サントリーホールでの名曲シリーズ。冒頭のバーンスタイン《キャンディード》序曲から、読響とカンブルランの信頼関係が伝わる、明るく輝かしい演奏。中間部では“幸せな…
音楽評論家 長谷川京介のブログです。ソニー・ミュージック退職後は、雑誌「音楽の友」や「ショパン」「ぶらあぼ」に、コンサート評や記事を書くとともに、 フリーの音楽プロデューサーとしても活動しています
シルヴァン・カンブルラン読響 リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)(7月15日・サントリーホール)
サントリーホールでの名曲シリーズ。冒頭のバーンスタイン《キャンディード》序曲から、読響とカンブルランの信頼関係が伝わる、明るく輝かしい演奏。中間部では“幸せな…
七夕にロータを聴く 佐藤杏樹 ハープリサイタル(7月7日・練馬文化センター小ホール)
ハーピスト佐藤杏樹(さとうあんじゅ)が企画・演奏する「Meetsハープシリーズ」は、作曲家とハープの出会いに光を当てる企画。その第3回は、イタリア映画音楽の巨…
広上淳一 日本フィル フランス・ムソー(バス・クラリネット)(7月12日・サントリーホール)
ある識者の方が、『今、在京オケの中で金管が一番いいのは日本フィル』とおっしゃっていたが、今日の広上淳一指揮のホルスト:組曲《惑星》を聴くと、その言葉は正鵠(せ…
ノット指揮スイス・ロマンド管弦楽団 2日目 HIMARI(ヴァイオリン)
(7月9日・サントリーホール)ノットの指揮は、東京交響楽団とスイス・ロマンド管弦楽団とで、楽団の性格や国民性の違いによるのか、そこから生まれる音楽には大きな隔…
トレヴァー・ピノック指揮紀尾井ホール室内管弦楽団 アレクサンドラ・ドヴカン(p)
(7月4日・日本製鉄紀尾井ホール)コンサートマスターはバイエルン放送響第1コンサートマスターのアントン・バラホフスキー。彼が紀尾井ホール室内管(KCO)のトッ…
ジョナサン・ノット指揮 スイス・ロマンド管弦楽団 上野通明(チェロ)
(7月8日・ミューザ川崎シンフォニーホール)6年前の来日公演*と比べて、今回はオーケストラの個性により合致したプログラム。看板レパートリーであるオネゲルとスト…
熊倉優 新日本フィル 小林愛実 第32回すみだクラシックへの扉
(7月4日・すみだトリフォニーホール)小林愛実によるショパン「ピアノ協奏曲第1番」。4年前の第18回ショパン国際ピアノコンクールで第4位入賞を果たして以来、こ…
カリーナ・カネラキス指揮都響 アリス=沙良・オット(ピアノ)(7月6日・サントリーホール)
都響初登場=日本デビューとなるカリーナ・カネラキスとアリス=沙良・オットによるラヴェル「ピアノ協奏曲」は、都響の演奏がいまひとつでオットの見事な演奏を支えられ…
松本宗利音(しゅうりひと)指揮、東京シティ・フィル 上野耕平(アルトサクソフォン)
(7月3日・東京オペラシティ)両親が音楽好きで、カール・シューリヒトが好きな父親が付けた名前を持つ松本宗利音は、東京シティ・フィルの指揮研究員を務めたこともあ…
「モーツァルトが帰ってきた」──ツォトネ・ゼジニゼ、日本デビュー
(6月28日・すみだトリフォニーホール)2009年8月ジョージア生まれ、現在15歳のツォトネ・ゼジニゼは、バレンボイムが”Mozart is coming b…
読売日本交響楽団 第277回日曜マチネーシリーズ(6月1日・東京オペラシティ)
読響とは2008年の初共演以来、幾度も共演を重ねてきた川瀬賢太郎が、人気のマチネーシリーズに登場。コンサートマスターは林悠介。 ガーシュイン《パリのアメリカ人…
ラハフ・シャニ指揮ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団 庄司紗矢香(vn)
(6月28日・横浜みなとみらい 大ホール)ラハフ・シャニ指揮ロッテルダム・フィルは、全体に柔らかな質感と品格ある響きを保ちながら、音楽の流れに細やかな陰影を与…
阪田知樹 巡礼の旅 ベートーヴェンとリストの軌跡(6月27日・Hakuju Hall)
F.リスト:BACHの主題による幻想曲とフーガ プレトークで阪田が「13歳か14歳で初めて弾いた作品で思い出がある。このシリーズの原点回帰にぴったり」と語っ…
(6月26日・調布市文化会館たづくり くすのきホール)ヴォクス・ルミニス日本初公演は、単なる古楽演奏の粋を超え、音楽と人との深い結びつきを静かに、しかし確かな…
ヴァイグレ指揮読響 ハーデリヒ(vn)(6月24日・サントリーホール)
この夜のハイライトは、アウグスティン・ハーデリヒが奏でるチャイコフスキー《ヴァイオリン協奏曲》。これほどまでにヴァイオリンが美しく共鳴する演奏を、これまで聴い…
