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2018/08/05

  • 漫画のあれこれ(2023.04.17)

    「新九郎、奔る!第13巻」ゆうきまさみ(小学館)を読む。前12巻の発売日が1月なので、3か月後の発売となり、時間が経つのも次巻が出るのも早いもので。まず、13巻は表紙から良く、やや地味目な12巻から一転、30歳手前くらいの新九郎が色彩豊かに描かれている。一方で、中身はやや地味で、どちらかと言えば、今後の展開に向けた準備巻というような内容に。とはいえ、テンポの良さも読みやすさも変わらず、個性と感情の豊かな登場人物たちは増々存在感を強める。新九郎とともに幼少、子供時代を経て成長した人物たちは、大分その変化も緩やかとなり、落ち着き始めている。そうした中、今度は新九郎の嫁となる「ぬい」や足利義尚、そして次なる世代の龍王丸の目まぐるしい成長。歴史ものの正統的な魅力を、豊富な経験を持つ著者が、これでもかというくらいに...漫画のあれこれ(2023.04.17)

  • おそれみよ

    かんぜんとスミワタルエイゴウヲあおぎみるのこされたノリトゴトオソレミヨおそれみよカンゼントすみわたるえいごうをアオギミルノコサレタのりとごとおそれみよオソレミヨおそれみよ

  • 読書のよもやま(2023.04.10)

    「デス・ゾーン栗城史多のエベレスト劇場」河野啓(集英社文庫)数多出版される書籍の中で、ノンフィクションというジャンルは、決して出版数が多いジャンルではない。しかし、そのノンフィクションというカテゴリーの中では、登山系、山岳系は恐らくマイナーなジャンルではない。ノンフィクションを探すことはやや大変でも、ノンフィクションからそれらを探すことは、比較的容易だと感じている。山を登るという明確性と、登り始めれば山しかないという閉鎖性と、常に命に関わるという危険性と。山岳系は翻訳モノの名作も多いが、何より山岳国家である日本は、登る登らないによらず、山に興味を持つ者も多いのだろう。して、この本は山岳系ノンフィクションだろうかとなれば、一般的な山岳系ノンフィクションにはカテゴライズされないように思う。この本は、山岳を主な...読書のよもやま(2023.04.10)

  • MORPHING

    アコガレのナリキリごっこサイゲンもなくヘンシンをオタメシのアダルトごっこブレーキもなくトリップをヨクボウのオウサマごっこガイブンもなくドクセンをイニシエのタビダチごっこヤドリギもなくスリープをMORPHING

  • 読書のよもやま(2023.04.03)

    「悪霊列伝」永井路子(中公文庫)列伝系ジャンルが好きな者として、ほぼ題名買いした本を読み終える。日本は古代、奈良平安期からはじまる、後に悪霊として恐れられた人物を時代順に取り上げ、考察をしていくもの。取り上げている人物は、吉備皇女、不破親王姉妹、祟道天皇、伴大納言、菅原道真、左大臣顕光、平将門、祟徳上皇など。よくある一般的な列伝ではなく、時代の要因もあるが、つくりは多分に小説的なものとなっている。一般的に列伝は、資料から事件などを通して人物を浮かび上がらせる系が多い。が、本書は、こういう出来事が、こういうやりとりがあっただろうという考察するため、会話形式の箇所も多い。そのため、読みやすいといえば読みやすいが、人物列伝を想定して読み始めると、やや困惑するかもしれない。悪霊は生きている人が、後の人が、時に政治...読書のよもやま(2023.04.03)

  • 4月1日(Year.2023)

    長く密やかな沈黙の季節はようようにハルを取り戻しお互いに連絡の繋がらない金曜日の慌ただしさは過ぎ新生活の緊張を解くようなくだらない冗談を思いつき貴方に会うのが待ち遠しい土曜日のエイプリルフール4月1日(Year.2023)

  • 2023年3月の映画館

    新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、月に一度映画館へ行くことすら困難になったのは、丁度2年前である2021年3月。その「ツキイチ映画館」を感染に注意しつつ再開したのが10か月後の2021年12月。その後は、なんとか継続ができていて、気が付けば、再開から1年と3か月が経過したらしい。新型コロナウイルスが蔓延する前は当たり前だった「映画館」の価値を、この2年間であらためて実感することとなった。行動制限がなされた時は、映画館も営業を休止していたし、その後は座席を一つ飛ばしにする措置がスタンダードになる。そうして感染対策の措置をしているとはいえ、再開後の映画館は人が少なく、作品によっては客は自分ひとりだったことも。感染の波に合わせ、映画館は人が少し増えたり減ったりしたが、トータルではこの2年は、本当に人の...2023年3月の映画館

  • GRADUATION

    毎朝のジョギングも毎朝のような寝坊も毎朝のない明日には明日の夢と今の夢が明日の朝に揺らめく毎晩のヴィジョンも毎晩のような夜深も毎晩のない明日には明日の姿と今の姿が明日の晩に揺らめくGRADUATION

  • ツキイチ映画館(2023年03月)

    月に一度は、映画館で新作を。2023年の3月は、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(アメリカ)。1、2月と低調なスタートの2023年は、3月も作品チョイスを消極的2択でしばし悩むことに。そうこうしているうちに、アカデミー賞の報道があり、ハリウッド系エンタメ重視のツキイチ映画館として本作に傾き、チョイス。事前情報は、いつも通り予告編のみだが、今回はアカデミー賞をたくさん獲ったよ、という情報だかなんだかもプラス。ストーリーは、生活に追われるある意味平凡な夫婦が、マルチバース(並行宇宙)で生まれた世界を滅ぼす存在と戦うというもの。最近やや流行だがマルチバース自体は、ジャンルとしては新しくもなく、ストーリーも一応はハリウッドテンプレート。観ている途中で自分の中で位置付けられたジャンルは、新解釈...ツキイチ映画館(2023年03月)

  • いてもたっても

    異色の景色を見せつつ興奮気味に見聞を語り旅行記に実跡が残れば目次より前に旅立って名産の土産を開けつつ無意識的に包紙を折り飛行機に夢想が乗れば着地より先に飛立っていてもたっても

  • 第5回WBC予選ラウンド終了

    野球の国際大会である「ワールド・ベースボール・クラシック」の第5回大会が開催されている。日本プロ野球のいちファンとして、第一ラウンドから十分に楽しんでいる日々。報道や盛り上がりという点でいえば、サッカーワールドカップと同様に十分なものであるが、やはり性質は異なる。以下は、全く批判の意図はなく、自分から見える印象と思考。どの競技でも、国や地域で普段の競技人口や盛り上がりに差はある。が、国際大会がある程度の広さで認識(報道)される競技がメジャーだとすれば、それはそれほど多くはない。サッカーほど広くはなくても、ラグビーや野球は、確かに偏りが強いが、その他よりは普遍的だろう。サッカーの国際大会とは違い、多分に普及啓発の意図もあるWBCは、そういった意味でも、継続開催に価値が見え始めている。弊害というほどではないが...第5回WBC予選ラウンド終了

  • お気に入り

    お気に入りの運動靴を履き駅前に裏通りに看板を探しお気に入りの飲料水を飲み濃さに爽快さに充足を感じお気に入りの遊び場を回り緊張に安らぎに声音を上げお気に入りの魅せ方を選び新規に上書きに記録を残すお気に入りの数だけ思い出思い出の数だけお気に入りお気に入り

