり、興味のある主題を見た時は購入しており、今回もそのパターンで購入してみた。基本的には好意的なスタンスであるが、しっかりとフラットも保っており、桜庭和志という人物をざっくりと追うことができる。しかし、桜庭和志を軸としてはいるものの、本書が追っている、テーマとしているのは、「総合格闘技」について。桜庭和志を軸としているのだから、総合格闘技についてを含むのは当然であるが、おそらくファーストは、総合格...読書のよもやま(2024.01.08)

  • 区切り

    新たな息吹に相応しい浮つきのない清廉さで身を引き締めるのだと焚き上げの煙を見上げ夜空の裏側の先にある純粋な喜びにあふれた陽気の中で羽を伸ばす太陽の暖色を知らない区切りにしては曖昧なそれでも明確な区切り区切り

  • 12月25日(2023ver.)

    欲しい物でなくても友達のプレゼントがやたらと羨ましくて何もらったの微笑みズキズキと痛むウソ欲しい物なんてないくつ下を満たすのは他愛のないやりとり何ねがったの微笑みズシズシと積むウソ12月25日(2023ver.)

  • ツキイチ映画館賞(2023年版)

    月に一度は、映画館で新作を。2023年も無事、12本の鑑賞を完遂することができて喜ばしく。今年も、タイミングその他もろもろ運命として、鑑賞した12作品から、素人の個人的な好みと感性でツキイチ映画館賞を。2023年は1月から順に「非常宣言」「バビロン」「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」「AIR/エア」「TAR/ター」「M3GAN(ミーガン)」「ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPARTONE」「MEGザ・モンスターズ2」「グランツーリスモ」「ザ・クリエイター/創造者」「首」「ナポレオン」となり、2022年に比べて相当にレベルが低いが、選んでいるのは自分なので、これはなんとも致し方がないところ。ということで、映画というパッケージとして一番良かった最優秀賞は、「該当なし」。一番印象...ツキイチ映画館賞(2023年版)

  • TALISMA

    お守りとして忍ばせるどこだったか手にした刃のない銀のナイフは胸元でぎこちなく重く切りつけるのはミライお揃いがらで和ませるその日うまれて施したおまじないのアクセは耳元でいつでも私語く結びつけるのはセカイTALISMA

  • 読書のよもやま(2023.12.18)

    「サバイバル家族」服部文祥(中公文庫)登山家である服部文祥さんの、登山ではなく、私生活の、家族の日常を記すエッセイ。書籍にするに耐えうる程度に、服部文祥を軸とする服部家は、現代日本の多数の、一般的な生活ではない。無論、(常に構成員の総意かはさておき)少なくとも著者は、そうした家族を意図的に目指してもいない。かつての人間の生活様式をサバイバルというかどうかは、さまざま意見の分かれるところではあるだろう。とはいえ、本書にある生活環境から人間以外の自然と生物を排除しない、共生するという生活が、現代の都会の標準でないことも確か。しかも、そうした生活環境で、結果的に致命的なこともなく、3人の子供が成長していく様子がわかる。不便がないわけではないし、わりと困りごとも多いのだけれど、かといって過剰に利便性を追求すること...読書のよもやま(2023.12.18)

  • テンプレート

    聞きあきた小話をフルリピートしてはてはこれまでと連日を塞きとめる染みついた小話をテンプレートにていまはいつまでと残日を噛みしめる聞きあきた小話をいまは聞きたくてテンプレート

  • ツキイチ映画館(2023年12月)

    月に一度は、映画館で新作を。2023年の12月は、「ナポレオン」(アメリカ/イギリス)。予告編が面白そうだったことと、映画「ジョーカー」の主演のホアキン・フェニックスに引きずられてチョイス。フランス皇帝ナポレオンの台頭から、(命という意味の)最後までを完全にナポレオンを軸に追うというストーリー。さて、まず最初にお断りすると、素人の自分には本作で良かったという点が見当たらなかったため、以下、偉そうに不満を述べる。とりあえず、主役のナポレオン(とついでに脇役たちももれなく)に致命的に魅力がない。おそらく、近年というか、現代流行の人間らしさ、人間クサさのようなものを狙ったのだろうけれど、結果、単に魅力がない。ジョーカーの時は、真逆に魅力しかなかったのだから、やはり作品が俳優さんを生かしも殺しもするということを、...ツキイチ映画館(2023年12月)

  • なみだのはじまり

    なみだのはじまりがなまみのからだへのいたみにあるのならさよならのなみだはあしたのかなしみをこころがしったときはじめてこぼれおちはじまりはおそらくしではなくたびだちいきるためのなみだなみだのはじまり

  • 読書のよもやま(2023.12.04)

    「トヨタ物語」野地秩嘉(新潮文庫)この齢(中年)になると、青年期のように読んでいない著書を見つけ、そこまでわくわくするというような著者は少ない。そんな中で、本書の著者である野地さんについては、本屋で未読のものを見つけると、おっ、となる著者の一人である。ノンフィクションであることに間違いはないが、著者の作品のジャンルは、とても良質なルポルタージュだと思っている。ストーリーのある物語というよりは、事象に対する人物を書いており、とても魅力的にそれぞれの人物を描写する。本書は、トヨタ生産方式という、言葉は多くの人が聞いたことがあるだろうが、その実はなんぞやということに軸を置いている。そして、その実態を説明しつつ、トヨタという会社が、トヨタ生産方式とともにどう成長したかを、人物から追う。誰が、どうしたかを単に記すの...読書のよもやま(2023.12.04)

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