沼尻竜典指揮・神奈川フィル Dramatic Series ワーグナー《ラインの黄金》
(2025年6月21日・横浜みなとみらいホール)沼尻竜典は、2007年から2023年までの16年間にわたり、びわ湖ホールの芸術監督を務め、《ニーベルングの指環…
タルモ・ペルトコスキ、N響に衝撃のデビュー!マーラー《巨人》で魅せた精密と熱狂の共存
(6月20日・NHKホール)衝撃的な若き指揮者が登場した。2000年4月21日生まれ、25歳のタルモ・ペルトコスキが、N響を指揮、マーラー「交響曲第1番《巨人…
マケラ評、台湾でも反響? Bach Inspiration(巴哈靈感)が中国語訳を掲載
台湾の音楽エージェント「Bach Inspiration(巴哈靈感)」のFacebookで、速リポに掲載されたマケラの記事が中国語に翻訳されて紹介されています…
マケラ&パリ管 速リポ(6月18日・ミューザ川崎公演)が英訳されました
クラウス・マケラ指揮パリ管弦楽団の速リポ英訳版が公開されました。マケラ本人はもちろん、パリ管弦楽団の関係者やメンバー、海外のマケラ・ファン、そしてパリ管の…
マケラ パリ管 サン=サーンス《オルガン付き》&ベルリオーズ《幻想交響曲》2日目
(6月19日・サントリーホール)昨夜の余韻が残る中、同一プログラムをサントリーホールで再び聴く。演奏の骨格は下記速リポに書いた内容と基本的に同様だが、指揮者も…
《幻想交響曲》《オルガン付き》で完全勝利!マケラ×パリ管レビュー公開
クラウス・マケラ指揮パリ管弦楽団、ミューザ川崎での公演についてのレビューが、毎日クラシックナビ「速リポ」に掲載されました。フランスを代表する二大交響曲、サン=…
沖澤のどか 都響 フランク・ブラレイ、務川慧悟(6月15日ミューザ川崎)
沖澤のどかと都響の初共演。公演の人気が高く、2週間前に都響のサイトを確認した際には、すでに4階席後方しか残っていなかった。音の届き方には一定の距離を感じたため…
ミケーレ・マリオッティ東京交響楽団 ティモシー・チューイ(6月14日・ミューザ川崎)
チャイコフスキー:幻想的序曲「ロメオとジュリエット」凄い。凄すぎる。こんなロミジュリは初めてだ。緊迫感が異常に高い。モンタギュー家とキャピュレット家のいさかい…
フアンホ・メナ指揮N響 ユリアンナ・アヴデーエワ(ピアノ)(6月8日・NHKホール)
指揮者はウラディーミル・フェドセーエフからフアンホ・メナに変更となった公演。5日前の公演だが、レヴューを書くのが遅くなり、昨晩と順番が逆になってしまいました。…
メナN響のブルックナー「交響曲第6番」 シュッツのイベール「フルート協奏曲」
(6月12日・サントリーホール)フアンホ・メナのブルックナー「交響曲第6番」は、本当に素晴らしかった。スペイン、バスク地方生まれ。ピレネー山脈を挟んでフランス…
毛利文香 デビュー10周年 リサイタル・シリーズ 第1回(6月10日・Hakuju Hall)
全3回のシリーズ第1回は、毛利文香の師、ミハエラ・マルティンとのヴァイオリン二重奏。毛利にとっては、ステージ上での初共演となった。 ルクレール:2つのヴァイオ…
中原梨衣紗(ヴァイオリン)「新しい風」名曲コンサートvol.3 和田一樹指揮新日本フィル
(6月6日・すみだトリフォニーホール)16歳の新星ヴァイオリニスト、中原 梨衣紗(なかはら りいさ)を初めて聴いたのは、今年3月24日紀尾井ホールでの「Dou…
ミケーレ・マリオッティ(指揮)東京交響楽団 ロッシーニ「スターバト・マーテル」
(6月7日・ミューザ川崎シンフォニーホール) ミケーレ・マリオッティは凄い指揮者だ。前回東響に初登場した際、聴き逃したので今回が初体験。モーツァルト「交響曲第…
~美味しい協奏曲の宴~ニュウニュウ・石上真由子・山本楓 水戸博之指揮新日本フィル
(6月4日・紀尾井ホール)水戸博之指揮新日本フィルハーモニー交響楽団をバックに、3人のソリストが登場。最初は、ヴォーン=ウィリアムズ:オーボエと弦楽合奏のため…
川瀬賢太郎指揮読響とシェリー指揮国立カナダナショナル管弦楽団
6月に入り、充実の公演が続く。6月1日は東京オペラシティで、読売日本交響楽団の第277回日曜マチネーシリーズへ。川瀬賢太郎と阪田知樹の共演による、定番ながら聴…
ギエドレ・シュレキーテは初来日の2021年東京二期会とのモーツァルト《魔笛》のゲネプロで聴いて以来。東京二期会《魔笛》ゲネプロ 演出:宮本亞門 指揮:ギエドレ…
パスカル・ドゥヴァイヨン&村田理夏子 スペシャルピアノリサイタル~継がれていく宝飾品~
(5月 28日・東京文化会館小ホール)今年で結婚20年を迎えるパスカル・ドゥヴァイヨンと村田理夏子のソロとデュオのリサイタル。今回のリサイタルの副題は「継がれ…
ハインツ・ホリガー(オーボエ&指揮) 新日本フィル 吉野直子(5月23日・サントリーホール)
