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  • 受賞相次ぐ

    第151回「足立連盟俳句大会」において、同人の竹内祥子さんが、特別選者高橋健文「好日」主宰の「天賞」を受賞したことは既にblogで報告した。 等伯のふるさとは能登春よ来い 竹内祥子長谷川等伯を通して、能登の人達への応援歌である。 先日の炎天寺「青葉まつ

  • ナス、ナス、ナス

    主夫としては毎日の野菜の値動きが気になっている。野菜作りに適した温度は30度以下だという。梅雨入りしたというのに連日の猛暑でレタス、ブロッコリー、トマトなどに被害が出ており、値段が高騰しそう・・・。反対に、高温が成長を促進しているのが、トウモロコシやナス

  • SDGs のジレンマ

    何日かごとに、ときどき入れ替わるディスクトップの初期画面だが、今回は、大海に浮かぶ島々の写真が表示される。少し異様なのは、島々の間に四角い生け簀のようなものが多数浮かんでいること。魚の養殖設備のようにも見えるが、あまりにも整ったその形は何やら人工的であ

  • 「一題十句」の取り組み

    「WEP俳句通信」146号(7月号)を読む。定期購読していないが、今月号に、依頼された7句が掲載されていることから編集部から送られてきたもの。 本誌の特集記事を見て、「一題十句」なる句座の方式があることをはじめて知った。一題で十句詠むというもので、俳句誌

  • 丸い文字

    「父の日」ということで次女からビールが届いた。毎年、何等かの贈り物が送られてくる。有難い。 父の日やいつもの丸き次女の文字 十志夫

  • 特定検診

    足立区の特定検診を受けてきた。年に一回届く書類に必要事項を記入して、地元のかかりつけの病院に持っていけば「レントゲン」「「血液検査」「不整脈検査」などが無料で受けられる。便による「大腸がん検査」「内視鏡の胃カメラ」などの検査は有料だが、きわめて割安。今

  • 7月の季語(「俳句四季」より) その4

    ⑦浜昼顔みちのくの砂の嗚咽や浜昼顔            矢作十志夫 サラリーマン時代の一時期に東北仙台に勤務したことがある。単身 赴任という気楽さもあって毎週末になると会社の仲間と名所を訪ね 廻ったりした。 その中の一つに岩手県の大船渡に「碁石海岸

  • 7月の季語(「俳句四季」より) その3

    ⑤噴水   噴水のてつぺんにある重さかな 矢作十志夫   各地の公園で見かける噴水は夏の風物詩である。おおむねコンピュ    ータで制御されていて複雑な動きもなんなくこなす。高く舞い上がっ    た水が急に動きを停止したかと思うと一瞬の間をおいてから落

  • 7月の季語(「俳句四季」より) その2

    ③炎天 炎天や道行く影の剥がれゆく 矢作十志夫  「炎天」というと、「吸殻を炎天の影の手が拾ふ」(秋元不死男)がまず  浮かぶ。戦後間もない頃の一句で、棄てられたシケモクに伸びる手の 動きを影に語らせている。 「炎天の影」だから当然その色は濃い黒

  • 7月の季語(『俳句四季』より) その1

    『俳句四季』誌に「7月の季語」と題する原稿を書いた。自作8句を添えて短いエッセイを添えているので少しずつ紹介していく。  ①裸子裸子の眠りは空のつづきかな 矢作十志夫    屋外で遊び回ったあと、帰宅して直ぐに畳の上で昼寝をする子供たち。 

  • つゆ入り饂飩

    梅雨入り宣言の発出に躊躇していた気象庁も、「今日出さなければいつ出すのか?」ということで、いよいよ関東地方の「梅雨入り」を宣言した。 少し、温度も下がったので、温かいものを食べようということで、具だくさんの「つゆ入り」(?)饂飩を作る。我が家周辺

  • 炎天寺俳句大会

     俳句寺で知られる炎天寺(足立区)恒例の「青葉まつり俳句大会」が、6月8日に開催された。「菖蒲まつり」と重なって私は不参加だったが、「あだち野」から7名が参加し、選者の高野ムツオさんや鳥居真里子さんの「天賞」「地賞」「総合題2位」を獲得するという大活躍だ

  • 菖蒲まつり

    足立区主催の「菖蒲まつり」では、毎年「俳句募集」が行われ、足立俳句連盟の幹事が運営のお手伝いをしている。今年も、北綾瀬の「菖蒲沼公園」で、土、日に実施される。   花火大会と違って天候にも恵まれ、初日の今日も無事終える事が出来た。投句箱には老若男女