  • 最近のスポグラNumber

    ここのところ継続して雑文することがないので、久々に雑誌「スポーツ・グラフィックNumber」についてを少し(愚痴を)。自分はわりと長く定期購読している雑誌であるため、とりあえず感想を述べる権利がある。写真と(大半)専門ライターによる文章を号ごとのテーマにより集めた、スポーツ総合系雑誌のナンバー。どちらかといえば、スポーツカジュアル層に向けた雑誌で、テーマとライターの力量により号ごとの価値が変わる。そんなナンバーであるが、ちょっと前から今(1067号)の時点の編集方針が、自分の好みと合わない。大きな国際大会があると、しばらくその競技の専門雑誌になるのは、売り上げもあるし、もう受け入れてはいる。それよりも、その中でどの記事、コラムも平凡で代り映えもなく、印象に残るものがとても少ないことに不満がある。スポーツの...最近のスポグラNumber

  • 河川敷にて

    明日の自分を見たくて途方に暮れ歩く河川敷陳腐な留ラズを蹴って滑り落ちる湿った斜面陳腐な戻ラズを蹴ってつま先から跳ねる水玉未来の自分を垣間見て途方も無く広く河川敷河川敷にて

  • 未成年による迷惑系動画

    今週も雑文することがないので、定期的に発覚する主に未成年による迷惑系動画について思うことを少し。ただ、専門家ではないし、事の起こる原因はひとつではないので、以下は個人の感想程度による。まず、食べ物屋さんの調味料やカラトリーへの(当人いわく)いたずらは、それ自体に快楽などが伴っているわけではない。目的そのものは動画を共有することにあり、一定の属性のグループが楽しむためのコンテンツ程度の感覚でしかない。つまり、あくまで当人たちにとっては、大食い動画あたりと同じカテゴリーなのだろう。そもそも、それ自体に快楽などが伴ったり、何も知らない他者への秘めた楽しみならば、バレては不味いから動画投稿にはならない。なぜ動画にして投稿してしまうのか、という意見があるが、動画にして共有するための行為であり、でなければそんなことは...未成年による迷惑系動画

  • ペルーサ

    わずか光の差し込む時間は裏通りの瓦礫に腰を落とし古い英雄の壁画を見上げる燃えながらはためく帆布に幸と不幸の差分を浮力とし降り積もるは粗目の灰だけ身動き取れない人の狭間で何処からか届く産声を愛しせめて傍らで賛美の歌声をペルーサ

  • ツキイチ映画館(2023年02月)

    月に一度は、映画館で新作を。2023年の2月は、「バビロン」(アメリカ)。予告編を観た時から、公開月の競合次第で候補だなと思っており、無事ほかに観たい作品もなく2月の作品にチョイス。予告を観る限りは、1900年代前半のハリウッドがハリウッドになっていく様子を描くブラッド・ピットの出るハリウッド系作品。だったのだが、これは恐らく興行面から相当に意識的に予告編をハリウッド系に演出している。実際はジャンルの見えない、一つの作品としての一貫性のない3時間映画であり、面白くないの前に好きではない作品だった。ハリウッド系エンタメでもなく、時代記録系でもなく、思想芸術系でもなく。まず世界観への導入を図る冒頭で1割くらい脱落しても不思議はなく、しかも逆効果なくらいに無駄に長く飽きる。しかもここで方向性を示したかと思いきや...ツキイチ映画館(2023年02月)

  • 漫画のあれこれ(2023.02.16)

    今週は特に雑文する内容もないため、先月発売の漫画「新九郎、奔る!12巻」(ゆうきまさみ)をこれまでのように褒め称える。当初は年1冊くらいの予定だったが、いつの間にか年2、年3くらいのペースになっており、9月以来の新刊となる12巻。11巻に引き続き、後の北条早雲である伊勢新九郎は、姉の子の駿河守護補任のため奔走し、同時に太田道灌を中心に関東も描く。ゆうきまさみの集大成(と勝手に思っている)である本作は、12巻も変わらず面白く高品質を保つ。今のところ作中屈指の個性を持つ太田道灌はそのまま、弟の弥次郎や細川九郎政元も順調にその個性を成長させる。主人公のみではなく、こうして周囲を固める人物もすべからく年を重ね、成長から老いまでを描き切る。歴史モノは登場人物も多く、楽をしようとすれば、特に見た目は節目節目での変更で...漫画のあれこれ(2023.02.16)

  • St.Vt.2023

    不器用ながらのでこれーしょんニコニコしながらのらっぴんぐ普段と違ってほんきばーじょんラブラブを願っていめーじんぐ期待の高まるしちゅえーしょんドキドキ告るまいふぃーりんぐ残念ながらいくすぷろーじょんワタワタしながらはんどりんぐ甘酸っぱいさいにしえーしょんドロドロしないさえんでぃんぐSt.Vt.2023

  • ペルーサ

    なんじおそれることなかれこのこぶしこそいきるかてしんじみだれることなかれちのかわきこそいきるかてさんじしんじることなかれしのまぢかこそいきるかてだんじおごれることなかれまのなみだこそいきるかてばんじうらぎることなかれそのたからこそいきるかてペルーサ

  • 読書のよもやま(2023.02.06)

    「地上最強の男世界ヘビー級チャンピオン列伝」百田尚樹(新潮文庫)1800年代後半のジョン・L・サリバンを1人目に、26人目までのボクシング世界ヘビー級チャンピオンを著すノンフィクション。著者の作品は、同ジャンルの「「黄金のバンタム」を破った男」のみ読んでいるが、そちらが面白かったため迷わず購入。序章にあるとおり、単なる個々独立の列伝ではなく、全体を通してモハメド・アリという一人の王者を意識した大きな流れを持つ。といっても、そこかしこに名が出てくるようなものではなく、最終的に、一つの収斂として向かっていくような構成となっている。それは、いざ二十一章モハメド・アリに至り完全に繋がるのであるが、序盤から明確に意識を持たされている。序章に予告として読み手に植え付けらた楔は、進めば進むほど強く深く貫かれ、600頁の...読書のよもやま(2023.02.06)

  • TOBARI

    大雨の中をゆく通学路ふいうち決まる非日常ベリーハードの攻略度フレンドの待つ目的地昂奮しっ放しの冒険帳大雪の中をゆく帰宅路だんまり決める非日常ベリースロウの進行度ラスボスの待つ安息地反省しっ放しの日記帳TOBARI

  • ツキイチ映画館(2023年01月)

    月に一度は、映画館で新作を。2023年の1月は、「非常宣言」(韓国)。毎年1月は大作らしい大作があまりなく、作品選択を悩む印象があるが、今年もちゃんと悩むことに。ハリウッド系がなく、先月12月が邦画だったこともあり邦画も選択肢から外した結果、こちらの韓国映画をチョイス。寒波襲来の平日昼間、1日1上映の作品のお客さんは、自分を入れて5人くらいでとても快適。事前知識はいつも通り予告編のみで鑑賞開始。ジャンルは2場面同時進行のクライム系で、それぞれの舞台は上空(飛行機)と地上というよくある形式。地上ではテロに遭った飛行機に家族が乗っている警察官がめっちゃ頑張り、上空では主人公格の乗員たちが着陸までほどほどに頑張る。ストーリーはよくあるどころではないくらいよくある展開で、驚くほどご都合主義にまみてれ進んでいく。ク...ツキイチ映画館(2023年01月)

  • コネクト-Wired/Wireless-

    コネクトする手は有線固く開かない口に爪痕コネクトする手は絶縁固く開かない口の寝言コネクトする心は無線固く逸れない瞳に日毎コネクトする心は超伝固く逸れない瞳の奥外コネクト-Wired/Wireless-