プレコンサートに新日本フィルの若い団員による弦楽四重奏があった。メンバーはヴァイオリン:玉井 元 廣田真理衣 ヴィオラ:濵本実加 チェロ:佐古健一。曲目はメン…
尾高忠明指揮読響 ブルックナー「交響曲第9番」ほか(5月27日・サントリーホール)
ブルックナー交響曲第9番(コールス校訂版)は、鉄塊を徹底的に鍛え上げたような、締まりに締まった演奏。 過去に尾高指揮大阪フィルの東京公演で聴いた第4番「ロマン…
石上真由子 中恵菜 佐藤晴真(5月21日・Hakuju Hall)
石上真由子(ヴァイオリン)、中恵菜(ヴィオラ)、佐藤晴真(チェロ)がHakuju Hallで開く演奏会は、これが三回目。石上真由子に言わせると「へんてこりんな…
Mahler 5 – Kahchun Wong & Japan Phil (May 25)
Kahchun Wong performed Mahler’s Symphony No. 5 in his debut concerts as Chief C…
カーチュン・ウォン日本フィル マーラー「交響曲第5番」(5月25日サントリーホール)
今日は私にとって今年100回目のコンサート。節目にふさわしい名演に出会うことができた。 前半は服部百音によるシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」。完璧なテクニック…
沼尻竜典指揮・神奈川フィル、清水和音(ピアノ)(5月18日・ミューザ川崎シンフォニーホール)
祝祭を彩る記念の開幕──ミューザに響く楽聖の楽園市制100周年を迎え、輝く未来へ歩みを進める川崎。その節目にふさわしく、創団55周年を飛躍の年とする神奈川フィ…
栗山民也演出100回達成! 新国立劇場《蝶々夫人》(5月17日)
新国立劇場《蝶々夫人》、栗山民也演出によるこの舞台が、5月17日の公演でついに通算100回を達成。たまたま行ったこの日、最後のカーテンコールで字幕スペースに「…
プレトニョフ指揮東京フィル 松田華音(ピアノ)(5月19日・東京オペラシティ)
プレトニョフ編曲によるショパン「ピアノ協奏曲第1番」。ピアノパートにも若干手が加えられているとのことだが、主な改変はオーケストレーションにある。オリジナルの管…
「音楽の友」6月号掲載記事とユロフスキ最新レヴュー英訳公開のお知らせ
『音楽の友』2025年6月号が発売されました。今月は、以下の記事を執筆しております:・特集記事「ジョナサン・ノット&東京交響楽団 ラスト・シーズンの始まり―…
ウルバンスキ指揮・都響 アンナ・ツィブレヴァ(ピアノ)(5月16日・サントリーホール)
ウルバンスキと都響の初共演は、プログラムの構成力、演奏の完成度ともにきわめて高水準の一夜となった。コンサートマスターは矢部達哉、トップサイドには山本友重が座る…
尾高忠明指揮読響 ラファエラ・グロメス(チェロ)(5月15日・サントリーホール)
ソニー・クラシカルから8枚のCDをリリースしているドイツの新星ラファエラ・グロメスがドヴォルザーク「チェロ協奏曲」で日本デビュー。世界に2台しかない名器ヴェル…
アルゲリッチ(ピアノ) 広上淳一指揮水戸室内管弦楽団(5月14日・東京オペラシティ)
©池上直哉広上淳一が水戸室内管弦楽団を指揮するのは、2000年、2008年、2015年、2021年に続いて今回が5度目。ただし、アルゲリッチとの共演は今回が初…
ユロフスキ指揮ベルリン放送響公演のレヴュー、毎日クラシックナビ・速リポに掲載
ユロフスキ指揮ベルリン放送響公演のレヴュー、毎日クラシックナビ・速リポに掲載創立100年の伝統を受け継ぎながら、ユロフスキのもとで情熱と構築性を併せ持つ響き…
福島章恭コンサートシリーズ4 (5月11日・杜のホールはしもと ホール)
合唱指揮者の福島章恭が自費で続けるオーケストラ指揮シリーズ第4回。小学校6年生の時に聴いた《第九》が福島の原点にあり、元々好きだったオーケストラを指揮したいと…
ヤン・ヤン指揮 杭州フィル、LFJ初登場で古典派・ロマン派の名曲に挑む
ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025の初日、東京国際フォーラム ホールCにて、ヤン・ヤン指揮、杭州フィルハーモニー管弦楽団の演奏を聴いた。 杭州フィルは、…
クラシック音楽が日本社会にどう根づき、いかに揺らいでいるかを問いかける本書は、長年音楽の現場でプロデュースや取材に携わってきた著者による、実情に即した報告書と…
下野竜也指揮都響 黛敏郎「涅槃交響曲」他(4月30日・東京文化会館)
現代音楽3作を並べた意欲的なプログラムは、聴衆の期待の高さを反映して完売満席となった。昨年のジョン・アダムズ自作自演でミュージック・ペンクラブ音楽賞現代音楽部…