  • 早口俳句

     囀りや古米・古古米・古古古米    十志夫自分でも詠んだくらいだから、多分こんな時事俳句がたくさん出てくるだろうなぁと思っていたら、早速、あだち野の句会に登場してきた。田植唄古米古古米古古古米 豊間根文子全国的に類句が出回った〈

  • 寝て起きて・・・

    一泊二日で超結社の吟行に出かけてきた。行先は「ロシア」。老若男女の活発な意見が交された句会の席では、えらそうに滔々と自説を述べてきた。費用は会社持ち(?)だったが、帰りの飛行機のチケットが取れずにアタフタする顛末・・・。 すべて、早朝の夢での出来事だ

  • さて、何がいいのか?

    いよいよ「古古古米」が店頭に並び始めた。値段の高騰に頭を悩ませる「主夫」としては試しに購入してみようかと地元の業務スーパーに出向くが入荷していなかった。昨年出荷の「銘柄米」と「ブランド米」が、3600円~4000円後半で並んでいる。中には5000円越えのブランド米も

  • 急報「長嶋茂雄」さん死去

    6月3日、「長嶋茂雄」さんが肺炎で亡くなったとの報。昭和33年に巨人に入団。背番号「3」で、ポジションは3塁手。監督の時の背番号は「33」。実に多くの「3」に囲まれた人だった。①東京六大学の最終試合で、通算8号ホームランを放ち新記録樹立。②入団の年、国鉄

  • NHK全国俳句大会

     今朝の「NHK俳句」では、3月30日に開催された「NHK全国俳句大会」の結果を踏まえた放送がされた。「自由題」「題詠」「飯田龍太賞」を何週かに分けて選考経緯を発表していく、という。今週は以下の4句について、西村和子、星野高士、堀田季何の3氏が感想を述べている

  • 足立花火大会

    昨年の激しい雷雨の反省から、今年は開始を2か月ほ早めた「足立区花火大会」だったが、今年も生憎の雨にたたられてしまう。夕刻からは小ぶりになるという予報だったので、足立区の有線放送では「予定どおり実施します」と流れていたが、強風でうまく上がらないということ

  • アンソロジーの編集スタート

    2025年版のアンソロジーの台割を完成させ、編集作業を開始した。これから11月末まで、25~30本の原稿作成と入稿作業に入る。編集長を引き受けた2013年の創刊だから今号で12号目の刊行になる。、毎号話題になる「巻頭のエッセイ」をお願いした俳人は、号までで3

  • 蘊蓄俳句

      新茶汲む空也もなかも鎮座して 市橋三岐子銀座の老舗和菓子店に「空也もなか」という「人気和菓子」があるが、句会でそれが投句されてひとしきり話題になった。「食べたことがない」といったら、句の作者が送ってくれた。小ぶりの割に1個200円もする高級和菓子。予

  • 詠む俳句と読む俳句

    金子敦さんから第七句集「ポケットの底」(ふらんす堂)を頂いた。氏の俳句の特徴は、パステルカラーのような俳句の風合いと、外連のない良い意味での分かりやすさであろう。共鳴句を挙げて御礼とさせていただく。 着膨れてポケットの底遠くなる (表題句) 雨だれの真白

  • それはさて

    それはさて愛といふものソーダ水 十志夫婚約の報告と許可取りに孫の彼氏が来宅。昼食を囲んだあと、食後にYが抹茶を点ててもてなした。先日頂いた「空也もなか」を添えて7月に両家で顔合わせをすることになった。取り合えず二人はホッとしただろうが、此方も同様

  • 復路は近し

    折り返すための頂上雲の峰 十志夫 だいぶ前になるが、高尾山に登ったことがある。難易度の異なるいろいろなルートがあって、年間300万人が訪れるというから驚きだ。その数は世界一だとか。頂上でおにぎりを食べたり、地上を景色を楽しんだりしてもいつかは下

  • 詩心

    早稲田大学の関連施設で実施している月一回の細道句会に参加してきた。各結社の主宰をふくめ、ベテラン俳人による超結社句会である。いつも進行役を務めてくれているH氏が、きょうは体調不良で欠席。時間オーバーで事務所に注意されたが、参加者の協力のもと、何とか乗り切