  • ルールの目的

    「全豪OP午前4時の激闘で生じたトイレ問題」(THEANSWER)要約すると、長時間にわたるテニスの試合で、既定の回数以上のトイレ休憩が認められず、選手の不満に元選手らも同調するというもの。テニスというスポーツをしたこともなく、午前4時6時間弱の試合でトイレは1回のみというのが適切かは分からない。だから記事の是非ではなく、この記事から最近の出来事が2つ、頭に浮かんだので以下。一つは、日本プロ野球はファイターズ新球場のファウルゾーン60フィート未満の要改修問題。もう一つは、将棋棋士は佐藤天彦九段のマスク未着用反則負け問題。それぞれ詳細や事情は異なるが、どれも競技の本筋とは関係のない、周辺ルールに端を発している。結論だけを言えば、ばかばかしいの言葉に尽きてしまうのだが、本当の最初は、必要であるからルールが定め...ルールの目的

  • 100 years ago

    昔話をする百十歳の老婆は懐かしく百年前を愛おしみ遠い呼吸も熱も私上のこと昔話を聞く十歳の子供らは驚いて百年前に思い巡らせ遠く呼吸は熱は史上のこと老婆の百年前の昔話を聞く子供は百年後に昔話をする100yearsago

  • MMO今昔

    インターネットを通じて同じ空間を共有して遊ぶ、MMO系のゲームが商業ベースに乗ってはや二十年以上が経つ。自分はその前半期のプレイヤーであったが、その後半期はほぼ触れてはこなかった。2022年の年末から2023年の年始にかけ、新型コロナによる引きこもり中にふと気が向き、暇つぶしがてら触ってみた。ゲームをオンラインに乗せる目的は、大きく分けて2つで、世界を共有するか、一緒に遊ぶかである。そもそものインターネット自体の目的が情報の共有であったからか、前半期のMMOもまた、世界の共有に重きが置かれていた。構築された世界の中はオープンで、確かにあるもう一つの世界として、助け合い、奪い合い、流れる1分1秒の時間も共有した。その後、様々なゲームがオンラインに対応すると同時に、現実の世界の流行や常識も変化する。とりわけ個...MMO今昔

  • 継ぎ目

    繋ぎ目をさりげなくくるむ望むことのなかった繋ぎ目繋ぎ目がなだらかにとどめ痛むことはもうない繋ぎ目繋ぎ目をゆっくりとなぞる臨むことのなかった繋ぎ目繋ぎ目がはっきりとたがい悼むことはもうない繋ぎ目継ぎ目

  • ツキイチ映画館賞(2022年版)

    月に一度は、映画館へ。昨年2022年は新型コロナウイルス感染症の流行後、久しぶりに年間の完走をはたすことができた。月1本しばりでタイミングや前後月の作品も選択に影響するツキイチ映画。無論、観ていない優良なものもたくさんあるが、一つの運命として、鑑賞した12作品で勝手に振り返りツキイチ映画賞を。1月から順に「クライ・マッチョ」「シラノ」「ザ・バットマン新作」「ファンタスティック・ビースト新作」「トップガン2」「峠」「ジュラシック・ワールド新作」「ソニック・ザ・ムービー2」「沈黙のパレード」「RRR」「犯罪都市2」「Dr.コトー診療所」これらがノミネートであるが、所詮は1年で12本新作を観るだけの素人なので、技術的なことはなく、以下は個人の好みと感性。パッケージとして一番良かった最優秀賞は、「トップガンマーベ...ツキイチ映画館賞(2022年版)

  • どこか

    目的地に着くのはX号線道は行く先を知っている生れ出づる場所はY地点親は行く先を知っている降水確率はZパーセント雲は行く先を知っている還る先は知らないZYX往く先だけを知っているどこか

  • 読書のよもやま(2023.01.02)

    「司馬遷」武田泰淳(中公文庫)中国は漢代の行政官であり、貴重な歴史書として今も残る「史記」の著者である司馬遷についての本。1943年に刊行され、数度の再版があるようで、今回読んだのは2022年に出たもの。本書の著者についても、司馬遷についてもまったく詳しくなく、書店でぱらぱらしてそれほど難しくなさそうだったので購入。人物の一生を追うのではなく、「史記」がどういうつくり、内容かを解説し、そこから司馬遷という人物の像を追う。「司馬遷は生き恥さらした男である。」という読み手をぐっと引き込むはじまり。中国古典をテーマにしているが、文体はくせがなく読みやすく、最後まで切れのよい文章が続く。史記を著すにあたって影響した人生の重要なできごとについて説明した後、史記の構成や意図を内容を解説しながら進める。そしてそこから司...読書のよもやま(2023.01.02)

  • はじっこ

    公園のベンチのはじっこでビルの直線と山の曲線から出入する朝夕のはじっこと上質紙の色見本を比べては停車する電車のはじっこの回転する行先に気を取られ親指でカードのはじっこを強めに数回ばらばら弾けば黄色いリボンのはじっこが短調に波打ち遠のき近づきはじっこ

  • ツキイチ映画館(2022年12月)

    月に一度は、映画館へ。2022年12月は、「Dr.コトー診療所」(日本)。今年最後の12月は、ハリウッド系で観たいものがあれば次点だったが、かといってそれほど消極的でもないという選択。本作は、山田貴敏による同タイトルの漫画を原作とする、離島における医療をテーマにした医療人情モノ。年代的にも、世代的にも、テレビ華やかなりし頃、まだ十分にテレビドラマを見ていた自分が好きだった連続ドラマの続編映画。なんとあれから16年ぶりらしく、驚愕はしないけれど、ちょっと感慨深く感じるところもあり。最近の流れとして、続編物の間隔が長くなってしまい、人間が生物であることによるマイナスが目立っている。ノスタルジックから続編やリメイクをするにおいては、もはや救いようもないところがあるが、本作はやや異なる。連続ドラマは、時間の制限な...ツキイチ映画館(2022年12月)

  • メレンゲドール

    かじかんだ手から落下して綺麗な丸の崩れてしまった6号チョコケーキに狼狽え小さな茶耳と赤鼻を付けて徐にハンドベルを鳴らせば砕けたサンタ人形のように素っとん狂な低目の音波が苦笑いのつかの間を抜けて思い思いの大中小が溶ける珈琲はほどよく甘酸っぱいメレンゲドール

  • 読書のよもやま(2022.12.19)

    「歴史の中で語られてこなかったことおんな・子供・老人からの「日本史」」網野善彦・宮田登(朝日文庫)歴史家である網野善彦と民俗学者である宮田登による、それぞれの専門である日本の歴史と民俗をテーマとした対談集。「語られてこなかった」という題名のとおり、華やかな歴史のできごとや人物はほとんど出てはこない。では、題名のとおり「おんな・子供・老人」が対談の中心かといえば、そうでもない。もちろん、それぞれの話題は出るのだが、主というよりは、それらを視点として、終点は「百姓は農民ではない」になることが多い。300頁にわたり様々な観点で対談は進むが、多くは網野善彦による「百姓は田地の農民だけでなく様々な職業が含まれる」に落ち着く。すべてがそうではないから、織物、儀礼、商業、民具など重要はキーワードはあるが、印象はこの「百...読書のよもやま(2022.12.19)

  • ねばえば

    ゆらぎをみるのうどいきをのむうえいとききにはみえなくてここではたえなくてぐうぜんなんてないほうそくなんてないみをよせあうふあんよきをせぬかうんたききにはみえなくてここではたえなくていままでだってないこれからだってないねばえば

  • 王様のいなかった日本代表

    2022年サッカーワールドカップのカタール大会は、12月12日時点でベスト4が出そろった。日本代表は、予選グループ最終戦に勝利するものの、決勝トーナメント1回戦で敗退し、ベスト16でフィニッシュとなった。勝って負けて勝って負けて、盛り上がって盛り下がって盛り上がって盛り下がり。どうしてもラグビーが比較になってしまうが、あれほど理想的というまでではなくとも、ベスト16は最悪ではないのだろう。そして、勝ち残ったベスト4は、アルゼンチン、クロアチア、フランス、モロッコ。とある記事で見た、最盛期ではないメッシに頼らない、依存しない、チームとしてのアルゼンチンというもの。クロアチアにしても、モドリッチという最盛期であれば間違いなくチームの王様であった選手は、最盛期を過ぎ。振り返ってみれば、日本代表もまた、はじめて王...王様のいなかった日本代表