ルイージN響 諏訪内晶子(vn)、森麻季(sp) (5月1日・サントリーホール)
マーラー「交響曲4番」は、先週の第3番よりもルイージに合っていた。軽やかでよく歌い、色彩感も豊か。イタリアのカラフルで滑らかな絹織物のような感触。オーケストラ…
オーケストラ・ニッポニカ 芥川也寸志生誕100年記念 畏敬・諧謔・鎮魂
(4月27日・紀尾井ホール)設立から23年にわたり、日本の作曲家の作品を紹介してきた芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカが、文化支援の助成の激減、譜…
広上淳一指揮日本フィル ヴェルディ《仮面舞踏会》(セミ・ステージ形式)
ステージオペラとして、とても良く練り上げられており、高島勲の演出も冴えていた。ステージ奥に組台を置き、その上をステージとし、また舞台前面左右を一段高くしてステ…
ルイージ指揮N響 マーラー「交響曲第3番」(4月26日・NHKホール)
ルイージN響のマーラーは2023年に聴いた「交響曲第8番《千人の交響曲》」以来。その時と同じ方向性を持ちつつ、細部まで徹底的に磨かれたアンサンブルと構造的完成…
熟成のロマン派音楽 福島章恭コンサートシリーズIV 《未完成》とブラ1
今発売中の「音楽の友」5月号106pに、5月11日(日)13時半開演、杜のホールはしもとで「福島章恭コンサートシリーズIV」を指揮する福島さんのインタビュー記…
2024年度ミュージック・ペンクラブ音楽賞 授賞式のようすをレポート!
第37回ミュージック・ペンクラブ音楽賞授賞式が、本日4月22日、北とぴあ カナリアホールにて開催されました。各部門の受賞者や代表者、ご関係者の皆様が多数出席…
ノット&東響《こうもり》(演奏会形式)2日目 (4月20日・東京文化会館大ホール)
18日に続き、今度は買ったチケットで行く2日目。座席が1階6列目左端とステージに近く、歌手の声をダイレクトに聴け、行った甲斐があった。 客席が9割以上埋まって…
ヤルヴィN響 グローヴナー(ピアノ)(4月17日・サントリーホール)
今日のヤルヴィN響の演奏は、過去聴いた中でも最高レベル、それも一段階も二段階も上だった。先週のレヴューでヤルヴィと近現代音楽との相性の良さを書いたが、それを裏…
東京春祭 ノット&東響《こうもり》(演奏会形式) (4月18日・東京文化会館大ホール)
ジョナサン・ノット指揮によるJ.シュトラウス2世《こうもり》。歌手陣の歌唱と演技が予想を大きく上回る素晴らしさで、充実した舞台が繰り広げられた。冒頭、アルフレ…
リーニフ指揮・読響 ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)(4月12日・サントリーホール)
東京春祭《蝶々夫人》で読響と初共演したオクサーナ・リーニフが登場し、ブラームスのピアノ協奏曲第1番とベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を指揮した。 ソリスト…
パーヴォ・ヤルヴィ指揮N響 アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ)(4月13日・NHKホール)
前半にベルリオーズ《イタリアのハロルド》、後半にプロコフィエフ《交響曲第4番》というプログラム。首席指揮者を2015年から2022年まで務めた(現在は名誉指揮…
ムーティ指揮 東京春祭オーケストラ(4月11日 ・東京文化会館大ホール)
イタリア・オペラの序曲・間奏曲とレスピーギ《ローマの松》他というプログラム。これまで、ムーティのカリスマ的な指導のもと、数々の演奏会形式のイタリア・オペラで日…
オクサーナ・リーニフ指揮読響《蝶々夫人》(演奏会形式)(4月10日・東京文化会館)
バイロイト音楽祭で女性初の指揮者を務めたリーニフが、読響と共にプッチーニの名作を鮮烈に再現した。 東京春祭プッチーニ・シリーズ vol.6《蝶々夫人》(演奏会…
アンサンブル・アンテルコンタンポラン I ブーレーズ生誕100年に寄せて
(4月9日・東京文化会館大ホール)ピエール・ブーレーズによって1976年にパリで設立されて以来、時代の先端を走り続け、現代音楽のヴィルトゥオーゾ集団としての評…
大野和士・都響 キリル・ゲルシュタイン(ピアノ) (4月7日・東京文化会館)
大野和士指揮・東京都交響楽団による今回の定期公演は、前半にベルク《管弦楽のための3つの小品》、後半にゲルシュタインをソリストに迎えてのブラームス《ピアノ協奏曲…
2日目はさらに深まる感動──ノット&東響、ブルックナー8番〈初稿版〉(4/6・ミューザ川崎)