  • 能登の春

    大の里が初土俵からわずか十三場所で横綱昇進を決めた。緊張しがちな綱取り場所の前半をうまく乗り切り、気づけば全勝で13日目に優勝を決めるという快挙。日本人横綱は親方の稀勢の里以来、八年年ぶりである。能登の人達も喜んでいるだろう。 等伯のふるさとは能登春よ

  • 美遊展

    足立俳連俳句大会の結果を表示する短冊一覧を足立区役所の1Fロビーに掲示してきた。参加者全員の一句ずつを短冊にしたもので、区主催の「美遊展」の1コーナーとして、5/19(月)~5/24(土)まで掲示される。さまざまな手続き、更新なとで区役所に訪れた人達が熱心

  • 勢ぞろい

    ロスアンゼルスの現地時間の5月17日は、昨年制定された「大谷翔平の日」。奇しくもこの日はエンゼルス戦で、岩手県出身の大谷、菊池、佐々木が一堂に会し、そこに山本が合流するという豪華な映像が届く。毎年6月が絶好調の大谷だが、今年は早くも5月がピークに。現

  • NHK俳句

     今週のNHK俳句は、声楽家の秋川雅史さんを迎えて、和田華凜「諷詠」主宰の担当の週。兼題は「祭(まつり)」で入選句は以下のとおり。第一席 御旅所の御輿の鈴の震へけり 吉田稜光 (京都府)第二席 祭笛弥勒のような口で吹き 藤井俊勝 (宮城県)第

  • ご挨拶

    二年ほど前から付き合い始めた孫の彼氏が、「今月の末頃に挨拶に伺いたいのですが、都合はよろしいでしょうか?」と言ってきたとYから報告があった。さて、いよいよか・・・。当然、親のところにも行くらしいが、ついでに祖父母の我々にも、挨拶に伺いたいということのよう

  • 「推し」というもの

    「推し」という言葉がある。言うならば「お気に入り」のタレントのこと。自分の場合でいえば、以前は「綾瀬はるか」。つい前までは「波瑠」。そして現在は、俄然「吉岡里帆」である。この間、かの「一茂」氏も番組の中で「吉岡里帆のファンなので会いたい」と言っていたなあ

  • 結果報告

    理事が集まって第151回「足立俳句連盟」俳句大会の結果報告の作成と発送を行った。欠席投句された人たちに、特別選者、ゲスト選者の特選結果と点盛を済ませた投句一覧とをスマートレターで発送するもの。年々、会場に足を運べない人が増えているが、こうした報告を丁

  • blogこと

    blogを始めて15年になる。最初は、PCに詳しい友人に手伝ってもらってHPを開設した。その中で俳句の発表(記録)ページとともに、日記のページを設けて綴っていた。その作業がだんだん億劫になり、俳句の作品は作品として、日記は日記として別々に管理するようになり、

  • 「夏の虹」の是非

    :今朝(5/11)の「NHK俳句」を見ていて思ったこと。岸本尚毅氏の使っていた「夏の虹」という表現が気になった。結社の句会では「春うらら」という表現をたびたび諫めている。「うらら」は春の季語だから、「馬から落ちて落馬する」という類の重複であるから、というのがその

  • 母の日

    「母の日」は国によってまちまちだが、一般的には5月の第二日曜日が多いようだ。何故5月なのかということや、カーネーションを贈る習慣などは、南北戦争(1861年~)の時代まで遡る。当時「母の仕事の日」(Mother's Work Days)というボランティア団体を結成したアン・

  • 筍三昧

    私が「主夫業」であることをご存知の「あだち野」の同人から新鮮な筍を頂戴した。最近では、いろいろな野菜、総菜を頂く事が多く、有難い限り。新鮮な筍は「刺身」でも食べられるらしい。これは少し時間が経っていて無理かも。 また聞くところによると、数少ない「白筍」は

  • 151回足立俳句連盟俳句大会

     第151回「足立俳句連盟」俳句大会が無事終了した。全381句の中から、特別選者の高橋健文「好日」主宰の天地人には以下の句が選ばれ、表彰された。因みに「天賞」は、あだち野メンバー。メデタシ、メデタシ。 天賞 等伯のふるさとは能登春よ来い 竹内 祥

  • タモリ式入浴法

    スーパーの店内に「菖蒲」が並んでいた。柚子、ワイン、薔薇、牛乳・・・風呂の楽しみ方には色々ある。効能のほどは知らないけれど、なんとなく癒しにはなる。著名な医学博士から「身体から油分を除かない方が健康にいい」という話を聞いて、ここ十数年、入浴時において石