  • CREDIT

    横ならびで投げ入れられるのは誰にも数字どおりの同じ価値を持つ100クレジットのエントリー続けざま投げ入れざるを得ないのは人ごと数字と異なる価値を持つ100クレジットのコンティニュー有りったけ投げ入れたあとのは元めの数字よりも大きな価値を持つ100クレジットのエントリーCREDIT

  • ツキイチ映画館(2022年11月)

    月に一度は、映画館へ。2022年11月は、「犯罪都市THEROUNDUP」(韓国)。11月は、(自分には)本当に観たいなと思う新作がなく、もういっそ12月に2本にしてやろうかと妥協すら考えた。が、何の意味もない、誰も得などしない縛りを律儀に遂行するため、心を奮い立たせていつもの映画館に向かう。予告編の知識では、シリーズものっぽい感じはあったが、完全なる消去法により、選択肢もなく、本作をチョイス。そもそも何作品目かも知らないが、雰囲気と直感が、何とかなると言っていることも背中を後押しした。作品としては、韓国のドウェイン・ジョンソンみたいな肉体派警察官が、ヤクザ系な凶悪犯罪者を暴力的に逮捕する系。踊る大捜査線にアウトレイジの戦闘シーンを加えたみたいな雰囲気ともいえるか。といっても踊るもレイジも割と旧作になって...ツキイチ映画館(2022年11月)

  • King

    王様が熱源を燃やして過激に理想を高ずれば主たるは常に逸ならん王佐が熱源を焚きつけ苛烈に思想を献ずれば主たるは常に逸ならん王子が熱源を尽くして寡黙に無想を演ずれば主たるは常に逸ならんKing

  • 開幕から一週間(サッカーW杯)

    サッカーワールドカップは2022年カタール大会が始まって、27日で1週間が経過した。日本代表という観点では、予選リーグは少なからずネガティブな印象だったことは間違いがなかった開幕前。初戦のドイツ戦に勝利した日本代表は、2戦目のコスタリカ戦は敗北となり1勝1敗。最終戦はスペイン戦となるが、引き分け以上であれば、予選リーグの結果はまだ分からない状況。とはいうものの、前回のラグビーワールドカップのように、勝つほどに盛り上がるということは若干、薄くなった。なんとなしに、ここまで毎日早い時間から2試合は、PCで6,7割の流し見で観戦をしている。そういう人もそれなりにいそうではあるが、多くは、まずは日本戦を見るのだろう。こうした国際的なスポーツイベントがある度に、なにか嫌なことでもあったのか、普段は見ないのに、という...開幕から一週間(サッカーW杯)

  • THRESHOLD

    本を読みながらかじり芯だけを残したりんご取り込まれたはかたち胃には芯のないりんごとろり甘い蜜のちしき読みかけに挟むしおり芯だけを捨てたりんご頭空っぽにするしょち手には皮のないりんごとろり甘い蜜のちしきTHRESHOLD

  • はじまってみたサッカーW杯

    これまで確実性のある人気コンテンツであった、サッカーワールドカップのカタール大会が開幕した。当たり前のように民放テレビ局が独占していた頃は、ある意味スポンサーが自主的にキャンペーンを含め雰囲気を醸成していた。だから直近6回のように、民放がテレビでというような、時代遅れなことは言わない。ただ、事実として、やはり勝手に盛り上がるものではないのだなということを、今更ながら実感はしている。触れる回数が多く、長くなればなるほど、完全な受け身であっても、そこから興味を持ち、共有するために、関わりを持とうとする。それは知識があるかどうかではなく、例えば同じデザインのTシャツを着て、何となく感嘆し合うというだけでも。ただ、それにはある程度の時間が、それなりに必要となる。今は消費するコンテンツがあまりにも多すぎて、一つ一つ...はじまってみたサッカーW杯

  • SILK

    顔を洗い水と昨日が流れうまれる今日は母なる素菜を食み血は多分に満ちかさねる自分は切なる我眉を入れ面の肌色お白いくるまる装色は艶なる糸銀を交し蠱は世古の帰りゆめみる懐古は円なる哉SILK

  • 執政者の前提条件

    日本において政治を行う者、執政者となると、はじまりは地主や豪族、城主だったりするのだろうか。規模や範囲はさておき、中央政権といわれる形態が出現すると、それは大分今に近づき、そこから大枠は、それほど変わっていない。そうした執政する側をされる側が選ぶことが選挙というものになり、広く世界に共通し、一応は安定を保っている。制度として長く続き、広く採用されるということは、仕組みとして無難なことは間違いがない。そして、その仕組みの前提条件は、選ばれる側、つまり執政者は、選ばれたら必要となる執政ができることとなる。最近も記事を見たが、政治家を目指す別ジャンル(芸能関係とか)の人が、夢を与えたいというフレーズを使う。しかし、執政者の仕事は、夢を与えることではなく、現実を与えることである。すると夢を与えたい人は、まずは勉強...執政者の前提条件

  • とびまねペンギン

    宝物の入ったブリキ缶を大切に抱えたペンギンが見世物ジュエルの輝きを行列を作って待ちわびる無邪気なままのとびまね臆病者の隠せない恐れを大声で喚いたペンギンが偽者の語った勇敢の岬を行水に任せて目指しあう無邪気なままのとびまねとびまねペンギン

  • 読書のよもやま(2022.11.07)

    「人生相談谷川俊太郎対談集」谷川俊太郎ほか(朝日文庫)1961年から1981年に発表された6つと、少し間が空いて2004年に発表された1つ、計7つの対談からなるアンソロジー。対談者は、谷川徹三、外山滋比古、鮎川信夫、鶴見俊輔、野上弥生子、谷川賢作の6人。数のズレは、谷川徹三との対談が2つあることにより、また、谷川賢作とはあとがきとして2021年に本書を振り返ってもいる。文学系によらず、対談物で師弟関係ではなく、血縁関係の親子が対談をしているのは珍しいのでは。そうした対談では、もちろん親子ならではの話にも及んではいる。しかし、基本的には一般的な対談と同じく各々の専門分野を話題の中心として、個々の差異や特徴を過去に探るものが多い。1931年生まれである谷川俊太郎は30代から50代の壮年期、時代背景は高度成長期...読書のよもやま(2022.11.07)

  • Dog-tag【認識票】

    履行を許可する残酷な約束は躊躇の線上で能動を催促する役割ほか識別なきを憐れんで欺瞞から附番された名入れは理性の証明を愚かに自讃する二片を線上で分け遺品として約束を遵守する残酷な履行は認識の欺瞞を愚かに証明するDog-tag【認識票】

  • ツキイチ映画館(2022年10月)

    月に一度は、映画館へ。2022年10月は、「RRR(アールアールアール)」(インド)。11月は、先月までの予告編でもあまり興味惹かれる作品がなく、少し迷うことに。映画館に行けるタイミングの問題もあって、ほぼ100%事前情報なし、映画館のHPでふーん、インド映画ね、くらいの感覚で選択。インド映画が、日本のメジャーな映画館で上映されるという時点で、ある意味、一定の面白さは保証されているだろうという期待も。では、実際どうだったかといえば、ちゃんと面白く、満足できる。イギリス統治下のインドで、別々の目的を持つ二人が、友情を育みながらそれぞれの目的を目指し、望まずも対立して、というもの。ストーリー自体は、まあ王道といえるものの、3時間という長尺のため、展開は丁寧で分かりやすくメリハリもある。これは最後どうなるのだろ...ツキイチ映画館(2022年10月)