聴く機会が少なかったため、第8番の初稿版の良さをこれまで十分に認識していなかった。しかし、昨日と今日の2回にわたり、ノットと東響の目を見張るような集中力の高い…
ジョナサン・ノット指揮 ブルックナー「交響曲第8番」(初稿版)(4月5日・サントリーホール)
ノットが「この版は長く変化に富み、まるで遠回りして山を登るような旅です」と語る通り、未知の道をたどるようなこの旅は、刺激に満ちていた。ノットは、まるで山歩きの…
東京春祭ヤノフスキ指揮N響 ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》(4月4日・東京文化会館大ホール)
マレク・ヤノフスキ指揮による《ミサ・ソレムニス》は、第1曲《キリエ》の静けさと祈りの表現と、第2曲《グローリア》の活力あふれる音楽との対比が際立ち、宗教的な厳…
キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)の世界 I ー solo(4月3日・東京文化会館小ホール)
後半はまさにゲルシュタイン・ワールドの真骨頂。一言で言えば、それは現代の世界情勢を映し出すかのような、世界の狂気あるいは大都会の狂気そのものだった。 クルター…
国立カナダナショナル管弦楽団日本ツアー 記者会見(4月2日・カナダ大使館)
東京青山のカナダ大使館地下2階のオスカー・ピーターソン・シアター(233席)で開かれた国立カナダナショナル管弦楽団日本ツアーの記者会見に出席した。 開催まで1…
東京春祭 ピノック指揮紀尾井ホール室内管弦楽団 (3月23日・東京文化会館小ホール)
東京春祭に紀尾井ホール室内管弦楽団が初登場。興味深かったのは今回の指揮を執ったトレヴァー・ピノックが2019年にロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・ミュー…
東京春祭 ワーグナー《パルジファル》(3月27日・東京文化会館大ホール)
東京・春・音楽祭 ワーグナー《パルジファル》 (3月27日・東京文化会館大ホール)知る限りこれまでの春祭ワーグナー・シリーズの最高峰。歌手、オーケストラ、コー…
「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2025」記者会見レポート
本日午後1時から開かれたフェスタサマーミューザKAWASAKI2025のライナップ記者会見に行きました。以下ポイントをまとめました。「フェスタサマーミューザ …
小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXXI ヴェルディ:歌劇「椿姫」
(3月22日・東京文化会館大ホール)小澤征爾音楽塾として初めてヴェルディに挑戦。主役歌手陣が素晴らしかった。ヴィオレッタ・ヴァレリー役のニーナ・ミナシアン(ソ…
サー・アンドラーシュ・シフ&カペラ・アンドレア・バルカ(3月21日・ミューザ川崎)
サー・アンドラーシュ・シフと2026年に活動を終了する自身の室内オーケストラ、カペラ・アンドレア・バルカ。1990年代末にザルツブルクで結成され、長年にわたり…
Farrell: A Highly Successful Debut in Japan
Conductor: Kirill Farrell, Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra, Violin: Benja…
キリアン・ファレル指揮都響 ベンジャミン・バイルマン(vn)(3月20日・サントリーホール)
ここ最近次々と才能のある若手指揮者が登場しているが、日本デビューとなるアイルランド生まれのキリアン・ファレルも間違いなく、その一人だ。今年31歳。2023/2…
「音楽の友」4月号掲載 ロウヴァリ、フィルハーモニア管弦楽団 初来日公演レポート
「音楽の友」4月号が発売されました。今回は、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ&フィルハーモニア管弦楽団の初来日の公演レポートを11p(カラー)に書いております…
伊藤悠貴・横坂源・笹沼樹・新倉瞳 齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞者によるチェロ・アンサンブル
(3月15日・東京文化会館小ホール)昨年の東京春祭で話題となった4人のチェリストがソロを持ち回る独創的企画、齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞者によるチェロ・アンサ…
ピノック指揮紀尾井ホール室内管弦楽団 モーツァルト:歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》[演奏会形式]