  • 足立花火大会

    足立区の花火大会は、その規模に於て東京でも有数の花火大会である。毎年7月に実施されていたが、異常気象で雨にたたられるコトが多くなり、昨年などは雷雨中止となってしまった。区民が残念がるのは勿論だが、入念に準備をしてきたスタッフも無念だろうし、失う費用もバカ

  • 命の軽さ

    早いもので、もう五月。好天が続いていたが久し振りの御湿りの一日になった。ところで、最近、おかしな事件、残忍な事件が多すぎる。毎日毎日、次から次に新しい殺人事件がニュースとして流れてきて、昨日までの事件にとって代わってしまう。もはや「安全な国、日本」が「物

  • 昭和の日

    きょうは「昭和の日」。年号でいうと100年目にあたる節目の日。 軋みたる時計の針や昭和の日 十志夫戦後の日本人の食生活もだいぶ変化してきた。我が家の朝食は、好みに合わせて二種類に分かれる。パン食のYに対して、私は健康に良いということでもっぱら納豆などの

  • 吟行の楽しさ

    俳句の楽しみの一つに「吟行」がある。通常、句会は各自が句を持ち寄って室内で行うのだが、時に戸外に出て、自然の中で即吟した句で句会を行うのが吟行。このイベント、運営する側にとっては難しい面が幾つかある。①一つは天候の懸念。時には豪雨に当たる日もあったりする

  • 快眠のための工夫

    齢とともに、睡眠にエネルギーを要するようになってくるのは誰しも同じらしい。夜半に目覚めて時計を見ると午前2時をさしていたりする。それから更に寝ようとするが今度は4時前後に目覚めてしまう。体温を上げて後に下げる過程で快眠に入れるらしく、「就寝前の2時間ほど

  • 伊藤園主催「新俳句 大会」

    3年前から俳句誌、各俳句大会の投句を一切やめている。結社の代表として、あまり稚拙な句を公に出せないということが表面上の理由。その中で投句している数少ない大会が、「俳人協会」メンバーのみを対象にした年一回の「全国俳句大賞」、伊藤園が主催「新俳句大会」の2

  • 事前投句締め切る

    足立俳句大会の事前投句を昨日締め切った。今回の総投句数は381句。それを一覧にし、特別選者の天地人をふくむ20句選、ゲスト選者の10句選(特選の1句)。加えて当日参加者による互選(5句選)の合計点で、第1位~10位までを決定する。昭和25年から続く歴史

  • 七月の季語

    俳句誌からの依頼原稿2本を仕上げて、それぞれの編集部に送った。いずれも6月刊行(7月号)のもので締め切りは5月の中頃だが、足立俳連俳句大会や、結社吟行の予定があつてそれと重ならないうちに済ませておきたかった。雑誌編集に関わっていた人間として、締め切りには

  • 言葉の誤用

    俳句に関わる人間としては、つねづね日本語について正確でありたいと思っている。テレビなどで間違った言い方をしている人がいたりすると、気になって仕方がない。例えば、①「早急に」の読み方は、「さっきゅうに」であって「そうき ゅうに」ではない。②「出生の秘密」

  • 花の知識

    私の俳句に自然詠が少ないのは、「植物」に対する知識のなさによるものだと自覚している。 その分、「生活句」が増えてきてしまう。スマホに花をかざすと名前が出てくるアプリがあるが、すべて正確に出てくるわけではない。↑先日、日比谷公園で見かけた花も、「犬ふ

  • ひとりプチ吟行

      陽気に誘われて、久しぶりのひとりプチ吟行へ。場所は、例年、結社吟行を実施する「西新井大師」の牡丹園。平日ということもあって比較的空いていて、ノンビリ見てまわれた。池の近くの藤の花は、これからというところ。ここで、4月下旬の句会用の何句かモノにできれば

  • 足立俳句大会

    第151回「足立俳句連盟・俳句大会」の締め切りが迫ってきている。事前投句制で、例年400句前後が集まるが、それを清記一覧にして、大会当日、特別選者(今回は高橋健文「好日」主宰)とゲスト選者(3名)に加えて、参加者全員で互選を行う。その清記一覧を作るのが、結構