  • RIKU-KA

    不安には抗えない吉凶を困難には縛りつく血縁を犠牲には絶えざる無償を矛盾には定まった理論を欲求には守るべき規則を苦悩には逸らせぬ道徳を絶望にはとりどり頼みを希望にはそれぞれ重みをRIKU-KA

  • 役に立つか立たないか

    ゲームの世界市場は、将来は数千億ドルの市場になると予測され、ゲームに触れ知見を高めることは、将来への投資になる。ゲームは楽しいだけで役に立たないという見方に対する、とある二十代の回答らしい。ゲームの話を導入としたが、ここから先、ゲームというものを擁護する話がしたいのではなく。現代は、お金をはじめとした「数字」があまりにも評価されすぎていて、かなりの重きが置かれるから、考えが間違いだとは言わない。同意する人が多いということは、現代においては正しく、物事はやはりなんらか価値が説明できなければならないのだろう。こういう話題になるとよく言われる、無駄だからこそ、役に立たないからこそいいなんてことを言うつもりもない。どう考えても、目に見えて人生の役に立つのであれば、何事もそれに越したことはない。そうではなく、好きな...役に立つか立たないか

  • One-Day at a Time

    歩き疲れ泥のように眠るI時間を追いつく前進はあくる日への新興のため左回りを追いかけながらあゆみに度の早まる高進眠り疲れ猫のように歩くⅩ時間を追いこす短針はあくる日への伸長のかて右回りに追いつくためにあくびの度に過ぎる長針One-DayataTime

  • 読書のよもやま(2022.10.17)

    「世界最悪の旅スコット南極探検隊」チェリー・ガラード(中公文庫)1911年「冬」に行われた南極大陸の旅、そして12年「夏」にかけて行われた南極点への旅。その2つの旅に加わった著者チェリー・ガラードによるノンフィクションの旅記録。著者が最初から最後までを歩いた過酷な冬の旅は、想像を絶する過酷なものであるが、結果として生存して帰還を果たす。一方、夏の極点への旅は、複数の予期せぬ要因により極点行本隊の5人が南極大陸で命を落とした。チェリー・ガラードは冬は支援隊として途中帰還しており、帰国10年後に本書を記している。過酷を想定された冬も、決して最悪を想定しなかった夏も、死者を前提に準備されたものではない。無論、死者が出ることは想定され、それは想像以上の悲しみであっても、驚きではなかっただろう。当事者であるにもかか...読書のよもやま(2022.10.17)

  • déjà-vu

    聞き流すための放送でのとある小話に手が止まり背景さえも明確な自体でデジャブな記憶が蘇える空想というには沈着した然りとて在りえぬ傍観に背もたれに体重をかけて背中にじわり汗がにじむ確かで不確かな気化熱がもう何度目かも忘れてはdéjà-vu

  • ゆめみらい

    草むらで覗き込む小さな昆虫の複眼祈りごと飲み込む大きな混濁の大渦ラジオから漏れる異国のおまじないアニマから零れる惑星のゆめみらいゆめみらい

  • スワローズ連覇と坂口選手の引退

    2022年の日本プロ野球セントラルリーグのペナントレースは、スワローズが2連覇を達成した。長年のスワローズファンであるので、これはとても喜ばしく、素直にうれしい。新型コロナの影響で、バンテリンドームナゴヤには今年も1試合も行けなかったが、自宅観戦で多くの試合を観戦。二桁勝利の先発がいない投手陣は去年も今年もよいとは言えないが、野村監督時代から打撃のチームなので伝統といえば伝統。特に村上選手は、村上が打てなくて負けるのであれば仕方がないと思わせてくれる、いい選手として完成されつつある。チーム内で新型コロナの感染が広がり、出場停止となる選手が多数出てしまい、後半戦はとても大変なシーズンとなった。それでも数年前の健康なのに勝てない時期よりマシなのが恐ろしい。前半の状況ならまだしも、今のチーム状況だとクライマック...スワローズ連覇と坂口選手の引退

  • ツバメの季節-1.5-

    島地を這うウミツバメ突風吹いてふらふらりハレのちアメの空模様断崖越えてひとまわり大洋に沿うウミツバメ小波揺れてゆらゆらりアメのちハレの空模様季節越えてふたまわりツバメの季節-1.5-

  • ツキイチ映画館(2022年09月)

    月に一度は、映画館へ。2022年9月は、「沈黙のパレード」(日本)。本作は、東野圭吾のミステリー小説「ガリレオ」シリーズを原作とする、映画化作品の3作目。特にシリーズのファンということはなく、映画も予告編ではじめて知ったが、映画1作目が面白かった記憶からチョイス。14年前の1作目とは異なり、9年前の2作目はほぼ覚えておらず、原作も全く読んだことがないので、ある意味無敵状態で鑑賞。大学教授が警察に協力する殺人事件解決系だが、今作は関連する登場人物が多い。その多めの登場人物の掘り下げ、描き方が中途半端で魅力も薄く、感情移入がしにくいが、2時間では仕方がないのか。ストーリーは起承転結の起と転がよろしくなく、起については後ほどとして、転は間延び感が強く、ふと現実に戻ってしまうくらい。おかしいだろう、という所は理由...ツキイチ映画館(2022年09月)

  • Priceless

    まるで写しの類似品が思いもよらぬ値打ちをあっさりと生産すれば次から次へ咲いて散る千金一擲の春は夜明けほんの僅かな共通点が思いもよらぬ出会いをゆっくりと結束すれば継から継へ連なり成る千金一刻の秋は夜明けPriceless

  • 白夜極光

    2021年11月のPC版開始からプレイしていたゲームである「白夜極光」の、とりあえずの感想。白夜極光は、現在主流の基本無料課金要素ありのマス連鎖系シミュレーション。将棋盤のような一般的なマスフィールドに4色のうち1色がついていて、1ターンで縦横斜めで繋がる同じ色を進む。味方はそれぞれ色属性を持った5人で、メイン1名以外は対応した色を進んだ場合にのみ、隣接する敵に攻撃できる。世界観は、文明の崩壊した世界で様々な種族が争う、これまた現在主流の、特に珍しくないというか、かなり在りがちなもの。課金要素は、これまた現在主流のキャラクターガチャと、スキンと言われる、ステータスに影響のない服装(特別仕様の絵)など。とこのように一通り説明したところで、ここからが本番の感想。ストーリーは目新しいところはなく、キャラクターの...白夜極光

  • Fence-Over

    荒野の岩壁を愛してフェンスを強く握るねじれの食い込んだ肉からしたたる血が乾いた黄土を染める乗越えるは容易くもフェンス前に佇んでやがて岩壁と朽ちる原野の山桜を愛してフェンスを強く握るねじれの食い込んだ肉からしたたる血が湿った緑土を染める乗越えるは容易くもフェンス前に佇んでやがて山桜と朽ちるFence-Over

  • 日韓W杯から20年

    定期購読している、スポーツ・グラフィックNumberの読書ペースが遅く、4,5冊溜まってしまっている。なので、今ようやく日韓ワールドカップから20年特集の1054号を読んでいる。2002年のサッカー日韓共催ワールドカップから20年。あれから20年が経っているというのは、紛れもない事実なのであるが、ありがちに実感があるような、ないような感覚である。新型コロナの流行がなければ、恐らく東京オリンピックも、同じとは言わないが、同様の雰囲気であったかもしれない。ただ、個人におけるこうしたイベントへの関りは、その時の年齢によって大分変るようである。特にスポーツにおける世界的なイベントの、まるでイベントそのものであるかのような高揚は、若者の特権であるように感じる。それは競技者と同世代(もしくはそれ以下)であるという特権...日韓W杯から20年