(3月14日・紀尾井ホール)800席の紀尾井ホールという贅沢な空間で堪能する、素晴らしい《コジ・ファン・トゥッテ》。ピノックの躍動感あふれる指揮のもと、歌手陣…
群馬交響楽団 東京定期演奏会 飯森範親(指揮) 小林沙羅(ソプラノ)
(3月13日・東京オペラシティ コンサートホール)チラシを見てデイヴィッド・レイランド指揮の10月公演の会場名をカレンダーに書いたため、すみだトリフォニーホー…
ヴァイグレ読響 ベルク《ヴォツェック》(演奏会形式)(3月12日・サントリーホール)
歌手陣が充実。特にマリー役のアリソン・オークス(ソプラノ)が、昨年東京春祭の《エレクトラ》のクリソテミス役で聴かせたように、最初の一声から聴き手を釘付けにする…
ケンショウ・ワタナベ指揮東京フィル 髙木竜馬(ピアノ)(3月9日・オーチャードホール)
出演予定の首席指揮者アンドレア・バッティストーニは、今年1月のケガ(右肩前方脱臼)の回復の遅れのため、医師の診断により出演できなくなり、2019年にも東京フィ…
高関健東京シティ・フィル ヴェルディ《レクイエム》(3月8日・東京オペラシティ)
ヴェルディ《レクイエム》と言えば、「音楽の友」と「毎日クラシックナビ」のコンサートベストテンに挙げた、昨年6月8日の園田隆一郎指揮パシフィックフィルハーモニア…
KBS交響楽団 & 東京フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会(3月2日・東京オペラシティ)
日韓国交正常化60周年にふさわしい音楽が結ぶ友好。東京フィル名誉音楽監督でKBS響の桂冠指揮者でもあるチョン・ミョンフンが指揮する合同オーケストラは18型の大…
カーチュン・ウォン日本フィル マーラー《復活》レヴュー 毎日クラシックナビ 速リポに掲載中
カーチュン・ウォン日本フィル マーラー《復活》毎日クラシックナビ速リポに掲載中昨晩3月7日(金)、サントリーホールでの公演のレポートを速リポに書きました。これ…
昨年2月閉館の名古屋「しらかわホール」売却先が決まり再開の見込み
昨年2月29日に閉館した名古屋のしらかわホールの最後のコンサート、28日の愛知室内オーケストラ第72回定期演奏会 山下一史(指揮)辻彩奈(ヴァイオリン)と、閉…
カーチュン・ウォン 日本フィル 小林美樹(ヴァイオリン)(3月1日・サントリーホール)
日本の作曲家の紹介に積極的なカーチュン・ウォンが指揮する伊福部昭:管絃楽のための《日本組曲》は、湿り気のある日本的な情緒が、カラリとした晴れやかな表情を持つ西…
モーツァルト未公開曲世界初演で話題 篠山春菜 大崎由貴 デュオ・リサイタル
(2月28日・スタジオピオティータ) 昨年モーツァルト未公開作品「セレナード ハ長調 K 648《ガンツ・クライネ・ナハトムジーク》世界初演で大きな話題とな…
尾高忠明指揮読響 辻井伸行(ピアノ)ショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲第1番」「交響曲第5番」
(2月27日・サントリーホール)BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団との演奏が高く評価されるなど、ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」は尾高忠明の十八番。 札響…
チョン・ミョンフン指揮東京フィル ベートーヴェン「三重協奏曲」「英雄」
(2月26日・東京オペラシティ)ヴァイオリンに前田妃奈(2022年ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール優勝)、チェロにハン・ジェミン(2021年エネスコ…
川瀬賢太郎指揮名古屋フィル東京公演 マーラー「交響曲第6番《悲劇的》」
(2月25日・東京オペラシティ)川瀬と名フィルによるマーラー《悲劇的》は、竹をスパーンと断ち切るような明快で引き締まった演奏だった。指揮は自信に満ちあふれ、実…
Manami Suzuki Piano Recital (Feb 23rd at Muza)
不定期ですが、今回から翻訳ソフトDeepLによる英訳のブログも始めます。指揮者のレナード・スラットキンが自分のfacebookでブログを紹介してくれ、海外の…
第12回浜松国際ピアノコンクール優勝者 鈴木愛美を迎えて(2月23日・ミューザ川崎)
3年に1度開催される浜松国際ピアノコンクールは、国際音楽コンクール世界連盟に加盟するコンクールであり、これまでアレクサンダー・ガヴリリュク、ラファウ・ブレハッ…
濱田芳通&アントネッロ モンテヴェルディ オペラ『オルフェオ』新制作