  • 新谷壯夫・第二句集『翠嵐』を読んで

    新谷壯夫・第二句集『翠嵐』(俳句アトラス刊)句集を頂いたので共鳴句を記してお礼とさせていただく。著者は大手電機メーカーを定年退職後に職場OB俳句会に参加して俳句をスタート。平成6年、第二回「鳰の子」(柴田多鶴子主宰)同人賞受賞。今回は、第一句集『山懐』か

  • グルメ句会の復活

    10年ほど前から、サラリーマン時代の仲間(俳句愛好家)10数名で「グル芽句会」なるものを催している。旨いものを食しながら、句会を行うというもの。コロナ禍でしばらく中止していたが、4年ぶりに復活することになった。今回は、銀座の和食割烹でランチをいただ

  • 梅まつり

     今年の2月の末のこと。足立区主催の「梅まつり」で俳句大会が催され、選者を務めたら結果報告の「冊子」と「エコバック」とともに、選者吟詠が印刷された「扇子」と「色紙」が送られてきた。さすが、役所の仕事は丁寧であるが、使い道のあるエコバッグはともかくとして

  • 有難きかな若手会員

    この4月から結社に40代の男性会員が加わった。俳句の世界の平均年齢が70歳半ばだから、40歳前後は若手である。しかも8割が女性と言われている中で、若い男性会員はきわめて貴重な存在。人出不足の産業界の新入社員のごとく、大事に大事に育てなければならない・・・(^_

  • 季語の本意について

    「季語の本意」ということに対して厳密な考え方をもつ人がいる。「季語というものは、その成立の背景(過程)によって、その本 質的な意味を有するのだから、それ以外の使用は避けるべき」という主張。いくつかの例を上げる。①「山笑ふ」(春) 北宋の画家・郭煕の『林

  • 主宰の役割

    結社の主宰(代表)の役割は、「作句力」より「選の確かさ」だと個人的には考えている。俳句は、作者の手を離れたら座の読み手のものだから、座の参加者の数だけの観賞があるが、その中でも主宰(代表)の観賞は納得性の高いものでなければならないし、メンバーからもその

  • 『大野林火論』(村上喜代子著)を読んで その(3)

    その(3) 大野林火の功績1946年、「俳句研究」誌が改造社から目黒書店に移った際に、林火は4月号から10月号まで編集長を務めている。また1953年から3年間、角川「俳句」の編集長も務めた。虚子の計らいがあったとされる。その間、沢木欣一、平畑静塔、古澤太穂、赤城さ

  • 『大野林火論』(村上喜代子著)を読んで その(2)

    その(2) 『現代俳句読本』と『現代の秀句』大野林火の人生は決して恵まれたものではなかった。東大時代に恋に落ちて桂歌子と卒業後の昭和2年に結婚するも、長女涼子を8カ月で失い、翌年誕生した長男正己も3歳の時に流行性脳膜炎にかかり病臥の末に亡くしている。その看

  • 『大野林火論』(村上喜代子著)を読んで その(1)

    vv『大野林火論/抒情とヒューマニズム』で、「いには」主宰の村上喜代子さんが第39回「俳人協会評論賞」を受賞された。大野林火「濱」 → 野澤節子「蘭」 → 土生重次「扉」 → 一枝伸「あだち野」創刊主宰 とつづく師系なのだが、これまで「大野林火」に関する評

  • 第36回俳人協会「花と緑の吟行会」

     日暮里で開催された第36回俳人協会「花と緑の吟行会」に参加してきた。2日続きの花冷えだったが、地元ということもあって、「あだち野」からは3名が参加。それぞれ2句づつを投句する。参加数210人。投句総数420句。岸本尚毅氏の講演「石井露月について」を拝

  • 悪人の仕事

    「ガスレンジの点検です。ご案内はすでにハガキで差し上げて いると思いますが」業者を名乗る男の突然の訪問である。ハガキなんて届いていないし、たとえ通知してあるとしても、こちらの都合も確認しないで訪問してくるのも変な話。最近、屋根の瓦、分電盤、給湯器などの

  • 銀漢の超結社句会に参加

    3月29日(土)、銀漢(伊藤伊那男主宰)の同人が関係した日暮里の居酒屋で超結社句会が開かれた。場所が近い事と、句友が店のお手伝いをしているという関係で誘われて参加することにする。3時開始。4時投句。それからは飲み放題の宴会。伊那男主宰が得意の料理を振舞