  • スロースターター

    前線の停滞に居慣れてやっと知る後方の支え喜び噛みしめる対等は今も周回遅れの横並び実践の忍耐にこなれてやっと知る秘法の閃き貴び握りしめる勲等は今が時間遅れの肩並べスロースターター

  • 読書のよもやま(2022.09.05)

    「数学の世界」森毅・竹内啓(中公文庫)躊躇いながらも気軽な気持ちで購入した、苦手ジャンル数学について「理系」の先生が対談をしている本書。数学が理解できないという消極的な理由により文系を選び、十代半ばで数学からドロップアウトした自分。自分を含め消極的文系人は、数学が理解できる人種に、ある種のひけ目があることが多い。であるからして、こうしたド真ん中直球の数学の本を読もうとする時は、精神は正座をして読むような緊張感がある。本書は学校教育における数学について(というか批判)と、数学の発展の歴史と人物についての2部構成となっている。前半においては、合間合間に対談中に出てくる「数学」の解説が入る。これはもう、最初の数行を読んで(というかもはや読めない)、その後の解説ページはすべてスキップした。学校教育の、いわゆる教科...読書のよもやま(2022.09.05)

  • おどりや

    えんじやがおどりやはくしゆかつさいかんしやをのべりやおひねりまいとぶえんじやがかたりやかんかんだくだくけんじやをきどりやおしごとさんざんかんじやがおどりやうちようてんがいごうしやをつくしやたいきんまいとぶかんじやがかたりやくるりとてのひらちんしやをつくしやためいきさんざんおどりや

  • ツキイチ映画館(2022年08月)

    月に一度は、映画館へ。2022年8月は、「ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ」(アメリカ・日本)。セガのゲームである「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を原作とするハリウッド映画の2作品目。主人公は、二足歩行で人語を話し、音速で走る地球外生命体の青いハリネズミ。ストーリーは前作で地球外に追い出された悪役が地球に戻り再び悪だくみをするので、それを阻止するというハリウッドテンプレート。舞台は現代、地球はアメリカであるので、主人公と新キャラの2キャラ以外は実写。前作1作目は、期待せずに観たところ意外に面白く、とても楽しめた作品。であるにも関わらず、今作も予告を見るかぎりはあまり面白そうには見えず、どちらかといえば不安があった。が、結果的には前作と変わらずとても面白い。ジャンルはハイテンションコメディ系であ...ツキイチ映画館(2022年08月)

  • ままに

    その場所にいるのにその場所にずっと遠く欲しいままにしても願うままにはならないその流線にはるかにその流線にもっと輝く在りのままにしても我がままにはならないままに

  • タイキシャトル

    日本競馬は25頭目の顕彰場であるタイキシャトルが、8月17日に老衰により亡くなった。28歳まで生きたということで、天寿を全うしたかたちのよう。1997年から1998年にかけて国内G1を4勝、海外G1を1勝した名マイラーであった。当時は自分は、まだまだ知識の浅い(今も全く深くないが)競馬ビギナーだった。当然にリアルタイムで見たレースも少なく、それゆえに、美しくて強い栗毛の走る姿は、今まで強く強く印象に残ることとなる。その頃は国内保護の制度が残っていて、タイキシャトルも外国産馬の宿命を背負った競走馬生活を送った。それはただ単に時代であるのだけれど、これもまた、それゆえに、この名マイラーが誕生した要因ともいえる。外国産馬=(イコール)速いという位には単純で、その見慣れぬ父親と血統は、それだけでワクワクを喚起した...タイキシャトル

  • 夏の天色

    立ち漕ぎで登る住宅街の急坂白壁を過ぎて限界も近い心拍早歩きで息を整えて取る帽子三重四重に音の鳴り降る木陰指先まで届ける達成感と糖分一年分だけ高さの増した俯瞰つばの上空にただ広がる天色下り道の速度に比例する空腹夏の天色

  • ライブ放送

    気がつけば、スポーツにしろ動画サイトにしろ生放送、ライブ放送ばかりを見る生活が続いている。テレビ全盛のころからライブ系を好む傾向はあったが、意図的に録画機能のない生活をしているため初回放送でなければ機会もない。この文章も動画サイトのライブ放送を見ながら書いているくらいなので、割と重症に思えてきてしまうくらいに。映画やドラマのような作品としてパッケージを求めるものは、当然にライブはあり得ない。が、スポーツや対戦系のゲームでいう名勝負は、試合というパッケージで考えればライブでなくとも面白く、価値もある。それでも個人的には、そうした過去のものに対してなかなか積極的になれず、つい結果平凡なライブ系に時間を費やしている。何がそれほど魅力なのかとなると、真っ先に浮かぶのは見ている時点での不確定な未来と結末か。では、た...ライブ放送

  • O-MA

    ある日の夕刻背高く囲う穂不意に陰る視線陽を覆う雲過る彼の顔生暖かく吹く風白黒にさかのぼる時仰ぐ煙ゆく方の喪失声無く誘う酉落葉に隠る細道煤を払う枝宿る種の火信心深く跪く地逢間におとづれる森戦ぐ萩O-MA

  • 読書のよもやま(2022.08.08)

    「王将・坂田三吉」村松梢風、藤沢桓夫、織田作之助(中公文庫)1900年代前半、関西を代表する棋士として、後に十三世名人となる関東の関根金次郎と名勝負を繰り広げた坂田三吉。関根金次郎に平手で勝つという、その一心で三十代半ばにして専門棋士となり、多くの苦難があっても生涯棋士であり続けた。その生涯を追った村松梢風の「二人の王将」にはじまり、織田作之助、藤沢桓夫、菊池寛などがその一面に触れる。などと、読み終えているからそれらしく書いているが、本作を読むまで坂田三吉という棋士のことは名前も知らなかった。順番に読んでいくとわかるが、「二人の王将」はだいぶ坂田三吉の側に寄っており、好意的すぎる感もある。しかし、坂田三吉という他に類を見ない個性的すぎる棋士の魅力が全編にあふれ、読み物としてとても面白い。学べば学べたはずだ...読書のよもやま(2022.08.08)

  • AMBITION

    成すべきことが判らずぐらぐらと揺れている年季の入ったねこ背はへの字の眉でいぶかるさらさらと嫌みのない眼差しに愛想笑いする強がることも分からずぎらぎらを秘めている未体験の舌っ足らずはおどけて口角を上げるつらつらと淀みのない奇想を飽きずになぞるやがて背筋を伸ばしてからからと大声で笑いやがて饒舌に語らってずらずらと多くが集いやがて目の前に現れるねこ背な舌っ足らずにへの字の眉でおどけるAMBITION

  • ツキイチ映画館(2022年07月)

    月に一度は、映画館へ。2022年7月は、「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」(アメリカ)。7月当初は特に観たいものもなかったので、ギリギリまで粘ってジュラシック・ワールドをチョイス。シリーズ1作目がわりと昔で、定期的に新作を作っているようであるが、どれを観ていてどれを観ていないのか。記憶力が終わっていて、シリーズの題名がほぼ一緒となれば、もはや自分にはビジュアルがいくつか浮かび上がる程度で。とはいえ、過去作を観返すことはおろか、振り返りも面倒くさいので、いつも通り予備知識は予告編のみで鑑賞。ストーリーは、過去作同様(多分)にハリウッドテンプレートの勧善懲悪系。しかし、ジュラシックシリーズのエンタメ性は、恐竜による迫力のビジュアルとハラハラにあるので、これは特に悪さをしない。つまり、過去作など例え一つ...ツキイチ映画館(2022年07月)