(2月22日・神奈川県立音楽堂)1994年結成の濱田芳通&アントネッロのモンテヴェルディのオペラ『オルフェオ』新制作は、神奈川県立音楽堂、兵庫県立芸術文化セン…
尾高忠明 大阪フィルハーモニー交響楽団 東京公演 ブルックナー「交響曲第4番《ロマンティック》」
(2月18日・サントリーホール)ブルックナー「交響曲第4番《ロマンティック》」は、これまで聴いた大阪フィルの東京公演の中では、最もバランスのとれた演奏。過去の…
特別演奏会 汐澤安彦氏を偲んで (2月17日・東京オペラシティ)
本来は東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の初代常任指揮者汐澤安彦を迎えての特別演奏会だったが、1月7日汐澤が86歳で逝去。汐澤が名誉指揮者を務めた東京…
沼尻竜典 神奈川フィル 服部百音 佐藤晴真 (2月15日・横浜みなとみらい大ホール)
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲服部百音と佐藤晴真は端正に流麗に演奏しているものの、ガツンと来るものが、少ない。オーケストラももう一つ燃えて…
藤岡幸夫 東京シティ・フィル 伊福部昭:交響頌偈《釈迦》(2月14日・東京オペラシティ)
伊福部昭の交響頌偈《釈迦》(こうきょうじゅげ・しゃか)は1989年小松一彦指揮東京交響楽団により初演された。1997年田中良和札響、2014年大植英次指揮東響…
ポペルカ指揮N響 ニコロフスカ(メゾ・ソプラノ) (2月13日・サントリーホール)
指揮者になって僅か5年で3つのオーケストラの首席指揮者に就任、欧米で旋風を巻き起こすチェコのペトル・ポペルカ。先だってのチェコの音楽に続き、モーツァルトとシュ…
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サントリーホールでの名曲シリーズ。冒頭のバーンスタイン《キャンディード》序曲から、読響とカンブルランの信頼関係が伝わる、明るく輝かしい演奏。中間部では“幸せな…
ハーピスト佐藤杏樹(さとうあんじゅ)が企画・演奏する「Meetsハープシリーズ」は、作曲家とハープの出会いに光を当てる企画。その第3回は、イタリア映画音楽の巨…
ある識者の方が、『今、在京オケの中で金管が一番いいのは日本フィル』とおっしゃっていたが、今日の広上淳一指揮のホルスト:組曲《惑星》を聴くと、その言葉は正鵠(せ…
(7月9日・サントリーホール)ノットの指揮は、東京交響楽団とスイス・ロマンド管弦楽団とで、楽団の性格や国民性の違いによるのか、そこから生まれる音楽には大きな隔…
(7月4日・日本製鉄紀尾井ホール)コンサートマスターはバイエルン放送響第1コンサートマスターのアントン・バラホフスキー。彼が紀尾井ホール室内管(KCO)のトッ…
(7月8日・ミューザ川崎シンフォニーホール)6年前の来日公演*と比べて、今回はオーケストラの個性により合致したプログラム。看板レパートリーであるオネゲルとスト…
(7月4日・すみだトリフォニーホール)小林愛実によるショパン「ピアノ協奏曲第1番」。4年前の第18回ショパン国際ピアノコンクールで第4位入賞を果たして以来、こ…
都響初登場=日本デビューとなるカリーナ・カネラキスとアリス=沙良・オットによるラヴェル「ピアノ協奏曲」は、都響の演奏がいまひとつでオットの見事な演奏を支えられ…
(7月3日・東京オペラシティ)両親が音楽好きで、カール・シューリヒトが好きな父親が付けた名前を持つ松本宗利音は、東京シティ・フィルの指揮研究員を務めたこともあ…
(6月28日・すみだトリフォニーホール)2009年8月ジョージア生まれ、現在15歳のツォトネ・ゼジニゼは、バレンボイムが”Mozart is coming b…
読響とは2008年の初共演以来、幾度も共演を重ねてきた川瀬賢太郎が、人気のマチネーシリーズに登場。コンサートマスターは林悠介。 ガーシュイン《パリのアメリカ人…
(6月28日・横浜みなとみらい 大ホール)ラハフ・シャニ指揮ロッテルダム・フィルは、全体に柔らかな質感と品格ある響きを保ちながら、音楽の流れに細やかな陰影を与…
F.リスト:BACHの主題による幻想曲とフーガ プレトークで阪田が「13歳か14歳で初めて弾いた作品で思い出がある。このシリーズの原点回帰にぴったり」と語っ…
(6月26日・調布市文化会館たづくり くすのきホール)ヴォクス・ルミニス日本初公演は、単なる古楽演奏の粋を超え、音楽と人との深い結びつきを静かに、しかし確かな…
この夜のハイライトは、アウグスティン・ハーデリヒが奏でるチャイコフスキー《ヴァイオリン協奏曲》。これほどまでにヴァイオリンが美しく共鳴する演奏を、これまで聴い…
(2025年6月21日・横浜みなとみらいホール)沼尻竜典は、2007年から2023年までの16年間にわたり、びわ湖ホールの芸術監督を務め、《ニーベルングの指環…