  • 結社誌「鶴」を読む

    先日の「俳人協会」総会で同席となったご縁で鈴木しげを「鶴」主宰から結社誌が送られてきた。「鶴」は1937年、「馬酔木」の新人会機関誌「馬」と石橋辰之助「樹氷林」を合併する形で東京にて石田波郷を主宰として創刊された伝統ある結社誌。巻末を見ると、北海道から九州

  • エッセイ執筆陣決定

    村上喜代子「いには」主宰から『大野林火論/抒情とヒューマニズム』(コールサック社刊)を頂戴した。第39回俳人協会評論賞を受賞された作品である。今回、大野林火→野澤節子→土生重次→「あだち野」という縁もあり、アンソロジーの巻頭エッセイのご執筆をご依頼した

  • 七回忌

    彼岸のお中日に、菩提寺で墓参りを済ませてきた。実家の墓は別の場所にあり、こちらはで妻方である。墓標を見ると、平成16年 2/27 84歳没(義父)令和元年 6/28 95歳没(義母)とある。もうそんなに経ったのか。義母の七回忌の打合せを済

  • 日本人のDNA

    またまた「桜」の話。「桜」「富士」は、日本人のDNAに組み込まれているようで、いつ見ても感じ入るものがある。ニュース報道によると、花見に行く予定という人も50%近くいて、コロナ前の水準に戻ったという。ただし、昭和の頃に比べてその形態は様変わりしてきてい

  • 桜いろいろ

    東京の開花宣言が出たが、実は早咲きの桜はとうに満開だ。オオカンザクラ、トウカイザクラ、カンヒザクラ・・・。4月2日(火)に俳人協会主催の第36回「花と緑の吟行会」が、地元の日暮里であるので、「あだち野」のメンバーと参加してくる。一人2句出し。10年前

  • NHK俳句(3月23日)

    NHK俳句を見る。今週は、高野ムツオ「小熊座」主宰を中心にした句会形式のもの。席題は「スリッパ」で、参加者の作品と選は以下のとおり。 足振つてスリッパ脱ぎし涅槃かな 中西亮太 特特特並 スリッパを鶯餅の風が吹く 中西アルノ 特特並 スリッ

  • 受賞の軽重について

    様々な俳句大会、ならびに俳句誌において、結社同人が賞を頂くことがある。 直近では、すでに何度か紹介したが俳人協会の第31回俳句大会の準賞を獲得したケース。その栄誉を称えて結社から俳句の刻まれたワインを贈る事にしたが、但し一律というわけにはいかない。その

  • 櫻隠しの中で

     今朝の東京は雹と雷という異常現象にはじまり、午前中には季節はずれの雪まで降った。櫻が開花していれば、季語で言うところの「桜隠し」である。幸い午後には止んで積もることはなかったので、目立った交通障害は起きずに済んだ。昨日から始まったドジャース vs カブス

  • 俳人協会の各賞表彰と総会

    今日3月17日、俳人協会総会が京王プラザで開催された。いつもは欠席するのだが、今回は「あだち野」同人の岡田みさ子さんが第31回・俳人協会俳句大会の準賞を受賞して表彰されるため、花束の贈呈役として参加してきた。京王プラザには海外からインバウンド客も多く、お

  • 季語の本意

    俳誌「俳句界」からの依頼原稿を書いていて、ある疑問にぶち当たった。「裸の子」の「裸」は、夏の暑さをさけて衣類を脱いだ状態をさすのであつて、風呂場での「裸」はこれにあたらないという考え方について。 イメージ写真(フリー素材より)同様に、「水温む」も、暖

  • 七月の季語を詠む

    「俳句四季」から、7月の季語について、自作8句とそれぞれの句の自解文(1句あたり200字)を書いてほしいという依頼があった。取り合えず、7月の季語をピックアップしてみる。七月(水無月)、海開き、百合、青田、雲の峰、夕立、虹、蟬、扇子、団扇、扇風機、ハ

  • 大阪万博のミャクミャク

    今一つ盛り上がりを見せない「大阪万博」が一か月後に迫ってきた。工事の遅れ、予算の大幅な増大などで、何かと批判を浴びてきた国際イベントだが、ようやく開催にこぎつけられ、日本人の一人として取り合えずホッとしている。55年前の「大阪万博」は「月の石」の公開など

  • 俳句刻印ボトル

    俳人協会の会員を対象にした今年の第31回全国俳句大会の結果が発表され、あだち野のメンバーが「準賞」を獲得したことは以前Blogでも紹介した。結社からも記念品を贈呈しようということになり、あれこれ検討したが、受賞俳句を刻印してくれる酒造業者に発注することにする。