  • Germination

    程よく直射日光を浴びた頭一つ抜けた運動センスアイドルへの人気投票のお気軽な一票さながらに時おり知的感動を見せる頭一つ抜けた言語センスジャンルへの興味関心はお試しの一冊さながらに色づき千差万別を発した頭一つ抜けた独自センスレッテルへの相互反発でお相手と一対さながらにGermination

  • ツキイチ映画館(2022年前半)

    月に一度は、映画館へ。2022年上半期に映画館で鑑賞した新作を振り返り。上半期の6本は、「クライ・マッチョ」「シラノ」「THEBATMAN-ザ・バットマン-」「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」「トップガンマーヴェリック」「峠最後のサムライ」。ツキイチ映画館の独断と偏見の暫定順位は、1位トップガン、2位シラノ、バットマン、4位マッチョ、5位ファンタビ、6位が峠。ニュースによるとトップガンは大ヒットのようで、手放し絶賛した身としてもうれしい限り。人生において、数少ない能動的に複数回観る映画になることは、ほぼ確実。シラノとバットマンは、とても面白かったということはないが、無難に楽しめたのでとりあえず同順位。年間後半の6作品により、なんとなく順位に差がつくかもしれないし、つかないかもしれない。マ...ツキイチ映画館(2022年前半)

  • Conjurer

    げんじつしいんむすびりぴいとするよびこえげんじつしいんむすびとまることのないこいげんじつしいんむすびひそやかにとなうこやげんじつしいんむすびまどろみゆめみるこじConjurer

  • 読書のよもやま(2022.07.18)

    「作家との遭遇」沢木耕太郎(新潮文庫)現代日本のノンフィクション作家を代表する一人である、沢木耕太郎さんの文庫新刊を見つけたので購入し読み終える。本書は井上ひさしを始まりに、時には著者との関わりも交え、著作から作家をたどる。人物像を探るというものの場合、書き手と読み手は互いに一定程度、対象への興味関心が必要となる。自分はまったく小説読みではないので、沢木さんが取り上げた作家19名のうち、その著書を読んだことがある作家は2名だけ。しかも2名とも小説を読んだわけではない。しかし、ほとんどの作家は名前しか知らないにもよらず、退屈という感情が湧くことなく最後まで読み終えた。元々、沢木さんの文章を読むためという目的であるので、不思議ではないのだが、それにしてもである。通り一遍の作品の書評ではなく、作家そのものを書く...読書のよもやま(2022.07.18)

  • moment

    新知にも臆さずにモードに夢中になって朝を迎えたりミラーを見ても収まらない1cm跳ねる髪に憂えたり機知でも通じないルードな忙中によって夜を迎えたりエラーに抗うも治まらずに1mm深まる皺に憂えたり心悸は無謀なまでに高まり見得きり節を向かえるから単位のようには修まらないmoment

  • テロと復讐

    テロリズムの細かな定義は国や地域によって異なるようだが、それは政治的、宗教的な主義や主張を伴うとされる。テロリズムにしろクーデターにしろ、歴史的には民主主義を揺るがす暴力として用語は説明される。民主主義では、互いは身体生命を傷つけることなく、多数決により合意または妥協し共同する。そこに強い精神の抑圧、屈辱があろうと、制度として民主主義が機能していれば、表面上は平和と安定が維持される。最良かどうかはさておき、現状の人間社会がとりあえず止まることなく前進する手段としてこれを選択することは理解できる。とはいえよく言われるように、完全な社会システムではあり得ないし、不公平不公正は多数決のもと隅に追いやれられる。ここから生み出される個々の犠牲を、民主主義における社会という概念と機能は必要最低限の犠牲として進む。テロ...テロと復讐

  • London-20XX-

    やや薄いダークグレーの下をフードを被り新聞を脇に歩く濡れた石畳に直角の壁を越え人工の静けさを小鳥が飛べば教会のシスターが祈りを捧ぐ足取りを緩めてフードを取り扉を開け小声で挨拶を交わす窓際の席で新聞に目を落としこぼしたパンの欠片をつまみ温かなカフェオレで流し込む脇目もふらない大股の後姿が概ね正しく四半刻を知らせる外の気温に上着を脱ぎ去ってニュースタイトルをつぶやき目指すは雲間のライトブルーここはロンドンAM9時5分London-20XX-

  • 強いスワローズ、再び。

    日本のプロ野球セントラルリーグは、スワローズ独走態勢の6月となった。スワローズファンとしては、つい最近まで弱小暗黒期だったせいもあり、嬉しいのだけれどもまだ実感はない。スワローズのファンとなった理由の一つは、同世代のファンの中で最も多いであろう、故野村監督時代の、強いスワローズ。その後、スワローズはたまに何かがかみ合い確変的に優勝するが、基本的には弱いチームになった。「なった」と書いて「戻った」と書かないのは、個人として弱小だったらしい野村監督前のスワローズを知らないからである。ファンとしてのモチベーションをほとんど喪失しかけていた高田監督時代を底に、長らく低迷したスワローズ。今、久しぶりに強いチームを見ていて思う。低迷期において、若い世代で新たにファンになった数は、相当に少ないのだろうと。地域に一つしか...強いスワローズ、再び。

  • へりのないそら

    ふれたときからひらかれるありふれたへりのないそらねがったさきにとざされるささやかなへりのないそらけいけんによりつみあがるゆきなれたへりのないそらちかづくほどにくずされるなつかしいへりのないそらへりのないそら

  • ツキイチ映画館(2022年06月)

    月に一度は、映画館へ。2022年6月は、「峠最後のサムライ」(日本)。4月5月とは異なって、特に興味ひかれる映画のなかった6月。最終的に「ザ・ロストシティ」と「峠」の2択となり、ロストシティに傾きかけるも危険な香りもするので無難そうな峠をチョイス。司馬遼太郎の小説を原作とする、戊辰戦争時の越後長岡藩家老である河井継之助を主人公とした歴史物。明治の新政府と旧幕府勢力のどちらにもつかず、中立を企てるも最終的には旧幕府側として戦に身を投じていく。ちなみに司馬遼太郎の原作は読んだことはなく、戊辰戦争も河井継之助もまったく詳しくはない。そのため、日本式歴史時代モノのスタンダードとして、ただ、鑑賞する。原作は知らないが、映画のキモや面白さ?は、西洋に通じ、中立を画策するも叶わず、最後は幕府に殉ずるという過程だろう。そ...ツキイチ映画館(2022年06月)

  • ドロップ

    子供じみた古典の悪戯に劇調の大げさなクラップ古めかしい幅広な台本の折目にふれる表紙のひび大人びた新衣装の花飾に緞帳の重たげなクラスト真新しい艶やかな仮面の罅割にささる表層のさびドロップ

  • 根尾選手の投手転向

    日本プロ野球はドラゴンズの根尾昴選手が、野手から投手に転向するらしい。2018年ドラフト1位である期待の素質児は、主に打撃において良い成績が残せないまま4年目となり、大きな転機を迎える。自分は名古屋市在住だがドラゴンズファンではないから他人事となるが、個人としては投手転向はネガティブな印象。ファイターズ時代の大谷しかり、スワローズの山田や村上しかり、近年はドラフト1位レベルの素質児には育成プランがあるよう。ドラゴンズという球団がどの程度の育成プランを用意し、その到達度がどれくらいなのかは分からない。しかし恐らく入団時の育成プランでは、4年目の5月までに結果が出なければ投手へ転向というものはなかったと予想する。だから根尾「投手」の将来像が、なるべき姿がとても想像し難い。もちろん、先発か中継ぎか抑えかは分から...根尾選手の投手転向