(6月20日・NHKホール)衝撃的な若き指揮者が登場した。2000年4月21日生まれ、25歳のタルモ・ペルトコスキが、N響を指揮、マーラー「交響曲第1番《巨人…
台湾の音楽エージェント「Bach Inspiration(巴哈靈感)」のFacebookで、速リポに掲載されたマケラの記事が中国語に翻訳されて紹介されています…
クラウス・マケラ指揮パリ管弦楽団の速リポ英訳版が公開されました。マケラ本人はもちろん、パリ管弦楽団の関係者やメンバー、海外のマケラ・ファン、そしてパリ管の…
(6月19日・サントリーホール)昨夜の余韻が残る中、同一プログラムをサントリーホールで再び聴く。演奏の骨格は下記速リポに書いた内容と基本的に同様だが、指揮者も…
マウリツィオ・ベニーニ指揮東京フィルの演奏が評判通り素晴らしかった。よく揃った弦の繊細な表情と心に刺さる音、金管のまとまり。木管の歌。細やかな演奏でありながら…
1990年から始まった日本製鉄音楽賞。今年はヴァイオリンの金川真弓(かながわ まゆみ)が、「曲の本質を理解し自分の感性をしっかりと通した説得力ある演奏を聴かせ…
1995年オーストリアの音楽一家に生まれ、24歳でファビオ・ルイージが音楽監督を務めるダラス交響楽団の副指揮者に就任し注目を集め、欧米のオーケストラとのコン…
コロナ禍で5年ぶりの来日となったタリス・スコラーズ。実は生で聴くのは初めて。客層は合唱を歌っている方や古楽ファン、あるいは声楽ファンだろうか、オーケストラや器…
もしブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」に理想の演奏があるとすれば、今夜の五明佳廉(ごみょうかれん)とフルシャ都響の超弩級(どきゅう)の名演はその筆頭にあげら…
マキシム・パスカルは2019年2月21日東京二期会の黛敏郎「金閣寺」のゲネプロで一度聴いていた。オーケストラは東京交響楽団。なじみのある作品ではなく、オケピッ…
今年は、スメタナ生誕200周年、ヤナーチェク生誕170周年、ドヴォルザーク没後120周年が重なるチェコ・イヤー。フルシャが7年ぶりに都響に登場し、3人の作品を…
昨日に続き、METオーケストラへ。鐘の音とともに始まるモンゴメリー:すべての人のための讃歌(日本初演)の主題はグレゴリオ聖歌を思わせる宗教的な旋律。広がりのあ…
(6月25日・サントリーホール)13年ぶりのMETオーケストラの来日。前回2011年6月は東日本大震災と福島の原発事故の直後。来日公演のほんどが中止となる中、…
第1001回サントリー定期シリーズ(6月24日)チョン・ミョンフンと東京フィルの熱演と、務川慧悟の鮮やかなピアノ、作品を熟知する原田節のオンド・マルトノの霊妙…
(6月24日・調布グリーンホール) イザベル・ファウストが弾くベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、8年前ノット東響との共演でも聴いていた。その時以下のよ…
(6月22日・東京芸術劇場)インディ・ロックバンド「The National」のリードギタリストにして現代音楽作曲家のブライス・デスナーの「2台のピアノのため…
2024年は、1824年5月7日ウィーンのケルントナートーア劇場でベートーヴェンの《第九》が初演されてから200年の記念の年。様々な団体が《第九》を演奏するが…
(6月13日・調布文化会館 たづくり くすのきホール)ルターが賛美歌集を出版した“賛美歌制定の年“からちょうど500周年、さらには、バッハがライプツィヒに就職…
ウェーベルン:夏風の中でR.シュトラウスの交響詩のようにスケールの大きな作品。ヴァイグレ読響の演奏は緻密で音の混濁のない明晰な演奏。以前ペトル・ポペルカ指揮東…
シャルル・デュトワと新日本フィルの初共演は1974年3月12日第17回定期演奏会(東京文化会館)。曲目はベルリオーズ「序曲《ローマの謝肉祭》」、シューマン「ピ…
(6月9日・NHKホール)ふだんのN響のコンサートとは客層が異なり、女性比率が高い。オール・スクリャービンという通向きのプログラムにもかかわらず、3,400席…
(6月8日・東京芸術劇場)さすが、イタリアオペラの伝道師と言われるだけある見事な園田隆一郎の指揮。歌手、合唱、オーケストラのバランスが完璧。ソリストはベル・カ…
秋山和慶が鎖骨骨折のため、入院加療が必要となり、急遽大植英次が代役として登場。 ベルク:管弦楽のための3つの小品は、カナダの作曲家ジョン・リーア(1944-)…
インバル都響の集中力のある覇気に満ちた名演が、2021-22年SPCM版日本初演を成功に導いた。詳しくは「毎日クラシックナビ 速リポ」をご覧ください↓ エリア…