  • 雛納め

    「雛納めをする前に女子が集まってランチ会をするので、料理を一品作ってほしい」との依頼がYからあった。栗原はるみさんのレシピで「鶏肉料理」を作ることに。テーブルには、各自が作ってきた料理が並ぶ。男は義弟と甥っ子が加わり、女3 vs 男3の計6名。女子3人は元

  • 揃い踏み

    ドジヤーズの大谷、山本、佐々木の3人がニューヨークメッツとのオープン戦に揃って登場した。先発した山本が初回に2点取られたが、その後、4回までをきっちり抑えて合格点。そのあとの佐々木は、3回を5三振で無得点に。大谷は、3試合連続のヒット。まるで、MLBと

  • 開催日程の縮小

    「足立俳句連盟」では昭和25年に設立して以来、春秋年2回の俳句大会を開催してきた。 富安風生、西東三鬼、山口青邨、中村草田男氏ら、時代を代表する俳人に特別選者として参加していただいている伝統ある俳句大会。今年の第151回「足立俳句大会」(特別選者は「高橋

  • 生きているうちに

    「俳句界」3月号で紹介した「心を打つ俳句」の中で、とりわけ高齢化社会の句についての反響が大きかった。 風呂吹や母に一本顎の髭 石井 稔(句集「顔の原型」より) 夫保護の未明の電話文化の日 村井栄子(俳誌「あだち野」より)いずれも、介護を詠ん

  • 「大谷」の朝がやってきた

    MLBのオープン戦が始まった。早速、ドジャース vs エンジェルスのテレビ中継を見る。大谷が初打線で菊地雄星から左中間にホームランを放った。今年も気持ちいい楽しい「大谷の朝」が過ごせそう・・・。 球春や太平洋の右ひだり (詠み人不明)

  • 「風花(ふうか)」創刊号

    足立俳句連盟の理事の方から貴重な資料を頂いた。昭和22年4月に中村汀女が創刊した「風花(ふうか)」の創刊号である。復刻版だが、当時の面影を残した貴重なもので、「いずれ処分してしまうので、大切にしてくださる方に差し上げたい」ということだった。巻頭に、武者小

  • 再び、「銀漢」の店

    夕方から日暮里で飲む予定があったので早めに家をを出て、湯島天神、上野不忍池を巡ってきた。何句か作れればいいのだけれども、果たしてどうかな。      先月に引き続いて、「銀漢」の句友が1日ママを務めるということで日暮里の店に集まった。今夜は「あだち野」

  • 悪人の仕事

    詐欺電話や営業電話ばかりなので、最近は、置き電話は鳴っても出ないようにしている。プライベートな用事のある人は、たいていは携帯にかかってくるか、最近ではショートメールがほとんど。今日は、携帯のほうに「NTTdocomoですが、料金未納が発生しているので法

  • 俳縁というもの

    5年前に買い求めて、記念にとっておいた「2」が五つも重なった2020年2月22日の切符が出てきた。この2月22日、今は「にゃんにゃん」になぞらえて「猫の日」とと言うらしい。今日、早稲田で開催される細道句会に参加してきた。キャンバスを見てまわるつもりだったが、入試と

  • 「俳句界」3月号

    「俳句界」3月号の特集の中で「心を揺さぶられた俳句」について書いた。★ ★ ★「怒りと哀しみ」の間で 矢作十志夫(「あだち野」主宰)俳句は詠み手と読み手の共同作業であることから、ひとたび作者の手を離れてしまえば、それから先は鑑賞者のものとなる。

  • なんだとかんだと

    梅真白押し戻されるズームの目 十志夫今月はなんだかんだと忙しかったこともあり、例年のように梅にカメラを向ける機会がなかった。今週末、支部句会が一つ、超結社句会が一つ済めば、あとは結社の会報を印刷して終りとなり一段落つく。しかし来月になれば直ぐに足

  • 雛飾り

      家系図のやうに雛のならびけり 十志夫クリスマスツリーといい、雛人形といい、Yはやる事が早い。一か月前から緋毛氈を敷いて人形を出して並べ始める。今年もすでに7段がデンと飾られた。我家は女系家族なので長女の生まれた50年前からの伝統行事。こうして雛