  • リネーム

    フレーズがつぎつぎと正規品のようにうまれ覚えたてのフレーズはつぎつぎと不良化するリネームがつぎつぎと再利用のようにあふれ付けたてのリネームはつぎつぎと不燃化するフューチャーのようにリネームするフレーズリネーム

  • 百英雄伝 Rising(1)

    プレステーションの良作「幻想水滸伝」の流れをくむ、現在開発中のゲーム「百英雄伝」。そのお試し版ともいえる「百英雄伝Rising」(PS4版)を序盤から中盤くらいまで楽しむ。公式を読むと本体のコンパニオンゲームというものらしいが、馴染みのない言葉なのでやや違和感が。プレとはいえ、本体とはジャンルが異なるので、いわゆる通常の体験版ではなく、あくまでも「世界観」体験版。本体は(多分)一般的な日本式RPGであるが、「ライジング」は横スクロールアクションのみ(まだ途中だけど)。目的は、シリーズの特徴である「拠点」を発展させていく雰囲気を味わう感じか。グラフィックや音楽は、いかにもシリーズらしく懐かしくもあるが、良くも悪くもPS2感は拭えない。が、開発も本体とは異なるようなので、特にグラフィックはこれとは異なるだろう...百英雄伝Rising(1)

  • トッピングが違っても好みの味は似るように将来の理想が違っても選んだ標は似るようにファミリーが違っても遊ぶ場所は似るように鼓動の速度が違っても選んだ標は似るようにフルマークが違ってもはかなさは似るように標

  • ツキイチ映画館(2022年番外①)

    月に一度は、映画館へ。2022年番外①は「トップガン」1986年(アメリカ)。おそらく自分は、日本人が一生で観る映画の平均回数を少し上回っているが、よほどでないと能動的に複数回は観ない。そうした中で、自らの意思で複数回観ている作品の一つであるのがこの「トップガン(無印)」。続編であるマーベリックのおかげで久しぶりに観たくなったので、何度目かのおうち鑑賞をした。続編物でも予習的な鑑賞はしないので、元々マーベリックの直前に観る気はなかった。ところが今一度マーベリックの後に無印を観てみれば、その選択は正しく、トップガン2連作はより面白さを増した。複数回観ているとはいえ、かなりしばらくぶりだったので、マーベリックを観た時は、当然すべての共通演出には気がつかなかった。続編物の繋がりや共通演出なんて作品の面白さとは無...ツキイチ映画館(2022年番外①)

  • ぎんよく

    みちをふむよるはおもくあぁきんよくのきのうさこーどをよみしたをうつほらたいせつはきのうさみちをふむあさがかるくあぁぎんよくのきようさこーどをよみうえはなつほらたいせつなきようさぎんよく

  • ツキイチ映画館(2022年05月)

    月に一度は、映画館へ。2022年5月は、「トップガンマーヴェリック」(アメリカ)4月に引き続き、観るものが決まっていた5月は、1986年に公開された名作「トップガン」の続編。公開延期が度重なり、さすがにこれで公開かと思った2020年12月からも1年半。新型コロナウイルス感染症の影響もある(それだけでもないよう)ので仕方がないが、本当に待ちに待った本作。結論を端的に言えば、めっちゃ面白い、名作。ただそれだけなので、前作を観ていようが観ていなかろうが、おススメですで終わりなのだけれど、もう少しだけ。ストーリーは、アメリカ海軍トップレベルの戦闘機乗り達が、とある困難なミッションに向けて訓練し、見事成し遂げるというもの。ハリウッドテンプレートで、複雑なストーリーでもなく、フィナーレも予定調和で意外性もない。しかし...ツキイチ映画館(2022年05月)

  • 能弁と沈黙

    僅かばかりの重複で輪郭を定義付けする物知り顔した断定と重ならない輪郭とが理解をより断絶して殆どあうんの呼吸で存在を意識付けない当然な顔した不感と呼ばれない存在とが会話をより不足させ能弁と沈黙は等しく等しく接着を溶かす能弁と沈黙

  • 読書のよもやま(2022.05.23)

    「岡潔対談集」岡潔(朝日文庫)数学者として、顕著な実績を残し、文化論でも著書のある岡潔の対談を集めたもの。対談者は、司馬遼太郎、井上靖、時実俊彦、山本健吉の4名で、最後に講演1つがおまけで収録されている。対談者の一人である井上靖が、「先生がいろいろなかたとお会いなさるときは、先生のお仕事についてはだれもお話しできないので、先生は全部相手のかたのほうへお下りになってお話になるんですね。」と言うように、数学の話はなく、文化論についてを集める。という文章を打ちながら、今こんなきれいな話し方する人少ないよなあ、少なくとも自分の周りにはいないなあとほれほれ。以前取り上げた石原慎太郎と三島由紀夫のように、戦後日本の宿命である、日本論。本対談集では、古事記、芭蕉、仏教、新道などを話題に、経済大国となってゆく裏で失っていく日本...読書のよもやま(2022.05.23)

  • PACHIPACHI

    忙しそうに打たれるキーボード途切れないよう意識する掛合いモニタの向こうはどこか上の空不自然にふくらんだ頓珍漢さにぱちぱち連鎖する心はシンクロ冷たいコップで発砲する炭酸水意識しないで説明できた勘違いモニタの向こうも吹き出す瞬間自然とふくらんだハーモニーにぱちぱち連鎖する心はシンクロPACHIPACHI

  • 漫画のあれこれ(2022.05.16)

    「新九郎、奔る!第10巻」ゆうきまさみ(小学館)北条早雲を主人公とした、ゆうきまさみ後期作品の代表作(になるに違いない)である歴史系漫画も早10巻目。連載当初は年1巻を予定していたため、年2巻くらい出ている現在が夢のようでもある。応仁・文明の乱も終盤となった文明九年、伊勢新九郎(21歳くらい)は、甥っ子が駿河守護の家督を継げるよう奮闘する。ストーリー展開や構成は大ベテランの一流大御所であるので、今更ではある。絵柄はそれは今時とはいえないが、歴史系題材であることもあり、安定して読みやすいし、そもそ絵に不満を持ったことどない。そんな中でも、ここ数巻ですごいと思うのは、登場人物の一人である太田道灌のデザイン。登場初期、このデザインを見れば、ほとんどの人が「ん?」となるだろうが、10巻にもなればこれ以外ないようにも思え...漫画のあれこれ(2022.05.16)

  • 円盤-log-

    記録の引継誰のため古代の神様刻まれた青銅の円盤塵まみれ歴史の埋没今いずこログの保存誰のためイマの実像刻まれたロムの集積塵まみれゼロの出力今いずこ円盤-log-

  • eスポーツ界隈の不適切発言

    新型コロナウイルスの影響から、オフラインによる大規模な大会が軒並み中止となっていたeスポーツ界隈。しかし2022年に入り、VALORANTやAPEXといったFPSゲームがオフラインによる世界大会を開催。どちらも動画サイトでとても多くの視聴者が観戦することとなった。賞金規模も大きく、一握りの人間ではあるが、本当にゲームで生活の糧を得ることができる時代となっている。そうしてプレイヤー、選手が増え世間の注目を集めるようになると、当然に問題も起き、ニュースになる。ここ最近では、スポンサー契約、プロ契約をするeスポーツプレイヤーのいわゆる不適切発言というものが連続しているよう。主には特定の範囲等に対する差別的な発言が多く、メディア等に露出する人間としての資質が問われている。不祥事が頻発する原因として、まだ新しい業界である...eスポーツ界隈の不適切発言

  • せきれい

    あさにれいはいかわりがわりにこどものためによるのせきれいなにもいらないだからかわりにあなたのためにすべてがほしいとどくしんせいかわりがわりにこどものためにおくるおいわいかこはみじかいだからかわりにあなたのためにみらいがながいせきれい

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