  • おこぼれ

    この2~3日、blogの閲覧者数が急激にふえた。林誠司氏の句集「海光」を紹介していることが、氏のblog「俳句オデッセイ」に触れられており、私のblogがリンクされたためと思われる。さすがに数千名の読者のいる人気blogで、その波及力が大である。ところで、昨日は、聖バレ

  • カレー三昧の日々

    血圧の高いYのために毎日の食事はそれなりに神経を使う。俳人をかねる主夫としては、忙しい時は時間短縮でカレーにすることが多い。まず日本人で嫌いな人はいない鉄板メニューだ。 コメに限らず、ここ一年野菜の高値が続いていて、カレーライスの一人前あたりが314

  • 林誠司・第三句集『海光』

    林誠司氏の句集『海光』(俳句アトラス刊)を読んだ。俳人協会新人賞を受賞した第一句集「ブリッジ」(2001年)、第二句集「退屈王」(2012年)に続く第三句集である。休日には、芭蕉の「奥の細道」の道程を自ら辿るほどの旅好きである。当然のごとく自然詠が中心を占める

  • 俳句と詩

    「俳句四季」8月号を読み返していたら、「俳句と詩」についての特集が目に留まった。タイトルは、「越境する俳句/詩人と俳句、俳句と詩」。俳人であり、詩人でもある7人の方たちが原稿を寄せている。以前、結社が同じだった草野早苗さんや「あだち野」アンソロジーの巻頭

  • 釜六音

    「あだち野」には茶道を嗜む人が複数いて、句会でそれに関連した句を出してくる。Yが茶道を指導しているから、普通の男性よりは知識があるつもりだったが、この数か月で「そうなのか」と教えられることが数多くあった。 炉開きや花は白玉初嵐 市橋三岐子前回もb

  • 「性格」と「俳句」と「恋愛」と

    昨年、依頼された講演会で「性格と作句傾向」について話した。人間が生来持っている「モノの考え方」と「俳句の傾向」とは重なる部分があるというテーマだった。その話に使った検査は、以前勤めていた会社のスタッフと東京大学、九州大学の心理学研究者とで共同開発した「

  • 睡眠の話

    年齢とともに睡眠に関する悩みが多くなるのは、誰しも同じらしい。「睡眠」の研究者がその仕組みを解説している番組を見た。 就寝前のルーティーンをつくるのが良いという。例えば軽い運動、短い読書など。 睡眠とは、ノンレム睡眠(深い睡眠)、レム睡眠(浅い睡眠

  • 雪催ひ

        雪しずり音なき音をながめけり 十志夫2月2日(日)に都心に何十年かぶりの「大雪」との予報が出ていた。月例句会があり、車がつかえないと困るなぁと思っていたが、それほどでもなく、早々に雨も止んだ。「節分」と重っていたので、いろいろ準備を重ねてきたイ

  • シンクに花束

    先日の新春句会の場で、「今年も宜しく」ということで同人の皆さんから花束を頂いた。「花束」を頂くなんて、何年振りだろうか。 シンクに花束ソファーに赤マフラー 十志夫早速、Yが花瓶に活けてくれた。

  • 新春の集い

    先週末、超結社の「細道句会(早稲田句会)」の今年最初の句会があった。久し振りに青森、兵庫からもメンバーが参加されたので、句会後に新年会を開催。いつもながら楽しい情報交換の場となった。毎月21日、弘法大師の縁りの寺社では様々な催しものが行われ、中でも1月2

  • 師系というもの

    土生重次「扉」創刊主宰わが「あだち野」は、「蘭」(野澤節子)の編集長を務めた土生重次の「扉」の系列誌として平成9年に創刊され、今年で28年目を迎える。その「扉」は、土生主宰亡きあと、坂元正一郎氏が主宰を継いでいたが、昨年7月に急逝され、編集長の野地邦雄

  • エンドレス記者会見

    1月27日(月)の午後4時に始まったフジテレビの会見にずっとチャンネルを合わせていたら、気づけば夜中の12時に。途中、食事を摂りながらも8時間連続して見ていたことになる。まだ、続いている。大学時代の専門ゼミで「近代マスコミ論」を学んだ人間としては、言いた

  • 日本の役割

    トランプ大統領のいう「アメリカ・ファースト」をはじめ、世界各国に「自国優先」の考え方が広まりつつある。また、経済停滞をもたらした左傾化の反動から、欧州主要国でも右傾化が目立ち始め、この左右の対立による「思想的な分断」が起きてきている。こうした自国優先の考

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